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看護医療学科

2025.05.30

2025年度「へき地医療体験実習」実践報告会を開催しました! ~ 看護医療学科

本学独自の実習である「へき地医療体験実習」は、交通や医療などの利便性が十分でない地における住民の生活フィールドに学生が赴き、地域住民の生活に直接触れ、医療(看護)・保健・福祉の実際を理解し、住民の生活と健康観や価値観・健康との関連を考え、住民の生活基盤に立った看護のあり方など看護の本質を考えることを目的としています。 今年度の実習地域は、奈良県の山添村、川上村、宇陀市大宇陀地区、五條市大塔地区の計4地域でした。   ▶▶ 今年度のへき地医療体験実習の様子はこちら 「2025年度 へき地医療体験実習 実践報告会」を開催 2025年5月21日(水)に畿央大学冬木記念ホールにて、「2025年度 へき地医療体験実習 実践報告会」を開催しました。     4月初旬から始まった学内実習での準備期間中、学生たちは他の授業を並行しながら、自分たちで目標や行動計画を立て、地域の医療状況や生活環境を事前に調べ、インタビュー内容の作成や家庭訪問の計画立案、測定会に必要な問診票や結果説明に使用するパンフレットを作成するなど、忙しい毎日を過ごしました。     そして、5月13日(火)~15日(木)に現地で実習を行い、診療所やこども園や学校、社会福祉協議会や保健センターなどの保健福祉機関、住民の働く場、集いの場などを訪問し、支援者や住民の方に支援の実際についてのお話を聞かせていただきました。     地区踏査では地域の環境を観察したり、出会った住民の方のお話から、へき地で暮らす人々の生活の実際を把握し、そこから健康課題を導き出し、健康ニーズに沿ったケアの提供について考えることができました。 また、住民の方への骨密度測定や健康チェックなどの実施を通して、得られたデータからと健康と生活、環境との関連を考察することができました。     山間部であることの生活環境からの健康課題が挙げられましたが、不便さはあっても、豊かな自然と地域の住民同士のつながりや絆などの強みを見つけることができており、「ここで生活し続けたい」という希望を叶えるための看護の在り方について考える貴重な機会となったと信じています。       今回、3回生も先輩である4回生の発表を聞きました。住民の方も毎年学生が実習に来ることを楽しみにしておられます。ぜひ3回生にも来年は今年の発表を踏まえた実習をしてもらいたいと思います。   今回の実習に際し、ご理解ご協力いただきました各地域の関係者の皆様、明日香村の武田先生に感謝いたします。ありがとうございました。   看護医療学科 教授 文 鐘聲        准教授 室谷 牧子        講師 松川 真葵        助教 古井 あゆみ        助手 田中 三代 関連記事 ▼▼ 2025年度看護医療学科「へき地医療体験実習」について ▼▼ 2025年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました! 2025年度へき地医療体験実習レポート(山添村)~看護医療学科 2025年度へき地医療体験実習レポート(川上村)~ 看護医療学科   ▼▼ 看護医療学科についての関連記事 ▼▼ 認知症マフづくり&交流会を開催しました!~ 看護医療学科「認知症ケア論」 1回生集中講義「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 国際看護Ⅰの授業で「海外インターンシップ」発表 ~ 看護医療学科

2025.05.30

認知症マフづくり&交流会を開催しました!~ 看護医療学科「認知症ケア論」

この度、看護医療学科の室谷准教授が、日本認知症ケア学会2025年度地域活動支援事業に応募し採択され、看護医療学科の学生有志と認知症ケア論履修者に対する認知症教育活動の充実を目的とする活動に取り組むことになりました。 第1回目(5月20日)の活動として、認知症の人にやさしい「認知症マフ」(認知症の人たちの不安や不快感を軽減し、心身の緊張を解きほぐすために、カラフルなニット素材等にさまざまな飾りを縫い付けた筒状の小物)づくりと交流会を開催し、認知症ケア論の履修者12名と地域関係機関職員様、入居施設の利用者様、ボランティア様13名、教員3名の計28名が楽しく集いました。     緊張して始まった交流会でしたが、自己紹介で呼んでもらいたい名前を紹介していくと、いつの間にかみんなが和んでいきました。色鮮やかな好きな毛糸を手にとり、編み物が得意な住民の方や学生から真剣に編み方を教えて頂く姿が見られました。編針を持つと手が覚えていると編み物を始める高齢者の方もいらっしゃって、気が付けば皆さんが夢中になっていました。         地域の専門職の方からは、高齢者の方が得意なことを教えたり、披露したりすることや、大学生と交流しながらできるのがいい機会になるとお声を頂きました。   この交流会を通して感じたことは、地域のご高齢の方々は、得意なことがたくさんあるはずです。しかし、実際に披露をしたり、教えたりする機会が少ないのではと感じました。また、学生は地域の方や専門職の方とひとつのものを作りあげるという場面で、自然に交流ができる貴重な機会になったと感じました。     今回は、認知症マフを完成までは至りませんでした。しかし、誰かのために何かができるきっかけづくりになったと思います。この講義を受講する学生たちは、地域で行っている認知症カフェやイベントに参加するきっかけもできました。学生は専門職の方がどのような活動をしているかを知る機会になり、また地域の方々にとっては大学生を身近に感じて頂く機会になったのではと思います。学生の力は無限大で面白いと実感できる交流会でした。これからも色々なことに挑戦していく皆さんの姿を見ていけるのが、とても楽しみです。いつかこの認知症マフを高齢者施設や病院にお届けできればいいなと考えております。   ご協力頂きました皆さん、本当にありがとうございました。     看護医療学科 助教 伊藤 千春 関連記事 1回生集中講義「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 2025年度へき地医療体験実習レポート(川上村)~ 看護医療学科 2025年度へき地医療体験実習レポート(山添村)~ 看護医療学科 国際看護Ⅰの授業で「海外インターンシップ」発表 ~ 看護医療学科  

2025.05.27

自分に厳しい人ほど、他者にやさしくなれる? ― 精神科看護師572名を対象にした研究からわかったこと ―

精神科の看護師さんたちは、患者さんの心の痛みや不安に寄り添いながら、日々支援を行っています。 そのために欠かせないのが、「情動的共感(じょうどうてききょうかん)」と呼ばれる、相手の感情を自分のことのように感じ取る力です。   畿央大学 健康科学部 看護医療学科の紅林佑介准教授は、精神科看護師572名を対象に、「心の内側」と「共感力」の関係を明らかにするための研究を行いました。   今回の研究では、 ・反芻(はんすう):ネガティブなことを繰り返し考える傾向 ・省察(しょうさつ):自分を好奇心を持って振り返り、学びに変えようとする力 ・自己への思いやり(自己のいたわり) ・自己批判(じこひはん) この4つの心理的特徴に着目しました。   これらはすべて「自分に向かう心のあり方」を表しており、自分をどう捉えているかが、他者への共感にも影響を与えるかもしれないと考えたのです。4つの特徴の得点をもとにクラスター分析を行った結果、看護師さんたちは2つのタイプに分かれました。   🟠 タイプ1:「自己批判・反芻・省察」がいずれも高いグループ 🔵 タイプ2:それらが比較的低いグループ         次に、この2つのグループで情動的共感の高さを比較したところ、 なんと、「自己批判や反芻が強いタイプ1」の方が、情動的共感が有意に高いことがわかりました。   つまり、 「自分に厳しく、くよくよしやすい一面を持ちながらも、 それをしっかり省察できる人は、 他者の心にもより深く寄り添う力がある」 そんな可能性が示されたのです。       🔍 研究からわかること これまで、自己批判や反芻は「減らすべき悪いもの」と考えられがちでした。 でもこの研究は、それらを単に否定するのではなく、どう受け止めて活かすかが大切だと教えてくれます。   「悩みながらも、自分自身と向き合う」 そんな姿勢が、結果として誰かを思いやる力にもつながるのかもしれません。   📚 研究タイトル: The hidden side of self-criticism: A cross-sectional cluster analysis of self-compassion, self-focus, and emotional empathy. Perspectives in Psychiatric Care誌 doi.org/10.1155/ppc/3340560 🧑‍⚕️ 研究者: 畿央大学 健康科学部看護医療学科 紅林佑介准教授 y.kurebayashi@kio.ac.jp

2025.05.23

2025年度へき地医療体験実習レポート(川上村)~ 看護医療学科

看護医療学科の4回生は、5月に奈良県内の4つの地域において、へき地における保健・医療・福祉を体験し、対象者を地域の生活者として全人的にとらえ看護のあり方を探求する「へき地医療体験実習」に参加します。 学内実習を経て、5月13日(火)から15(木)までの3日間、吉野郡川上村・五條市大塔町・山辺郡山添村・宇陀市大宇陀の4つの地域で臨地実習を行いました。今回は学生20名と教員4名が吉野郡川上村にて、「へき地医療体験実習」を実施しました。その3日間の学生たちの活動の様子を紹介します。 川上村での実習の様子 1日目:5月13日(火) 実習の初日は大滝ダムの見学から始まりました。大滝ダムは、伊勢湾台風の紀の川の洪水被害を契機に、治水、利水、水力発電を目的に建設された多目的ダムで、当時の村の中心部に建設されたことから、村の歴史に大きくかかわる場所です。学生は迫力のあるダムの景色に感嘆しながら、ダムの完成までの歴史やダムの仕組みなど、展示物も交えて学びました。       この実習では、学生は「母子」、「学校」、「成人」、「高齢者」、「包括」の5つのグループに分かれ、各分野で展開されている村民に対する健康支援活動を事前に把握したうえで、村民の暮らしと健康を守るためには、臨地でさらにどのようなことを理解することが必要かを主体的に考え、学習を進めるようにそれぞれのグループ活動計画を立案しました。   村役場で実習始まりの挨拶をさせていただいた後、午後から、グループごとに事前に活動計画としていた、こどもセンターあま☆ごん、保育園、川上村立源流学園、学童保育・診療所、社会福祉協議会、デイサービス、かわかみ源流ツーリズム事務局を訪問し施設内の見学と健康支援を展開している専門職の活動を観察し、また事前に依頼していた質問への回答をしていただきました。   特に、こどもセンターあま☆ごんでは年に数回しかない貴重な乳幼児健診(4か月児~3歳半までを一度に実施)を見学し、健診後の村民の方にお話を聞き、子育て支援の拠点であるあま☆ごんが、子どもを育てている村民にとって、なんでも相談できて安心できる場所となっていることを理解することができました。   デイサービスでは、利用者の皆様を対象とした足趾把持力と握力・血圧測定など健康測定会を実施しました。また、足趾把持力の結果を基に、下肢筋力の向上を図る体操や認知症予防体操であるコグニサイズを学生と一緒に楽しく体験していただきました。   最初は、緊張していた学生たちでしたが、利用者の皆様やスタッフの方々が優しく声をかけてくださり、無事に実践することができました。最後に学生がお礼を伝えると、利用者の方が学生にお礼をしたいと、「しあわせなら手をたたこう」など歌を唄っていただき、全員で大合唱して盛り上がりました。本当にありがとうございました。     ご協力いただいた皆様は温かく迎え入れていただき、学生たちは、村民の方々が利用できる施設および村の医療・看護・保健・福祉について深く学ぶことができました。   この日の最後に、川上村の環境保全と村の歴史を伝承する役割を担う森と水の源流館 を訪れました。学芸員の方から解説をしていただきながら、下流地域の水害を防止のための水源地としてダム建設や地場産業である林業の歴史と環境保全を継続することの役割や意義について学びました。   2日目:5月14日(水) 2日目は、本学主催の健康測定会を川上村ふれあいセンターで行いました。村民の方々と村外の方計19名の方にご参加いただきました。リピーターの方も複数来場され、会場は賑わいました。血圧、足趾把持力、握力を測定し、問診内容も併せて、学生が事前に作成したパンフレットとともに、結果を解説しました。参加いただいた方からは、「健康を見直し自分の状況を知る機会となった」「健康に意識を向けられるいい機会となった」との感想をいただきました。       また、村の買い物支援を中心的に行っている、「かわかみらいふ」の移動スーパーに同行し、移動スーパーと一緒に活動しているコミュニティナースの看護活動を実際に観ることができました。山間部の地区では、移動スーパーは、週に1回の買い物だけでなく、集まった住民同士で話す交流の場となっており、コミュニティナースは、地区の中で気になる方の見守りや健康支援をする役割を担っていました。学生は移動スーパーを利用される方やコミュニティナースからお話を伺い、また、実際にコミュニティナースが熱中症予防を呼びかける姿を通して、村の暮らしやコミュニティナースの役割を肌で感じ学ぶことができました。     さらに、村役場にて健康福祉課の保健師と理学療法士および林業建設課職員の方々に事前に依頼していた質問に回答して頂く回答会を設けていただきました。   保健師は地域のつながりを意識した健康へのアプローチや、健診受診率向上のための取り組みの他、村民運動会の機会を利用した骨密度・体組成測定の結果を活用して健康意識への働きかけを行っていること、また理学療法士は、要介護申請をした方の住居の状況からどういう支援が必要となるかを提案していること、高齢者の増加に伴う認知症の方への対応として看護師を中心とした認知症初期集中支援チーム活動が始まったことなどを学びました。川上村は最大人口8,000人台から現在では1,100人未満となった小さな村ですが、看護師・助産師・保健師・理学療法士・保育士など子どもから高齢者までの発達段階に応じた健康支援実践ができる専門職が揃っていることも村の強みであることを学びました。   林業建設課職員の方からは、川上村では林業従事者が減少している中、くらし定住課・吉野かわかみ社中と連携し、人材を確保するために地域おこし協力隊の活動により若手の林業従事者育成を行う新しい取り組みや、3月に発生した山林火災防止のための対策につついて説明していただき、村全体で林業を守ろうとする取り組みがなされていることを学びました。   3日目:5月14日(木) 最終日の朝、学生たちは役場に出向き、これまでの学びを村長に報告し、実習の御礼を述べました。   また、村民への健康支援を行っている関係機関及びそれぞれの職種の方のお話から理解できたことや康測定結果の集計を行いました。   そして最後に、村で芸術家の生活と創造の場として設けられた「匠の聚」を訪問し、管理者の方と陶芸作家の方からお話を聞きました。   この3日間の実習を通して、学生は実際に川上村の暮らしや保健・医療・福祉・教育が展開されている場に身を置き、また関わる専門職や支援者の方々の思いを理解したうえで、看護の本質とは何かを考える貴重な体験となりました。学内に戻ってからも、それぞれのグループが学んだことを共有しながら、今後の川上村に必要な看護について考察を深めていきました。     本実習にご協力いただいた各機関、村民の皆さまには大変お世話になりました。改めて心より感謝いたします。     看護医療学科 助教 大平 俊介 関連記事 ▼へき地医療体験実習に関する記事 2025年度看護医療学科「へき地医療体験実習」~ 山添村 2025年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました! これまでの「へき地医療体験実習」の取り組みについて   ▼ 看護医療学科に関する記事 1回生集中講義「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 国際看護Ⅰの授業で「海外インターンシップ」発表 ~ 看護医療学科 3回生15名が「いこまスポーツの日」にボランティアとして参加!~看護医療学科 第3回「認知症の人と家族の思いに耳を傾ける」 松本一生先生講演会「認知症の人と家族とともに」を開催しました。 ~

2025.05.23

2025年度へき地医療体験実習レポート(山添村)~看護医療学科

看護医療学科の4回生は、5月に奈良県内の4つの地域において、へき地における保健・医療・福祉を体験し、対象者を地域の生活者として全人的にとらえ看護のあり方を探求する「へき地医療体験実習」に参加します。 ▼▼ 前回の様子はこちらから ▼▼ 2025年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました!   学内実習を経て、5月13日(火)から15(木)までの3日間、吉野郡川上村・五條市大塔町・山辺郡山添村・宇陀市大宇陀の4つの地域で臨地実習を行いました。今回は山辺郡山添村の実習3日間の様子をご紹介します。学生は事前に地域診断を行い、健康課題を考えそれぞれの部署でインタビューを実施しました。   山添村での実習の様子 実習1日目・午前 実習1日目の午前中は、山添村保健福祉センターで、山添村住民福祉課の課長様と保健師長様、山添村社会福祉協議会の事務局長様に、山添村の「行政(主に保健師活動・高齢者保健福祉サービス)」「観光」「移住」についてお話をいただきました。   学生は、インタビューにより「山添村のくらし」についての理解を深めることができました。   ▼ 向かって左から住民福祉課辻井課長、新瀬保健師長 実習1日目・午後 実習1日目の午後からは、「かすががーでん」に伺いました。山添村で55年以上お茶の生産に従事されている寺畑様からは生涯現役の力強いお言葉で、エネルギーの漲った山添村での生活についてのお話をいただきました。学生は、「農業とともに元気に生きる、山添村を守る」、というそのお心に感銘を受けました。   そして、「かすががーでん」の会長様からは、お茶を中心とする農業についてのお話をいただき、茶摘み・製茶体験をさせていただきました。土の匂いや風の音、鳥のさえずりに触れながら、山添村を体感しました。   「かすががーでん」では、日本初の紅茶専用品種である「べにほまれ」が茶園で発見され、和紅茶復活プロジェクトに取り組まれています。山添村の地域活性化について学ばせていただきました。   ▼ 左から、会長東様・岩本様・久保様・川田様   ▼ 東会長、岩本様と一緒に写真を撮らせていただきました。     ▼ 茶摘みの様子         ▼ 茶摘み後の加工の様子   美味しいお弁当をいただきました! 昼食では、山添村で営まれているNPO法人やまぞーえ「きせつふう~奥大和の田舎ごはん~」のお弁当をいただきました。山添村の食材で作られており、とても美味しく、バランスの良い食材で、学生は山添村のパワーをいただきました。     実習2日目・午前 実習2日目の午前中は、学生12名ずつに分かれて、東山地区(東山診療所)と三ケ谷地区の地区踏査をしました。学生は、山添村の地を踏み、地域のくらしを実際に目で見て、耳で聞き取り、感じとる学びを得ました。大和高原民族資料館を見学し、山添村の歴史に触れることができました。 実習2日目・午後 午後からは、山添こども園きらり、東豊ベースへ伺いました。   こども園きらりでは、園長先生より、園での保育の工夫や親子同士の繋がりの密さ、保健師と連携し、切れ目のない支援がなされている等のお話を伺い、山添村での子育て支援の強みに気づくことができました。   東豊ベースでは、村出身の向井様が廃校を活用したカフェとキャンプ場を運営なされており、人と人との繋がりの大切さや山添村を守り続ける思いのお話をいただきました。   ▼ 東豊ベース   ▼ 向井様からのお話の様子 実習3日目・午前 実習3日目の午前中は、学生24名で力合わせて準備した「骨密度測定会」を、豊原公民館で開催させていただきました。開催にあたっては学生同士が交替をして、住民様へお知らせを行いました。健康課題から健康管理の必要性を考え、血圧とBMI測定、ロコモチェックも合わせて実施し、茶話会にて実際の住民様のお声を聞かせていただきました。茶話会には11名にご参加いただきました。   ▼ 骨密度測定・ロコモチェックの様子   ▼ 茶話会の様子 実習3日目・午後 実習3日目の午後からは、「やまぞえハイジ」「山添村東山診療所」へ伺いました。   「やまぞえハイジ」では、コミュニティ歯科衛生士の増田様と山中様にお話を聞かせていただき、くらしの中で行える歯科予防、人と人とが繋がれる環境の提供、住民が笑顔になれる山添村への愛を学ばせていただきました。   「山添村東山診療所」では、待合室で患者様へインタビューする機会をいただききました。また、へき地医療の実際と看護師の役割について、吉川院長と大久保看護師が学生のインタビューに応じながらお話し下さいました。山添村の住民は、生涯現役で活動されている方も多く、身体活動の機会も都会の高齢者より多く、健康度が高いこと、村内の医療機関は少ないが30分程度で専門的な病院へアクセスできることから、住民は医療にそれほど不安を感じておらず、事前に学生が考えていた予想とは異なる現実を知ることができました。「色々な経験を積んで、素敵な看護師になるため、頑張って下さい」とエールをいただききました。   ▼ 「やまぞえハイジ」での様子   ▼ 「東山診療所」でのインタビューの様子 3日間の実習を終えて… 3日間の臨地実習は、住民の方々、実習でお世話になりました施設の方々、医療従事者の皆様から支えられて成り立ちました。こちらからの依頼を全て受け入れて、協力いただいた皆様のお力添えのもとに、私たちは臨地実習を終えることができました。幸い3日間の実習は、汗が滲むくらいの良きお天気に恵まれました。   健康を維持して実習ができたことに、うれしく思います。関係者のみなさま、本当にありがとうございました。   看護医療学科 教授 文 鐘聲        准教授 室谷 牧子        講師 松川 真葵        助教 古井 あゆみ        助手 田中 三代 関連記事 ▼へき地医療体験実習に関する記事 2025年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました! これまでの「へき地医療体験実習」の取り組みについて   ▼ 看護医療学科に関する記事 1回生集中講義「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 国際看護Ⅰの授業で「海外インターンシップ」発表 ~ 看護医療学科 3回生15名が「いこまスポーツの日」にボランティアとして参加!~看護医療学科 第3回「認知症の人と家族の思いに耳を傾ける」 松本一生先生講演会「認知症の人と家族とともに」を開催しました。 ~ 畿央大学看護実践研究センター認知症ケア部門

2025.05.08

1回生集中講義「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科

長寿世界一、超高齢社会の日本において「認知症」を正しく理解し、支え合い、共に過ごしやすい地域社会を構築することは私たち1人1人の課題です。看護医療学科では、低学年からこの課題に向き合い、市民として、医療職としてどうあるべきかを主体的に考え行動していく土台づくりを担うべく、アクティブラーニングやフィールドワークを取り入れた「認知症ケア論」を開講しています。   今年度の「認知症ケア論」履修者に、履修動機を聞いたところ、 認知症や高齢社会のことを学びたい 看護師として役立つ (身内の)おじいちゃん、おばあちゃんに役立つ アクティブラーニングやフィールドワークが楽しそう というお声をいただきました。大学1回生の時期から認知症や高齢者、社会に関心を持って頂けることは嬉しい限りです。     第3回目となった5月2日(金)の講義では、認知症キャラバン・メイトでもある教員が「認知症サポーター養成講座」を行いました。この講座は2004年に「認知症を知り地域をつくる10ヵ年」構想の一環として全国的な取り組みとしてスタートし、すでに20年が経過し、全国には1500万人を越える認知症サポーターが誕生しています。講座を受講すれば「認知症サポーター」となりますが、何か特別なことをするわけではなく、まず、認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族を温かい目で見守る「応援者」となります。個人の考えにより可能な範囲で自分のできる活動に参加していただくのも歓迎で、例えば、町中で困っている人がいたら手助けする、近所の人を見守る、地域の認知症カフェに参加してお手伝いする、などが一例です。   本日の講座は、講義だけではなく、認知症希望大使の藤田和子さん、丹野智文さんの動画メッセージを視聴し、受講後「自分ならサポーターとしてどんな活動ができそうか」のワークショップを行い、KJ法*で意見をまとめました。   ※KJ法:付箋等の紙に情報を記し並べ変えたりグループ化したりすることで断片的な意見・アイデアを効率的かつ論理的に整理するための手法。     その結果… 対応として「偏見をもたない、できないと決めつけない」「1人の人として対応する」「さりげなく気遣う」「やりすぎないサポート」「笑顔で優しく声をかける」等、 ともにあることとして「一緒に活動する」「本人が好きなこと、得意なことを一緒にする」等、 見守るとして「全て手伝うのではなく、ゆっくり待つ」「近くで見守る」等、 話す・聞くとして「話を聞く」「不安なことを聞く」「コミュニケーションを沢山とる」等、 理解するとして「認知症のことをもっと詳しく知る」「相手のことをいっぱい知る」等、 その他「家族のことを考え、今後のことを家族と話しあう」等の意見がまとまりました。   90分程度の講座にもかかわらず、学生は認知症の理解を深め、認知症の人とその家族の思いを理解し、自分ならどんな対応ができるのかを考え、春に入学したばかりのとは思えないような、相手の立場を理解し、相手に寄り添う視点を備えた素晴らしい意見の数々が表出されたことに驚きを感じました。   「認知症」に限らず、人と接する時には偏見を持たず、その人に興味を持ち、その人の魅力やもてる力を引き出せるような関わりができる人であることは、今後生きていく中でとても大切な力です。この先の4 年間、どのように成長されるのか大変楽しみな履修生です。教員としても彼女たちとの出会いに感謝し、これから共に作り上げる授業がとても楽しみな「認知症ケア論」です。今後は認知症カフェの見学、認知症マフづくり交流会、認知症の人との交流や活動の場の見学、啓発イベントに向けた企画などが続きますが、引き続きより良い学びが提供できるよう教員も切磋琢磨し頑張ります。   看護医療学科 准教授 室谷 牧子 関連記事 国際看護Ⅰの授業で「海外インターンシップ」発表 ~ 看護医療学科 3回生15名が「いこまスポーツの日」にボランティアとして参加!~看護医療学科 第3回「認知症の人と家族の思いに耳を傾ける」 松本一生先生講演会「認知症の人と家族とともに」を開催しました。 ~ 畿央大学看護実践研究センター認知症ケア部門 難病当事者(患者会・家族会)団体活動者を講師に招いた授業を実施しました!~看護医療学科「公衆衛生看護学概論」  

2025.05.01

国際看護Ⅰの授業で「海外インターンシップ」発表 ~ 看護医療学科

看護医療学科4回生対象の「国際看護Ⅰ」の授業で、2025年3月に「海外インターンシップ」研修に参加した学生たちが、経験と学びについて発表会を行いました。 はじめに、研修参加した学生が研修先のプチサストラ大学、国立クメールソビエト病院、サンライズジャパンホスピタルと健診センター、在宅看護ステーション、そして文化や人々の暮らしぶりについて発表を行いました。         その後、数名ずつのグループに分かれ、昨年インターンシップに参加した学生と本年度参加学生がファシリテーターとして、グループに入り「印象的だったこと、疑問点、学び」についてディスカッションを行いました。ここでは、ファシリテーターとして、学生の関心を引き出し、カンボジアの現状と課題について、活発な意見交換がなされていました。   ファシリテーター同士の情報共有もできて、有意義な時間になりました。     最後に、各グループからの発表を行いました。4回生からの意見として 「文化や歴史を知り、その人を尊重したかかわりが大事だとわかった」 「ものやお金の援助だけでなく、現地の人と協働して健康を促進することや法律の整備を考えなければいけない」 など、がありました。実際に研修に行った学生がファシリテーターをしたことで、短時間でも考えが深められたように感じました。     このような機会を重ねることで、グローバルな視点で医療・保健・福祉の現状を理解し、健康問題に対して、看護師としての役割について考えられる学生になることを期待します。   看護医療学科 准教授 酒井 啓子 関連記事 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.1~ 事前学習プログラムレポート 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.2~ 無事カンボジアに到着しました! 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.3~ カンボジアでの医療の現状を学びました! 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.4~ 現地大学生や本学卒業生との交流 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.5~ プノンペンでの最終日 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.6~ トンレサップ湖での水上生活とナイトマーケット 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.7~ 世界遺産・アンコールワットへ!

2025.04.15

2025年度 新入学生研修 学科別レポート vol.1 ~ 看護医療学科

看護医療学科18期生に96名の新入学生を迎え、2025年4月8日(火)に、新入学生研修を橿原市商工経済会館にて実施しました。2回生の支援学生にサポートしてもらいながら無事に研修を終えることができました。   研修テーマは「心のふれあい」 本研修のテーマは「心のふれあい」とし、仲間との協力作業を通して、自己への気づき、他者への感謝について体験的に学び、ケアにおいて重要な「する側」と「される側」の信頼関係、および人の心に寄り添うことを考える機会とすることを目的としました。         早速セッションが始まりました! 河野学科長のあいさつの後、早速、セッションⅠが始まりました。支援学生たちが用意してくれたアイスブレイクは「色鉛筆自己紹介」。物静かなゲームかなと思いきや、かなり盛り上がりました。新入学生たちの緊張もほぐれ、よいアイスブレイクになりました。       次のセッションⅡでは、「ペーパータワー競争」を行いました。メンバー同士でA4のコピー用紙を用いてタワーを作成し、グループ間で競い合います。新入学生たちはグループごとに一生懸命話し合い、試行錯誤を行いました。また完成後に撮った写真をもとに、プレゼンテーション大会となりました。それらがチームワークの結晶であるとともに、グループごとに個性があふれていて非常に興味深かったです。       おまちかねのランチタイムです! プレゼンテーションが終わったのがちょうどお昼どき。待ちに待ったランチの時間です。今年度はビュッフェスタイルをとりました。並んで好きなものを取るのも体験の一つ。席について舌鼓を打ちながら、メンバー同士の交流を深めました。今回のビュッフェ、美味しかったとかなりの評判でした。           先輩方からの講話 昼からのセッションⅢでは、まず最も身近な先輩である現2回生のお二人から、学修と日常生活の両立について、学修はもちろん大事ですが、新しい友達や経験も大切に、というメッセージを熱く語ってもらいました。学修に役立つミニ情報も満載で、とても充実したものになりました。   次に、この春に看護師2年目を迎えた13期生の秋山 遥香さんからのお話がありました。看護師経験を経た、最も近い先輩ということになります。学生時代の経験、そして新人看護師としての1年間を振り返っていただきました。     最後に語っていただいたのは7期生の坂本 幸太さんでした。坂本さんは、HCU、ICUでの勤務経験を勤務スケジュールなども含めて具体的に語っていただきました。また、新入学生たちへは充実した学生生活を送るよう熱いエールをいただきました。   スイーツビュッフェを堪能! 先輩たちの語りが終わった後は、スイーツビュッフェで休憩タイム。これもまた、かなりの好評で、学生たちの笑顔がたくさん見られました。 ディスカッションを実施し発表しました! そして、最後のセッションⅣでは、先輩たちの語りもふまえて、「先輩と卒業生の語りを聞いてこれから頑張ろうと思うこと」についてグループでディスカッションを行い、まとめをすべてのグループが発表しました。新入学生らしい、期待とやる気に満ちた発表内容で、教員たちの気持ちも高揚しました。 最後に、ペーパータワー競争の審査発表があり、高さや独創性、プレゼンテーション等の側面から表彰されました。グループの代表に河野学科長からお祝いの言葉と景品が送られました。     ▼ 今回も支援学生のおかげで楽しい研修になりました。   そして、最後に河野学科長から、この研修会の総括とご挨拶をいただき、とてもよい雰囲気で研修会を終了することができました。   担任から新入学生へのメッセージ ● みなさん、ご入学おめでとうございます。 今回の研修ではチームワークと個性の両方を発揮でき、とてもよい大学生活のスタートを切れたと思います。これまでも、そしてこれからもたくさんの方々の支援を得ていくことでしょう。看護の道も一歩から。これからの道のりは困難もあるでしょうけど、支援してくださる方々に感謝しながら、ともに手を取り合って、学びを深め、乗り越えていきましょう。 1組担任 文 鐘聲   ● 皆さま、ご入学おめでとうございます! 研修では、皆さんの生き生きとした表情と、初対面同士とは思えないほどのチームワークに感動しました。この出会いと経験が、これからの看護の学びの土台になることを願っています。共に学び、成長していきましょう。 2組担任 田中 陽子   ● みなさん、ご入学おめでとうございます。 若いっていいですね。みなさんのキラキラした目の輝きが印象的でした。これからも失敗を恐れず、様々なことにチャレンジしてください。一緒にがんばりましょう。 3組担任 小林 智子   ● みなさん、ご入学おめでとうございます。 これからの学生生活を大いに楽しんで、経験を重ねて自身が目指す看護職になれるように頑張ってください。これからよろしくお願いします。 4組担任 須藤 聖子    

2025.03.31

看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.7~ 世界遺産・アンコールワットへ!

看護医療学科2年次配当「海外インターンシップ」は、海外の異なる文化や歴史、その中で築かれてきた保健・医療・福祉制度を学んで日本の制度や保障との比較をすること、グローバル化に対応できる看護職者としてのコミュニケーションスキルを身に付けることを目的としています。 海外インターンシップ実習inカンボジアもとうとう6日間の最終日を迎えました!!! アンコールワット 最終日はなんと朝5時にホテルを出発し、日の出を見に世界遺産アンコールワットへ。   アンコールワットは上座仏教寺院であり、カンボジアの象徴的な遺跡としてカンボジアの中で最も有名なスポットのひとつとされています。朝日とアンコールワットの神秘的な組み合わせを見るべく早朝にも関わらずたくさんの観光客やお経を唱える僧侶がいました。     水面に映るようすまで美しいこのアンコールワットですが、1年に2回、春分の日と秋分の日はこの中央塔の頂に朝日が重なり幻想的な景色が拝めると言われています。私たちが訪れた3月21日はなんと、ちょうどカンボジアの春分の日でした。   あたりがだんだん明るくなってきた6時ごろにその時はやってきました...!!!     ▼ 朝日のこの美しさ!!!!!早起きした甲斐がありました。   ▼ 綺麗な朝日を見た後は再びホテルにもどり、各々のんびりとモーニングタイムを過ごしました。 アンコール・トム遺跡群 バスでアンコール・トム遺跡群とバンテアイ・スレイ遺跡群へ移動します。 まずは、アンコール・トム遺跡群へ!!   アンコール・トム(Angkor Thom)はクメール語で「大きな町」を意味し、12世紀末から13世紀初めにかけて造営した王都です。実際に王様もここに住んでいたとか…!!   ▼ この大きなお顔に圧倒されながら門を潜り抜けていざ遺跡探索開始です!!   ▼ 門の近くにはお猿さんの姿がありました。日本で野生のお猿さんと遺跡との融合は珍しく…みんな興味津々。   アンコール・トム遺跡の壁面にはこのような彫刻がされており、ヒンドゥー教の天地創生神話などの物語が描かれています。この彫刻は石を運び、積み上げてから行っていたようです。石の所々に穴が開いていたのですが、当時の人々がこれらの石を運ぶ際に刺した穴だと言われています。     ▼ すごく天気が良く、日差しが強かったので日傘をさしながらも、みんな真剣な表情でガイドさんのお話を聞いていました。   ▼ みんな朝4時起きとは思えないこの笑顔、最高です!! バンテアイ・スレイ遺跡群 続いては、バンテアイ・スレイ遺跡群へ!!     バンテアイは砦、スレイは女で、「女の砦」を意味します。こちらもヒンドゥー教寺院の遺跡となっています。寺院はラテライトと紅い砂岩で築かれており、雨季になると雨により赤、黄色、緑、白など様々な色が浮き出てくるそうです。私たちが訪れた時期は乾季であったため、あまり多くの色は見られませんでしたが、それでも圧巻の彫刻に感動しました。     こんなにも細かい彫刻が柱や壁などにびっちりと描かれており、みんな「どうやって彫ったんやろ。。。」と興味津々で夢中になって見ていました^^   ▼ またまた、バンテアイ・スレイ遺跡群の前で集合写真をパシャリ。   1日で3つの遺跡を回り、様々な歴史に触れることができてすごく貴重な経験になりました。暑い中みんなよく頑張りました!! お土産を探しに… 遺跡群を回ったあとは、市内でのショッピングへ!みんなおまちかねのお土産タイムで、家族や友達へのお土産をたくさん買いました!お土産屋さんにはマンゴーのかき氷やアイスクリームが販売してあり、欲望に勝てずマンゴーアイスを買ってしまいました。。。     食べたことがないくらいめちゃくちゃおいしかったです^^   お土産屋さんに行ったあとは、カンボジアでの最後の晩餐となる中華のレストランへ行きました。お土産屋さんでの試食により、お腹がいっぱいの人が多かったですが、本格的な中華料理スタイルにワクワクしながら、全部おいしくいただきました。   帰国の途へ ご飯を食べたあとは空港に向かってカンボジアとお別れし、全員無事に日本に帰ってくることができました。   カンボジアでの研修は、飛行機での移動や少し早起きな日があることと、カンボジア特有の熱さや英語での会話など日常的に日本とは異なる部分が多数あり、心が折れかけそうにもなりました。学びが多くて、記録を書くのにも思っていたよりも時間がかかることもありました。   しかし、国立クメールソビエト病院やサンライズジャパンホスピタルでの研修、プチサストラ大学での学生同士の交流、キリングフィールドでのカンボジアの悲しい歴史、圧巻の遺跡群と生で触れることができて本当に貴重な経験をすることができたと感じています。   また、先生方含め25人のメンバーとこの研修を受けられたことがなによりも楽しくて、大学生活での一生の宝物になりました。もし、海外インターンシップに行くことを迷っている方がいれば、ぜひ参加してください!!日本では経験することができない貴重な体験をすることができますよ!   それではみなさまオークン(អរគុណ)!!←意味は調べてみてね^^   看護医療学科 2回生 森 愛華、山口 杏実 関連記事 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.1~ 事前学習プログラムレポート 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.2~ 無事カンボジアに到着しました! 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.3~ カンボジアでの医療の現状を学びました! 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.4~ 現地大学生や本学卒業生との交流 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.5~ プノンペンでの最終日 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.6~ トンレサップ湖での水上生活とナイトマーケット 国際看護Ⅰの授業で「海外インターンシップ」発表 ~ 看護医療学科

2025.03.31

看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.6~ トンレサップ湖での水上生活とナイトマーケット

看護医療学科2年次配当「海外インターンシップ」は、海外の異なる文化や歴史、その中で築かれてきた保健・医療・福祉制度を学んで日本の制度や保障との比較をすること、グローバル化に対応できる看護職者としてのコミュニケーションスキルを身に付けることを目的としています。 カンボジア6日目は、「シェムリアップ」にやってきました!!   プノンペンからシェムリアップまでの移動時間は飛行機で1時間くらい、さらに1時間かけて、「トンレサップ湖」に向けてバスで移動します。   トンレサップ湖 昔、カンボジアはベトナムや他の国からの移民が多く、様々な国籍の方が住んでいましたがカンボジアの法律が制定されるとカンボジアの国籍を持たない人は土地が買えなくなり、国境付近のトンレサップ湖に住むようになりました。そのためトンレサップ湖にはカンボジアやベトナム、中国などの様々な国籍の住民が共同しています。初めてトンレサップ湖の暮らしぶりを見るまで水上の生活がどういったものか想像できませんでしたが実際に目にすることで、特殊な環境であっても人々が協力しながら陸地と変わらない生活をしていることに衝撃を受けました。     湖に住む人々にとってミネラルウォーターは高価で貴重なためトンレサップ湖に住む人々の生活用水はすべて湖の水で賄っています。かつては湖の水を3日間ためてできた上澄みの部分を飲料水として使用していたそうですが現在でも飲料水以外のシャワーや洗濯、料理などに使用する生活用水のほとんどは湖の水が使われています。現在では4年制の中学校や寺院、教会などが建てられ、現地の子どもたちはベトナムやカンボジア政府の援助を受けて無料で教育を受けられるようになりました。     現地の人々は主に湖の魚を主食とする自給自足の生活をしていますが観光客に向けた水上マーケットで販売している雑貨や飲み物から収益を得て生活費を賄っています。水上であっても私たちと同じように施設や暮らしが整備され都内に近づいた暮らしができていることに驚きました。     トンレサップ湖の船のツアーでは、日本では見ることの出来ない人々の生活の様子を見ることができ、陸で生活する私たちにとって水上での生活スタイルがとても新鮮に感じました。   ナイトマーケット 夜はナイトマーケットで夕食をとり、色とりどりの雑貨が並ぶお土産屋さんを見て回りました!       上の2枚は「パブストリート」と呼ばれる場所で、観光客が多く夜でも音楽が大音量で流れるにぎやかな場所でした。 夕食は、ガイドさんのおすすめの場所やホテル近くのレストランでクメール料理やフランス料理などを堪能しました。     ナイトマーケットでは服やかばん、石けんなどが所狭しと並べられており、象やアンコールワットなどのカンボジアならではのデザインで、観光客の心をくすぐるお土産が多くありました。私たちは、カンボジアの人が作ったカバンや服、アンコールワットの形のドライマンゴー、象のズボンを買いました。お土産を買う時は、元の値段から少しでも安く買えるように店員さんに商品の値下げを交渉し、現地の買い物のスタイルを楽しみました!     シェムリアップやトレンサップ湖を通して日本と異なる部分を改めて痛感した一日でした。明日はとうとう最終日!!みんなで早朝からカンボジアの世界遺産であるアンコールワットを見に行きます。とても早い時間から移動するので早起きを頑張ります。   看護医療学科  2回生 山下 愛夏、福田 光彩、山本 華、萩原 咲   関連記事 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.1~ 事前学習プログラムレポート 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.2~ 無事カンボジアに到着しました! 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.3~ カンボジアでの医療の現状を学びました! 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.4~ 現地大学生や本学卒業生との交流 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.5~ プノンペンでの最終日 看護医療学科 海外インターンシップ2024 vol.7~ 世界遺産・アンコールワットへ! 国際看護Ⅰの授業で「海外インターンシップ」発表 ~ 看護医療学科