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畿央大学×地域連携

2025.02.26

プロジェクトゼミ 御所まち旧和光ビル跡地活用提案 ~ 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 前川ゼミ 吉永ゼミ

人間環境デザイン学科では、プロジェクトゼミという特色のあるゼミ活動を2回生の後期、3回生の通年と約1年半の期間取り組みます。学内での活動もあれば、学外へ出て地域課題に対して実践的に取り組む活動もあります。   今年度は3ゼミ(陳ゼミ・前川ゼミ・吉永ゼミ)が通年で御所市の御所まちという歴史的なエリアの建物解体跡地の活用方法について御所まちに住む住民のみなさまや行政の方々と実践的に取り組みました。 御所まち まち歩き 2024年7月に、市役所の方々のご案内で御所まちのまち歩きを行いました。     御所まちにはお寺や街なみが古くから残っていて昔にタイムスリップしたような感覚になります。     御所まちでは、江戸時代に整備された背割下水や環濠が昔の姿のまま残っているなど、まちが大切に引き継がれてきたことがわかります。     まち歩きでは、地元の方が私たちに建物を見せていただいたり、学びの多い体験でした。     まち歩きの経験を学内のゼミにもち帰り、メンバーで感想を議論したり、歴史を調べたり学びの時間をとります。 ワークショップを開催し、地域の方と意見交換しました。 8月には、地域住民のみなさまとワークショップに参加しました。住民と学生がテーブルに分かれて「どのような場所にしたいか」を意見交換しました。     住民のみなさまから御所まちのことを教えていただいたり、学生視点で見た御所まちの感想を議論しました。ワークショップで出た意見や感想をまとめて発表し、世代を超えた交流の機会になりました。     毎週の各ゼミでは跡地活用方法について、歴史的に分析したり、建築をデザインするだけでなく、広場としてのランドスケープ計画など議論を重ねていきます。敷地模型を作ったり、スタディ模型やパースを作成して検討を繰り返します。 中間発表会を開催し、案をブラッシュアップしていきます! 12月には御所市のホールで、住民のみなさまへの中間の発表会がありました。計画5案をスライドと模型を用いてプレゼンテーションしました。     時間をかけて作成した模型を住民のみなさまが熱心に見ていただき、感想や私たちの気づかなかったことなどをアドバイスいただき、地域住民のみなさまが熱心に跡地の活用を考えられていることに刺激をいただきました。そのアドバイスを再度各ゼミで案をブラッシュアップしていきます。 御所まちの未来を住民の皆さまと一緒に考えました。 2025年1月に最終プレゼンテーションを御所市役所で住民のみなさまに行いました。     たくさんの方にお集まりいただき、歴史ある御所まちの未来について一緒に考える良い機会となりました。   学生の感想 A 班 Mさん(吉永ゼミ) A班は議論を重ね、御所まちにとってより良い提案を考えてきました。私たちのゼミでは、古い木造建築の移築を提案しました。古い建物の構造躯体と瓦を移築し、屋根だけの、街の人たちの庭のような場所を提案しました。   また、御所市は、葛城山、棚田、御所まちという連続するまちがあるため、今回の提案に棚田を取り入れ、棚田テラスを提案しました。屋根のかかる場所があり、棚田のような庭があるという連続性があります。   移築してきた大きな屋根の下には最小限のトイレと防災備蓄的な倉庫を計画して、多目的に使える場所としました。棚田テラスでは、地域の人が休憩する場所として使えたり、観光客の休憩場所、みんなの庭としてまちに開かれます。   また、祭りなどイベントの際にも活用されます。お店をされたい方がイベントとしてお店を出せたり、日本酒の飲み比べイベントを開催するなど、地域活性化にも繋がります。ビルの跡地が、みんなの大きな庭になり、地域のみなさんに愛される場所になればいいなと思います。 B班 Mさん(吉永ゼミ) 歴史的な町並みが残る御所まちの入り口となる今回の敷地において、私達は歴史的景観の保護を最優先に考え、取り組んできました。 近年、御所まちでは古民家を活用したカフェや銭湯など、観光・地域活性化の取り組みが進められています。しかし、その一方で、人を雇ったり管理を続けることの難しさも課題として感じられます。そこで今回の敷地では、管理やメンテナンスが容易で、周辺住民の方々が自由に使える「庭」のような場所を提案しました。   住民の方々にとって日常的に親しまれ、観光客にも開かれた空間となることを目指しました。 また、このエリアは重要伝統的建造物群保存地区の選定を目指しているため、歴史的景観の保護も重要なテーマでした。そのため、敷地のファサードには今後取り壊される予定の空き家などの古材を再利用し、景観との調和を大切にすることを考えました。   駅からのアクセスも良く、歴史を感じながら散策できる御所まち。その入り口として、住民の方々や観光客に愛される場所となることを願っています。 C班 Tさん(前川ゼミ) 遠見遮断や商店街、江戸時代の町並みや昭和の町並みなどが、積層しながら残っている「御所まち」は、今井町とは異なる伝統的な町で、その中で行う旧和光ビルの跡地の活用の検討は、住民にとって重要なものだと感じました。   そのため、ゼミ内で活用検討を行った時は、アイデアを出すのに難航しましたが、御所まちならではの敷地に焦点を当て、この土地ならではの提案を考えることを目標に進めました。   その際出てきたアイデアである、地下広場や御所キオスクなどは、ここでしかできない空間デザインであり、ひとつの成果だと思っています。住民のみなさまに向けて提案した経験は、とても貴重なものとなりました。 D班 Sさん(陳ゼミ) D班は多様な使い方ができる広場と、まちの人が癒されるガーデンを中心に考えました。約半年間の長期にわたっての提案で、地域の方や役所の方からいただく様々な要望に応じた設計を行うのが難しかったです。   デザイン面や機能面、景観の規制といった様々な条件を考慮しながら、話し合いを行い、グループで協力して提案を行うことができました。 E班 Tさん(陳ゼミ) 御所まちの提案は今までの提案とは違って、多くの視点から土地を見て、考えさせられました。建物の高さや周りの建物との調和、土地と町全体との配置関係などの「環境面」とコンセプトや利用目的、利用者への使われ方などの「施設面」がうまくマッチした提案を考えるのは大変でしたが、とてもやりがいを感じました。     今後もプロジェクトゼミでは、学外に出て地域課題に対して実践的な提案などを行なっています。   人間環境デザイン学科 講師 吉永 規夫 関連記事 ▶ プロジェクトゼミについての紹介記事はこちら   ▼ 人間環境デザイン学科についての過去のブログ 完成した椅子を畿央大学付属広陵こども園の子どもたちにお届け ~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグが完成しました!~人間環境デザイン学科|KIO Smile Blog 第4回近畿学生住宅大賞で3回生が「企業賞」に!~人間環境デザイン学科 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグを制作中!~人間環境デザイン学科 第6回エコマミ公開講座に人間環境デザイン学科 村田浩子教授と学生が参加しました!~ 人間環境デザイン学科 地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ 河合町佐味田地区の「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の動物将棋の制作活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 学生視点で「畿央食堂なごみ」のリノベーション提案!! ~ 人間環境デザイン学科 李ゼミ

2025.02.22

完成した椅子を畿央大学付属広陵こども園の子どもたちにお届け ~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」~

1回生対象の科目「立体表現Ⅱ」では、丹波篠山で家具作家をされている稲葉 崇史先生を講師としてお招きし、2023年4月に開園された「 畿央大学付属広陵こども園 」の子どもたちのために、2021年からこども用椅子を製作しています。   本年度は31名の学生が履修し、全15回の授業を通して、子ども達の成長をサポートすることができる以下の条件をふまえた椅子を一人一脚製作しました。   木の材質をそのまま活かしたシンプルなもの(子どもの好むデザイン性) 一人ひとりの子どもの身体(足の長さ)にあったもの 椅子の高さは両足が床に着く長さ(膝と股関節が横から見て90度)のもの 少々乱暴に扱っても壊れないくらいの強度と安全性を保っているもの 椅子の製作が始まりました! まずは、基本デザインをもとに、こどもたちが安全に使用できるデザインを考え、学生が設計図を描きます。     設計図が完成すると、椅子の材となる「脚」「貫」「座面」「笠木」の加工を行います。のこぎり、鑿(のみ)、鉋(かんな)などの工具や、バンドソー、ドリルなどの本格的な電動工具を使用します。ほとんどの学生は、初めて工具を使用するので、先生から使い方を学びながら、加工を進めていきます。授業の後半になると、工具にも慣れ、各々が加工に没頭している姿がみられました。         自分で製作した椅子に座る瞬間は、はじめは不安そうに腰をおろしていましたが、しっかり座れることが確認できると、とても満足気な表情を浮かべていました。完成させた達成感に加え、椅子に対する愛着も感じているようでした。       こども園に完成した椅子を届けました!   後日、子どもたちに椅子を届けるため、こども園を訪問しました。     椅子に取り付ける「キャラクターを描いた名前タグ」も用意し、一緒に渡しました。 椅子のデザインは一つも同じものはなく、すべてが「世界にひとつだけの椅子」です。子どもたちは、好きな形の椅子を見つけると座って、満点の笑顔を見せてくれていました。その姿をみて、学生たちも満足げにとても喜んでいました。       初めて工具に触れる学生が、職人から技法を学び、椅子を作り上げることは容易ではありませんが、全員が完成させることができました。     今度は自分の椅子を作りたい!という学生もおり、ものづくりの楽しさを実感することができたと感じています。     人間環境デザイン学科 助手 中井千織 関連記事 ▼椅子づくりに関連する記事 【現代教育学科×人間環境デザイン学科】畿央大学付属広陵こども園の園児のために椅子を製作! 畿央大学付属こども園の園児に手作り椅子をお届け!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 畿央大学付属広陵こども園で使う子ども用スツールが完成しました!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 今年も畿央大学付属広陵こども園の子どもが使うスツールを製作!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」   ▼人間環境デザイン学科に関連する記事 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグが完成しました!~人間環境デザイン学科 第4回近畿学生住宅大賞で3回生が「企業賞」に!~人間環境デザイン学科   第6回エコマミ公開講座に人間環境デザイン学科 村田浩子教授と学生が参加しました!~ 人間環境デザイン学科 地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ 河合町佐味田地区の「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の動物将棋の制作活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 木の家設計グランプリ「銀賞」に入賞!~人間環境デザイン学科吉永ゼミ

2025.01.31

奈良県中央卸売市場で「第18回ならいちばのキッチン料理教室」を開催!~ 健康栄養学科

畿央大学では、奈良県中央卸売市場 と「同市場の活性化と大学の充実発展」を目的に2013年より包括連携協定を締結し、学生を交えて様々な事業に取り組んできました。その取り組みの1つとして、2015年より同市場の関連商品売場棟内に「ならいちばのキッチン」がオープン。本学健康栄養学科の教員と学生が、市場の新鮮な食材を使って料理を作る「ならいちばのキッチン料理教室」を実施しています。コロナウイルスの感染拡大により中止が続いていましたが、ついに2024年9月28日(土)に4年ぶりの開催となりました! 2024年12月21日(土)、奈良県中央卸売市場において今年度2回目の実施となる「第18回ならいちばのキッチン料理教室」が開催されました。 ※ 前回実施の「第17回ならいちばのキッチン料理教室」についてのブログはこちら   「大和の野菜を使ったスイーツパーティー」 今回のテーマはクリスマスにふさわしい「大和の野菜を使ったスイーツパーティー」です。 当日は、事前に申し込みがあった小学生から大人まで16名の皆さんに参加していただきました。畿央大学からは、健康科学部 健康栄養学科の上地加容子教授と山田華奈衣助手、そして同学科の学生10名が参加しました。   健康栄養学科の学生プロデュースによる料理教室@奈良県中央卸売市場。 今回のメニューは、クレープと3種類のポップコーン(しお・ココア・カレー)   市場からは、青果卸協同組合にご協力いただき、新鮮なフルーツを提供していただきました。盛り付けもサンタクロースやトナカイに見立てたかわいいものでした。     また、あらかじめ学生たちが大学で調理したジェラート(3種)もふるまわれました。このジェラートは、田原本の味間いも、宇陀の金ごぼう、県内産のイチゴを材料に作られたもので、参加者の皆さんに大好評でした。オーソドックスなイチゴ味。もちもち感のある味間いも。宇陀の金ごぼうには、金粉をちりばめて提供されました。いもとごぼうのジェラートは初めてという人ばかりで、あまりにも意外な美味しい味わいに大盛り上がりでした。 イベントが始まりました! 最初に本イベント開催にご尽力いただいた奈良県中央卸売市場 企画管理課の榎堀課長補佐と青果卸売協同組合事務局 山菅事務局長にご挨拶いただきました。そして上地教授からのご挨拶と当日の手順などが説明されました。       その後、学生による料理クイズが行われました。手作りのテロップを使って、料理に関するクイズを参加者の皆さんに答えてもらいました。みなさんの反応も良く、楽しいアイスブレイキングになりました。   いよいよ料理教室の始まりです。調理のポイントやコツを丁寧に説明しながら、別の学生がその隣でデモンストレーションを行いました。クレープの焼き方、デコレーションのコツなど、参加した皆さんは真剣なまなざしで学生のデモンストレーションに見入っていました。     説明が終わるといよいよ参加者の皆さんの調理が始まりました。各調理テーブルに学生が付き添い、参加者の皆さんの補助をしました。       お待ちかねの試食タイムです! そして料理が出来上がり、お楽しみの試食タイムです。     それぞれが調理したクレープやポップコーンをきれいに並べて、まずは記念写真を撮りました。そしていよいよ実食です。細部まで工夫を凝らしたトナカイ仕立てのクレープ。イチゴと生クリームで作ったサンタクロース。3色のポップコーン。どれもこれもすばらしい出来上がりで、とてもおいしくいただくことができました。     そして畿央大学生があらかじめ調理しておいた3種のジェラートを試食しました。1番人気はなんと金粉をちりばめた宇陀の金ごぼうのジェラートでした。「ごぼうのジェラート?!」と思いつつ恐る恐る食べると、ごぼうのさわやかな香りと甘みが口いっぱいに広がるとてもおいしい逸品でした。     試食タイム中には同市場の業務課 川合係長が、大和野菜についてご紹介してくださいました。   今回も参加者の皆さんはもちろん、畿央学生もとても楽しくおいしいひと時を過ごしました。参加者の皆さんには次回も是非参加したいというお言葉をいただき、来年度につながるとてもいい形で終えることができました。     奈良中央卸売市場のみなさん、ご協力ありがとうございました。 参加した学生の感想 ● 今回のならいちばのキッチンに参加したのは、私が高校生の頃に見た、畿央大学と田原本町の地域連携プロジェクトがきっかけです。これを見て、自分も地域に貢献したい、地域の方々に大和野菜について知ってほしい、という思いから参加しました。準備段階ではジェラートの試作に参加し、当日は、ジェラートに使用した野菜の説明を行いましたが、皆さん真剣に話を聴いて下さり、特にごぼうのジェラートが美味しかったなどの声を聴くことができ、頑張って良かったと思いました。また、実際に市場に行かせていただいたことや、今回使用した野菜や果物を提供してくださった市場の方々の想いも聞くことができて、貴重な経験になりました。   健康栄養学科3回生 澤井 花奈   ● 料理の方法を教える際に、どのように伝えればよいのか、また安全に進めるために工夫しながら参加者と会話をすることが大変でした。参加した人から「孫にクレープを作ってあげられるようになった」といった感謝の言葉をもらい教えることのやりがいを感じ、参加してとてもよかったと思いました。   健康栄養学科3回生 大石 真悠   ● 試作を何度も繰り返し、最終的に最も良いジェラートを作り上げるという、今までにない経験をすることができました。試作を重ねるごとに味が良くなるジェラートをみて実現できると思いました。 実際に子どもたちが、癖のあるごぼうのジェラートをおいしく食べられていたことにも驚き、他の野菜でもジェラートをつくることができる可能性を感じました。今後もこのようなイベントがあれば参加させていただきたいと思います。   健康栄養学科1回生 市原 未咲   ●参加していただいた方から、「おいしかった」「楽しかった」という声が聞けて嬉しかったです。話し合って決めたレシピで料理教室を行うという機会はなかなかないと思うので、とても貴重な経験になりました。   健康栄養学科1回生 津田 悠妃   畿央大学 地域連携担当より 今回のイベントは、料理教室を通してより多くの皆さんに奈良県中央卸売市場を知っていただき、調理を通して食材に興味を持っていただくとても有意義な機会でした。   来年度も引き続き『ならいちばのキッチン料理教室』を開催する予定です。詳細は奈良県中央卸売市場HPでご確認ください。     畿央大学 地域連携担当 関連記事 奈良県中央卸売市場で「第17回ならいちばのキッチン料理教室」を開催!~ 健康栄養学科 ならいちばのキッチン 過去開催分のブログ   ならコープ「らくらくお料理パック」レシピ開発に挑戦!vol.1~健康栄養学科 野迫川村「郷土料理研究交流実習会」に参加しました!~ 健康栄養学科 ラジオ「FMヤマト」で、4大学対抗ピザバトルを紹介!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 令和6年度 健康栄養学科卒業研究発表会を開催!~ 教員レポート ~ 【全国4位】フードスペシャリスト資格認定試験で特別表彰!~健康栄養学科  

2024.12.16

認知症予防講座を開催しました。~ 看護実践研究センター認知症ケア部門

看護実践研究センター認知症ケア部門では、認知症を持つ人とその家族の生活の安定が図られる地域における支援体制の確立、さらに認知症を持つ人自ら認知症に向き合い共存していく生活への支援を追及すべく「認知症の早期発見から早期対応への支援プロセスの構築」を目的に地域住民や介護職、医療職、福祉職と連携活動を進めています。 認知症予防講座を開催しました 畿央大学 看護実践研究センターと一般社団法人かぐや姫会(ボランティア団体)の共催で、広陵町のボランティア団体が開催している毎週介護予防講座に参加されている在宅高齢者の方を対象に認知症予防講座を開催しました。認知症予防講座は、6月末から隔週で合計5回、広陵町のはしお元気村の小ホールで開催しました。   この講座は、認知症について正しい知識を提供すること、認知症予防についての情報を提供すること、認知症へのイメージを変えていただくこと、高齢者の皆さんとその方々の家族や身近な方々に知り得た知識を伝えていただき、「何かいつもと違う」という気づきを意識していただき、皆さんでともに予防に努めていただき、何か違うと感じたときに相談できる関係性を築いていただくことを目標にしています。   この講座は、1回90分で構成されています。まず、大学教員による認知症に関する基礎的な知識を30分お話し、その後に脳トレとして歌唱療法を60分間実施するプログラムです。   この講座では、皆美 久音歌唱療法士(養成機関認定)を講師として招き歌唱療法を脳トレとして実施していきます。 歌唱療法は、集団で能動的に実施することで効果を高めます。参加者は、懐かしい歌を通して昔の楽しかった時代を思い出し回想し懐かしさに浸ります。歌詞を見ながら、文字を追い歌に集中していきます。歌に合わせて手話や手遊びをしながら、楽しみながらデュアルタスクで脳を賦活していきます。いつもは発しない大きな声で、口を開けて、声帯を震わせながら咀嚼(噛む)や嚥下(飲み込む)機能の活性化を図ります。そして、呼吸機能の活性化に繋がります。   ▼ 認知症予防講座   講座のコンセプトは「笑って、歌って、若返り」 認知症予防講座にて歌唱療法を実施 講師の皆美歌唱療法士は経験豊かで、歌う、笑うを繰り返しながら歌唱療法が進めていきます。 開催初期はどのようなことをするのだろうかと様子を伺いながら声の音量も笑い声も遠慮が見られました。講師は、歌唱を進める中で、行っている内容が認知機能に働きかけていることを説明していきます。回が進むにつれて、音量も上がり、音程も揃いとても美し歌声を醸し出していました。笑いやメリハリがある進行に脳は活性化されていきます。歌唱の終わりに必ずクールダウンタイムがあります。使った脳を休める時間です。 参加者は、それを体感します。   ▼ 認知症予防講座 : 歌唱療法   終了後の反応として、「楽しかった」という言葉と共に「すっきりした」という言葉を多く聞きます。そして、笑顔で「次が楽しみです」と言葉を添えられます。そして、「認知症が予防できる」という感覚を感じておられます。   参加者は、毎回31~43名で、全回参加された方は31名で出席者は安定していました。参加者の年齢層は、72~92歳で平均年齢は約79歳でした。参加者は、自転車や車で来られる方やどなたかに送迎していただく方で会場に来ることができる比較的お元気な高齢者ばかりでした。しかし、身近に認知症の方がおられたり、介護された経験のある方がおられ、何かしらの不安を抱いておられました。   ▼ 認知症予防講座 : 歌唱療法   この講座で、「何かおかしい」と感じる内容や意味を知ることと、どのように対応したらよいのかのヒントが得られ、今後、自身や家族に起こりえるかもしれないことに前向きになられていきました。そして、仲間や交流を持ち続けることの大切さを語って下さいました。 認知症予防講座 参加者の声 久しぶりに大きな声を出して歌ってにっこりしている自分にびっくりです。自分が元気でいるのは家族が支えていてくれているからだと思った。認知症予防で聞いた高血圧の話で心配でしたがすこしほっとしました。友人との会食で認知症予防講座のことを話すと目を輝かせ話を聞いてくれました。次はハンドブック(講義資料)を持参します。 皆さんと話すことで気持ちがよくなります。身体の調子が良い限り外に出たいと思います。認知症の症状では相手を責めないでと言いますが、その場になればできないだろうなと案じています。 リズムに乗ることは楽しいことでした。歌うのは苦手です。認知症の予防はなるべく多くの人と会って話すこと。 あまり歌うことがなかったですが、声を出して楽しく歌えました。認知症の話を聞いて少しでも予防できたらと思います。 認知症を予防するために食事も気を付けてできるだけ身体を動かしたいと思います。 認知症になりたくないし世話をかけたくないと思います。何かおかしいと思ったら教えてねと言っています。 歌唱療法を続け、繋げるために。 「歌唱セラピー技法セミナー」を畿央大学看護実践研究センター主催で開催しました。 第1回の認知症予防講座は、一般社団法人かぐや姫会の住民によるボランティアメンバーの多くの協力を得て開催することができました。メンバーの方々もこの講座に参加されて歌唱療法の意義を深められました。本講座以外に地域の高齢者の皆さんに介護予防の支援活動をされています。その活動においても、歌唱は高齢者の皆さんに受け入れてもらいやすいもので、楽しい時間作りとして多く取り入れられています。歌いたい歌を歌うだけではなく、脳の活性化を意識した歌唱療法に関心を深めて下さいました。   そこで、各地域の活動に歌唱療法を広めていただき、地域の高齢者の方々に認知症予防への意識を持っていただきたいということと、第1回認知症予防講座に参加して下さった方々に継続していただくことを目的に、歌唱療法の知識と技術を学ぶ、ベーシックセミナーを本学の看護実践研究センター主催で開催しました。 研修の参加対象者は、今後地域で啓蒙活動をしていただくかぐや姫会のメンバーの5名と大学教員と学生の合計9名です。   このセミナーは、「歌唱セラピー技法セミナー」という名称です。講師は、認知症予防講座をご担当いただいた皆美 久音先生です。 特別に研修プログラムを構成していただきました。このプログラムは、地域で歌唱療法の啓蒙活動をするにあたり、1回60分の歌唱療法を実践できる知識と技術の特別プログラムです。   ▼ CSTP育成セミナー 座学風景   講座と演習で、演習が多く構成されています。最終評価として、各自が各自の活動の場で状況に応じたプログラム構成を行い実践し、その結果を発表し講師に講評していただくものです。各自、実践時間や内容、参加者数は異なりますが、個々の実践の内容と課題を報告しあいこれからの活動に向けて講師からアドバイスを受けました。10月25日に無事9名が研修を修了することができました。   講師のアドバイスは、安心して歌っていただく環境を作ること、声の調子を整え、何があっても笑顔で進めること、経験を重ねられ手遊びなどを工夫していくなど、個々にオリジナル版を製作し楽しさを構成していくことなどのアドバイスを受けました。   この研修を修了した方の呼称を、Community Song Therapy Promoter(CSTP)とし、地域で歌唱療法を推進していく者としました。第1回CSTPの今後の活躍を期待し応援していきたいと思います。   ▼ CSTP修了者と講師(中央) 歌唱セラピー技法セミナー 参加者の声 介護予防体操をする中で、参加高齢者の体力や姿勢維持が年齢を重ねるごとに衰えを観察し体操のプログラムの構成が難しくなっていました。歌唱療法を学ぶことで引き出しが広がり活動の幅が広がりました。 身近な方々と共に歌唱療法の一部をさせていただいた。とても楽しく皆さんが参加して下さったので思いきって行ってよかったです。 歌うことを楽しいと笑顔になっていかれる方が多い反面、あまり好まないことを言われる方も参加者にはおられたが、続けるうちにもう一度やらせてほしいなど関心を示されたことを経験し、少し戸惑うこともありました。 人前で行うことは疲れるけど、自分にとっては良かったです。もっと練習をして経験を積んでいきたいです。 講座を受けてよかったです。これまでの経験に学んだことを応用していくことができます。 講座を受講して歌唱療法の基礎的な知識、手法を学ぶ機会を得られてとても勉強になりました。自分自身が歌唱療法の影響を受け、何気ない日常で歌を口ずさむようになっていることに気が付きました。歌うことでリラックスしていることを感じなにより自分自身が歌唱療法の意義を体験できたことをうれしく思います。 歌唱セラピー技法セミナー に参加した学生の声 歌唱療法のセッションに参加させて頂き、実際の参加者の表情や歌唱状況を確認したことで歌唱療法による情動への影響を実感することができました。また、歌唱療法に参加している高齢者は笑ったり、積極的に身体を動かしたりしており、とても楽しそうに歌唱されている様子を伺うことができました。   歌唱療法のセミナーでは、歌唱療法におけるプログラム作成時の工夫であったり、歌唱療法で行われている手遊びやクールダウンの効果や理由などについて教わりました。他にも、皆美先生のセミナーを受けたことで歌唱は歌うことで気持ちが穏やかになるだけでなく、「手遊び」や「パタカラ体操」など脳トレや嚥下予防など効果が得られることを学びました。   最後に、エリシオン真美ヶ丘の施設で学生主体の歌唱療法を行う機会を得ました。集団での歌唱療法は、一人一人の実施状況を観察することが困難で学生だけでは目が行き届かない中、原田先生やエリシオンのスタッフの方々が協力して下さったため、円滑にプログラムを遂行することができました。今回の歌唱療法の実施により、高齢者一人一人の個別性についての配慮が足りず、一部行うことができなかった内容もありましたが、皆美先生から「時間配分や会話内容などは経験を積むことで身についてきますので、これからも頑張ってください」という助言をいただき、プログラム作成や歌唱療法の技術面など今後実践を積み重ね、修得していきたいと思いました。   歌唱療法についての学びを得る機会を設けて下さった皆美先生や原田先生、かぐや姫会やエリシオン真美ケ丘アネックスの方々に深く感謝申し上げます。今後も学んだ歌唱療法の知識を活かしていきたいと思います!   看護医療学科 4回生 原 瑛美   今回、私自身卒業研究で音楽療法についての論文を作成することがきっかけとなり、「歌唱セラピー技法セミナー」に参加させていただきました。   セミナーの前に、実際に皆美先生が実施されている歌唱療法の様子を見学させて頂き、参加者の方々がとても楽しそうに手遊びされている様子がとても印象的でした。   セミナーの中では、歌に関する知識だけでなく、歌唱療法の中で行うストレッチ、手遊びや、その効果についても教えて頂くことができました。皆美先生が実施されている歌唱療法のプログラムを思い返しながらセミナーに参加することで、参加者の皆様に楽しく過ごしていただくために工夫されている声掛けや言葉遣い、表情などセミナーで学ぶ技術を実践の様子を踏まえて理解することが出来ました。   最後には施設で歌唱療法を行ったのですが、施設でとても楽しそうに積極的に歌唱に参加してくださっている方々を見て、歌の力を肌で感じることができ、歌唱療法の凄さを今後、さらに多くの人に知ってもらいたいと思いました。   今回このような歌唱療法についての知識を学ぶ機会を設けてくださった皆様に感謝申し上げます。   看護医療学科 4回生 中田 花菜 男性の社会交流を応援しよう。 男性だけの歌唱療法の会を開催しました。 第1回認知症予防講座の参加者は、全員女性でした。女性の方々は比較的地域の交流の場に参加されやすい状況があります。そこで、男性の社会的交流の場を支援することを目的に、男性だけの歌唱療法の会を開催しました。講師は引き続き皆美 久音先生にお願いしました。この会は1回のみの開催で、少人数で開催する方向で進め9名の参加が得られました。参加希望者はほか数名おられました。都合により欠席されました。   参加者は、歌うことが好きな方、地域の高齢者支援に携わっておられる高齢の方々など歌唱が進むにつれ良い姿勢へと変化され、歌声もはっきり安定した状況でした。   女性ばかりの会と雰囲気が異なることを感じました。終了後は、講師の先生に感想を述べられるなど、参加したことを喜ばれていることが伺えました。     男性だけの歌唱療法の会 参加者の声 歌を歌うことは認知症予防に繋がると思います。皆さんとともに大きな声を出すことは家に閉じこもっているのとでは雲泥の差があるのでこれからも家から出て人と会う、話をするとかなるだけ多く参加しようと考えます。 ご自身が高齢者の生活支援に携わっておられること、身近な方のお誘いで参加され、その当時のことを思い出しながら懐かしい歌を声を出して歌うことは身体の活性化や脳の刺激に繋がり認知症の予防に効果があることを感じられました。よい体験をさせていただきました。今後も参加の機会があれば是非参加させていただきたいです。 歌唱療法士(講師)の声 「歌って笑って若返り!」 歌唱療法の講師 皆美 久音(みなみひさね)でございます♪   皆さんで美しい艶声を目指して、久しく(永く続けて)音を奏でて歌で元気に楽しく、健康長寿を 目指しましょう!という思いで歌唱療法の講師名としました。もう10年も前のことになります。 平素は、神戸市の地域で歌唱療法講座を担当しています。私自身がMCI専門士(日本認知症予防協会認定)の認定を受け、認知症予防に意識を持ち、歌唱療法を行っています。   今回は、広陵町という地域で、大学と住民のボランティアグループが協働で地域住民の方々を対象に介護および認知症予防を目的とした講座を開催される活動に参加させていただき、新たな経験をさせていただきました。   さらに、地域で歌唱療法を啓蒙していただけるよう、ボランティアグループの皆様を対象に、ショートプログラムの歌唱療法の基礎的知識を構成し啓蒙活動に活用していただけるよう「CSTP」という呼称で人材の育成に関わらせていただきました。   参加者の皆様の笑顔が増え活力につながり関心を深めて下さったこと、地域に歌唱療法を推進していただくボランティアグループの方々の熱心な思いと活動に関わらせていただき、この度の一連の活動を通じまして地域の皆様と歌でふれあえた幸せを私自身も感じています。   「頑張る」という言葉があります。時には精一杯力を出すことも大切ですが、私は「顔晴る」という漢字に替えて日々を過ごすようにしています。なんだか心もやわらかく穏やかになるような・・・   顔を晴れやかに=微笑みから笑顔に、すると、小さな幸せを感じたり見つけられるような気が するのです。そして笑顔と同様に、実は「笑声(えごえ)」という言葉があります。口角を少し上げて微笑んで声を出すと笑声になりますので、ぜひ!今日も佳い日でありますよう(*^∀^*) 終わりに… 認知症予防講座は、6月末から開催してきました。そして、地域で歌唱セラピーの啓蒙活動を行うCSTPの育成を実施してきました。   これらの活動は、一般社団法人で地域の高齢者支援を長年実践されているかぐや姫会、認知症予防講座の後方支援として包括支援センターと社会福祉協議会、地域の高齢者の皆さん、そして、歌唱療法実践者で講師である歌唱療法士、畿央大学 看護実践研究センターの企画運営、学生の参加など、異なる団体や個人が地域の認知症予防を目的に歌唱療法を通じて協働することで実践することができました。   この活動は、自治体と地域の住民、地域の高齢者支援活動を行うボランティア団体の協働による活動概念に留まらず、個人や団体、関わる全ての人々がそれぞれに持つResourceを活用し、共に新たな価値を構想し、それぞれが、その構想に向けてアクションを実行し新しい価値観を創造していくプロセスを辿っていく「共創」の概念に基づいています。   地域の課題や問題の対応に向け協働して何とかしようという概念から、共に、「介護予防・認知症予防」を地域に啓蒙するという目的に向かって、歌唱療法という手段を用いて新しい価値観を作り出すアクションを実践してきました。まさしく、「共創」です。   また、学生にとっては地域の人々と接点を持ち、同じ目標に向かいこの活動に関わる多様な人々との交流は貴重な学修経験となりました。   最後に、本活動は本年3月末に初めて開催した「歌唱療法」が基盤となっています。その後、認知症予防講座を実践するにあたり多くの方々にご協力をいただき継続されてきました。特に、講師の皆美 久音先生にはご多忙の中遠方までお越しいただき、ポジティブ精神にのっとり丁寧なご指導をいただきました。なによりも先生の笑顔が参加者に大きな影響を与えていました。皆美先生をはじめかぐや姫会の皆さん、関係者の皆様に心より感謝を申し上げます。   今後も引き続き、地域住民が、地域の住民らで支え合い、住みやすい街づくりに向けた地域における共創社会の構築に向け大学としての役割を追求できればと思います。   看護実践研究センター認知症ケア部門 看護医療学科 教授 原田 俊子 関連記事 畿央大学 看護実践研究センター   畿央祭ウェルカムキャンパス「スマイル交流サロン」活動レポート~ 看護実践研究センター 畿央祭にて ”がんカフェ「きらめき」” を開催しました!~ 看護実践研究センター 「アルツハイマーデー」啓発活動報告~看護実践研究センター 認知症ケア部門 「認知症の人と家族の交流会 in KIO」を開催!~看護実践研究センター認知症ケア部門 「障がい児の愛着形成支援」について研修会を開催!~看護実践研究センター プロジェクト研究成果発表会を開催しました!~看護実践研究センター 認知症予防講座「歌って、笑って若返り」を開催しました~看護実践研究センター認知症ケア部門 看護実践研究センター認知症ケア部門主催「高齢者看護・ケアに活かすホリスティック・ナーシング」講演会を開催しました。 看護実践研究センター第9回研修会「地域共生社会の実現に向けて~様々な在留資格による外国人介護職受け入れの現状と課題~」を開催しました。

2024.12.06

看護実践研究センターシンポジウム 行政・関係機関・大学連携による中小企業の健康づくり推進―広陵町における中小企業健康経営推進の取り組み―開催報告

看護実践研究センター地域包括ケア部門では、乳幼児から高齢者までの保健医療福祉分野における連携および他職種との連携と協働に関する活動を行っています。   今年度は、2023年7月に広陵町と広陵町商工会・町内中小企業の保険者である全国健康保険協会奈良支部(以下協会けんぽ奈良支部)の3者において、健康づくりの推進に関する包括連携協定が締結されたことを期に実施した健康経営推進実態調査(インタビュー調査含む)の結果報告と、インタビュー調査にご協力いただいた3事業場をシンポジストに迎え、働く世代の健康づくりについて、行政・職域・関係機関が連携することでの可能性を考えることを目的としたシンポジウムを企画実施しました。     第一部の調査報告では、研究代表者である松本から、コロナ禍を経た事業場の状況や健康経営に関する知識や意識・健康経営優良法人認定に匹敵する項目の実施状況の質問紙調査結果とインタビュー調査結果について、報告しました。     この調査で明らかになった産業医の選任義務がない50人未満の小規模事業場の課題として、事業場の支援機関である地域産業保健センター(地域窓口)の存在や活動が知られていないこと・高齢労働者やがん等の慢性疾患を保有する労働者の就労継続(エイジフレンドリーガイドラインや治療と仕事の両立支援)に関する内容が知られていないことから、町内の事業場の健康課題や健康経営推進上の課題を関係機関・研究者・事業場で共有しながら展開していく必要性を挙げ、今後「職域健康づくり推進連絡会(仮称)」を発足して関連企業を巻き込みながら展開していく予定であることを報告しました。     第二部のシンポジウムでは、広陵町における中小企業健康経営推進の取り組みとして、健康経営をサポートする立場である協会けんぽ奈良支部  井上芳樹企画総務グループ長、2024年度健康経営優良法人認定事業場として、社会福祉法人信和会  おきなの杜 名張裕信施設長、健康経営のステップである「健康宣言」をされた事業場として、 大和化学工業株式会社 東田誠次代表取締役、大栄工業株式会社 岡田良彦代表取締役社長をシンポジストに招きました。     協会けんぽ奈良支部では、連携協定に基づく広陵町内事業場に対する健康経営支援とともに県内事業場の健康づくりとして、35歳以上の方を対象とした生活習慣病予防健診の受診費用低額化を行い、胃・肺・大腸・乳・子宮頸部のがん検診と定期健康診断・特定健診のセット受診を可能にしていることと健診受診機会が少ない家族への受診拡大活動を展開していることが報告されました。   ▼ 協会けんぽ奈良支部 井上 芳樹 企画総務グループ長       3つの事業場からは、それぞれの業種や事業形態での特性からの健康課題対応として、健康で働き続けられることを念頭にした雇用確保による事業継続の工夫やその効果について報告されました。   ▼ 社会福祉法人信和会 おきなの杜 名張 裕信 施設長     ▼ 大和化学工業株式会社 東田 誠次 代表取締役     ▼ 大栄工業株式会社 岡田 良彦 代表取締役社長     具体例としては、健診は年齢に関係なく血液検査を含めた全項目実施(人間ドック受診もあり)で全員受診をめざし健康状態の把握に努めていることや、残業減のための定時終業のルール化、有給休暇取得率が高いとさらに特別休暇付与をする、15時終業日の設定など、ワークライフバランスを徹底することで仕事と生活上の楽しみを両立できるようにしていること、従業員間や経営者との間でコミュニケーションを活性化し働きやすい職場づくりを行っていることが報告されました。   また支援関係機関である葛城地域窓口(葛城地域産業保健センター)矢倉弘一コーディネーター奈良県よろず支援拠点 山内竜也コーディネーターにも活動紹介をして頂きました。   ▼ 葛城地域窓口(葛城地域産業保健センター)矢倉 弘一 コーディネーター     ▼ 奈良県よろず支援拠点  山内 竜也 コーディネーター     シンポジウム後半には、山村吉由広陵町長も別の公務を終えて参加してくださいました。     その後の質疑応答では、健康経営に取り組んでいることで自慢できる強みとして、離職が少なく雇用継続が図られ、それが事業展開にも良い効果となっていることが回答され、健康経営の理念につながるものであることが示されました。   残念ながら、町内事業場の方の参加がなかったのですが、働く人の支援を行う方々である参加者からは、協会けんぽのがん検診を付与した健診展開や、地域窓口・よろず支援拠点などの支援機関活動について関心が寄せられました。   そして、最後に本調査の共同研究者である理学療法学科 福本貴彦教授と健康栄養学科 野原潤子講師の挨拶をもって閉会としました。     今後、共同研究者とともにこれらの情報を提供する場および町内事業場と行政・支援機関との連携による協働の場としての「職域健康づくり推進連絡会(仮称)」の活動開始に向けた広報を行っていきたいと思います。   町内事業場・支援人材である産業医・産業看護職(看護師・保健師)でこの活動に関心がある方は、下記QRコードに入力をして頂きますと情報提供をしますので、よろしくお願いします。            看護実践研究センター地域包括ケア部門 看護医療学科 教授 松本 泉美 文 鐘聲 関連記事 畿央大学 看護実践研究センター   認知症予防講座を開催しました。~ 看護実践研究センター認知症ケア部門 畿央祭ウェルカムキャンパス「スマイル交流サロン」活動レポート~ 看護実践研究センター 畿央祭にて ”がんカフェ「きらめき」” を開催しました!~ 看護実践研究センター 「アルツハイマーデー」啓発活動報告~看護実践研究センター 認知症ケア部門 「認知症の人と家族の交流会 in KIO」を開催!~看護実践研究センター認知症ケア部門 「障がい児の愛着形成支援」について研修会を開催!~看護実践研究センター プロジェクト研究成果発表会を開催しました!~看護実践研究センター 認知症予防講座「歌って、笑って若返り」を開催しました~看護実践研究センター認知症ケア部門 看護実践研究センター認知症ケア部門主催「高齢者看護・ケアに活かすホリスティック・ナーシング」講演会を開催しました。 看護実践研究センター第9回研修会「地域共生社会の実現に向けて~様々な在留資格による外国人介護職受け入れの現状と課題~」を開催しました。    

2024.11.29

ならコープ「らくらくお料理パック」レシピ開発に挑戦!vol.1~健康栄養学科

2024年度4月より中谷 友美先生と上西 梢先生の指導の下、健康栄養学科の学生たちが、株式会社CWS *1 と連携して、ならコープで販売している「らくらくお料理パック」*2 のレシピ開発に取り組んでいます。 *1 株式会社CWS ならコープの子会社で、ならコープで販売しているらくらくお料理パックなどの商品開発や製造をしています。   *2 「らくらくお料理パック」 ならコープが販売しているミールキットのことです。お肉や野菜などの必要な食材と付属のタレが入っていて、自宅で煮たり焼いたりするだけで一品が完成するお手軽なキットです。 レシピ開発 説明会 今年度初めに本レシピ開発の説明会を実施して、参加学生を募った結果、現在5つのチームが、レシピ開発に取り組んでいます。このお料理パックの開発には、価格設定、調理時間、過去のレシピは使用できない、既存のタレを使用するなどたくさんのポイントがあります。学生らは、これらのポイントを踏まえてレシピを考えていきました。   ▼ 株式会社CWS様の説明の様子       学内プレゼン大会 5月23日(木)学内プレゼン大会を開催しました。学生たちは、チームごとにレシピ案やそのコンセプトなどを発表しました。それぞれしっかりと考えられており、とても有意義な回となりました。7月には、2回の試作を経て、株式会社CWSに書面によるメニューの提出をしました。   参加している学生の感想 今回のレシピ開発を通じて、最も楽しかったのは、自分が考案したレシピを試行錯誤しながら形にしていく過程でした。アイデアを基に料理を作り上げることで、想像していたものが実際の一品に仕上がる瞬間には非常にやりがいを感じました。特に、味や食材の大きさなどを微調整しながら、理想通りに仕上げるという経験は今までになかったので非常に楽しかったです。   一方で、ミールキット特有の制限や課題にも直面しました。まず、販売価格帯に設定が有るため、原価を抑える必要があったことです。ただおいしい料理を作るだけではなく、限られた予算の中で食材を選び、安くておいしいレシピを作るという点は、これまでの料理とは異なる取り組みでした。また、使える材料に制限があったため、その範囲内で工夫を凝らす必要があり、想定していたレシピを修正・改善する必要がありました。さらに、ミールキットでは、誰でも手軽に作れるように手順を簡略化することも必要であり、複雑な工程をいかに簡単にできるかが難しい部分でもありました。   こうした制限がある中で工夫を重ね、レシピを作り上げる経験は、管理栄養士になるうえで重要な経験になったと思います。   健康栄養学科 2回生 滝澤 人和 田中 菜々羽   ▼ 実際に市販されている商品を調理しました       今後、学生が考案したレシピについて、株式会社CWSよりフィードバックが行われ、選考に残ったメニューをならコープに提案する準備に入ります。ドキドキしますが、来年4月にならコープで販売できることをめざして、今後も取り組んでいきます。   畿央大学 地域連携担当 関連記事 野迫川村「郷土料理研究交流実習会」に参加しました!~ 健康栄養学科 奈良県中央卸売市場で「第17回ならいちばのキッチン料理教室」を開催!~ 健康栄養学科  地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ 河合町佐味田地区の「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の動物将棋の制作活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 畿央祭にて ”がんカフェ「きらめき」” を開催しました!~ 看護実践研究センター 今年度3回目!畿央大学×ならコープ『こども寺子屋』を開催しました!  

2024.11.25

人間環境デザイン学科 海外インターンシップ2024 vol.1~ 台湾に向けて出発!

人間環境デザイン学科では、以下の3点を目標とし2023年度より「海外インターンシップ」を行っています。   海外の学生と交流を深める機会をもち、人間環境デザインを学ぶ学生として、国内外の住まいや集落、人々の暮らしに関する幅広い視野をもつ。 国内外の集落における地域課題の発見と解決に向けた提案を海外の学生とともに行うためのコミュニケーションスキルを身につけている。 自ら考え自発的にとりくむ姿勢を身につけている。   2024年11月22日(金)11時55分に関西国際空港を出発しました!初めて海外に行く学生も多く、これから始まる台湾ワークショップに向けてみんなワクワクしていました!   フライト中には機内食も出て、カツカレーと鶏肉のチリソースをいただきました!     現地時間14時30分に高雄空港に着き、みんなで集合写真を撮りました♪その後空港からホテルまで、バスで1時間半ほど移動しました。ホテルに着き、荷物を置き、夕食を食べるため少し離れたレストランまで歩きました!   3卓に分かれ夕食を食べましたが、それぞれの卓で別々の料理が提供され美味しかったり少し辛かったりしましたがみんな笑顔で夕食時を過ごすことができました!     その後、スーパーに行きみんな台湾ならではのお菓子やジュースを購入しホテルに戻りました!     明日から本格的に台湾でのワークショップが始まります!ワークショップも台湾の学生との交流もとても楽しみです!   人間環境デザイン学科 3回生 上田 葵生            2回生 岩野 萌 関連記事 ▼ 2024年度 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ ▼ 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.1~ 台湾に向けて出発! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.2~ 成功大学とのワークショップ開始! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.3~ 試行錯誤しながらも順調に作業が続いています! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.4~ 制作の最終日を迎えました! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.5~ みんなで台湾まちあるき! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.6~ かけがえのない仲間に感謝!   ▼ 人間環境デザイン学科 地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ 河合町佐味田地区の「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の動物将棋の制作活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 木の家設計グランプリ「銀賞」に入賞!~人間環境デザイン学科吉永ゼミ こども夢サポートプロジェクト「段ボールでつくる法隆寺五重塔」を開催しました!~畿央祭・ウェルカムキャンパス 学生視点で「畿央食堂なごみ」のリノベーション提案!! ~ 人間環境デザイン学科 李ゼミ  

2024.11.25

野迫川村「郷土料理研究交流実習会」に参加しました!~ 健康栄養学科

令和6年11月10日(日)健康科学部 健康栄養学科の上地 加容子教授と同学科の学生4名が野迫川村上垣内生活改善センターを訪れ、同村の郷土料理研究会の会員7名との調理実習交流会に参加しました。 野迫川村郷土料理研究会とは・・・   野迫川村郷土料理研究会は、大学生と会員が共同で野迫川村の郷土料理の調理実習を行い、異年齢との交流を通じて郷土料理を広く知ってもらうとともに新しい視点で故郷の料理に触れる契機となる研修を行っています。先人より伝わる料理を研究し、郷土の食文化の理解を深め、後世へ継承していくことを活動目標として、村内の学校との交流やイベントで料理を提供しています。     当日は朝9時に五位堂駅を出発し、約2時間で野迫川村に到着しました。現地では池口教育長をはじめ郷土料理研究会の皆さん総勢9名が温かく迎えてくれました。     池口教育長のあいさつの後、教育委員会の井上様から今回の調理実習についての説明を聞きました。そしていよいよ会員の皆さんと一緒に調理実習の始まりです。     献立は、地元の山で採れた松茸をふんだんに使った松茸ご飯、高野豆腐を作る過程でできる豆腐の粉を使った煮物、さしみこんにゃくの山椒味噌がけ、弓手原地域で食べられているたっぷりの大根おろしと唐辛子が入った弓手原のホット(汁物)、酢の物など地元の食材を使った郷土料理をレシピ通りに再現しました。     会員の皆さんが朝早くから下準備をしてくださったので、学生が主に担当したのは「弓手原のホット」と「高野豆腐の粉を使った煮物」です。     「弓手原のホット」は、乱切りにした野菜を煮込み、味付けしたらたっぷりの大根おろしと唐辛子を入れます。大きなおろし器で豪快に大根をおろします。おろし器は各家庭で手作りされており、粗さや口当たりなどが違ってくることから、家庭の味とされてきたそうです。           その他の料理の仕上げと盛り付けも手伝いました。         ▼松茸ご飯に学生もにっこり   また、この他にもウコンで漬けた大根漬けやさっくり揚げたかきもちなどもふるまわれました。     本学からは、田原本町の味間芋と宇陀の金ごぼうで作ったジェラート2種類を持参し、デザートとしてふるまいました。   料理がテーブルに並べられると、試食には池口教育長も同席し、出来上がった料理をいただきました。     普段あまり口にすることのない野迫川ならではの郷土料理に、学生たちは興味津々です。試食後は、それぞれの料理の由来や調理のポイントを会員の皆さんに教えていただきました。   参加した学生の感想 ● 初めて食べた食材や料理が多くて、とても良い経験になりました。野迫川村の郷土料理の歴史を学ぶことができ、レシピもいただいたので、家族にも振舞いたいと思います。また、このような交流会に参加したいと思いました。   ● 郷土料理研究会の方々に村のことや、郷土料理について話していただき、良い経験になりました。作った食事もとてもおいしかったです。   畿央大学 地域連携担当 関連記事 奈良県中央卸売市場で「第17回ならいちばのキッチン料理教室」を開催!~ 健康栄養学科 ラジオ「FMヤマト」で、4大学対抗ピザバトルを紹介!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 「4大学対抗ピザバトル」に出場しました!&サンプーペーで販売します~ 健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 【全国4位】フードスペシャリスト資格認定試験で特別表彰!~健康栄養学科 6/2(日)テレビ大阪「発見‼︎“食”遺産」に健康栄養学科上地ゼミの学生が出演します! 2024年度 新入学生研修 学科別レポートvol.4~健康栄養学科

2024.11.22

地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ

私たち清水ゼミでは、地域社会のDX推進を研究テーマの一つとして掲げ、特に高齢者層のデジタルデバイド解消に向けた実践的な取り組みを行っています。この度、その一環として2024年11月15日 (金)に広陵町西谷公園整備事務所にて、スマートフォンを活用した年賀状作成ワークショップを開催しました。 本ワークショップでは、「スマホで年賀状」アプリの開発者を東京からお招きし、地域住民の方々約30名にご参加いただきました。 当研究室の学生10名がサポートスタッフとして参加し、一人一人きめ細やかな支援を行うことで、和やかな雰囲気の中、参加者の皆様にデジタルツールの活用体験を提供することができました。   参加者からは、「若い学生さんと楽しく会話しながら学べた」「家族には聞きづらいことも気軽に質問できた」といった好意的な声が多く寄せられました。初めは難しそうと躊躇されていた方々も、実際の操作を通じて「あっという間だった」「若返った気分」といった感想を述べられ、デジタルツールへの心理的障壁が低減された様子が見られました。     本ワークショップの告知は、従来の回覧板とSNSを併用することで、より幅広い層への周知を実現しました。これは、アナログとデジタルの融合による効果的な情報伝達の一例として、今後の研究にも示唆を与えるものとなりました。   参加者の方々には、アプリの無料機能を使用して年賀状のサンプル作成まで体験していただき、実際にお試し印刷を申し込まれた方には二、三日後に実物がご自宅に届きます。完成を心待ちにする声も多く聞かれ、デジタルツールが日常生活に自然に溶け込んでいく可能性を実感する機会となりました。     今回のワークショップを通じて、地域社会のDX推進には、単なるデジタルツールの導入だけでなく、世代間交流や双方向のコミュニケーションを伴う「場づくり」が重要であることが改めて確認されました。今後も当研究室では、誰一人取り残されないデジタル社会の実現に向けて、地域に根ざした実践的研究を継続してまいります。 人間環境デザイン学科 准教授 清水 裕子 関連記事 河合町佐味田地区の「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の動物将棋の制作活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 学生視点で「畿央食堂なごみ」のリノベーション提案!! ~ 人間環境デザイン学科 李ゼミ 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」 レポート vol.5 ~完成&セレモニー開催! 5大学建築合同ゼミ合宿2024が瀬戸内海の犬島で開催されました!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ・吉永ゼミ 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.7~【番外編】開催に向けての取組み 明日香村の屋外居場所の縁台をメンテナンス!~ 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 【現代教育学科×人間環境デザイン学科】畿央大学付属広陵こども園の園児のために椅子を製作!  

2024.11.19

河合町佐味田地区の「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の動物将棋の制作活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ

人間環境デザイン学科の陳ゼミでは、佐味田地区の皆様と河合町役場と協力して『佐味田みんなの縁側』を制作し、2023年5月12日から河合町 佐味田集会所前に設置しています。 ▶ 前回の活動を紹介した記事はこちら     2024年9月23日(祝・月) 佐味田地区の方々に集まっていただき、秋をテーマとした板絵の制作や、実際に動物将棋で遊んでもらいました。今回は3回生だけでなく、2回生とともに活動を行いました。       板絵について、「秋」という共通のテーマの中でも、描く人によって描くものが異なっていて、見ていてとても面白かったです。     ルール説明をしながら、動物将棋で遊んでもらいました。子供でも遊べる簡単なゲームですが、大人も真剣に考えながら遊んでいました。       障子の中にあるライト部分が壊れていたので、修理いたしました。夜の佐味棚も障子の照明により、風流を感じられます。       佐味棚の側面部分に、製作・設置のプロセスを載せているQRコードを刻んだプレートを貼り付けました。ぜひ読み込んでみてください。       後日、残りの板絵は全部描かれて、佐味田地区の皆さんと本学学生が一緒に創作した「秋」テーマの飾りができました。     ▼ 今回の取り組みは河合町のHPでもご紹介いただいています! ▼ 畿央大学との連携事業:住民の方々が憩える場の提案について/河合町     人間環境デザイン学科 3回生 辰巳 心太 関連記事 ▼ 陳ゼミ 河合町佐味田地区での活動についての過去の記事 河合町佐味田の居場所計画で「佐味田みんなの縁側」“縁台”を提案!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所計画 「佐味田みんなの縁側」制作・発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所「佐味田みんなの縁側」の活用状況調査~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田地区「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の制作活動~人間環境デザイン学科 陳ゼミ   ▼人間環境デザイン学科についての過去の記事 木の家設計グランプリ「銀賞」に入賞!~人間環境デザイン学科吉永ゼミ こども夢サポートプロジェクト「段ボールでつくる法隆寺五重塔」を開催しました!~畿央祭・ウェルカムキャンパス 学生視点で「畿央食堂なごみ」のリノベーション提案!! ~ 人間環境デザイン学科 李ゼミ 5大学建築合同ゼミ合宿2024が瀬戸内海の犬島で開催されました!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ・吉永ゼミ