2013年2月21日の記事

2013.02.21

2012年度後期マミポコ・キッズの活動が終了しました。

10月からはじまった後期マミポコ・キッズは、計6回の活動をもって終了となりました。最後の2回の活動もブログで紹介したいと思います。 「マミポコ・キッズ」では、近隣の小学生を対象に、室内遊びや外遊び、伝承遊びを通じて子どもたちの人間関係を築くお手伝いをしています。グループや年齢の違う子ども達と触れ合ううち、相手や自分の良さに気付くことができます。子ども同士の関係性が広がって、大勢で遊ぶことが苦手な子も、お友達と楽しく遊べるようになっていきます。 第5回の活動は、外遊びでした。寒い中、子どもたちは元気いっぱい活動することができました。ダンボールの上に乗せたボールを、グループ全員で運ぶ「ボール運び」では、どう持つのが一番いいのかを話し合って工夫することができました。また、「ばななおに」では、友達を助けるなど、子どもたち同士で助け合っていました。グループ内の仲間意識や思いやりが見られた第5回の活動でした。   第6回の活動では、アリーナ全体を使ってすごろくをしました。それぞれのマスにあるゲームやミッションを、グループのみんなと協力しながらクリアしていきました。最終回ということもあり、緊張している子どもも少なく、最初から笑顔いっぱいの活動ができました。さいころを投げるとき、順番を決めていたり、何人かで一緒に投げるようにしていたりと、グループのみんなが楽しめるよう子どもたちで話し合っている姿がたくさん見られました。最後に、グループごとにこれまでの活動や第1回のときにそれぞれが書いた自分の目標を振り返りました。また、グループリーダーからプレゼントをもらって、子どもたちはとても嬉しそうでした。   マミポコ・キッズでは、第6回の活動の時に、保護者の方々にアンケートを書いていただきました。感想・意見の中には、「参加してよかったです」「子どもが毎回楽しみにしていました」「家でよくマミポコの話をしていました」「子どもの成長が見られました」といった、私たちにとってとても嬉しい感想・意見を書いてくださったものばかりでした。また、改善点を書いていただいた方もいて、わたしたちが気付けなかったところにも気付くことができました。   2012年度後期マミポコ・キッズはこれで終了となりますが、これからも保護者や地域の方々とのつながりを大切にし、マミポコ・キッズをさらによりよいものにしていけるよう、私たち大学生スタッフはがんばっていきたいと思います。               マミポコ・キッズ広報 現代教育学科                        2回生 津村 真紀帆                        1回生 浜岡 優生                         1回生 山地 美咲   【マミポコ・キッズ関連ブログ】 ▼2012年度前期「マミポコ・キッズ」がはじまりました。 https://www.kio.ac.jp/information/2012/05/2012-1.html ▼2012年度前期マミポコ・キッズの活動も残すところあと2回!! https://www.kio.ac.jp/information/2012/06/post-522.html ▼2012年度前期マミポコ・キッズの活動も無事に終わりました!! https://www.kio.ac.jp/information/2012/08/2012-4.html ▼2012年度後期「マミポコ・キッズ」が始まりました! https://www.kio.ac.jp/information/2012/11/post-602.html ▼2012年度後期「マミポコ・キッズ」第3回・第4回活動レポート!  https://www.kio.ac.jp/information/2012/12/201234.html

2013.02.21

「香芝市マミつどいの広場」に育児支援活動の一端として参加しました!

○校外教育活動を活用した授業展開について   小児看護の対象は、子どもと家族(同胞を含む)です。看護医療学科の学生はみな3回生後期からの病院における「母子看護学実習」で、子どもの最善の利益を守る小児看護について考え実践します。そのための準備として、2回生前期は「小児看護学対象論」で健康な子どもについて学び、2回生後期は「小児看護学援助論Ⅰ」で健康障害のある子どもについて学びます。3回生前期では「小児看護学援助論Ⅱ」の学内演習を通して健康障害のある子どもの看護に必要な援助技術を学びます。 しかし、私が小児看護学の講義で学生さんに伝えたいのは、テキストに書かれている専門知識だけではありません。対象である子どもに興味・関心を持ち、実際に子どもに触れ合う必要性です。子どもにはテキストや授業では理解しきれない特徴が多々あります。 そのため私は、学生に少しでも子どもに興味・関心を持ってもらうチャッカマンのような授業を意識して心がけています。日頃、子どもに触れ合う機会が少ない学生が多い時代です。私がチャッカマンをただ振りかざしても学生の導火線へは思うように引火しません。学生が「子どもって○○なんだ!」って分かるまで火をつける関わりは、至難の業です。 そこで、香芝市が育児支援事業の一環で取り組んでいる「香芝市マミつどいの広場」に学生を参加させて頂き、広場を利用する母子と関わらせてもらうことを考えました。つまり、授業に校外教育活動を取り入れることで学生の導火線に自然引火する方法です。学生はつどいの広場で実際に五感を通して子どもの特徴を知ることになります。学生自身が体得した子どもの特徴だからこそ、自分が講義で得た情報と結びつけたり、大人の自分とは違う子どもの物の見方や行動が、各機能の未熟性つまり発達過程にあるということが分かったりします。「そういうことか!」と既習の知識と結びついたとき、学ぶ楽しさを知ることでき、理解を深めることができるというわけです。   つどいの広場を利用する母子からも「畿央大学のお兄ちゃんやお姉ちゃんに遊んでもらって助かる」と喜んでいただいています。最近では口コミで利用される母子の数が増え、育児支援活動の一端を担えるようにもなってきています。学生からも「母子が関わる場面を実際に見ていたら、子どもにとっての母親、母親にとっての子どもの存在がとても大きいということが分かった」「母親から育児についていろいろな話を聞かせてもらって育児をする母親の大変さや気持ちが知れて良かった」など、学生の広場への参加が地域貢献につながり、学生にとっても母子の理解を深めるよい学びの場になり、相互によい時間となっています。 今年で、つどいの広場に参加した学生が病院での「母子看護学実習」に臨むのは3度目となりました。学生は皆、子どもに対して優しいまなざしと態度で接し、子どもにとっての最善の利益を考えた関わりができています。とても嬉しく感じています。子どもたちの笑顔が学生や母親を幸せな気持ちにし、学生の笑顔が子どもたちや母親を笑顔にしてくれています。子どもたちと学生両方の笑顔が見られる私はとても幸せです。これからも小児看護学が楽しく学べるように子どもの力を借りながら頑張っていきたいと思います。                                                子どもが大好きな小児看護学准教授 弓場紀子   ○「つどいの広場に参加して」 (学生の声) 私たち看護医療学科の学生は、小児看護学の授業時間に7~8名ずつ子育て支援サークル「マミつどいの広場」に参加しています。「マミつどいの広場」とは、主に0~3歳の幼稚園や保育園に通うまでの子どもと親が自由に参加できる広場です。お母さんだけでなく、お父さんやおばあさんなども子どもたちと一緒に参加しています。たくさんのおもちゃや絵本などが置いてあり、子どもたちが親子や同年代のお友達と一緒に遊んだり、運営スタッフの方と一緒に歌・手遊び・体操などをしたりしています。 私は、夏休みから週に1度ボランティアとして、子どもたちと一緒におもちゃで遊んだり絵本を読んだりして楽しく参加させていただいています。広場では授業で習った子どもの発達の「個人差」というものを目の当たりにできます。同じ1歳でも立つことができる子とできない子がいますし、子どもは好奇心が強いといいますがその程度も性格などによって異なります。小児を看護する際に、年齢だけを見ていてはその子に合った看護はできませんし、発達だけを見ていても看護はできないと学ぶことができました。 また、お母さんやお父さんと話をさせていただくと、子どもの怪我や発達の程度などで多くの不安を持っておられることを知りました。私はまだその悩みを解消できる返事はできませんが、病院に行くほどの悩みではないが悩んでいる方が多いということを知りました。 このように、私たちは「マミつどいの広場」に参加させていただくことによって、小児看護では不可欠ですが座学では足りない、子どもとの接し方を学ぶことができています。                                                                 看護医療学科学生 中川香里