2025年7月9日の記事

2025.07.09

西洋服飾史を学ぶ「服飾史」~ 人間環境デザイン学科

人間環境デザイン学科では、古代から現代までの服飾の変遷を概観し、その機能と意味を読み解く「服飾史」を開講しています。本講義では、衣服の起源から和服・洋服・女性の下着の歴史に至るまでを扱い、第1回目から第5回目までは、神戸ファッション美術館の学芸員である中村 圭美先生にご担当いただきます。   今回の集中講義では現地に足を運び、特別展「大正の夢 秘密の銘仙ものがたり」を鑑賞させていただきました。大正から昭和初期にかけて大流行した色彩豊かな「銘仙」(めいせん)を通して、その技法はもちろん、当時の社会情勢や女性のライフスタイルの変化、そしてそれがファッションとどのように関連しているのかを学びます。   事前学習 事前学習として、学内にて講義を受講しました。銘仙流行の時期と比較的近い20世紀の西洋服飾史についての講義では、今もなお人気を誇るココ・シャネル、パリのオートクチュール全盛期時代を代表するクリスチャン・ディオール、社会情勢がファッションによく表されているとされるクリストバル・バレンシアガアやクレージュなど、ブランドとデザイナー、そしてそのメゾンがどのようにして今日に存在し続けているのかについてのお話をお伺いしました。   各ブランドのコレクションにはそれぞれ特徴があり、写真や絵からその素晴らしさを感じることはできますが、ショーや展示を通して、360°デザインを楽しむことが、デザイナーへの敬意だということを学びました。 神戸ファッション美術館へ 一方日本では、大正から昭和初期にかけて「銘仙」が大流行しました。銘仙は、平織の絹織物で、日常着として着用されていたものです。当時のファッションリーダーであった女学生たちが着用し、瞬く間に日本中で大流行しました。     鮮やかでかわいらしいデザインは、今でもレトロモダンとして人気があります。神戸ファッション美術館での展示では、60点もの銘仙を見ることができました。施された柄の自由さからは、当時の文化や社会情勢がよく伝わってきました。例えば、日本で初めてフルーツパーラーが開店した年には、さくらんぼやもも、ぶどうの柄が織りこまれた銘仙が流行しました。     西洋文化の影響を受けたリボンやチェック柄の銘仙はとてもロマンチックで、現代の流行にも通じるものがあると感じました。一方で、戦争が激化する中でつくられた銘仙柄もあり、まさに、「ファッションは時代を映す鏡」であることが実感できた展示でした。     学生の感想を紹介します それぞれの銘仙にはその時代背景に合った面白いエピソードがあった。ただ作品を見るだけでなく、説明文を読んでさらに面白さが伝わった。 着物のシックなイメージを吹き飛ばすガーリッシュな柄に惹かれた。帯留めや帯締めまでも遊び心があり、細部までコーディネートされていると感じた。 バッグや傘、スカーフなど、小物も一つの作品として展示されていたことが印象的だった。銘仙の柄や色合いと合った小物使いがとても魅力的だった。 当時を生きた女学生は、私たちと同じようにファッションで個性を表し、楽しんでいたと感じた。   「いつの時代も悩みや困難はあるけれど、ファッションは自由で自分らしくいることができる力がある」という中村先生からのお言葉は、銘仙からも強く感じ取れるものでした。大変貴重な機会をいただき、ありがとうございました。     服飾史後半の授業は、日本服飾史、下着の変遷についての講義です。西洋の文化との違いや共通点、現代の私達にどのように繋がっているのかなど、様々な視点で学びを深めてください。1年後の卒業研究やみなさんの将来にどのように活かされるのか、楽しみにしています。   人間環境デザイン学科 助教 小松 智菜美 関連記事 卒業生が食堂の看板を制作!~ 人間環境デザイン学科 福祉コミュニティあおがきの外構の設計連携活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 「佐味田みんなの縁側」の塗り替えおよび春の板絵描き・障子替え ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 社会と医療の未来をデザインする~人間環境デザイン学科「Japan Venous Talk 2025参加記」

2025.07.09

「4大学対抗ピザバトル」でイオン賞を受賞 〜 健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 ~

2025年6月14日(土)・15日(日)、イオンモール大和郡山にて開催された「4大学対抗ピザバトル」に、本学のヘルスチーム菜良※が出場しました! ※ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ4年制大学(畿央大学・近畿大学・帝塚山大学・奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。 ▼▼ 「4大学対抗ピザバトル」出場への準備の様子はこちら ▼▼ 「4大学対抗ピザバトル」に出場します!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良     奈良県の伝統野菜「大和丸なす」を使用したピザを、各大学1種類ずつ考案し、「4大学対抗ピザバトル」として、イオン大和郡山店「大和郡山フェア」にて販売しました。 畿央大学「梅しそ薫る 大和丸なすとじゅわっとハラスのピッツァ」 近畿大学「大和丸なすとさわやかレモン織りなすチーズピッツァ」 帝塚山大学「大和丸なすとしらすの醤油マヨピッツァ」 奈良女子大学「大和丸なすとしらすのねばねば和風ピッツァ」 当日の14〜18時の間は店頭に立ち、呼びかけを行いました。また、14日にはプレゼンが、15日には表彰式が行われました。今回は、その様子をお届けしていきます! 店頭販売の様子     去年に引き続き購入してくださった方や、「インスタを見て前々から楽しみにしていた」と話してくださった方もいらっしゃいました。       また、2日目には「昨日買って食べたら、美味しかったよ」と感想を伝えに来てくださった方もいました。その他にもたくさんのお客様から温かいお声がけをいただきました。その一つひとつがとても嬉しく、これまで頑張ってきてよかったと感じました。     プレゼンの様子 私たちの考案したピザは、特に梅しそソースの甘さと酸味のバランスに苦戦し、何度も試行錯誤を重ねました。具材には、大和丸なすやハラスなどジューシーな和食材を使用し、さっぱりとした味わいの中にもコクを感じられる一品に仕上げました。こうしたピザ開発にあたって苦労した点やこだわり、そしてピザバトルへの意気込みをプレゼンの際にお話しさせていただきました。     表彰式 表彰式では、総合評価で最も高得点を獲得した大学に「優秀賞」が、ピザの販促物において、アイデア・内容ともに完成度が最も高かった大学に「イオン賞」が贈られました。そして、畿央大学は見事「イオン賞」を受賞しました!     実際、販促物にはたくさんのこだわりが詰まっています。手作りの販促物は、具材の質感を表現するために、通常の折り紙や画用紙に加え、半透明の折り紙も使用しました。また、配布用レシピの背景には矢絣柄を取り入れ、タイトルは巻物風にデザインしました。さらに、販促用ポスターでは文字の見せ方にも工夫を凝らしました。     時間が限られた中での制作は正直大変で、夜遅くまで大学に残って作業する日もありました。それでも、最後までこだわり抜いて取り組みました。そうした自分たちの頑張りが評価され、とても嬉しかったです! 参加学生の声 試作を何度も繰り返して完成させたピザで賞を取ることができて本当に嬉しいです!納得するまで試作することの大切さを見に沁みて感じました。 実際に販売をしてみて、「美味しそう」などの声をいただけて嬉しかったです。また、商品を手にとっていただいたのを自分の目で見ることで喜びや、やりがいを感じました。 忙しい中制作していたこともあり、ピザや販促物の制作時にこだわっていたポイントが評価され、達成感がありました。 ポスターを持って歩いているときに、すれ違った方々から「美味しそう」と関心をもっていただけたこともとても嬉しく感じました。   最後に、ピザバトルに関わってくださったすべての方々に、改めて感謝申し上げます。   健康栄養学科 3回生 薮田 真歩 関連記事 「4大学対抗ピザバトル」に出場します!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良~ 大阪・関西万博で万博BENTOを販売!26日の販売を終えて~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良~ 新入生歓迎会を行いました!〜健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 万博BENTOの売れ行き好調!19日、20日を終えてのレポート~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良~ 大阪・関西万博にて販売する万博弁当の開発に参加!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良~