2013年7月26日の記事

2013.07.26

国際姿勢歩行学会で、本学の客員研究員が受賞!

2013年6月22~26日の5日間にわたり、秋田にて国際姿勢歩行学会(2nd Joint World Congress of ISPGR and Gait and Mental Function)が開催されました。   今学会のテーマは、「最先端の姿勢歩行研究」でした。そのテーマの通り、プログラムには姿勢歩行研究の基礎ならびに臨床分野のエキスパートによる様々な講演が組まれていました.   基調講演では、Alain Berthoz教授(Collège de France, France)が歩行の認知神経制御と発達に関する研究について、Keir Pearson教授(University of Alberta, Canada)が歩行時の障害物回避に対するワーキングメモリに関する研究について、Marianne Dieterich教授(Ludwig-Maximilians-University of Munich, Germany)がリハビリテーションにおける前庭障害の脳機能イメージングに関する研究について、Stephen Robinovitch教授(Simon Fraser University, Canada)が転倒時の損傷回避に対する高齢者の防御反応に関する研究について、Jeff Hausdorff教授(Tel-Aviv Sourasky Medical Center, Israel)がパーキンソン病患者の歩行制御に関する研究についてお話されました。   どの講演も非常に興味深い内容であり、その中でもStephen Robinovitch教授の講演で紹介された、ある地域に216のビデオカメラを設置し、そのビデオカメラで撮影された高齢者の転倒時の映像から、高齢者の転倒パターンの特徴を明らかにするというユニークな研究が特に印象に残りました。   一般演題では、口述発表が72演題、ポスター発表が302演題あり、基礎から臨床まで多岐にわたる領域からの発表がありました。その中から今回、私が発表した「Effect of plantar perceptual learning task on walking stability in the elderly: a randomized controlled trial」がAftab Patla Research Innovation Awards in Clinical Scienceに選出されました。   この研究は私が本学大学院博士課程で行った研究であり、足底知覚学習課題が高齢者の歩行時の姿勢バランスに与える効果について無作為化比較試験を用いて検証したものです。私の演題が国際姿勢歩行学会にてこのような素晴らしい賞に選出していただき身に余る光栄です。この場を借りて、この研究を御指導してくださった森岡周教授ならびに本学神経リハビリテーション学研究室のメンバーに心から感謝いたします。     次回の2014 ISPGR World CongressはMark Carpenter教授(University of British Columbia, Canada)とBradford McFadyen教授(Laval University, Canada)のもと、2014年6月29日~7月3日にVancouver, Canadaにて開催されます。姿勢歩行に関する研究をされている方、姿勢歩行研究に興味ある方はぜひエントリーしてください!   畿央大学大学院健康科学研究科 客員研究員 日本学術振興会 特別研究員 中野 英樹

2013.07.26

被災地支援「のびのびキャンプ2013」開催を、学長にご報告。

こんにちは!教育学部3回生・のびのびキャンプ2013代表、森本敦です。 今年の8月に開催する学生・教職員有志による被災地支援「のびのびキャンプ2013」のご紹介をさせていただくため、7月26日(金)に学長先生に面談のお時間をいただきましたのでご報告させていただきます。     福島県の子どもたちが大自然のなかで、おもいきりキャンプを楽しみながら、こころとからだのリラックスをしてもらいたいという思いで、東日本大震災が発生した2011年からスタートした被災地支援「畿央大学のびのびプロジェクト」。3回目の今年度は、学生が運営主体となり、福島県で開催します。    今回、初めて学長先生とお話しする機会をいただき、とても緊張してしまい、なかなか上手に趣旨・目的を伝えることができなかったのですが、学長先生は熱心に聞いてくださり、そのなかで畿央大学の建学の精神のひとつでもある、「徳をのばす」というお言葉をいただきました。人の痛みに気付くことができて、その痛みを分かち合うということが、被災地支援に関わらず、人と人がともに生きていく社会において必要であるということ。   「のびのびキャンプ」に携わり、福島県の人たちのさまざまなお話を聞く機会がありました。避難所での生活、満足に外で遊ぶことのできないこどもたちと、そのお母さんの悩み。さまざまな人たちが辛い思いを、あの日から持ち続けています。建物の復興は進んでいても、心の復興にはもっともっと時間がかかるかもしれません。私たちはこの「のびのびキャンプ」を通じて、その辛い気持ちが少しでも軽くなるよう、努力していかなければならないと先生のお話を聞いて改めて実感し、また代表という立場から学生一人ひとりがこの「徳」の気持ちを持てるよう呼びかけていくことが大切だと思いました。     今回、学長先生にお会いし、キャンプに向けて一層、気持ちが強くなりました。こどもたちのこと、福島のことを一番に考え、あたたかい気持ち、たくさんの笑顔がいっぱい生まれるキャンプを作っていきたいと思います。そして、またよいご報告が学長先生にできるよう、参加学生一同、努力していく所存です。 今回はお忙しい中、貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました!     今後もKIO Smile Blogやfacebookにて「のびのびキャンプ2013」の経過、報告を随時行っていきます。発信していくことも私たちの使命。被災地のことを思う気持ちが、みなさんの心にずっと残るように・・・ぜひ、ご覧になってください!