2021年7月20日の記事

2021.07.20

東京五輪に参加する理学療法士4人に聞きました!#1~加納さん編

2020東京オリンピック・パラリンピックの理学療法サービス部門で「TOKYO2020MEDスタッフ」として奈良県から参加する4名はすべて本学理学療法学科の教員・卒業生・修了生で、選手村や競技場の救護室に配置されてアスリート支援を行う予定です。そのうちの一人、加納さんに東京五輪への想いや意気込みを語っていただきました!   加納希和子さん 理学療法学科2012年卒業/大学院健康科学研究科2019年修了 理学療法士(スポーツ認定理学療法士、中級障がい者スポーツ指導員) 医療法人 勝井整形外科 畿央大学大学院健康科学研究科 客員研究員     ▶なぜ東京五輪に? 2013年に東京五輪の招致が決まった瞬間(有名な「TOKYO」のカードが掲げられたシーン)、「世界最大のスポーツの祭典であるオリンピック・パラリンピックで理学療法士として貢献したい!」と決意しました。そして畿央大学大学院の恩師である福本先生にできることがないか相談したところから、私の東京五輪への道がはじまりました。     ▶決心してから まもなく、奈良県理学療法士協会から東京五輪に派遣されるスタッフ募集の連絡がありました。最低条件である臨床経験5年以上はクリアしているものの、留学経験もなく英語を喋ることができなかった私は、すぐに英会話学校に通うことに。選考には日本語と英語の面接が課せられたのですが、早くから準備を進めてきたことが選考通過につながったと考えています。 また整形外科で理学療法士として勤務しながら卒業した高校バスケ部のメディカルサポートに入ったり、福本先生と一緒に高校野球や奈良マラソンのサポートをするなどスポーツリハにできるだけ関わってきました。     ▶東京五輪では具体的に何を? 私が配属になったのは「パラサイクリング」の競技会場です。選手村と違って競技会場は急性期(まさにケガや事故が起こった時)の対応が求められ、時には理学療法士として持つ知識・スキル以上のことが求められます。自転車競技での転倒事故は、後続や周囲の選手を巻き込む大きな事故が発展してしまう可能性もあり、一瞬も気を抜くことができません。万一の事故にもしっかり対応できるように準備をしていきたいと思います!   ▼TOKYO2020MEDスタッフの公式ユニフォーム全身フル装備した1枚     ▶本番に向けて コロナ禍に突入して対面形式での研修がオンラインになったり、その研修も延期になったり、東京五輪自体も延期になったり…とスケジュール調整も大変でしたが、開会式直前にしてようやく東京五輪に行けると実感がわいてきたところです。 英語については教育学部のムース先生に無理をお願いしていろいろと教えてもらったり、福本先生にもわからないことを指導していただいたり…と学部をこえた畿央大学のサポートに感謝しています。奈良県から参加する4名の派遣先はバラバラですが、何かあれば相談できる仲間がいることも心強く感じています。 もともと中高とバスケットボール部でマネージャーをしていたことがきっかけで理学療法士に興味を持った私にとって、トップアスリートのサポートができることは原点回帰であり、一つの集大成かもしれません。ドキドキワクワクしながら、理学療法士として貢献したいと思います!   ▼恩師の福本先生とともに   【関連リンク】 東京五輪に参加する理学療法士4人に聞きました!#2~唄さん編 東京五輪に参加する理学療法士4人に聞きました!#3~楠元さん編  東京五輪に理学療法士として本学教員・卒業生4名が参加します。

2021.07.20

キャンパス内のあちこちでデッサン!~人間環境デザイン学科「デッサンⅠ」

人間環境デザイン学科1回生対象の「デッサンⅠ」の授業では、非常勤講師の山本先生のご指導のもと、デッサンの基礎を学んでいます。人間環境デザイン学科に入学し、初めて描く事を経験する学生も多いと思います。しかし、デッサンで使用する道具の理解、描く姿勢、ものの観察の仕方等、基礎から学ぶことができるのが授業の特徴です。   授業の到達目標は、 ■目の前のものを観察・表現する力 ■明暗・質感・空間を正しく認識して物体の形を正確にとらえる力 ■鉛筆を使って物体の形・明暗・質感・空間を平面に正確に描写できる力 を養うことです。   人間環境デザイン学科には建築・インテリア・アパレルコースの3つのコースがありますが、コースに関わらず、ものを正確に捉え、正確に描写する力が必要です。 一生懸命に課題をこなす学生の姿がとても頼もしく、授業回を重ねるごとにどんどん上手になっていく吸収力に驚かされています。   三密を避けるため、学内のさまざまな場所に分散してデッサンを行っています。下の画像は体育館前ですが、エントランスホールなど学内の様々なところでやっています。   ▲暑い中ではありますが、外でデッサンすることもありました   ▲講義室の椅子をモチーフにした作品   第13回目の授業では、体育館に集まり、三角コーンのデッサンを行いました。通常教室ではスペースが取れず密になってしまうため、広い場所を確保し、全員で同時にデッサンを行います。   ▲三密を避けるため、間隔をあけて実施しています   ▲換気の為窓を開放し、空気を循環させています   ▲三角コーンをモチーフにした作品   学生同士の間隔をしっかりと保ち、約3時間、集中して行うことが出来ました。デッサンが得意な人、そうでない人もいるかもしれません。しかし、1つの課題を最後までやり切ることで、必ず上達し、自分の力になっています。自分だけでなく、お互いの作品に触れることも学習の一つです。   ▲お互いの作品をチェックしあう様子    後期には、「デッサンⅡ」を履修することが出来ます。同じく山本先生にご指導していただき、さらに深い自己表現が出来ることを目標とします。1回生のうちにさまざまな表現方法を知り、習得して下さい。これからどんな作品が生まれるのか、楽しみにしています。   人間環境デザイン学科 助手 小松智菜美