2022年8月の記事
2022.08.31
夏のスポーツ実習2022「アダプテッド・スポーツ」レポート vol.1
畿央大学では夏期、冬期の集中講義として「スポーツ実習Ⅱ」(1年次配当・選択科目)を開講しています。今年度からは新たな取り組みとして、アダプテッド・スポーツ、コアトレ・ウォーキング、バスケットボール及びバドミントンの4種目群から1種目を選択して履修します。 8月30日(火)からは「アダプテッド・スポーツ」がスタートしました! アダプテッド・スポーツは、性別や年齢、体力、スポーツ経験の有無に関わらず誰でも気軽に参加して楽しむことができるよう、ルールや用具を工夫し適合(adapt)させたスポーツのこと。初日はアダプテッド・スポーツとパラスポーツの理解、スポーツ大会と障がいのクラシフィケーション、年齢・障がいによる身体機能とリスク管理について座学での講義を行いました。 講師を務める加納希和子さんは本学の理学療法学科の卒業生かつ大学院健康科学研究科修了生です。現在は大阪市舞洲障がい者スポーツセンターで理学療法士(スポーツ認定理学療法士、中級障がい者スポーツ指導員)として活躍、東京五輪にもTOKYO2020MEDスタッフとして参加されました。 ▼講師の加納希和子さん <受講した学生の感想> 私は小さいころからソフトテニスをしていました。その影響で車いすテニスを見ることも多々あり、他のパラスポーツももっと知りたいと思いこの授業を履修しました。また東京オリンピックにも理学療法士・メディカルスタッフとして参加された福本先生、加納先生のお話が聞けるということにも魅力を感じたからです。 一日目は座学ばかりでしたが、とても内容の濃いものでした。障害の程度に合わせて位が分けられていたり、平等に競技ができるようにされていることなど初めて知ることもたくさんありました。その中で私がもっとも印象に残っていることは「教科書に記載していることだけが正解ではない」ということです。「一人一人を知るなかで、その人の個性が見つかる」と加納先生がおっしゃっていました。 ▼講義の様子 これから理学療法士になるための知識を吸収するだけではなく、ボランティア活動などにも積極的に参加し、たくさんの個性を持った人と接し、経験を積む必要があるなと改めて感じることができました。明日からは実技がメインとなってくるので、楽しみながら学習できたらいいなと思います! 理学療法学科 1回生 櫻井 瑞希 【関連記事】 東京五輪に理学療法士として本学教員・卒業生4名が参加します。
2022.08.31
「4大学対抗ピザバトル」で、大和丸なすを使ったピザが最優秀賞に!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良
令和4年6月3日(金)~6月5日(日)にイオンモール大和郡山で行われた「4大学対抗ピザバトル」に本学のヘルスチーム菜良※が出場しました。 ※ヘルスチーム菜良・・管理栄養士養成課程を持つ4年制大学(畿央大学・近畿大学・帝塚山大学・奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。 各大学で「大和丸なす」をはじめとした大和郡山産野菜を使用したピザを1種類ずつ、合計4種類のピザを共同開発する「4大学対抗のピザバトル」とし、イオン大和郡山店「大和郡山フェア」にて販売しました。 畿央大学「柚子香る白味噌風味の彩りピッツァ」 近畿大学「ゴロゴロ野菜のトマトピッツァ」 帝塚山大学「キーマカレー風ピッツァ」 奈良女子大学「生姜でさっぱり彩野菜の麻婆茄子風ピッツァ」 4大学のピザを食べようと、たくさんの人にお集まりいただきました。 ▼「柚子香る白味噌風味の彩りピッツァ」 ▼レシピ 本学のピザのコンセプトは、「和と洋の融合」。 メインで使用する大和丸なすの特徴である「噛み応えのある食感」を活かせる「田楽」にこだわり開発しました。 なす田楽と言えば赤味噌ですが、赤味噌ではなく、塩分が控えめで、関西ではお雑煮に使用され馴染みある、白味噌を用いました。この白味噌に「洋」の要素であるホワイトソースを混ぜ、さらに白味噌の甘みとホワイトソースのこってり感を解消するために「ゆず」を使用し、さっぱりとした味わいに仕上げました。 開発にあたり、学生のみではなく、大和郡山市石窯焼きピッツェリアサンプーぺーさんに試作のアドバイスをいただき、このピザが完成しました。 今回、納得のいくピザを開発するまでの過程は、非常に大変でした。 しかしながら、野菜の種類や彩・ソースの配合割合・原価などさまざまな試行錯誤をメンバーとともに繰り返すことで、こだわりのピザを完成させ、お客様に提供することができました。 そして、結果発表です! なんとありがたいことに、本学の「柚子香る白味噌風味の彩りピッツァ」が4大学対抗ピザバトルで最優秀賞をいただきました。また、そのピザを紹介するポスター(媒体)についても、4大学の中でイオン賞をいただくことができました。 ▼販促用ポスター ▼授賞式の様子 ピザバトルに参加したことで、メニュー開発の楽しさや難しさ、他大学のアイデアも知ることができ、大変勉強になりました。来年もピザ開発をする機会があれば、挑戦したいと思います!! *写真撮影時のみマスクを外しています。 健康栄養学科 3回生 福井千恵理 【関連記事】 イオン「大和郡山フェア」で学生が考案した「大和丸なすピザ」を販売します。 第6回「うま味調味料活用!郷土料理コンテスト2021」で『伝承賞』を受賞! 近畿農政局主催「令和3年度 学生を取り込んだ食育推進セミナー」に参加! 近畿農政局主催「学生おべんとうコンクール2021」に参加! 2021年度畿央祭で「親子オンライン料理教室」を開催! 奈良県産規格外りんごを使用したジャムを管理栄養士の卵とパティシエが共同開発! 「2021年度 第1回 ならコープらくらくお料理パック 新メニュー試作会」開催!
2022.08.24
2022年度「マミポコ・親子ひろば」 前期第1回活動報告!
「マミポコ・親子ひろば」は、近隣の未就園児とその保護者の皆さんに遊びと交流の場を提供する取り組みです。親・子・大学生のコミュニケーションの場として、自由遊び、手遊び、絵本の読み聞かせ、体操遊びなどを提供し、元気いっぱい活動をしてきました。 現在、コロナ禍で対面での実施が難しいため、親子一緒におうちで楽しめる遊びを考え、動画配信することになりました。まだまだ皆さんと会うことが難しい中で、少しでも明るく楽しい気持ちになっていただければと思います。 是非ご覧ください! 【第1回:7/13(水)】 〇触れ合い遊び「らららぞうきん」 〇手遊び「どんぐりころころ」、「あたま かた ひざ ぽん」 今回は、お家の中でも親子で楽しめる触れ合い遊びと、手遊びを2つしました。 手遊びの「どんぐりころころ」と「あたま かた ひざ ぽん」は、徐々にスピードを速くするなど楽しくアレンジしてやってみてください!!! 〈撮影準備・撮影の様子〉※感染対策を徹底したうえで、練習や準備作業をしています。 ▼撮影開始でドキドキ…! ▼触れ合い遊び「らららぞうきん」の様子 ▼首から下げているどんぐりも手作りしたよ♪ ▼今回はピアノ伴奏にも挑戦しました! これからも、より安心・安全に楽しく活動できるような内容を考えていきたいと思います。 子どもたちや保護者の方々の笑顔を見られることを楽しみにしています! 現代教育学科2回生 水嶋あい、六反里奈 【関連記事】 「マミポコ・親子ひろば」の取り組みはコチラ!!
2022.08.23
「第12回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を開催!~田平研究室
2022年8月20日(土)~21日(日)に「第12回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を大阪府吹田市の大和大学にて開催しました。 ※撮影時のみマスクを外しています。 本研究大会は毎年、田平教授をはじめ在学生と卒業生を中心に行っており、修士・博士論文の進捗状況の報告や研究計画のプレゼンテーションなどを実施しています。昨今のCOVID-19の影響で一昨年は中止、昨年度は完全webでの開催でしたが、今年度は万全の感染対策を実施した上で、対面とwebのハイブリッド形式での開催となりました。私は残念ながらwebでの参加となりましたが、現地参加とweb参加と併せて28名の参加があり、大盛況のうちに終了となりました。 発表内容は呼吸・循環器系に関する報告を中心に小児リハビリテーションの発表など多岐に渡り、どれも非常に興味深い内容でした。発表に対して、田平教授をはじめ、卒業生や在学生からも厳しくも温かく鋭い質問が多く寄せられて、今後研究をおこなっていく上で非常に有意義なディスカッションが行われました。 COVID-19の影響で、様々な活動が制約され、この3年間で私たちの生活様式も大きく変化しましたが、少しずつではありますがようやく従来の形を取り戻すことができており、喜びを感じております。webでのミーティングは非常に簡便で、利便性の面では非常に有用ですが、やはり、直接顔を合わせて行うディスカッションはその場にいないと体感できない熱量や雰囲気・緊張感を味わうことができ、とても貴重な経験だな、と今まで当たり前だった日常のありがたさを改めて痛感しています。COVID-19の国内情勢を鑑みて、残念ながら懇親会は行えず寂しい気持ちもありましたが、来年こそは懇親会も行えることを信じて、日々の研究活動に励んでいきたいと思います。 8月の厳しい暑さの中での開催でしたが、厳しい暑さに負けない研究室の熱さで非常に充実した2日間を送ることができました。 当研究室の活動に興味のある方は是非ご連絡をいただければと思います。呼吸・循環リハビリテーション分野における日々の臨床的疑問を共に解決していきましょう!研究室スタッフ一同お待ちしています。 畿央大学大学院 健康科学研究科 博士後期課程 野中 裕樹 【関連記事】 「第10回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を開催!~田平研究室 「第9回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」レポート 「第8回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を開催!~田平研究室 「第7回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を開催!~田平研究室
2022.08.17
TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.87~オープンキャンパスでカラダチェックコーナーを担当!
こんにちは。TASK※(健康支援学生チーム)、理学療法学科4年の吉田衣里と、1年の森岡真優です。2022年8月13日(土)、14日(日)に行われたオープンキャンパスにて、高校生や保護者を対象としたカラダチェックコーナーをTASKが担当しました。今回実施した測定内容は、体組成、骨密度、ヘモグロビンの3項目です。 ※TASKは”Think、 Action、Support for Health by Kio University”の略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 ▼体組成測定の様子 大変暑い中、多くの方がカラダチェックコーナーに足を運んでくださいました。機械の調子が悪く、お待たせしてしまう時間帯もありましたが、TASKスタッフ同士で連携することで大きなトラブルなく無事に終了することができました。 ご協力いただきました皆様には、この場をお借りして御礼申し上げます。 ▼骨密度測定の様子 最近は暑い日が多く、屋外での運動が困難であると考え、自宅内でできる軽めの運動をメインに指導させていただきました。「それならできそうやわ」「娘とやってみます!」とおっしゃってくださる方が多く、みなさんの運動意欲向上を肌で感じることができ、とても嬉しかったです。 今回、初参加のメンバーが多い中での運営でしたが、対象者の方と積極的にコミュニケーションをとり、落ち着いた対応ができていたのでとても頼りになりました。1、2年生メンバーの今後の活躍に期待しています! 私は残りの活動で、2つの目標「一人でも多くの方の健康をサポートする」「1、2年生に活動の魅力を伝える」を達成できるように頑張ります。(吉田) ▼骨密度測定の様子 私にとっては2回目の活動でした。 初めて参加させていただいた時よりは少し心に余裕ができ、来場者様に楽しんでいただけるように積極的にお話することができました。ですが、まだまだ測定結果のご説明や配慮など至らない点も多く、その際は先輩方がたくさんサポートしてくださり、安心して活動に臨むことができました。 また今回特に印象に残っていることは、測定終わりに来場者様が、「自分の身体の状態も知ることができたし、来て本当に良かった」とおっしゃってくださったことです。「将来医療従事者として働くんだ」という実感が湧き、今よりもさらに頑張りたいと思うきっかけとなったので、このお言葉は私にとって非常に嬉しいものでした。 一方でたくさん来ていただけることは大変ありがたいことですが、人数が増えるほど、目の前の測定に必死になり、周りの状況を把握できなくなってしまったときがあったので、今度からはもっと視野を広くして来ていただいた方々全員により一層楽しんでいただけるような空間づくりに努めたいと思います。 これからもTASKの活動に積極的に参加して、来ていただいた方にご満足いただけるように、そしてTASKをもっと認知していただけるように頑張ります。(森岡) ▼骨密度測定の様子 ▼最後はお決まりのTASKの「T」ポーズ! 「TASKって何?」という方は、畿央大学のホームページからTASKの過去の取り組みを見てみてください! 「参加してみたい!」という方はOutlookのメールから検索ディレクトリを使用して、「task」と検索し、連絡してきてください。参加申し込みだけでなく、質問もこちらのメールで受け付けています。 ◆メールアドレス task@kio.ac.jp ◆Twitter @kio_TASK 友達を誘ってワイワイ楽しく活動しましょう! 理学療法学科4回生 吉田衣里 理学療法学科1回生 森岡真優 【卒業後もつながるTASK】 生駒市の地域リハビリテーション活動支援事業に向けて卒業生が集結!~地域リハビリテーション研究室with TASK
2022.08.12
生駒市の地域リハビリテーション活動支援事業に向けて卒業生が集結!~地域リハビリテーション研究室with TASK
奈良県生駒市は全国的にも介護予防の先進地として全国から視察が訪れるほど有名な自治体です。また国のモデル事業を通して、リハビリテーション専門職の積極的関わりによる効果を示したことでも知られています。 地域リハビリテーション研究室では約10年前から生駒市の地域リハビリテーション活動支援事業(住民主体の通いの場支援)に協力しています。Covid-19の影響により中断しておりましたが、今年度から状況をみながら再開することになりました。生駒市役所と連携を取りながら高取教授と松本准教授の指揮のもと、現役理学療法士チームで住民主体の通いの場90ヶ所を巡回します。 ▼会議に参加したメンバー(撮影時のみマスクを外しています) ※写真の○が私、仲村渠です 参加する理学療法士を募ったところ、研究室の院生を含む7期生から15期生の21名の畿央卒業生が集まりました。そのほとんどが健康支援学生チーム「TASK(Think, Action, Support for Health by Kio University)」のOB・OGたち。多くが急性期病院に務めており、普段は地域の介護予防事業に関わることが少ない現状ですが、学生時代から地域に出て学んできたことの経験と団結力が今回の集結に繋がったと思います。学生時代のTASKでの経験にプラスして理学療法士としての経験を踏まえて、地域のリハビリテーション活動支援事業に貢献していきます。会議に参加できなかったメンバーも多かったですが、連携がとりやすいのが畿央卒メンバーで構成された大きな強みだと感じています。 活動制限による人との繋がりの希薄化が地域在住高齢者の方々に与えた影響は非常に大きく、介護予防だけでなく生活の質を改善するために地域リハビリテーション研究室の役割も大きくなっています。同じく活動が思うようにできない現役TASKメンバーに先輩としての姿を見せられる良い機会になれば幸いです。 ▼TASK創立3年目の集合写真(今回の参加メンバーの学生時代です) ※写真内の○が私、仲村渠です 今回は事業の関係上で理学療法士のみの集まりとなりましたが、設立9年目となるTASKには現場で活躍している全ての学部・学科の卒業生がいます。創立3年目(私が4回生)の時は100人以上の全学科で構成された畿央で最も大きい学生団体でした。畿央生の健康診断以外にも、奈良県や大阪府の幼稚園児から高齢者までの幅広い方を対象に健康支援活動を行っており、それに向けた勉強会を毎月学生主体で実施していました。勿論、畿央大学には他学科で交流できる部活動は数多くあります。しかし、普段の学習を学生レベルで学部・学科を超えて共有し、実践で活かし、そこから新たに学ぶことはTASKの強みであったと改めて感じます。 もう少し今の状況が落ち着けば、卒業生と学生との交流もできればと思います!それぞれの特性を活かし、学部・学科を超えた活動や学びに興味がある方は是非TASKに入っていただきたいです。学生団体から始まった活動が地域の支援に繋がっている現状を踏まえ、今後の地域支援の為にも学生さんの参加を心からお願い致します。 淀川キリスト教病院 畿央大学大学院 地域リハビリテーション研究室 客員研究員 TASK初代代表 仲村渠 亮 【関連リンク】 地域リハビリテーション研究室 理学療法学科 大学院 健康科学研究科 【関連記事】 第64回日本老年医学会学術集会で教員が発表!~健康科学研究科 香芝市市政施行30周年記念事業の一環として本学教員監修の「フレイル予防体操」がリリースされました〜理学療法学科 第8回日本予防理学療法学会学術大会で大学院生と客員研究員が発表!~健康科学研究科 TASK(健康支援学生チーム)活動レポート 第2回「次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科 第1回「次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科
2022.08.09
4回生から3回生へ学びの伝達「緩和ケア病棟の実際―病院インターンシップ実習を経験した上級生とのディスカッションー」~看護医療学科「終末期ケア論」
「終末期ケア論」は、看護医療学科3年前期に必修科目として開講しています。 この授業では、がんで大切な家族を失った遺族の体験を聴く、がん終末期の対象の療養場所やそれぞれの場でのサポートを考えるなど、看護実践の場で終末期ケアを行う医療人として学びを深めることをめざした授業構成になっています。 その一つに、病院インターンシップ実習をホスピス・緩和ケア病棟で経験した4回生から、3回生に現場での学びを紹介する授業があります。 2022年7月22日(金)の授業では、4回生の上野千夏さん、榮林夢翔さん、小林萌花さん、橋詰佳奈さん4名が講師として、6月に実施された「病院インターンシップ実習」での学びについて語ってもらいました。その授業の様子を4回生の学生がレポートします。 ◎国保中央病院緩和ケアホーム飛鳥実習生から3回生へ 国保中央病院緩和ケアホーム飛鳥でリモート実習をさせていただいたグループでは、「死のシミュレーション体験」を実施しました。 「死のシミュレーション体験」とは、自分の大切なものを事前に14個抽出しておきます。今回は、受診、治療を行い、死を迎えるまでのストーリーを聴き、大切な局面で大切なものを一つずつ手放しながら、自身の最期を迎える疑似体験をしました。 実施後には、体験した感想を3回生に発表してもらいました。それぞれ最初に捨てたもの、最後まで残ったものは異なっていて、患者さんにもそれぞれの価値観があることを考えるきっかけになったのではないかと思います。 また、実際に体験したからこそ、病気に罹患することになった患者さんがどのような想いを抱くのか理解し、看護師としてどう関わるべきなのか考えることができたと思います。この学びをもとに、本当に必要な’’患者さんに寄り添った看護’’とは何かを考え、実習に活かしてもらえると嬉しいです。 半年間という長い期間、実習に行くことは不安でいっぱいだと思いますし、私たち自身もそうでした。ですが、実習ではたくさんの学びや気づきがありましたし、自分のやりたい看護とは何かを見つける機会となりました。前向きな気持ちをもって、半年間、受け持ち患者さんのためにできることを一生懸命考えて、頑張ってもらいたいと思います。 看護医療学科 4回生 上野 千夏 ◎市立東大阪医療センタ―実習生から3回生へ 市立東大阪医療センタ―の緩和ケアで実習させていただいたグループでは、一般病棟とは異なった緩和ケア病棟の特徴やそこで働く看護師としての役割を多く学びました。一般病棟より受け持ち患者が少ないことや、プライマリーナーシング(患者さん中心の看護を実現するための看護方式)をとることで、より1人の患者・家族に対して深く関わりをもっておられました。 そして、実際に私たちは終末期の患者さんに関わらせてもらいました。その中で、死と直面している患者さんに対してどのように関われば良いのか、自分たちに何ができるのかを考える機会にもなりました。 緩和ケア病棟で働く看護師さんは、終末期の患者さんの身体的苦痛だけでなく、患者さんの最期を迎えるまで真剣に向き合い、心に寄り添った看護をされていました。また、3回生に講義をすることで、自分自身の学びも深めることができました。 看護医療学科 4回生 榮林 夢翔、小林 萌花、橋詰 佳奈 【関連記事】 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 「最期のときに、心をこめて。」エンゼルケアの演習を実施しました ~看護医療学科「終末期ケア論」 4回生から3回生へ、ホスピスケアについて学びの伝達~看護医療学科「終末期ケア論」 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク第2弾! ~看護医療学科 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク! ~看護医療学科 新たに「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 5か国合同でのミニシンポジウム開催 ~ 看護医療学科「 国際看護論Ⅰ」
2022.08.03
畿央大学付属広陵こども園「ミニ体験説明会」、第3回はトリリンガルで英語を教える教員が担当!
令和5年4月開園予定の畿央大学付属広陵こども園について、保護者の皆様に本園の教育・保育活動を知っていただくため、ミニ体験説明会を実施しました。 畿央大学付属広陵こども園は、大学が運営する公私連携幼保連携型こども園としては奈良県で初、地元広陵町と連携しながら本学の持つ教育および研究のノウハウを生かした新しいこども園です。 ▼こども園完成イメージ(実際と違う場合があります) 本園では「大学付属」である特長を最大限活かし、教育・保育・医療・健康・デザイン分野のスペシャリストである畿央大学の教員陣がさまざまな形で連携・サポートを広げていきます。それを実感いただくための「ミニ体験説明会」がはじまりました。 2022年8月2日(火)に開催された第3回では、畿央大学教育学部教授のランディ・ムース先生のミニトークでした。ランディ・ムース先生は、英語を母語とするアメリカ人ですが、英語、日本語、スペイン語を不自由なく使えるいわゆる「トリリンガル」です。先生は、大学では日本語と英語で授業をしますが、家庭では日本語、英語、スペイン語でコミュニケ―ションをとっているそうです。スペイン語しか喋れない友人が周囲にいて自然とスペイン語の素養が身についた幼少期の原体験、そして3つの言語が飛び交う家庭での父親としての経験もあわせて、こどもと英語教育の在り方についていろんなヒントを示唆していただきました。 多くの外国人には難しいとされている日本語の漢字も難なく読み書きできるほど日本語能力の高いムース先生ですが、日本や日本語を知ったのはそれほど早い時期ではありませんでした。未知の世界だった日本にあこがれ、日本の地に初めて足を踏み入れたのは20代の半ばだったそうです。知っていた日本語は、飛行機の中で覚えた「イチ、ニー、サン、シー、ゴー、ロク」までの言葉に合わせた指を折るしぐさだけだったようです。 そこから先生は日本語を学ぶため、初めて赴任した地の日本語学校に通います。残念ながら、教室のなかでのテキストを使って学ぶ日本語では、普通の日常生活ではあまり役に立たないことに気が付き、独学で日本語を習得する方法をあみ出します。その方法のキーワードが「場面」です。 畿央大学付属広陵こども園は、特別な英語教育のレッスンを推進しようと思っておりません。その代わりに、こどもが園の日々の生活=「場面」のなかで自然に異文化と出会える機会をたくさん作っていくつもりです。 言葉はその国、その土地の文化を運んでくれます。子どもに、言葉の未知の世界を発見していく驚きと喜びを伝えることができたら、大人になってからでも言葉への興味は尽きることはないでしょう。 ▼ミニトーク終了後にモデルルームで遊ぶこどもと保護者 第4回は教育学部上田恵子先生による「子どもの足をすこやかに!」です(日程未定)。ご期待ください! 【関連記事】 畿央大学付属広陵こども園「ミニ体験説明会」を看護医療学科教員が担当! 畿央大学付属広陵こども園「ミニ体験説明会」がスタート! 畿央大学付属広陵こども園開園プレイベント「みんなで愉しもう!tupera tuperaの絵本の世界」開催しました。 畿央大学付属広陵こども園の「地鎮祭」が執り行われました。 令和5年4月「畿央大学付属広陵こども園」を開設予定です。 奈良県内大学初の「公私連携幼保連携型認定こども園」設置に向けて広陵町と協定締結式を行いました。 畿央大学付属広陵こども園の園児のためのスツール(椅子)完成!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 畿央大学付属広陵こども園 ホームページへ
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