2013年4月の記事

2013.04.25

冒険遊び場(人間環境デザイン学科齋藤ゼミ)がスタート!

人間環境デザイン学科齋藤ゼミの4回生たちは、卒業研究として「冒険遊び場」の実践に取り組んでいます。   『冒険遊び場』とは「自分の責任で自由に遊ぶ」ことをモットーに、禁止事項を極力なくし、水遊びやたき火など普通の公園ではできない遊びを子どもたちが体験できる遊び場所です。 また、その運営に地域の住民の方が関わることにより、地域全体で子育てするというまちづくりの側面も併せ持っています。   4月13日(土)に、今年度の冒険遊び場が始まりました。     第1回目は理学療法学科とのコラボで『身体測定と体力測定』を実施しました。 保護者の方には、通常の身体測定に加えて、骨密度なども測定していただきました。 体力測定のメニューは、反復横跳びやシャトルランなど。 元気に走り回る子どもたち。(保護者の方も希望により測定) 大人だけではちょっとキツイ運動も、みんなでワイワイ遊び感覚で取り組んでいました! これから8ヶ月間、遊びを楽しんで、12月にまた同じ項目を測定し、体力や運動能力の変化を見ます。   さて、第2回目(5月11日)からは、今までどおり第二グランドで実施します。 5月は、さつまいもを植える『畑作り』をします。力自慢のお父さん、お母さんぜひぜひご参加ください。  

2013.04.24

学生広報スタッフblog.64~平成25年度第1回オープンキャンパス

こんにちは! オープンキャンパス(オーキャン)スタッフ&学生広報スタッフのきーさんです★ 少し前の話になりますが、3月31日(日)に今年度第1回目のオーキャンが開催されました。   平成24年度は4回も登板させて頂き、スタッフの仕事にもだいぶ慣れて来ました。 この日の担当は、大学紹介が行われる冬木記念ホール内の誘導とキャンパスツアーの全体総括など。 昨年の同時期を上回る350名以上が来場され、賑わっていました。 ホール内は人でいっぱい!関心の高さを反映しているようです。       受付の様子                                                          集計もしっかりと     キャンパスツアーは人が多く、急遽2つのグループに分けて実施するほど盛況でした。 先輩と語り、大学の様子を知り、そして来年は後輩として再会出来ると良いですね!     アンケート集計の様子。頂いた意見は次回に反映!          後片付けもしっかりと★      スタッフ&入学センター貝賀さん!お疲れ様でした☆     さて、4月12日にはオープンキャンパススタッフ募集の説明会が行われました。 ここできーさんも先輩スタッフとしてご挨拶。 学科リーダースタッフにもならせて頂きました★ これからも、ますます大学の良さを伝えて行けるよう頑張ります!!   説明会の様子                                        2013年版のスタッフTシャツが楽しみ♪

2013.04.24

学生広報スタッフblog vol.63~学歌隊のお仕事

新学期が始まりました。新生活、いかがお過ごしですか。 看護医療学科新2回生の学生広報スタッフ、きーさんです★   きーさんが所属する畿友会(学生自治会)はKiPT(畿央パフォーマンスチーム)と共に学歌隊を編成し、卒業式と入学式で唄わせてもらいました。 春休みに毎週2回、約2ヵ月をかけて皆で一生懸命練習します。   ホワイトボードに留意点やスケジュールを書き出し、情報共有     畿友会学歌隊(卒業式)   本番では練習の成果を遺憾なく発揮し、力一杯唄う事が出来ました♪   KiPTと光幻華(ジャグリングクラブ)のパフォーマンスも素敵でした★     きーさんはこの練習のおかげで歌詞を見ずに学歌を唄えるようになりました。 しかし、在学生の大半は入学式以来、ほとんど学歌を耳にする機会が無いかも知れません。 畿央大学の学歌は冬木学園長が作詞され、建学の精神が謳われています。 1番には「徳をのばす」が、2番には「知をみがく」、そして3番には「美をつくる」がそれぞれ表された歌詞になっているのです。   卒業式まで唄う機会はあまり無いかも知れませんが、せっかく入学した母校の学歌。 大学のホームページでも聞けるようになっているので、是非折に触れて聞き、覚えてみてはいかがでしょうか。 https://www.kio.ac.jp/guide/outline/song/   学歌隊は5月26日(日)の10周年記念式典でも歌う予定です!    畿友会、KiPT、光幻華合同チーム!お疲れ様でした♪  

2013.04.23

第12回KSM(卒業生の理学療法勉強会)を開催しました!

畿央大学理学療法学科4期生の松波です。 4/21(日)に、記念すべき第12回KSM(Kio Study Meeting)を開催致しました。 KSMが発足してから、1年が経ちました。 発起人の中田君の宅勉から始まったKSMですが、この1年の間に新たなメンバーも迎え、総勢13名となりました。同期だけではなく、熱い思いを持った後輩も参加してくれて、更に濃く、熱い勉強会となっております。 たかが1周年、されど1周年。今後も大切な仲間とともに、刺激仕合ながら臨床に励んでいきたいと思います。       今回のテーマは ①運動制御における脳内機構 ②病院の仕組みについて〜四年目のセラピストに考えられること〜 ③やる気のスイッチ といった内容でした。   基礎的な内容から、なかなか知ることができない他院のシステムについて情報共有、患者様・セラピスト自身のやる気を出すにはどうすればよいかといった、多岐に渡った盛りだくさんな内容でした。   就職地・就職先は急性期病院・回復期病院・訪問リハとバラバラですが、同じ学内で学んだ仲間が集まったKSMだからこそ、それぞれの立場で、忌憚のない意見を言い合えるのだと感じました。井の中の蛙になることなく、今後も広い視野・知識をもったセラピストを目指し、仲間と共に歩んでいきたいと思います。 2年目のKSMも、よろしくお願いいたします。   (さらに…)

2013.04.22

橿原商工会議所25年度連携事業「新商品開発プロジェクト」説明会が行われました。

橿原商工会議所連携5年目のお題は「しょうが」です!    2009(平成21)年度からスタートした、橿原商工会議所と畿央大学の連携事業が今年で5年目を迎えました。2009年は「古代弁当」、2010年「万葉人からの贈り物」、2011年「土産物(食・工芸)」、2012年度「スイーツレシピ」に続いて、2013年度は「農産物(ショウガ)」に焦点を合わせた新商品開発プロジェクトを実施します。本事業に参加希望する健康栄養学科(指導教員:浅野恭代教授・金一玲助手)1回生~3回生40数名のうち約30名が4月17日18時から開催した説明会に参加しました。     橿原商工会議所連携の当初からご尽力いただいている岡橋守幸委員長、浅野教授の挨拶に続いて、橿原市役所からもたくさんの協力者にお越しいただき事業概要が説明されました。今回は「ショウガ」に絞っての商品開発で、農産物を特定することによって橿原市として一押しの商品に仕上げていこうという目論みです。今後のスケジュールは、5月9日第1回勉強会、5月12日橿原市内見学、5月30日第2回勉強会、6月6日第3回勉強会、6月15日審査会を経て9月末までに商品化までこぎつけ、11月下旬の橿原近鉄百貨店で開催される「うまいもん市」で販売デビューをめざします。自分たちの創作レシピが街中で商品化・販売化が前提の連携事業ですので学生たちの目は一段と輝いていました。   橿原市内の商工業者と創作レシピのマッチング・商品化の終了後は参加者全員の提案レシピとともにグループ写真を掲載した小冊子(右写真は昨24年度版)の発行を予定しています。5月9日第1回勉強会までに多くの学生参加者を期待しています。    

2013.04.20

平成25年度 『人間環境デザイン学科 新入生宿泊研修』を開催しました~その2~

新入生によるベストショットコンテスト☆   ~平成25年度人間環境デザイン学科宿泊研修 その2~   毎年恒例ですが、宿泊研修として研修中に撮影した写真のうち、自分がベストショットだ!!と思うものを課題として提出してもらっています。 デザインを学んでいく学生として、漫然と撮影するのではなく、レイアウトや照明、アングルなどしっかり考えて写す技術が今後必要になってきます。同級生の作品も見ながらいいところを吸収してもらえればと思います。   さて、ベストショットの上位4名を紹介します。   4位は松田瑞希くん。   十津川中学校の教室を撮影しています。春休みの誰も居ない教室の寂しさが伝わってきます。    3位は石橋祐資くん。   吉野川(紀ノ川)の川辺でお花を撮影しています。アングルがかっこいいですね。    2位は大道康輝くん。   五條新町のお餅屋さんの猫を撮影しています。まるで招き猫のようです。   輝ける1位は、長野瑞希さんの谷瀬の吊橋!!   吊橋をわたる親子を撮影しています。吊橋自体は川からかなり高いところにあり、怖いのですが、この親子を撮影することでほのぼのした風景に変わっています。   今年は動物や花や子どもを撮影した作品が目立ちました。 これからどんな作品を大学で作っていくのでしょうか?楽しみです!!

2013.04.19

平成25年度 『人間環境デザイン学科 新入生宿泊研修』を開催しました~その1~

五條新町・十津川村での新入生宿泊研修!! ~人間環境デザイン学科新入生宿泊研修その1~   人間環境デザイン学科では、4月4日(木)・5日(金)、1泊2日の新入生宿泊研修を奈良県内の五條新町と十津川で行いました。  人間環境デザイン学科では今後、建築・インテリア・プロダクトといった「デザイン」を学んでいく最初の道しるべとして、毎年豊かな環境や、特徴的な風土をもった地域を訪ねます。   ≪1日目≫  1日目は五條新町での見学が中心となりました。五條新町は江戸時代から続く町並みが残る場所です。ボランティアガイドさんに詳しい解説をしてもらいながら案内してもらい、五條新町の名所旧跡をまわります。   ▼ボランティアガイドさんの熱心な案内で、学生も真剣にメモや写真を取りながら聞いています。        その次は十津川の日本一の観光場所である、谷瀬の吊橋に行きました。生活鉄線としては日本一の長さを持っています。   ▼入り口に立っただけでも脚のすくむ高さです。   ▼そんな中でも元気なデザインの学生!!   その後、同じく十津川にある村立十津川中学校へ見学に行きました。五條・十津川ともに二年前の水害で被害を受けた場所で有名ですが、この中学校はちょうどその二年前に新築工事が始まったところでした。関係者の皆さんは流されただろうと半分諦めていたようですが、奇跡的にもそれほど被害は受けず、予定からは大幅に遅れながらも立派に完成しました。  ▼校庭からの校舎の眺め   ▼すべて地元産の木材を使用した全国でも珍しい木造校舎です。また、通学がなかなか難しい生徒のために宿舎も備えています。     ▼同じく地元産のイスと机が配置されている給食室で校長先生のお話をうかがいました。   その後は宿泊先の「ホテル昴」に向かい、研修会を行いました。8つのグループに分かれ、五條新町で学んだことについて模造紙にまとめてもらいました。    ▼最初は戸惑っていた学生も、話し合いをまとめ、班それぞれで工夫してまとめていました。   時間を延長させながらも完成させましたが、メモをグループ分けした班から、地図にまとめなおした班まで、バリエーション豊かなプレゼンテーションが見られました。      ≪2日目≫ 2日目は同じく宿泊先のホテルの会場で、十津川村役場の方をお招きして、2年前の災害への対応として開発した、被災者のための住宅である「復興モデル住宅」の取り組みについてお話してもらいました。     ▼話していただいた十津川村役場の玉置さん、伊東さん。   ▼前日遅くまでおきていて、かつ専門的な話が続き、眠たかったことと思いますが(笑)、ちゃんと真剣に聞いています。   教員からも専門的な質問が飛び、1時間半もの時間があっという間に過ぎました。   最後に、熊野本宮大社へ。 宮司さんからお話を聞き、帰路につきました。      お疲れ様でした!!

2013.04.18

学生広報スタッフblog vol.62~学生が見た「のびのびキャンプ2012」後編

学生広報スタッフblog vol.61~学生が見た「のびのびキャンプ2012」前編 を読む   【のびのびキャンプ3日目】 3日目は奈良観光!奈良公園に東大寺、石舞台古墳、万葉文化館へと足をのばしました。 ペアの学生やグループのお友達と熱心にクイズを解いたり、一緒に買い物をしたり、出店のお菓子を食べたりしているうちに、ペア以外にも同じグループの友達や学生ともだんだんと打ち解けてゆく姿が見られました。私たちグループリーダーはいろんなものに興味深々の子どもたちを連れて、自分たちも知らない道を進まないといけないので大変です。「はぐれないように、でも子どもたちには思うままに動いて欲しい。」と思いながら、なんとか目的地にたどり着いたときにはヘトヘトでしたが、みんなの楽しそうな姿に疲れも吹っ飛びます。   ☆昼食は夢風広場でホットドッグと風月さんのお好み焼き、バスの中ではお菓子をいただきました!食事はキャンプの趣旨に賛同して頂いた企業の皆様からご支援いただきました。ありがとうございます!   ☆更に日本旅行のカリスマ添乗員、平田さんが登場!バスレクをお願いし、楽しいバス移動となりました。     ☆平田さんと一緒に、石舞台古墳(上)、万葉記念館(下)で記念撮影!   センターへ戻ると大阪龍球会さんによるバスケットボールを使ったパフォーマンス!「かっこいい!」「すごい!」と即席のサイン会ができるほど子どもたちに大人気でした。    ☆夕食にはたきびカレープロジェクトの皆さんによる、本格的なカレーをいただきました!   ☆夜ご飯のあとにはキャンプファイヤー!炎が空から降ってきて燃え上がると、楽しいレクリエーションのはじまり!最後にはこのキャンプのイベント計画をしてくれたわっくんによるファイターポイにみんな驚きと感動!   キャンプファイヤーからの帰り道には、2日目に工作したキャンドルで照らされるサプライズが!自分のキャンドルを見つけると、子どもたちはとても嬉しそうにペアの学生とキャンドルを眺めていました。真っ暗の帰り道、はぐれないように手を握りながら帰っていくペアの姿もありました。 この夜の学生スタッフのグループミーティングでは「手を握ると握り返してくれた」「自分から喋ってくれるようになった」「心遣いが嬉しかった」と嬉しそうなペアの学生の声を聞くことができて、私たちまで嬉しい気持ちになりました。     (さらに…)

2013.04.17

学生広報スタッフblog vol.61~学生が見た「のびのびキャンプ2012」前編

こんにちは!理学療法学科4回生のよこみー、はるちゃんこと横山、山根です。   私たちは一昨年と去年の夏に2回、「のびのびキャンプ」に参加させていただきました。のびのびキャンプの概要などは過去のブログをご覧ください。 のびのびキャンプではたくさんの素晴らしい人と出会うことができ、とても貴重な経験をさせていただきました。その感謝の気持ちをこめて、今回のびのびキャンプ2012の報告をさせていただきます。キャンプでは福島の子ども1人に大学生のパートナーがつくマンツーマンスタイルで、そのペアを5グループに分けます。私たち2人はその「グループリーダー」を任されました。   【1日目】 畿央大学の教員・学生をはじめとする関西スタッフは前日から準備を始め、ついに子どもたち、福島スタッフが到着。久しぶりな顔やはじめましての顔。子どもたちもスタッフのもドキドキの中、緊張を和らげるアイスブレーキングを行いました。初日は子どもたちもスタッフも探り探りの様子。   ☆福島の子どもたち、スタッフの到着   みんな久しぶり! 去年よりも少し大人になった子供たちに再び会うことが出来ました。はじめましての子も沢山いて今年はどの様なキャンプになるだろうとワクワクドキドキしました。    ☆アイスブレーキング    ☆ペア・グループ発表 子供たちはまだまだ緊張した表情。   ☆旗づくり~初めての共同作業! 去年より人数が多かったのでぎゅうぎゅうになりながらも全員の手が入りました。 子供たちの「今年も友達をたくさん作って楽しみたい!」という気持ちが伝わってくる言葉が沢山見られ、私も「グループリーダーとして頑張らないと!」という気持ちになりました。     ☆夕食はグループに分かれてBBQ!美味しいお肉やお野菜にみんな大満足! 率先してお肉を焼いてくれる子、ライトを照らしてくれる子、一人で探検に出かけてしまう子などいろいろな子がいました。 私自身は1日目から要領がつかめずバタバタと走り回っていました。     夜に子供たちを寝かしにいった後に行うグループ会議では子供たちの様子などを共有し話し合いました。みんなそれぞれ思っている事や困っている事などを相談し合いみんなで解決できる良い場だったと思います。 (さらに…)

2013.04.16

11th International Meeting of Physical Therapy Science in Shanghai 出張報告

表記の学術大会(会期:3月22-24日)が中国・上海市東亜体育賓館で開催され、研究発表を行いました。   題目は、“Reliability and Validity of the Athletic Injury Psychological Acceptance Scale (AIPAS)”であり、当方が代表担当させて頂いている本学健康科学研究所プロジェクト研究部門(森岡教授統括)の課題研究では、コアな部分を扱っています。今回の研究発表の内容は、既に受理され、近刊予定にある学会誌の論文に基づきます。本研究のサンプルは、十数年前に提出した修士論文のものでほぼ全体を占めています。私的な感情を付与するなら、十数年前の負傷データがようやく陽のあたる場所に近づいたという点に安堵感を覚えています。   初日は、上海への移動。日本からの参加者は、国際医療福祉大学の教員・学生やOBのメンバーで占めており、関西国際空港から出国したのは、私だけでした。上海浦東国際空港で全員が合流し、龍陽路駅までの約30kmをリニアモーターカーで移動。   そこから送迎バスにて、会議場近くのホテルへと再び移動。このリニアモーターカーは、最高速度430km/hを計測するとのこと。この時は、300km/hで走行していました。   二日目の午前には、上海市内の新天地の街を散策し、中国共産党の第1回会議が催された記念館を参観しました。       午後には、上海中医薬大学の附属病院を訪問し、リハビリテーション施設を見学しました。   私がかつて勤務していた医療機関は、患者さんのリハビリテーションに係る運動処方・指導もありましたが、主として体性疼痛の緩和を目的とした施術に力を入れていました。そこでは、急性期反応や慢性・固定期、回復期における患者さんの反応の特異さと反応に応じた心理的支援の重要性を強く認識しました。また、研究課題の性格から、アスレチック・リハビリテーション現場のスタッフが集う症例報告会に参加していた時期もありました。しかし、今回のようにリハビリテーションの器具や装具を意識して拝見したのは、恥ずかしながら初めてのこと。理学療法の専門家であられる先生方は口々に、「懐かしい!」と仰せられていましたので、その晩にホテルへ帰ってから、ここで撮影した写真の一部を研究協力者である本学理学療法学科の先生にメール添付で送ることにしました。この視察を通し、日本の理学療法の中国進出への気運を感じ、中国の理学療法界もまた、日本の動向にいかに追随してきたのかを肌で感じることができました。    三日目は、学術会議でした。企画当初は太倉市第一人民病院での開催が予定されていましたが、渡航直前になり、冒頭に述べた会場に変更されました。午前中に基調講演が催され、午後にポスター発表及び口頭発表が企画されました。なお、私はポスター発表に参加しました。研究発表は計17演題あり、さすがに心理学領域の研究発表は6演題と少なかったです。臨床・応用系の発表は私以外にはなく、知覚-運動や生理心理系を扱う実験心理学的な研究が3件、理学療法士養成に係る教育心理学的な研究が2件認められました。個人的に関心が持てたのは、Charcot-Marie-Tooth病患者さんを対象とした介入研究でした。この病は下腿部が筋萎縮し、歩行障害他を伴うというもの。この研究では、療法評価を扱う変数に自覚的疲労感とEMG(筋電図)を用い、双方の指標から介入効果を検討されていました。指標の選択・開発、実験・調査の環境条件やサンプル確保に苦心されている点に共有できる感覚を覚えました。他方、患者さんにとっての出来事のもつ意味への無条件的関心という心の臨床の視点に立った時、このレベルの心の層を扱う研究を成立させていくことへの大きな壁を再認した次第です。     最後になりますが、所属や専門を異にする私に対し、ご配慮下さいました丸山仁司学会長や霍明先生をはじめとする国際医療福祉大学関係各位のご厚誼に厚く感謝し、御礼申し上げます。   なお、この度の海外出張は、畿央大学開学10周年記念事業の一つである健康科学研究所プロジェクト研究助成を受けて行われました。記して御礼申し上げ、今後の本学での教育・研究活動に反映させたく存じます。   教育学部准教授 辰巳智則