2024年11月27日の記事

2024.11.27

人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.2~ 成功大学とのワークショップ開始!

人間環境デザイン学科では、以下の3点を目標とし2023年度より「海外インターンシップ」を行っています。   海外の学生と交流を深める機会をもち、人間環境デザインを学ぶ学生として、国内外の住まいや集落、人々の暮らしに関する幅広い視野をもつ。 国内外の集落における地域課題の発見と解決に向けた提案を海外の学生とともに行うためのコミュニケーションスキルを身につけている。 自ら考え自発的にとりくむ姿勢を身につけている。 2日目:ワークショップ開始 宿泊先のホテルの朝食は、台湾らしいシューマイやドラゴンフルーツなどがありとても美味しかったです。   バスに乗りワークショップの現地に向かいました。成功大学の学生との顔合わせでは、日本の漫画をプレゼントしました。コミュニケーションのきっかけとなり、とても喜んでもらいました。         今回のワークショップは、地域住民の憩いの場(小屋)を、奈良県吉野のヒノキ材を使って制作します。そして、その使い方を議論して提案します。     午前中は、作業内容の確認、役割分担を決めました。言語の壁がありましたがお互いに協力し合い乗り越えることができました。       12時頃、班のみんなでお弁当を食べました。お弁当はチキンと豚肉のガパオライスの2種類を用意していただきました。できたてで温かく、とてもおいしかったです。     お弁当を食べ終わった後は、班のみんなで散歩をしました。散歩では、成功大学の学生が作った建物を見せてくれました。     午後からの作業は、小屋の配置場所を決めることから始めました。小屋の使い方を考えながら設置場所を決めます。屋根の位置について熱い議論が交わされました。     途中、タピオカの差し入れをいただきました。本場のタピオカはとても美味しかったです。また、現地の人から台湾の果物も差し入れで貰いました。日本のみかんに似たような味でした。   小屋の基礎作りは、現地の大工さんや先生方にサポートしていただきながら、試行錯誤して進めました。今日は小屋の土台を置くためのブロックを置くところまで進みました。     夜ご飯は歓迎会を開いて頂きました。成功大学の皆さん鍋料理を食べました。台湾では、たくさんの料理でおもてなしすることが主流だそうです。お腹いっぱい美味しいご飯をいただきました。     最初はうまくコミュニケーションがとれるか不安でしたが、英語や翻訳アプリ、イラスト等を使いながら交流を深めることができました。明日からの作業も頑張ります!   人間環境デザイン学科 2回生 塚崎 陽菜 渡邉 和香 関連記事 ▼ 2024年度 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ ▼ 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.1~ 台湾に向けて出発! ▼ 2023年度 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ ▼ 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.1~台湾でのワークショップに向けて! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.2~台湾でつくる屋台のデザインが進行中! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.3~台湾の学生とオンラインで交流、企画案をプレゼン! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.4~ついに台湾へ! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.5~台湾でのワークショップがスタート! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.6~台湾での屋台制作が本格スタート! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.7~屋台がついに完成! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.8~台南市の建築を見学! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.9~最終日、無事に帰国しました!   ▼ 人間環境デザイン学科 地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ 河合町佐味田地区の「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の動物将棋の制作活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 木の家設計グランプリ「銀賞」に入賞!~人間環境デザイン学科吉永ゼミ こども夢サポートプロジェクト「段ボールでつくる法隆寺五重塔」を開催しました!~畿央祭・ウェルカムキャンパス 学生視点で「畿央食堂なごみ」のリノベーション提案!! ~ 人間環境デザイン学科 李ゼミ  

2024.11.27

第34回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 学術集会での医療の質特別賞を受賞 ~ 健康科学研究科

健康科学研究科 修士課程2年の城山 潤です。2024年11月15日(金)および16日(土)に名古屋で開催された第34回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会において、「間質性肺疾患患者の退院時の歩行能力に影響する因子の検討 - BIA指標を中心に -」というテーマで発表し、医療の質特別賞を受賞しました。   学会発表内容のご紹介 呼吸器疾患患者は多くの合併症を抱えており、これが疾患の臨床経過や患者の予後に大きな影響を与えます。近年、特にサルコペニアが注目されており、これは単なる体重減少ではなく、骨格筋量と筋力の減少を意味します。サルコペニアの有病率は健常者と比較して呼吸器疾患患者において高く(約30%)、筋肉量とその機能を維持することは、運動能力および生活の質(QOL)の維持に非常に重要です。田平研究室では、BIA法を用いた骨格筋評価の研究を進めています。   今回の発表では、間質性肺疾患患者の退院時の歩行能力に焦点を当て、入院時および退院時のBIA法による骨格筋量、浮腫値(ECW/TBW)、位相角(Phase Angle)の変化量を評価しました。結果として、急性増悪患者の退院時歩行能力には、入院時の体重、BMI、骨格筋量、ならびに入院中のPhase AngleとECW/TBWの変化量が影響を与える可能性が示唆されました。     本研究は健康科学研究科の田平 一行教授の指導のもとで進められ、この場を借りて深く感謝申し上げます。       健康科学研究科 修士課程 2年 城山 潤 関連記事 日本小児理学療法学会学術大会で大会長賞を受賞!~健康科学研究科 第22回日本神経理学療法学会学術大会へ参加しました! 森岡研究室の同門会に院生・修了生49名が参加!~健康科学研究科 本学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。~健康科学研究科・理学療法学科 第28回 日本ペインリハビリテーション学会 学術大会で大学院生が一般口述演題奨励賞を受賞しました!~健康科学研究科 【快挙】大学院生の研究において、脳卒中患者の物体把持の測定における新しいアプローチを開発しました。 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.2~岩佐さん×赤口さん 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.1~淡路さん×渕上さん   健康科学研究科の記事 理学療法学科の記事  

2024.11.27

外部講師による講義「筋萎縮性側索硬化症(ALS)の看護」~看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅰ」

「慢性期看護学援助論Ⅰ」は、看護医療学科2年後期に必修科目として開講しています。 この授業では、臨床現場で勤務する看護師を外部講師として招き、最新の筋萎縮性側索硬化症(以下、ALS)患者の看護の実際について講義を受けるというプログラムを組み込んでいます。   令和6年11月5日(火)の授業では、講師として本学の看護医療学科7期生である富本尚寛さん(大阪急性期・総合医療センター脳外科・神経内科病棟勤務)から、ALSの病態や最新の治療法や看護および意思決定支援についてご講義いただきました。また、卒業生の視点から後輩へのアドバイスとして3年次後期からの臨床実習における心構えなども話していただきました。     ALSとは、脳や末梢神経からの命令を筋肉に伝える運動ニューロン(運動神経細胞)が侵される病気で、難病の一つに指定されています。筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かし、運動をつかさどる神経が主に障害をうけるため、脳からの命令が伝わらなくなることにより、筋肉がやせていきます。その一方で、体の感覚、視力や聴力、内臓機能などはすべて保たれることが普通です。病気が進行するに伴い、コミュニケーションが取れなくなったり、嚥下ができなくなったりします。そのため、患者様やご家族様に対する意思決定支援が重要になってきます。授業では、ALSの病態、病期別のアセスメント・看護について、実際の事例をもとに講義していただきました。     ALSは看護師だけが関わるのではなく、看護師が中心となって多職種と連携を図っていくことが必要であること、難病であることから難病支援センターの職員と連携し患者支援をおこなっていくことなど、多職種連携の重要性について、実際のカンファレンス状況を通して説明していただきました。さらに、この疾患の患者様は8割以上が自宅療養となるため、退院支援が必要であり、家族指導を行うとともに多職種とのケア会議や退院前カンファレンスによって、情報の共有が必要であると説明していただきました。     検討課題として2年生に「患者が病状説明を聞いて、死ぬかもしれないと話されたとき看護師としてどのように声かけをするか」、「患者と家族の意見(希望)が違う時、どのような対応をするか」の2点について質問されました。難しい内容の質問でしたが、学生は真剣に取り組んでいました。なぜそのような話をするのか、患者様の理解が大切であること、患者様ご家族様の思いを明らかにすること、話し合いの場を作るなどお話しいただきました。     受講した2年生からは、「ALSの知識が深まり、とても興味深かった。」、「ALSについてどのような看護ができるのか、個別性に合わせて実施することが非常に重要であると理解できた。」、「伝の心など専用の機器などを使った専用のコミュニケーションの取り方を知ることができました。症状が進む中での暮らしなど難しいことが多いと思いました。」、「意識があっても自分の意思で思うように動かせない、死ぬかもしれないという否定的な感情になりやすいなど精神的苦痛が大きくなる疾患で、看護師のコミュニケーションひとつで状態が変わるため気を付けなければいけないと感じました。」などの意見がありました。     2年生は、本学の卒業生であり、臨床で活躍している先輩の今回の講義から学んだことを心に刻みケアの対象者である患者様ご家族様に丁寧に向き合い、支援できる看護師を目指してほしいと思います。   看護医療学科 教授  山本 裕子 准教授 對中 百合 助手 中谷 隆太郎 関連記事 ハンセン病療養所を訪問し「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 自助と共助で災害に備える~看護医療学科「災害看護Ⅱ」 広陵町防災訓練に参加しました!~ 看護医療学科 海外インターンシップメンバーで、畿央祭に参加!~ 看護医療学科 2024年度 看護医療学科卒業研究発表会を開催! ~ 看護医療学科 2024年度「地域包括ケア実習」が無事終了!~看護医療学科 2024年度「地域包括ケア実習」がはじまりました!~看護医療学科 令和6年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催しました~看護医療学科 「若者とともに超高齢化社会を考える」 in森ノ宮医療大学 ~看護医療学科「認知症ケア論」vol.4

2024.11.27

災害ボランティア体験談―大阪急性期・総合医療センターでの災害避難訓練― ~ 看護医療学科

2024年11月9日土曜日に大阪市東住吉区にある大阪急性期・総合医療センターでの災害避難訓練に1~3回生の学生35名と教員2名が参加しました。大阪市内で震度7の地震が発生し、電気・水道が遮断され、自家発電で経過した翌日の設定で、D-MAT(災害派遣医療チーム)である看護師から説明を受け、活動に臨みました。     ボランティア当日は、病院を使用した臨場感のある災害訓練でした。ボランティア参加者それぞれに、名前や年齢などの状況設定があり、その設定に沿って演技をするということが、ボランティアの役割でした。子供役の学生は泣きながら症状を訴えたり、保護者役はパニックとなり助けを呼んだり、精神疾患のある患者は、帰りたいと訴えたり、それぞれの設定になり切って演技をしていました。       ボランティア活動に参加した学生の感想 病院のボランティアに参加したことがなく楽しそうと思ったから、参加しました。   ボランティア活動では、赤タグの負傷者を演じ、医療スタッフの指示に従いストレッチャーにて処置を受けました。ボランティア活動の中で、負傷者の数が多く一人で待機する時間が長かったため不安に感じたことから、実際の現場でも不安の中待機している人が多くいると気づくことができました。   現場は一刻を争うため不安に寄り添うことは困難であると考えられますが、チームでのそれぞれの役割や動き方について今回のように訓練を行うことで待機時間の短縮となり不安を和らげることができると考えました。 看護医療学科 3回生 川合 望花 私は、災害看護に興味があり、被災時に看護師がどのような活動を行っているのか、また、看護師が多職種とどのような協働を行っているのかと言う疑問を持っていました。そのため、訓練の患者役という視点から医療職の活動を観察できる今回のボランティアに参加したいと考えました。   ボランティア活動では、被災後の歩行時に転倒し胸部を打撲した患者役をしました。この方は、初めは自身で病院へ来院したためトリアージは緑色でしたが、受診後増悪し、最終的にはトリアージが赤色に変わるという方でした。そのため、全てのトリアージ現場の活動を身をもって体験することができました。この体験を通して、重症患者の対応のため赤・黄エリアに人員が集中するため緑エリアでは患者が長時間待たなければならないと考えられることや看護師は患者処置の補助として医師と共に対象者のアセスメントとその意見交換を実施することで、多角的に患者の状態を把握していたことを知ることができました。   また、エリアを移動し引き継ぎを行う際には、患者一人一人に配布されているIDカードを利用して、漏れなく情報を共有している様子を知ることができました。以上のように、今回のボランティアに参加して、実際の患者の気持ちや医療職間の連携、安全な医療の提供のためのICTの利用など多くのことを学ぶことができました。 看護医療学科 3回生 橋本 心春   災害時の医療従事者の連携について実際に見てみたいと思いました。また、D-MATの方々の現場での動き方、指示の出し方などを見たいと思い参加しました。   ボランティア活動では、災害を想定して、様々な症状の患者になり、医療従事者の方々の動きや連携方法について観察しました。その際、患者役ではなく、患者の家族の役にもなりきり、家族に対するかかわりかたも訓練していました。また、患者役ではなく傍観者としてみるために現場を見学しました。   初めて災害の現場の雰囲気を見学し、医療従事者間の連携が非常に大事であることがわかりました。スマートフォンでタグを読み取ることで患者の情報がわかり、情報の共有が素早く行われていました。しかし、運ばれてから処置が完了するまでに時間を要しており、その間にも次々患者が運ばれてくるため、医師や看護師が不足しているという現状を目の当たりにしました。そのなかでも、患者が安心できるよう看護師が患者のことを気に掛ける場面があり、一人一人丁寧に関わることが重要であることがわかりました。 看護医療学科 3回生 内海 茜   今回のボランティア活動に参加した目的は、災害時における患者の心情を少しでも体験し、災害医療の現場でどのような雰囲気があるのかを知るためでした。また、看護師や医師がどのように動き、患者対応を行っているのかを間近で見て学びたいという思いもありました。   活動では、まず看護師から渡された事例を基に患者役を演じました。体育館にストレッチャーで運ばれ、全身状態の確認後にトリアージを受けました。トリアージの結果に応じて色分けされたエリアに移動し、その後は医師や看護師が患者の急変がないか様子を観察していました。また、医療スタッフは次々と運ばれてくる患者を診るため、短い時間で迅速に判断や対応をしている様子が見られました。   私は赤タグに分類されましたが、その中でも緊急性がやや低い状態とされ、他の患者より搬送準備が後回しになりました。そのため、ベッドの上で待機する時間が長く、自分がどうなるのか分からないという不安を強く感じました。この経験を通じて、災害時の患者が抱える不安や孤独感を少し体感できたように思います。また、医師や看護師は限られた時間で多くの患者に対応する必要があり、患者一人一人への対応時間が短くなりがちなことも実感しました。そうした状況下で、患者は自分がどうなるのか不安に感じやすいことを理解しました。   このボランティアを通じて、患者の立場を体験するとともに、災害医療の現場での看護師や医師の動きを学ぶ貴重な機会となりました。参加して本当に良かったと思います。   D-MATやドクターヘリなど、実際に目にすることが少ないものを見学したり、救急医療の現場を体験したりすることで、災害医療や救急医療ならびに看護について学ぶ機会になったと思います。今回の経験を今後に役立ててくれることを願います。 看護医療学科 3回生 古賀 いりあ     災害看護とは、災害が発生したときに看護師が、様々な専門職と連携しながら、知識や技術を駆使して看護活動にあたることです。災害による生命や健康への被害を最小限に留めることを目的としています。看護師は被災直後だけでなく、長期にわたり被災者のケアに携わります。昨今、地震や台風などの災害が増えている現状があります。その中で、災害看護は非常に重要であるといえます。   今回のボランティア活動で被災者である患者体験から、必要な看護を考えることができたと思います。今回の経験・学びを今後の看護に活かせることを願っています。       看護医療学科 准教授 對中 百合 助手 中谷 隆太郎 関連記事 自助と共助で災害に備える~看護医療学科「災害看護Ⅱ」 広陵町防災訓練に参加しました!~ 看護医療学科 堺市総合防災センターで体験学習をしました~看護医療学科「災害看護II」 外部講師による講義「筋萎縮性側索硬化症(ALS)の看護」~看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅰ」 ハンセン病療養所を訪問し「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 2024年度 看護医療学科卒業研究発表会を開催! ~ 看護医療学科 2024年度「地域包括ケア実習」が無事終了!~看護医療学科