2012年8月6日の記事

2012.08.06

被災地支援「のびのびキャンプ」に向けて⑥~ストレス、子どもとの関係を考える!

のびのびキャンプまで、あと1週間! 理学療法学科3回生で被災地支援サークル「ホープフル」の山野綾子です。いよいよのびのびキャンプまであと1週間になりました♪キャンプに先立って2012年8月4日(土)、第5回”素朴な”こころのケアセミナーが開催されました!今日の第一講は、大阪大学の井村修先生による「ストレスマネジメントの理論と実際」でした。ちなみに井村先生は良原先生の師匠だそうです! 生活をしていくなかで、心理的、社会的、環境的、性格的に様々なストレッサー(ストレスを与える何らかの刺激のこと)があります。それに対してどう対処すればいいのかを学ぶため、実際に身体を動かしながら「臨床動作法」を体験させていただきました! 臨床動作法とは、例えば肩の上げ下ろしなどの動作訓練を行うことで自分がどのように緊張しているのかに気づき、緊張の緩和を図る心理療法のことです。私たちは無意識にそのときの状況に応じて力の入れ方が変わっています。自分自身で適度に力を入れたり抜いたりできれば問題はありませんが、時には不必要な力を入れてしまうこともあります。こんな状況が続くと緊張が蓄積され、疲労が生じてしてしまいます。このように、過度な緊張状態を作りにくくし、緊張しすぎても自分自身で対処できるようになるために、この臨床動作法を通じて、"自分自身で緊張を弛める努力"を身につける、というものです。 今回のワークでは2人1組になり、実際にこの臨床動作法を体験させていただきました!1人は座った状態で膝を伸ばし、徐々に前方へ倒れていきます。もう1人はその人の背中を押すのではなく、揃えるような感じで両手を置きます。そして力を抜くように指示し、うまく力が抜けたらそのことを伝えます。そうすることによって「力を抜くというのはこういうことなんだ」ということを気づくことができました。この臨床動作法の実施前では床に指先しかつきませんでしたが、実施後では身体の緊張が緩和され、手のひらまで床につくという結果になりました。 短時間でのこの変化には本当にびっくりしました!キャンプではこの動作法をする機会はないかもしれませんが、ストレスに対する対処法としては知識、技術面で知っておくことはとても大切だなと感じました。またこういったストレス反応を和らげるための対処法は自分で考えて見つけ出し、1つだけではなくいくつもあることが大切なんだなと思いました(^^) 第2講は、ロールプレイ(子どもとの関わり)です! のびのびキャンプでは、大学生と子どもがマンツーマンでペアになって4日間を過ごします。ペア間の人間関係が悪くなったり、プログラムに参加したくない子どもが出るなどといった事態が起こらないとは言い切れません。 マンツーマンのキャンプであるからこそ想定されるケースについて、実際に「学生スタッフ役」と「子ども役」の2人1組に分かれて、ロールプレイを行いました。 私は去年のキャンプのセミナー、先月の福島県でのセミナー、今回のセミナーとロールプレイを体験するのは3回目ですが、何回やってもたくさん考えさせられ、なかなか良い対応ができません(>_<)本当に本当に難しいです、でも他の学生の接し方を見ていると、とても勉強になりました。 どんな場合であっても共通して言えるのは、「子どもとペアであること」が大前提であり、子どもと向き合い、寄り添い、共感することが一番大切だということです。 今回のセミナーも本当に勉強になり、みんなでたくさん考え、楽しく学ぶことができました。いよいよ来週は最後のセミナーです! キャンプでは子どもたちの素直で可愛い笑顔をたくさん見れたらいいなと思います!キャンプのことを考えて残りのテストも頑張ります! 【関連URL】 被災地支援「のびのびキャンプ」に向けて⑤~キャンプ参加メンバーで事前研修!https://www.kio.ac.jp/information/2012/07/post-544.html 被災地支援「のびのびキャンプ」に向けて④~福島県でのセミナーを開催!https://www.kio.ac.jp/information/2012/07/post-542.html 被災地支援「のびのびキャンプ」に向けて③~福島の大学生と事前研修で交流!https://www.kio.ac.jp/information/2012/07/post-532.html 被災地支援「のびのびキャンプ」に向けて②~被災地支援サークル「ホープフル」の発表!https://www.kio.ac.jp/information/2012/07/post-531.html 被災地支援「のびのびキャンプ」に向けて①~事前研修を兼ねたセミナーが開講!https://www.kio.ac.jp/information/2012/07/post-528.html 畿央大学のびのびプロジェクト facebookページhttp://www.facebook.com/nobinobiproject