2024.08.16
【現代教育学科×人間環境デザイン学科】畿央大学付属広陵こども園の園児のために椅子を製作!
人間環境デザイン学科 では、後期配当「立体表現Ⅱ」の実習授業にて、2022年から 畿央大学付属広陵こども園に通う満5歳児の子どもたちのために手作りのオリジナル椅子を製作しています。
今年で4年目を迎えますが、来年度は5歳児になる子どもが多く、授業内で製作する椅子の数だけでは不足してしまうため、将来子どもの教育に携わろうと日々励んでいる現代教育学科の学生にも、子どもたちのために椅子づくりができる講座を開催しました。
2024年8月7日(水)~9日(金)、12日(月)~14日(水)の計6日間を行い、お盆休み真っ只中にも関わらず、学生23名・教員3名が参加してくれました。講師には、丹波篠山で家具職人をしている稲葉崇史先生(立体表現Ⅱの非常勤講師)をお招きしました。
1日目
教育学部長の前平先生にご挨拶いただき、早速作業に取り掛かりました。授業では、墨付け(切断線などの記入)も自分たちで行いますが、今回は事前に墨付けをした材料を使用しました。
配布された材料が椅子のどの部分の材料かを見本で把握します。
釘を使わず組み立てるため、角のみで凹ホゾ穴加工を施し、凸ホゾはのこぎりで切ります。
2~3日目
教育学部現代教育学科のムース先生、こども園で英語を教えているマリア先生が参加してくれました。
ホゾ加工が済み椅子の原型が完成しました。
世界に1つだけのオリジナル椅子です。脚や背もたれ部分のデザインを検討します。
4~5日目
だんだんと椅子の形ができあがってきました。
デザインが決定したら、バンドソーを使って足や座面、背もたれの形を切り出します。細かいところはノミやカンナで加工します。
個性のある様々なデザインの椅子が出来上がってきました。
曲線のデザインは、手作業で反台カンナやのみを使って削ります。
6日目(最終日)
椅子が組みあがってからも、椅子全体を手で撫でて、怪我の恐れがないか確認します。少しでも角があるところはヤスリを使って滑らかに仕上げていきます。最後に、口に入っても安全な保護オイル塗って完成です!
完成した椅子を手に記念撮影しました。それぞれの個性がこもった作品ばかりです!
すでに椅子に愛着がわき、「持って帰りたい~」と嘆く学生の姿もありました。それほどの思いが込められた世界に1つだけの椅子が完成しました。
子どもたちにお届けするのは来年の春ですが、「椅子を手にとり喜ぶ姿が目に浮かぶね」と話す学生たちもおり、『だれかのためにモノづくりをする』ことの楽しさや難しさを改めて学ぶことができたと思います。
参加してくださったみなさん、6日間お疲れ様でした♪
人間環境デザイン学科
助手 中井 千織
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