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畿桜会(卒業生)NEWS
2025.07.01
アジアカップ優勝に貢献!フットサル女子日本代表、高橋京花さん(現代教育学科卒業生)インタビュー!
「AFC女子フットサルアジアカップ中国2025」(5/6(火)~5/17(土)開催)に日本代表として出場し、準決勝と決勝で得点を決めて女子フットサル史上初のアジアカップ優勝に大きく貢献した高橋 京花さんが母校に凱旋! ▼▼ 関連記事はこちら ▼▼ 卒業生の高橋京花さんが、フットサル女子日本代表としてアジアカップ初優勝に貢献しました。 高橋さんは、現在、奈良県内で小学校教諭として勤める傍ら、女子フットサルチーム ARCO KOBEに所属して活躍されています。大学入学前~在学中~現在と、様々なお話を伺いました! ▼ お世話になった教採・公務員対策室を訪問 「こんな感じやったかな、懐かしいです」と教採・公務員対策室を訪れた高橋さん。「教採の面接練習も何度もしてもらって…時にはゼミ担任だった島先生に「そんなんやったら受からへんで!」と叱咤激励されたことも…」と在学当時のことからお話が広がりました。 フットサル女子日本代表に選ばれて… ARCO KOBEでのプレーが評価されて、日本代表に選ばれたのは昨年のことでした。当時は4年生の担任をしていたので、子どもたちは状況をよく理解していました。「先生すごいなぁ」と帽子にサインを求めてくる子もいて、「こんなところに書いていいの?」と戸惑った場面もあります。 何より影響があったのは、子どもたちが以前よりも私の話を聞くようになったことです(笑) ▼ 平日は「高橋先生」として小学校に勤務 フットサルと仕事の両立について… 勤務時間外に週3回は神戸でフットサルの練習、加えて週3回、奈良のサッカークラブで選手兼コーチをしています。大変かと聞かれたら大変ですが、もともとじっとしていられないタイプなので、サッカーも仕事も楽しく両立できています。 実は、サッカーと仕事の両方が「上手くいっている」と感じることは、これまでまだありません。サッカーが良ければ仕事が上手くいかない、仕事が上手くいっていればサッカーがイマイチのどちらか。上手くいっている方に感化されている感じです。 小学校教員をめざしたきっかけは? 小学生の時に特別支援学級の同級生のサポートをしたところ、担任の先生から「先生に向いているよ」と言われたことが、教員を意識した最初のきっかけだったと思います。 高校はサッカーの強豪校に進みましたが、部活だけに振り切らずに進学コースに進みました。文武両道の学校だったので、赤点を取ると部活動停止になってしまいます。とにかくみんなでサッカーをしたかったので、同級生に勉強を教えてあげていました。今から思うと、この時に自分は「教えることが好きなんだ」と自覚したのかもしれません。 寮生活で、親元を離れて3年間を過ごしました。先輩後輩の上下関係を経験したり、二層式洗濯機(!)を使って洗濯したりと、心身ともに鍛えられました。 ▼ たまり場だった食堂「なごみ」リニューアルに驚く高橋さん 進学先を検討する際には、中高の体育科の教員をめざすことも考えましたが、教育学部でしっかり教員になるための勉強をしたいと思い、教育学部がある大学に絞りました。 畿央大学を進学先として選んだのは教育学部があることはもちろん、友人のお姉さんが通っていて、良い大学だと聞いていたことも大きな理由です。小学生は、1年間でものすごく成長します。小中高のうち、一番成長を見ることができるのは小学生だと思います。今は、毎日、その成長を見られることが楽しいです。 学生時代を振り返って 今と同じで、常に動き回っている生活を送っていました。学校インターンシップ、学校支援ボランティアの活動を複数の学校で経験しました。活動先で教育実習を行うことができましたが、関係性もできていたのでスムーズに実習に入ることができました。 旅行が趣味で、色々なところを訪れて息抜きもしていたように思います。アルバイトも大学近くの飲食店など複数経験しました。 教員採用試験の対策は同級生と一緒に取り組みました。お互いに問題を出し合ったり、教えあったり。コロナ禍では、複数人の友人とMicrosoft Teamsをつないで勉強したこともありました。そんな中でも、他の人より多く面接指導を受け、教員採用試験の対策講座を休むことはありませんでした。忙しい毎日でも満足感を得ていたのは、サッカーで鍛えられた負けず嫌いの性格からかもしれませんね(笑) 教員採用試験は複数の自治体を受験しながら、最終的に本命、地元の奈良県に臨み、なんとか現役合格することができました。先生方や対策室の皆さんのサポートなしには達成できなかったと思います。絶対に先生になりたいという気持ちがあるなら、教採の対策講座を欠かさずに受講することと、しっかり併願受験をして経験を積むことを強く、お勧めします。 学校教員をめざす後輩の皆さんへメッセージをお願いします! 教採対策は1人で取り組むより、絶対仲間と一緒にしたほうがいいです。皆で一緒に取り組んでください!仲間でありライバルである存在が多くいると、しんどい時も励まされます。 畿央大学の教採対策はとても充実しているので、しっかり出席して実にしてください。私は休んでしまうとその分友達と差が開いてしまうと思っていたので、どんなに忙しくても対策講座だけはしっかり受講するように意識していました。 でも勉強を続けるには息抜きも必要です。勉強以外に夢中になれるもの、趣味、推し活、アルバイト、なんでもいいので何か持っておくことが大切です。 ▼ 久しぶりに「地下食」を訪問 高橋さん、ありがとうございました!教員とアスリートとしての2足のわらじ生活は多忙を極めるはずですが、常に笑顔でポジティブで、自分のしたいことを追求しようとする姿勢に元気と勇気をいただきました。今後も教員として、アスリートとして、さらなる活躍を祈っています! 関連記事 卒業生の高橋京花さんが、フットサル女子日本代表としてアジアカップ初優勝に貢献しました。 フットサル女子 2025年 | JFA|公益財団法人日本サッカー協会 JFAなでしこサッカーのXアカウント
2025.06.11
中国の理学療法、リハビリテーション事情について~理学療法学科 第15回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」
最前線で活躍する卒業生が講演! 第15回テーマは「中国の理学療法、リハビリテーション事情について」 理学療法学科では一昨年度から「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催しています。 リーダーシップをもった次世代の理学療法士育成を目的にし、臨床現場はもちろん、スポーツ現場や地域リハ、教育機関など幅広い分野の第一線で活躍する卒業生がその魅力や想いを後輩のためだけに語ります。在学生にとっては入学後早期から職業理解を深め、自らのキャリアを考えることやモチベーション向上へとつなげる絶好の機会になります。 他大学に先駆けて理学療法学科を開設した畿央大学にしかできない先進的な取り組みです。 2025年4月11日(金)今年度最初となる第15回は諸橋直紀さん(9期生/台州市直紀健康管理有限会社)を講師に迎え、「中国の理学療法」をテーマに講演いただきました。諸橋さんは理学療法学科を卒業後、急性期病院で理学療法士として勤務。その後中国に渡り、自費リハビリのサービスを開業しました。 諸橋さんからは、理学療法士について日本と中国を比較した説明、海外挑戦したことのご経験を説明いただきました。 様々な数字を基に説明をしていただきましたが、会場をくまなく動き会話のキャッチボールをしながら進めていただくところがとても印象的でした。 入学間もない1回生にとってはわからないことばかりだったかと思いますが、自分なりに考えを伝える姿が見受けられました、在学生にとっても日本だけで海外にも目を向ける機会になったのではないでしょうか? 全体の質疑応答だけでなく終了後に質問に来た学生とも話す様子が見られて、後輩の質問に対して真摯に向き合っていただきました。諸橋さん講演いただきありがとうございました。 諸橋さんから後輩の皆さんへのメッセージ 次世代リーダー育成セミナーにご参加いただきありがとうございました。 今回は中国でリハビリを提供して9年、その9年のうち中国で起業して4年という時間に「学んだこと、失敗したこと」をみなさんと共有させていただきました。なぜなら失敗からしか人は本当に学ぶことはできないと実感していたからです。 最初から最後までお伝えしたことですが、多くの失敗を得ても立ち向かえる人と立ち向かえない人とのは違いは困難の捉え方です。問題はいつも両側面で良いことと悪いことは表裏一体です。なので一喜一憂することはありません。長所は短所であって、短所は長所です。それをいつも忘れずに自分自身のことも患者さんのことも見えると、それは強い武器になります。 そのほか、なぜ自分が今のこの道に進んだのかを理学療法士の厳しい現状を踏まえてお話させていただきました。今回のセミナーでは理学療法士は素敵な職業だという話はなく、そもそも理学療法士になるということに疑問を持ったり、病院や地域で働くということに疑問を持ったり、学生さんが各々自分で「なぜそう考えるのか?なぜそうするのか?」と問いかけることをしてほしくお伝えしました。 私自身も大学生の時は理学療法士になることに疑問を持ち、長期実習の途中まで理学療法士にならないことを考えていた学生です。それでも結果的には理学療法士をめざすようになったのは自分が患者さんをよくできず指導者の先生は簡単に患者さんをよくしてしまう、そんな涙するほど悔しい気持ちを味わったし、患者さんをよくできず患者さんに涙させてしまった申し訳なさもあったからです。これは10年以上も理学療法士をやっててもいまだに鮮明に覚えている光景です。それくらい強烈な体験でした。私はあまりこういう表現は好きではありませんが、理学療法士は確かに多くの人の人生の一部に関われる良い職業です。 理学療法士をめざす学生としてどうすればいいか、悩んでいる人がセミナー後にみなさんのコメントを拝見してたくさんいらっしゃることがわかりました。セミナーでも言いましたが、少なくとも3年頑張って堪えてついていってください。3年続けて何も変わらなければやめてもいい。辛くても3年!です。そうすれば3年後には意外にも笑って話せる出来事かもしれません。辛いと思える環境にいることはすごく良いことです。自分が成長できている環境で、それに打ち勝とうとしているから辛いんです。ぜひその環境を諦めずに頑張ってほしいと思います。 最後にこれは私の座右の銘でもありますが、再度みなさんと共有します。成功すれば金が儲かる、失敗すれば経験が儲かる、何もせんかったら大損や!私は失敗が多いのでたくさんの経験が儲かり、その経験を使ってセミナーをしましたし、その経験を使って会社を安定させました。その経験があるからどんな失敗もどんな未来もそれほど怖いものではありません。むしろ何もせず、どんどん後退していくことの方が恐怖です。ぜひ、みなさんにも小さな一歩でいいから踏み出してほしいと思います(授業で1番前に座ってみるということだけでもいいんです)。 それでは、みなさんにとって有意義な未来を作るのは今一瞬そして今一瞬と刻々と過ぎる時間をどう過ごすかだけです。それではみなさんにとって辛くも楽しい素敵な大学4年間となりますように、心より応援しております。 【関連リンク】 理学療法学科 理学療法士としての目覚め~理学療法学科 第10回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 生活期リハビリテーションにおける理学療法士の役割と働き方~理学療法学科 第9回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 回復期リハビリテ−ション病棟で勤務する理学療法士の魅力~理学療法学科 第8回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 急性期病院で勤務する理学療法士の魅力~理学療法学科 第7回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 「臨床・教育・研究」が揃ったスポーツ理学療法士の魅力~理学療法学科 第5回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 女性理学療法士が活躍できる場所~理学療法学科 第4回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 大学病院で働くということ~理学療法学科 第2回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催 第1回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科
2025.05.19
卒業生の高橋京花さんが、フットサル女子日本代表としてアジアカップ初優勝に貢献しました。
本学卒業生である高橋京花さん(現代教育学科2021年3月卒)が5/6(火)~5/17(土)の期間開催された、AFC女子フットサルアジアカップ中国2025に女子日本代表として出場し、優勝に貢献しました。 高橋さんは準決勝、決勝戦でも得点を決めるなどの活躍を収め、決勝まで中1日で6試合を戦うハードスケジュールを最後まで戦い抜きました。優勝おめでとうございます。 フットサル女子日本代表は今年11月に初開催されるフットサル女子W杯(会場:フィリピン)にアジア王者として出場します。 高橋さんのますますの活躍をこれからも応援しています。 関連リンク フットサル女子 2025年 | JFA|公益財団法人日本サッカー協会 JFAなでしこサッカー(@jfa_nadeshiko)さん / X
2025.02.06
虐待防止教育に取り組む卒業生が大学に帰ってきてくれました!~現代教育学科
現代教育学科13期生(2022年3月卒)の尾上 翼さん、小松 奏楽さんが近況報告で大学に帰ってきてくれました。現在お二人は子ども虐待防止団体HeartresQ の一員として活動しています。今回はクラウドファンディングを経て一般社団法人を立ち上げた尾上さんに、大学のことや今やろうとしていることを語っていただきました。 自己紹介・略歴をお聞かせください 教育学部13期生の尾上 翼(右)です。 現代教育学科 幼児教育コース で4年間所属し、保育や教育について学んできました。2022年3月に卒業し、大阪の児童養護施設で勤めながら、クラウドファンディングで資金を調達し一般社団法人 HeartresQを設立し、代表理事に就任しました。2024年4月から法人の資金調達を行うために、個人事業を開業し現在に至ります。 なぜ、社団法人を立ち上げたのですか? 私たちHeart resQは児童虐待を防止し、子どもたち並びに子どもを持つ保護者も笑顔で溢れる社会を実現したく立ち上げました。児童虐待をなぜ防止したいと思ったのかについては、まさに畿央大学での学びの中での「気づき」からでした。私は「児童虐待」という言葉を大学2回生の時に初めて知りました。 その実態を知りたいと思い、当時の授業をしてくださったた吉原 豊先生と実際に児童養護施設へ見学に行き、その後アルバイトとして働く中で私の人生の分岐点がやってきます。 少し関わる程度であれば、虐待を受けて育ったとは思えないとても明るい子どもたちがいっぱいです。しかし長い時間過ごしていると、子ども自身の心に一生消えない傷ができて苦しんでいる姿を目の当たりにしました。その時に、 虐待についてもっと早く知りたかった 児童養護施設に早く来たかったSOSを 出せる場所が欲しかった そんな言葉を聞きました。その子どもたちの声を聴いて、私は子どもたちや子どもを支える保護者がもっと笑える社会を作るために児童虐待のない社会を作ることを決心し、団体を立ち上げました。 どのような活動をされていますか? 現在は、「虐待についてもっと早く知りたかった」「児童養護施設に早く来たかった」「SOSを出せる場所が欲しかった」という子どもの声を実際に実現すべく活動を進めています。 具体的には、児童虐待予防教育のカリキュラムを作成し、行政機関と一緒に授業を取り入れていくための協議を繰り返しています。実際に児童虐待予防教育を行なった後、子どもたちがどこにSOSを発信すればいいのかと思った時に、SOSを受信できる場所として、また子どもたちのことを支えることができるように「子どもの居場所」を開所するための準備を行なっています。 また、熱い思いを持つ児童虐待防止活動者が孤立して、活動を諦めてしまう人も多く見てきた為、自社で児童虐待防止活動者のオンラインコミュニティを立ち上げました。現在会員は15人で児童虐待のない世界に向けて活動をしています。 振り返ってみて、畿央大学での4年間はどうでしたか? 畿央大学で過ごした4年間は、本当に濃い時間でした。畿央大学に入学していなかったら、「児童虐待」という言葉も知らずに生きていて、今では全く別の活動や仕事をしていたかもしれません。また、人にも恵まれました。教育に携わる友人が多く、「児童虐待防止活動」を行う際には協力してくれる友人もいました。このような課題に取り組むことができたのも、教育学部にいたからこそだと思います。 大学のキャンパスライフとしては、とても楽しい思い出がたくさんあります。クラスの友人と毎日地下食堂で話したり、一緒に遊んだり、時には提出期限が迫っている課題を一緒にしたりと、とても濃い時間を過ごしました。 教育学部での学びは、今にどう生きていますか? 現代教育学科での学びは、私にとって最も大切な土台となっています。幼児教育コースで学んだ私は、子どもの支援を発達の段階から考えるだけでなく、環境設定や海外で取り組まれている教育の仕組みを学び、子どもへの関わり方の視点が広がりました。畿央大学の4年間で、子どもと関わる中で遊びを通して何を伝えたいかを学びました。「遊び」や「環境」など、どれひとつ取ってもこだわることで子どもへの支援方法が変わると感じています。このような基礎を学び、児童養護施設での勤務でも実践的に活かしています。 また、授業では、たくさんの質問やチャレンジしたいことを教授に尋ねる機会が多くありました。先生方はいつも「まずはやってみたらいい」「やってみないと分からない」と励ましてくれました。この経験から、「まずは一歩踏み出してみる」という精神を学びました。入学当時ピアノが弾けなかった私も、「まずはやってみないと分からない、あとは努力の数」と言われたことを鮮明に覚えています。頑張らない人に結果はついてきませんが、頑張った人には必ず何かの成果がある。そう思えるようになったのも、この4年間の経験のおかげです。 今後の目標や展望をお聞かせください 私の目標は、「笑顔で溢れる社会」の実現です。「笑顔」の作り方はたくさんあります。例えば、お笑いや美味しいご飯、友人と過ごす時間などが自然と笑みをもたらします。しかし、その中でも特に私は「児童虐待」という問題を解決することを決心しています。 児童虐待を受けた子どもたちは、心に深い傷を一生背負って生きていかなくてはなりません。助けを求めたいけれど、求めても何もしてくれなかったという喪失感や、「大人はどうせ頼りにならない」という無力感を持ちながら苦しんでいる子どもがたくさんいます。私は、そんな社会を終わりにしたいと思っています。 助けを求めて助けてもらえる、また大人を頼ればどうにかなると思ってもらえるように、SOSを発信しやすい環境を作っていきます。直近の具体的な目標としては、誰もが遊びに来られる学校外の居場所を創造することです。 地域のコミュニティが衰退してきた今、子どもの遊び場も少なくなっています。また、保護者も地域内で孤立してしまい、子育ての相談ができる人がいなくなる傾向があります。そこで、大人も子どもも気軽にほっと一息つける居場所を作っていきます。さらに、子どもたちの未来を守るための教育カリキュラム「児童虐待予防教育」も進めていき、子どもも大人も笑顔で溢れる社会を実現します。 最後に在学生や大学に向けてメッセージをお願いします! 在学生の皆さんへ 大学生活は「人生の夏休み」とよく言われています。また、大学受験する際にこんな言葉を言われませんでしたか? 「受験勉強は、夏休みが1番の山場」 世の中では、「夏休み」という期間をどう使うかそれでその後の人生が変わってくるかもしれないということです。しかも、「夏休み」が4年もあります。この時間をどう使うかで、社会人になるまでに大きく差がつきます。現に私も大学1年生の時に、他の大学で起業している人や社会で成功している同年代の方と会い、ものすごく差を感じました。正直こんなに差があったら追いつけないとも諦めかけた日もあります。諦めることは本当に簡単です。でも、諦めなければクラウドファンディングで資金調達も会社を設立することも、行政機関と連携した居場所作りをすることも必ずできます。必ずと言い切れるのは、諦めずにずっと続けるからです。僕は、とんでもないほどの負けず嫌いで、しつこいやつです。だから、居場所作りの開業も虐待予防教育の導入も必ずやり遂げます。 「夏休み」という時間をどう使うかはあなた次第です。それぞれが最高に楽しい大学生活を送ってください!応援しています! 畿央大学の皆さんへ 在学中は本当に色々なことでご迷惑をおかけしたこともたくさんあると思います。そんな中でも優しく何も知らない私に、世の中のことを教えていただきありがとうございました。畿央大学に在学していたからこそ、私は今の活動ができています。 2021年に奈良県で虐待防止イベントをする際や2022年に奈良県庁に訪問した際も本当に温かく見守ってくださり、無事に会社も設立することができました。畿央大学を卒業したことを誇りに思って今後とも活動を続けてまいりますので、今後とも何卒よろしくお願いします。 関連記事 海外のスポーツチームでトレーナーをする卒業生が大学に帰ってきてくれました~理学療法学科 【森岡准教授が読売新聞に】8/17(土)夏の無料体験講座「ひらめき☆ときめきサイエンス」予約受付中! 6/21(金)ならコープとのコラボ企画「こども寺子屋」を開催しました! タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.4~学校での授業実践を通じて タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.3~タイ農村部の教育的課題って? タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.2~コンケン大学でワークショップに参加! タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.1~現代教育学科教員が22年ぶりの再訪!
2024.10.16
第22回日本神経理学療法学会学術大会へ参加しました!
2024年9月28,29日に福岡国際会議場にて第22回日本神経理学療法学会学術大会(以下、第22回学術大会)が開催されました。 日本神経理学療法学会は、森岡 周教授が副理事長、私、佐藤(ニューロリハビリテーション研究センター客員准教授/奈良県総合医療センター)が理事を務めており、毎年の学術大会参加者が2000人を超える大規模な学会になります。神経理学療法学会では、脳卒中や脊髄損傷、パーキンソン病をはじめとした神経筋疾患、脳性麻痺といった疾患に対する理学療法についての議論が様々な事業を通して行われています。 第22回学術大会の参加者は、2,000人を超えており、畿央大学大学院、ニューロリハビリテーション研究センターからも多くの大学院生や修了生、研究員、教員が参加しました。今回は、第22回学術大会での畿央大学大学院、ニューロリハビリテーション研究センター関係者の活躍をご紹介したいと思います。 第22回学術大会では、「創始 次代への超克」をテーマとして、特別講演やシンポジウム、特別企画等が企画されていました。特別講演では、「人機一体の時代に知性はどこへ向かうのか」というテーマに理化学研究所の入來 篤史先生を講師に迎え、森岡 周教授が司会として深い議論が行われました。最近では、PCやAI、スマートフォン、他の電子機器を使いこなすことが当たり前になっている背景をふまえ、人間の知性がどのように進化していくのか、非常に興味深い内容でした。特別企画1の「感覚障害に対する新たな理学療法研究」では、客員研究員の西 祐樹さん(長崎大学 生命医科学)が講師、信迫 悟志准教授が座長を務められ、異常感覚に対する介入について畿央大学大学院での研究成果を紹介されていました。特別企画2では森岡 周教授が登壇され、「間主観性と身体同調:患者と療法士の共同経験による自己の再構築」をテーマに講演されました。基幹シンポジウムでは、大住 倫弘准教授が司会を務め、ニューロリハビリテーション研究センターの高村 優作研究員がシンポジストとして「神経理学療法の高精度化に向けて」というテーマで情報提供が行われました。 また、複数の企画シンポジウムも準備されており、テーマは異なりますが修了生の脇田正徳さん(関西医科大学)、林田 一輝客員研究員(宝塚医療大学)、修了生の尾川 達也さん(西大和リハビリテーション病院)、大学院博士課程の乾 康浩さんがシンポジストとして情報提供を行い、宮脇 裕客員研究員(国立研究開発法人産業技術総合研究所)が司会をされていました。モーニングセミナーでは、平川 善之客員准教授(福岡リハビリテーション病院)が司会、私佐藤が「神経障害性疼痛に対するリハビリテーション」というテーマのもと、これまでの畿央大学が公表してきた多くの疼痛関連の研究成果を含めて講演し、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。 また、公募型シンポジウムや一般演題発表でも畿央大学の活躍は目覚ましく、岡田 洋平准教授をはじめ、大学院生、修了生、客員研究員も研究成果を公表し、非常に活発な議論が行われていました。表彰対象となるセレクション演題では、大学院生の乾 康浩さん、三枝 信吾さん、修了生の藤井 慎太郎さん(西大和リハビリテーション病院)、赤口 諒さん(摂南総合病院)、宮脇 裕客員研究員の演題が選出されました。そして、宮脇 裕客員研究員が最優秀賞に選ばれる、大変喜ばしい結果になりました。さらに優秀賞や奨励賞も複数名が選ばれています(表彰についてはこちら)。 この他にもスキルアップレクチャーでは大松聡子研究員が海外よりリモートで講演され、植田 耕造客員准教授も司会をされていました。ランチョンセミナーでも企業と連携して培ってきた成果を修了生の藤井 慎太郎さん、赤口 諒さん、脇田 正徳さんが講師を務め公表されていました。どの会場も満席で本当に多くの方が参加していました。 教育講演では、岡田 洋平准教授がパーキンソン病、私が脊髄損傷に関して講演を行い、研究成果の報告だけではなく、現役理学療法士の方々への教育目的の企画にも携わっていました。 第22回学術大会では、森岡研究室、ニューロリハビリテーション研究センター関係者の多くの素晴らしい活躍を目にすることができました。これも学生の間だけでなく、修了してからも継続的に患者さんの回復、神経理学療法分野を発展させるために、日々努力しているからこそだと思いました。神経理学療法には幅広い分野がありますが、それぞれの分野で意義のある情報発信ができることは本当に貴重であり重要なことだと実感しました。今後も、畿央大学大学院とニューロリハビリテーション研究センターが神経理学療法、そして社会に貢献できるよう、臨床・研究・教育ともにさらに発展していくことを楽しみにしています。 畿央大学 大学院 客員准教授 佐藤 剛介 関連記事 森岡研究室の同門会に院生・修了生49名が参加!~健康科学研究科 本学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。~健康科学研究科・理学療法学科 第28回 日本ペインリハビリテーション学会 学術大会で大学院生が一般口述演題奨励賞を受賞しました!~健康科学研究科 【快挙】大学院生の研究において、脳卒中患者の物体把持の測定における新しいアプローチを開発しました。 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.2~岩佐さん×赤口さん 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.1~淡路さん×渕上さん 健康科学研究科の記事 理学療法学科の記事
2024.10.09
【森岡周研究室修了生インタビュー】大学教員をしている皆さんに色々聞いてみました!
7/27(土)に開催された森岡周研究室の同門会に先立って、現在は大学で教員をされている6名をお招きし、座談会形式でインタビューさせていただきました。中野さん、石垣さん、今井さん、林田さんは本学の理学療法学科を卒業後、大学院も修了。水田さんと菅沼さんは、大学院から本学の一員になられました。 中野 英樹さん (京都橘大学 健康科学部理学療法学科 准教授/理学療法学科1期生/健康科学研究科 博士後期課程修了) 石垣 智也さん (名古屋学院大学 リハビリテーション学部 理学療法学科 講師/理学療法学科4期生/健康科学研究科 博士後期課程修了) 今井 亮太さん (大阪河﨑リハビリテーション大学大学院 リハビリテーション研究科 運動機能科学領域 講師/理学療法学科5期生/健康科学研究科 博士後期課程修了) 林田 一輝さん (宝塚医療大学 和歌山保健医療学部 助教/理学療法学科8期生/健康科学研究科 博士後期課程修了) 水田 直道さん (日本福祉大学 健康科学部 リハビリテーション学科 助教/健康科学研究科 博士後期課程修了) 菅沼 惇一さん (中部学院大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科 講師/健康科学研究科 修士課程修了) 後列:(左から)今井さん、石垣さん、水田さん 前列:(左から)菅沼さん、中野さん、林田さん 卒業生または現在の立場から見て 畿央大学に対してどんな印象を持っていますか? 菅沼さん) 畿央大学はやはり国家試験の現役合格率(10年間で99.7%)はすごいですよね。どうやってあんなことでできるのだろうかと… 中野さん) 4回生がほぼ全員受験してそれで全員合格はすごいと思いますよね。成績が良い人はそのままでも自立できるとは思うのですが、成績が芳しくない学生を上に引き上げる仕組みがあると思います。 石垣さん) 森岡研究室では卒業研究も苦労した印象があるので、「国家試験はみんな受かって当たり前」という雰囲気はありましたね。スタンスというか、空気感を示してもらえたような印象はあります。 あと、理学療法学科は面倒見の良い先生が多かったですね。手取り足取り感はないんですが、自分でやらなければならない雰囲気をつくってくださっていた印象でした。勉強は大変でしたが、森岡先生以外の先生も皆さん熱心でしたし、臨床とのつながりを伝えていただいたと思います。知識だけではなく、熱意や態度を伝えてくれる。 他に印象に残っている先生は? 林田さん) 授業を受けている時は、松尾先生の印象は強く残っています。 中野さん) 学習している内容と臨床との接点をよく教えてくれましたよね。 石垣さん) 臨床現場で感動したことだけでなく、悔しかったエピソードも含め経験を熱く伝えてくださった印象です。勉強はもちろん、その先のことを考えて教えてもらっていた印象ですね。大学で教える立場になって、畿央にいたときは知識だけでなくやりがいというか情熱が溢れていたんだなと再認識しています。 林田さん) 大学時代は「学生を育てるだけではなく、患者さんのためになる理学療法士を育てる」というスタンスで教えてもらった、という印象が強かったです。試験前のプレッシャーもありましたね。ストイックというか、「60点くらいで受かる気持ちで患者さんに行くようになるなよ!」と言われていました。 今井さん) 「リハビリの時に歩行器の横でついて歩くだけで終わる理学療法士にはならないように」と言われていたのは覚えています。 その後、たくさん思い出話が膨らみましたが、ここは割愛させていただきます… 大学院からのお二人(水田さん・菅沼さん)にとって 畿央大学はどんな印象でしょうか? 菅沼さん) 大学院に入った時に思ったのは、畿央生で大学院に進んだ人の最初のプレゼンの質が高かったこと。最初から統計とかもしっかりしていて驚きました。 今井さん) 森岡研究室は修士、博士も学部生とつながりがあって、一緒にしていましたよね。組織として一緒にやって見ていくもの、という印象でしたね。 中野さん) みんなの時は5期生くらいだから、大学院も先輩の姿を見て「こうやっていかないと」と代々受け継がれている雰囲気があるんじゃないかな。最初は一番大変でしたよね。学部は20人、修士は10人くらいいたんじゃないかな… あと病院とかでもそうかもしれないけど、外部の学会発表よりも、大学院内の発表が厳しい方が学会の時に報われるという雰囲気もありますね。 水田さん) 畿央の卒業生は水準が高いなと思いましたよね。あとはゼミの雰囲気づくりがとても工夫されていると思いますね。 中野さん) 全体的なマネジメントが素晴らしいからだと思います。良いものが創出されていくような仕掛けは色々作られているなと思いますね。 石垣さん) ベクトルの方向というか、大きい方針を作るのが上手だと思います。研究室の中であらかじめ研究の方向性が決まっている部分もあるけど、基本的には自由ですね。 今井さん) 発表に対して「面白い、面白くない」という感覚を示していただくこともそうです。あと、いろんな研究する人がいるので、新しい知識を得られるだけでなく違った角度、視点から自分の研究を見つめ直せることも良いと思います。 中野さん) 今、私自身が大学院生を受け入れていて、自分の知識の範囲内で教えられないことだと責任が持てないし、違うテーマであればその専門の先生を紹介しようと思うんですが、森岡先生は研究領域の広さや受け入れ人数も含めて凄いなと思いますよね。真似できないです。 研究内容が自由だからこそ大学院生はその内容に責任を持つことが大事ですし、その中で磨かれたものは、外に行っても通用するし自己の成長につながるのは凄く大きいですよね。 石垣さん) 手取り足取りじゃないからこそ、自分で進んでなんとか形にしてきた人が、現在は各領域の学会などで役員を務めたり、研究会立ち上げたり、フロントランナーとして世に出ていますよね。 菅沼さん) ほんと、全員凄いですよね… 最後に森岡研究室で学んだことと、今後の抱負を教えてください! 中野さん) 私は神経科学に基づくリハビリ、特に脳を知り、脳を活かすリハビリを教育と研究を通じて今後も探索し、深化させていきたいと考えています。同門会や卒業生とのつながりを大切にしながら、共に新たなリハビリの可能性を追求し続けていきたいと思います。 石垣さん) 学部から大学院にかけて、畿央大学そして森岡研究室では「自ら問いを立て解決する姿勢と方法」を学んできました。今後は理学療法や神経科学に限らず、豊かな地域社会の実現を目的に、研究・教育・実践をつなぐ立場から、新たな価値を見出していきたいです。また、この道を拓いていく姿勢や過程を学生や後進と共にすることで、学びを伝えていきたいと考えています。 今井さん) 私は、森岡研究室で得た知見や考え方を活かし、多様な視点を取り入れながら、新しい評価法や理学療法のアプローチを生み出し、それを臨床現場に還元し続けていきたいと考えています。これまでの学びや発見を次世代の学生や若手研究者と共有し、彼らと共に成長する中で、リハビリテーションの新しい価値を築きたいと思います。そして、研究の「面白さ」を感じながら、それを臨床に還元できる喜びを伝承し、教育と研究の両面で幅広く貢献していきたいです。 林田さん) 大学院を修了した時に「森の分かれ道では誰もいない道を進もう。すべてが変わる」という言葉を森岡先生からいただきました。この言葉の意味を軸に、リハビリテーションに寄与できるよう幅広い分野で研究を続けたいと思っています。特に分野間の梯になれるような存在になっていきたいです。また現在私が持っているゼミでは、1人1つの研究課題を持つように指導しており、これは森岡先生やり方に倣っています。私自身が学部生の時に教わったマインド(好きこそものの上手なれ)を後輩に伝えていきたいです。 水田さん) 大学院生の頃、森岡先生から「結果を予想できるような研究はしないようにしよう」,「研究分野のフロンティアに立つことを意識しよう」という言葉をいただきました。今でも研究活動を進める際に肝に銘じている言葉です。学問を開拓していく楽しさや面白さを、次世代を担う多様な人材と共有し、ともに歩んでいけるよう教育と研究を進めていきたいと思います。 菅沼さん) 私は、大学院で森岡先生から「夢を持ち努力し続ける姿勢」を学びました。日本各地に多く大学院が設立されていますが、畿央大学は日本でトップクラスの研究・教育・指導力があるので、自らの夢の実現に最適な環境だと思います。特に森岡研究室では、全国から集まった仲間と切磋琢磨でき、意識が高い組織ができていると思います。このかけがえのない仲間・組織とともに、研究・教育に貢献できるように精進していきたいです。 編集後記 今回の記事には載せきれませんでしたが、他にも修了生のお名前がたくさん出てきたり、年齢関係なく縦のつながりを非常に感じることばかりで、今回お聞きした1時間という時間では足りないくらい大いに盛り上がりました。 また本学を巣立ってそれぞれの立場で活躍されている中でも、本学への思い入れを感じる瞬間が多くありました。なかなかこういう機会は実現できませんが、思い出話に花が咲くその姿が微笑ましくもある感覚を味わうことができました。 ご協力いただきました皆さま、ありがとうございました!ますますのご活躍をお祈りしています!! 広報センター 関連記事 森岡研究室の同門会に院生・修了生49名が参加!~健康科学研究科 本学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。~健康科学研究科・理学療法学科 第28回 日本ペインリハビリテーション学会 学術大会で大学院生が一般口述演題奨励賞を受賞しました!~健康科学研究科 【快挙】大学院生の研究において、脳卒中患者の物体把持の測定における新しいアプローチを開発しました。 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.2~岩佐さん×赤口さん 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.1~淡路さん×渕上さん 健康科学研究科の記事 理学療法学科の記事
2024.08.14
本学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。~健康科学研究科・理学療法学科
2024年7月28日(日) 畿央大学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。ボランティアとして参加した学生のレポートとともに学会の様子をご紹介します! 2024年7月28日(日)、畿央大学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。本学理学療法学科の岡田洋平先生が学会長ということで、同じく学科教員の瀧口先生、私梶原が準備委員として参加するだけでなく、実習を終えたばかりの理学療法学科4回生の9名も運営補助のボランティアとして参加してくれました。 今回は「挑戦する理学療法:やさしさを力に未来を拓く」というテーマで開催されました。学会の特別講演ではニューロリハビリテーションセンターの信迫先生が講師を務めて下さり、他の講演や演題の発表者にも本学卒業生が参加してくれていました。 学生ボランティアは会場の設営や参加登録の案内、講師・座長への水の手配、それぞれの会場を仕切っている運営スタッフの細かなサポートなどを行ってくれました。運営の都合上、どうしても会場を離れることになるスタッフに代わり、指示に従ってテキパキと働く学生ボランティアのおかげもあり大きなトラブルなく学会を終えることができました。 ご参加いただいた参加者、当日運営スタッフ、学生ボランティアのみなさまに深く感謝申し上げます。 理学療法学科 助教 梶原 由布 ボランティア学生の学会参加レポートをご紹介 2024年7月28日(日)、第33回奈良県理学療法士学会が本学で開催されました。本学で開催ということから、理学療法学科4年生のボランティア学生9名が運営補助として参加しました。 学会の内容としては、運動器や神経、内部障害についての発表、特別講演や教育講演といったリハビリテーションの実践に関する発表などがあり、私たちこれから理学療法士として働く学生にとっても非常に有意義な1日となりました。 ボランティア学生は、初めてのことに戸惑いながらも、スタッフとして来ていただいた様々な病院の先生方と一緒に当日の会場設営や受付・誘導といった仕事を実行しました。また、当日には奈良県の理学療法士の方々が集まったため、3回生の評価実習や4回生の総合臨床実習でお世話になった方々と再会することもありました。 当日は運営補助の合間に先生方の発表や特別講演を聞くことができました。学会では、授業で学ぶことができなかった実際の臨床現場での内容や、多種多様な症例について知ることができ、多くの学びを得ることができました。また、初めてこのような学会に参加したため、会場の空気に圧倒されていましたが、学生時代から多くの理学療法士が集まる学会の空気に触れることができ、とても良い経験ができたと感じます。 「挑戦する理学療法 やさしさを力に未来を拓く」をテーマとした講演を聴取し、今後理学療法士として働くうえでどのようなスキルが必要なのか、興味ある分野への挑戦することの大切さを感じました。 今回、学会の運営補助を行ったことで、今後理学療法士として働きたいという目標から、このような学会で他の理学療法士の方々に対して発表できるように日々学びを深めていきたいという新たな目標ができました。このような機会を与えてくださった、学会運営スタッフの皆様に感謝申し上げます。 理学療法学科4回生 中尾 有結、繁地 佑果、吉村 拓磨 関連記事 7/28(日)、畿央大学で「第33回奈良県理学療法士学会」が開催されます(学生無料) 本学教員の編集した「エビデンスから身につける物理療法」第2版が発行! 卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」
2024.07.25
海外のスポーツチームでトレーナーをする卒業生が大学に帰ってきてくれました~理学療法学科
理学療法学科16期生(2022年3月卒)の吉田昇弘さんがゼミ担任の福本先生を尋ねに大学に帰ってきてくれました。 吉田さんは現在、オーストリアのSKNザンクトペルテンで女子サッカーチームを中心にメディカルトレーナーとして活動しておられます。 吉田さんは在学中に大学案内の取材撮影をしていただいており、大学案内に掲載した写真と同じような形で撮影させていただきました。 日本とは異なる環境の中で、日々挑戦する吉田さんの活躍をこれからも応援しています! 吉田さんコメント 海外でトレーナーとして活動する夢を学生の頃から抱いていました。卒業と同時に総合病院に就職し、臨床経験を積んでいました。病院で働いている際に、学生の頃にお世話になっていた先輩から海外トレーナーのお話しを頂き、2023-2024シーズンより活動しております。 主な活動内容は、普段の練習や試合現場に帯同し、チームと共に過ごす時間が多いです。練習では、前後の準備やケアに加え、練習中のチームの雰囲気作りをします。試合では遠征などもあり、応急対応や、怪我した選手のケアを行っており、常にチームの為に、自分に何が出来るかを考えながら行動しています。周りを見つつ、選手の些細な変化に気づくことの出来るトレーナーになりたいと思います。 英語の勉強を始めたきっかけは、大学2年生の時にJPTSA(理学療法学生協会)のイベントで海外に行ったのがきっかけです。そのイベントでは、自分と同じ年くらいの海外の学生達が英語で会話していました。自分はその輪の中に入れず、英語力の無さに劣等感を感じました。そこから語学の勉強により力を入れるようになり、オーストリアに行く前には英語で、ある程度のコミュニケーションが取れる状態で行きました。 しかし、オーストリアの言語はドイツ語なので、また新たに語学の勉強をする必要がありました。選手やスタッフ達の中には英語を話せる人も居るので、その人達に英語で質問しながら、日常の中でドイツ語を学ぶ方法で現在も勉強しています。
2024.07.05
7/28(日)、畿央大学で「第33回奈良県理学療法士学会」が開催されます(学生無料)
2024年7月28日(日)に第33回奈良県理学療法士学会が本学で開催されます。 大会長は本学理学療法学科の岡田洋平准教授が務めるほか、学会では本学教員、修了生、院生が多数講演を行い、一般演題においても本学の卒業生、大学院生も発表する予定です。 「挑戦する理学療法:やさしさを力に未来を拓く」というテーマのもと、本学キャンパスで各分野最前線で活躍する先生方の講演を直接聞くことができる貴重な機会です。 学生は無料で参加できますので、臨床・研究に挑戦している理学療法士の姿にぜひ触れてみてください。 なお、学会参加には事前登録が必要になります(2024年7月18日まで) 参加登録 主な登壇者(本学関係者)は以下の通りです。 特別講演 9:40~10:20 子どもの運動の不器用さ(発達性協調運動障害DCD)に挑戦する 信迫 悟志氏 畿央大学健康科学研究科 准教授 健康科学研究科 修士課程修了 15:35~16:20 内部障害領域における物理療法の活用 吉田 陽亮氏 奈良県西和医療センター勤務 健康科学研究科 博士後期課程修了 理学療法学科1期生 教育講演 10:30~11:10 めまい・ふらつきに対するリハビリテーション~前庭理学療法という新たな領域~ 塩崎 智之氏 奈良県立医科大学勤務 健康科学研究科 修士課程修了 13:00~13:40 患者の想いを考慮した理学療法の実践~Shared Decision Makingという新しい同意の取り方~ 尾川 達也氏 西大和リハビリテーション病院 勤務 健康科学研究科 博士後期課程修了 理学療法学科3期生 関連リンク 学会 ホームページ 大会プログラム 関連記事 本学教員の編集した「エビデンスから身につける物理療法」第2版が発行! (尾川さん登壇)卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」
2024.05.16
その人らしさに寄り添う理学療法~理学療法学科 第11回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」
最前線で活躍する卒業生が講演! 第11回テーマは「その人らしさに寄り添う理学療法」 理学療法学科では一昨年度から「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催しています。 リーダーシップをもった次世代の理学療法士育成を目的にし、臨床現場はもちろん、スポーツ現場や地域リハ、教育機関など幅広い分野の第一線で活躍する卒業生がその魅力や想いを後輩のためだけに語ります。在学生にとっては入学後早期から職業理解を深め、自らのキャリアを考えることやモチベーション向上へとつなげる絶好の機会になります。 他大学に先駆けて理学療法学科を開設した畿央大学にしかできない先進的な取り組みです。 2024年4月12日(金)今年度最初となる第11回は岡本美彩子さん(5期生/特別養護老人ホーム ベルライブ)を講師に迎え、「その人らしさに寄り添う理学療法」をテーマに講演いただきました。岡本さんは理学療法学科を卒業後、急性期・回復期の病棟で活躍する中で、自宅退院できずに施設へ行かれる方がいることを知り、施設での理学療法士の役割や関わりについて学びたいと考え、介護老人保健施設、その後に特別養護老人ホームへ異動されました。 講演では、退院後も自宅に戻ることができず特別養護老人ホームに入居する方やその家族の方々との関わり合い方や、施設内における理学療法士の役割についてご説明いただきました。 また、患者さんの看取りについても講演の中で触れていただき、身体機能の評価だけではなく、日々の生活の中でそれぞれの患者様が最期まで「その人らしい生活」を送るために多職種協働や家族の方々とのコミュニケーションが非常に重要であるとお話しいただきました。 講演後の質疑応答では、患者さんやその家族の方とのコミュニケーションの取り方や、施設内でのリハビリにおける患者様へのアプローチの方法など、病棟におけるリハビリとは異なる状況での対応方法について多く質問がされました。在学生にとっても新たな発見のある実りある講演になったのではないでしょうか? 岡本さんから後輩の皆さんへのメッセージ この度は、次世代リーダー育成セミナーに参加いただきありがとうございました。予想を上回るたくさんの方々に参加していただき、うれしく思っています。 実際に特別養護老人ホームで勤務している中で、感じているのは理学療法士だけでなく、多職種・ご家族様との連携が非常に重要だということです。理学療法士一人の力では生活の支援にはつながりません。多職種で多角的に話し合い、実際の生活場面でどのような支援をしていくのかについて話し合い、協力していくことでよりよいケアができます。 またセミナーの中でも何度もお伝えしましたが、その人らしさに向き合うことが大切です。特別養護老人ホームに入居されてから、患者様がいかにその人らしく日々を過ごせるか。それは、理学療法士はもちろん、多職種共同でその人を多角的にアセスメントし、ケアに当たることで実現されると私は考えています。その中で理学療法士は身体機能を評価するだけでなく、生活場面での様子を観察、多職種と意見交換し、生活の中で患者様のできることを支援していくことが重要です。その人らしい生活に向き合い、最期までその人らしく過ごしていただける支援を行う。まだまだ私も勉強中ですが、少しでも皆様の今後のヒントになればよかったかなと思います。 今回のセミナーのお話を頂いたとき、学生の皆様に特別養護老人ホームで働く理学療法士というものが興味を持っていただけるか不安もありました。セミナー終了後たくさんのご質問をいただき、本当にうれしかったです。質問も具体的で私自身考えさせられるような場面もたくさんありました。 これから勉強や実習など大変なことも多いと思います。つらいことやしんどいこともあると思います。しかし、臨床へ出て、患者さん一人ひとりとのかかわりやその中での笑顔、「ありがとう」と言ってくださるお言葉などは本当にかけがえのないものです。大学生活4年間は長いようであっという間です。後悔のないように日々頑張ってください。応援しています。 【関連リンク】 理学療法学科 理学療法士としての目覚め~理学療法学科 第10回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 生活期リハビリテーションにおける理学療法士の役割と働き方~理学療法学科 第9回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 回復期リハビリテ−ション病棟で勤務する理学療法士の魅力~理学療法学科 第8回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 急性期病院で勤務する理学療法士の魅力~理学療法学科 第7回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 「臨床・教育・研究」が揃ったスポーツ理学療法士の魅力~理学療法学科 第5回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 女性理学療法士が活躍できる場所~理学療法学科 第4回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 大学病院で働くということ~理学療法学科 第2回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催 第1回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科
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