2024.06.30
第28回 日本ペインリハビリテーション学会 学術大会で大学院生が一般口述演題奨励賞を受賞しました!~健康科学研究科
畿央大学大学院 健康科学研究科 博士後期課程3年の古賀 優之です。2024年6月8日(土)、9日(日)に長崎で開催された第28回 日本ペインリハビリテーション学会 学術大会 において、私たちは「人工膝関節全置換術患者における疼痛/運動恐怖と膝の運動学的データの関連性」というテーマで発表し、一般口述演題奨励賞を受賞しました!
学会発表内容のご紹介
人工膝関節全置換術は、膝の痛みや歩行・階段昇降動作の困難さを改善するのに有効ですが、比較的大きな手術侵襲が伴うことから術後のリハビリテーションにおいて膝周囲に過度な力が入り、膝の曲げ伸ばし運動が不規則な動きになる症例を経験することがあります。そこで私たちは、骨指標にマーカーを貼り付け、ベッド上でシンプルな膝の屈伸運動を撮影した動画データをトラッキングして、その角度変化から運動学的データ(速さ、大きさ、躊躇、円滑さ)を算出しました。運動学的データと痛みや恐怖心の強さとの関連を分析したところ、術後1週の安静時痛が術後2週の円滑さ低下の要因となっていることや、術後1週の運動の小ささが術後2週の安静時痛の要因となっていることが示唆されました。
本研究は、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの森岡 周教授による指導のもと、同大学院研究生の藤井 慎太郎氏、客員研究員/長崎大学生命医科学域(保健学系)西 祐樹氏と共同で進められた研究であり、この場をお借りして心より感謝申し上げます。
また、本学会では客員准教授の生野 公貴先生がポスター演題最優秀賞、修士課程を畿央大学大学院で修了されている田中 創氏が一般口述演題最優秀賞を受賞されている他、各種講演・セミナーの講師や座長、シンポジスト、一般口述・ポスター演題発表など、大学院生や修了生が幅広く活躍されており、ペインリハビリテーション領域における畿央大学の貢献をあらためて感じる機会となりました。
▶生野 公貴 先生 ポスター演題最優秀賞のブログ記事はこちら
本学会で感じた熱量を次の研究に繋ぎ、ペインリハビリテーションのさらなる発展の一助となれるよう、引き続き研鑽に努めていきたいと思います。
健康科学研究科 博士後期課程3年
古賀 優之
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