2009年10月の記事

2009.10.29

神経科学の世界最大級学会"society for neuroscience" で発表!

10月17日~21日の日程でシカゴにて開催された『Neuroscience2009』に大学院健康科学研究科修士課程2年の吉田さん、河村さんが参加され、最終日に両名ともポスター発表をして来られました。                                                                     今回は、河村(こうむら)さんに、その時の様子をブログでレポートしていただきます! ______________________________________                                                                    『Neuroscience2009』は、Society for Neuroscience(北米神経科学学会)が行う年次大会で、毎年3万人超の神経科学者が参加する、この分野では世界最大級の学会です。これだけの参加人数を収容できる施設はアメリカでもそう多くはないようで、過去いくつかの開催地をローテーションしていましたが、今回のシカゴは39回の歴史で初開催。しかもオバマ大統領で今最もHotなシカゴですから、否が応でも期待値が高まるというものです。   (さらに…)

2009.10.24

プロゼミで「国立国際美術館NMAO」を見学

完全地下型の美術館として5年前に大阪・中之島に新築移転した国立国際美術館『NMAO』は現代美術品が多く展示されています。 10月16日、2・3回生のプロゼミ(李先生担当)では作品の見学とともに新しい施設におけるバリアフリー、美術館の配色、人と美術の交流について考える時間として国立国際美術館を訪問しました。 彫刻家 長澤英俊展「オーロラの向かう所」では光、暗闇、均衡、レイアウトなどについて学びました。    

2009.10.21

執筆本の紹介 『国際看護への学際的アプローチ』

健康科学部 看護医療学科 講師 堀内美由紀   前回のブログでは、ソロモンにおける保健医療協力の様子を報告させていただきました。 そこで「国際保健」や「国際協力」に関心を持ってくださった方々へ、私が分担執筆および編集をした本『国際看護への学際的アプローチ』日本放射線技師会出版会, 2009 (2940円税込) を紹介させていただきます。     この本は10章から構成されます。今春の看護基礎教育カリキュラム改定で組み込まれることが推奨された「国際看護」のテキストとして企画され、1年間かけて完成しました。   日本のような先進国で最新の医療にどっぷり浸かっていると、医療職者だけで人々の健康を支えているような錯覚に陥ることはないでしょうか。私自身NICUに4年近く勤務をしていて、500グラムにも満たなかった低出生体重児が危機を乗り越え自力でミルクを飲み始める、そんな光景を自分たちの「手柄」のように感じることも多かったと振り返ります。 しかし実は、人間の安全保障を含む安定した国の政治や経済、基礎教育、文化など、医療技術以前に健康に関係する要因はたくさんあります。   『国際看護への学際的アプローチ』は、そうした意味で、経済学、文化人類学、教育学、政治学を背景に世界で活躍する方々にご協力いただき、それぞれの分野から健康へのアプローチについてご執筆いただきました。執筆者には、大学や研究所に勤務する方、国連などの国際機関に所属して活躍する方、もちろん看護学を専門とする方もおられます。(執筆者プロフィールもなかなか興味深いです) 私は、第6章で「開発とリプロダクティブヘルス/ライツ」を執筆いたしました。                            国際看護のテキストというより、読み物として大変面白いと思います。ぜひ、一度、手にしてください。                                                         

2009.10.15

☆坂本先生の学会発表 in ハワイ☆

~『日米教師教育学会』レポート~ 教育学部現代教育学科 准教授 坂本暁美   私は、平成21年9月15日~21日に(アメリカ合衆国ホノルル市)ハワイ大学で行われた『日米教師教育学会』に今回初めて参加し、模擬授業の効果と比較した『学生の実践的指導力を高めるためのICT遠隔教育実習の効果』を発表をしました。     上の写真は"学生によるインターネットを使ったハワイの子どもたちへの授業(ICT遠隔教育実習)"のようすです。新しい授業スタイルとして色々な分野で応用できると多くの方々からご意見をいただき、その反響は私の想像以上でした。 教育実習(現場)に出る前に学生に専門的な実践力をつけたい、という気持ちは万国共通で大学教員にありましたが、今回の発表は実践力づくりの方法を学力づくりと関連づけしたことが好評でした。他大学でも同じような海外教育実習体験(教育実践研究)発表がありましたが、ICT(情報通信技術)を活用することが、より実用的であると評価を受けました。   また英語教育の研究者からも、コンテンツ不足になりがちな海外交流活動のなかで、伝統音楽という音楽科のコンテンツには大きな役割があるとご指摘をいただきました。「ICT遠隔教育実習」は音楽の学力(感受の育成)だけでなく、教員養成の点でも有意義だと気づきました。今後は、共同研究を申し出ていただいた方々と連絡をとりながら、教員養成や英語教育の面からもこの実践を発展させる方法を考えていきたいと思います。   学会の期間中は、研究発表以外にもハワイの公立高校の見学に行き、いくつか授業を参観させてもらうことができました。アメリカの小学校や高校の授業では、大学のゼミと同じくらい生徒に考えるさせる機会が多くありました。また、アメリカでは教員にカリキュラムの大部分が任せられることから、指導法だけでなく理論についても教師が詳しく語っていることが印象的でした。   これからは、私の経験を学生に伝えることで、学生の学習に対するモチベーションアップにつなげたいです。そのためにも国内にとどまらず海外でも積極的に発表を行い、経験を教育・研究に生かしていきたいと考えています。

2009.10.10

「広陵かぐや姫まつり」に参加しました。

10月3日(土)「広陵かぐや姫まつり」が開催されました。 「かぐや姫まつり」は、毎年広陵町が主催する、中秋の名月にかぐや姫をしのぶお祭りです。   本学からボランティアで参加した2名の「かぐや姫」は、舞台上でのイベントの手伝いで活躍し、せんとくんと共に来客者との記念撮影などでも大人気でした。   竹取公園の会場にて、10月3日と4日の2日間にわたり、芸能発表、観月の夕べ、かぐや姫・貴公子変身コーナー、ビンゴゲーム、将棋対局などが行われました。   夕暮れコンサートは、古代への浪漫を誘い、郷土芸能「広陵金明太鼓」による和太鼓の演奏は見事でした。     なお、「広陵金明太鼓」の皆さんには、10月24日(土)畿央祭にもゲスト出演していただきます!

2009.10.02

ソロモン諸島における妊婦のマラリア予防教育カリキュラムと教材開発

~2009 活動報告~ 健康科学部 看護医療学科 講師 堀内美由紀   こんにちは、看護医療学科の堀内です。 現在、私はトヨタ財団の研究助成金を受け、南太平洋に浮かぶ島国ソロモン諸島で妊婦のマラリア予防のための保健教育教材作りに現地の看護師たちと取り組んでいます。マラリアってどんな病気だった?と考えている方もいらっしゃると思いますが、途上国の保健事情や国際保健協力の実際を知っていただける良い機会と思いこのブログの使わせていただくことにしました。     途上国における女性の健康、特に「女性の健康とマラリア」を研究フィールドとして7年になります。マラリアは最も広く分布する感染症のひとつであり世界では3億人もの人々がマラリアと闘っています。また、適切な治療を受ければ命を落とすことはない疾患とされながら、年間300万人もの人々がマラリアで死亡していると推計されています。                                     リスクグループは5歳以下の乳幼児と妊産婦ですが、妊婦のマラリアは赤血球の破壊によって引き起こされる重度の貧血と、マラリア原虫が臍帯の血管壁に張り付いて母体から胎児への血流を妨げるなどの機序によって妊産婦死亡のみならず、流早産、胎内発育不全など、すなわち新生児死亡に大きな影響を及ぼしています。途上国では新生児死亡の40~80%は低出生に関係し、またマラリア流行地帯においては低出生体重児の30%がマラリアに起因するという報告もあります。 (さらに…)

2009.10.01

子どもたちに地域を好きになってほしい! ~体験プログラムのお手伝いをしました~

「中将姫って知ってる?」   ボランティアセンターです。 9月12日(土)、社団法人葛城青年会議所が主催する地域体験プログラム「第14回かつらぎジュニアアドベンチャー かつらぎ魅力体験~よみがえれ!中将姫!!~」をお手伝いしました。学生ボランティア10名が、子どもたちのグループリーダーとして葛城青年会議所のスタッフをサポートしました。     事前説明や現地下見などを経て本番当日を迎えました。 やや緊張気味の面持ちのなか、子どもたちが各班に分かれて体験ツアーが始まります。     アイスブレークでは、先日の「学習キャンプ」で身に付けたグループ遊びも折り混ぜながら、学生たちはなんとか子どもから笑顔を引き出そうと頑張りました。       當麻寺では、"日々どのような気持ちで生活することが大切なのか"というお話を、中将姫の生い立ちや練供養の意味などとともにわかりやすく教えていただき、中将姫のお面装着体験や写経体験も行いました。     写経体験では、慣れない筆を握りしめながら最後まで正座して、静かに取り組んでいる子どもたちの姿がとても印象的でした。 また、葛城市公式マスコットキャラクター「蓮花ちゃん」も登場し、子どもたちが菊で作った花絵の前で盛り上げてくれました。   ←葛城市公式マスコットキャラクター「蓮花ちゃん」    詳しくは、葛城市公式Webサイト「蓮花ちゃん特設サイト」http://www.city.katsuragi.nara.jp/katsuragi/kakuka/renka_cyan.html   この日は、たくさんの体験が用意されており、そのどれもが葛城地域をより良く知るきっかけが満載で、子どもたちもきっと自分の住んでいる地域を改めて好きになったと思います。 ボランティアの学生にとっても貴重な体験となったこのイベント。これをきっかけに、また地域の子どもたちと触れ合う機会ができればと思います。