2020年12月の記事

2020.12.28

3回生が「宅地建物取引士」に合格!~人間環境デザイン学科

人間環境デザイン学科3回生の萩原智輝さんが、宅地建物取引士に合格されました!2020年10月に実施された試験の合格率が17.6%という難関の国家試験ですが、コロナ禍でも大学の勉強と試験対策を両立し、見事に一発合格!多くの人にとって一生で最も大きな買い物となる住宅の購入や買い替えに向けた「重要事項の説明」や「契約書の記名・押印」等は宅地建物取引士の独占業務であることから、不動産を扱う業界で幅広く必要とされています。     【萩原さんからコメント】 私は将来、不動産の住宅営業の仕事に就きたいと考えており、2020年度に実施された「宅地建物取引士」という国家資格に挑戦し、無事に合格することができました。試験では民法や宅建業法といった法律関連の知識に加えて、相続や税金等の様々な知識を含めた幅広い範囲からマークシート方式で50問出題されます。資格は多種多様な場面で効力を発揮し、就職活動においても優位な状態から始めることができます。宅建に限らず、興味を持っている資格には敢為邁往(かんいまいおう)の精神で挑戦してみて下さい!   来年はまた違う資格にチャレンジしたい!と語ってくれました。萩原さん、おめでとうございます!   【関連記事】 「インテリア設計士2級」に29名が合格! ~人間環境デザイン学科 「商業施設士補」に合格!~人間環境デザイン学科 4回生がインテリアコーディネーター試験に合格!~人間環境デザイン学科

2020.12.21

2020年度Orange Project記念式典参加レポート!~認知症ケアサークル「畿央大学Orange Project®」

やさしさを「チカラ」に変えるOrange Project®(オレプロ) 第3報   Orange Project®とは、熊本県(熊本大学・熊本保健大学・崇城大学)と奈良県(畿央大学)を中心に活動している認知症啓発のための学生ボランティア団体で、“認知症になっても安心してくらせるまちづくりに貢献する”をコンセプトに、認知症啓発運動を行っている学生を中心とした団体です。2020年には、ロゴやマークが商標登録されました。 畿央大学の卒業生たちは2019年から、在学中に熊本大学・熊本保健大学・崇城大学と共に、Orange Project®(認知症支援プロジェクト)に参画し、認知症になってもやさしい町づくりなどに、学生主体に取り組み始めました。そして「認知症にやさしい広陵町、認知症に強い畿央大学」となることを目的に2019年9月にサークルとして発足しています。   2020年12月13日(日)に『2020年度Orange Project記念式典』が開催されました。参加大学は、オレプロ組織校の畿央大学・崇城大学・熊本大学・熊本保健科学大学です。私たち畿央大学のオレプロメンバー5人は、オンラインで参加しました。   式典は、感染防止対策を講じながら、熊本県(熊本大学講義室)とオンライン(Zoom)での参加のハイブリット型でした。第1部では、顧問の先生方からの挨拶、活動報告、新年度の役員の紹介が行われました。第2部では、今年度の活動を通しての感想や活動の敷居の高さ、大学間交流を深めるためのアイデアについて小グループで意見交換やその内容を発表しました。今回は、参加した活動内容を報告したいと思います。   ▲当日のプログラム   第1部では、顧問の挨拶や正会員や新役員の紹介や各大学の活動報告があり、代表顧問 である熊本大学の安武先生から、「熊本はつらつプラン」で作成したオレプロ紹介VTR、畿央大学からは山崎先生が、今は「新しい時代に適応するための充電期間」としてネットワークの構築や基礎知識・知見の情報収集の時期であることを話されました。崇城大学の顧問の内藤先生は、認知症の見守りに対する新規プロジェクトの概要を説明されました。また、熊本市と広陵町の課長様から、行政の視点でのオレプロに対する期待と式典開催に対するご祝辞を頂戴しました。1月に予定している「認知症キッズサポーター養成講座のサポート」や「認知症の紙芝居の活躍の場の提供」など、オレプロ学生の今後の広陵町内での期待についてもお言葉をいただきました。 さらに、学生による活動報告の中では、畿央大学からは看護医療学科2回生の白川桃子さんがオレプロ発足からの1年間の活動報告として「セミナーやサポーター養成講座に参加して活動が再開した時のための知見を得ること」や「認知症当事者やそのご家族様にインタビューをして授業では学べない認知症に対する理解の促進」「多世代まちづくりプロジェクトの受賞」「畿央大学内でのオンラインミーティングの実施」など、コロナ禍ではありますが、今できることをリモート上で実践しいていることを報告しました。     また、第2部では大学間交流を深めるためのアイデアについて小グループで意見交換やその内容を発表しました。 どの大学も新型コロナウイルスの影響により活動ができなかったという意見がありました。私たちも2月頃に、認知症に対する勉強会を含めたミーティングを企画し、大学内での認知症カフェ(大学カフェ)を4月から実施したいと話し合っていましたが、実現しないままになっていること、オンラインでの他大学交流の場に積極的に参加するための方法について意見交換をしました。大学カフェは、畿央大学と近辺に住んでいる方を対象としたもので、現在もまだ延期となっていますが、オンラインでも可能なカフェを考えてはどうかという意見もありました。 新型コロナウイルスによって直接関わりながらの活動はできない状態ですが、オンラインでの活動が発達し、今回のように奈良県と九州の大学とリアルタイムで交流することができるようになったことは、学生間の活動に刺激をもらうことができとてもよいことだと思います。 また、今後のオンラインでの交流の仕方についても意見交換がありました。オンラインによって他府県の学生メンバーとも交流ができるようになりましたが、全員が慣れないため反対にオンラインで参加することに抵抗があるという問題がありました。抵抗をなくすための方法として初めに自己紹介するときは大学・学年以外に趣味など話が広がることも言うと話しやすくなるのではないか、大人数ではなくトークルームの機能を使用して小グループにして交流すると発言しやすくなるのではないかという意見がありました。自分自身も、ミーティング時には、アイスブレイクするために自己紹介や趣味の話・大学生活での話を行うことが良いと思いました。   ▲記念式典の会場の様子(熊本大学)   高齢化が進むなか、地域の人・次世代の担い手である若い人が高齢者を支えることは非常に大切なことだと考えています。小さなコミュニティでの活動だけではなく、他の場所で行われている活動も取り入れながらOrangeProject®を発展させていくことは、高齢者や認知症の方が活き活きと生活できることを支えるのに必要だと思います。 今後のOrangeProject®の発展に貢献できるように積極的に活動に参加し、まずは研修を受けて正会員になりたいと思います。また、これからもオンラインを使用した交流が増えてくると考えられるため、ITリテラシーをしっかりと学びつつZoomやTeamsといったツールを有効に活用できる方法を考えていきたいと思います。   看護医療学科3回生 東條真納美   【今年度の関連記事】 第1報 「畿央大学Orange Project®」2020年活動レポート! 第2報 多世代まちづくりプロジェクト2020コンペティションで「参加者賞」を受賞 ▶オレンジプロジェクトに関連するブログ記事 KIO Smile Blog

2020.12.18

第15回 奈良県認知症ケア専門士会オンラインセミナー「〜コロナ時代におけるこれからの看取り〜」参加者レポート~看護医療学科

2020年12月12日(土) 13:30から開催された奈良県認知症ケア専門士会オンラインセミナーに参加しました。セミナー当日は清水寺のお坊様 大西英玄様(現住職のお孫さん)の講演があり、コロナ禍で、家族が認知症や終末期であって面会も付き添うことが出来ない状況下での死生観について、宗教家の視点で熱く語っていただきました。 今回はその内容について学生の視点でレポートします。     まず、講演の第1部では、「生きる」とはどういうことなのか、「死ぬ」ということはどういうことなのかについての説明がありました。日頃、あまり日常的に考えることのないテーマでしたので、自分自身とても考えさせられました。主に死生観に関する話でしたが、その内容は幅広く、認知症ケアや終末期ケアに関する内容も例示して説明されていました。大西様の説明では「生きるとは苦しみと苦難とともにある」のだから、ただ楽しいことだけでなく辛く苦しいこともあるのだと説かれていました。本当に苦しいときはごまかしが効かないのだということ、苦悩や苦しみも含めて純粋に対峙しすべてを大切にすることが必要だと思いました。   また、生老病死※などの厳しい現実、困難の中、人のために懸命に何かに尽くす過程において、自分が何者か、自分の使命に気づくと話をされていました。この苦しみは本当の喜びを形に変えたものであり、この苦しみはあなたの努力の糧になり、いつか必ず役に立つものであるとも話されていました。  ※仏教用語。避けることのできないこの世での人間の4種の苦悩。生まれること、老いること、病気をすること、死ぬこと。四苦。   「次にする」ことや、「また今度」は、誰にも保障されていないということ、このことは「終末期ケア」の原点であり、特に高齢者の場合は「この人には次はないのかもしれないと思い、今すべきことを後回しにせずその時(今)する」ことだと思います。認知症の人は、今この時の記憶はありますが、数分後には忘れてしまうこともあります。終末期の患者さんは、明日は命が続いているかわからないこともあると思います。今を大切にする(生きる)、このことはどの世代の人もあてはまることだと思いました。   ▲オンラインセミナーの様子(講演者:大西英玄様)   そして、「死ぬということはさまざまな苦しみを経て純粋に立ち戻る」ということ。そしてこの苦しみや苦悩は「死んでいくための予行演習なのだ」と話されていました。苦難の中、共に生きることが共に死ぬことにつながり、人との出会いは、縁によるもので、その縁の中で一人一人が懸命に生き続けることで、自らの果たすべき責任を果たしていくことだと話されていました。そのご縁、人との出会いのくり返しが死生の循環でもあり、この出会いは一生に一度の出会いでもあり、互いに誠意を尽くすことが重要だと述べられ、それは医療職、介護職の患者さんへの一回一回のケアへの考え方にもつながることだと思いました。   宗教家としてのスピリチュアルな視点で哲学的に講演していただいたので、私にとってはあまり日常的に考えることがない難しい内容でもありましたが、非常に心に染み入るお話しで心が洗われた気持ちになりました。多くの人は自分だけが苦しんでいる、不幸だと思いがちですが、人は死に向かって死ぬための予行演習としてその苦しみを体験しているのだと学びました。結局、「生きることは、死に向かって苦しみを体験している」「死ぬことは、生きているということを実感している」ことで生老病死ということなのだと思いました。   そして、世の中の嫌なことや苦手なことは、自分が(原因を)作っているため、今を生きるためには、①苦しくても嫌われても相手に伝え続ける(自分から変わる)、②悟りというのは、本当に大切なことを失ってから初めて気づくことを「失う前に気づくこと」だと教えていただきました。これらのことは、自分の死生観、看護観にも通じることであり、看護をするうえでも大切な看護の哲学的視点であるため、今後も自分の死生観を培っていく必要があると思います。また、今のコロナ禍の状況を苦しみととらえるのではなく、自分の責任を果たしていくための過程ととらえて生きていきたいと思いました。   ▲オンラインセミナー受講の様子(掲載に関して許諾を得ています)   第2部では、Zoomのトークルームでグループワークを行いました。今回参加した方々を4人ごとのグループに分け、コロナ禍での困っていることを発言し、話し合いました。奈良県内だけでなく、広島、大阪や東京から、認知症ケア専門士、急性期看護師、認知症患者のご家族、精神福祉士、グループホームのケアマネージャーなどの参加があり、さまざまな立場の悩みを共有し、理解し合う、現場の声を伺った貴重な体験でした。この場で共有していただいた課題解決(苦悩)も生きていることそのものであり、またそれぞれの立場で責任を果たそうとしているのだと思いました。このように患者さんを中心に様々な職種の人が思うように悩みを打ち明ける会議も、解決策を練る上で大切だと思いました。   今回のオンラインセミナーは座学の授業や演習ではなかなか学習することのできない内容ばかりでとても新鮮でした。コロナ禍だからこそ、今時間のあるうちに役に立つ知識や知見を情報収集していき、これらの学びを今後の学習にも活用していきたいと思います。   看護医療学科2回生 白川桃子   ●日本県認知症ケア専門士会公式HPはコチラから! ●日本県認知症ケア専門士会公式Facebookはコチラから! ●奈良県認知症ケア専門士会公式Facebookはコチラから!   ▶認知症ケアサークル「畿央大学Orange Project®」に関連するブログ記事 KIO Smile Blog   【関連記事】 奈良県認知症ケア専門士会第14回研修会 講演会&VR認知症体験レポート~看護医療学科 2019年度 奈良県認知症ケア専門士会総会&第13回研修会を開催しました!~看護医療学科 畿央祭教員企画「第12回奈良県認知症ケア専門士会研修会」~看護医療学科

2020.12.16

大学に隣接する商業施設「エコール・マミ」への提案第1弾「大階段アート」~人間環境デザイン学科加藤プロジェクトゼミ

人間環境デザイン学科の最も特色ある授業の一つに「プロジェクトゼミ」があります。加藤プロジェクトゼミでは、大学に隣接する大型商業施設「エコール・マミ(通称:エコマミ)」様へ、毎年デザイン提案を行っております。 これまで、テナント店舗を学生が自由に設計し新たな提案をしたり、バレンタインデーの装飾をしたりして取り組んできました。   しかし、今年度はコロナ禍により学外活動ができなくなってしまいました。その為今回はエコール・マミ様にご配慮いただき、学生が施設内で作業することを避け、装飾物を大学内であらかじめ制作し、エコール・マミ様側で取り付ける方法に変更しました。   今回は、エコール・マミ北館北側にあるふるさと広場の大階段アートにチャレンジしました。与えられたテーマは「絆(きずな)」です。医療従事者やショッピングセンターで働く方々へのメッセージとして、このような時代(コロナ禍)だからこそ地域の絆を大切にしようという意味がこめられています。具体的には大階段の蹴上(けあげ)部分を使ってアートを施し演出をするプロジェクトになります。   作業当日は朝から、エコール・マミ様スタッフと畿央大学教職員の総数6人で貼りつけ作業を行いました。出来上がった大階段アートを見て、改めてかかわっていただいた方々を含めたすべての人々の「絆」を感じました。本当にありがとうございました。       ~制作メンバーからのコメント~ アート作成では規模が大きいため、学内での作業が大変でした。床での長時間作業だったので足腰も辛かったです。 作業に関してはエコール・マミのスタッフの方々と事前に打合せしましたが、実際の作業では模型で確認していたアートが階段と合わず、想定とは少し異なる形となりました。想像していた結果にならずアートの位置が変わったのは残念でしたが、振り返ってみると大変だったことも含めて楽しい経験になりました。 リーダー 2回生 殿村 梨花   みんなで一つの作品を作ったのは久しぶりでしたが、1人で作った時ぐらいの達成感がありました。想定通りの階段アートとは少し違いましたが、他は満点だと思います! サブリーダー 2回生 中井 竜大   制作期間が短く、家での作業や遅くまで残った日もあり大変でしたが、無事に完成して良かったです。こんなに大きな階段アートをしたのが初めてだったので、ちゃんと文字や風船が見えるか不安でしたが、当日完成したものを見た時しっかり見えていたので良かったです。自分たちで貼付け作業は出来なかったですが、アートを見た1人の方から「綺麗ですね」と言ってもらえた時はとても嬉しかったです。みんなで頑張って良かったなと改めて思いました。大変なプロジェクトでしたがとても楽しかったです。 2回生 井戸上 希星   細かい作業をしている時は完成がどんな感じになるか想像がつかなかったけど、完成品を見て綺麗な形となり良かったです!時間があったらもっと色んな絵を描けたのに…と思いました。ありがとうございました。 2回生 島本 侑奈   みんなで一つの目標に向かって必死に取り組んだら楽しいことがわかりました。作品も大成功だと思いますし、このゼミでよかったです。 2回生 西田 瞬   デザイン的にはシンプルなものになりましたが、大きな作品となるとやっぱり時間がかかり、模型では上手くいっていたものも、実際の現場との違いによる大変さや現場で実寸を図る事の大切さも学びました。それでも、皆で試行錯誤して作り上げる中での達成感はとても良いものだったなと感じました。 2回生 東田 遥香   自分たちが一生懸命作ったものが完成して沢山の人に見てもらうと、とても嬉しいなと感じました。作品制作の中では、折り紙を綺麗に満遍なく貼る工程が大変でした。みんなで協力して作ったのでプロゼミの仲が深まったなと感じました。 2回生 山口 瑞生   【過去のエコール・マミへの提案】 2019年度 大学に隣接する商業施設「エコール・マミ」のマーミン・ミーマンの巨大絵本制作 2019年度 大学に隣接する商業施設「エコール・マミ」への令和初のデザイン提案 2018年度 大学に隣接する商業施設「エコール・マミ」へのデザイン提案! 2017年度 エコール・マミにバレンタインディスプレイと改修提案! 2016年度 エコール・マミで、バレンタインディスプレイを担当!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 2015年度 エコール・マミに改修提案とディスプレイ展示!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 2014年度 エコール・マミ改修を提案!~人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ(加藤ゼミ) 2013年度 エコール・マミに改修提案とディスプレイ展示!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 2012年度 さらに発展・エコマミ提案★人間環境デザイン学科加藤プロジェクトゼミ 2011年度 4年目のエコマミ提案★人間環境デザイン学科 加藤プロゼミ 2009年度 エコール・マミ 改善案 -人間環境デザイン学科 加藤プロジェクトゼミ報告-

2020.12.14

「情報処理学会 CLE研究会」で、本学の遠隔授業の事例発表を行いました!

2020年11月27日(金)・28日(土)の2日間にわたり、「情報処理学会 CLE(Collaboration and Learning Environment)研究会」がオンラインで開催されました。京都大学、信州大学、九州大学などの名だたる大学にならんで、本学の福森教育学習基盤センター長が「畿央大学でのOpenCEASを利用した全科目非対面授業実施から見えてきたこと~学生・教職員アンケート結果分析と授業以外へのLMSの活用~」というテーマで発表を行いました。   ▼参加大学・テーマは当日のプログラムからご確認いただけます。   この研究会は、「情報処理学会」に所属する研究会の1つで、大学など高等教育機関における教育・学習に関わる基盤・応用技術に関する研究発表や実践発表を通じ、教育学習を支援する情報技術の発展に貢献することを目的として設置されたものです。 今回の発表テーマは「教育学習支援情報システムの安定稼働および一般」。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、今年度はほぼすべての教育機関において遠隔教育の実施を余儀なくされました。多くの運用事例が蓄積され、教員も学生も少しずつ慣れてきた今でこそ遠隔教育のポジティブな要素も見えてきつつあり、今後の教育改革につながる側面にも期待の集まるところですが、やはり当初期にはさまざまな困難がありました。特に教育学習支援情報システムの安定稼働をどう確保するかは、各大学において緊急の課題であったと思います。   本学では、今回の事態が生じる前から全学生に無償でノートPCを貸与し、OpenCEASという教育学習支援情報システムを全学的に使用してきました。今回のような突発的な事態において、この体制が既に構築されていたことは大きなアドバンテージとなりました。結果的に、多くの大学が授業開始日を遅らせるなど苦肉の策を強いられた中にあって、本学では当初予定どおり4月10日から授業を開始することができました。   ▼2014年度新入生からノートPC貸与を開始し、PC教室を撤廃して各教室にWi-Fi環境を整備。現在は約2,200人の学部生全員が貸与PCを学内外の学習に自由に活用しています(4年次に特定の講習を受講すればそのまま譲渡されます)。MicrosoftのOffice365アカウントも学生全員に付与され、Microsoft Teamsなどのツールを使った遠隔授業、オンライン面談、Web模擬面接なども特別対応なく実施が可能に。   ※新入生オリエンテーションの様子(2019年4月撮影)   すべてにおいて手探りのスタートから、時に教員間で情報を提供し合ったり、学生の皆さんからいただいたアンケート結果をもとに研修会を開催したり、研鑽を重ねながら遠隔授業の質的向上に努めてきましたが、そのような努力が可能になったのも、こうした土台がしっかりと作られていたからにほかなりません。   さらに本学では、OpenCEASを教育支援以外のさまざまな部分に活用することで、日々刻刻と生じてくる事態への対応を迅速にはたすことができました。ネット環境整備奨学金の給付口座確認や健康管理チェックなど、従来想定もしていなかったシステムの活用は今後にも大いに生かせる財産になりました。   今回、教育学習基盤センターでは上記の成果をまとめた報告原稿を作成し、教育学習基盤センター長の福森先生よりオンライン発表を行っていただきました。遠隔授業のみにとどまらない教育学習支援情報システムの幅広い運用の先進的事例として、他大学の方々からも多くの注目を集めました。   既に来年度の授業方針も発表されていますが、本学では今後もより質の高い授業を学生の皆さんに提供し、今以上にしっかりと学びを深めてもらうことができるよう、努力をつづけていきたいと考えています。   教育学習基盤センター

2020.12.14

畿友会(学生自治会)だよりvol.62~クリスマスツリー点灯&イルミネーション!

こんにちは!畿友会です!最近とっても寒くなってきましたね…。 今年はコロナウイルスの影響で様々なイベントの中止などがあり、たくさんの楽しみがなくなってしまった人も多いと思います。安全な世の中になってほしいと願い、自分も、周りも安全に過ごせるように、感染予防をしっかりしてみんなで乗り越えていきましょう。   今年ももう少しで終わりが近づいてきました。冬はイルミネーションが綺麗な季節です!お気づきの方も多くいらっしゃると思いますが、毎年恒例!畿央大学の正門などでイルミネーションの点灯が始まりました!また、エントランスでクリスマスツリーを飾りました!!少しでもみなさんに楽しんでもらえるように、思いを込めて設置しました!   ▼星の飾りのイルミネーションです!夜になるとキラキラ光ります(^▽^)   ▼サンタさんが感染対策を注意喚起してくれています☺   ▼クリスマスツリーの飾りつけもキラキラしています!ぜひ写真を撮って楽しんでください!   大学に来た時にはぜひキラキラ感を楽しんでください(^^)/ みなさん体調には気を付けてくださいね!   畿友会 広報部 現代教育学科2回生 下岸あすか   【畿友会(学生自治会)だよりの関連記事】 畿友会(学生自治会)だよりvol.60~クリスマスツリー点灯! 畿友会(学生自治会)だよりvol.59~イルミネーション点灯! 畿友会(学生自治会)だよりvol.58~イルミネーションを設置!

2020.12.14

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.84~11月の勉強会は「旬と栄養」と「測定器具の使い方」!

こんにちは、健康支援学生チームTASK※の理学療法学科2回生の相川真波と竹本有花です! 新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響もあり、今回の勉強会は対面とオンラインの併用で行いました。11月の勉強会のテーマは「旬と栄養」と「測定器具の使い方」でした。 健康の基礎となる食事で、普段意識できていない旬について知ってもらうことで、季節を感じ、より楽しい食事にしてもらうために、旬と栄養というテーマで勉強会を実施しました。さらに、コロナ禍により実施できてなかった健康測定の方法について、感染予防の観点も含め、実施しました。    ※TASKは、Think、Action、Support、for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   旬とは、ある特定の食材について、他の時期よりも新鮮に食べられる時期のことであり、旬の食材は値段も安くなりやすく、消費者にとっても嬉しい時期です。収穫の時期によって「はしり」「さかり」「なごり」の3つに分けられています。たいていの人が「旬」として意識しているものは「さかり」の時期です。旬の食材には、「価格が安い」「栄養価が高い」「おいしく感じる」という3つの利点があります。例えば、栄養素については、旬でない時期に比べて、旬の時期は栄養価が倍増する特徴があります。 このような旬について知らないことも多くあり、新たな知識を身に着けることで、旬についての興味が深まりました。   ▼発表時の対面参加者の様子   ▼パワーポイント資料(旬の食材の栄養素の変化:「KAGOME」公式サイト参照)   測定器具の使い方では、「体組成計」「長座体前屈」「ヘモグロビン濃度」の測定方法の確認を行いました。事前に全ての測定で、対面での実施可能と判断し、換気や消毒などの感染対策を徹底して実施しました。対面とオンラインの併用のため、対面の参加者が実際に測定を行い、オンライン参加者が測定方法を説明するという方法で実施しました。参加者それぞれが、感染対策を踏まえた測定方法をしっかり理解でき、実践への良い準備となりました。   今回は、対面とオンラインの併用が初めてということもあり、試行錯誤もありましたが、良い勉強会になったと思います。 発表において、クイズを行うなどオンライン参加者と対面参加者ともに楽しめる工夫なども行うことができました。また、オンライン参加者は対面で行うことができない分、測定器具の使い方について説明するという役割を設けることで、見ているだけでなく、対面参加者と一緒になって学べたと思います。 しかし、発表者はオンライン参加となったため、対面参加者の反応を見ながら発表を進めることができませんでした。これから対面とオンラインを併用する機会が増える可能性もあります。その際には今回の気づきを生かし、より良い勉強会にしていきたいと思います。   ▼健康測定の様子   さて、このコロナ禍の現在、本来のTASKとしての活動(測定会や勉強会、新入生歓迎会など)が行えていない状況です。TASKというチームを残すためにも、こういった勉強会にちょっとだけ参加していただけるだけですごく支えになります。対面とオンラインの併用も考えていますので、皆様のご参加、これからもお待ちしております! 「TASKってなに?」という方→Twitterで、「TASK(健康支援学生チーム)」と検索してみてください! また、畿央大学のホームページから、TASKの過去の取り組みを見てもらうこともできます! 「どうやって参加すればいいの?」という方→Outlookのメールから検索ディレクトリを使用して、「task」と検索してみてください。 ◎参加申し込みだけではなく、質問もこちらのメールで受け付けています!   理学療法学科2回生 相川真波・竹本有花   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。

2020.12.14

学内演習での感染予防に対する取り組み~看護医療学科

新型コロナウイルス感染症の流行にともなって、大学生活を送る上で、これまで以上に感染予防行動や体調管理の重要性が高まっています。そこで、基礎看護学領域ではマスクの着用・手指消毒・3密を避けることを徹底するとともに、学生が自ら感染予防を意識した行動をとることができるような取り組みを行っています。   毎回の授業開始前に、看護医療学科で作成した「体調管理・行動記録表」に沿って自らの体温や体調について教員に報告後、非接触型体温計を用いた検温を実施しています。「体調管理・行動記録表」は毎日の体温測定結果と体調を記録するようになっており、学生が自分の体調について判断する指標となっています。     また、ユニフォームへの更衣時には密集・密接を避けるために3ヶ所に分散して更衣を行っていますが、どの更衣室であれば密集しないのかを、学生が自分で判断できるようにボードを作成し活用しています。お互いにスムーズに更衣するためには、学生一人ひとりが責任をもってボードに更衣の状況を反映させることが必要になります。     社会全体として、これまでとは異なった生活様式が求められるようになり、学生自身も迷ったり我慢したりしながら、大学生活を送っていることと思います。しかしながら、このような状況だからこその学びや成長もあるのではないかと思います。 現在取り組んでいる体調管理や感染予防行動をとおして、医療者として「自分で判断する力」「責任をもって行動する力」を身につけてほしいと願っています。   看護医療学科 基礎看護学領域教員 林有学・須藤聖子・小林智子・本田健治郎・中西恵理

2020.12.09

大学院生が第1回日本ファシア会議で「一般演題優秀賞」を受賞!~健康科学研究科

2020年11月28日(土)、29日(日)にオンライン開催された第3回日本整形内科学研究会(JNOS)学術集会・第1回日本ファシア会議にて、健康科学研究科健康科学専攻修士課程の嘉摩尻伸さんが「一般演題優秀賞」を受賞しました。     受賞した嘉摩尻さんと指導教員である今北教授からのコメントをご紹介します!   【嘉摩尻さんコメント】 この度、第3回日本整形内科学研究会(JNOS)学術集会・第1回日本ファシア会議にて“一般演題優秀賞”を受賞することができ、大変嬉しく思います。今回は『癒着モデルラットに対するハイドロリリースの影響』というタイトルで、全身に張り巡らされているファシア(Fascia)という組織に着目し研究を行いました。癒着モデルラットに対してファシアハイドロリリースを行い、疼痛や筋組織動態がどのように変化するのかを痛み、筋組織滑走性、免疫組織化学の3つの視点から調査・分析しました。 これからも基礎研究を通してリハビリテーションだけでなく、広く医療に関する知見を少しでも明らかにしていければと思います。 今回も今北教授に研究開始から発表まで、懇切丁寧に指導していただきました。また、ともに研究を行った研究室のメンバーに深く感謝申し上げます。ありがとうございました。   ▼オンラインでの発表風景     【今北教授コメント】 嘉摩尻君は、今年前半には2020年度日本理学療法士学会の研究助成に採択され、また、今回は第1回の日本ファシア会議にて『一般演題優秀賞』を受賞されました。1つだけでも素晴らしい受賞を1年の間に2つも受けられたのは、常日頃の努力の賜物かと思います。しかし、努力だけではこのような経験は出来ないと思います。きっと“なにか”を持っているのでしょう(笑)いずれにしても大変光栄なことですし、これからの研究活動にもプラスに働いてくれると思います。私自身も本当に嬉しく思います。本当におめでとうございます。   【関連記事】 大学院生の研究が日本理学療法士学会の研究助成に採択されました。

2020.12.02

令和2年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート

今年度の理学療法学科の卒業研究発表会は2020年11月6日(金)に開催され、計31演題の発表が行われました。 研究テーマは脳科学や、呼吸器系、物理療法、動物実験による基礎研究、コミュニケーション、高齢者、児童、ウィメンズヘルス、統計など様々です。     理学療法学科では3年次に各教員のゼミへ配属されると、そこから4年次の11月に行われる「卒業研究発表会」に向けて、先行研究を調べたり教員と相談をしたりしながら研究計画を立てていきます。病院での臨床実習の都合で本格的なスタートは8月からになることが多いのですが、今年度はCOVID-19の影響で総合臨床実習3期が8月下旬まで実施された関係で開始が遅くなり、例年よりも限られた時間の中での卒業研究となりました。 本来なら学生同士、時には患者さんに協力して頂いてデータを取るような研究も多いのですが、データ収集時に三密の状況を生みやすいことから、今年度は感染対策として実習前から準備を重ねてきた研究を断念し、急遽内容を変更せざるを得なかった学生も多くいたことかと思います。   なかなか対面でのゼミ活動が難しい時期もありましたが、Teamsなどを活用した遠隔でのゼミ活動を重ね、今年度はシステマティックレビューなどの文献的考察や以前の研究データを追加解析したもの、webアンケート、パンフレットや動画を用いた運動介入など最近の状況に合わせた研究が見られました。   一時は例年通り発表会を開催できるのか、準備に携わりながら不安もあったのですが、冬木記念ホールという大きなホールに立って発表できたということは、学生たちにとって貴重な経験になったのではないでしょうか。7分間というのは準備の前には長く思えますが、実際に発表する段階になると伝えたいことがたくさん出てきてしまい、案外短く感じたりするものです。3分間の質疑応答が足りなくなるくらい、学生同士の質疑が活発だったのも印象的でした。     今回の発表が満足のいくものだった学生もいれば、心残りがある学生もいるかもしれません。しかし、卒業研究を立案、実施していく中で分からないことを深く探求したこと、コロナ禍の中で今出来る範囲で最大限のことをしようと臨機応変に対処できたことは、きっと臨床に出た時に患者さんにより良い医療、より良い理学療法を提供する力になると思います。     卒業研究は終わりましたが、すぐに国家試験の対策が待ち受けています。 今年も合格100%をめざして頑張りましょう!!   理学療法学科 助教 梶原由布 准教授 松本大輔   【関連記事】 令和2年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート