2024.05.08
2024年度 へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)1日目レポート~看護医療学科
看護医療学科では特色ある科目として、4年次に「へき地医療体験実習」を開講しています。4月当初から学内での実習を開始し、準備を整えて奈良県内4か所の地域で実習を行っています。
5月7日(火)から9日(木)までの3日間は、吉野郡川上村・五條市大塔・山辺郡山添村・宇陀市大宇陀の4つの地域で臨地実習を行います。
今日は、宇陀市大宇陀地区での実習1日目の様子についてリポートします。
実習開始のこの日の大宇陀は朝から大雨でしたが、学生が現地に入る時間には雨も上がって、緑も美しい景色が広がるほどになりました。学生たちは元気に実習拠点となる施設に集合しました。その後、オリエンテーションを受け、各部署にご挨拶を済ませて、いよいよ実習開始です。
アクティビティや家庭訪問準備、会場準備のあと昼食をいただきました。この日は、地元の方が掘ってきてくださった筍を使って、教員が筍ごはんを作りました。施設の厨房で調理していただいた、副食やデザートとともに1升以上の筍ごはんは、あっという間に完食!腹ごしらえをして午後の実習に備えます。
▼地元の方がくださった筍を使って筍ごはんを作っていただきました。
▼おなか一杯いただきました。
昼食後はそれぞれの活動場所に分かれて、いざ出発。
家庭訪問・宇陀移動診療車見学・デイサービス利用者の健康測定とアクティビティ・訪問看護・重要文化財片岡邸宅訪問・退院カンファレンス参加など盛りだくさんな内容で、充実した実習を行いました。高齢者との関わりや、地域の医療福祉介護連携などを体験することで、利便性のない地域で自助・互助・共助の兼ね合いが円滑に進んでいる現状や、意思決定を促進しながら、よりよい人生を送るための、医療者の役割についても考える時間をいただきました。大宇陀の皆さんは学生を快く受け入れてくださり、どこに行っても温かいおもてなしをしてくださいます。学生たちも何か役立てることを探して、住民の皆さんとコミュニケーションを図っていました。
▼訪問した田中さんは、大学の創設者 故冬木智子先生のご親戚でした。
▼デイサービス利用の高齢者とアクティビティ
▼家庭訪問先で楽しい時間を過ごしました。
▼終末期の意思決定支援カンファレンスに参加
実習終了後はそれぞれの宿に入りました。今年度は、大宇陀関戸地区にある民泊施設にお世話になっています。カエルの鳴き声が田んぼに響く中、獣除けのライトや鉄柵に驚きながら、ゆったりと宿で過ごしました。宿では温かいおもてなしや美味しい夕食をありがたくいただきました。明日への英気を養いながら、楽しい夜が更けていきます。
▼民泊施設でリラックス
▼美味しいピザとオーガニック野菜
▼手作りケーキに元気をいただきます。
▼野菜たっぷりのサラダが明日への活力です。
今日の大宇陀は肌寒く、大学のある広陵町と同じ奈良県とは思えないくらいです。
明日はみんなで協力して運営する「大宇陀まちの保健室」を企画します。元気に頑張れるように、今夜はゆっくり休むことにします。
健康科学部看護医療学科 准教授 大友 絵利香
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