2024年8月17日の記事

2024.08.17

「若者とともに超高齢化社会を考える」 in森ノ宮医療大学 ~看護医療学科「認知症ケア論」vol.4

看護医療学科では1・2回生の選択科目として「認知症ケア論」があります。「認知症」に対する理解を深め、学生が社会の一員として正しい知識を備え、主体的に行動していく基盤を作ることが目的で、1回生の18名が受講しています。     2024年7月13日(土)、認知症ケア論の最終授業では、大阪市住之江区にある森ノ宮医療大学で開催されたシンポジウム「「若者とともに超高齢社会を考える」に参加し、履修者18名全員でプレゼンテーションを行いました。   森ノ宮医療大学に初めて行く人たちも多く、駅から大学まで少し迷ってしまいましたが、無事に全員でたどり着くことができました。とてもきれいな施設で充実しており、驚きました。   森ノ宮医療大学の先生方や学生たちに初めて会い、発表する場所もいつもの大学とは全く違う光景だったためかなり緊張しました。しかし事前に会場でリハーサルができたことで、本番は安心して発表を行うことができました。     いよいよ本番! 森ノ宮医療大学の学生や先生の発表を聞き、学生の発表では、会場にお越しいただいた地域の高齢者の方々と共にスリーA体操(コグニサイズ)を行いました。   次に畿央大学の4回生大久保 翼さんの発表を聞きました。   大久保さんは3年間、大学の認知症ケアサークル(Orange Project)を通して学んだ自身の思いを発表されました。サークルに入り、色々な人達とつながりをもち交流することで視野が広がり、今後も自分たちが出来る活動を継続していくことの大切さを述べられていました。     いよいよ私たちの出番です。     「超高齢社会に向けて私たちができること」をテーマに、認知症カフェや認知症サポーターに着目して、認知症ケア論を通して学びや感じたことを全員で発表しました。私たちは、認知症ケア論を通して、現状の課題として①認知症を正しく理解していない人が多い​、②制度が当事者にとって充実したものではないことがあると考えました。   その改善策としては、認知症の正しい知識、さまざまな制度の内容を把握​し、自分の周囲の人に伝える​。本人が「どのように生きていきたいか」を支援する​ことが大切だと考えました。     他にも認知症ケア論を担当されている本学の室谷 牧子准教授や森ノ宮医療大学の外村 昌子教授の講話がありました。     外村先生からは「タッチケア」を教えていただき、地域の皆さんや学生同士でハンドマッサージを行い、癒やしやコミュニケーションの技を体験しました。     シンポジウムは大変充実した時間となり、それぞれに良い学びの機会となりました。最後にみんなで集合写真を撮り閉会しました。   今回で、認知症ケア論の授業が終了しました。認知症カフェの見学や「きずなや 」のフィールドワーク、そして今回の森ノ宮医療大学との交流などを通してたくさんのことを学びました。これからは、講義での学びや考え方を大切にし、「年齢を理由に諦めざるを得ない社会ではなく、どの年齢でも自分がしたいと思うことに挑戦できる社会を作っていきたい」と思います。   看護医療学科 1回生 安田 紗那 脇阪 香蓮 関連記事 ▼「認知症ケア論」についての関連記事 フレンドリーをめざす「認知症ケア論」のご紹介!~看護医療学科 外部講師による講義「若年性認知症の理解とその支援の実際」~看護医療学科「認知症ケア論」vol.2 「当事者主体で環境改善を目指す!」フィールドワークで学びを深めました~看護医療学科「認知症ケア論」vol.3   ▼「看護医療学科」についての関連記事 「認知症の人と家族の交流会 in KIO」を開催!~看護実践研究センター認知症ケア部門 「死のシミュレーション体験」から学ぶ終末期ケア~看護医療学科「終末期ケア論」vol.5 外部講師から学ぶ「薬害の実情」と「患者の人権」~看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」 緩和ケア病棟の実際―病院インターンシップ実習を経験した上級生とのディスカッション~看護医療学科「終末期ケア論」vol.4 前期の最後は高齢者疑似体験!~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」vol.4