2025年7月2日の記事
2025.07.02
国保中央病院 緩和ケア病棟「飛鳥」の見学に行きました。~ 看護医療学科「終末期ケア論」
終末期ケア論では終末期におけるケアを学び、学生自らの死生観を構築し人生最終段階における看護師の役割について考えることを目的に授業を行っています。今回、終末期ケア論を履修している学生に希望を募って国保中央病院 『飛鳥』の見学に行きました。 6月中旬、むせ返るような暑さの中、学生8名、教員2名で訪れると、飛鳥の玄関先に緩和ケア病棟の牧野師長さんが私たちをお迎えしてくださいました。病院棟とは別棟の飛鳥は3階建てで構成され、学生とともに緊張しながら建物に入っていくと、広いロビーは開放的で緑と光が満ち溢れた庭園が目の前に広がりました。 ASUKAホールにご案内いただき、事前にお渡ししていた学生からの質問を踏まえて牧野師長さんから講義いただきました。 治癒を目的とした治療が困難となった患者様の身体的、精神的な苦痛を緩和し最後までその人らしく尊厳をもって有意義に過ごすことができるように援助するため、緩和ケア病棟『飛鳥』が平成17年に開設されてということでした。 緩和ケアホームでは身体的な苦痛を取り除くための治療を行うだけでなく、精神的な苦痛、孤独、不安などを軽減し患者様と御家族が大切な時間をできる限り快適に過ごされるように看護されていることを知りました。学生たちは師長さんの終末期における患者さまやご家族様への看護の実体験を聞き入り、終末期の看護の実際について学ぶことができました。 案内していただいた3階は空と山や田畑が広がる美しい景色が広がっており、そこにご家族の控室が設置されていました。畳が引かれており、「横になるだけでもご家族は楽になるのよ。介護って大変だから。」と牧野師長さんに教えていただき、ご家族のサポートをされていることを知りました。 その後2階に伺い、病室の案内を受けました。病室はお花の名前で統一され床や家具が木目調でできており家に近い雰囲気が感じられました。 後期からの領域実習で学生たちは、予後不良の対象や人生の最終段階を迎える対象のケアを経験することがあると思います。この見学で得た学びが、様々な実習で役立つことを願っています。 また、4回生になるとインターンシップ実習で緩和ケア病棟への実習の機会もあります。ホスピスケア・緩和ケアに関心を持ち続けて終末期における患者の看護を深めて欲しいと思います。 お忙しい中、緩和ケア病棟の見学にご協力いただきました国保中央病院の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。 関連記事 「フィールドワーク:自分たちにできること、共生社会の在り方を考えよう」~ 看護医療学科「認知症ケア論」 「精神看護学援助論Ⅱ」の授業でロールプレイングを行いました。~ 看護医療学科 2025年度「へき地医療体験実習」実践報告会を開催しました! ~ 看護医療学科 認知症マフづくり&交流会を開催しました!~ 看護医療学科「認知症ケア論」 2025年度へき地医療体験実習レポート(川上村)~ 看護医療学科 2025年度へき地医療体験実習レポート(山添村)~看護医療学科 1回生集中講義「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科
2025.07.02
TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.99~ 勉強会を開催しました!
こんにちは!健康支援学生チーム※の理学療法学科3回生 中部 真微です。今回は2025年5月29日(木)に行われた勉強会ついてご紹介いたします。 ※TASKは“Think, Action, Support for Health by Kio University”の略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 5月の勉強会の内容をご紹介 4回生の池山さんによる海外サッカーチームの見学報告会 今年度のTASKについて コグニサイズについて(東生駒地域包括支援センターの職員の皆様とコラボイベント開催に向けて) 今回の勉強会は、今年度から幹部として活動をはじめたメンバーによる初めて勉強会を開催させていただき、1~4回生のTASKメンバーの皆さんが楽しんで参加していただけるよう、沢山の内容を盛り込んだ勉強会となりました。 池山さんによる海外サッカーチームを実際に見学された際に実際に選手の体を触ったり、現場の空気間などの貴重な体験や学びについてのお話や、TASK自身の今回の勉強内容として用意させていただいた「コグニサイズ」(コグニサイズとは国立長寿医療研究センターが開発した認知症予防を目的とした運動と認知課題を組み合わせた取り組み です)についての発表に興味をもって聞いてくださっていました。 発表の後は、学んだ内容を活かし参加してくださったメンバーでグループを作り実際にコグニサイズを用いた運動のアイデアを出し合ったり、積極的にコミュニーションをとったり年齢関係なく親睦を深めることが出来ました。 皆さんとても和気あいあいとした雰囲気で今後のTASKとしての活動がとてもますます楽しみになる、そんな勉強会となりました! 理学療法学科 3回生 中部 真微 ◆メールアドレス task@kio.ac.jp ◆ X(Twitter) @kio_task ◆ Instagram @kio_task TASK(健康支援学生チーム)活動レポートはこちらで詳しくご覧いただけます。
2025.07.02
「フィールドワーク:自分たちにできること、共生社会の在り方を考えよう」~ 看護医療学科「認知症ケア論」
今回の認知症ケア論(1年次配当)のフィールドワークでは「一般社団法人SPSラボ若年性認知症サポートセンターきずなや」を訪問しました。若年性認知症の人の語りから、認知症の人の思いや生活を理解すること。また、若年性認知症と認知症の異なる生活課題を有することを理解し、現場の取り組みや地域の支援体制を学ぶことを目的としました。 令和7年6月21日(土)、梅雨がどこへいきましたか?と聞きたくなるような暑い日になりました。バス停から長い上り坂をひたすら歩いて15分、キャンプ場や梅林の付近にセンターがあります。学生たちは、いつもの笑顔で元気よく上ってきてくれました。元々民家ということもあり、玄関を開けて「ただいま」と言いたくなるような雰囲気の落ち着くセンターで講義が始まりました。 今回は、ピアサポーターである平井正明氏、センター代表・グループホーム管理者若野達也氏、グループホームの介護福祉士松本氏から講義を受け、ミャンマーから日本にきて介護の仕事をされているニェインさんとの交流会が行われました。 若年性認知症と診断されて8年が経過する平井氏からは、発症から現在に至るまでの経緯や思い、当事者としての活動などを聞かせて頂きました。平井さんの優しい雰囲気と声が学生の気持ちを和ませて頂けたのか、学生からは一人ひとりが質問や感想を発表することができました。また、若野氏からは、ソーシャルワーカーになるきっかけや今現在の活動を力強く伝えて頂きました。 学生たちは今の社会問題について自分なりに考えるきっかけとなり、将来の自分像も少し見えたのかなと感じました。5年後10年後の制度・政策に対して、広い視野と柔軟な考えをもつ学生さんたちに期待をしたいと思います。 グループホームで介護福祉士として働かれている松本氏からは、多職種の立場でお話しを聞かせて頂きました。認知症である入所者さんとの関わりや看護職への期待と要望などを聞かせて頂き、看護職を目指す学生として真摯に受け止めることができたのではと思いました。 最後は、同世代のニェインさんとの交流会でした。母国であるミャンマーの内戦事情、大地震による影響など私たちの日常生活にはない経験を聴かせて頂きました。また、ミャンマーでの高齢者事情や認知症についても教えて頂きました。日本に来る前に1年間日本語と介護の勉強をしたというニェインさんですが、とても日本語が上手で学生との交流での質問にもとても分かりやすく答えて頂きました。特に印象的だったのは、高齢者の方ととても丁寧に関わり、家族のように思って接してられていることでした。家族から離れ、日本で仕事を続けるニェインさんの力強さを感じ、私自身もパワーを頂きました。 今回は、時間の都合で追分梅林やキャンプ場などには行けませんでしたが、来年は梅の収穫時期に合わせてフィールドワークを考え、他大学生や様々な年代の方との交流も出来れば良いなと思っております。 机上では学ぶことができない経験や交流が、未来の看護職としてだけでなく、一人の人として成長できる「認知症ケア論」だなと実感した一日でした。 看護医療学科 助教 伊藤 千春 関連記事 ▼▼ 2025年度「認知症ケア論」に関する記事 ▼▼ 1回生集中講義「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 認知症マフづくり&交流会を開催しました!~ 看護医療学科「認知症ケア論」 ▼▼ 看護医療学科に関する記事 ▼▼ 「精神看護学援助論Ⅱ」の授業でロールプレイングを行いました。~ 看護医療学科 2025年度「へき地医療体験実習」実践報告会を開催しました! ~ 看護医療学科 2025年度へき地医療体験実習レポート(川上村)~ 看護医療学科 2025年度へき地医療体験実習レポート(山添村)~看護医療学科 国際看護Ⅰの授業で「海外インターンシップ」発表 ~ 看護医療学科
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