2025年7月17日の記事

2025.07.17

骨盤ケアから学んだ、母子へのフィジカルサポートの大切さ ~ 助産学専攻科

今回の授業では、「母子フィジカルサポート」について学びました。これは、お母さんと赤ちゃんがその人らしく妊娠・出産・育児に適応できるように、身体的な特徴をふまえて支えるサポートです。中でも今回は「骨盤ケア」に焦点を当て、実際に体験を通して学びました。 最近では、妊娠中や産後に腰痛を訴える人が増えていたり、分娩がスムーズに進まずに帝王切開になるケースが増えている背景として、「骨盤の形」や「身体の使い方の変化」が関係していることを教えていただきました。   特に印象的だったのは、「類人猿型」と呼ばれる骨盤の形はお産にはあまり適していないにもかかわらず、現代の女性にはこのタイプの骨盤を持つ人が多いということは、今回初めて知り、深く印象に残りました。   授業では、実際に骨盤ケアを体験しました。さらしを“腰”ではなく“骨盤”に巻くことで、ぐっと身体が安定する感覚がありました。また、バスタオルを差し込んで姿勢を補助するだけで、驚くほど身体が楽になることも体験でき、「こんなに違うんだ」と気づかされました。     骨盤の形や歪みは、その人の生活習慣や育ってきた環境にも大きく影響されます。そのため、妊産婦さんの身体だけを見るのではなく、その人の背景や暮らし、価値観も含めて全体を捉えることの大切さを学びました。   今回の授業を通して、骨盤ケアの奥深さを知るとともに、妊産婦さんの声に寄り添う姿勢や、助産師としての視野の広げ方についても学ぶことができました。これからも、たくさんの学びを重ねて、目の前の妊産婦さんが「その人らしいお産」を迎えられるよう、丁寧に関わっていける助産師になりたいと思います。     助産学専攻科 村松 優香 山口 未来 関連記事 産婦人科医に学ぶ超音波診断法「助産診断技術学Ⅰ」~ 助産学専攻科 児童養護施設「飛鳥学院」を見学! ~助産学専攻科 令和7年度近畿地区助産学生交流会に参加しました!~助産学専攻科 ベビーマッサージとマタニティヨガの講義を受講しました! ~助産学専攻科~ 日本産婦人科医会性教育指導セミナー全国大会に参加しました!~助産学専攻科