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人間環境デザイン学科

2025.05.30

人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.6~ 奈良まち歩きと送別会を開催!

人間環境デザイン学科では2年次前期配当「フィールドワーク演習」の一環として、2025年5月14日(水)から18日(日)まで、『明日香村国際ワークショップ2025(International Workshop in Asuka 2025)』を開催しました。 ワークショップの活動目的は、畿央大学と台湾の大学生が明日香村での交流活動を通して、旧集落における地域課題の発見と解決方法の模索・提案を行うことです。明日香村の地域活性化へつながることを期待しています。 ワークショップ5日目 ワークショップ最終日です。この日のプログラムは、奈良市内のまち歩きと送別会の開催です。 まち歩きの様子 まち歩きでは、畿央大学の学生が台湾の学生を案内しました。東大寺や二月堂といった観光名所はもちろん、アニメショップやゲームセンター、カフェ巡りなど、日本のサブカルチャーも堪能してもらうべく、畿央大学の学生がまち歩きをコーディネートしました。               送別会を開催しました! いよいよお別れの時が近づいてきました。ホテル日航奈良で開催された送別会では、参加者全員で過ごす最後の時間を楽しみました。送別会は、畿央大学の参加学生が主体となり企画進行しました。5日間のたくさんの思い出が詰まった動画を作成し、感謝を込めたお手紙やプレゼントを送り合いました。                     畿央大学の学生が、ワークショップに参加するだけでなく、仲間を想う気持ちが精一杯のおもてなしに繋がり行動に移すことができたのは、昨年秋の台湾ワークショップで私たちを歓迎してくださった成功大学のみなさんのおかげです。畿央大学の学生から、「お返しがしたい」「私たちもこのワークショップをコーディネートしたい」という声があり、それが実行できたことも、学生のみなさんの成長につながったことでしょう。 学生代表の言葉をご紹介 5日間のワークショップで、成功大学、高雄大学の学生と縁台、行灯の制作、屋台の提案、まち歩きなど様々な方法で交流を深めました。制作の際には、畿央大学の学生が台湾の学生に部材の組み立て方を教え、日本らしさを感じさせる明日香の町並みに合った縁台や、行灯を制作することができました。また、屋台の提案では、台湾と日本それぞれの考えが交わり、斬新な提案を行うことができました。   今回のワークショップには、2回目以上の参加者が多く、半年ぶり、1年以上ぶりの再会を喜び合い、初日からお土産や手紙を交換するなど、学生同士の交流が積極的にできていたのがとても印象的でした。また、初参加の学生も、同じチームの仲間や友達に引っ張られながら、緊張しつつもコミュニケーションを取ろうとする姿が見受けられました。作業最終日には、各チームが台湾の学生を食事に招待し、日本らしいおもてなしをすることができました。ワークショップ最終日には、奈良市内の観光地を巡り、たくさんの会話を交わしました。送別会では、お互いに手紙やプレゼントを交換し、5日間共に過ごした仲間との別れを惜しんでたくさんの写真を撮りました。   ワークショップを通して、参加した学生全員が一回りも二回りも成長できました。初参加の学生からは「不安だったけど参加してよかった」という声が、2度目の参加者からは「次のワークショップも参加する」と前向きな言葉が多く聞かれました。今回のワークショップで得られた経験や仲間と共に、これからさらに成長していきたいです!   参加学生代表 人間環境デザイン学科 3回生 山本 花梨         冬木学長からのお言葉 冬木学長からは、「動画を見て、ワークショップの成功と充実した時間を過ごしてきたことが良く伝わりました。みなさん一人一人のアイディアと力、発想が存分に発揮されたことが伺え、とても嬉しいです。ワークショップで経験した頭と身体の素晴らしい体験が、これからも続いていくことを期待しています。ワークショップの成功おめでとう!」とのお言葉をいただきました。   東学科長からのお言葉 東学科長は、「台湾のトップレベルの大学である国立成功大学と国立高雄大学が奈良の地にお越しいただいたことを、ホスト校として非常に嬉しく思います。この関係がいつまでも続くように、学生のみなさんが学ぶ環境を整えていきます。」と、今後の交流に対する期待を表明されました。   さらに、学生に向けて、「このワークショップを通して、成長したな、参加して良かったなと思う人は大きな拍手を。」というメッセージに対し、3大学の学生から大きな拍手が響き渡りました。     それぞれの大学で学び、このワークショップに参加していなければ出会うことのなかった仲間を大切に想う気持ちが、このワークショップの成功に繋がりました。共に考え、悩み、喜び、思い出を作ってくださった成功大学、高雄大学の学生さんに感謝いたします。   一昨年より継続して参加してくれた学生さんにとって、4回目のワークショップである今回が最後のワークショップとなりました。みなさんと貴重な学びの時間を共に過ごせたことを大変うれしく思います。     そして、本ワークショップを共に遂行してくださいました、国立高雄大学の陳啓仁先生、陳怡兆先生、陳逸先生、梁凱翔先生、蔡寧先生、国立成功大学の張珩先生、楊詩弘先生にお礼申し上げます。今回のワークショップでは、事前学習として各大学での作業が多い中、学生たちに親身にご指導いただきました。また、ワークショップ期間においても学生への温かいサポートをいただきましたこと、心よりお礼申し上げます。   学生のみなさんにとって、このワークショップでの経験と出会いが今後の活力になりますように。離れた地で頑張る仲間を想い合い、これからも頑張ってください。     人間環境デザイン学科 助教 小松 智菜美 関連記事 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.1~事前準備編「岡みんなの格子縁側」の設計と加工 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.2~事前準備とワークショップ初日 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.3~ ワークショップ2日目の様子 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.4~ 完成に向けて試行錯誤取り組んでいます! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.5~ 成果発表会の日を迎えました!

2025.05.30

人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.5~ 成果発表会の日を迎えました!

人間環境デザイン学科では2年次前期配当「フィールドワーク演習」の一環として、2025年5月14日(水)から18日(日)まで、『明日香村国際ワークショップ2025(International Workshop in Asuka 2025)』を開催しました。 ワークショップの活動目的は、畿央大学と台湾の大学生が明日香村での交流活動を通して、旧集落における地域課題の発見と解決方法の模索・提案を行うことです。明日香村の地域活性化へつながることを期待しています。   活動内容は以下の3つです。 岡地区の賑わいづくり(岡の町並み景観に調和する屋台の提案と模型の発表) 岡つどいの館の活用(「岡みんなの格子縁側」の組み立てと設置) 岡地区における行灯の製作と設置 ワークショップ4日目   いよいよ最終日の成果発表会を迎えました。成果発表会では、屋台の提案発表、縁台と行灯のお披露目として、現地設置を行いました。明日香村の森川村長をはじめ、明日香村役場総合政策課のみなさん、そして、明日香村岡地区の住民のみなさんが成果発表会に参加してくださいました。     屋台の提案発表 発表時はとても緊張した面持ちでしたが、村長や住民のみなさま、教員からの質問に堂々と答える姿はとても頼もしかったです。どの班もたった2日間の作業内容とは思えない立派な提案でした。 A班「水のまにまに」     B班「畳屋台」     C班「石溝椅」     D班「水の記憶が地域の場所を照らす」       審査の結果、D班「水の記憶が地域の場所を照らす」の提案が最優秀賞に輝きました。学生の言葉を紹介します。   ~ 提案内容 ~ ワークショップの舞台である明日香村は、かつて地域の暮らしにとって大切な存在だった古い水路が存在していました。しかし、その水路は時代の流れとともに姿を消しました。   そこで私たちは、古い水路の歴史的な痕跡を取り入れ、水路の流れをイメージさせる空間を提案しました。ここでは物販だけでなく、住民や観光客が立ち寄り、交流を楽しむことができます。また、明日香村の岡地区では「光の巡礼」というイベントが開催されています。岡寺での夜のライトアップが人気のイベントです。   提案した屋台では、この光の巡礼で紙灯篭を作ったり、願い事を書いた後、それを水路に浮かべることができます。そうすることで、流れにのせて町を彩る空間の実現が可能となります。そして、流した紙灯篭は最終的に屋台の照明や飾りつけにすることも可能です。   ~ 授賞の言葉 ~ ワークショップに初めて参加し、海外の人たちとうまくコミュニケーションができるのかと緊張していました。しかし、台湾の方々は言語の違いを忘れるほどに親しみを持って接してくれました。私自身も言語の違いを忘れるほどでした。台湾から来たみなさんは日本の文化に興味関心があり、私も多くのことを学びました。最優秀賞を受賞できたのは、一人ひとりが自分のできることに全力で取り組んでいたからだと確信しています。畿央大学のメンバーも台湾のメンバーが一つのチームとして団結したことで得られた賞であり、もし一人でも欠けていたら達成できなかったと思います。このチームで班長になれてとても光栄だと思えるワークショップでした。   D班班長 人間環境デザイン学科 3回生 松井 司     縁台の設置 制作した縁台は、明日香村岡地区にある「岡つどいの館」の横、岡寺参道の入口付近に設置させていただきました。設置に際し、ご協力いただきました岡地区自治会のみなさまに感謝申し上げます。   ~ 代表学生の言葉 ~ 設置場所の正面にあるバス停でバスを待つ人々が、傍に置いてあるベンチをよく利用しているのを見て、新しい居場所作りを試みました。縁台の掲示板は格子状にデザインし、町との調和を目指しました。ベンチは掲示板の構造を補強するように設計されています。屋根は、掲示物を雨や日差しから守る役割を果たしています。   工夫した点は、掲示板の格子の設計です。つどいの館の格子に習って、それに調和する形で設計しています。また、掲示物はどのサイズのポスターでも掲示できるように計算して設計しました。難しかった点は、設置場所の狭さと通行の邪魔にならないように考慮して設計すること、町なみに調和するかを考えることです。   今後は、掲示物を通じて住民同士の交流や、観光客の休憩スペースなど、様々な利用がされることを期待しています。   縁台制作チーム 代表 3回生 櫻井 祐美香、塚崎 陽菜                 行灯の設置 制作した行灯は、岡つどいの館前、ギャラリー辻市前、民家計4件の軒下の計6カ所に設置させていただきました。設置に際し、ご協力いただきました住民のみなさまに感謝申し上げます。   ~ 代表学生の言葉 ~ まず初めに、成功大学から送られた図面を基に試作品を作りました。立体表現Ⅱで学んだ知識を活かし、木材の加工や組み立てに挑戦しました。木材の接合や、布の取り付け、灯りの付け方など、先生からのアドバイスを参考にしながら、一生懸命に検討しました。相欠きやダボ穴など、少しのズレに注意しながら木材を切るのが難しく、1つの行灯を作るのに時間がかかりましたが、皆で協力し合いながら進めることが出来ました。   台湾の学生さんとの交流は初めてで緊張しましたが、たくさんコミュニケーションをとりながら、より良い行灯を作るために試行錯誤を重ねました。3日目には次々と行灯が完成し、全て素晴らしい作品になりました。実際に住民の方に行灯を渡す際には、驚きと喜びの声を頂き、達成感に溢れました。このようなものづくりを通した交流は、非常に良い経験となり、楽しい時間を過ごしました。この経験を今後に活かしていきたいと思います。 行灯制作チーム 代表 人間環境デザイン学科 2回生 辰己 愛梨                       明日香村は、橿原市、桜井市とともに「飛鳥・藤原の宮都」として世界文化遺産の国内推薦候補に選定されています。このワークショップの対象地である岡地区は、まさに中心地です。森川村長からは、「令和8年の世界遺産登録に向け、有意義な提案をしてくれました。」とのお言葉をいただきました。ワークショップの開催と成功に向けて、多方面でご協力いただきました森川村長をはじめ、熊丸副村長、明日香村役場総合政策課の藤裏様、辻本様に心よりお礼申し上げます。   そして、学生たちの学びのフィールドとして明日香村岡という大変貴重な地を提供してくださった岡地区自治会のみなさまに感謝いたします。地域住民のみなさまには、ワークショップの開催を歓迎していただき、サポートいただいたことに、重ねてお礼申し上げます。   このワークショップでの成果が、岡地区の更なる賑わいづくりや地域のみなさまにとってより良い生活の一助となることを願っています。       人間環境デザイン学科 助教 小松 智菜美 関連記事 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.1~事前準備編「岡みんなの格子縁側」の設計と加工 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.2~事前準備とワークショップ初日 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.3~ ワークショップ2日目の様子 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.4~ 完成に向けて試行錯誤取り組んでいます!          

2025.05.26

人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.4~ 完成に向けて試行錯誤取り組んでいます!

人間環境デザイン学科では2年次前期配当「フィールドワーク演習」の一環として、2025年5月14日(水)から18日(日)まで、『明日香村国際ワークショップ2025(International Workshop in Asuka 2025)』を開催しました。 ワークショップの活動目的は、畿央大学と台湾の大学生が明日香村での交流活動を通して、旧集落における地域課題の発見と解決方法の模索・提案を行うことです。明日香村の地域活性化へつながることを期待しています。   活動内容は以下の3つです。 岡地区の賑わいづくり(岡の町並み景観に調和する屋台の提案と模型の発表) 岡つどいの館の活用(「岡みんなの格子縁側」の組み立てと設置) 岡地区における行灯の製作と設置 ワークショップ3日目 この日のプログラムは、午前中は屋台の提案を行い、午後は提案チームと制作チームに分かれて作業を進めました。       屋台の提案 屋台の提案はグループ全員が協力して進めます。まずは、各大学の提案をまとめる必要があります。メンバー同士で、良い点や改善点について意見を交わしました。共通点を見つけ出し、最終提案に活かすための取り組みを行っている班もあり、アイデアの共有が十分にできている様子が伺えました。前日に現地調査に行ったメンバーからの情報を基に、屋台の設計、用途、設置場所などについて引き続き検討しました。             午後からの制作作業は、明日の完成、現地設置を目指して全力で取り組みます。 縁台チーム 縁台チームは、脚の高さや水平調整などの細かい作業に取り掛かりました。この縁台は地域の人々に実際に休憩場所として使用してもらうため、安全性、耐久性、安定性に特に注意を払う必要があります。実際に使用して不備がないかを念入りに確かめました。縁台が完成した後は、現地で仮置きをしてみます。作業場所では見つけることができなかった不具合や、水平調整を慎重に行いました。             行灯チーム 行灯チームは、寒冷紗の取り付けに取り掛かりました。使用する寒冷紗は農業用で、適度な張力があり、雨や風に強いという特徴があります。また、様々なカラーが展開されており、デザインの選択肢が広がります。前日に決定した配色を取り入れ、寒冷紗の巻き方に工夫を凝らしました。行灯は屋外に設置されるため、耐久性も重要です。寒冷紗の端がほつれないように加工し、木枠から外れないように試行錯誤を繰り返しました。               ものづくりの過程では、予期しない問題や上手くいかないことが起こり得ます。この日は、それにきちんと向き合えた日でした。上手くコミュニケーションが取れないことで起きる考え方の違いや、実際に使用して初めて分かる不備、予想以上に難しい作業に戸惑う姿も見られましたが、丁寧に、慎重に、あきらめることなく作業を進めることができたと思います。最終提案や完成品がますます楽しみになりました。     いよいよ明日は最終発表会です。住民のみなさんや行政の方に良い提案や作品をお見せできるよう、精一杯頑張りましょう。     人間環境デザイン学科 助教 小松 智菜美 関連記事 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.1~事前準備編「岡みんなの格子縁側」の設計と加工 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.2~事前準備とワークショップ初日 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.3~ ワークショップ2日目の様子   ▼ 昨年度実施の明日香村国際ワークショップ2024の様子はこちらから 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました!        

2025.05.23

人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.3~ ワークショップ2日目の様子

人間環境デザイン学科では2年次前期配当「フィールドワーク演習」の一環として、2025年5月14日(水)から18日(日)まで、『明日香村国際ワークショップ2025(International Workshop in Asuka 2025)』を開催しました。 ワークショップの活動目的は、畿央大学と台湾の大学生が明日香村での交流活動を通して、旧集落における地域課題の発見と解決方法の模索・提案を行うことです。明日香村の地域活性化へつながることを期待しています。   活動内容は以下の3つです。 岡地区の賑わいづくり(岡の町並み景観に調和する屋台の提案と模型の発表) 岡つどいの館の活用(「岡みんなの格子縁側」※の組み立てと設置) 岡地区における行灯の製作と設置 ワークショップ2日目 この日のプログラムは、顔合わせと屋台の提案発表そして、行灯、縁台の制作活動です。     活動拠点である旧明日香村役場に成功大学、高雄大学、畿央大学の学生・教員が一堂に会しました。昨年度の「明日香村ワークショップ2024」や「台湾ワークショップ2024」で交流した学生さんとの再会に、喜びを隠せない様子でした。今回のワークショップで初めて会う学生さんもいましたが、アイスブレイクを通して緊張を和らげ、コミュニケーションを図ることができました。             午前中の活動は、明日香村岡地区の説明と屋台の提案発表でした。明日香村役場の方からは、明日香村の歴史についての説明を受けました。また、自治会のみなさんにもお越しいただき、岡地区のイベントやお祭りについてもご紹介いただきました。     3つの大学は、ワークショップの事前学習として各大学で屋台の案を検討しました。まず、その案を各班で共有し、最終提案に活かす予定です。言語の壁に苦戦するかと思いましたが、模型やイラスト、写真等を活用することで、意思疎通ができている様子が見受けられました。自分のアイデアを共有するための表現方法として、これらのツールの重要性を実感できたのではないでしょうか。       昼食後、成功大学からのアイスブレイクタイムがありました。各々お気に入りのお菓子を持参しプレゼントしてくれました。顔を合わせて初日とは思えないほど仲が深まったように思います。       午後の活動は提案チームと制作チームに分かれます。   提案チームのようす 屋台の提案チームは、現地調査を実施しました。今回の対象地である明日香村岡地区は、かつて岡寺の門前町として栄え、今もなお伝統的な町家が並んでいます。地域住民が大切に守ってきた岡の町並み景観に調和する屋台を提案できるように、しっかりと現地を調査します。水路や道路、バス停の位置、観光客や車の通り道など、自分たちの目で見て、実測し、住民のみなさまから話を聞くことで、知識を深めることができました。         縁台制作チーム 縁台制作チームは組立作業に取り掛かります。事前に木材の加工を行いましたが、制作物のボリュームが大きいため、簡単に組み立てられません。全員の力を合わせて、安全に作業を進めます。工具の使い方は、畿央大学の学生が台湾の学生にレクチャーしました。ゼミ活動や授業での成果が出たのではないでしょうか。お手伝いに来てくれた4回生のおかげもあり、目標としていた作業を終えることができました。       行灯制作チーム 行灯制作チームも、木枠を組み立てる作業に取り掛かりました。事前に木材の加工を行ったため、スムーズに作業が進みました。畿央大学の学生が指揮をとり、台湾の学生さんを引っ張る姿は非常に頼もしかったです。       行灯に使用する寒冷紗の配色を決める場面では、様々なアイデアが飛び交いました。「color of Asuka」と題し、文化の共存を目指した配色が決定しました。     この日は、わずか1日とは思えないほどの多くの作業をこなすことができました。制作活動では工具を使用するため、安全面対する配慮が必要不可欠です。アイスブレイクを企画してくれた学生のおかげで、学生同士の仲が深まり、コミュニケーションが取れたことで、安全かつスムーズに作業ができたと思います。   住民のみなさまからの期待を力に、完成に向けて頑張りましょう!   人間環境デザイン学科 助教 小松 智菜美 関連記事 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.1~事前準備編「岡みんなの格子縁側」の設計と加工 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.2~事前準備とワークショップ初日   ▼ 昨年度実施の明日香村国際ワークショップ2024の様子はこちらから 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました!   ▼ 2024年度 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ ▼ 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.1~ 台湾に向けて出発! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.2~ 成功大学とのワークショップ開始! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.3~ 試行錯誤しながらも順調に作業が続いています! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.4~ 制作の最終日を迎えました! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.5~ みんなで台湾まちあるき! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.6~ かけがえのない仲間に感謝!

2025.05.20

人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.2~事前準備とワークショップ初日

人間環境デザイン学科では2年次前期配当「フィールドワーク演習」の一環として、2025年5月14日(水)から18日(日)まで、『明日香村国際ワークショップ2025(International Workshop in Asuka 2025)』を開催します。今回は、事前準備からワークショップ初日の様子をレポートします。   このワークショップの活動目的は、畿央大学と台湾の大学生が明日香村で交流活動を行うことで、旧集落における地域課題の発見と解決方法の模索・提案を行うことです。明日香村の地域活性化へつながることを期待しています。活動内容は以下の3つです。 岡地区の賑わいづくり(岡の町並み景観に調和する屋台の提案と模型の発表) 岡つどいの館の活用(「岡みんなの格子縁側」※の組み立てと設置) 岡地区における行灯の製作と設置 ▼ ▼※「岡みんなの格子縁側」についてはこちらをご覧ください ▼▼ 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.1~事前準備編「岡みんなの格子縁側」の設計と加工     学生は、4チームに分かれ、屋台の提案、縁台の製作、行灯の製作に取り組みます。成功大学、高雄大学の先生、学生さんとのオンライン会議では、屋台、行灯のデザイン案を発表しました。   畿央大学の学生は、ワークショップ当日の作業がスムーズに行われるよう、学内で事前準備を進めました。毎週木曜日と金曜日の放課後に、提案内容のブラッシュアップと製作準備を行いました。 製作準備のようす 縁台、行灯の製作準備 ワークショップ期間は、言葉の壁がある中での作業が必要です。そんな中でも、安全に、スムーズに作業ができるように試行錯誤を重ねました。     屋台提案 事前のオンライン会議では、台湾の学生さんの案に圧倒されてしまいました。設計案だけでなく、様々な発表ツールを活用し、レベルの高いプレゼンテーションを拝聴することができました。畿央大学の学生は、明日香らしい設計案に挑戦します。面格子、格子、貫、水路をイメージしたや提案ができあがりました。           ワークショップ1日目 橿原市今井町で交流し、まちあるきと歓迎会を開催しました。今回のワークショップでは、ホスト役として、参加学生が中心となって台湾の大学生をお迎えします。歓迎会では、ウェルカムボードを準備し、学生さんたちを歓迎しました。                   いよいよ明日から畿央大学の学生が合流し、制作活動が始まります。昨年の明日香村ワークショップや台湾ワークショップで仲良くなった学生さんとの再会を楽しみに、3日間の製作活動頑張りましょう!     人間環境デザイン学科 助教 小松 智菜美 関連記事   ▼ 明日香村国際ワークショップ2025の様子はこちらから 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.1~事前準備編「岡みんなの格子縁側」の設計と加工   ▼ 人間環境デザイン学科関連記事はこちら 青垣園 Cafeあおりん の外構の設計連携活動 ~ 人間環境学科 陳ゼミ 「佐味田みんなの縁側」の塗り替えおよび春の板絵描き・障子替え ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2025年度 新入学生研修 学科別レポート vol.2 ~ 人間環境デザイン学科 社会と医療の未来をデザインする~人間環境デザイン学科「Japan Venous Talk 2025参加記」  

2025.05.14

人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.1~事前準備編「岡みんなの格子縁側」の設計と加工

人間環境デザイン学科では2年次前期配当「フィールドワーク演習」の一環として、2025年5月14日(水)から18日(日)まで、『明日香村国際ワークショップ2025(International Workshop in Asuka 2025)』を開催します。今回は「岡みんなの格子縁側」※を事前準備する様子をご紹介します! ※「岡みんなの格子縁側」…「明日香村と畿央大学との相互連携に関する協定」に基づき、明日香村岡大字の地域住民の交流場所および居場所の創出を目的に製作・設置される予定です。設計担当は畿央大学の陳ゼミで、プロゼミ活動として、現地実測調査および明日香村岡大字の地域住民との意見交換会が行われました。この縁側の使われ方は休憩だけではなく、岡地区のことの掲示・展示、古い写真や歴史の語り、住民や来訪者の交流場所になることが想定されています。 『明日香村国際ワークショップ(International Workshop in Asuka 2025)』において、参加の3大学【畿央大学+国立成功大学(台湾)+国立高雄大学(台湾)】の学生たちと教員によって組み立て、明日香村の岡地区に設置する予定です。 事前準備を2025年3月10日、11日、12日の3日間行いました。春休み期間ではありましたが、ワークショップ参加者の多くの学生と「岡みんなの格子縁側」の準備を始めることができました。初日から2日間は、最終日の組立に向けて、材料の加工を行いました。 2025年3月10日、11日 墨付け・加工 今回使用した木材は、奈良県産の吉野桧です。 桧の香りが漂う、素敵な空間で準備をすることができました。桧は、比較的柔らかく、傷が付きやすい欠点があります。そのため、より慎重に加工をする必要がありました。         材料の切断、長さ調整をチームに分かれて実施しています。         制作作業 製作作業は、A班(庇)、B班(フレーム)、C班(格子)、D(縁側ベンチ横材)、E班(縁側ベンチ脚と座面)に分かれ、設計図によって墨付け・加工が行われました。       初めて鋸を触る学生や、大きな木材を初めて扱う学生もいましたが、先輩後輩関係なく、自分たちの持っている知識を出し合って、協力し合うことで、作業を進めることができました。 加工で大変だったことは、ミリ単位の小さなズレが大きなズレを起こすことでした。何度も微調整を繰り返し、加工を行いました。   ▼Aチーム   ▼ Bチーム   ▼ Cチーム   ▼ Dチーム   ▼ Eチーム   2025年3月12日 組立と調整 最後の調整を全員で行い、組み立てに向けて進んでいます。細かい作業があるため、真剣なまなざしで、集中して作業しています。 ついに骨組から組み立てが始まりました。 掲示板の骨組からつくっていきます。大きな材料をみんなで支え一つの骨組みの完成をめざします。     次に座面の組み立てが始まりました。人が一番触れる部分なので慎重に組み立てを行います。       骨組の組み立てが終わり地面に立ち上がりました!肘木の取り付け、座面の設置を行いました。     格子以外の掲示板の組み立て、座面の設置が完了したので座れるようになったところで記念写真です!     肘木の加工です。かわいい模様を掘り入れました。細かいところにもこだわりを込めています。     格子も取り付け一度すべての組み立てが完了しました。 模型を上に並べてみましたが、大きさの違いが一目瞭然です。       完成したものと一緒にみんなと記念写真!3日間一緒に作業ありがとうございました! 3日間で墨付けから組み立てまでの作業を行い、事前準備の大切さ、連携を取っての作業が大切だということを知りました。事前に図面を完成させて加工図なども用意していたためそれぞれの班が各自で作業を進めることができ、よかったなと思いました。また、今回いつも作業しているメンバーとは違うこともあり、お互いに何をしているか何をすべきかなど確認、連携をとって進めることが大事だなと改めて感じました。3日間でしたが、学びが多く楽しかったです。 今までは、自分たちで設計した建築は、模型でしか見ることができませんでしたが、今回初めて実際に作るという経験ができました。自分たちの設計したものが、模型ではなく、実際のカタチになるということ、そして、将来の利用者を想定して製作を進めることが建築の楽しさであると気づくことができました。 人間環境デザイン学科  3回生 吉川 香帆子、櫻井 祐美香 関連記事 ▼ 昨年度実施の明日香村国際ワークショップ2024の様子はこちらから 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました!   ▼ 人間環境デザイン学科関連記事はこちら 青垣園 Cafeあおりん の外構の設計連携活動 ~ 人間環境学科 陳ゼミ 「佐味田みんなの縁側」の塗り替えおよび春の板絵描き・障子替え ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2025年度 新入学生研修 学科別レポート vol.2 ~ 人間環境デザイン学科 社会と医療の未来をデザインする~人間環境デザイン学科「Japan Venous Talk 2025参加記」

2025.05.14

福祉コミュニティあおがきの外構の設計連携活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ

人間環境デザイン学科陳ゼミでは2023年の冬(11月〜12月)に、当時の2、3回生がグループとなって、社会福祉法人 青垣園 福祉コミュニティあおがきの外構の設計を行い、施設の方と会議を重ねながら「maru」をテーマに地域のコミュニティ空間となる場所を考えました。 私たちが考えたデザインを多く取り入れてもらい、無事に完成しました。今回は2025年3月に現地を訪問した内容をレポートします。       完成した福祉コミュニティあおがきの様子です。当時製作した模型と比較しても、かなり多くのデザインを反映していただくことができました。     ▼提案時の模型   施設の方から普段の使われ方や利用している人について説明していただきました。     自分たちが設計したベンチや芝生広場を、座ったり、寝転んだりして居心地の良さを体感しました。         見学後に併設されているふれあいコーナー"Caféあおりん"で売られているスイーツをご馳走していただきました。自家栽培のいちごは大きくて甘く、とても美味しかったです。     参加学生の感想 ● 自分たちが考えたプランの一部が採用されて、一部の提案が実現できて、とても嬉しかったです。それが形になっているのがとても感動しました。実際に、地域の方々がその空間を利用していることも伺い、これから地域住民の方に愛される場所になって欲しいと思いました。 S.Kさん   ● 実際に広場が完成してから足を運ぶ機会が無く、今回初めて現地にて見学をさせてもらいました。休憩場所、芝生共に綺麗な状態に保たれており、2階テラスからの景色はとても気持ちの良いものでした。施設の方にドリンクとケーキをご馳走して頂き、とても有意義な時間を過ごせました。大変貴重な経験をさせて頂き、施設の方々に心より感謝申し上げます。 S.Sさん   ● ゼミで初めての仕事が青垣園の前庭提案でした。高齢者や子どもなど、色々な視点から提案を考え、ゼミメンバーのアイデアを集結させた設計物が採用されただけでなく、それが実際に建てられることで、目に見える達成感とやりがいを感じることができました。貴重な体験をさせていただき、「自分がなりたいもの」について考える良いきっかけになりました。 T.Sさん   人間環境デザイン学科 4回生 白木 滉大 関連記事 ▼ 陳ゼミの活動についての関連記事 「佐味田みんなの縁側」の塗り替えおよび春の板絵描き・障子替え ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ プロジェクトゼミ 御所まち旧和光ビル跡地活用提案 ~ 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 前川ゼミ 吉永ゼミ 河合町佐味田地区の「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の動物将棋の制作活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 明日香村の屋外居場所の縁台をメンテナンス!~ 人間環境デザイン学科 陳ゼミ   ▼ 人間環境デザイン学科についての過去の記事 社会と医療の未来をデザインする~人間環境デザイン学科「Japan Venous Talk 2025参加記」 人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ報告会を開催しました 完成した椅子を畿央大学付属広陵こども園の子どもたちにお届け ~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグが完成しました!~人間環境デザイン学科 第4回近畿学生住宅大賞で3回生が「企業賞」に!~人間環境デザイン学科

2025.05.08

「佐味田みんなの縁側」の塗り替えおよび春の板絵描き・障子替え ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ

人間環境デザイン学科の陳ゼミでは、佐味田地区の皆様と河合町役場と協力して『佐味田みんなの縁側』を制作し、2023年5月12日から河合町 佐味田集会所前に設置しています。 ▶ 前回の活動を紹介した記事はこちら 「佐味田みんなの縁側」の塗り替え   私たち陳ゼミ3回生と2回生は、2025年3月20日(祝・木)に佐味田で自治会の方と一緒に縁台の塗り替え作業を行いました。   以前塗ったペンキを機械や紙ヤスリを使ってヤスリがけをし、縁台の補修も行いました。自治会の方と楽しくお話しながらみんなで協力しました。座面など面積が大きい部分は機械で、細かい部分は紙ヤスリを使って丁寧に行いました。     ▼ 午前の1回目塗りには、ペンキをムラなく細かいところまで丁寧に塗りました。   ▼ 午後に2回目塗りも行い、一度ペンキを塗った後少し乾かし、もう一度塗りました。 春の板絵描き 2025年3月20日に住民の皆さんと一緒に春の板絵を制作しました。皆さん植物や動物や食べ物など各々が思う春をテーマにした作品を描いておられました。真剣に描かれている大人の方やニコニコ楽しく制作する子どもさんがいました。       「佐味田みんなの縁側」の組立と再設置 翌日、前日塗ったペンキを乾かし、「佐味田みんなの縁側」の組み立てと設置を行いました。自治会役員の方も2日間集まってくださいました。     組み立てた後最終確認を行い、壊れているところ、汚れ、塗り忘れなどみんなで確かめました。また光箱の照明器具の電池交換を行い、照明器具の取り付け用の部材も修理しました。     ▼ 組立の後、春テーマの障子に張り替えました。   この障子の絵は季節が変わる度にその季節にあった絵を展示しています。今回、私たちは春に関連する植物をテーマにして、春の雰囲気が感じられるように、タンポポやつくしなどの絵を描きました。     住民たちが描いた「春の板絵」を「佐味棚」に飾って、「佐味田みんなの縁側」には、さらに春の雰囲気が感じられるようになりました。   Before(冬テーマ) After(春テーマ)   ▼ 夜になるとライトが自動で光り、季節の絵が引き立ちます。   参加学生の感想 短時間でしたが、自治会の方と一緒に活動することで住民の方の声を直接聞くことができとても良い時間、経験を過ごしました。たくさんの方が使用してくれているからこそペンキが剝がれてきていたのだと思いました。写真でも一目瞭然ですが、メンテナンス前よりとてもきれいになり、またペンキが剥がれるほどたくさんの方に使用してもらいたいと思いました。  (Hさん) 普段私の地元ではあまり近隣住民の方とお話しする機会がないため、ゼミの活動で地域の方と交流する経験ができて良かったです。また、佐味田の方達は交流してみて全体的に明るく、子供達の面倒見が良い印象を持ちました。  (Kさん)   人間環境デザイン学科 3回生 廣瀬 彩音、川本 有珂 【追記】 佐味田における卒業研究の発表会 2025年3月20日に、陳ゼミの卒業研究<LOCO農square ~建築×農×食に関連した体験型交流施設~>の発表会が行われました。     子ども向けの発表を聞きに来てくれた子ども達は発表に興味津々で、模型の前で身体を乗り出し、立ち見で真剣に発表を聞いていました。広場の活用提案に対して、遊び場を設置して欲しいなどの意見をいただきました。   次に大人向けの発表会も行い、住民の方は真剣に聞いて、農体験施設の利用方法などの質問やご意見があり、学生たちと住民さんとの有意義な交流の場となりました。   人間環境デザイン学科 准教授 陳 建中   関連記事 ▼ 陳ゼミ 河合町佐味田地区での活動についての過去の記事 河合町佐味田の居場所計画で「佐味田みんなの縁側」“縁台”を提案!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所計画 「佐味田みんなの縁側」制作・発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所「佐味田みんなの縁側」の活用状況調査~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田地区「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の制作活動~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田地区の「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の動物将棋の制作活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ   ▼人間環境デザイン学科についての過去の記事 社会と医療の未来をデザインする~人間環境デザイン学科「Japan Venous Talk 2025参加記」 人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ報告会を開催しました 完成した椅子を畿央大学付属広陵こども園の子どもたちにお届け ~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」~ 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグが完成しました!~人間環境デザイン学科 第4回近畿学生住宅大賞で3回生が「企業賞」に!~人間環境デザイン学科

2025.04.18

2025年度 新入学生研修 学科別レポート vol.2 ~ 人間環境デザイン学科

人間環境デザイン学科では、64名の新入生をお迎えし、4月8日に新入学生研修を実施しました。当日は3回生6名、教員4名が同行しました。人間環境デザイン学科の新入学生研修では、以下の5つを目的に実施しています。   新入学生研修の目的 大学での新たな友達づくり 教員とのふれあい 大学生活へのモチベーションを高める 美しい環境の中ではぐくまれたまちや建築に触れることにより、まちと人々の生活とのつながりを考える 見学やレクリエーションを通して、自身のキャリアを考える 万博記念公園を訪れました! 行き先の大阪 万博記念公園は、1970年日本万国博覧会の跡地に整備された緑豊かな公園です。   国立民族学博物館へ! 最初に訪れたのは国立民族学博物館で、ここでは世界各地の社会や文化に関する様々な展示が行われています。人間環境デザイン学科で学ぶ予定のまちづくりや建築、インテリア、服飾に関連する興味深い展示を楽しむことができました。     「面白い!」「興味深い…」「なぜ?」と感じたことは、スケッチブックに記録しました。友人との視点の違いに触れ、多様な物の見方を学ぶ貴重な機会となりました。       昼食後には、今後の目標や思いを作文にまとめてもらいました。畿央大学に入学した理由や将来の夢、目標、大学生活で挑戦したいことなど、新入生の意気込みが伝わる内容でした。     また同行した3回生の先輩に、大学生生活や履修登録についてアドバイスをもらう場面も見受けられました。人間環境デザイン学科は、ゼミ活動での交流をはじめ、先輩後輩の関わりがとても深い学科です。今後も先輩からのアドバイスを学修の場に存分に活かしてください。   太陽の塔を見学! 午後には太陽の塔の内部を見学しました。「太陽の顔が特徴的な外観は知っているが、中に入ったことはない」という学生が多く、内部に入ると真っ赤な空間に圧倒されました。     しかし、李先生の「よく見るとすべての色が使われているね」という言葉に納得する様子が見受けられました。造形物だけでなく、色使いやその背景にも目を向けることで、物の見方がさらに広がったのではないでしょうか。     見学ルートは階段を何段も登るため、「いったい何階建て…?」という声が聞こえてきましたが、吉永先生から、太陽の塔は2階建ての展示場であることについてのレクチャーを受け、驚いている姿が印象的でした。これから建物の構造や法律について勉強していく中で、この謎が解けていくことでしょう。     1時間の自由行動の後、研修を終了しました。入学式から1週間しか経っていませんが、グループ活動や友人同士で仲良く過ごしている様子が伺えました。また、スケッチブックを片手に研修を楽しむ学びの姿勢はとても頼もしかったです。   先輩や教員とのつながりを大切に、これから充実した大学生生活を過ごしてください。学科教員一同、みなさんの大学生活を精一杯サポートします。   人間環境デザイン学科 助教 小松 智菜美 関連記事 2025年度 新入学生研修 学科別レポート vol.1 ~ 看護医療学科

2025.04.14

社会と医療の未来をデザインする~人間環境デザイン学科「Japan Venous Talk 2025参加記」

2025年4月5日(土)、奈良県コンベンションセンターにて開催された「JAPAN VENOUS TALK 2025 」に、畿央大学健康科学部人間環境デザイン学科の教員・卒業生・在学生が参加しました。 〜 卒業生・在学生が共に参加した日 〜 JAPAN VENOUS TALKは、関西地域の静脈領域を専門とする医師やコメディカルスタッフを中心に、静脈学全般の研究推進と知識普及を目的とした組織です。   奈良の地場産業である靴下産業の復興と、災害時の血栓症予防を目的に「NARAソックス・プロジェクト」に取り組まれている西の京病院 血管外科センター長・今井崇裕先生から、13期生の学生たちにネーミングのご依頼をいただいたことをきっかけに、ご縁が続き今回のセミナーにも参加させていただく運びとなりました。   当日は「Sponsored Seminar」において私、村田 浩子(人間環境デザイン学科 教授)がChairmanを務め、卒業生(17期生)で現在社会人として活躍中の福岡 愛実さんがSpeakerとして登壇しました。   地域と医療とデザインをつなぐNARAソックス・プロジェクト 今回のセミナーでは、「NARAソックス・プロジェクト」のこれまでの歩みと今後の展望をテーマに、西の京病院 血管外科センター長の今井崇裕先生が基調講演をされました。   今井先生は、下肢静脈瘤などの治療に従事されながら、医療と地場産業を融合させた着圧ソックスの開発に力を注いでおられます。   本学もこのプロジェクトに継続的に参画しており、学生たちは靴下のネーミング開発やデザイン提案など、クリエイティブな面から関わっています。 福岡 愛実さん「私とものづくり〜学生時代を振り返って〜」 2人目の登壇者として発表を行ったのは、卒業生であり本プロジェクトに学生時代から関わっていた福岡 愛実さん。着圧ソックスの特徴である、タオル地+ぴったり着圧+サポートから「たぴぽ」というネーミングを提案した中心メンバーの一人でもあります。   当日は、畿央大学の紹介から始まり、ゼミ活動で取り組んだ靴下のネーミングの過程や、卒業研究「香紅~思いのままに~」についての紹介を行いました。     卒業研究の内容は、奈良県月ヶ瀬の特産である烏梅や紅花を使い、蚕の飼育から織物制作までを一貫して行い、草木染めによる着物の制作に挑戦。素材から作品完成までを丁寧に追求する姿勢が、多くの方に感銘を与えました。     発表の後、参加者の方々から「福岡 愛美さんのご講演を拝聴して、福岡さんたちのものづくりにとても感銘を受けました」や「福岡さんのお話は本当に素敵でした」といった温かい反響をいただきました。   ▼ NARAソックス・プロジェクト「たぴぽ」は2022年度グッドデザイン賞に選ばれています!▼ NARAソックス・プロジェクト 学生たちも当日のセミナーに参加! このセミナーには、人間環境デザイン学科の小松 智菜美助教と3回生の学生たちも、福岡さんの発表をサポートする形で参加しました。当日は、アパレルとは異なる医療分野に触れる貴重な機会となりました。   「たぴぽ」は加圧靴下として高い評価を受けているとお伺いした際には、歓声を上げて喜びました。また、実際の医療器具を目にしながら専門家から詳細な説明を受ける中で、新たな視点と多くの学びを得ることができました。 最後に 今回の「JAPAN VENOUS TALK 2025」への参加は、大学の学びが社会とどのようにつながり、広がっていくのかを実感できる貴重な経験となりました。卒業生が社会で活躍する姿は、在学生にとって大きな刺激となり、学び続ける意欲を高める機会ともなりました。   今後も村田ゼミでは、「人・環境・ものづくり」の視点から、社会に貢献できる活動を目指していきたいと考えています。   人間環境デザイン学科 教授 村田 浩子 関連記事 ▼「NARAソックス・プロジェクト」について 「NARAソックス・プロジェクト」成果を発表!~人間環境デザイン学科 村田ゼミ 「NARAソックス・プロジェクト」に参加!~人間環境デザイン学科   ▼ 人間環境デザイン学科について 人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ報告会を開催しました 人間環境デザイン学科卒業研究展示会 ~ 人間環境デザイン学科 卒業研究展示会、作品集 編集の様子を紹介します~ 人間環境デザイン学科 令和6年度卒業研究講評会を開催しました ~ 人間環境デザイン学科 プロジェクトゼミ 御所まち旧和光ビル跡地活用提案 ~ 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 前川ゼミ 吉永ゼミ 完成した椅子を畿央大学付属広陵こども園の子どもたちにお届け ~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグが完成しました!~人間環境デザイン学科 第4回近畿学生住宅大賞で3回生が「企業賞」に!~人間環境デザイン学科