2013.10.29
人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ 「段庵」
人間環境デザイン学科では後期に入ると、プロジェクトゼミ(2~3回生対象)が始まります。
加藤ゼミでは毎年、第1課題として茶室をつくっています。
畿央祭出品のため制作期間が限られ、あわただしく作業が始まります。
今年で3回目、今回は段ボールの茶室です。
ところが2013年度は、(三度目の正直とは反対に)大失敗をしてしまいました。
正直に失敗を説明しましょう。
少し専門的になりますが、(簡単に言えば)立面図とは人が立った状態で横からみた外壁の図、平面図とは上から見た図のことです。
▼これは、当初考えていた段庵の立面図です。
ところが実際できたものは、平面図(上から見た図)になってしまいました。
つまり、短い方を立てて組み立てたら、屋根がつぶれてしまったのです。
原因はさまざまですが、大きくは次の2つです。
①実は段ボールは結構重い。
②ジョイント部も段ボール製なので強度が不足した。
考えれば当たり前のことですが、アルゴリズムの手法を取り入れた段庵は結局できませんでした。
しかしゼミ生は失敗してからも更に頑張り、力を合わせて完成させてくれました。
今年のプロゼミの団結力は今までの中で最高です。
この失敗作もいいじゃないですか。寂れた雰囲気がよく出ています。
失敗は成功の元。失敗から学ぶことも多かったのではないでしょうか・・・と自分を慰めているところです。
人間環境デザイン学科 准教授 加藤信喜
【過去の茶室記事】
2011年 ~浮游庵 fu-you-an
2012年 PET庵(ペッタン)