2022.10.02
令和4年度「全学年症例検討会」を開催しました~理学療法学科
理学療法学科4回生が下級生とグループになって「総合臨床実習」での学びや経験を伝える「全学年症例検討会」を2022年9月15日(木)に行いました。コロナ禍の影響で、フル対面での開催は約3年ぶりとなります。
理学療法学科4回生は4月~7月までの期間、8週間の総合臨床実習を計16週間行います。実習先の病院で理学療法士(実習指導者)の指導のもと、様々な疾患の患者さんを対象として基本的な評価を行い、その結果に基づいて治療プログラムを立案。実際に治療をさせていただくことで、基本的な理学療法を修得していきます。学内での学習とは異なり、患者さんと直接向き合う経験を通して、4回生たちは見違えるほど大きく成長します。
新型コロナウイルスが猛威を振るう中ですが、畿央大学では実習先の皆さまのご協力のおかげで、全学生が学外での実習経験を積むことができました。
症例検討会では各学年混成の小グループに分かれて、4回生が司会進行を担当。教員はファシリテーターとして見守ります。4回生は担当した症例から学んだことをまとめ、基本的な知識を再確認し、下級生たちに説明できる能力を高めます。1~3回生は現在学んでいる基礎医学と臨床との関係を理解することで、学習へのモチベーションを高めます。
症例以外の質問やコミュニケーションも生まれ、学年をこえた「タテのつながり」が生まれる絶好の機会です。
症例検討会に参加した学生たちの感想を学年ごとに紹介します。
4回生の声
コロナ禍によって平時より他学年との交流が少なくなっていたため、今年は全学年を交えて開催することができて良かったです。実習での内容は1、2回生にとって難しい内容も多いので、できるだけ授業で習っている範囲で伝えるように工夫しました。3回生は実技練習も増え、より臨床に近い内容を学ぶようになっているので、やはり質問のレベルも高く「さすがだな」と感じました。
また、下級生から試験勉強や実習への心配の声もあったので、自分が感じたことやアドバイスを直接伝えられて良かったと思います。
私は多くの先輩から話を聞けることはとても貴重なことだと考えていたので、後輩の皆さんにとって今日が良い機会になっていればいいなと思います。
理学療法学科4回生 森岡万貴
3回生の声
前回よりも理解できた内容が多くあり、日頃学んでいることが実習でどのように生きてくるのか、臨床にどうつながっているのかがイメージできました。また実習を終えたばかりの先輩方と直接話せて実習のこともくわしく教えていただけて、実際に私が行く時の参考になる話がたくさんありました。
自分が症例発表の内容を大まかに理解できるほどに成長したことにも気付き、授業の必要性と自分が臨床に出る実感を感じることができました。実習でもそうですが、臨床に出た際に患者さんの役に立てるように今後も意欲的に学んでいきたいと思います!
理学療法学科3回生 網干朱音
2回生の声
今まで実習に対して、大変なんだろうなと少し他人事のように考えていたのですが、今回初めて4回生とお話をする機会をいただき、「こんな状態の患者さんを担当して、こんなことをした」「こういうときにはこんなことをすれば良いと感じた」といった、実際に実習に行って先輩が体験したことをそのまま聞くことができて、臨床での雰囲気や、実習でどんなことを学んだのか、これから実習に行ったときにどのような行動を取るべきかを知ることができ、自分が何のために今勉強をがんばっているのかを再確認することができました。
また、2回生、3回生の間に勉強しておくべきところや、勉強方法などのアドバイスもいただけたので、専門的な勉強が増えてくる今のうちから、時間を無駄にしないように、一つ一つの勉強に目的を持って積極的に取り組んでいこうと思いました!
理学療法学科2回生 逢坂菜沙
1回生の声
症例検討会に初めて参加して、たくさんの事を感じました。中でも、先輩が書いてくれていた資料には1回生で学ぶ骨や関節の可動域などが書いてあり、それを理解するためには1回生で学ぶ内容も本当に重要だなと感じました。まだ習っていなくて、少し難しい言葉もありましたが、先輩がわかりやすく教えてくれて、理解することができ、1回生もしっかり学ぶことができる場だと感じました。さらに先輩と話す機会があり、その時に、1回生からどのように学校生活を送れば良いかとか、どのように勉強すれば良いかなどを聞き、すごく参考になりました。上回生になればまた、違う観点でお話を聞くことができるので、今後も積極的に参加していこうと思いました。本当に良い機会でした。
理学療法学科1回生 呑原魁
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