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畿央大学×地域連携
2024.09.13
FMまほろばで森岡 伸枝准教授が「ジェンダー」を解説!~現代教育学科
現代教育学科 准教授の森岡 伸枝先生が近畿初の公設民営型コミュニティFM「FMまほろば」で放送中の「奈良のこれから総合研究所」に出演しました。 9月のテーマは「ジェンダー」で、森岡先生は日本でのジェンダー意識浸透の現状と浸透させるための方策やポイント、そして2024年8月17日(土)に日本学術振興会の採択を受けて実施した小学5・6年生と中学生向け体験講座「研究はたのしい!戦時期の絵本をみんなで分析!歴史とジェンダー(男の子らしさ、女の子らしさ)」の様子などを話しました。 「ジェンダー」の諸問題について具体的な事例を交えわかりやすく紹介していますので、是非お聞きください。 森岡 伸枝先生 出演番組のお知らせ タイトル 「奈良のこれから総合研究所」 放送 9月5日(再放送=12日)、9月19日(再放送=26日)※第1~4木曜日 夕方6時10分~25分 放送局 FMまほろば(79.5MHz) ※インターネットでも聞けます。https://www.jcbasimul.com/fmmahoroba 奈良県中部で地域FMを作る会のFacebookページでも番組紹介しています。https://www.facebook.com/fmradiochuwa 関連記事 ひらめき☆ときめきサイエンス「戦時期の絵本をみんなで分析!―歴史とジェンダー(男の子らしさ、女の子らしさ)」を実施しました。 【森岡准教授が読売新聞に】8/17(土)夏の無料体験講座「ひらめき☆ときめきサイエンス」 今年度3回目!畿央大学×ならコープ『こども寺子屋』を開催しました! 【現代教育学科×人間環境デザイン学科】畿央大学付属広陵こども園の園児のために椅子を製作! 【フィールドワーク】大和を歩く ひと“味”ちがう歴史・地理散歩vol.1― 奈良・山の辺の巻~現代教育学科 岡田ゼミ 【フィールドワーク】大和を歩く ひと“味”ちがう歴史・地理散歩 vol.2―天理本通り商店街の巻~ 現代教育学科 岡田ゼミ 【フィールドワーク】大和を歩く ひと“味”ちがう歴史・地理散歩 vol.3ー天理参考館の巻~ 現代教育学科 岡田ゼミ 【フィールドワーク】大和を歩く ひと“味”ちがう歴史・地理散歩 vol.4ー三輪そうめんの巻~ 現代教育学科 岡田ゼミ 【フィールドワーク】大和を歩く ひと“味”ちがう歴史・地理散歩 vol.5ー大神神社の巻~ 現代教育学科 岡田ゼミ
2024.09.03
今年度3回目!畿央大学×ならコープ『こども寺子屋』を開催しました!
畿央大学とならコープが子どもの居場所づくりに取り組むコラボ企画第4弾『こども寺子屋』が、2024年8月23日(金)にならコープ真美ケ丘店で開催されました。5月17日(金)、6月21日(金)に引き続き今年度3回目の開催となります。参加した現代教育学科1回生によるレポートです! 今回は地元の小学生9名と畿央大学現代教育学科1・2・3回生10名(学校教育コース6名、幼児教育コース1名、英語教育コース2名、保健教育コース1名)が参加しました。小学生1人に対して、大学生も1人ずつ接することができ、とても打ち解けやすい環境になりました。 今回は、宿題をする合間に1階のならコープ店舗内で館内放送イベントを実施しました。放送では、小学生が考える『ならコープのおすすめ商品』を紹介しました。学生のサポートのもと、自分たちで原稿を考えアナウンスしました。 子どもたちの中には、学年をまたいで3人で一緒に放送をするグループがあったり、中学年の子が低学年が読む原稿にふりがなをつけてあげている場面もありました。自分たちで原稿を考え、実際に普段行くスーパーで放送するという体験は、今までにない達成感を感じられ、小学生のみなさんにとって貴重な体験になったと思います。 『こども寺子屋』という企画は、「子どもの居場所づくり」と「保護者の負担軽減」を目的とした取り組みです。そして教職をめざす私たち学生にとっては、小学生とかかわることができる貴重な機会です。教えることの難しさを感じるとともに、改めて教師になって子どもたちとかかわりたいという思いが強くなりました。また今後の活動を通して子供たちとの関わりをさらに増やしていきたいです。 現代教育学科 1回生 川副 心結 関連記事 6/21(金)ならコープとのコラボ企画「こども寺子屋」を開催しました! 【小学生対象】畿央大学×ならコープ「こども寺子屋」を8/23(金)に開催します。 ならコープとのコラボ「らくらくお料理パック」第1回試作会を開催!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 学生考案のメニューがならコープらくらくお料理パックに新登場!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良
2024.08.24
人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.7~【番外編】開催に向けての取組み
畿央大学×成功大学×高雄大学 International Workshop in Asuka 2024 三井田ゼミでは、今年3月に行われた台湾の国立成功大学・国立高雄大学との明日香村国際ワークショップ2024に向けて、ある取り組みを進めていました。学生はワークショップにただ参加するだけでなく、開催にむけた準備として様々な活動を行っていました。今回はその一部をご紹介します。 『明日香村国際ワークショップ2024』について 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.6~学内報告会を開催! STEP① 2023年10月頃 台湾ワークショップの課題対象地となった明日香村岡地区のH邸、八釣地区のI邸の実測を開始。この実測からワークショップ資料として使用する図面を作成しました。 2回生にとっては初めての実測調査。3回生の先輩とペアを組み、書き方、測り方など教えてもらいながら作業を進めました。 アルバムを見せていただき、当時の景観などを探りました。 STEP② 2023年12月~2024年1月頃 野帳(やちょう:実測結果を書き記したもの)を持ち帰り、各自でCADを使いデータ化しました。完成した図面データを持ち寄り合わせてみると、数センチのズレではなく、数十センチのズレが見つかることもあります。そうなると、再度現地へ伺い、どの数値が正しいのか確認します。何度も現地へ出向くことも難しいため、学生たちは責任をもって取り組みます。 完成した図面の一部です。建物の全貌を把握することができます。 このように学生が自ら作成した図面をワークショップの資料として使用しました。 実測に参加した学生は、間取りや構造を把握した上でワークショップに参加することができ、提案内容にも大きく影響しました。 STEP③ 2024年1月~3月初旬 今回のワークショップには、台湾の学生が参加しています。そのため、日本家屋の間取りや構造の特徴を図面だけ伝えることはとても難しいと考え、模型を作ることにしました。ただの模型ではなく、日本家屋の特徴を把握しながら作れるクラフト模型です。 模型はA4サイズの厚紙から数か所で固定されたパーツを切り出し、組み立てていきます。誰でもわかりやすい組立て説明書もつくりました。 STEP④ 2024年7月 ワークショップにむけて制作したクラフト模型ですが、今後も明日香村で何らかの形で活用していただきたいと願い、明日香村の森川村長に模型を贈呈しました。細かい箇所まで再現された模型を改めてご覧いただきましたが、とても喜んでくださりました。 また同時に、今回のワークショップの課題である、このような歴史ある古い家屋をどのように後世に守り繋いでいくか、どのような形で活用できるか今後も考える必要があるとお話いただきました。大学でも学生たちと引き続き考えてほしいとご依頼いただきました。 模型は村長室に飾っていただきました。 今回は、明日香村でのワークショップ開催にむけて励んだ学生たちの活動をご紹介しました。 ワークショップ開催に向けての準備にはどのようなものが必要なのか、台湾の学生に日本家屋の特徴をわかりやすく伝えるにはどのような資料があれば良いのかなど、この準備期間までもが学生たちの大きな学びにつながっています。 人間環境デザイン学科では、今後も明日香村をはじめ様々な地域の課題に向き合い、解決に向けて活動していきたいと思います。 関連記事 ▼ 人間環境デザイン学科に関する記事はこちら ▼ 明日香村の屋外居場所の縁台をメンテナンス!~ 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 【現代教育学科×人間環境デザイン学科】畿央大学付属広陵こども園の園児のために椅子を製作! 河合町佐味田地区「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の制作活動~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 本学教員が日本繊維製品消費科学会にて「ポスターベスト発表賞」を受賞しました!~人間環境デザイン学科 ▼『明日香村国際ワークショップ2024』に関する記事はこちら ▼ 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.6~学内報告会を開催! ▶ プロジェクトゼミに関する記事はこちら
2024.08.22
【プロジェクトゼミって何するの?⑭】明日香村八釣地区「妙法寺」の実測調査vol.2~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ
人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて活動を行う科目「プロジェクトゼミ」があります。「プロジェクトゼミ」では、建築、インテリア、アパレルのコースに準じた様々な地域課題の発見と解決に取り組んでいます。このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 三井田ゼミでは、建築・まちづくりコース の学生が多く在籍し、地域の課題解決、環境教育等の課題に取り組みます。今回は、今年3月に行われた明日香村国際ワークショップ2024の対象地、明日香村八釣地区にある「妙法寺」を実測しました。 妙法寺は享保15年(1730年)頃に建立された歴史あるお寺ですが、無住職となって梁や柱も傾いてしまい、建具を動かすこともできません。それでも「日本の原風景として、後世に残していきたい」という地域住民の要望もあり、問題解消に向けて三井田ゼミの学生が実測して「現況図面」を作成中です! ▶前回の実測調査の様子は こちら 実測が完了しました! 現地で書き留めた寸法などを確認しながら各自でデータ化したものを持ち寄り、ズレが生じていないかの確認をします。現地での実測に間違いないはないと思っていても、いざ全ての図面を合わせると、大きな違いがあり、再度現地で確かめないといけない箇所などが出てきます。妙法寺へは、合計3回ほど実測に伺い、やっと図面を揃えることができました。 ▼ jwCAD(無料ソフト)を使って図面化している様子。 本学ではCADの授業もあり、初心者でも在学中に習得できます。 ▼ 図面を合わせ、チェックします。 構造技術者を招いて現地で打合せ 2024年7月5日(金)文化財などの修復などを手掛ける構造技術者を招きました。妙法寺の梁や柱の傾きについて、八釣地区の住民や役場の職員も集まり、今後どのように妙法寺を復興していくのか図面をもとに現地で打ち合わせを行いました。 実測を終えた学生の感想 ● 構造計算する際に必要な図面や計算方法などを教えてもらい、とても勉強になりました。 3回生 角矢 奈央樹 ● 暑い中の実測は大変でしたが、私たちで実測した図面が地域のために少しでも役立てることができて嬉しいです。 3回生 上田 葵生 修復費の確保や修理業者の検討など、たくさんの課題があります。妙法寺復興のために、これから自分たちができることを探りながら引き続き活動していきたいと思います! 関連記事 ▶プロジェクトゼミについての過去のブログはこちら ▼ 三井田ゼミの活動についての紹介記事 【プロジェクトゼミって何するの?⑬】「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」vol.4 ~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?⑩】 「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」vol.3 ~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?④】4大学合同で「奈良きたまち」の地域課題に取り組む!~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?①】明日香村八釣地区「妙法寺」の実測調査Vol.1~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ 三井田ゼミの学生が河合町へ空き家の利活用案をプレゼン!~人間環境デザイン学科「プロジェクトゼミ」
2024.08.21
明日香村の屋外居場所の縁台をメンテナンス!~ 人間環境デザイン学科 陳ゼミ
人間環境デザイン学科の陳ゼミでは、明日香村役場と岡地区の皆様と協力して、2021年に、岡地区の民家前に『花縁台』と『花行灯』を制作して、設置しました。2022年に、岡寺前バス停の側に『貫縁台』と『貫店棚』を制作して設置しました。 ▶ 過去記事はこちら:明日香村で、屋外の居場所づくりとオリジナルグッズをプロデュース!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 地元の方と共にメンテナンスをしました! 今まで、沢山の人に座っていただけたのか擦れて、塗装が剥げていました。2024年6月14日(金)、今後も長く活用できるように、学生が縁台の塗り替えと点検のメンテナンス活動を行いました。今回のメンテナンスは、岡地区の方4名と村役場の方1名にも協力していただきました。 ▼ 塗装前の『貫縁台』 もう一度気持ちよく座ってもらうために塗装を行いました。この大きさのままでは運べないので、一度分解して運べる大きさにしてから塗装する場所まで運びました。 その後、塗料が良く乗るように表面上を雑巾で拭ききれいにしていきます。その時に無くなっている楔や飛び出ている釘がないかなどの確認もしました。拭いているときにも住民の方が手伝っていただいたので素早く工程が進んでいきました。 そしていよいよ塗装の工程に入ります。『貫縁台』と『貫店棚』は大きかったので、二手に分かれて塗装しました。 ▼ 雑巾で拭いているところ ▼『貫縁台』を塗装する様子 ▼『貫縁台』と『貫店棚』を塗装する様子 ▼ ばらした『花縁台』を組み立てるところ 一度外していた紐をもう一度穴に通すときに上手く穴に紐が通らず苦戦しましたが、なんとかつけることが出来ました。『貫縁台』は分解し、設置する場所で組み立てていましたが、順調に分解できたのに、ベンチと棚を組み立てたときは苦戦し、住民の方々と試行錯誤しながら組み立てることが出来ました。 ▼『貫縁台』の組み立て中 ▼ 塗装後、再設置した『貫縁台』と『貫店棚』 何とか塗装と設置が終わり、塗装前の剥げていた部分が目立ちにくくなりました。 ▼ 作業に参加した陳ゼミ3回生の集合写真 暑い中、住民の方と合同で作業をしてとても疲れました。これまで水路居場所と貫縁台と貫店棚が沢山の人から愛されていたのかがわかり、今後もたくさんの人に愛されてほしい居場所となるように期待しています。 『花行灯』の貼り替え作業も行いました 2024年6月14日(金)のメンテナンス活動の後、大学で『花行灯』の貼り替えを行いました。今回は3回目の貼り替え作業です。春夏秋冬をイメージして、四季の花(春:サクラ 夏:アジサイ 秋:イチョウ・モミジ 冬:ツバキ)をイメージして、和紙で制作しました。 ▼ 貼り替え前の『花行灯』 ▼ 『花行灯』左:ツバキ(冬)、右:サクラ(春) ▼ 『花行灯』左:アジサイ(夏)、右:イチョウ、モミジ(秋) ▼ 貼り替えた『花行灯』を再設置しました 春夏秋冬のそれぞれの花を何にするか、どうしたら花がきれいに写るかを考えるのに苦戦しました。光を当ててみるとどのようになるのか不安でしたが、きれいに花が写ることができて良かったです。 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 3回生 佐々木 皇祐、田路 怜奈、北原 歩莉 関連記事 ▼ 陳ゼミの活動のご紹介 河合町佐味田地区「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の制作活動~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 学生が竹テント制作で関わった明日香スタンドが「場を生むデザイン賞」最優秀賞に選出!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所計画 「佐味田みんなの縁側」制作・発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.5 【完成編】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.4【最終日】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.3【2日目】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.2【1日目】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.1【準備編】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ
2024.08.19
【プロジェクトゼミって何するの?⑬】「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」vol.4 ~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ
人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて活動を行う科目「プロジェクトゼミ」があります。「プロジェクトゼミ」では、建築、インテリア、アパレルのコースに準じた様々な地域課題の発見と解決に取り組んでいます。このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 2024年8月9日(金)、4月からご紹介してきた「インターカレッジフォーラム2024in奈良きたまち 」に向けたゼミ生達の取り組みも、いよいよ成果発表会当日を迎えました。 ▶インターカレッジフォーラム2024 in奈良きたまち 過去ブログ vol.1 vol.2 vol.3 インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまちについて 奈良市の旧市街地である「奈良町」の北側、近鉄奈良駅より北の「きたまち」を対象に、畿央大学、同志社女子大学、奈良学園大学、奈良県立大学の学生や教員、地元まちづくり団体や地域住民、行政が関わりながら、まち歩きを実施し、地域に入って調査を行い、地域課題に取り組む課題解決型のプログラムです。4年目を迎えた今年度は『実現できること』を視野に入れた提案が求められています。 いよいよ本番! 畿央大学からは三井田ゼミ2チームと清水ゼミの計3チームが参加しました。会場は近鉄奈良駅からほど近い奈良公園バスターミナル内にあるレクチャーホール。会場では既に到着していたゼミ生達が緊張の面持ちでロビーに集まっています。 ▼ホールの外は、開放感のあるロビー 開会に先立ち、三井田先生が審査員や聴講に来られた方たちに向かって「ご自分のお孫さんお子さんが発表していると思って聴いてください。」と、また学生達には「会場の皆さんが味方だと思って発表しましょう。」と挨拶され、学生たちの緊張を解きほぐしていました。 清水ゼミ:「きたまちでくらそう」の発表 トップバッターは畿央大学の『きたまちづくり』グループ(清水ゼミ)です。タイトルは「きたまちでくらそう」。奈良公園内にある奈良市立鼓阪小学校の統廃合問題や空き家といった課題に触れ、子育て世代をきたまちエリアに呼び込むことを考えました。 実際に移住するつもりで情報収集をしたときに気が付いたのが、自治会の取り組みやまちの古いしきたりといった公的機関が発信しない情報があること。これらの暮らしに必要な情報を集めた冊子を発行し、移住者のミスマッチ防止に繋げます。更には地域住民の方たちと小学校区ごとの冊子を作成し、ホームページやインスタグラムでの発信も提案しました。試作の冊子には移住者に寄り添った情報がたくさん詰まっています。ぜひ実現してほしいですね。 他大学の発表の様子 同志社女子大学、奈良学園大学、奈良県立大学の発表も非常に熱の入ったものでした。 三井田ゼミ Aチーム:「奈良きたまちの歴史資産の魅力再発見」の発表 いよいよ三井田ゼミの出番です。『みんなで守るまちの資産』グループ(三井田ゼミAチーム)の発表が始まりました。タイトルは「奈良きたまちの歴史資産の魅力再発見」です。 Aチームの提案は歴史あるきたまちエリアにたくさん点在する名所の知名度向上です。そういえば、Aチームは今日のために何やら細かい作業を続けていましたが… 本邦初公開!旧鍋屋交番のペーパークラフト模型です。 現在「きたまちの顔」として観光案内所となった建物を1/50サイズのペーパークラフト模型にし、実際に案内所で販売します。手に取った人が持ち帰って模型を組み立てることで楽しんでもらい、完成品を飾ることできたまちで過ごした時間を思い出してほしいという思いが込められています。ちなみに希望販売価格は1,000円(税込)だそうです。この他にも旧奈良監獄の模型があり、ゼミ生は前日の夜、学校が閉まるまで作業をしていました。ぜひ観光案内所での販売を実現してもらいましょう。 三井田ゼミ Bチーム:「路地裏の魅力」の発表 三井田ゼミBチームは『路地裏物語』グループとして発表しました。タイトルは「路地裏の魅力」です。こちらも前日にやっと完成した紙芝居を披露します。 Bチームが取り上げたのは4月の「まち歩き」の際に触れたきたまちの人々の優しさと「路地裏」でした。生活の場でありながらつい入ってみたくなるような独特の魅力、子どもの遊び場などコミュニティ形成の役割を持つ路地裏。Bチームはそこに住む人達の体験談を元に紙芝居を作成し、介護施設や保育所での活用を提案しました。 紙芝居はストーリー仕立てで最後にはクスッと笑える内容です。実現したらぜひ読んでみてくださいね。 ポスターセッションの様子 全ての発表が終了し、ロビーでのポスターセッションが始まりました。学生達には晴れやかな笑顔が戻っています。ポスター前には発表を聞いて興味を持った方たちが学生に話しかけます。大学の枠をこえた交流も多く見られました。 審査発表! 清水ゼミ『きたまちづくり』グループは鼓阪地区自治連合会賞を、三井田ゼミAチーム『みんなで守るまちの資産』グループはなべかつ賞を、三井田ゼミBチーム『路地裏物語』はきたまちコンセント賞を受賞しました。 最優秀賞は逃しましたが、どのグループも着眼点や今後の実用性、どの世代にも親しみやすいツールを活用したこと等、高い評価をいただきました。 発表を終えた畿央生に感想を聞いてみました! 他大学のプレゼン発表を聞くことがあまりない中、インカレのように他大学の発表を聞けてとても勉強になりました。 役割分担や準備計画の難しさを特に感じました。締め切りの前日までギリギリ残って作業をしていてしんどくも楽しさを感じました。 今回は地域の人々がお客様という形を想定して、提案することが出来たので、就職してからの提案力に繋がるのではないかと感じた。また、その後の懇親会において、より仲を深めることが出来た。そのような集まりは苦手なので初めはとても緊張していましたが、時間が経つと共に、楽しく過ごせたので、色んな世代の方との交流をもっと大事にしていかないといけないなと感じた。 約4か月のプロジェクトを通して、ゼミ生達は仲間との連携や協働に必要なコミュニケーション能力、主体性、問題解決を図る能力を身に付けることができたと実感していました。参加した皆さん、本当におつかれさまでした! プロゼミ紹介プロジェクト 関連記事 ▶プロジェクトゼミについての過去のブログはこちら ▼インターカレッジフォーラム 奈良きたまち について 地域住民と4大学が参加!「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」を開催します!~人間環境デザイン学科 【プロジェクトゼミって何するの?④】4大学合同で「奈良きたまち」の地域課題に取り組む!~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?⑩】 「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」vol.3 ~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ ▼人間環境デザイン学科 過去の記事 【現代教育学科×人間環境デザイン学科】畿央大学付属広陵こども園の園児のために椅子を製作! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.6~学内報告会を開催! 河合町佐味田地区「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の制作活動~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 本学教員が日本繊維製品消費科学会にて「ポスターベスト発表賞」を受賞しました!~人間環境デザイン学科 学生が竹テント制作で関わった明日香スタンドが「場を生むデザイン賞」最優秀賞に選出!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ
2024.08.14
人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.6~学内報告会を開催!
畿央大学×成功大学×高雄大学 International Workshop in Asuka 2024 人間環境デザイン学科では2年次前期配当「フィールドワーク演習」の一環として、2024年3月18日(月)から23日(土)まで、『明日香村国際ワークショップ2024』を開催しました。 旧集落における地域課題の発見と解決方法の模索・提案によって、明日香村の地域活性化へつなげることを目的とし、畿央大学(人間環境デザイン学科)の2~4回生の学生29名と教員6名、台湾の国立高雄大学の学生17名と教員6名、国立成功大学の学生22名と教員2名の計83名が明日香村に集いました。 『明日香村国際ワークショップ2024』について 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました! 学内報告会を開催しました! ワークショップ開催後、参加学生自ら作成した報告書が完成し、学内にて活動報告会を開催しました。 明日香村岡地区、八釣地区の課題発見から地域活性化の提案内容の報告はもちろん、台湾の学生との交流で得た学びや発見の報告もあり、非常に充実したワークショップであったことが伝わりました。 学生の感想を紹介します! 最初は、文化の違いを共有することから始まった。台湾の学生からは、日本の文化を知りたい、理解したいという気持ちがすごく伝わってきた。 自分たちでは思いつかない案が次々と出てきた。いろんな視点で物事を見ることが大切だと感じた。 国の文化が活かされた発想(アイデアやプレゼンテーションの仕方)がたくさんあった。考えが違う中で、まずはお互いの考えをしっかり話し合い、共有していくという過程がとても勉強になった。 表現方法が多才で驚いた。特に空間の表し方が上手で、非常に参考になった。 思うように会話ができなくても、絵や図面、模型などの表現ツールを通してコミュニケーションをとることができた。自分の考えを表現することの大切さを実感した。 こうして報告会を実施することで、得た学びや、出会った人の大切さを再認識できたのではないでしょうか。報告会には、成功大学の張先生、張研究室の大学院生がオンラインで参加してくださいました。 張先生のコメントを紹介します! 「ワークショップ開催前は、日本の文化に触れることをとても楽しみにしていました。明日香村に古くからあるまちなみの良さを十分に感じ、触れることができて感動しました。昔からの場所に、今、こうして学生が関わってくれていることがとても嬉しいです。今回のワークショップをきっかけに、より良くなった明日香村に再び訪れることを楽しみにしています。 人間環境デザイン学科では、「海外インターンシップ」の一環として、11月末に『2024 Taiwan Workshop NCKU(成功大学)×Kio University』を開催予定です。今年度は、成功大学が台湾台南市にて私たちを迎え入れて下さいます。出発に向けて現在着々と準備中…!その様子はブログにて発信予定です。 また、畿央祭にて、昨年度実施した『2023 Taiwan Summer Workshop NCKU×Kio University』の活動報告ブースを設ける予定です。報告書や、現地での活動写真を紹介します。『明日香村国際ワークショップ2024』の報告書も手に取って見ていただけるように準備しますので、ぜひご覧ください。 人間環境デザイン学科 助手 中井 千織 小松 智菜美 関連記事 ▼人間環境デザイン学科に関する記事はこちら▼ 河合町佐味田地区「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の制作活動~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 本学教員が日本繊維製品消費科学会にて「ポスターベスト発表賞」を受賞しました!~人間環境デザイン学科 学生が竹テント制作で関わった明日香スタンドが「場を生むデザイン賞」最優秀賞に選出!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ ABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.4~製作開始! 地域住民と4大学が参加!「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」を開催します!~人間環境デザイン学科 ▼『明日香村国際ワークショップ2024』に関する記事はこちら▼ 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました!
2024.08.13
河合町佐味田地区「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の制作活動~人間環境デザイン学科 陳ゼミ
人間環境デザイン学科の陳ゼミでは、佐味田地区の皆様と河合町役場と協力して『佐味田みんなの縁側』を制作し、2023年5月12日から河合町 佐味田集会所前に設置しています。 これまで、①提案 ②製作・発表 ③住民への聞き取り調査と、計3回 ブログで紹介してきました。 今回は、2023年12月20日(水)に行った聞き取り調査をもとに、「佐味田みんなの縁側」の増設案を計画し、2024年2月23日(金)に、佐味田地区の住民と増設案の発表と意見交換会を行いました。その後、「佐味田みんなの縁側」の増設活動を行い、2024年5月18日(土)に佐味田地区で住民と共同制作を行い、増設の『佐味棚(さみだな)』(飾り棚)などを設置しました。 「佐味田みんなの縁側」増設にむけての提案・発表 2024年2月23日(金)に、24名の住民の皆様にお集まりいただき、現地にて『佐味棚』(飾り棚)の新設、おもちゃの設置、四季を描く板絵の提案発表を行いました。『佐味棚』は多世代の交流を目的とし、小物の置き場としての役割を持つだけでなく、子どもの少ない佐味田地区の子どもたちが立ち寄ってくれるようなおもちゃや板絵を設置することで、若年者と年長者の交流が増えることを願い提案しました。 ▼提案発表および聞き取り調査の様子 「佐味田みんなの縁側」増設案の制作開始! これらの提案と住民の意見を踏まえて、大学にて実際に制作を開始しました。『佐味棚』は、奈良県産の桧材を使って、くぎを使わず安全に組み立てられるように木材同士がぴったりと接合できる仕組みを施しました。季節を象徴する『板絵』は、手に取りやすいように板を小さいサイズに切断後、1つ、1つ丁寧にヤスリ掛けを行いました。それと同時に昨年から引き継いだ、『季節感を象徴した障子』も今年度より新たに作成開始しました。障子を正確なサイズに切断し、春夏秋冬それぞれを象徴したイラストを鉛筆で下書き後、油性ペンで丁寧に色付けを施しました。 ▼ 大学での制作風景 住民の方々と協力し完成・設置へ 2024年5月18日(土)に、佐味田地区の住民の方々と一緒に棚を組み立て、棚(佐味棚)を製作・完成させました。おもちゃの動物将棋や板絵も当日参加していただいた方々に描いてもらい、「佐味田みんなの縁側」の上に新たに設置することができました。また、今まで飾っていた障子もデザインを新しくし、色を使うことによりさらに縁台が華やかになったと感じます。 ▼ 住民の皆さまに棚制作をご協力いただいた様子 ▼ 住民の皆様が協力して障子のデザインを作成をする様子 今回設置した『おもちゃの動物将棋』については、動物(陸チームと海チーム)のイラストを用いることで親しみやすいおもちゃとなるようにしました。スタンプ用のゴムを彫って、様々な動物スタンプを用意し、住民たちとスタンプを押して各駒を作成しました。また駒は持ちやすくけが防止のためにも紙ヤスリを用いることによって角を丸くするなどの工夫を施しました。 ▼ 制作したおもちゃの動物将棋 『板絵』は木の板に季節の絵を自由に描いていただき、佐味棚に飾りました。今後、みんなで季節ごとの佐味棚を完成させていくことができるものとなっています。 ▼ 住民たちが描いた板絵(夏テーマ)は佐味棚に展示されています ▼ 設置後の6月7日にも板絵が落ちないようにアクリル板を裏に取り付けました 今回は3回生のみでの初めての活動で、先輩方の作品を受け継いでいくためにたくさん話し合い、準備してきました。住民の皆様もとても積極的に、前向きにご協力いただきより良い作品になったと思います。皆様の佐味田への愛がとても伝わり、我々もそのお気持ちに沿えるよう、今後さらに新しいアイデアを提案していきたいです。 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 3回生 杉山 輔、鈴木 志穏、白木 滉大 ▼ 今回の取り組みは河合町のHPでもご紹介いただいています! ▼ 畿央大学との連携事業:住民の方々が憩える場の提案について/河合町 関連記事 ▼ 陳ゼミ 河合町佐味田地区での活動についての過去の記事 河合町佐味田の居場所計画で「佐味田みんなの縁側」“縁台”を提案!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所計画 「佐味田みんなの縁側」制作・発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所「佐味田みんなの縁側」の活用状況調査~人間環境デザイン学科 陳ゼミ ▼人間環境デザイン学科についての過去の記事 本学教員が日本繊維製品消費科学会にて「ポスターベスト発表賞」を受賞しました!~人間環境デザイン学科 学生が竹テント制作で関わった明日香スタンドが「場を生むデザイン賞」最優秀賞に選出!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ ABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.4~製作開始! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました!
2024.08.05
「認知症の人と家族の交流会 in KIO」を開催!~看護実践研究センター認知症ケア部門
看護実践研究センター認知症ケア部門では、認知症を持つ人とその家族の生活の安定が図られる地域における支援体制の確立、さらに認知症を持つ人自ら認知症に向き合い共存していく生活への支援をめざし、地域住民や介護職、医療職、福祉職と連携活動を進めています。 昨年度、「身近な地域で、認知症本人の思いを知り、住民1人1人ができることから地域づくりを進める取り組み」が認知症基本法にも位置づけられました。その目的に沿って、今年度は、「認知症の人と家族の思いに耳を傾ける」をテーマに3回シリーズで交流会・講演会の開催を計画しました。 2024年7月26日(金)の第1回目は、「認知症の人と家族の交流会」を認知症の人・介護するご家族を中心に、日々の思いや介護等の情報交換、交流を目的に開催いたしました。 今回の交流会は、猛暑の中にもかかわらず、総勢26名(協力機関の関係者含む)の方に集まっていただきました。参加者の6割が60代以降の方で、全体では、30代から80代と幅広い年代の方に参加していただきました。 交流会の様子 全体自己紹介の後、少人数のグループに分かれ、「認知症」や「介護」に対する思いを伝えあいました。その後、①男性介護者、②親(対象とする)介護者、③看取り後、④ボランティア、サポーターの各グループに分かれ、同じ境遇の参加者同士、あるいは関心のあるグループに参加して交流する時間を持ちました。短い時間ではありましたが、すべての参加者が発言し、他者の語りに耳を傾け、貴重な時間はあっという間に経過しました。 交流会の感想 介護はつらいなど暗いイメージだったが、そうではないことを聞けた。 男性介護者の大変な介護(家事や洋服のコーディネート、化粧等身の回りの世話など慣れないことの連続)の事を聞かせてもらえたこと。 (同じ認知症でも個々それぞれで)他の家族の状況とは色々違うこと。 現在はボランティアをしていませんが、(看取った後、その経験を生かして自分にできることがあれば)また出来るかなと思い始めました。 ご自身の体験談を話された方が「長く話してごめんなさい」と言われた時に「ここはそのような場所ですよ」と言われた言葉が心に残りました。そのような場所が増えることが望まれます。 今回は、夫を介護する人、妻を介護する人、親を介護する人、介護を仕事とする人、最愛の方の介護を終えボランティアとして活動する人、経験も立場もそれぞれ異なった方の語りを聴かせていただける交流会になりました。一人ひとりが感じたこと、想いを語る場所の大切さを実感し、また地域の方と専門職の方などの情報交換ができる貴重な場所になることもわかりました。 また今回は、機関の方にご協力を頂きました。皆様のおかげでこのような交流会が開催できたと感謝しております。引き続き皆さんと共に考え、大学としての役割を担える活動を続けていきたいと考えております。 協力頂いた機関(順不同) ・香芝市地域包括支援センター ・葛城市地域包括支援センター ・広陵町地域包括支援センター ・SPSラボ若年認知症サポートセンターきずなや ・奈良県若年性認知症サポートサンタ― ・認知症の人と家族の会奈良県支部 ・まほろば倶楽部 ご協力ありがとうございました。 看護実践研究センター 認知症ケア部門 看護医療学科 助教 伊藤 千春 関連記事 ▼「看護実践研究センター」に関する過去の記事 「障がい児の愛着形成支援」について研修会を開催!~看護実践研究センター プロジェクト研究成果発表会を開催しました!~看護実践研究センター 認知症予防講座「歌って、笑って若返り」を開催しました~看護実践研究センター認知症ケア部門 看護実践研究センター認知症ケア部門主催「高齢者看護・ケアに活かすホリスティック・ナーシング」講演会を開催しました。
2024.08.03
【プロジェクトゼミって何するの?⑫】SDGsの視点で地場産業を盛り上げよう~人間環境デザイン学科 村田ゼミ vol.3
人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて様々な課題に取り組みます。それぞれの課題は、建築、インテリア、アパレルデザインのコースに準じた学びであることはもちろん、地域連携、歴史的建造物の保存再生、SDGs等多岐にわたる課題解決にも取り組みます。 このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 村田 浩子先生のゼミにはアパレル・造形コース の学生が多く在籍し、地元広陵町の地場産業である靴下製造に関わっています。靴下を製造する時に発生する「残糸(ざんし)」を活用し、生産量の減少により縮小している靴下産業を盛り上げようと、その方法をゼミで検討しています。 ついにラグが完成しました! この日は完成したラグの仕様書を作成し、発表してもらいました。仕様書には、使用した糸の色や種類、デザイン設計図、作品の意図やアピールポイントを記録します。実際に制作してみてこんな疑問や発見がありました。 予想以上に時間がかかった。でも完成した時の達成感が大きい! 扱いやすい糸と扱いにくい糸の違いは何だろうか… 素材が同じでも、撚り数によって肌触りが異なる 配色によって雰囲気が全然違う!ラグの“フカフカ”とした素材には、秋冬っぽい配色が合うのかも… 実際に足に触れるものなので、ボリュームを出して“フワフワ”にしたのは良いけれど、端や織り始めがどうしても丸まってしまう お互いの作品を見て意見交換をすることで、上手くいった点、改善が必要な点を振り返ることができました。 ワークショップ開催に向けて ここで、村田先生から「ワークショップで、地域の人にレクチャーできそう?」と質問が。 学生:「やりがいはあるけど、時間がかかりすぎる。特に糸づくりに時間がかかる…」 「糸をあらかじめ用意しておくのはどう?」 「それでもこの大きさのラグは短時間では無理そう…コースターサイズの物を作ってもらうのは?」 「それならできるかも!模様も簡単なものを提案すれば!」 先生:「一人30分程度でできるかな?」 学生:「うーん…」 完成したラグはとても素敵な物でしたが、ワークショップで実践してもらうにはハードルが高いようです。 12月に行われるワークショップに向けて、制作物を再度検討することになりました。 まずは自分たちで考えて実践し、そのやりがいや大変さをリアルで体験することで得た学びがたくさんありました。 特に、人に伝える、教えるということは、準備に時間を要します。一筋縄ではいきませんが、良いワークショップになるように引き続き試行錯誤していきます。 完成した作品は、代表して村田先生が広陵町、広陵町靴下組合のみなさんにお披露目してくださいました。”靴下残糸からこんな素敵なラグができるなんて!”と、みなさん驚かれていたそうです。 後期のゼミ活動からは2回生が合流します。新たなアイデアを借りながら、ワークショップ開催に向けて準備を進めていきます。今後の展開がとても楽しみです。 関連記事 ▼プロジェクトゼミ 村田ゼミの活動についての過去の記事 【プロジェクトゼミって何するの?②】SDGsの視点で地場産業を盛り上げよう~人間環境デザイン学科 村田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?⑨】SDGsの視点で地場産業を盛り上げよう~人間環境デザイン学科 村田ゼミvol.2 ▼プロジェクトゼミについての過去の記事 【プロジェクトゼミって何するの?⑪】南都銀行現本館 利活用コンテストに参加!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ vol.2 【プロジェクトゼミって何するの?⑩】 「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」vol.3 ~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?⑨】SDGsの視点で地場産業を盛り上げよう~人間環境デザイン学科 村田ゼミvol.2 【プロジェクトゼミって何するの?⑧】生駒市近代建築「静養院断食療養所」実測調査~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.4 【プロジェクトゼミって何するの?⑦】南都銀行現本館 利活用コンテストに参加!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?⑥】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.3 【プロジェクトゼミって何するの?⑤】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.2 【プロジェクトゼミって何するの?④】4大学合同で「奈良きたまち」の地域課題に取り組む!~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?③】建物の歴史的価値を活かして保存再生へ~人間環境デザイン学科 前川ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?②】SDGsの視点で地場産業を盛り上げよう~人間環境デザイン学科 村田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?①】明日香村八釣地区「妙法寺」の実測調査Vol.1~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ ▼人間環境デザイン学科についての過去の記事 本学教員が日本繊維製品消費科学会にて「ポスターベスト発表賞」を受賞しました!~人間環境デザイン学科 学生が竹テント制作で関わった明日香スタンドが「場を生むデザイン賞」最優秀賞に選出!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ ABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.4~製作開始!
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