2024.08.22
【プロジェクトゼミって何するの?⑭】明日香村八釣地区「妙法寺」の実測調査vol.2~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ
人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて活動を行う科目「プロジェクトゼミ」があります。「プロジェクトゼミ」では、建築、インテリア、アパレルのコースに準じた様々な地域課題の発見と解決に取り組んでいます。このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。
三井田ゼミでは、建築・まちづくりコース の学生が多く在籍し、地域の課題解決、環境教育等の課題に取り組みます。今回は、今年3月に行われた明日香村国際ワークショップ2024の対象地、明日香村八釣地区にある「妙法寺」を実測しました。
妙法寺は享保15年(1730年)頃に建立された歴史あるお寺ですが、無住職となって梁や柱も傾いてしまい、建具を動かすこともできません。それでも「日本の原風景として、後世に残していきたい」という地域住民の要望もあり、問題解消に向けて三井田ゼミの学生が実測して「現況図面」を作成中です!
▶前回の実測調査の様子は こちら
実測が完了しました!
現地で書き留めた寸法などを確認しながら各自でデータ化したものを持ち寄り、ズレが生じていないかの確認をします。現地での実測に間違いないはないと思っていても、いざ全ての図面を合わせると、大きな違いがあり、再度現地で確かめないといけない箇所などが出てきます。妙法寺へは、合計3回ほど実測に伺い、やっと図面を揃えることができました。
▼ jwCAD(無料ソフト)を使って図面化している様子。
本学ではCADの授業もあり、初心者でも在学中に習得できます。
▼ 図面を合わせ、チェックします。
構造技術者を招いて現地で打合せ
2024年7月5日(金)文化財などの修復などを手掛ける構造技術者を招きました。妙法寺の梁や柱の傾きについて、八釣地区の住民や役場の職員も集まり、今後どのように妙法寺を復興していくのか図面をもとに現地で打ち合わせを行いました。
実測を終えた学生の感想
● 構造計算する際に必要な図面や計算方法などを教えてもらい、とても勉強になりました。
3回生 角矢 奈央樹
● 暑い中の実測は大変でしたが、私たちで実測した図面が地域のために少しでも役立てることができて嬉しいです。 3回生 上田 葵生
修復費の確保や修理業者の検討など、たくさんの課題があります。妙法寺復興のために、これから自分たちができることを探りながら引き続き活動していきたいと思います!
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