2014年12月9日の記事
2014.12.09
ICT(情報通信技術)を活用した公開授業研究会に参加しました!~現代教育学科
11月6日(木)、第50回奈良県放送教育研究大会/第1回奈良県小中学校メディア教育研究大会「豊かな学力」と「豊かな人間性」をはぐくむ放送・視聴覚教育を創造しよう~教育メディア環境の変化に対応した活用~というテーマで五條市立阿太小学校にて公開授業が行われ、教育学部3回生3人、大学院生1人、そして現代教育学科 教授 西端律子先生の5人で参加させていただきました。 第1学年から第6学年全ての学年でICT(情報通信技術)機器を使った授業が同時進行で公開されました。 参加者は自由に自分が見たい授業の教室に行き、授業風景を観察することができるような形を取っていました。 私が見た第6学年では、班ごとにiPadが配られていました。班でまとめた意見をiPadで教室の前にある電子黒板(ビッグパッド)に送信したり、班ごとに出た意見を電子黒板で比較したりしていました。 45分間驚きの連続でした。 公開授業の後は、体育館・多目的ホールで実践交流会が行われました。 実際にICT機器を活用した授業を行っている小学校の先生方が、どのような使い方をしているか、どういったことで苦労しているか等を話す意見交流の場になりました。 今回の交流会に参加させていただくことで、ICT機器を取り入れた授業の可能性と、自分の中のICT活用に対する考え方の幅が広がったと思います。 そして何より、教員になった後でも、学び続けている参加者の先生方の姿を見て、大変素晴らしいと思い、自分もこうなりたいと思いました。 これからも日々いろいろな経験を積み、勉強していきたいと思います!
2014.12.09
ニューロリハビリテーションセミナー臨床編を開催しました。
2014年12月6日(土)、7日(日)にニューロリハビリテーションセミナー臨床編が開催されました. 寒さが厳しい日での開催となりましたが,300名以上の方々にお越しいただきました.ありがとうございました. 当日の模様を,私(大住倫弘)の方から報告させてもらいます. 今回は7講座+症例提示をさせて頂きました. 松尾先生による「損傷脳の再組織化と機能回復の神経機構」では,脳損傷後のシナプスレベルでの変化から脳機能の変化まで網羅された情報提供でした.脳卒中後の機能的コネクティビティについてのfMRI研究も多く紹介してくれ,回復プロセスでそのようなリハビリテーションが必要なのかを考える材料となったと思います。 前岡先生による「痛みの神経機構」では,痛みに関する神経科学的知見の情報提供でした.慢性疼痛における機能的コネクティビティの変化や,慢性疼痛患者に対する教育学的アプローチに関するものは非常に興味深いと感じました. 冷水先生による「運動失調症の神経機構」では,いわゆる失調症についての臨床的知見を多く紹介されました.運動障害におけるサブタイプ分類の方法や,失調症患者さんの運動学習の可能性についての知見を多く紹介してくれました.まだまだ失調症に対するニューロリハビリテーションのエビデンスが低いことも今後の課題としてお話頂けました. 岡田先生による「Parkinson病の神経機構」では,実際の症例の動画も提示しながら,パーキンソン病に出現する感覚運動障害や訴えを紐解くための科学的知見を大量に紹介してくれました.基底核のみならず,parietalの機能低下やSMAとの機能的コネクティブティの異常なども取り上げてくれました. 森岡先生による「半側空間無視の神経機構」では,半側空間無視の様々な病態を分類していく必要性が分かる講義になっておりました.また,情動や文脈が注意に及ぼす影響なども網羅された情報提供になっており,注意という機能の深さを感じました. 信迫先生による「失行の神経機構」では,オンライン情報処理,オフライン情報処理,その相互作用,模倣,・・・と広範で膨大な情報提供でした.膨大な情報と対照的な優しい語りがとても印象的でした.本年度は統合運動障害に関しても,実際の動画を交えて解説されました. 松尾先生による「神経科学に基づく脳卒中リハビリテーション」では, Dose-dependentに基づくリハや、脳半球間抑制モデル・運動イメージ・運動観察などのエビデンスが次々と紹介されました.報酬フィードバックやチームワークの重要性も紹介され,社会的要因がリハビリテーション効果に影響を与えるという意味でとても興味深かったです. 本年度のセミナーでは,神経科学を用いたクリニカルリーズニングとして,実際の症例報告を紹介されました. 今年度は,私(大住倫弘)が複合性局所疼痛症候群の症例を,大松さんが半側空間無視の症例を提示しました.不十分な部分が多くあると思いますが,基礎的知見と目の前の患者さんの症状とを行ったり来たりしながら,病態を紐解き,介入手段の選択を吟味していくプロセスは紹介できたかなと思います. 今回は,このような症例を提示する機会は一方向性のものでしたが,次年度は「ニューロリハビリテーションフォーラム」という場で,1症例を2時間ほど参加者の皆様とディスカッションする機会を設けたいと思っています.アナウンスは,畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターHPや畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター公式facebookからしていこうと思っていますので宜しくお願い致します. また,次年度からは内容をリニューアルしていこうと考えております!これまでニーズが高かった「応用編」「臨床編」をさらに分厚くするために,「機能編A」「機能編B」「病態・臨床編」というように講座数を増やしていく予定です.既に参加された方々にも新たな情報を提供できるかと思いますので,是非とも一緒に意見交換できれば幸いであります. 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 大住倫弘
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