2015年12月9日の記事

2015.12.09

冬木特任准教授の研究成果が国際雑誌に掲載されました!~教育学習基盤センター

教育学習基盤センター冬木正紀特任准教授の研究が国際雑誌”Journal of Luminescence”に掲載されました。   Multiphoton photodegradation of indocyanine green: Solvent protolysis effect Masanori Fuyuki, Journal of Luminescence 170, 97 (2016)   2015年12月1日から2016年1月20日まで当論文をScience Directから無料でダウンロードできます。     冬木特任准教授からのコメント  当論文では色素の光に対する応答に関して新しい発見を報告しました。 色素は物に色を与える物質であり、顔料や染料、写真、印刷、光記録媒体など様々な用途に利用されています。そして、緑色の色素であるインドシアニングリーンは、赤い光をあてると光の強さの1乗に比例する速度で破壊されると考えられてきました。 本研究では赤く強い光(レーザー光)をあてると破壊の速度が光の強さの4乗に比例することを世界で初めて見出しました。また、その乗数が色素を溶かす液体の種類に依存することも示しました。乗数が高くなるほど、レーザー光をあてた領域内で色素が破壊される領域は小さくなります。そのため、本研究の成果は産業の諸分野における色素を用いた微細加工技術の新たな指針になると期待されます。   【色素を溶かしたエタノール溶液の写真】左が赤いレーザー光をあてる前、右があてた後です。レーザー光照射により緑色の色素が破壊されて、 褐色に変化しています。   当論文はこの色素破壊の速度とメカニズムに関するものです。   【関連リンク】 教育学習基盤センター(ラーニングサポートセンター)

2015.12.09

学生広報スタッフblog vol.191~被災地支援「のびのびキャンプ同窓会」を福島県で開催!

こんにちは!のびのびキャンプ学生スタッフのみーです! 今回は先日行われた「のびのびキャンプ同窓会」の様子をお伝えします! 「のびのびキャンプ(のびキャン)」とは、東日本大震災の影響で避難所を転々としたり、外で自由に遊べなかったりした福島県の子どもたちに「こころもからだも、のびのびとすごしてほしい」との畿央大学の一人の教員の思いから始まったキャンプです。福島県のボランティアグループ「ひらそる」のみなさんと共に、2011年は栃木県、2012年は畿央大学のある奈良県、2013年・2014年は福島県で開催いたしました。4年間にわたり、多くの子どもたちと教職員・学生の中に、言葉にはできない『大きな感動と堅い絆』が生まれました。   今年はキャンプの開催がなかったため、「のびのびキャンプ同窓会」が11月29日(日)に福島県二本松市で開催されました。同窓会には、畿央大学の現役学生4人が参加しました!  必修科目の授業終了後、大学の最寄りの五位堂駅から、りな、わかちゃん、みー※の3名は、15時ごろ出発しました。新幹線を乗り継ぎ、福島県へ。 ※のびのびキャンプではメンバー間の距離感を縮めるためにキャンプネームをつけて呼び合います!     到着したのは、20時ごろ。外は真っ暗。最低気温が8度の奈良から、最高気温が8度の二本松についた私たちは、タクシー乗り場で待てないぐらい、寒さに震えていました。   そしてついに、のびキャン大人スタッフの待つ場所に到着!  のびキャンならぬ「のみキャン」の真っただ中でした~!!   私たち3人以外に、福島大学学生スタッフのぺこちゃんとゆうきくんにOBのあだっち、「ひらそる」のきょうこさんとみこぱぱ、キャンプ発起人のみゆっきー(畿央大学教員)が合流し、旧交を温めました!!     この後も、宿泊する福島県男女共生センターでは、学生たちで語り合いました。会えない間の出来事や、今のメンバーたちの様子、ボランティア活動を通しての悩みなど、たわいもない話から、深い話まで……気付けば、夜の3時でした(笑)     そして翌朝!会場の準備をしました。     名札をつけたら・・・     いよいよ同窓会スタート!     自己紹介をする子どもたちは、この数年間で『とても成長し』『とても大きく』『とても頼もしい』みんなになっていました。     会場には、今までの「のびのびキャンプ」の写真が貼り出され、懐かしい話で盛り上がりました。     今回参加できなかったメンバーからのメッセージも。     コーヒーを飲んだり、お菓子を食べたりしながら、ゆっくりとすごしました。     再会を喜んで、たくさん写真を撮りました。     「のびのびキャンプ」を振り返る映像が流れると、楽しく笑いあったあのキャンプのことを、昨日のことのように思い出します。     つづいて、お昼ごはんが届きました!ご近所のお店に注文しておいてくださったのですが、とてもおいしかったです。     会場には、レザーの小物を作るスペースもありました。集中して、世界にひとつしかない小物を作ります。     途中、会場の周りに散歩に出かけました。     走る子どもに「あぶないよ」と声をかける様子を見て、みんな大きくなったんだなあと感動しながら歩いていました。   同窓会では、こんなうれしいサプライズも! 「のびのびキャンプ2012」のときは、1歳半だったそらちゃんデザインの缶バッチを、参加した全員にいただきました!  4歳になりました!     残念ながらわたしたちは、その日の間に関西に帰らなければならなかったので、みんなより先に会場を出ました。 久々に福島の子どもたち、保護者の方々、大人スタッフの方々、福島の学生スタッフと会えて、とても楽しかったです。何よりも、元気な姿や成長した姿を見ることができて「行ってよかった」との思いでいっぱいになりました。 まだ小さく感じていた子どもたちの「部活で忙しくて参加できない」という不参加の理由でさえ「頑張っているんだ!」と嬉しく感じるほどでした。 「おかえり」と温かく迎えてくださる「のびキャンメンバー」の温かさを感じた最高の2日間でした。 ありがとうございました!