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2021年09月15日 一覧

2021年9月15日(水)

研究成果が、筋骨格系の疾患や障害に関する国際学術誌に掲載されました!

~保存的治療中の日本人変形性膝関節症患者の認識・考え・欲求~

 

日本人の変形性膝関節症(膝OA)の患者さんは自分自身の病状をどのように捉え、どのように向き合っているのか?という疑問に対して、質的研究という手法を用いて調査した研究成果が、筋骨格系の疾患や障害に関する国際学術誌「BMC Musculoskeletal Disorders」に掲載されました。

論文のタイトルはPerceptions, beliefs, and needs of Japanese people with knee osteoarthritis during conservative care: a qualitative study」(保存的治療中の日本人変形性膝関節症患者の認識・考え・欲求:質的研究)です。この研究は本学非常勤講師の香芝旭ヶ丘病院整形外科 藤井唯誌医師、奈良学園大学 池田耕二教授と瓜谷ゼミの学部生と共に行いました。

 

変形性膝関節症の患者さんは自らの病状とどのように向き合っているのか?~理学療法学科教員1-3

 

一般的になじみのある研究は主に「量的研究」と呼ばれるもので、数値化されたデータを収集し、その平均を求めたり、数値を比較したりすることで対象とする事象を明らかにしています。一方今回の研究は、膝OA患者さん一人一人に実施したインタビューデータを一言一句文字に起こし、患者さんの言動の内容を「質的研究」という手法によって分析しました。

 

変形性膝関節症の患者さんは自らの病状とどのように向き合っているのか?~理学療法学科教員2-1

▲分析中のデータ

 

その結果、インタビュー参加者の方々は、「膝OAになった原因の自己分析」をし、「膝の症状による日常生活での動きや動作に様々な困難」を経験しながら、徐々に活動に対して慎重になったり、他人に迷惑をかけたくないという思いを強めたりしながら、徐々に「心理的なバリア」を形成しておられました。一方でそのような状況に自分自身で対処するために、「痛みや動きにくさに対して自分なりの工夫」もしておられました。そのための情報として理学療法士など「医療専門者からの科学的根拠に基づいた情報」を求めている反面、現実は「メディアからの情報や口コミ」などに頼っていることが分かりました。また、心身の負担を軽減するために「同じような境遇の他者との繋がり」を求めていることも分かりました。

 

変形性膝関節症の患者さんは自らの病状とどのように向き合っているのか?~理学療法学科教員3-1

今回の研究成果を基に日々の臨床での患者さんとの関わり方や、今後の患者さんの教育や自己管理の手助けになるような手段を掘り下げて考えていきたいと思います。

 

Uritani D, Ikeda A, Shironoki T, Matsubata K, Mutsura Y, Fujii T, Ikeda K. Perceptions, beliefs, and needs of Japanese people with knee osteoarthritis during conservative care: a qualitative study. BMC Musculoskeletal Disorders volume 22. 754. 2021.

(無料で閲覧、ダウンロードが可能です)

健康科学研究科准教授

健康科学部理学療法学科准教授

瓜谷 大輔

 

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2021年9月15日(水)

人間環境デザイン学科では、今年度より『フィールドワーク演習』を開講しました。実際の市町村の課題に基づき、解決につながる提案のプレゼンテーションを対象地域の皆様に行う実践的な授業です。全15回の授業を通して、地域問題を学び分析し、発表に向けた調査を行い、提案内容を検討するものです。

 

今年度の対象地域は「奈良きたまち」です。近鉄奈良駅の北側に広がるレトロで落ち着いたまちです。転害門や奈良少年刑務所跡など数々の歴史的建造物も残っています。

ほとんどの学生が「奈良きたまち」を訪れたことがないということだったので、地域の皆様にご協力いただき「オンラインまち歩き」を行いました。

手元に番号を振った地図を用意し、事前に撮影した写真や歴史的背景などを地域の方々からご説明いただきました。

 

人間環境デザイン学科 フィールドワーク演習1-1

▲オンラインまち歩きで使用した地図 

 

人間環境デザイン学科 フィールドワーク演習2-1

▲100近くのスライドを地図の番号に沿ってご説明いただきました。

 

この授業の一つの集大成として、2021年7月17日(土)には、奈良公園バスターミナル レクチャーホールにてコンペを行いました。本学の他に、奈良県立大学、奈良女子大学、大阪経済大学を加え、10グループ計43名の学生が参加し、景観や空き家、まちづくりに関する提案を地域の皆様に向け発表しました。

 

本学の学生は5グループに分かれて発表を行いました。

① きたまちらしさ探検Lab

きたまちらしさってなんだろう…住民と建築業者を対象にアンケート調査を行いました。

人間環境デザイン学科 フィールドワーク演習3-1

 

② カホナナホ

ならきたまち法蓮町と東包永町の表構え(伝統的意匠と現代的意匠)を提案しました。

人間環境デザイン学科 フィールドワーク演習4-1

 

③ まちと地蔵

お地蔵さんが点在するきたまちに駄菓子屋さんを提案しました。

人間環境デザイン学科 フィールドワーク演習5-1

 

④ 店舗による店舗のための店舗設計

長屋改修型店舗「きたまちコンシェルジェ」の設計提案をしました。

人間環境デザイン学科 フィールドワーク演習6-1

 

⑤ リボーン計画チーム

空き家を改修し、コインランドリーを併設するコミュニティーキッチンを提案しました。

人間環境デザイン学科 フィールドワーク演習7-1

 

惜しくも最優秀賞を逃し、悔しさを隠せない学生もいましたが、各グループに地域賞が授与されました。

 

人間環境デザイン学科 フィールドワーク演習8-1-down

 

今年度のみの開催ではなく、来年、再来年と続けて開催することで、その町にあったより良いまちづくりの提案を探っていきます。

 

  人間環境デザイン学科 助手 中井千織

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