2024.05.20
フレンドリーをめざす「認知症ケア論」のご紹介!~看護医療学科
看護医療学科1年次の選択科目に「認知症ケア論」があります。「認知症ケア」と聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、今年は新1回生の担任になった科目担当教員(室谷と申します)が、オリエンテーションの時からフレンドリーに講義を紹介した甲斐があり、21名の履修者が集まりました。
初回講義は緊張ムードが漂う中、フレンドリーなグループワークで盛り上がり、知らず知らずのうちに「認知症フレンドリー社会」をめざすMuroya Worldに引き込まれていく学生たち。この講義は、「認知症」に対する理解を深め、学生が社会の一員として正しい知識を備え、主体的に行動していく基盤を作ることが目的です。学生が思ったことを発言し、他者の意見を受け止めつつ、自らの考えを深め、疑問や望みに対して主体的に学習するために活動し、出会う専門職や認知症の人、家族、地域の人々、他学の学生等、新たな社会とつながりを持ち、自己課題を見出し、今後の活動に生かせるよう、アクティブラーニングを取り入れています。
5月18日(土)は地域の認知症カフェの見学を経て、学生が一人ずつ学びを発表し、KJ法※で「認知症カフェってどんなところ?」「認知症カフェが地域にあるメリットは?」「認知症カフェの課題は?」「自分たちがやってみたい認知症カフェは?」をお題にグループワークを実施しました。初めてKJ法に取り組む学生もいましたが、どのグループも笑顔で意見を出し合い、気づき+αで活発に意見交換を行っていました。
※KJ法:付箋等の紙に情報を記し並べ変えたりグループ化したりすることで断片的な意見・アイデアを効率的かつ論理的に整理するための手法。
「認知症カフェ」が地域の交流の場になり、ある人にとっては活動の場や居場所であり、生きがいを感じる場であること、相談やためになる話がきけること、珈琲豆の香りをかぎ好きな豆を選別して自身で豆をひき楽しみながら味わうことができる場もあること、マイナスな気持ちをプラスに変える場であること、地域の色々な方が参加して情報交換や連携が図られる場であることなどなど、1回生とは思えない、多くの気づきや学びを語り合うことができました。
9月の世界アルツハイマー月間には、履修者有志で「認知症カフェ」を開催してみよう!と盛り上がり、今日の講義は終了しました。
今後も、認知症サポーター養成講座の受講、若年認知症サポートセンターへの訪問、他大学との交流会など、わくわくするメニューが目白押しの「認知症ケア論」。学生フレンドリーな教員(室谷、伊藤、島岡)は、学生がすでに「認知症フレンドリー社会」の一員になりつつあることを嬉しく・頼もしく感じ、「認知症ケア論」により力を注ぎ、満足度の高い授業運営をめざしています。
どうぞ続報をお楽しみに、引き続きよろしくお願いいたします。
看護医療学科 准教授 室谷 牧子
【参考記事】
新たに「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科|KIO Smile Blog
「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク! ~看護医療学科|KIO Smile Blog
「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク第2弾! ~看護医療学科|KIO Smile Blog
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