2022年9月7日の記事

2022.09.07

夏のスポーツ実習2022「アダプテッド・スポーツ」レポート vol.3

畿央大学では夏期、冬期の集中講義として「スポーツ実習Ⅱ・B」(1年次配当・選択科目)を開講しています。今年度からは新たな取り組みとして、アダプテッド・スポーツ、コアトレ・ウォーキング、バスケットボール及びバドミントンの4種目群から1種目を選択して履修します。 アダプテッド・スポーツは、性別や年齢、体力、スポーツ経験の有無に関わらず誰でも気軽に参加して楽しむことができるよう、ルールや用具を工夫し適合(adapt)させたスポーツのこと。   初日は座学での講義、2日目に車椅子・片麻痺・視聴覚障害体験などを行い、9月6日(火)実施の3日目は、「シッティングバレー」「ゴールボール」「ボッチャ」の3競技を体験しました。1回目より講師を担当している理学療法学科卒業生で大学院健康科学研究科修了生の加納希和子さん(スポーツ認定理学療法士、中級障がい者スポーツ指導員)に加え、同じく舞洲障がい者スポーツセンターでスポーツ指導員をされている三上大成さんに指導していただきました。   ▼講師の三上大成さん   シッティングバレー       シッティングバレーは、臀部を地面につけて行うバレーのことです。臀部を地面につけたまま素早く移動することが難しく、なかなかラリーを続けることができませんでした。また、レシーブをするときに臀部を浮かしてしまうことも多くあり、立たないようにすることが難しかったです。         サーブやレシーブを練習してから、みんなでゲームをしました。最初はなかなかボールがつながりませんでしたが、人数やボールを変えるなど工夫をしてみると、だんだんとラリーが続くようになり、ゲームらしくなっていきました。私たち健常者になじみのあるバレーボールと変わらないのに、座っているというだけでとても難しく感じました。     ゴールボール     ゴールボールは、視覚障害者を対象としたスポーツで、ボールから鳴る鈴の音を頼りにボールを止めて投げることを繰り返します。ボールは重たく勢いがついているので、全身を使ってボールを止める必要があり、体を張ったスポーツだなと思いました。         また、コートには自分の位置がわかるようタコ糸で印がされていますが、ゲームをしていると見失ってしまい、正面や自分の位置などがわからなくなりました。味方ともっと声を掛け合うなどしっかりと連携することや、怖がらずに思い切ってボールを止めたりすることが大切だなと思いました。   ボッチャ   ボッチャは、自分のチームのボールを白色のジャックボールに近づけて点数を獲得するスポーツです。ボッチャ特有の技もあり、三上先生に得点の数え方等細かく実演してくださいました。     ボッチャのボールは想像よりも重たく、投げるときの力加減が難しかったです。投げる練習をした後、みんなでゲームをしました。チーム内で利き手、非利き手、車いすと投げる役割を3つに分けましたが、普通に投げたり、車いすに乗って投げたりすると投げやすく、とても良い一投ができることが多くありました。しかし、利き手ではない手で投げると思っていた方向に飛ばなかったり、投げる力が弱すぎたりしました。ゲームは接戦が続き、白熱して楽しかったです。       今回3つのゲームを行いましたがそれぞれコートを作るところから始め、ルール説明を受けて投げ方などを練習し、みんなでゲームをしました。 始めはみんなとてもぎこちなく、声掛けなども少なかったですが、最後にはみんなで声を掛け合い、楽しくゲームをすることができました。どのスポーツでも、チーム内でコミュニケーションをとったり、お互いに声を掛け合ったりしながら、全力で楽しむことが、楽しくスポーツをする秘訣だと思いました。     三上先生、加納先生、本日はありがとうございました。       現代教育学科 2年生 長谷川慈   【関連記事】 夏のスポーツ実習2022「アダプテッド・スポーツ」レポート vol.2 夏のスポーツ実習2022「アダプテッド・スポーツ」レポート vol.1 東京五輪に理学療法士として本学教員・卒業生4名が参加します。