2025.08.22 

広陵町「いのちを守るまちづくり」イベントに畿央大学の教員・学生が参加!

広陵町 けんこう推進課主催の体験型イベント「いのちを守るまちづくり」が、2025年8月3日(日)にさわやかホールにて開催されました。本イベントは、参加者が「いのち」の大切さについて考えるきっかけとなるよう、さまざまな体験型コーナーが設けられています。当日は、およそ600名の来場者がお越しになり、大変賑わいました。

 

畿央大学からは、教員と学生総勢33名が【食育コーナー】【親子体力チェック】【積み木コーナー】【認知症予防の啓発コーナー】の4つのブースを担当しましたので、その様子をそれぞれご紹介します。

食育コーナー

健康栄養学科 野原 潤子講師、岩田 惠美子准教授と学生8名が参加し、会場内に食の大切さを楽しく学べるコーナーを設けました。魚釣りゲームでは、魚のペープサートを釣りながら魚の種類を学び、すごろくでは好きな野菜を答えたり、ご飯を作ってくれる人に「ありがとう」を伝えたりするマスを通して、食の知識や感謝の心を育みました。かるたでは家族や友達と一緒に楽しく学び、ペアマッチゲームでは旬の食材をペアにして季節の野菜について理解を深めました。

 

 

魚釣りゲームやすごろく、かるたは特に子どもたちに人気で、ペアマッチゲームは保護者やご高齢の方にも好評でした。同じ会場には食育SATシステムと大塚製薬コーナーも設置し、保護者は子どもたちが遊んでいる間に、栄養バランスチェックや健康クイズに参加してくださいました。食育SATシステムでは食品模型を使って1食分の栄養価や栄養バランスを確認、大塚製薬コーナーではクイズの後に啓発チラシやポカリスエットを配布しました。世代を問わず、楽しみながら学べる時間となりました。

 

参加学生の感想

今回の食育イベントでは、魚釣りゲームが特に人気で、子どもたちが釣った魚の名前をどんどん覚えていく様子を身近に見ることができました。最初は知らなかった魚の名前も、2回目以降には自信を持って答えてくれる姿に、楽しみながら学んでいるんだと実感しました。小さな子どもも上手に魚を釣っていて、その集中力や吸収の早さに驚かされました。

また、ペアマッチゲームでは子どもたちが真剣に取り組む姿も印象的で、保護者の方も一緒に参加してくださるなど、親子で楽しく食について学ぶ場になりました。私は子どもたちの目線に合わせてしゃがみながらゆっくり説明し、入り口で来場者に声をかけて各コーナーへ案内することを心がけました。

今回の経験を通して、楽しみながら子どもたちと関わる上で役立つ貴重な経験を積むことができました。地域の方々と直接触れ合うことで、教室では学べない現場の実情を知ることができ、自分自身の成長も実感しています。

 

健康栄養学科 4回生 林 実樹

 

 

食育に関するブースでは、「旬の野菜についての神経衰弱」、「食事についてのかるた」など、一度は遊んだことのある遊びを用いたものだったので、小さい子どもでも旬の野菜や食事について楽しく遊びながら学ぶことができるので、参加してくれた子どもたち、みんなが楽しんでいてくれて嬉しかったです。

特に、「旬の野菜についての神経衰弱」では、小さい子どもだけでなくご高齢の方や親子でも楽しんで旬の野菜について学んでくれていてとてもよかったです。旬の野菜をただ知ってもらうだけでなく、「一年中売っている野菜でも、旬の時に食べると栄養価が一番高いですよ」などの声掛けも行うことで、より、理解が深まったのではないかと思います!

今回、スタッフとして参加させていただいて、小さい子どもにどうしたら食事に関して興味を持ってもらえるのかを考えながら小さい子と関わることができ、すごく貴重な経験をできたと思っています。

 

健康栄養学科 4回生 奥本 しずく

 

 

食育のブースでは”魚釣り”や”食事についてのすごろく”など、子供も楽しめるようなものが、多くて小さいお子さんと関わることが多かったです。その中でお子さんが少しでも食に興味を持ってもらえるように、また楽しんでもらえるように声掛けを行いました。参加してくださったお子さんは例外なく、夢中になって遊んでくれました。

また、すごろくでは、マスの一つに「ご飯を作ってくれている人にありがとうを伝える」というマスがあるのですが、お子さんが保護者の方に素直にありがとうを伝えている姿を見てすごく感動しました。

今回参加させていただいて、小さいうちから遊びを通して食育を行うことで、日常生活に不可欠な食事に興味を持ってもらえることがわかりました。今後の学業に活かしていきたいです。

 

健康栄養学科 4回生 三堀 紗穂

親子体力チェック

ご自身の体力を知り、日頃の運動の啓発を目的としたコーナーです。理学療法学科 松本 大輔准教授、梶原 由布助教と理学療法学科の学生16名が参加しました。

 

 

子どもからご高齢の方まで幅広い世代の方々が約300名も興味を持って参加してくださいました。握力測定に加え、本学が開発にもかかわった足指筋力測定や、世代に合わせて、子どもには立ち幅跳び、ボール的狙い、大人には筋肉量やロコモチェック、歩行・バランスチェックなどを実施しました。

 

 

実習を終えた4年生が中心だったので、学生との会話も弾み、笑顔あふれるブースとなりました。

参加学生の感想

小学生を対象にしたブースでは全身運動や協調運動をする課題でした。短い練習時間の中で全身での動きを一致させ、大きな力を発揮したり、力の調節をしたりする難しい課題でしたが、動きの上達が見られました。これを通して子供たちに身体を動かす楽しさを感じてくれたらと思います!

理学療法学科 4回生 高田 翔平

 

 

小学生に向けたブースではポイントを確認して何度も挑戦する様子が見られました。練習、試行錯誤することで記録が伸びるお子さんが多かったです。子どもたちの喜ぶ顔を見ることができて、こちらまで嬉しい気持ちになりました!

理学療法学科 4回生 菅野 愛子

 

 

私はご高齢の方々の体力測定を担当しました。なかなか普段測定する機会の少ない項目を用意していたので、特に理解しやすいルール説明に力を入れ、安全に楽しんでいただける環境づくりに努めました。多くの方々に喜んでいただけたことが、何よりうれしかったです。

理学療法学科 4回生 森岡 真優

積み木コーナー

現代教育学科の永渕泰一郎先生と幼児教育コース2回生の学生6名が参加。児童文化演習で積み木の授業を受けた学生が、子どもと直接かかわる実践編にもなっています。子どもたちは、自由に積み木を積んだり並べたりしながら想像力を発揮。学生たちは、そんな子どもの姿を見守りながら一緒に作品づくりを楽しみました。

 

 

教育学科2回生幼児教育コースの学生は、この夏はじめて保育所実習に2週間行きます。実習に行く前に子どもとかかわりたいと思う学生が集まってくれました。子どもたちの積み木の表現は素朴なものですが、積んだバランス感や規則正しい並べ方に保護者が「うまいね」「すてき」と喜んでいることがとても素敵でした。

参加学生の感想

今回の積み木コーナーで子ども達と関わった経験から、沢山のことを得ることができました。まず、一人ひとり性格や表現が全く異なることに気が付き、それに合った言葉がけや、関わり方をすることが大切だと感じました。しかし同時に、実際に行うことの難しさを感じました。

このような沢山の子ども達と関わる機会は、今まであまり経験したことが無かったので、最初緊張していた子どもに対する接し方が難しかったですが、段々と笑顔になって積み木で遊んでいる姿が見られて、安心しました。最後、もう少し遊びたい、楽しかった、などと子ども達が話しているのを聞き、凄く嬉しく感じました。実習前にこのように子どもと関わることができて良い時間を過ごせたと思います。この経験を実習や将来に活かしていきたいと思いました。

現代教育学科 幼児教育コース 2回生 石口 真衣

 

私は今回、「いのちを守るまちづくり」イベントのスタッフとして参加させて頂きました。当日には、積み木コーナーで乳児期の子どもから小学生の子どもまで色々な年齢の子どもたちと一緒に積み木で遊びました。年齢によって積み方や遊び方などが異なり、保育士を目指している身としてとても良い学びとなりました

また、高く積み上げたり、積み木を電車のレールに見立てたり、家を作ったりなど遊び方は子どもたちみんなが違っていたのもとても興味深かったです。積み木が完成した時には喜んでくれたり、途中で崩れてしまった時には悔しがったりと一緒に遊ぶ中で様々な経験を子どもたちと共有することができ、参加して良かったと心から思いました。今回、このボランティアを通して沢山の貴重な体験ができました。

現代教育学科 幼児教育コース 2回生 伊藤 千聖

認知症予防の啓発コーナー

看護医療学科 島岡 昌代講師と本学の認知症啓発のための学生ボランティア団体Orange Projectの学生3名が参加。認知症クイズブレスレットの作成体験を通じて、認知症について楽しく学べる機会を提供しました。また、ブースではオレンジ色の花をみなさんに作ってもらい、それをロバ隊長に貼り付けて「オレンジロバ」を作る催しも行いました。

 

 

オレンジ色は認知症サポートの象徴であり、ロバ隊長は認知症サポーターキャラバンのマスコットで、認知症の人々を応援する活動に参加しているというメッセージが込められています。小さなお子様からご年配の方までたくさんの方々にご協力を頂いて、素敵な「オレンジロバ」が完成しました。

 

参加学生の感想

普段あまり認知症について考えることがない方でも、ブレスレットづくりやクイズを通して認知症について考える機会になったように思います。オレンジリングやロバ隊長を見つけたときに、今回のことを少しでも思い出してもらえたらうれしいです。たくさんの笑顔に触れることができて、私も一緒になって楽しむことができました

 

看護医療学科 4回生 大久保 翼

 

歯科検診に来られるお子さんを対象に認知症のシンボルカラーであるオレンジ色をベースとしたビーズブレスレットづくりのお手伝いをさせていただきました。子どもたちはみんな頑張ってビーズに糸を通して好きなビーズを組み合わせ個性が出るものが完成し、嬉しそうにする様子が可愛かったです。子どもたちがブレスレットを作成している間、親御さんたちが認知症のクイズをしており、広陵町のこういった幅広い世代を対象に啓発活動を行う工夫が素敵だと感じました。

 

看護医療学科 3回生 森 愛華

 

私は今回、子どもとビーズ作りに参加しました。子どもの年齢によっては、ビーズを糸に通すのが簡単な子どももいれば、難しく手助けが必要な子どももいました。そこで、子どもが率先してビーズブレスレットの作成に取り組めるよう、個別性に合わせて楽しく話しかけることができました。また、子どもと関われるボランティアに参加することで、子どもが達成感や喜びを感じられるよう支援でき、自分自身も貴重な経験を積むことができました。

 

看護医療学科 3回生 福田 光紗

地域連携センターより

朝10時過ぎに会場へ伺ったところ、すでに多くの町民の皆さんが来場されており、にぎわいを見せていました。乳幼児や小学生などお子さま連れのご家族をはじめ、中高年のご夫婦やお友人同士など、幅広い年代の方々が、たくさんある体験コーナーを楽しみながら回られていました。待ち時間には、スタッフとの会話を楽しまれる様子も見受けられ、町民の皆さまに親しまれているイベントであることを強く感じました。

学生たちは、それぞれの役割を笑顔でしっかり果たしており、大学での学びに加えて、このような地域とのかかわりの中で多くのことを経験し、勉強以外の面でも大きく成長していることを実感しました。

このような貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。

 

地域連携センター

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