2012年10月3日の記事

2012.10.03

台風の中、ニューロリハビリテーションセミナー(応用編)を開講しました!

9月29日(土)・30日(日)、畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー(応用編)を開催しました。 開催2日目となる日曜日には台風17号がまさに近畿圏を直撃しようという状況でしたが、そんな状況でも、北海道から沖縄までの約300名の方々に参加して頂きました。ただし、翌日の台風による交通機関への影響を考慮して、初日から各講座を10分ずつ短縮しプログラム全体を短縮し、2日目の1講座を初日に実施するなどして対応しました。   セミナー自体は、短縮の影響もあって、基礎知識から最新知識までの情報を暴風雨のように提供するかたちとなりました。本来であれば、1日半かけて理解するセミナー内容を1日で理解しなければならなくなり、受講者のみなさんにとっては大変だったと思います。時間短縮等によって、いつも以上に情報過多になったかもしれませんが、我々講師陣はこのセミナー受講で理解してもらうのではなく、セミナーで得られた情報をもとに自身で学習するきっかけにしてほしいと考えています。是非とも、それぞれの職場に戻って臨床経験あるいはデータとあわせて理解を深めて頂ければと思います。 また、カフェ・ニューロンやセミナー終了後に質問を受け付けることで、わずかながらも受講者の方々の理解を深める手助けが出来たのではないかと考えています。また、基礎編と同様、まとめのパネルを掲示したものを理解に役立てていただきたいと思います。 セミナー終了時(日曜13時半ごろ)には雨風が強くなってきていましたが、プログラム短縮の甲斐あってか(?)、セミナー自体には天候の影響を大きく受けずに終了できました。ただ、受講者のみなさまが無事予定通りに帰宅できたか心配が残ったままですが・・・。 とにもかくにも、大変な天候のなか受講して頂きありがとうございました。次の臨床編では、天候に左右されることなく、もう一歩臨床に近づいた情報を提供したいと思います。 理学療法学科 准教授 冷水誠

2012.10.03

健康栄養学科柴田先生のアメリカ微生物学会レポート

私は今回、2012年6月16日から19日までアメリカ合衆国・サンフランシスコにて開催されたアメリカ微生物学会(American Society for Microbiology 112th General Meeting)に参加し、研究発表を行いました。今大会は、臨床の現場で必要とされる臨床微生物学や疫学研究に今一度、焦点を当てることをテーマに行われました。26セッション、3000を超えるポスター発表があり、他分野にまたがる幅広い研究から最先端の特定領域の研究まで、大規模かつ活発な大会でした。 私のセッションは「Mycobacteriology」で、マイコバクテリウム属の細菌、代表的な菌に結核菌があり、主に「結核」についての研究を行う領域です。結核菌への感染の有無は、痰から結核菌を検出する方法と胸部X線写真を撮る方法があります。生きた結核菌と死菌、結核菌でない非結核性抗酸菌の区別が難しい、正確な判定のための菌培養に時間がかかる、咳や痰などに菌を排菌しない場合もあるなど、迅速な診断は難しく、その間に結核感染が広がることが現在も大きな問題となっています。現在、日本ではツベルクリン検査に替わり、QFT検査(クォンティフェロンTB-2G検査)と呼ばれる血液検査による新しい結核診断法が用いられていますが、問題点もありゴールドスタンダードではないというのが実情です。 ポスター発表は「Production and Characterization of Polyclonal Rabbit Antibodies to Mycobacterial Lipid Antigens」という演題名で、家兎に脂質抗原を免疫し、抗体の経時的な産生量や性質を比較しました。抗体価の測定にはELISA法を用いました。日本人の臨床検査技師の方より、臨床の現場では迅速な血清診断法を望んでいるとのコメントをいただきました。また、台湾の国立感染症センターの方からは、WHOから結核の血液検査の中止勧告が出ているので慎重に研究をするようにとのご意見をいただき驚いたのですが、発展途上国などで誤診が多い検査キットで利益を上げている製薬会社があり、問題となっているようでした。研究をするにあたり、世界情勢にも目を向けることの重要性を認識することができ、貴重なご意見をいただくことができました。実際に、患者血清と健常人血清を区別することは難しく、私の実験でもカットオフ値の設定はできませんでした。まだまだ課題は多くありますが、結核の迅速な血清診断法を確立することを目指してこれからも研究に励みたいと思います。 最後になりましたが、今回の研究発表は本学の海外研究旅費助成を受けて行うことができました。このような貴重な経験をさせていただいたことに、心より御礼申し上げます。 健康栄養学科 助手 柴田 満

2012.10.03

人間環境デザイン学科の学生(有志)が、弾丸直島バスツアーに行ってきました!

9月25日(火)五位堂駅7時集合→21時解散という、この弾丸ツアーは、人間環境デザイン学科加藤ゼミが、第10回店舗モニターで五位堂駅南側の「ジャパントラベルステーション」様にモニターに伺ったのがきっかけで、学生の『直島に行きたい!』という思いを、社長さんが学割価格かつ日帰りで実現してくださったものです。 当日は3,4回生の19名が参加しました。 朝7時に集合し、貸し切りバスに乗り込み約4時間。宇野港(岡山)からフェリーに乗り込み、一路、直島に向かいました! 直島といえば、現代アート・芸術作品が有名です。 ▲宮浦港では、さっそく巨大な「赤かぼちゃ」がお出迎え。この「赤かぼちゃ」は水玉の女王:草間彌生さんの作品です。 ▲自動車の交通量も少ないので、全員がレンタサイクルで散策しました! ▲海沿いの山道を進んでいくと、「地中美術館」がっ! 建築家・安藤忠雄氏が設計。美術館そのものが芸術作品となっています。 門前の道沿いには、クロード・モネの絵画「睡蓮」そっくりの「地中の庭」がつくられていて、館内には、モネの「睡蓮」と、直島に長くかかわってきた現代を代表する美術作家ジェームズ・タレルとウォルター・デ・マリアの作品が永久設置されています。 ▲その他にも、直島には、美術館とホテルの機能が複合した施設「ベネッセハウス」や島の南端(つつじ荘界隈)には「黄色のかぼちゃ」など、モニュメントがいっぱい!! ▲本村地区には、空き家を改修し空間を作品化した「家プロジェクト」などがあります。 館内は、すべて写真撮影禁止でしたので、詳しくご紹介できませんが、学生たちにはとっても良い刺激になりました。 ▲島内は、役場や学校・・・ゴミ箱に至るまでアートな感じです! ▲レンタルサイクルショップの隣には、直島銭湯「I❤湯」があって、若い人で賑わっていました。 19人の畿央生は、弾丸直島ツアーを満喫して、夕方4時のフェリーに乗り込みました。 帰路のバス車内では、ジャパントラベルステーションさんからのご厚意で、サプライズ『ビンゴ大会』が催され、第二ラウンド「直島のお土産争奪戦」で盛り上がりました! また、今回の弾丸ツアーには、ジャパントラベルステーションの井村社長さんが、社長自ら添乗してくださいました。楽しい旅をありがとうございました♪ 【参考記事】 産官学連携 第10回店舗モニター https://www.kio.ac.jp/information/2012/09/10-2.html