2024年10月7日の記事

2024.10.07

国際疼痛学会に本学教員、院生が参加しました!~健康科学研究科

2024年8月5日から9日まで、オランダ・アムステルダムで開催された国際疼痛学会( IASP 2024 World Congress on Pain ) に本学の教員および大学院生とともに参加しました。     本学会は、疼痛に特化した学会であり、特に基礎研究に関する発表が多く見られました。さらに、今回はIASPの50周年を記念する大会であり、規模も非常に大きく、数多くの優れた研究が発表されました。     私たちはポスター発表を行い、多くの方々から質問をいただきました。私と博士後期課程の高松昇三さん(オムロンヘルスケア株式会社)は変形性膝関節症に対する鎮痛目的の電気刺激の効果について、大住倫弘先生は脳波解析を用いた難治性疼痛患者さんの痛みについて、博士後期課程の井川祐樹さん(西大和リハビリテーション病院)は脳卒中後疼痛の病態特徴について発表しました。     海外の研究者はフランクで、前向きな姿勢で活発なディスカッションが展開され、とても刺激を受けました。英語力にはまだ課題がありますが、これを機にさらなる向上を目指し、世界の研究者たちと同じレベルで意見を交わすことができるようになりたいと強く感じました。       今回の大会は50周年記念という特別なものであり、講演も非常に豪華でした。特に、疼痛研究の過去、現在、未来に焦点を当てた講演では、テクノロジーの進歩を実感し、私たちもそれに適応していくことの重要性を学びました。     また、オランダの首都アムステルダムを少し観光する機会もあり、その文化に触れることで自分の価値観にも新たな視点が加わりました。         次回の国際疼痛学会は2年後にタイのバンコクで開催されます。それまでに良い成果を上げられるよう、引き続き研究に励んでいきたいと思います。   理学療法学科 助教 瀧口 述弘 関連記事 【快挙】挑戦と革新:第22回日本神経理学療法学会学術大会での輝かしい成果を収めました! 第12回日本運動器理学療法学会学術大会で発表した院生レポート!~健康科学研究科 瓜谷研究室|KIO Smile Blog 第12回日本運動器理学療法学会学術大会に参加しました~健康科学研究科・理学療法学科 瓜谷ゼミ|KIO Smile Blog 第14回呼吸・循環リハビリテーション研究大会を開催しました!~健康科学研究科 田平研究室|KIO Smile Blog 4大学での合同ゼミで学部生・院生・教員が交流しました!~理学療法学科 瓜谷ゼミ|KIO Smile Blog 第3回日本老年療法学会学術集会で大学院生と修了生(客員研究員)が発表~健康科学研究科|KIO Smile Blog 森岡研究室の同門会に院生・修了生49名が参加!~健康科学研究科 健康科学研究科の記事 理学療法学科の記事

2024.10.07

【人間環境デザイン学科】プロジェクトゼミって何するの?⑯ 南都銀行現本館 利活用コンテストに参加!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ vol.3

人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて様々な課題に取り組みます。それぞれの課題は、建築、インテリア、アパレルデザインのコースに準じた学びであることはもちろん、地域連携、歴史的建造物の保存再生、SDGs等多岐にわたる課題解決にも取り組みます。 このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 前川 歩先生のゼミではインテリアデザインコースの学生が多く在籍し、複数のプロジェクトに同時に取り組んでいます。今回は南都銀行本店(奈良市)利活用についてのアイデアコンペティションに参加した学生にインタビューを行いました。   ▼ 南都銀行本店 利活用についてのアイデアコンペティションに関する過去の記事はこちら ▼ 【プロジェクトゼミって何するの?⑦】南都銀行現本館 利活用コンテストに参加!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?⑪】南都銀行現本館 利活用コンテストに参加!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ vol.2 南都銀行「南都なら未来アイデアコンテスト」に入賞!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ 『まち結び』チーム 職員:コンペティションへのご参加お疲れ様でした。どのような作品を作ったのか教えてください。   学生:6月に南都銀行周辺のフィールドワークを行いました。歴史ある奈良町は観光地としての賑わいもあります。一方で地域住民の日常生活の場でもあり、「地域」と「観光」を結ぶ拠点として南都銀行を利活用できないか考えました。南都銀行の旧本館は観光をテーマに、昭和46年増築部分は地域をテーマに、そして真ん中の昭和28年増築部分はその二つを繋ぐ場として提案しています。   職員:パース等を分担して作品を作り上げていったと聞いています。どの部分を担当されましたか?   学生(辰巳さん):旧本館のデジタル博物館のパースを担当しました。昔の奈良町を手書きしたのですが、見たことがないので歴史を調べて町並みを想像しながら、どのように描けば来場者に雰囲気が伝わるか考えながら描きました。   学生(峯玉さん):旧本館の1階パースを担当しました。本館は建設された大正15年の姿に再現し、その雰囲気を残した休憩スペースにします。ベンチの色味等、メンバーにアイデアを貰いながら進めました。   - あらたな観光スポットとなること間違いなしの旧本館案です。続いて昭和28年部分を担当した奥田さんにお話しを伺いました。   職員:昭和28年部分には開放的なラウンジや屋上の足湯スペースといった斬新なアイデアが提案されています。どのようにして作られましたか?   学生(奥田さん):Twin motionという3Dモデル・レンダリングソフトを使ってパースを作成しました。最初は大変でしたがみんなのパースを見て雰囲気を整えるのが楽しく、開放的なイメージが出せるように模索しました。   職員:それぞれの案を断面図に起こしたのが森口さんですね。   学生(森口さん):メンバーの案を反映しながらTwin motionで作成しました。旧本館の4階にある360°シアターは断面図内でしか表していないので特にこだわりました。   職員:皆さんのアイデアは分担作業で作ったと思えないほどよくまとめられているように感じます。   学生(吉田さん):全体のまとめ役とプレゼンシートのレイアウトを担当しました。コンセプトをよりわかり易くするように図を追加したり、作業量の多かった森口さんの担当を手伝っています。     - メンバーの協力体制で作成された『まち結び』。このコンペティションへの参加を通し、広告や企画に目が向いた学生やチームでアイデアをまとめていく面白さに気づいた学生もいたようです。 『ナントの森』チーム ※9月20日のゼミに出席されていた赤塚さんと中野さんにインタビューしました     職員:このたびは受賞おめでとうございます。どのように作品を作ったのか聞かせてください。   学生:『まち結び』チームがどんどん進んでいく中、私たちのチームはなかなかアイデアがまとまりませんでした。 そんな中、前川先生から、「緑をコンセプトにしては?」というアドバイスをいただきました。 メンバーで航空写真を見て、緑とまちをむすぶ拠点となるのがこの南都銀行本館であること、周囲にあまり高い建物がなく屋上が活用できそうなことがわかりました。   「歴史と景観を楽しむ」をコンセプトに、建物内に入れたいと考えていたカフェ等を、「緑」をテーマにパースを作成していくとどんどんアイデアが生まれてきて、その中で『ナントの森』というテーマが生まれました。   職員:本当に緑あふれる建物になりましたね。アイデアはどのように分担して作っていったのですか?   学生:建物を緑でいっぱいにしようと、メインパースを作成した勝村さんがどんどん緑を加えていってくれました。それ以外のカフェ、レジデンス施設、屋上庭園のパースは分担して作成しました。   学生(赤塚さん):私は屋上庭園の畑の部分を担当しました。畑を作ることでイベントができること、景色をみながら憩える場所にすること、収穫したものをいただけることを考えました。   学生(中野さん):私はコンセプト(建物周辺環境の説明)とパース配置等全体のレイアウトを担当しました。『ナントの森』をアピールするため、建物のパースは大きく載せたいと考えました。背景色は、最初は緑にしましたが、前川先生からの提案で他の色にしたところ、白色が一番際立ったのでこれに決定しました。   職員:このアイデアを制作したことで、気がついたこと、将来のことを考えるきっかけなどはありましたか?   学生(赤塚さん):元々庭に興味があり、これは皆にも期待された点だったと思います。畑は地面に作るものという固定観念がありましたが、屋上ではプランターを使うことになり、これが憩いのためのベンチにも代わる、メンバーとの話し合いの中で「こんな方法があるのか…」と気づいたことが多かったです。   学生(中野さん):パース、絵が得意ではないので、レイアウト等を担当しました。チラシや広告デザインに興味はありましたが、制作したのは初めてでよい機会になりました。   ▼ 南都銀行本店屋上より西側を望むと春日山の緑が広がります。     ー 最後に、両チームの皆さんにプロジェクトを終えて今後の進路等についてどのように考えるようになったのかを答えてもらいました。   具体的な職業がイメージできた方、職業や進路は具体的にイメージできなかったけれど、自分はこういう作業が好きなんだと気づいた方、自分はチームの中でこういう役割が得意なんだと発見した方等、一人一人に気づきがあったようです。また、全員がチームでの共同作業を進める中でコミュニケーション能力や問題を自ら解決する力、設計するための専門ソフト等を使用するための専門的知識や技術をもこのプロジェクトを通して身につけることができたようです。   ▼ 南都銀行本店屋上より南側を望むと 商業エリアでビルなどが立ち並んでいます。   皆さんがプロジェクトを通して着々と実践力を身につけていることを、私たちプロゼミ紹介プロジェクトメンバーも実感しています。   プロゼミ紹介プロジェクト 関連記事 ▶ プロジェクトゼミについての過去のブログはこちら   ▼ 「南都なら未来アイデアコンテスト」 参加に向けた学生の取組について 【プロジェクトゼミって何するの?⑦】南都銀行現本館 利活用コンテストに参加!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?⑪】南都銀行現本館 利活用コンテストに参加!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ vol.2 南都銀行「南都なら未来アイデアコンテスト」に入賞!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ   ▼ 人間環境デザイン学科についての過去のブログ 5大学建築合同ゼミ合宿2024が瀬戸内海の犬島で開催されました!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ・吉永ゼミ 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.7~【番外編】開催に向けての取組み 明日香村の屋外居場所の縁台をメンテナンス!~ 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 【現代教育学科×人間環境デザイン学科】畿央大学付属広陵こども園の園児のために椅子を製作! 河合町佐味田地区「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の制作活動~人間環境デザイン学科 陳ゼミ