2024年7月22日の記事

2024.07.22

前期の最後は高齢者疑似体験!~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」vol.4

看護医療学科の「老年看護学援助論Ⅱ」(3年次前期必修科目)では、高齢者看護に必要とされる生活機能の視点からのアセスメントや看護技術、紙面上の事例による看護過程の展開を行い、高齢者の日常生活の維持に必要な援助技術を演習し学修します。 今まで3回にわたり今年度の授業の様子をご紹介してきましたが、今回が最終回です。 ▶過去にご紹介したブログはこちら 第1弾 第2弾 第3弾   老年看護学援助論Ⅱでは、疾患の治療や早期回復に重きを置くのではなく、長い人生の積み重ねを経たその人の生き方や生活、加齢によるさまざまな影響を捉えながら、その人の「もてる力」に着目し、その人や家族の望む生活を支援する看護のあり方を学んできました。   対象とその家族、生活を包括的に捉えることに当初は戸惑いもあった学生でしたが、事例検討やグループディスカッションを通して次第に視野が広がり、対象者が自らより良い状態に向かうためのケアや望む暮らしを支える看護を考え、それぞれの看護目標・看護計画を立案し、学内演習では自分が考えた看護実践を行いました。学生1人1人の思いや工夫、個性があふれる演習はとても素晴らしく、アセスメントから評価までグループメンバーで協力し合い、充実した授業となりました。 高齢者疑似体験の様子 今回は「高齢者疑似体験」の様子を写真でご紹介します。対象者役の学生は「高齢者疑似体験」の装具を装着し、日常生活動作を擬似的に体験することにより、加齢による身体的な変化(筋力、視力、聴力などの低下)を知り、高齢者の気持ちや介護方法、高齢者とのコミュニケーションの取り方を体験的に学びます。             3年生前期は本当に大変な時期だったと思いますが、後期の臨地実習に向けて確実に技術力も人間力も培えたと確信しています。老年看護学実習では老年期の人々との語りや関わりから学ぶことは本当に大きく貴重な時間でもあります。学生と対象者の相互作用がお互いにとって財産となりますように、私自身も皆さんとの実習を楽しみにしています。   老年看護学援助論Ⅱ担当 看護医療学科 准教授 室谷 牧子   【関連記事】 外部講師による講義『食べたい!』を支えるケア ~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」vol.1 『実習に活かす高齢者看護技術』高齢者の個別性に合わせた援助を考える~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」Vol.2 「どこでもシート」の魔力~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」vol.3 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 ホスピス見学実習に行きました!~看護医療学科「終末期ケア論」 vol.2 「臨死期の看護を学ぶ」エンゼルメイクの演習を実施! ~看護医療学科「終末期ケア論」vol.3 フレンドリーをめざす「認知症ケア論」のご紹介!~看護医療学科 外部講師による講義「若年性認知症の理解とその支援の実際」~看護医療学科「認知症ケア論」vol.2 「当事者主体で環境改善を目指す!」フィールドワークで学びを深めました~看護医療学科「認知症ケア論」vol.3 「障がい児の愛着形成支援」について研修会を開催!~看護実践研究センター 産婦人科医に学ぶ超音波診断法の理論と実際~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」