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被災地支援の活動

2024.03.27

災害復興ボランティア体験談~ボランティアの魅力発見プロジェクト

畿央大学ボランティアセンターでは、日々寄せられるボランティア募集の情報を学生・教職員に紹介し、学生がボランティア活動に積極的に参加することで社会貢献を果たすようサポートを行っています。前回のブログでは、学生がボランティア活動紹介のため、香芝市ボランティア団体のインタビュー動画作成に取り組む様子をお伝えしました。その3名の学生が災害復興ボランティア部「HOPEFUL」のメンバーでもあることから、今回は、能登半島地震の復興ボランティアの体験談を伺いましたので、紹介します。 来月の4月2日(火)と3日(水)に「ボランティアの魅力発見プロジェクト」として、香芝市ボランティア団体との連携によるボランティア活動紹介を行います。   日 時 2024年4月2日(火)12:00-13:30 2024年4月3日(水)15:00-17:00 場 所 学生食堂(なごみ)   ボランティア活動紹介で活用する「ボランティア団体へのインタビュー動画」の作成を行った際、インタビュアー、カメラマンとしてインタビュー動画ボランティアに参加した3名が、能登半島地震の復興ボランティアにも参加したことを伺いました。今回はその体験談を学内に共有させていただきたいと思います。 3名は皆、本学の災害復興ボランティア部「HOPEFUL」のメンバーであり、部長である現代教育学科2回生の西條 志歩さんと一緒に有志で参加したそうです。以下に、参加した4名の感想を紹介します。 私たちは七尾市で災害復興活動をさせていただきました。行った時の状況としては、地震の影響で雨漏りしているのか、ブルーシートがかけられた屋根がたくさんあり、道も割れているところが多くありました。活動は主に壊れた家具などを運搬することでした。依頼された方とボランティアの連携が取れるようなシステムができており、職員の方が的確な指示をくださるおかげで円滑に活動ができました。そんなシステムを作りあげたのも、七尾市の職員さんのみなさんです。自分の家族、家にも被害があるはずなのに、ボランティアより何倍も忙しい運営に奮闘してくださってる姿は胸に迫るものがありました。 私たちのグループは、一人暮らしの高齢者の方のご自宅に伺わせていただきました。活動後、ありがとうと深々お辞儀をして、泣いて喜んでくださいました。活動を行う前までは、自分の無力さを突きつけられる経験になるのだろうと思っていました。しかし、この経験から私たちが些細なことに思っている活動でも、被災者の方にとっては大きな援助になることがあると知ることができ、私でもできることがあるのかもしれないと、自分の中でボランティアを行う意義を見つけることができました。 地震直後はたくさんニュースになり、被災者の方も応援されていると実感し、頑張ることができます。しかし、時が経つにつれ、被災者の方の生活は何も変わっていないのに、どんどんテレビでは報道されなくなっていきます。そうして被災者の方は頑張る気持ちが途切れてしまうことがあります。何件も回って、汗水流して活動することも重要ですが、一人ひとり被災者の方と丁寧に向き合い、お話をして、少しでも笑顔になってもらうこと、元気を届けることもとても大切であると感じました。   現代教育学科2回生 竹田 藍 この度、能登の災害復興ボランティアに行かせていただき、学校では経験することのできない学びがたくさんありました。まず、ボランティアに参加するにあたり、活動を通して現地の方々のお力になりたいという気持ちはもちろん、元気と笑顔も届けたいという気持ちで参加させていただきました。 現地に行き、自分の目で確かめたものは、テレビやネットで見ていたものよりも胸に訴えてくるものが多く、衝撃的でした。そして、瓦が落ちている家の多さや倒壊しかけている家に驚き、改めて災害の恐ろしさを実感しました。 ボランティアの活動時間は4時間程度で、各ご家庭の災害ゴミを運搬したり、整理したりという活動がほとんどでした。私が担当したお家の方は、お会いした際にお疲れの様子がうかがえました。しかし、私たちの作業が終わり、帰る時には「ありがとうございました」と笑みを浮かべておられたので、自分たちの活動がお役に立てたという喜びと達成感、「ありがとう」の言葉の重みを感じました。 この度の石川県の災害復興ボランティアを通して、災害が起きてからではなく、防災意識を高め、いつ災害がおきても大丈夫なように災害に備えた取り組みを行っていきたいと思いました。また、ボランティアのやりがいや素晴らしさも感じたので、これからもボランティアを通して社会に貢献していきたいです。   現代教育学科1回生 田阪 るな 今回、1月1日に発生した石川県能登地方の災害復興ボランティアへ寝屋川市の消防士さんのボランティアチームと協力し、ボランティアに参加しました。我々が行った七尾市は、石川県でも比較的被害の少ない地域でした。しかし、仮設のトイレが設置されていたり、アスファルトが隆起していたり、住宅が崩れてしまうため角材で支えているようなところもありました。活動内容は使わなくなった家財道具を運び出すのが中心でした。いつ崩れてもおかしくないような家屋に住んでおられる方もおられ、ボランティアをしながらも不安を感じる場面もありました。今回は日帰りだったので作業時間が短く、最後までやり切れなかったため、少し悔しい気持ちがありました。しかし、自分にとっても、さまざまなことを考えさせられる経験、貴重な体験になりました。   人間環境デザイン学科1回生 藤井 岳 実際に被災された方のお宅に伺い、家具が倒れたり食器が割れたりしているのを見て、思い出の詰まった一つ一つのものが地震という一瞬の出来事によって壊れてしまうというのはすごく切なくて悔しいことだろうと感じました。またボランティア活動をしていると被災された方が心から感謝してくださり、こちらからすると些細なことであったとしても被災された方々の状況等を踏まえると大きな意味を持つと実感しました。ゆえに、被災された方の要望がボランティアの始まりであるため、その要望された方々の想いに寄り添い、満足してくださるような活動や関わりをすることが重要だと思いました。   現代教育学科2回生 西條 志歩 4名の体験談を読まれて、どのようなことを感じられましたか。私は、その場の状況が目に浮かぶ思いでした。実際にその場に立ち、被災された方々と出会い、思いを知り、共に活動することで、表現しがたいさまざまな思いが生まれる、その胸に迫る思いが更なる原動力になるのだろうと感じました。「自分にできること」を行うことは、誰かの心を温かな方向へと照らす一助となり、その温かさが反射し、自分の心もじんわりと温まっていくものなのではないかと思いました。   4名が所属しています、本学の災害復興ボランティア部「HOPEFUL」は、4月2日、3日のクラブ・サークル紹介に参加するとのことです。災害復興ボランティアだけでなく、地域に根ざしたボランティアも行っているとのことですので、話を聞きに、学生食堂(なごみ)の方に立ち寄ってみてください。   ボランティアセンター長 現代教育学科 中垣 州代   【関連記事】 ボランティア団体へのインタビューと動画撮影に挑戦しました!~ボランティアの魅力発見プロジェクト クラブ・サークル紹介とあわせて「ボランティア活動紹介」を開催!~ボランティアの魅力発見プロジェクト 災害時に避難所を運営する模擬体験ゲームに取り組みました!~災害復興ボランティア部HOPEFUL 災害復興ボランティア部(HOPEFUL)紹介~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.41

2023.07.04

災害時に避難所を運営する模擬体験ゲームに取り組みました!~災害復興ボランティア部HOPEFUL

みなさんこんにちは!災害復興ボランティア部HOPEFULです。   2023年7月1日(土)、ボランティアチームけれけれで活動しておられる方2人とHOPEFUL前代表者で健康栄養学科卒業生の田宮さんに来ていただき、一緒に「避難所運営ゲーム(HUG)」をしました。HOPEFULからは、9人が参加しました。   HUGとは、避難所運営を皆で考えるためのひとつのアプローチとして静岡県が開発したもので、避難者の年齢や性別、国籍、それぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験するゲームです。   まずはゲームの内容や条件、やり方の説明を聞きます。時期は2月、雨の日を想定して行います。     しっかり理解した後は、2グループに分かれてゲーム開始!     読み手が避難者の情報が書かれたカードをどんどん読み上げていきます。避難所は小学校なので、体育館や1年~6年の教室の他にも保健室、図書室、家庭科室、理科室、校長室、職員室、プール…などたくさんの部屋や施設があります。   「子ども部屋をつくる?」「傷病者をひとつの部屋に入れようか」「歩行困難だから入口に近いところがいいんじゃない?」など、意見を出しながら避難者を振り分けていきます。     疾患のある高齢者、アレルギーやぜんそくのある子ども、体調不良者やけが人、乳幼児を連れた妊婦さん、障害者、歩行困難者、ペットを連れた人、日本語が話せない外国人、両親とはぐれた子ども、ひとりごとが激しい人、認知症の人、人工透析が必要な人、糖尿病の人、盲導犬を連れた全盲の人、泥酔している人、ホームレス…それぞれの事情を考慮しながら部屋に入れていきますが、悩んでいる間にも、たくさんの人が次々と避難してきます。   毛布やテント、仮設トイレ、食料などの支援物資も次々と届き、どこに設置するのか、誰に優先的に配るのか…相談しながら決めていきます。   授業で習った内容もグループ内で共有しながら、進めていきました。     終わったあとは、自分たちの避難所を振り返り、グループ内で意見交換をしました。どこが良かったのか、どういう時に困ったのか、反省点などを書き出し、話し合います。   「発熱や吐き気がある人とそうでない人を同じ部屋にすると感染症が広がる恐れがあるのでは?」 「他人の男女が隣り合わないように配慮する必要があるよね」 「トイレをここに設置したけど、これで良かったのかな?」 「家庭科室や理科室は包丁や薬品があるから、小さい子どもを入れるのは危険だ。」 「家が全壊した人は長く避難所にいるはずだから、授業の早期再開を目指すためには教室に入れない方がいいんじゃない?」 「マスコミの取材を忙しくて断ってしまったけど、この忙しさを伝えてもらうためにも受けるべきだったかな?」 「障害や病気のことなど、知識がないとどう対応していいか分からないね」 「動物がいる部屋の近くは騒音やにおい、アレルギーなどに配慮しないといけないね」 「トリアージなどの専門用語が出てくると、グループ内の共通認識ができていないから大変だった」 「グループ内であまり連携がとれていなかったかも」 「途中で助産師さんが来てくれた時、すごく心強かったね」 「車で避難してきた人は車で寝泊まりしてもらったけど、エコノミークラス症候群にならないように配慮するべきだったんじゃないかな」 など、たくさんの意見が出ていました。     その後はそれぞれのグループの避難所を見てみて、いいところを共有します。   「そこにテレビ置いたんだ!」 「何時に物資が届くか掲示板に書いてあると、不安が軽減されるかもしれないね」 「地域ごとに分けると近所同士の繋がりがあるから安心できるかもね。安否確認もしやすいし。でももしかしたらご近所トラブルがあるかもしれない」 「犬は室内に入れたんだね。確かに2月だから外は寒いかも」 「疾患ごとに部屋を分けていると、物資が届いた時にどの部屋に届ければいいか分かりやすくて良いね」 など、同じ人が避難してきていても、部屋の使い方や分け方などが異なり、新しい発見がたくさんありました。     「避難してきた人の中で、動ける元気な人には運営を手伝ってもらうのもいいかもね」といった意見や、「遺体が運び込まれてきたらどうしたらいいんだろう?」といった疑問も出ました。   避難所をどのように運営すれば良いのか、避難者のニーズにどう応えるべきかなどを考えることができ、防災について勉強することの重要性を深く感じました。このゲームの中で困ったことや悩んだことを大切にし、今後の学びにつなげていきたいです。   災害復興ボランティア部「HOPEFUL」代表 現代教育学科3回生 青山 幸加   ●災害復興ボランティア部 HOPEFULの活動記録はコチラ!

2019.12.02

台風19号被災地のボランティア活動に参加!~災害復興ボランティア部HOPEFUL

こんにちは。災害復興ボランティア部 HOPEFULです。   2019年10月26日(土)27日(日)に、台風19号で被災した地域でボランティア活動を行いました。 以前からお世話になっている消防士さんや社会人のみなさんと一緒に、HOPEFULからは7名で活動させて頂きました。   【1日目:栃木県佐野市での活動】 26日は、栃木県佐野市の社会福祉協議会の下で活動を行いました。 佐野市の街の建物には、大人の腰の辺りにまで水位が上がっていたことが分かる線がついており、あちらこちらで、建物からの泥のかきだし作業や道の清掃活動が行われていました。     私たちは、川の氾濫により、床上・床下浸水の被害を受けたお宅での活動でした。まだ大量の土が手つかずのまま残っており、独特の匂いが漂っていました。物置の倉庫は、水を多く含んだとろとろの泥で埋め尽くされており、家の周りや中は、流れてきた土が渇き、硬くなっていました。硬い土は、なかなかスコップですくうことが出来ず、細かく砕いたり、削ったりしながら片付けていきました。それらの土を運んで、庭にできた大きな水たまりを埋めたり、土嚢袋につめたりしていきました。   ▲とろとろの泥を運んで汚れた服   力仕事だったので、現役の消防士さんも、「腰にくるなあ。」と言っておられ、私たちもいつもは使わない体の部分を使い、節々が痛くなり、疲労が大きかったです。しかし、活動後、おばあさんからの「ありがとう。」という言葉と涙に、少しでもお力になることができたという安心感と嬉しさでいっぱいになりました。 また、実際に現地に行き、土がこんなにも運びづらいことや、社協さんのところにボランティアを求める声が絶えないこと、再開できていないお店も多いことなど、たくさんの現状を知りました。報道されるのは、「川が氾濫した」という起こった出来事だけで、それからどのような苦労をされているのかといった、被災された方々の現状は、あまり伝えられていないということを知りました。実際に現地に足を運びボランティアをすることは大変だけれど、被災された方々に少しでも寄り添うことができ、報道で見たときとは違うものを感じ、またボランティアとして活動しようと思うことが出来ました。   【2日目:千葉県館山市での活動】 27日は、千葉県館山市にて、一般社団法人「TSUNAGARI」さんの下での活動でした。 屋根の瓦が飛ばされたままになっていたり、屋根のない部分がブルーシートで覆われていたり、館山の景色を実際に見て改めて、災害の恐ろしさを痛感しました。 宿泊所で一緒だったボランティアの方は、風の通り道となっている屋根ばかりが何度も飛ばされ、工事も間に合わず、ボランティアがブルーシートをひたすらはがれては貼りなおしているという現状だと教えて下さいました。また、館山だけでなく、いわき市やその他の被災した地域にボランティアさんが流れていて、どの場所でも人手不足だと仰っていました。     そのため、ボランティア先では、「今日は人数がたくさんいて嬉しいなあ。」「若い力で元気になるわ。」といった温かいお言葉をかけて頂きました。まだ活動も始めていない時だったので、私たちの姿を見るだけでとても喜んで頂けたことにものすごく驚きました。それと同時に、私たち大学生が、被災地でボランティア活動をすることは、復旧作業の助けとなるだけでなく、現地の方々に元気を届けることもできる、という気付きがありました。   私たちは、強風により木や屋根が飛ばされ、散らかっている状況だった神社での活動でした。ひたすら転がっている丸太や竹をトラックに積んで、災害ごみを集めている所に運んでいきました。飛ばされた屋根にはたくさんの釘や金属の板がついていたのでそれらを取ったり、落ち葉を集めて裏山に運んだりといった作業も行いました。     二日間を通して、一人ひとりたくさんのことを感じ、その思いを伝え合いました。 その中でも、「私たちが活動できたのは、災害が起きてから活動してきてくださったボランティアさんのおかげであり、今回の私たちの活動はまた明日のボランティアさんの活動に繋がっていく」という意見を聞いた時に、ボランティアの繋がりによって被災地は復興へと向かっていくということを感じたし、微力ではあっても、ボランティア活動は誰かのためになっているんだなあと感じました。   こうした助け合いの輪を広げるためにも、被災地の現状を伝えたり、防災について考えたりすることの大切さを強く感じました。今回の活動で、より一層自分たちの活動に力を入れていこうという思いが強まりました。募金や現地でのボランティアなど、自分たちにできる支援を継続していきます。   災害復興ボランティア部「HOPEFUL」広報 現代教育学科2回生 増谷美穂   ●災害復興ボランティア部 HOPEFULの活動記録はコチラ!

2019.05.23

種を福島に送り返す「ひまわりプロジェクト」が始動!~災害復興ボランティア部HOPEFUL

こんにちは!災害復興ボランティア部 HOPEFULです。 今年度も福島の「ひまわりプロジェクト」に参加させて頂くことになりました!   (引用:http://himawariproject.com/whats.html)   【ひまわりプロジェクト 第1弾! ~種まき~】 まず、最初の活動として、2019年5月16日(木)に種まきを行いました! 新しくHOPEFULに入部してくれた1回生も加わり、自己紹介をしながら始まりました。 買ってきた培養土を、ポットとプランターに入れ、     種をまき、水やりを行いました!     これからはHOPEFUL部員で当番制にし、毎日水やりを行っていきます。これから芽が出るのが楽しみです!    災害復興ボランティア部「HOPEFUL」広報  現代教育学科2回生 増谷美穂 ●災害復興ボランティア部 HOPEFULの活動記録はコチラ!

2018.03.14

ボランティアレポート~宮城県気仙沼市へ、それぞれの思いをもって

私たち教育学部現代教育学科の4名(大須賀泉希、大田彩月、大原麻由、小林奈津子)は、平成30年2月28日から3日間、宮城県気仙沼市に行ってきましたのでレポートします。気仙沼に行きたかった理由は4人とも違っていましたが、震災当時の事や震災後の生活の様子、震災後どのように震災と向き合ってきたかなど、それぞれの震災に対する思いが重なる部分もあり、気仙沼に行かせていただくことになりました。     【リアス・アーク美術館について】 2月28日現地到着後、まず私たちはリアス・アーク美術館を訪れました。 リアス・アーク美術館は、気仙沼市の歴史や宮城県出身作家の芸術作品、東日本大震災に関する記録資料等の展示など、その他いくつかのギャラリーの設置、ワークショップが開催されるなど、複合的機能をもった施設です。 今回、リアス・アーク美術館では、いくつかのギャラリーがある中で特に企画展示室を重点的に見学しました。「東日本大震災の記録と津波の災害史」と題し、記録資料等が常設展示されている企画展示室には多数の展示物があり、そのほとんどに被災物提供者、撮影者の方々自ら執筆されたレポートが添えられていました。レポートには被災者の記憶や思い、願いが記されていて、震災当時の人々の不安や絶望、未来へ向かい生きようとする姿など様々な感情を感じることができました。 また、翌日伺った気仙沼市面瀬小学校の校長先生からは「被災物を瓦礫とは呼ばないでほしい」というお話をしていただき、被災物にはそのひとつひとつにたくさんの思いが詰まっていることを知りました。わたしたちは震災が起こったこと、それによってもたらされた悲惨な現実を忘れないため、これからの未来のためにも、学び知り続けていくことが必要だと感じました。   【支援学校勉強会について】  宮城県立気仙沼支援学校で行われた地域支援部長の佐藤牧子先生が企画されている勉強会にも参加させていただきました。子どもがいきいきと遊べる環境づくりを主な目的として活動する団体プレーワーカーズの神林さんが、子どもの遊び場づくりが盛んであるロンドンでの活動の報告をしてくださいました。近年、子どもが自由に遊ぶという環境が少なくなってきています。遊びは子どもにとって単なる余暇ではなく、生きるために必要不可欠なことで、そのために教育に携わる者はどのようなことができるのか深く考えることができました。日本では遊びにおいて子どもが危険なことをしようとすれば、大人はやめるように言いがちです。一方、ロンドンではやめさせるのではなく、常に見守りながらさまざまな遊びに自由にチャレンジできる環境をつくっていることが分かりました。このように、国や地域の違いにより遊びにも違いがあり、新しい学びがありました。     【気仙沼市立面瀬小学校での1日見学について】 3月1日(木)にゼミの担任である古川先生のご紹介で、私たち保健教育コースの2名(大須賀泉希、小林奈津子)は、気仙沼市で淺野亮校長先生にご協力いただき、面瀬小学校で小学校1日見学をさせていただきました。 学校に伺わせていただくまでに、震災の被害があったこともあり、子どもとの距離感や会話の内容など、配慮すべきことは何かたくさん考えていました。しかし、子どもたちは私たちに自分の話をしたり、一緒に遊んだり、私たちが思っていた姿とは違ってとてもいきいきしていました。 面瀬小学校はユネスコスクールでもあり、学校行事や年間指導計画がとてもユニークでした。特に、地域について考える機会が多いと感じました。廊下の掲示物でも、授業内で子どもたちが身近にある自然に目を向け、子どもたち自らが新聞やポスターにしてまとめている様子がうかがえました。校舎について先生に教えていただける場面もあり、震災当時の被害の状況や爪痕について知ることができました。 自然災害はいつどこで起こるかわからないものであり、私たちが住む地域でも起こりうることなので、東日本大震災を“過去の事”としないことが大切だと感じました。     【気仙沼市立大谷幼稚園での1日見学について】 3月1日(木)に現代教育学科古川先生のご紹介で、私たち幼児教育コースの2名(大田彩月、大原真由)は、気仙沼市立大谷幼稚園で1日見学をさせていただきました。 私たちは、主に4歳児クラスに入らせていただきました。大谷幼稚園では、自由遊びを中心に異年齢保育が行われていたので、4歳児に限らず3学年の幼児と関わらせていただくことができました。年度末だったため、卒園式の練習をする姿や1年の振り返りを行う様子が見られました。 園児が降園した後、園長の齊藤五月先生から震災当時のお話を聴かせていただきました。震災による津波で幼稚園が被災し、新たに今の園舎が再建されたこと、震災直後は子どもたちを保育する場所がなかったので、小学校の一室を保育室にして保育を行っていたことを教えていただきました。私たちは、園児や保護者の方も被災されて大変な状況であるからこそ、少しでも安心感を与えられる心のよりどころとなる保育の場が必要となることを強く感じました。また、子どもたちに震災について伝えていくために、宮城県教育委員会によって作成された絵本を見せていただきました。この絵本は、東日本大震災の教訓を踏まえて、命を守ることの大切さ、いつもみんなが笑顔で生活できるようになってほしいという思いを伝えるために作成された絵本です。   ▼みやざき防災教育読本~未来へのきずな 表紙 引用元:宮城県公式フェブサイト-宮城防災教育副読本   東日本大震災を知らない世代の子どもたちに、こういった絵本を通して自然災害の脅威や避難訓練の大切さを伝え、あの場所で起こったことを忘れず、自分の命を守ってほしいと思いました。     3日間という短い期間でしたが、気仙沼の教育関係の方々のお話を聴く機会や、気仙沼の幼稚園、小学校の見学に行かせていただける機会など、とても充実した時間を過ごさせていただきました。   現代教育学科3回生 大須賀泉希・大田彩月・大原麻由・小林奈津子     【関連記事】 ボランティアレポート~気仙沼市への復興支援バスツアーに現代教育学科4名が参加! 気仙沼でのボランティアレポートvol.5~現代教育学科古川ゼミ 気仙沼でのボランティアレポートvol.4~現代教育学科古川ゼミ 気仙沼でのボランティアレポートvol.3~現代教育学科古川ゼミ 気仙沼でのボランティアレポートvol.2~現代教育学科古川ゼミ 気仙沼でのボランティアレポートvol.1~現代教育学科古川ゼミ

2017.12.14

ボランティアレポート~気仙沼市への復興支援バスツアーに現代教育学科4名が参加!

平成29年11月10日(金)~13日(日)にかけて、私たち現代教育学科の学生4名が奈良県社会福祉協議会主催の復興支援ボランティアバスツアーに参加し、宮城県気仙沼市へ行ってきました。このツアーは、各地で災害が相次ぐ中、被災地における住民の暮らしや想いに寄り添い、復興にむけた取り組みを学ぶとともに、災害に強い地域づくりをめざした活動に活かすために、奈良県福祉協議会が主催しているものです。   【1日目 震災総合学習】 1日目は現地の震災復興語り部ガイドさんとともに、内湾、階上地区、リアス・アーク美術館をめぐりました。   特に印象に残ったのは、向洋高校跡地です。当時の生徒170名と教員50名は全員無事だったそうです。校舎は4階まで窓ガラスが割れていて、2階に車が乗りあげていました。屋上付近まで津波が押し寄せ、屋上に避難された先生方は死を覚悟されたという話、内陸に避難する途中、恐怖で腰が抜け歩けなくなった生徒さんもいたという話を聞き、想像を絶するような恐怖が、この場所で起こっていたことを知りました。この向洋高校跡地は津波の脅威を伝承するため、校舎全体を震災遺構として保存されることが決まっているそうです。     リアス・アーク美術館には、実際に津波でボロボロになった物資や写真が展示されていました。車や鉄の柱が曲がっていて、津波の脅威をひしひしと感じました。また1つ1つのものに、現地の方がかかれた言葉やエピソードが添えられていて、悲しさ、辛さ、虚しさ、やるせない気持ちがとても伝わってきました。普段何気なく使っているものにもそれぞれの思い出があって、それが大切な人との最後の思い出になっているものも沢山ありました。今感じたこの気持ちを忘れてはいけないと思いました。   【2日目 復興ボランティア活動】 2日目は仮設住宅(反松公園住宅)での草刈りや窓ふきなどの清掃活動、海岸の清掃活動を行いました。反松公園住宅では、8割ほどの方々は災害公営住宅や新たに再建した自宅へと移られましたが、まだ2割の方々が仮設住宅で生活をしておられました。 清掃活動後には、集会所に地域の方が集まってくださり、お茶会という形で交流会をしました。私たち4人はレクリエーション活動をさせていただき、皆さんの楽しそうな笑顔を見ることができ、嬉しく思いました。   仮設住宅に住まわれている方々は、まるで親戚のように仲良くお話されていましたが、お話を伺うと、仮設住宅に来るまで全くつながりはなかったそうです。一緒に支え合ってきた縁だとおっしゃっていて、人の温もりや生きる力を感じました。また、気仙沼には年配の人が多く、若者は賃金や便利のいい仙台などに出て行ってしまうという現状もありました。 まだ復興していない地域も沢山あり、震災から7年たった今でも仮設住宅で生活をしている方々がいらっしゃいます。家族や大切な人を亡くしたり、思い出のつまった家や物を流され、たくさんのものを失い、深い傷を抱えた方々もいらっしゃいます。 実際に被災地に足を運んだことで、テレビや新聞では報道されていない被災地の現状や、被災者の想い、復興への歩みを知りました。被災地のために、災害に備えるために、自分たちには何ができるのか、今回の経験を通してもう一度考えていきたいです。     現代教育学科3回生 伊藤慧 大原麻由   【関連記事】 学生広報スタッフblog vol.232~熊本のための募金活動 in 畿央祭2017! 平群町社会福祉協議会ボランティアスクールで講演!~災害復興ボランティア部HOPEFUL 気仙沼でのボランティアレポートvol.1~5

2017.10.27

学生広報スタッフblog vol.232~熊本のための募金活動 in 畿央祭2017!

学生広報スタッフで災害復興ボランティア部HOPEFUL、人間環境デザイン学科4回生の藤田直樹です。 平成29年10月21日(土)22日(日)に行われた畿央祭。今年は台風の影響により雨の中の畿央祭でしたが大変賑わい、無事に終えることができました。   ▼被災地支援の活動についてポスター掲示(HOPEFUL)     それと並行して、昨年の4月16日に発生した熊本地震復興への募金活動を行いました。 たくさんの方々からの支援、ご協力により総額92,197円の義援金が集まりました。責任をもって熊本県の「熊本地震受け入れ口座」に全額寄付させていただきました。この義援金は、被災者の方に配当されます。     熊本地震発生から1週間後、3ヵ月後、半年後、1年後、1年半後と5回の義援金活動を行ってきました。皆様からの支援により5回の総額344,529円の義援金を熊本地震復興支援のために役立てることが出来ました。ご理解、ご協力ありがとうございました!   報道がなくなった今でも熊本県の被災地の現状を知らないといけないと思いました。 西日本新聞>ニュース>社会 熊本地震「本震」1年半 尽きぬ祈り誓う復興   災害復興支援部HOPEFULL 人間環境デザイン学科 4回生 藤田 直樹   【関連記事】 学生広報スタッフblog vol.229~熊本のための募金活動 in 畿央祭2017! 学生広報スタッフBlog vol.219~熊本地震のための募金活動が終了! 学生広報スタッフblog vol.218~熊本地震のための募金活動を今年も実施! 熊本のための募金活動 in 畿央祭、活動報告!~災害復興ボランティア部HOPEFUL 熊本のための募金活動 in 畿央祭!~~災害復興ボランティア部HOPEFUL 熊本のための募金活動、結果報告!~災害復興ボランティア部HOPEFUL 熊本地震ボランティア報告会in御所コミュニティカフェ!~災害復興ボランティア部HOPEFUL 熊本のための募金活動をスタートします!~災害復興ボランティア部HOPEFUL 学生広報スタッフblog vol.209~熊本地震の報告会in御所コミュニティカフェ! 熊本のための募金活動、御礼と報告!~災害復興ボランティア部HOPEFUL エコール・マミで熊本のために募金活動を行います!~災害復興ボランティア部HOPEFUL 学生広報スタッフblog vol.207~熊本県益城町でのボランティア活動レポート! 熊本のための募金活動、報告と御礼!~災害復興ボランティア部HOPEFUL

2017.09.26

学生広報スタッフblog vol.229~熊本のための募金活動 in 畿央祭2017!

こんにちは。災害復興支援部HOPEFUL 人間環境デザイン学科4回生の藤田 直樹です。 今年で第15回目をむかえる畿央祭が10月21日(土)、22日(日)に行われます。畿央祭の準備が着々と進んできています。催しものはライブ・パフォーマンス、子ども向け企画、またたくさんの模擬店が出店します。それと並行し、今年も熊本地震への募金活動を企画させて頂きました。   ▼去年の募金活動     熊本地震発生からもうすぐ1年半が経とうとしている今では、ニュースに取り上げられる事も少なくなった被災地の現状、被災地での生活。今でも震災前の生活を取り戻そうと、被災者の方々、ボランティアの方々が復興支援を続けています。私たち奈良県からできる復興支援は熊本地震を風化させないことだと思います。   ●活動期間 10月21日(土)は10時から16時まで 10月22日(日)は10時から16時まで   ●活動場所 エントランス前(畿央大学正門をの坂をあがってすぐ)   ●活動メンバー 災害復興支援部HOPEFULと畿央生有志   ●活動後の振込先 県の義援金受け入れ口座 ゆうちょ銀行(099店 当座預金) 口座記号番号:00940-0-174320 名義:熊本地震義援金(クマモトジシンギエンキン) ※被災者の方に配当されます   ●活動後 義援金の総額、送り先を記載したポスターを新食堂前に掲示。KIO Smile Blogにもアップします。 畿央大学からできる復興支援にご理解、ご協力よろしくお願い致します。   災害復興支援部HOPEFUL 人間環境デザイン学科4回生 藤田 直樹 【関連記事】 学生広報スタッフBlog vol.219~熊本地震のための募金活動が終了! 学生広報スタッフblog vol.218~熊本地震のための募金活動を今年も実施! 熊本のための募金活動 in 畿央祭、活動報告!~災害復興ボランティア部HOPEFUL 熊本のための募金活動 in 畿央祭!~~災害復興ボランティア部HOPEFUL 熊本のための募金活動、結果報告!~災害復興ボランティア部HOPEFUL 熊本地震ボランティア報告会in御所コミュニティカフェ!~災害復興ボランティア部HOPEFUL 熊本のための募金活動をスタートします!~災害復興ボランティア部HOPEFUL 学生広報スタッフblog vol.209~熊本地震の報告会in御所コミュニティカフェ! 熊本のための募金活動、御礼と報告!~災害復興ボランティア部HOPEFUL エコール・マミで熊本のために募金活動を行います!~災害復興ボランティア部HOPEFUL 学生広報スタッフblog vol.207~熊本県益城町でのボランティア活動レポート! 熊本のための募金活動、報告と御礼!~災害復興ボランティア部HOPEFUL

2017.08.03

気仙沼でのボランティアレポートvol.5~現代教育学科古川ゼミ

教育学部の古川恵美准教授は東日本大震災以降、継続して宮城県の気仙沼で活動されています。 「気仙沼で学生がボランティアできる活動がある」と古川先生から聞いて、古川ゼミ4回生の竹内さやか、児玉歩美、宮尾春花、辻本真理奈の4人で、6月8日(木)~10日(土)まで3日間、ボランティアで気仙沼を訪問しました。多くのことを学ぶ機会をいただいたので報告させていただきます。     1日目、仙台駅から高速バスを利用して気仙沼駅へ到着したとき、新しく綺麗な駅や街の様子を見て「ああ、復興は進んでいるんだ」と感じました。しかし電車の線路が震災によって被害を受けたため、現在は仮復旧として列車の代わりにBRT(Bus Rapid Transitの略語)というバスが運行していることを聞き、震災による被害の大きさや、復興には長い時間がかかるんだと感じました。   また、タクシーの運転手さんに大川付近を案内して頂いたのですが、この辺りは建物がほとんどなく、かさ上げ工事が行われている様子に唖然としました。このとき、まだ復興途中であることや今もなお仮設住宅で暮らしている人がいること、津波の被害を受けた学校の生徒は仮設校舎で学校生活を送っていることを、決して忘れてはならないと強く思いました。   気仙沼でよく目にするのが『東日本大震災,津波浸水深ここまで』という目印です。「こんなところまで津波が来たんだ。」と声に出してはいるものの、建物の二階を飲み込むような津波の恐ろしさに、実感が伴いませんでした。   被災された方々が「津波を見て、何が起きているのか、実際に起こっていることなのか分からなかった。」とお話をされていましたが、まさに“ありえない光景”であったことを想像させられました。また、地震や津波の恐怖は、実際に被災された方々にしか分からないものだと思いました。   「何か起きたときのための備えをしておくことが大切だ」   これは、きっと誰もが聞いたことがある言葉ですが、分かってはいても「自分には関係ないだろう。」という気持ちからか、日頃から備えが出来ていない人もいると思います。気仙沼向洋高等学校の先生方から多くのことを教わりました。誰もが日頃から、少し気を付けておけば出来る「携帯電話を充電しておく」「ガソリンが1/4を切る前に給油をしておく」など、私にとって、普段の生活を見直す良い機会でした。   最終日に訪れたリアス・アーク美術館では、東日本大震災に関する展示が行われています。気仙沼向洋高等学校の畠山先生が、一枚一枚の写真について当時を振り返りながら、そのときの状況や思いをお話ししてくださいました。実際に見た津波の恐ろしさ、高校の屋上で死を覚悟したこと、ぐちゃぐちゃになった建物や車、臭い等、写真を見るだけでは想像できないことや思いを知ることができました。     自然を甘く見ないこと、少しの油断が生死を分けること等を、実際に被災地を訪れることで以前より強く思うようになりました。また、被災地の学校にスクールカウンセラーが派遣されていること、養護教諭の加配措置がなされていることから、子どもの心身の健康を支えることの重要性を身に沁みて感じました。災害発生時の子どもの心のケア、子どもや教職員の心身の安全の確保、養護教諭とスクールカウンセラーの連携など、時間が足らず、学べなかったこともたくさんあります。今回の3日間のボランティアで終えるのではなく、また気仙沼を訪れて学びたいと思います。   現代教育学科4回生 竹内さやか、児玉歩美、宮尾春花、辻本真理奈 【関連記事】 気仙沼でのボランティアレポートvol.1 気仙沼でのボランティアレポートvol.2 気仙沼でのボランティアレポートvol.3 気仙沼でのボランティアレポートvol.4

2017.07.10

地域の防災イベントに教員・学生がボランティア参加!~看護医療学科

7月8日(土)、晴天でとても暑い日でしたが、看護医療学科4回生2名・3回生3名と一緒に、防災関係のイベント2件をお手伝いしてきました。会場は、広陵町と奈良市にあり、車移動で1時間かかる2会場をハシゴすることになりましたが、つなぎの役割で看護医療学科の卒業生1名、大学院生1名も駆けつけてくれました。   まず、朝8時45分に大学の正門前集合に集合して、広陵北体育館に向いました。『広陵北小学校区 合同防災訓練&防災フェスタ』イベント会場です。私たちの役割は、一般市民の方にムラージュ(外傷メイク)を施こすこと。ムラージュを施された住民の方を女性消防団の救護手当にお連れします。     集まる!集まる!子どもから年配の方々、消防団の方々まで、大盛況でした。「大学で習うの?」「畿央大学なのね,この間も○○に来てくれていたわ!」住民の方々からもお声掛けいただきました。子どもさんの中には「こわい・・」と一度立ち去り戻って来たり、ムラージュは楽しく受けていたのに「いや」と救護所行きを拒んだり・・・、かわいい模擬患者さんがおられました。     他のブースを見に行く時間もなく炊き出しカレー(訓練試食)をいただいて、卒業生と大学院生に続きをお願いして、11時35分に北体育館を後にしました。   13時少し前に、次のお手伝い会場、平常小学校へ到着。『地域メディカルラリー2017 in平城』イベント会場です。このイベントは、全国初、一般住民の方々が競技者として参加するメディカルラリーです。     気温は軽く30℃を超えていたと思います。気温以上に会場は熱気でムンムン!私たちは競技運営スタッフ控室の音楽室へ。待っていました!とさっそく紹介され、ブースの演技者のムラージュに取り掛かりました。トリアージ黒タグの患者さん(亡くなっている方)や骨折で足がハデに腫れている方、今後が心配なクラッシュシンドロームの方など、重症ケースのシナリオもありました。     午前中で慣れてきていたこともあり、ムラージュの出来栄えは上々でお褒めのお言葉をいただき、ご専門の方ですか?の問いには「いえいえ、看護の教員と学生たちです!(笑)」と答えました。 重傷から擦り傷など軽傷まで20名程度の方にムラージュをして、ほっとしたのも束の間、私たちには競技としての模擬患者役やジャッジの仕事がありました。   ▼ムラージュを終え、ビブスを着用。役割確認中。     ▼競技スタート!競技者の皆さんの真剣な表情をご覧ください。この日に向けて毎日勉強会をされていたそうです。     ▼3回生徳尾野さんは、避難所からどうしても家に帰りたいと支援者に詰め寄る避難者役。谷田さんは、東京から夫婦で旅行に来て被災した役。4回生吉井さんは妊婦さん。徳尾野さんへの声かけを評価する3回生高田さん。4回生竹田さんと私(堀内)もこのブースのジャッジを担当しました。   4回生後期科目に「災害看護論」がありますが、シナリオなど運営スタッフ用の資料やムラージュを施す過程で地震災害における被災者の特徴などを学べたと思います。また、競技者(災害時支援者)と模擬被災者とのやり取りを聞きながら、このようなケースにはどのような対応が必要なのだろうか、と考える機会になったようでした。   南海トラフが懸念される中、災害に強い地域づくりにおける看護師の役割は、自身の勤務する医療機関の備えはもちろんですが、地域住民の防災力強化にも関心を持つことが重要です。災害時には医療においても需要と供給のバランスが崩れます。地域住民が冷静に行動し自助共助がうまくいくことで、医療現場の混乱が軽減され、真に医療が必要な負傷者に必要な医療が迅速に提供されることにつながります。 このような良い機会を与えてくださった広陵町および奈良市の関係の皆様に深く感謝申し上げます。 看護医療学科 教授 堀内美由紀   【4回生 竹田実緒さんの感想】 幸いにも、私自身、被災したことはありませんが、一般市民の方を交えて日頃から訓練しておくことで、現場をイメージすることができ、振り返りを活かして実際の災害時の迅速な対応に繋がると感じました。   【関連記事】 学生広報スタッフblog vol.196~災害看護論校外学習レポート第2弾! 学生広報スタッフblog vol.195~「災害看護論」校外学習レポート! 災害に強い地域づくりへの大学の貢献を考える-DMAT訓練を通して- SCU(広域搬送拠点臨時医療施設)の設営を体験!~看護医療学科「災害看護論」 災害に強い大和の町づくりネットワーク活動 研修会を開催!