2022.08.17

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.87~オープンキャンパスでカラダチェックコーナーを担当!

こんにちは。TASK※(健康支援学生チーム)、理学療法学科4年の吉田衣里と、1年の森岡真優です。2022年8月13日(土)、14日(日)に行われたオープンキャンパスにて、高校生や保護者を対象としたカラダチェックコーナーをTASKが担当しました。今回実施した測定内容は、体組成、骨密度、ヘモグロビンの3項目です。   ※TASKは”Think、 Action、Support for Health by Kio University”の略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 ▼体組成測定の様子       大変暑い中、多くの方がカラダチェックコーナーに足を運んでくださいました。機械の調子が悪く、お待たせしてしまう時間帯もありましたが、TASKスタッフ同士で連携することで大きなトラブルなく無事に終了することができました。 ご協力いただきました皆様には、この場をお借りして御礼申し上げます。     ▼骨密度測定の様子       最近は暑い日が多く、屋外での運動が困難であると考え、自宅内でできる軽めの運動をメインに指導させていただきました。「それならできそうやわ」「娘とやってみます!」とおっしゃってくださる方が多く、みなさんの運動意欲向上を肌で感じることができ、とても嬉しかったです。   今回、初参加のメンバーが多い中での運営でしたが、対象者の方と積極的にコミュニケーションをとり、落ち着いた対応ができていたのでとても頼りになりました。1、2年生メンバーの今後の活躍に期待しています!   私は残りの活動で、2つの目標「一人でも多くの方の健康をサポートする」「1、2年生に活動の魅力を伝える」を達成できるように頑張ります。(吉田)     ▼骨密度測定の様子     私にとっては2回目の活動でした。 初めて参加させていただいた時よりは少し心に余裕ができ、来場者様に楽しんでいただけるように積極的にお話することができました。ですが、まだまだ測定結果のご説明や配慮など至らない点も多く、その際は先輩方がたくさんサポートしてくださり、安心して活動に臨むことができました。   また今回特に印象に残っていることは、測定終わりに来場者様が、「自分の身体の状態も知ることができたし、来て本当に良かった」とおっしゃってくださったことです。「将来医療従事者として働くんだ」という実感が湧き、今よりもさらに頑張りたいと思うきっかけとなったので、このお言葉は私にとって非常に嬉しいものでした。   一方でたくさん来ていただけることは大変ありがたいことですが、人数が増えるほど、目の前の測定に必死になり、周りの状況を把握できなくなってしまったときがあったので、今度からはもっと視野を広くして来ていただいた方々全員により一層楽しんでいただけるような空間づくりに努めたいと思います。   これからもTASKの活動に積極的に参加して、来ていただいた方にご満足いただけるように、そしてTASKをもっと認知していただけるように頑張ります。(森岡)     ▼骨密度測定の様子     ▼最後はお決まりのTASKの「T」ポーズ!     「TASKって何?」という方は、畿央大学のホームページからTASKの過去の取り組みを見てみてください!   「参加してみたい!」という方はOutlookのメールから検索ディレクトリを使用して、「task」と検索し、連絡してきてください。参加申し込みだけでなく、質問もこちらのメールで受け付けています。   ◆メールアドレス task@kio.ac.jp ◆Twitter @kio_TASK   友達を誘ってワイワイ楽しく活動しましょう!       理学療法学科4回生 吉田衣里 理学療法学科1回生 森岡真優     【卒業後もつながるTASK】 生駒市の地域リハビリテーション活動支援事業に向けて卒業生が集結!~地域リハビリテーション研究室with TASK    

2022.08.12

生駒市の地域リハビリテーション活動支援事業に向けて卒業生が集結!~地域リハビリテーション研究室with TASK

奈良県生駒市は全国的にも介護予防の先進地として全国から視察が訪れるほど有名な自治体です。また国のモデル事業を通して、リハビリテーション専門職の積極的関わりによる効果を示したことでも知られています。 地域リハビリテーション研究室では約10年前から生駒市の地域リハビリテーション活動支援事業(住民主体の通いの場支援)に協力しています。Covid-19の影響により中断しておりましたが、今年度から状況をみながら再開することになりました。生駒市役所と連携を取りながら高取教授と松本准教授の指揮のもと、現役理学療法士チームで住民主体の通いの場90ヶ所を巡回します。     ▼会議に参加したメンバー(撮影時のみマスクを外しています) ※写真の○が私、仲村渠です   参加する理学療法士を募ったところ、研究室の院生を含む7期生から15期生の21名の畿央卒業生が集まりました。そのほとんどが健康支援学生チーム「TASK(Think, Action, Support for Health by Kio University)」のOB・OGたち。多くが急性期病院に務めており、普段は地域の介護予防事業に関わることが少ない現状ですが、学生時代から地域に出て学んできたことの経験と団結力が今回の集結に繋がったと思います。学生時代のTASKでの経験にプラスして理学療法士としての経験を踏まえて、地域のリハビリテーション活動支援事業に貢献していきます。会議に参加できなかったメンバーも多かったですが、連携がとりやすいのが畿央卒メンバーで構成された大きな強みだと感じています。   活動制限による人との繋がりの希薄化が地域在住高齢者の方々に与えた影響は非常に大きく、介護予防だけでなく生活の質を改善するために地域リハビリテーション研究室の役割も大きくなっています。同じく活動が思うようにできない現役TASKメンバーに先輩としての姿を見せられる良い機会になれば幸いです。     ▼TASK創立3年目の集合写真(今回の参加メンバーの学生時代です) ※写真内の○が私、仲村渠です     今回は事業の関係上で理学療法士のみの集まりとなりましたが、設立9年目となるTASKには現場で活躍している全ての学部・学科の卒業生がいます。創立3年目(私が4回生)の時は100人以上の全学科で構成された畿央で最も大きい学生団体でした。畿央生の健康診断以外にも、奈良県や大阪府の幼稚園児から高齢者までの幅広い方を対象に健康支援活動を行っており、それに向けた勉強会を毎月学生主体で実施していました。勿論、畿央大学には他学科で交流できる部活動は数多くあります。しかし、普段の学習を学生レベルで学部・学科を超えて共有し、実践で活かし、そこから新たに学ぶことはTASKの強みであったと改めて感じます。   もう少し今の状況が落ち着けば、卒業生と学生との交流もできればと思います!それぞれの特性を活かし、学部・学科を超えた活動や学びに興味がある方は是非TASKに入っていただきたいです。学生団体から始まった活動が地域の支援に繋がっている現状を踏まえ、今後の地域支援の為にも学生さんの参加を心からお願い致します。   淀川キリスト教病院 畿央大学大学院 地域リハビリテーション研究室 客員研究員 TASK初代代表 仲村渠 亮     【関連リンク】 地域リハビリテーション研究室 理学療法学科 大学院 健康科学研究科   【関連記事】 第64回日本老年医学会学術集会で教員が発表!~健康科学研究科 香芝市市政施行30周年記念事業の一環として本学教員監修の「フレイル予防体操」がリリースされました〜理学療法学科 第8回日本予防理学療法学会学術大会で大学院生と客員研究員が発表!~健康科学研究科 TASK(健康支援学生チーム)活動レポート 第2回「次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科 第1回「次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科

2022.08.09

4回生から3回生へ学びの伝達「緩和ケア病棟の実際―病院インターンシップ実習を経験した上級生とのディスカッションー」~看護医療学科「終末期ケア論」

「終末期ケア論」は、看護医療学科3年前期に必修科目として開講しています。 この授業では、がんで大切な家族を失った遺族の体験を聴く、がん終末期の対象の療養場所やそれぞれの場でのサポートを考えるなど、看護実践の場で終末期ケアを行う医療人として学びを深めることをめざした授業構成になっています。 その一つに、病院インターンシップ実習をホスピス・緩和ケア病棟で経験した4回生から、3回生に現場での学びを紹介する授業があります。   2022年7月22日(金)の授業では、4回生の上野千夏さん、榮林夢翔さん、小林萌花さん、橋詰佳奈さん4名が講師として、6月に実施された「病院インターンシップ実習」での学びについて語ってもらいました。その授業の様子を4回生の学生がレポートします。     ◎国保中央病院緩和ケアホーム飛鳥実習生から3回生へ 国保中央病院緩和ケアホーム飛鳥でリモート実習をさせていただいたグループでは、「死のシミュレーション体験」を実施しました。 「死のシミュレーション体験」とは、自分の大切なものを事前に14個抽出しておきます。今回は、受診、治療を行い、死を迎えるまでのストーリーを聴き、大切な局面で大切なものを一つずつ手放しながら、自身の最期を迎える疑似体験をしました。       実施後には、体験した感想を3回生に発表してもらいました。それぞれ最初に捨てたもの、最後まで残ったものは異なっていて、患者さんにもそれぞれの価値観があることを考えるきっかけになったのではないかと思います。 また、実際に体験したからこそ、病気に罹患することになった患者さんがどのような想いを抱くのか理解し、看護師としてどう関わるべきなのか考えることができたと思います。この学びをもとに、本当に必要な’’患者さんに寄り添った看護’’とは何かを考え、実習に活かしてもらえると嬉しいです。         半年間という長い期間、実習に行くことは不安でいっぱいだと思いますし、私たち自身もそうでした。ですが、実習ではたくさんの学びや気づきがありましたし、自分のやりたい看護とは何かを見つける機会となりました。前向きな気持ちをもって、半年間、受け持ち患者さんのためにできることを一生懸命考えて、頑張ってもらいたいと思います。   看護医療学科 4回生 上野 千夏   ◎市立東大阪医療センタ―実習生から3回生へ   市立東大阪医療センタ―の緩和ケアで実習させていただいたグループでは、一般病棟とは異なった緩和ケア病棟の特徴やそこで働く看護師としての役割を多く学びました。一般病棟より受け持ち患者が少ないことや、プライマリーナーシング(患者さん中心の看護を実現するための看護方式)をとることで、より1人の患者・家族に対して深く関わりをもっておられました。     そして、実際に私たちは終末期の患者さんに関わらせてもらいました。その中で、死と直面している患者さんに対してどのように関われば良いのか、自分たちに何ができるのかを考える機会にもなりました。     緩和ケア病棟で働く看護師さんは、終末期の患者さんの身体的苦痛だけでなく、患者さんの最期を迎えるまで真剣に向き合い、心に寄り添った看護をされていました。また、3回生に講義をすることで、自分自身の学びも深めることができました。   看護医療学科 4回生 榮林 夢翔、小林 萌花、橋詰 佳奈           【関連記事】 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 「最期のときに、心をこめて。」エンゼルケアの演習を実施しました ~看護医療学科「終末期ケア論」 4回生から3回生へ、ホスピスケアについて学びの伝達~看護医療学科「終末期ケア論」 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク第2弾! ~看護医療学科 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク! ~看護医療学科 新たに「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 5か国合同でのミニシンポジウム開催 ~ 看護医療学科「 国際看護論Ⅰ」  

2022.08.03

畿央大学付属広陵こども園「ミニ体験説明会」、第3回はトリリンガルで英語を教える教員が担当!

令和5年4月開園予定の畿央大学付属広陵こども園について、保護者の皆様に本園の教育・保育活動を知っていただくため、ミニ体験説明会を実施しました。 畿央大学付属広陵こども園は、大学が運営する公私連携幼保連携型こども園としては奈良県で初、地元広陵町と連携しながら本学の持つ教育および研究のノウハウを生かした新しいこども園です。   ▼こども園完成イメージ(実際と違う場合があります)     本園では「大学付属」である特長を最大限活かし、教育・保育・医療・健康・デザイン分野のスペシャリストである畿央大学の教員陣がさまざまな形で連携・サポートを広げていきます。それを実感いただくための「ミニ体験説明会」がはじまりました。 2022年8月2日(火)に開催された第3回では、畿央大学教育学部教授のランディ・ムース先生のミニトークでした。ランディ・ムース先生は、英語を母語とするアメリカ人ですが、英語、日本語、スペイン語を不自由なく使えるいわゆる「トリリンガル」です。先生は、大学では日本語と英語で授業をしますが、家庭では日本語、英語、スペイン語でコミュニケ―ションをとっているそうです。スペイン語しか喋れない友人が周囲にいて自然とスペイン語の素養が身についた幼少期の原体験、そして3つの言語が飛び交う家庭での父親としての経験もあわせて、こどもと英語教育の在り方についていろんなヒントを示唆していただきました。     多くの外国人には難しいとされている日本語の漢字も難なく読み書きできるほど日本語能力の高いムース先生ですが、日本や日本語を知ったのはそれほど早い時期ではありませんでした。未知の世界だった日本にあこがれ、日本の地に初めて足を踏み入れたのは20代の半ばだったそうです。知っていた日本語は、飛行機の中で覚えた「イチ、ニー、サン、シー、ゴー、ロク」までの言葉に合わせた指を折るしぐさだけだったようです。   そこから先生は日本語を学ぶため、初めて赴任した地の日本語学校に通います。残念ながら、教室のなかでのテキストを使って学ぶ日本語では、普通の日常生活ではあまり役に立たないことに気が付き、独学で日本語を習得する方法をあみ出します。その方法のキーワードが「場面」です。   畿央大学付属広陵こども園は、特別な英語教育のレッスンを推進しようと思っておりません。その代わりに、こどもが園の日々の生活=「場面」のなかで自然に異文化と出会える機会をたくさん作っていくつもりです。 言葉はその国、その土地の文化を運んでくれます。子どもに、言葉の未知の世界を発見していく驚きと喜びを伝えることができたら、大人になってからでも言葉への興味は尽きることはないでしょう。   ▼ミニトーク終了後にモデルルームで遊ぶこどもと保護者       第4回は教育学部上田恵子先生による「子どもの足をすこやかに!」です(日程未定)。ご期待ください!     【関連記事】 畿央大学付属広陵こども園「ミニ体験説明会」を看護医療学科教員が担当! 畿央大学付属広陵こども園「ミニ体験説明会」がスタート! 畿央大学付属広陵こども園開園プレイベント「みんなで愉しもう!tupera tuperaの絵本の世界」開催しました。 畿央大学付属広陵こども園の「地鎮祭」が執り行われました。 令和5年4月「畿央大学付属広陵こども園」を開設予定です。 奈良県内大学初の「公私連携幼保連携型認定こども園」設置に向けて広陵町と協定締結式を行いました。 畿央大学付属広陵こども園の園児のためのスツール(椅子)完成!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」     畿央大学付属広陵こども園 ホームページへ

2022.07.29

大学病院で働くということ~理学療法学科 第2回「次世代リーダー育成セミナー」を開催

最前線で活躍する卒業生が隔月で講演! 第2回テーマは「大学病院」「小児リハ」 理学療法学科では今年度から新たに「次世代リーダー育成セミナー」を開催しています。 リーダーシップをもった次世代の理学療法士育成を目的にし、臨床現場はもちろん、スポーツ現場や地域リハ、教育機関など幅広い分野の第一線で活躍する卒業生がその魅力や想いを後輩のためだけに語ります。在学生にとっては入学後早期から職業理解を深め、自らのキャリアを考えることやモチベーション向上へとつなげる絶好の機会になります。 他大学に先駆けて理学療法学科を開設した畿央大学にしかできない先進的な取り組みです。 第1回の徳田‎光紀さん(1期生/平成記念病院リハビリテーション科主任)に続いての登場は、4期生で滋賀医科大学医学部附属病院で理学療法部門主任を務める飛田良さん。 テーマはズバリ、「大学病院の理学療法士とは?」です。飛田さんは入職後5年間は主に心臓リハビリテーションを中心とした内部障害理学療法に携わり、その後「病院初の小児科専属セラピスト」となりました。現在は主に小児がん、新生児を中心に日々診療に当たっています。     大学病院で働く理学療法士は全体の2%に過ぎないことや、特殊な雇用形態を含む大学病院勤務のメリット・デメリット、常勤をめざす場合の意識すべきポイントやアドバイスなどを、ご自身の体験をふまえて惜しみなく披露していただきました。 大学病院を進路として視野に入れている在学生には、大変貴重な情報収集の機会になったのではないでしょうか?     また小児がん患者に対するリハビリテーションの現状についても詳しくご紹介いただきました。 1万人に1人の確率で発症し、5年生存率は一部病型では9割に迫るものの、小児の死因第1位であること、半年以上の入院を強いられることから発生する体力低下や心理社会的なストレスの対応、リハの必要性がまだ十分に認知されていないことなど、厳しい現実も垣間見ながら、チーム医療の中で理学療法士だからできることをご提示いただきました。       飛田さんから後輩の皆さんへのメッセージ ▼大学案内2014に登場した際の飛田さん   この度は、第2回やさしさを「チカラ」に変える次世代リーダー育成セミナーに講師としてお招きをいただき、誠にありがとうございました。また、テスト期間中の忙しい時期にも関わらず、多数の在学生にお集まりいただいたことを重ねてお礼申し上げます。   今回は、「大学病院の理学療法士とは?」をテーマに、冒頭部分は超高齢化社会に置かれた日本の現状や未来予測の観点から、厚生労働省や理学療法士協会が「今、何に着目しているのか?」、「何が問題となっており、どんな対策を講じようとしているのか?」を紹介しました。高齢化が進む=リハビリの需要が高まるといった安易な考えは適切ではなく、今後ますます理学療法士数の需要と供給のバランスが崩れる可能性があります。在学されている内から、みなさんそれぞれが卒業された後に、”いかに理学療法士としてのアイデンティティを形成できるか?”について考えるいい機会になっていれば幸いです。   大学病院は、地域の中核施設として、教科書に載っていないような難病や障害、それに対するさまざまな治療を受けた患者さんが多く入院されています。また、大学病院の責務として、臨床・教育・研究の三本柱があり、目の前におられる患者さんの診療活動だけでなく、院内外への教育活動や臨床研究にも取り組まなければなりません。それには、それ相応の自己管理能力や覚悟が必要となります。卒業して10数年が経ちますが、「今だから言えること」、「今のうちからできること」を自身の大学時代を振り返りながら在学生に向けてアドバイスをさせていただきました。   理学療法士は、患者さんが直面するさまざまな困難に立ち向かう“チカラ”を与える存在だと思います。治療の過程で、喜びや悲しみを分かち合い、ともに目標に向かって歩んでいく存在であり、医療者の中で最も患者さんに近い存在だと私は思います。医療者には老若男女問わず、さまざまな立場や価値観をもつ患者さんに対し平等に接する必要があります。 今はコロナ禍で人と人との関わりが制限されていますが、ぜひみなさんも在学中から自分とは異なる立場や価値観をもつ方たちとたくさん接してください。そして、自分と関わってくれているすべての方々に感謝の気持ちを持ってください。そういった小さな積み重ねが、みなさんの後の人生にきっと役に立つはずです。 最後に、当院における”小児がん”の理学療法について紹介しました。小児がんの治療成績は、医療全体からみてもサクセスストーリーの一つとして取り上げられるほどに劇的な改善を得ていますが、その一方で治療入院期間は半年以上にわたり、その間で体力の低下だけでなく、心理社会的なストレスから、自己肯定感が低下するとされています。トータルケアの一環として、よりよいケアやQOLの向上に向けた関わりが求められています。 小児がんに限らず、今や理学療法士の職域は医療だけでなく、予防や健康増進の分野にも波及しており、みなさんも卒業後はそれぞれの分野で理学療法士との専門性を活かし、次世代のリーダーとして活躍されることを期待しています。   ▼庄本学科長と同じく卒業生でもある瀧口先生と       次回は9月16日(金)、尾川達也さん(3期生/西大和リハビリテーション勤務)を講師に迎え「チーム医療と理学療法士」をテーマに講演いただきます。在学生しか聞けない内容を盛りだくさんでお届けしますので、ぜひご参加ください!       【関連リンク】 理学療法学科 大学院健康科学研究科 第1回「次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part1~「学生時代」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part2~「臨床現場・大学院」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part3~「教員」編    

2022.07.28

畿央大学付属広陵こども園「ミニ体験説明会」を看護医療学科教員が担当!

令和5年4月開園予定の畿央大学付属広陵こども園について、保護者の皆様に本園の教育・保育活動を知っていただくため、ミニ体験説明会を実施しました。 畿央大学付属広陵こども園は、大学が運営する公私連携幼保連携型こども園としては奈良県で初、地元広陵町と連携しながら本学の持つ教育および研究のノウハウを生かした新しいこども園です。   ▼こども園完成イメージ(変更になる可能性があります)     本園では「大学付属」である特長を最大限活かし、教育・保育・医療・健康・デザイン分野のスペシャリストである畿央大学の教員陣がさまざまな形で連携・サポートを広げていきます。それを実感いただくための「ミニ体験説明会」がはじまりました。 2022年7月26日(火)に開催された第2回は、畿央大学看護医療学科の岡いくよ先生によるミニトーク会「未来の子どもと子どもの未来ー妊娠・出産・産後の育児支援」を行いました。岡先生は各地での子育て支援等にかかわる中で感じてこられたことを写真もまじえて紹介され、参加した子どもたちには手遊びなども披露していっしょに楽しみながら、子どもの成長を楽しみながら育てるかかわり方などについてお話ししてくださいました。ミニトーク会終了後はE棟2Fオープン教室横に設置されたモデルルームで、子どもたちが楽しそうにおもちゃで遊んでいました。     畿央大学付属広陵こども園がめざしていることのひとつに、地域全体で子育てをする仕組みをみんなで作りあげることがあります。今回講師を務めた岡先生は看護医療学科で母性看護学を担当し、助産師として長く地域での妊娠、出産、産後にわたる時期の育児支援活動を行ってきました。現在も奈良、大阪、京都の各地でマタニティクラスやベビークラス、パパと赤ちゃんのクラスなどに関わって、様々なユニークな取組みを続けています。今後は定期的にこども園に関わって、妊娠中、出産後乳児期の育児にも力を貸していただけることになっています。   子どもは地域で生まれ、地域で育っていきます。子どもの未来は地域の未来でもあります。そして、未だこの世に生を受けていない子ども=未来の子どもも、また、地域の一員として温かく迎えたいと思います。   次回は8月2日(火)、現代教育学科のランディ・ムース准教授より「異文化との出会いについて」をテーマに実施します。ご期待ください!     【関連記事】 畿央大学付属広陵こども園「ミニ体験説明会」がスタート! 畿央大学付属広陵こども園開園プレイベント「みんなで愉しもう!tupera tuperaの絵本の世界」開催しました。 畿央大学付属広陵こども園の「地鎮祭」が執り行われました。 令和5年4月「畿央大学付属広陵こども園」を開設予定です。 奈良県内大学初の「公私連携幼保連携型認定こども園」設置に向けて広陵町と協定締結式を行いました。 畿央大学付属広陵こども園の園児のためのスツール(椅子)完成!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」     畿央大学付属広陵こども園 ホームページへ  

2022.07.28

「認知症ケア論」フィールドワークでの学びを共有!〜看護医療学科

今年度より「認知症ケア論」が開講されました。1・2年次開講で今年は1回生8名が選択をしています。選択した学生は、身内に認知症のある方がいらっしゃったり、認知症に興味がある学生です。 認知症ケア論での2回のフィールドワーク(第1弾・第2弾)を通して、認知症について学んだことを2グループに分かれて話し合い、それをパワーポイントでまとめたスライドを作成して発表しあいました。     この発表では認知症について他の学生がどのように感じ、どのように考えたのかを知る機会となりました。その発表をしてお互いが質問をし合い、新たな気づきや発見もありました。         この2グループの発表では、“共通して認知症の人を変えるという考え方ではなく、認知症の人が普通に過ごせる社会を創るという考えに変えていくことが大事だ”という意見が出ていました。また、これを実現するために若い世代の発想力を活かして、上の世代の経験とつなげることで新たな社会を築いていくことが出来ることを学ぶことができました。 フィールドワークでお世話になった皆々様、ありがとうございました。     看護医療学科 1回生 藤井 聡乃 橋本 心春   【関連記事】 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク第2弾! ~看護医療学科 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク! ~看護医療学科 新たに「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 5か国合同でのミニシンポジウム開催 ~ 看護医療学科「 国際看護論Ⅰ」 摂食嚥下障害看護認定看護師の講師を招いて 「高齢者の摂食・嚥下のための看護」演習を行いました!~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」 「最期のときに、心をこめて。」エンゼルケアの演習を実施しました ~看護医療学科「終末期ケア論」 対面とZoomで「七夕交流会」を開催!~Orange Project®畿央大学 第1回エコマミ公開講座に山崎教授と学生が協力!~Orange Project®畿央大学

2022.07.25

外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」

3年次前期必修の「終末期ケア論」では、人生の終末期を迎えた対象の心理過程や、がん終末期の身体症状とそれに対する緩和ケアについて、また、死が迫った対象とのコミュニケーション、家族や遺族へのケアなど多彩な内容を取り上げています。   2022年7月15日(金)の授業では、Microsoft Teamsを使用した外部講師による講義を実施しました。講師として、2022年4月にお母さまを看取られた西谷博道さんに、看取りを体験した遺族の気持ちを語っていただきました。           西谷さんのお母様が病院に入院している間に、状態が悪くなり、食事がとれなくなり、笑顔もなくなっていく過程で、感じた家族の思いを率直に語っていただきました。その後施設に移られてから、その施設の看護師および職員の関わりによって、笑顔を取り戻し、食事がとれるようになったことに対する感謝を述べられていました。そして、最期は静かに亡くなったこと、その看取りに立ち会われて感じたことなど語っていただきました。             その後、大友先生がインタビュアーとなり、西谷さんのお母様が過ごされた「特別養護老人ホームラガール」の職員を交えてのお話しがあり、様々な角度から、看取りにおいて看護師に求められるものとは何かを考える機会になったと思います。           死を迎える患者さまやその家族に対するケアは、特別な援助や技術が求められているわけではなく、その人らしい日常を支え、大切にすること、患者さまやその家族に寄り添い、その思いを傾聴することが重要であると思います。   今回の講義を通して、患者さまやその家族の思いを傾聴し、その思いを大切にできる看護師になってほしいと思います。     健康科学部 看護医療学科 講師 大友 絵利香  准教授 對中 百合     【関連記事】 「最期のときに、心をこめて。」エンゼルケアの演習を実施しました ~看護医療学科「終末期ケア論」 4回生から3回生へ、ホスピスケアについて学びの伝達~看護医療学科「終末期ケア論」 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク第2弾! ~看護医療学科 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク! ~看護医療学科 新たに「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 5か国合同でのミニシンポジウム開催 ~ 看護医療学科「 国際看護論Ⅰ」  

2022.07.21

大阪教育大学附属池田小学校で学ぶ「安全で安心できる学校づくり」~現代教育学科

2022年6月30日(火)、教育学部1年次の必修科目「ベーシックセミナー」と「現代教育論」の拡大授業として、教育学部現代教育学科1回生が大阪教育大学附属池田小学校を訪問しました。日ごろ大学内で学習を進める学生達にとって、実際の教育現場を見学させて頂けることは大変貴重な経験で、今年度も非常に大きな学びを得ることができました。   2001年6月8日、刃物を持った男が校内に侵入し、幼い児童と教員を殺傷する事件が起こりました。事件後、附属池田小学校では安全で安心な学校づくりを目指し、教職員が中心となって保護者や大学関係者が連携しながら様々な努力が積み重ねられてきました。これらの取組は、2010年に日本で初めてWHO(世界保健機構)のInternational Safe Schoolに認証、さらに2015年に日本セーフティプロモーションスクール協議会のSafety Promotion Schoolにも認証されました。   今回の訪問では、教育学を学ぶ学生達が、学校における安全・安心の意味をあらためて考え直すと共に、学校を安全で安心できる学びの場とする附属池田小学校の取り組みから、その実現をめざす方法について学びました。また、授業参観を通じて教員の児童への学習及び生活指導の在り方を学ぶことを目標としました。       当日は、新型コロナウイルス感染の拡大防止のため、2つのグループに分かれました。1つのグループは3時間目に授業の参観を、もう1つのグループは体育館で「安全で安心できる学校づくり」について、前畿央大学現代教育学科長/現附属池田小学校事件対策コーディネーターの安井先生より講義を受けました。4限はグループが入れ替わっての学修です。   授業参観では、1年生から6年生まで、さまざまな授業を参観いたしました。学生達はフレンドリーに接してくれる児童達との関わりや先生方の授業から、学校教育の実際についてさまざまな事を学びました。また、廊下側の壁がなく、開閉式のドアのみのオープン教室となっている教室の構造からも、安全で安心な学校教育のあり方についても学びを得ることができました。   講義では、体育館で安全教育について学ぶとともに、体育館を出て実際の侵入経路を歩き、事件の概要について学びました。当時のお話をお聞きし、事件で犠牲になった児童8人の名前が刻まれた「祈りと誓いの塔」に献花し、学生の代表が鳴鐘し全員で黙祷をささげました。           学校訪問後、学生は各自で事後レポートとして学びについてまとめました。そのうちのいくつかを以下に紹介いたします。   ● 池田小学校に訪問してまず驚いたのが学校の構造でした。教室の扉が全てスライド式のドアになっていたり、廊下がすごく広かったり、先生がいる机が廊下にむき出しにあったりしたのは全て不審者が来た時のための構造になっていて逃げやすいように逃げ道を広く作っていて先生が直ぐに駆けつけて来れる構造がすごいなと思いました。広々していて自由にいれるなと思ったけど先生方がしっかり考えた構造になっていて、事件があった教室は極力見なくていいような構造にしていたりして児童ができる限り思い出さなくていいように考えられていてすごいと思いました。   ● 大教大付属池田小学校を実際に歩いてみて全てが開放的だと感じました。廊下を歩いているときに図書館が見えたり、プールが見えたりと児童が集まる場所が見えやすくなっていたり、教室の戸や壁は透明なガラスで何も張っておらず、教室の外からでも中の状況が明確に分かるようになったりしていました。また、1番素晴らしい発想だと思ったのは先生の休憩場所が壁もなく、児童と簡単にコミュニケーションが取れるようになっているところです。緊急事態が起きてもすぐに対応できるような配慮をしていて児童も安全に過ごすことができますし、保護者も安心して預けることができると思いました。   ● 私は、今回の訪問の事前学習をするまでこの事件のことを全く知りませんでした。私が今までニュースで事件について報道されていたのにも関わらず、事件のことを知らなかったのは、報道されていても自分には関係ないだろうと報道に耳を傾けていなかったからです。このように考えている若者は多いと思います。そして、今回実際に学校に訪れて事件現場や犯人が通った道を見て、非常に胸が痛みました。そして、私が到底想像できないような怖い思いを子供たちはしたと思います。今、教師をめざしている私ができることは、2度と子供たちが同じような怖い思いをしないように安全な学校づくりには何が必要なのか日々考え続けることだと考えました。そして、今は主流となっているインターネットでこれから社会を担っていく若者にも事件について伝えていく必要があると考えました。   ● 私が施設面以外にも防犯意識の高さが表れていると思ったのは、児童の挨拶だ。校舎内の移動中や授業参観の教室前で待っていると、先生方や私たちに大きな声で挨拶をしてくれる児童が沢山いた。挨拶をすることによって相互認知やまわりとのコミュニケーションのきっかけとなり犯罪の予防になるため、学校側だけでなく児童側にも防犯意識を持たせる指導をしている点が良いと思った。21年前の事件で犯人が犯行前に1人の先生と会っていたということを聞き、不審と思ったら声を掛けることや行き先を見るだけでも何かアクションを起こすことの重要性を学んだ。   ● 授業を見学させてもらって、この方法がいいなと思ったところが三つありました。一つ目は、先生が授業中に問いかけをたくさんしていたことです。子どもたちは積極的に手を挙げ、主体的に取り組んでいるように見えました。そんな風に主体性を育むというのはすごく大切だと思いました。二つ目は、あてた回数を手で表しながら手を挙げることです。まだ当たっていない子は、手をグーにして、一回、二回と当たった子は一、二と指で手を挙げていました。こうすることで、同じ子ばっかり当ててしまうことがなくなり、わかりやすいと思いました。三つ目は、発表をするときに教室の対角線を向かって話すことです。その対角線の端にいる子が、声の大きさを五段階で、手で表していました。そんな風にみんなに聞こえるような工夫がされているのがすごく良かったと思います。   ● 生徒が考えやすいように問いかけたり「クスクスってどんな感じ?」「じゃあゲラゲラってどんな感じ?」と生徒が実際に行ってそれぞれの違いに気づくきっかけになったりと、気づけることがたくさんあり、どのような授業を行えば生徒に理解してもらえるのかを学ぶことができたと思います。   ● 授業参観では、私が大学の授業で学んでいる主体的・対話的な深い学びが実現されていました。今まで理想的だと感じていたこの学びが、間近で見られたことに、感謝です。私は、算数の授業を参観しました。主体的・対話的な深い学びの具体例として、先生は答えを言わず、先に児童に考えてもらっていました。その児童が考えたことを発表する際も、正解なのか不正解なのかを言うわけではなく、児童の解答に「ふんふん」と頷き、なぜそう思うのかを児童に問いかけていました。先生が問いかけた問いに対して、児童はまた考えるので、学びがますます広がっていることに気づきました。   ● 児童が笑顔で楽しく学校生活を送れるように、先生がその環境を作ってあげることがとても大切だと感じました。安全面でも安全が確証されることで、児童も思いっきり色んなことができるようになると思うので、学校のセキュリティーも先生の信頼感もとても大切だと感じました。   ● 私は、6年生の英語の授業を見学させていただきました。授業の初めのあいさつとしてさまざまな国の挨拶をしました。その後、2冊の教科書のうち、どちらの教科書を今日の授業で使うのかを決めるために、クラスを2チームに分け、ジャンケンをしました。そして勝ったチームの方の教科書を使いました。これは、児童が今日の授業で使いたい方の教科書のチームに入り、ジャンケンをするので児童が今日学ぶことを決めていることに繋がっていると考えました。       最後に、このようなご時世にたくさんの人数での訪問にもかかわらず、訪問を快く受け入れてくださった校長先生ならびに教職員のみなさまに感謝申し上げます。教育における安全と安心について、学生が学ぶ大変貴重な機会となりました。そして学生と楽しく交流していただいた附属小学校の児童の皆様にも心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。     2022年度1回生 担任団   【関連記事】 1年次配当「小学校一日見学」を実施しました~現代教育学科2022年度新入生研修 学科別レポートvol.1~現代教育学科「セメスター留学」が始まります!~現代教育学科 小学生向けに「ぴょんぴょん・コップ」動画を公開!~2022年度「マミポコ・キッズ」前期 第1回活動報告!    

2022.07.20

「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク第2弾! ~看護医療学科

今年度より「認知症ケア論」が開講されました。1・2年次開講で今年は1回生8名が選択をしています。選択した学生は、身内に認知症のある方がいらっしゃったり、認知症に興味がある学生です。   2022年7月16日(土)、前回の「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク! に引き続き、SPSラボ若年認知症サポートセンターきずなや でフィールドワークを行いました。きずなや代表の若野達也氏とまほろば俱楽部代表の平井正明氏にフィールドワークをご担当いただきました。   SPSラボ若年認知症サポートセンターきずなやは、2009年 地域で孤立する若年性認知症の人と家族に対しての居場所や活動拠点をつくる目的でスタートしたそうです。当初は、若年性認知症の理解が浸透しておらず、制度や既存の事業所も利用できないなどの地域課題があったため、当事者・家族とともに考え、若年性認知症の人と家族の孤立・孤独を防ぐために活動を始められたのがきっかけで、現在では多くの業種と連携を取りプロジェクトを展開されています。また、奈良県の委託で、『奈良県若年性認知症サポートセンター』の相談事業や、ピアサポート構築事業も行っておられます。     ▼SPSラボ若年認知症サポートセンターきずなや(ホームページより)     まず、きずなやの畑や梅の木を見ながら、手掛けておられる農福連携プロジェクトや異業種連携についてご説明いただきました。 きずなやのある土地は、もともと住民らでつくる広い梅林でしたが、土壌悪化と住民の高齢化で手入れができずほとんど枯れてしまっていたそうです。そこを若年性認知症の人や家族、支援者、メンバーの方たちと共に、梅林のお手伝いを始め、追分梅林として復活させたそうです。収穫した梅はそのまま販売するほかに、梅ジュースにして販売もされています。     ▼追分梅林の説明をしてくださる若野さんと真剣に聴き入る学生たち     他に、大和橘の栽培や夏みかんなども栽培されているそうです。また、近畿大学農学部と共同研究で作られた、土を使わずに栽培できるポリエステル培地についても紹介していただきました。軽量で半永久的に利用できるため、農業の担い手不足も解消できます。地域の高齢化問題の対策として、他にも構想中のドローンを使った梅の実収穫や、地域に人を呼び込むためのひまわり畑構想など伺いました。また、幾つかの団体が共同利用するOIWAKE FARMや、ボランティアで参加していた大学生が立ち上げたOIWAKE PARK(ネット上での運営ができるキャンプ場)などを知ることができました。   お話を伺ううちに、きずなやでは若年性認知症の人とそのご家族だけでなく、地域の団体や高齢者からボランティアに来る学生まで、みんなが良い方向に進むためにどうすればいいかを常に考えておられ、様々な可能性にチャレンジしておられることがよくわかりました。誰も置いていかない、常に明るい未来を創っていこうとする姿勢が、多くの人や企業を引き寄せるのだと強く思いました。     ▼OIWAKE FARMの説明中の様子   ▼OIWAKE PARK     その後部屋に戻り、若野さんからさらに詳しく事業所ができた背景や事業展開などについて語って頂きました。 学生からの質問「今まで活動を続けてこられた中で何が一番大変だったか?」に対して、若野さんは「時間軸で大変なことは変わるが、最初は地域の人達から理解が得られず、調整していくのが本当にしんどかった。一年間かけて説得していった」と答えてくださいました。 また、コロナ禍のワクチン接種の際、若年性認知症の方は個人情報保護の観点から医療・行政間や施設間でのデータ確認が行えず、ワクチンがなかなか摂取出来なかったという話を聴いて、自分達が看護師として勤務した際には何ができるのかを考えるきっかけになりました。 平井さんからは、「自分がすべてできなくてもいい。自分のもっている知識や人を繋ぐことが大切」というアドバイスも頂きました。   午後からはきずなやに地域の専門職(地域包括支援センター・訪問介護ステーション・老人介護施設・DPM(Darkside young Prevent Mission:息苦しさを抱える若者達の孤独・孤立を防ぐ)の方々が4人来てくださり、地域における相談支援や介護保険事業所、地域活動、若者の孤立・孤独を防ぐプロジェクト等についても話していただきました。     ▼講義中の地域包括支援センター中村様   ▼講義中のDPMの鈴木様     最後に「本日のフィールドワークから気付いたこと・考えたこと」をテーマにグループワークを行いました。   学生からは、 ●認知症という病気だけに捉われることなく、若者や地域の高齢化問題などにも視野を広げることで双方の解決につながる ●看護師になることで、医療の目線でしか物事を捉えられなくなるのではなく、いつでも対象者の目線で物事を考えることが必要 ●看護の視点だけでなく、地域がどう影響するのかを考えながら社会を学んでいくことが大事だ ●当事者は変えられないが、社会は変えられると学んだ。各々が得意な分野で社会に足りない分を補うことが私たちに求められている などの意見がありました。     ▼グループワークの様子     認知症ケア論を受講している学生は1回生で、まだ看護分野もほとんど学習できていない段階ですが、今から看護のことだけでなく広い視野を持って学べているところに頼もしさを感じました。今回の学びが、今後医療に携わる人としての成長の糧になればと思います。   最後になりましたが、学生に貴重な学習の場をご提供いただき、熱心にご講義いただきました若野様、平井様はじめご協力・ご助力を賜りました皆様に感謝申し上げます。     看護医療学科 助教 島岡昌代   【関連記事】 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク! ~看護医療学科 新たに「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 5か国合同でのミニシンポジウム開催 ~ 看護医療学科「 国際看護論Ⅰ」 摂食嚥下障害看護認定看護師の講師を招いて 「高齢者の摂食・嚥下のための看護」演習を行いました!~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」 「最期のときに、心をこめて。」エンゼルケアの演習を実施しました ~看護医療学科「終末期ケア論」 対面とZoomで「七夕交流会」を開催!~Orange Project®畿央大学 第1回エコマミ公開講座に山崎教授と学生が協力!~Orange Project®畿央大学