2024.09.20
【プロジェクトゼミって何するの?⑮】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.4
人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて様々な課題に取り組みます。それぞれの課題は、建築、インテリア、アパレルデザインのコースに準じた学びであることはもちろん、地域連携、歴史保存、SDGs等多岐にわたる課題解決にも取り組みます。
このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。
前川歩先生のゼミにはインテリアデザインコース の学生が多く在籍し、複数のプロジェクトに同時に取り組んでいます。今回は河合町 旧豆山荘のその歴史的価値を見出しながら、保存再生デザインするプロジェクトの様子をご紹介します。
河合町 旧豆山荘のプロジェクトについて
大正時代に建てられた建物を地域の方が利用できるコミュニティスペースとして活用できるよう、河合町へプレゼンを準備中。地域の方とともに、DIYでリノベーションしつつ、建物の歴史的価値を活かす提案を検討しています。産官学連携の取り組みです。
事例調査を行いました
今回は、同じ河合町内にあるカフェ「邂逅 」に出向き、保存再生デザインの事例調査を行いました。
まずは、カフェ近くにある廣瀬大社に参拝しました。廣瀬大社は、五穀豊穣、雨水の恵を願って行われる、「砂かけ祭り」で有名な神社だそうです。各々参拝をしました。
参拝を済ませてカフェ「邂逅」に移動しました。邂逅は旧豆山荘と同じく、大正時代に建てられた民家で、リノベーションしカフェとして利用されています。
前川先生から、随所に確認できる建物内の当時の特徴について説明がありました。その後、部屋の中、屋外、庭園等、様々な場所から調査するよう指示があり、気が付いたことを後で報告することになりました。
学生は、友人と話し合ったり、先生に質問したり、建物を外から眺めたり、周辺環境を確認したり…色々な発見をしているようです。
見学後は次のような意見を交わしました。
「エアコン等の現代的な設備は、欄間風の建具などで隠して雰囲気を壊さないようにしている」
「小壁と鴨居を残して空間を緩やかに区切りながら、開放感のある空間になっている」
「当初の間取りをうまく利用しながら、客導線と配膳動線を使い分けている」
「前庭は手入れが行き届いているが、裏庭はこれから何か考えられそう…」
「床の間、床脇はそのままにしてあり、趣を感じられる」
「屋内外の景色を楽しむために、テーブルや椅子はもう少し高さが低い方がよいかもしれない」
等々、学生からはたくさんの意見が出てきます。大学での学びはまだ1年半の2回生ですが、このフィールドワークが反転学習になっているようです。
1つ1つの意見に先生が丁寧に解説を加えながらコメントされ、学生は頷きながら聞き入っていました。「旧豆山荘」のリノベーションに使えそうな案がみつかったのではないでしょうか。
「邂逅」では、地元産のお野菜を中心にした、ボリュームたっぷりのランチをいただきました。
森本組の皆様、河合町の皆様には、今回の事例調査の実施にあたりご高配賜りましたことに厚く御礼申し上げます。
プロゼミ紹介プロジェクト
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【プロジェクトゼミって何するの?③】建物の歴史的価値を活かして保存再生へ~人間環境デザイン学科 前川ゼミ
【プロジェクトゼミって何するの?⑤】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.2
【プロジェクトゼミって何するの?⑥】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.3
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