2024年12月16日の記事

2024.12.16

【プロジェクトゼミって何するの?⑰ 】「建設技術展2024関西」に出展~人間環境デザイン学科 前川ゼミ

人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて様々な課題に取り組みます。それぞれの課題は、建築、インテリア、アパレルデザインのコースに準じた学びであることはもちろん、地域連携、歴史的建造物の保存再生、SDGs等多岐にわたる課題解決にも取り組みます。 このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 前川 歩先生のゼミではインテリアデザインコースの学生が多く在籍し、複数のプロジェクトに同時に取り組んでいます。今回は河合町 旧豆山荘のその歴史的価値を見出しながら、保存再生デザインするプロジェクトの様子をご紹介します。   河合町 旧豆山荘のプロジェクトについて 大正時代に建てられた建物を地域の方が利用できるコミュニティスペースとして活用できるよう、河合町へプレゼンを準備中。地域の方とともに、DIYでリノベーションしつつ、建物の歴史的価値を活かす提案を検討しています。この取り組みは河合町、森本組、畿央大学の三者が連携協定した産官学連携の取り組みです。(連携協定の様子はこちら) 「建設技術展2024 近畿」出展に向けて 前川ゼミでは、11月7日、8日にインテックス大阪で開催される「建設技術展2024近畿」に「歴史的建造物の持続に向けた調査/保存活用/運営にかかわる新たな手法と技術」と題して、河合町、森本組と共に、旧豆山荘の利活用方法の提案について出展します。その出展に関わる準備を10月から進めており、その最終盤の様子をお伝えします。 10月25日(金) 展示会までに、「模型班」、「ブース班」、「パネル班」に分かれて作業を進めます。   「ブース班」は造形実習室で、事前に作成した1/10スケールの模型と1/1のモックアップを元に、実物の作成に取り組んでいました。木材はすべて檜の無節材で部屋中に檜の良い匂いが漂っています。表面にネジなどが出ないように全てホゾで部材を接合します。ホゾ穴にホゾを力強く金づちで打ち込んでもなかなかうまくはまらず、苦労している様子が見られました。       また、「模型班」では1/100スケールの地形模型と1/30の主屋・廊下・離れの詳細模型を作成しています。   1/30スケールということで、詳細まで作り込まれた模型は、各部材もとても細く、器用さが求められる細かい作業です。     後期からは2回生が加わり、3回生が昨年教わったことを思い出しながら、2回生に教えている様子が伺えました。2回生後期から3回生後期にかけて合同でゼミ活動を行うことで共同作業や縦のつながりが生まれ、技術以外にもたくさんの学びがある環境は、プロジェクトゼミならではです。   「パネル班」は、印刷業者に印刷を行ってもらう関係で、入稿前の最終作業に入っていました。900mm×900mmの大きなパネルを3枚、400mm×400mmのパネルを9枚つくり、これまで研究や検討した豆山荘に関わる様々な情報をレイアウトしていきます。最後は何枚も大型プロッターで出力し、フォントの大きさや色目について細かく検討を進めています。     完成も楽しみですが、特に今回は建設展という学外でのイベントへの出展になり、色々な刺激を受ける機会になると思います。 11月1日(金) 今日のゼミは、「模型班」、「ブース班」、「パネル班」全員が造形実習室に集合し、今後の予定、進捗状況の確認をしました。   11月5日(火)にはすべてを完成させること 11月6日(水)は、9時から模型、ブース設置の家具、パネル等を現地に移動させ、出展準備をするために必要な備品をとりまとめておくこと といった指示が先生からあり、最終の作業分担や検討箇所への具体的な指示などがありました。また、11月7日(木)、8日(金)のブースでの解説担当のシフトを決めました。出展が間近になり、学生の表情も真剣です。予定を確認した後は、今回も3班に分かれて作業を進めました。     造形実習室では「ブース班」がブースの最終組立作業を始めていました。部材の僅かな狂いも最後には組み立てを難しくしていきます。調整をしながら固定作業を進めていきます。すべての部材を組み合わせ、ブースの全体像が見えたときは、みんな感動していました。       製図室では「模型班」が今日もとても細かい作業をしています。授業の空き時間も使って作業を進めているそうで、模型がとても家らしくなってきました。         作業中は先輩、後輩の垣根なく楽しそうに作業を進めつつも、3回生が「この家具のところはこの木を使った方が切り分けやすい」、「これをするならこの材料をもう1つ購入した方が早い」等…的確なアドバイスをしています。これがプロゼミの良さですね。 11月5日(火) 搬入前日の5日は朝から作業をすすめています。「ブース班」は模型を展示するための家具をつくります。「模型班」が大変そうで、まだ全貌が見えていません。作業の終わった「レイアウト班」、「ブース班」のメンバーも加わり、総出で作業が進められます。       みんな遅くまで残り作業を進めましたが、明日朝イチの搬出には間に合わないと判断し、明日もぎりぎりまで作業を進めることにしたようです。がんばれ!     11月6日(水) 夕方、造形実習室を訪れてみますと、数名の学生が…。   「できた~!」という声が上がっています。模型完成のタイミングだったようです。前川先生が来られ、「おぉー、豆山荘だ!」と仰ったのが印象的でした。授業中の学生、既に現地で設営をしている学生がほとんどのため、少ない人数で記念撮影をし、急ぎ搬出の準備を始めました。       大きな模型をなんとか車の荷台に積み込み、前川先生と模型担当の学生が急いで会場に向かいました。なんとか間に合ったようで本当によかったです。     展示会の様子はまた後日ご紹介します。   プロゼミ紹介プロジェクト 関連記事 ▼ 「旧豆山荘」に関する今までの取組について ▼ 【プロジェクトゼミって何するの?③】建物の歴史的価値を活かして保存再生へ~人間環境デザイン学科 前川ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?⑤】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.2 【プロジェクトゼミって何するの?⑥】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.3 【プロジェクトゼミって何するの?⑮】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.4     ▶ プロジェクトゼミについての紹介記事はこちら   ▼ 人間環境デザイン学科についての過去のブログ 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグを制作中!~人間環境デザイン学科| 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.3~ 試行錯誤しながらも順調に作業が続いています! 第6回エコマミ公開講座に人間環境デザイン学科 村田浩子教授と学生が参加しました!~ 人間環境デザイン学科 地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ          

2024.12.16

認知症予防講座を開催しました。~ 看護実践研究センター認知症ケア部門

看護実践研究センター認知症ケア部門では、認知症を持つ人とその家族の生活の安定が図られる地域における支援体制の確立、さらに認知症を持つ人自ら認知症に向き合い共存していく生活への支援を追及すべく「認知症の早期発見から早期対応への支援プロセスの構築」を目的に地域住民や介護職、医療職、福祉職と連携活動を進めています。 認知症予防講座を開催しました 畿央大学 看護実践研究センターと一般社団法人かぐや姫会(ボランティア団体)の共催で、広陵町のボランティア団体が開催している毎週介護予防講座に参加されている在宅高齢者の方を対象に認知症予防講座を開催しました。認知症予防講座は、6月末から隔週で合計5回、広陵町のはしお元気村の小ホールで開催しました。   この講座は、認知症について正しい知識を提供すること、認知症予防についての情報を提供すること、認知症へのイメージを変えていただくこと、高齢者の皆さんとその方々の家族や身近な方々に知り得た知識を伝えていただき、「何かいつもと違う」という気づきを意識していただき、皆さんでともに予防に努めていただき、何か違うと感じたときに相談できる関係性を築いていただくことを目標にしています。   この講座は、1回90分で構成されています。まず、大学教員による認知症に関する基礎的な知識を30分お話し、その後に脳トレとして歌唱療法を60分間実施するプログラムです。   この講座では、皆美 久音歌唱療法士(養成機関認定)を講師として招き歌唱療法を脳トレとして実施していきます。 歌唱療法は、集団で能動的に実施することで効果を高めます。参加者は、懐かしい歌を通して昔の楽しかった時代を思い出し回想し懐かしさに浸ります。歌詞を見ながら、文字を追い歌に集中していきます。歌に合わせて手話や手遊びをしながら、楽しみながらデュアルタスクで脳を賦活していきます。いつもは発しない大きな声で、口を開けて、声帯を震わせながら咀嚼(噛む)や嚥下(飲み込む)機能の活性化を図ります。そして、呼吸機能の活性化に繋がります。   ▼ 認知症予防講座   講座のコンセプトは「笑って、歌って、若返り」 認知症予防講座にて歌唱療法を実施 講師の皆美歌唱療法士は経験豊かで、歌う、笑うを繰り返しながら歌唱療法が進めていきます。 開催初期はどのようなことをするのだろうかと様子を伺いながら声の音量も笑い声も遠慮が見られました。講師は、歌唱を進める中で、行っている内容が認知機能に働きかけていることを説明していきます。回が進むにつれて、音量も上がり、音程も揃いとても美し歌声を醸し出していました。笑いやメリハリがある進行に脳は活性化されていきます。歌唱の終わりに必ずクールダウンタイムがあります。使った脳を休める時間です。 参加者は、それを体感します。   ▼ 認知症予防講座 : 歌唱療法   終了後の反応として、「楽しかった」という言葉と共に「すっきりした」という言葉を多く聞きます。そして、笑顔で「次が楽しみです」と言葉を添えられます。そして、「認知症が予防できる」という感覚を感じておられます。   参加者は、毎回31~43名で、全回参加された方は31名で出席者は安定していました。参加者の年齢層は、72~92歳で平均年齢は約79歳でした。参加者は、自転車や車で来られる方やどなたかに送迎していただく方で会場に来ることができる比較的お元気な高齢者ばかりでした。しかし、身近に認知症の方がおられたり、介護された経験のある方がおられ、何かしらの不安を抱いておられました。   ▼ 認知症予防講座 : 歌唱療法   この講座で、「何かおかしい」と感じる内容や意味を知ることと、どのように対応したらよいのかのヒントが得られ、今後、自身や家族に起こりえるかもしれないことに前向きになられていきました。そして、仲間や交流を持ち続けることの大切さを語って下さいました。 認知症予防講座 参加者の声 久しぶりに大きな声を出して歌ってにっこりしている自分にびっくりです。自分が元気でいるのは家族が支えていてくれているからだと思った。認知症予防で聞いた高血圧の話で心配でしたがすこしほっとしました。友人との会食で認知症予防講座のことを話すと目を輝かせ話を聞いてくれました。次はハンドブック(講義資料)を持参します。 皆さんと話すことで気持ちがよくなります。身体の調子が良い限り外に出たいと思います。認知症の症状では相手を責めないでと言いますが、その場になればできないだろうなと案じています。 リズムに乗ることは楽しいことでした。歌うのは苦手です。認知症の予防はなるべく多くの人と会って話すこと。 あまり歌うことがなかったですが、声を出して楽しく歌えました。認知症の話を聞いて少しでも予防できたらと思います。 認知症を予防するために食事も気を付けてできるだけ身体を動かしたいと思います。 認知症になりたくないし世話をかけたくないと思います。何かおかしいと思ったら教えてねと言っています。 歌唱療法を続け、繋げるために。 「歌唱セラピー技法セミナー」を畿央大学看護実践研究センター主催で開催しました。 第1回の認知症予防講座は、一般社団法人かぐや姫会の住民によるボランティアメンバーの多くの協力を得て開催することができました。メンバーの方々もこの講座に参加されて歌唱療法の意義を深められました。本講座以外に地域の高齢者の皆さんに介護予防の支援活動をされています。その活動においても、歌唱は高齢者の皆さんに受け入れてもらいやすいもので、楽しい時間作りとして多く取り入れられています。歌いたい歌を歌うだけではなく、脳の活性化を意識した歌唱療法に関心を深めて下さいました。   そこで、各地域の活動に歌唱療法を広めていただき、地域の高齢者の方々に認知症予防への意識を持っていただきたいということと、第1回認知症予防講座に参加して下さった方々に継続していただくことを目的に、歌唱療法の知識と技術を学ぶ、ベーシックセミナーを本学の看護実践研究センター主催で開催しました。 研修の参加対象者は、今後地域で啓蒙活動をしていただくかぐや姫会のメンバーの5名と大学教員と学生の合計9名です。   このセミナーは、「歌唱セラピー技法セミナー」という名称です。講師は、認知症予防講座をご担当いただいた皆美 久音先生です。 特別に研修プログラムを構成していただきました。このプログラムは、地域で歌唱療法の啓蒙活動をするにあたり、1回60分の歌唱療法を実践できる知識と技術の特別プログラムです。   ▼ CSTP育成セミナー 座学風景   講座と演習で、演習が多く構成されています。最終評価として、各自が各自の活動の場で状況に応じたプログラム構成を行い実践し、その結果を発表し講師に講評していただくものです。各自、実践時間や内容、参加者数は異なりますが、個々の実践の内容と課題を報告しあいこれからの活動に向けて講師からアドバイスを受けました。10月25日に無事9名が研修を修了することができました。   講師のアドバイスは、安心して歌っていただく環境を作ること、声の調子を整え、何があっても笑顔で進めること、経験を重ねられ手遊びなどを工夫していくなど、個々にオリジナル版を製作し楽しさを構成していくことなどのアドバイスを受けました。   この研修を修了した方の呼称を、Community Song Therapy Promoter(CSTP)とし、地域で歌唱療法を推進していく者としました。第1回CSTPの今後の活躍を期待し応援していきたいと思います。   ▼ CSTP修了者と講師(中央) 歌唱セラピー技法セミナー 参加者の声 介護予防体操をする中で、参加高齢者の体力や姿勢維持が年齢を重ねるごとに衰えを観察し体操のプログラムの構成が難しくなっていました。歌唱療法を学ぶことで引き出しが広がり活動の幅が広がりました。 身近な方々と共に歌唱療法の一部をさせていただいた。とても楽しく皆さんが参加して下さったので思いきって行ってよかったです。 歌うことを楽しいと笑顔になっていかれる方が多い反面、あまり好まないことを言われる方も参加者にはおられたが、続けるうちにもう一度やらせてほしいなど関心を示されたことを経験し、少し戸惑うこともありました。 人前で行うことは疲れるけど、自分にとっては良かったです。もっと練習をして経験を積んでいきたいです。 講座を受けてよかったです。これまでの経験に学んだことを応用していくことができます。 講座を受講して歌唱療法の基礎的な知識、手法を学ぶ機会を得られてとても勉強になりました。自分自身が歌唱療法の影響を受け、何気ない日常で歌を口ずさむようになっていることに気が付きました。歌うことでリラックスしていることを感じなにより自分自身が歌唱療法の意義を体験できたことをうれしく思います。 歌唱セラピー技法セミナー に参加した学生の声 歌唱療法のセッションに参加させて頂き、実際の参加者の表情や歌唱状況を確認したことで歌唱療法による情動への影響を実感することができました。また、歌唱療法に参加している高齢者は笑ったり、積極的に身体を動かしたりしており、とても楽しそうに歌唱されている様子を伺うことができました。   歌唱療法のセミナーでは、歌唱療法におけるプログラム作成時の工夫であったり、歌唱療法で行われている手遊びやクールダウンの効果や理由などについて教わりました。他にも、皆美先生のセミナーを受けたことで歌唱は歌うことで気持ちが穏やかになるだけでなく、「手遊び」や「パタカラ体操」など脳トレや嚥下予防など効果が得られることを学びました。   最後に、エリシオン真美ヶ丘の施設で学生主体の歌唱療法を行う機会を得ました。集団での歌唱療法は、一人一人の実施状況を観察することが困難で学生だけでは目が行き届かない中、原田先生やエリシオンのスタッフの方々が協力して下さったため、円滑にプログラムを遂行することができました。今回の歌唱療法の実施により、高齢者一人一人の個別性についての配慮が足りず、一部行うことができなかった内容もありましたが、皆美先生から「時間配分や会話内容などは経験を積むことで身についてきますので、これからも頑張ってください」という助言をいただき、プログラム作成や歌唱療法の技術面など今後実践を積み重ね、修得していきたいと思いました。   歌唱療法についての学びを得る機会を設けて下さった皆美先生や原田先生、かぐや姫会やエリシオン真美ケ丘アネックスの方々に深く感謝申し上げます。今後も学んだ歌唱療法の知識を活かしていきたいと思います!   看護医療学科 4回生 原 瑛美   今回、私自身卒業研究で音楽療法についての論文を作成することがきっかけとなり、「歌唱セラピー技法セミナー」に参加させていただきました。   セミナーの前に、実際に皆美先生が実施されている歌唱療法の様子を見学させて頂き、参加者の方々がとても楽しそうに手遊びされている様子がとても印象的でした。   セミナーの中では、歌に関する知識だけでなく、歌唱療法の中で行うストレッチ、手遊びや、その効果についても教えて頂くことができました。皆美先生が実施されている歌唱療法のプログラムを思い返しながらセミナーに参加することで、参加者の皆様に楽しく過ごしていただくために工夫されている声掛けや言葉遣い、表情などセミナーで学ぶ技術を実践の様子を踏まえて理解することが出来ました。   最後には施設で歌唱療法を行ったのですが、施設でとても楽しそうに積極的に歌唱に参加してくださっている方々を見て、歌の力を肌で感じることができ、歌唱療法の凄さを今後、さらに多くの人に知ってもらいたいと思いました。   今回このような歌唱療法についての知識を学ぶ機会を設けてくださった皆様に感謝申し上げます。   看護医療学科 4回生 中田 花菜 男性の社会交流を応援しよう。 男性だけの歌唱療法の会を開催しました。 第1回認知症予防講座の参加者は、全員女性でした。女性の方々は比較的地域の交流の場に参加されやすい状況があります。そこで、男性の社会的交流の場を支援することを目的に、男性だけの歌唱療法の会を開催しました。講師は引き続き皆美 久音先生にお願いしました。この会は1回のみの開催で、少人数で開催する方向で進め9名の参加が得られました。参加希望者はほか数名おられました。都合により欠席されました。   参加者は、歌うことが好きな方、地域の高齢者支援に携わっておられる高齢の方々など歌唱が進むにつれ良い姿勢へと変化され、歌声もはっきり安定した状況でした。   女性ばかりの会と雰囲気が異なることを感じました。終了後は、講師の先生に感想を述べられるなど、参加したことを喜ばれていることが伺えました。     男性だけの歌唱療法の会 参加者の声 歌を歌うことは認知症予防に繋がると思います。皆さんとともに大きな声を出すことは家に閉じこもっているのとでは雲泥の差があるのでこれからも家から出て人と会う、話をするとかなるだけ多く参加しようと考えます。 ご自身が高齢者の生活支援に携わっておられること、身近な方のお誘いで参加され、その当時のことを思い出しながら懐かしい歌を声を出して歌うことは身体の活性化や脳の刺激に繋がり認知症の予防に効果があることを感じられました。よい体験をさせていただきました。今後も参加の機会があれば是非参加させていただきたいです。 歌唱療法士(講師)の声 「歌って笑って若返り!」 歌唱療法の講師 皆美 久音(みなみひさね)でございます♪   皆さんで美しい艶声を目指して、久しく(永く続けて)音を奏でて歌で元気に楽しく、健康長寿を 目指しましょう!という思いで歌唱療法の講師名としました。もう10年も前のことになります。 平素は、神戸市の地域で歌唱療法講座を担当しています。私自身がMCI専門士(日本認知症予防協会認定)の認定を受け、認知症予防に意識を持ち、歌唱療法を行っています。   今回は、広陵町という地域で、大学と住民のボランティアグループが協働で地域住民の方々を対象に介護および認知症予防を目的とした講座を開催される活動に参加させていただき、新たな経験をさせていただきました。   さらに、地域で歌唱療法を啓蒙していただけるよう、ボランティアグループの皆様を対象に、ショートプログラムの歌唱療法の基礎的知識を構成し啓蒙活動に活用していただけるよう「CSTP」という呼称で人材の育成に関わらせていただきました。   参加者の皆様の笑顔が増え活力につながり関心を深めて下さったこと、地域に歌唱療法を推進していただくボランティアグループの方々の熱心な思いと活動に関わらせていただき、この度の一連の活動を通じまして地域の皆様と歌でふれあえた幸せを私自身も感じています。   「頑張る」という言葉があります。時には精一杯力を出すことも大切ですが、私は「顔晴る」という漢字に替えて日々を過ごすようにしています。なんだか心もやわらかく穏やかになるような・・・   顔を晴れやかに=微笑みから笑顔に、すると、小さな幸せを感じたり見つけられるような気が するのです。そして笑顔と同様に、実は「笑声(えごえ)」という言葉があります。口角を少し上げて微笑んで声を出すと笑声になりますので、ぜひ!今日も佳い日でありますよう(*^∀^*) 終わりに… 認知症予防講座は、6月末から開催してきました。そして、地域で歌唱セラピーの啓蒙活動を行うCSTPの育成を実施してきました。   これらの活動は、一般社団法人で地域の高齢者支援を長年実践されているかぐや姫会、認知症予防講座の後方支援として包括支援センターと社会福祉協議会、地域の高齢者の皆さん、そして、歌唱療法実践者で講師である歌唱療法士、畿央大学 看護実践研究センターの企画運営、学生の参加など、異なる団体や個人が地域の認知症予防を目的に歌唱療法を通じて協働することで実践することができました。   この活動は、自治体と地域の住民、地域の高齢者支援活動を行うボランティア団体の協働による活動概念に留まらず、個人や団体、関わる全ての人々がそれぞれに持つResourceを活用し、共に新たな価値を構想し、それぞれが、その構想に向けてアクションを実行し新しい価値観を創造していくプロセスを辿っていく「共創」の概念に基づいています。   地域の課題や問題の対応に向け協働して何とかしようという概念から、共に、「介護予防・認知症予防」を地域に啓蒙するという目的に向かって、歌唱療法という手段を用いて新しい価値観を作り出すアクションを実践してきました。まさしく、「共創」です。   また、学生にとっては地域の人々と接点を持ち、同じ目標に向かいこの活動に関わる多様な人々との交流は貴重な学修経験となりました。   最後に、本活動は本年3月末に初めて開催した「歌唱療法」が基盤となっています。その後、認知症予防講座を実践するにあたり多くの方々にご協力をいただき継続されてきました。特に、講師の皆美 久音先生にはご多忙の中遠方までお越しいただき、ポジティブ精神にのっとり丁寧なご指導をいただきました。なによりも先生の笑顔が参加者に大きな影響を与えていました。皆美先生をはじめかぐや姫会の皆さん、関係者の皆様に心より感謝を申し上げます。   今後も引き続き、地域住民が、地域の住民らで支え合い、住みやすい街づくりに向けた地域における共創社会の構築に向け大学としての役割を追求できればと思います。   看護実践研究センター認知症ケア部門 看護医療学科 教授 原田 俊子 関連記事 畿央大学 看護実践研究センター   畿央祭ウェルカムキャンパス「スマイル交流サロン」活動レポート~ 看護実践研究センター 畿央祭にて ”がんカフェ「きらめき」” を開催しました!~ 看護実践研究センター 「アルツハイマーデー」啓発活動報告~看護実践研究センター 認知症ケア部門 「認知症の人と家族の交流会 in KIO」を開催!~看護実践研究センター認知症ケア部門 「障がい児の愛着形成支援」について研修会を開催!~看護実践研究センター プロジェクト研究成果発表会を開催しました!~看護実践研究センター 認知症予防講座「歌って、笑って若返り」を開催しました~看護実践研究センター認知症ケア部門 看護実践研究センター認知症ケア部門主催「高齢者看護・ケアに活かすホリスティック・ナーシング」講演会を開催しました。 看護実践研究センター第9回研修会「地域共生社会の実現に向けて~様々な在留資格による外国人介護職受け入れの現状と課題~」を開催しました。

2024.12.16

第22回畿央祭実行委員Blog vol.22 ~ 畿央祭を終えて【実行委員長より】

みなさんこんにちは!第22回畿央祭ブログのラストを書かせていただきます、実行委員長を務めました今中 涼香です。みなさん、幹部のみんなが書いてくれたブログはご覧になってくれましたか?畿央祭の思い出が沢山つまっているので、是非ご覧ください^ ^     改めて、第22回畿央祭を11月19日、20日の2日間にかけて開催しました。今年度も無事畿央祭を開催できたことを心から嬉しく思います。関係者の皆様ならびに地域の皆様、本当にありがとうございました。来場者の皆様をはじめ、学生の皆さんも大いに楽しめた畿央祭となっていたら嬉しいです。     第22回畿央祭のテーマは、畿央祭に関わる全ての人に情熱を燃やしてほしいという願いを込めた「燎~かがりび~」。今年度の畿央祭にぴったりのテーマだったと思います。   私にとってこの10ヶ月は、畿央祭が中心の生活で、毎日が充実していて素敵な思い出が沢山できた貴重な時間ばかりでした。それぞれの部署で新しい企画に取り組み、当日まで大変なことや不安なこともありましたが、来場者の方々や実行委員のみんなから沢山「楽しかった!」と言っていただけて、頑張ってきて良かったとしみじみ感じました。     畿央祭を通して、素敵な思い出ができたこと、実行委員長として畿央祭業務に関われたこと、そして大切な仲間と一緒に頑張ってきた時間は、紛れもなく、私の一緒の宝物であり一生の思い出です。   幹部のみんなへ 16人とも約10ヶ月間本当にお疲れ様!みんなとだったからあんなに最高で素敵な畿央祭にできたと断言できます。顔合わせから大やらかしをした私のことを優しく許してくれてみんなありがとう。   当日5日前ぐらいから「閉会式のダンスヤバい!間に合わん!」って言いながら22時ぐらいまで残ったり、1日目の夜、雨の中練習したり、2日目の早朝に集まってホールで練習したりと、みんなでいっぱい練習してたのが懐かしいし、ほんまに大詰めって感じがして楽しかった!   本番最高の笑顔で踊ってたみんなは何回見ても可愛い!!!一瞬やでと言われていた準備期間も当日も、ほんまに今思えば一瞬やったなって思うし、もう今畿央祭が終わって1カ月以上が経ってることにも驚きしかない。   みんながずっと部署のために頑張ってる姿は本当にすごくかっこよかった。幹部として繋がれたこの16人の存在は私にとって宝物です、本当にお疲れ様!本当にありがとう!BIG LOVEをあげる!♡   実行委員のみんなへ 昨年に引き続いて応募してくれた2回生、初めてで何したら良いかも分からない中だったのに応募してくれた1回生と2回生、みんな本当に実行委員になってくれてありがとう!みんなと一緒に実行委員をできて、沢山お話しができて幸せでした。   本当に0から一緒に頑張ってくれた統括5人、最後まで各部署の先頭として頑張ってくれた部署長11人、最後の最後まで頑張ってくれた全実行委員246人に特大のお疲れ様と、ありがとうの想いを伝えたいです!     こんなヘラヘラしてるような実行委員長だったけど、一緒に最高に熱い畿央祭をつくってくれて本当にありがとう!最高!お疲れ様!!     最後になりますが、改めまして、畿央祭の開催に関わってくださったすべての皆様、本当にありがとうございました。     第22回畿央祭 実行委員長 現代教育学科2回生 今中 涼香   ▶ 畿央祭実行委員会に関連するブログ記事はこちら

2024.12.16

第22回畿央祭実行委員Blog vol.21 ~ 畿央祭を終えて【舞台部署より】

みなさんこんにちは!第22回畿央祭副実行委員長 舞台部署統括の石田若葉です。まず初めに、第22回畿央祭にお越しいただきました皆様、ご来場いただきありがとうございました!     今年の畿央祭のテーマは「燎」。   学長先生や実行委員長からも説明がありましたが、これまで畿央祭を通して紡がれてきた想いの灯を絶やすことなく受け継ぎ、一人ひとりが情熱を燃やしてほしいという想いがこもっています。振り返ってみると、どの部署も先輩方から紡がれてきたものを引き継ぎ、そこからさらにパワーアップした活動を行っていたと感じています。     本当に、アツく燃え上がる最高の畿央祭でした!!!!     このような素晴らしい畿央祭を作り上げることができたのは、学長先生をはじめとする大学関係者の皆様、業者様、来場者の皆様、16名の幹部と247名の実行委員一人ひとりの尽力のおかげです。関わってくださった一人ひとりの皆さんに感謝申し上げます。本当にありがとうございました!     特に、舞台部署統括を務めていた私としては畿央祭として初の有料イベントである、鈴木伸之さんのトークショーを開催できたことや、これまでの2ステージに1ステージを追加し、3ステージでのパフォーマンスを実現できたことが印象的です。 これは私たちにとって大きな挑戦でした。正直、初めての試みだからこそ感じた不安な面も多くありましたが、たくさんの方々にご参加いただき、「開催してくれてありがとう!」「楽しかった!」と伝えていただいた際に肩の荷が下りたような気持ちになりました。   本当にうれしかったです。「頑張って良かった!」と心から感じております^^また、ビンゴの司会を担当した際には、盛り上がる来場客の方々の姿を間近で見ることができ、私自身も一緒に楽しむことができました!     私は入学前から絶対に参加したいと思っていた畿央祭に、副実行委員長という責任ある立場で関わることが出来て本当に幸せでした! この約8ヶ月間は、楽しいことばかりではなく、しんどいなと思ってしまうこと、何もかもがわからなくて挫けそうになってしまうことなど、様々な出来事がありました。しかし、すべてを終えた今は「やり切って良かった!」と本当に、心の底からそう思えています。   私は普段、誰かが泣くと自分の涙が引っ込んでしまうというややこしいタイプなのですが、最後のサプライズダンスでは感慨深い気持ちが溢れてきて、流石に少しだけ泣いてしまいそうになりました 笑。 毎日が青春だったなと感じています。間違いなく一生の思い出です!畿央祭大好き♡   では!最後になりますが、この畿央祭を成功させるために尽力してくださった全ての方々に、改めて心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました!     第22回畿央祭 副実行委員長 舞台部署統括 現代教育学科2回生 石田若葉   ▶ 畿央祭実行委員会に関連するブログ記事はこちら

2024.12.16

第22回畿央祭実行委員Blog vol.20 ~ 畿央祭を終えて【アリーナ部署より】

第22回畿央祭 副実行委員長を務めさせていただきました。アリーナ部署統括 船田 樹希です。2日間、多くのお客様が畿央祭に来てくださり、たくさんの笑顔が見ることができ本当にうれしく思いました。     アリーナ部署は小さな子供たちが楽しんでもらえるような企画を考え、的当て・魚釣り・ボウリング・射的・着ぐるみ・ボールプール・ガチャガチャ・スライムづくりの9企画を行いました。前日準備では、夏休みにみんなで一生懸命に作ったものをアリーナに搬入し、壁を装飾したり、風船をかざったりしてとってもかわいい空間になり前日からワクワクが止まりませんでした。     当日はどの企画もとても楽しんでくれている様子が見られアリーナ部署長、アリーナ部署の実行委員のみんなもとてもキラキラした笑顔で来てくださった子どもたちや保護者の方たちと接してくれている様子が見られ、本部にいたりアリーナの様子を見に行ったりとバタバタで大変でしたが私はずっと心が和んでいました💕     私は去年、1回生の時の畿央祭を終えて、先輩幹部さんたちの姿を見て私もこんな風になりたい!!と思いましたが、私に出来るかな、子どもたちに喜んでもらえるアリーナを作ることが出来るかな、と不安しかありませんでした🥲   しかしたくさんの周りの仲間が支えてくれ、約8か月間本当に毎日が大変でしたが、幹部にしか経験できないことや新たな取り組みをして、皆様のご協力のもと素晴らしい畿央祭を作り上げることができました。     また、私は広報担当もさせていただき、どのような宣伝をするか、職員の皆様のご協力の下、畿央大学HPや畿央祭インスタグラムを通して畿央祭の関するブログや投稿をさせていただきました。その結果、去年よりも約1,000人以上多く来場してくださり、上記のHPやインスタグラムを見て来場してくださった方も多くいらっしゃり、とても嬉しく思いました🙌🏻     そして、わたしが目標としていたのは畿央祭に来てくれた方々が楽しい!と思えるアリーナを作ることはもちろん、実行委員としてアリーナに来てくれたみんなが、アリーナでよかったと、来年もしたい!と思って貰えるような部署にすることでした💭   幹部に選んでもらったからには責任感や統率力が必要で、上手くいかない時は心が折れてしまいそうなこともありました。   しかし当日はそんな不安も吹き飛ばしてしまうくらいの大盛況で、「アリーナのために畿央祭に来ました!」とか、「去年楽しかったから今年も来させていただきました」と言ってくださる方もいたりして、本当に涙が出るほどうれしかったです🌟   アリーナの企画をすべてまわって帰る方たちに「楽しかった!!」や「もう1回周りたい!」といった声をいただき、そんな声が出てきたのは間違いなくアリーナ部署の実行委員の皆がキラキラあふれる笑顔で接してくれていたこと、全力でみんなを楽しませたい!と思いながらそれぞれの企画を運営してくれていたことが一番の理由だと感じました。     最後までやり遂げることができて本当に良かったと同時に、こんな畿央祭がいつまでも続いてほしいと感じました✨   当日は来てくれた小さい子どもたちももちろん、アリーナ部署全員の素敵な笑顔が見られてほんとうに幸せでした🌈🌈🍀     247人で作り上げた畿央祭は本当に宝物です❕     ご協力いただいた業者の皆様、職員の皆様、地域の皆様に心より感謝いたします。本当にありがとうございました。   第22回畿央祭副実行委員 統括 アリーナ部署 船田 樹希   ▶ 畿央祭実行委員会に関連するブログ記事はこちら