2023.06.01
大学院生が国際学会「ESOC2023」でポスター発表!〜健康科学研究科
2023年5月24日から26日にかけてドイツのミュンヘンで開催されたEuropean Stroke Organisation Conference 2023が開催されました。
本研究室からは、乾さん・古賀さん(博士後期課程)と、私(蓮井成仁 博士後期課程)が発表を行いました。
【発表演題】
乾 康浩
Factors associated with decreased gait speed on uneven surface in stroke patients
(脳卒中患者における不整地での歩行速度低下に関連する因子)
古賀 優之
Characteristics of hemiplegic shoulder pain differ according to the extent of the pain site
(片麻痺性肩痛の特徴は、痛みの部位の範囲によって異なる)
蓮井 成仁
Characteristics of gait in post-stroke patients during the rehabilitation process: a preliminary study using muscle synergy analysis
(脳卒中患者のリハビリテーション過程における歩行特性:筋シナジー解析を用いた予備研究)
本学会は、脳卒中に関連した幅広い一般演題ならびにシンポジウムが設けられており、どの発表会場を訪れても非常に活発な議論がなされていました。
脳卒中後のリハビリテーションに関わる演題では、国をまたいだ多施設共同研究が多く示されており、その大規模データと結果には終始圧倒されました。また、未だに分析が難しい現象や症状に対して、介入効果の有無だけではなく、大規模な症例の長期にわたる縦断的な変化から介入の可能性を検討しようとされる姿には非常に感銘を受けました。
本研究室からは、1日目に古賀さんと私がそれぞれ脳卒中後の肩痛特性ならびに脳卒中の縦断的な歩行回復の特性について、2日目に乾さんが脳卒中後の不整地歩行についてポスター発表を行いました。質問には、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といったセラピストだけではなく、医師にも多く来ていただき、発表時間があっという間に過ぎていく感覚を受けました。質問内容は建設的であり、さまざまな職種から新たな視点を頂戴することが多くあり、今後の課題として日々の研究活動ならびに臨床へ生かしていきたいと思いました。
最後になりましたが、このような貴重な経験ができたのは森岡周教授をはじめとする研究室の仲間のご指導と、畿央大学の手厚い支援があったからであり、ここに深く感謝申し上げます。
博士後期課程2年 蓮井成仁
【関連リンク】
理学療法学科
大学院 健康科学研究科
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