2019年5月の記事

2019.05.31

第1回国際交流企画 韓国・大邱市からの訪問団を迎えました~看護実践研究センター

看護実践研究センター(センター長 看護医療学科 教授 山崎尚美)は、看護実践学の発展・社会的地位の向上、地域住民の健康増進や卒業生を含めた医療職・福祉職の資質向上の具現化と、現在まで行ってきた認知症ケア・地域包括ケア・国際交流などの研究や事業を系統的にスマート化し、教職員にとって進めやすい環境の整備をめざし、2019年4月1日に設立されました。また、5月19日には、開設記念シンポジウムを開催しました。   2019年5月29日(水)には、いよいよセンターの活動が本格的に開始いたしました。記念すべき第1回の企画として執り行った国際交流企画について報告します。   ▲事前に奈良の歴史に触れた訪問団が大学に到着   今回の研修目的は、韓国大邱市近郊の4か所の療養病院(注;日本では回復期リハビリテーションや療養型病床の機能を持つ病院)で勤務する医療・介護職が日本における地域コミュニティの中での認知症ケアについて理解するというものです。訪問団一行は、本学での講義にくわえて奈良県内の回復期リハビリテーション病院や併設される高齢者福祉施設の見学を通して、奈良県における認知症ケアについて最新の知見や医療・介護システムを学び、自国でのシステム整備や実践の向上をめざします。   ▲開式に先立って植田健康科学部長より韓国語も交えた挨拶!     研修には、現地コーディネーター、通訳を含む34名が参加されました。講義に先だって、植田学部長から開式のご挨拶があり、訪問団の代表と名刺交換ならぬお土産交換が行われました。   ▲両国の認知症看護発展を願ってお土産交換   そして、山崎尚美センター長から「日本の認知症ケアシステム」に関する講義が始まりました。講義の中では、1970年代に認知症高齢者は、十分なケアを受けることができず身体拘束・薬剤投与など現在では考えられないような状況に置かれていたこと、ケアを模索し続けた1980年代を経て1990年に認知症対応型共同生活介護施設としてのグループホーム誕生を機にようやく認知症の人の人権を大切にしたケアの実践が具現化された経緯が詳しく説明されました。そして2000年の介護保険制度発足からの約20年間で、認知症に対する国民の理解の変化や認知症になってからも住み慣れた地域で暮らすことをめざした政策の紹介もされました。 とりわけ、新オレンジプランに含まれる基本的な考え方のなかの認知症の予防法、診断法、治療法、リハビリテーションモデル、介護モデルなどの研究開発およびその成果の推進に対して、畿央大学が取り組んでいるKAGUYAプロジェクトにおける軽度認知症診断アプリの開発や、認知症カフェについての内容は、参加者の関心が非常に高いものでした。   ▲認知症ケアの変遷と現状について熱く語る山崎センター長   認知症カフェについて研究を進めている島岡昌代老年看護学助手より、日本の認知症カフェの種類や認知症カフェが本人にとって・家族にとって・地域にとってどのようなメリットがあるのかが説明されました。そして、畿央大学が今年度から委託事業として取り組みを続けている「KIOオレンヂカフェ㏌御所」の紹介がされました。韓国の認知症カフェは、決まった場所はあるが、そこに自由に行きたい人が集まって来て、自然にみんながつどい語らうのが一般的で、日本のように誰かが主催または企画した場所に人が集まるスタイルとは異なっているようです。   ▲日本の認知症カフェについて島岡助手より説明   この研修では、地域コミュニティにおける認知症ケアについても取り上げられており、地域包括ケアシステムの中での認知症施策の実際について本学の地元である広陵町と奈良県東部にある宇陀市の例が紹介されました。   広陵町の高齢化率は日本全国平均とほぼ肩を並べていますが、今後高齢化と要介護が必要な人の割合が増加することが見込まれているという背景の中で、要介護状態や認知症になったときにどこで介護を受けたいかという調査結果に対し、参加したみなさんは大きく頷いていました。 そして、宇陀市でモデル事業として運用が開始されたICTを活用した医療・介護・福祉連携システムが大友より紹介され、「認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らす」ことをめざした取り組みの現状が伝えられました。   ▲地域包括ケアシステムの中での認知症ケアの実際を紹介   研修の最後に、認知症高齢者とその家族の在り方について映像を通して深め、この日の研修を終了しました。   ▲研修終了後参加者と記念撮影   看護実践研究センターでは、今後も看護実践や研究を介した国際交流に取り組んでいきたいと考えています。そのために、質の高い看護ケアのあり方や社会背景の変化に対応できるエビデンスに基づいた実践を探求してまいります。               看護実践研究センター長:山崎尚美             老年看護学:上仲久、島岡昌代、杉本多加子             急性期看護学:林田麗、大友絵利香   【関連記事】 韓国の認知症安心センター・認知症カフェ視察と講演レポート~看護医療学科教員 「第5回韓国老人福祉(認知症ケア)研修」を開催しました~看護医療学科 「第2回韓国老人福祉(認知症ケア)研修」開催~看護医療学科

2019.05.31

2019年度「マミポコ・親子ひろば」前期第1回活動報告!

近隣の未就園児の親子を対象に、第2・第4火曜日の午前10:00から畿央大学の和室を親・子・大学生のコミュニケーションの場として提供している「マミポコ親子ひろば」。自由遊び、手遊び、絵本の読み聞かせ、体操遊びなどをして元気いっぱい活動しています。   【第1回:5/28(火)】 〇好きな遊び 〇手遊び『キャベツの中から』 〇絵本『だるまさんが』 〇ふれあい遊び『ひっついた』   今回は10組の親子が参加してくださいました。今年度の活動開始が遅くなってしまったのですが、普段よりも沢山の親子が来てくださり、賑やかな活動になりました。     初めての親子ひろばで緊張している様子も見られましたが、学生達と一緒に遊んでいるうちに緊張もほぐれたようで、普段遊べないおもちゃを見つけて生き生きと遊んでいました。     昨年から継続して来てくださっている親子もおられ、お友達におもちゃを貸してあげたりするなど、お兄ちゃんお姉ちゃんになった姿を見る事ができ嬉しく思いました。 今年度初めての親子ひろばで学生も緊張していたり不慣れであったりして至らない点もありますが、参加してくださった皆様が楽しい時間を過ごせるよう、学生スタッフ一同頑張りますのでよろしくお願い致します。     次回の活動は、6月11日(火)に和室で行います。たくさんのご参加をお待ちしております!   マミポコ親子ひろば副代表 現代教育学科3回生 保延和奈   【関連記事】 昨年度の「マミポコ親子ひろば」の取り組みはコチラ!!   【追加の申し込みについて】 「マミポコ親子ひろば」に多くのご参加・お申込みをいただきまして、ありがとうございます。現在のところ定員を越えてのお申し込みがあり、待機をお願いしております。状況が整い次第、順次ご連絡をさせていただきますので、参加ご希望の方は、お名前(保護者様、お子様)、ご連絡先を下記までお電話にてご連絡ください。 ▶連絡先・問い合わせ◀ 畿央大学 教育学部 マミポコ・親子ひろば係 TEL:0745‐54‐1601  FAX:0745-54-1600

2019.05.28

「エンゼルメイク」を学ぶ!~看護医療学科「終末期ケア論」

看護医療学科3年次に選択科目として開講している「終末期ケア論」ですが、今年は58名の履修登録がありました。この授業では、死にゆく対象の理解を深め、適切な援助技術を理解することをめざしています。     2019年5月24日(金)の授業では、臨死期の看護技術の一つであるエンゼルメイク(逝去時に身体や頭髪をきれいに整え、故人の生前の表情や血色に近いメイク)演習をしました。 闘病による苦しみから解放された方の表情を柔らかくするためのマッサージをしています。     グループでの演習ですが、メンバーと協力しながら、ファンデーションの色を決め、丁寧にメイクしています。     この科目は6名男子学生が履修しています。普段したことがないメイクに戸惑う様子がありましたが、女子学生のアドバイスを受けながら実施していました。     メイクが完成すると、学生間で「もっと赤みがあるほうがいいのでは?」「口紅が赤すぎるのでは?」と客観的に評価していました。     エンゼルメイクを実施した人形を見てみると、1人、1人お顔が違います。それぞれ、穏やかな顔をしています。学生は演習を通して、エンゼルメイクが遺族のケアにつながることを実感したと思います。     死にゆく対象がその人らしく過ごし、穏やかな最期を迎えるために、今後も学生と共に学び、考えていきたいと思います。   看護医療学科講師 大友絵利香・對中百合   【関連記事】 「グループホームの看護職のための終末期ケア研修会」を開催!~看護医療学科 ホスピス見学実習での学びを共有!~看護医療学科「終末期ケア論」 緩和ケア病棟を見学実習!~看護医療学科「終末期ケア論」

2019.05.27

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.70~新入生に向けた機器説明&新入生歓迎会!

こんにちは!健康支援学生チームTASK※理学療法学科の奥村航洋です。2019年5月16日(木)に新入生を迎えて勉強会&新歓を行いました。   ※TASKはThink, Action, Support for Health by Kio Universityの略称で、学科の枠を越えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   今回の勉強会ではこれから健康診断などでTASKがよく使用する機器の説明を新入生に向けて行いました!種類はFRT(Functional Reach Test)、握力計、長座体前屈、垂直飛びの4種類です。1回生にもそれぞれの測定器具を体験してもらいました。2回生も初めての後輩に対して、「先輩」という意識をもって機器の説明をしてくれました。今回の勉強会でTASKにより興味を持ってくれたら嬉しいですね。   勉強会の後は畿央カフェカトレアをお借りして、新入生歓迎会を行いました!立食パーティだったので1・2・3回生全員で交流することができて、とても楽しく有意義な時間を過ごせました!ただ人数が多かった分、全員と話ができなかったのが残念でしたが、これからのTASKの活動がすごく楽しみになりました!これからの1回生に期待です。   ▲こちらは新歓の時の写真です!みんないい笑顔!   ▲最後はみんな笑顔でTASKの「T」ポーズ!   これからも一緒にTASKをこなしていきましょう!そして1回生の皆さん、よろしくお願いします!   理学療法学科2回生 奥村航洋   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。

2019.05.27

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.69~4月勉強会は「外反母趾と偏平足について」!

こんにちは、健康支援学生チームTASK※の理学療法学科3回生の楠山千智です ! 先日、TASKの4月の活動として勉強会を行いました。   ※TASKは、Think、Action、Support、for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   テーマは「外反母趾と偏平足について」でした。 理学療法学科のメンバーが担当したので、大学生の私たちにも身近な外反母趾と偏平足について取り上げてみました。外反母趾とは母趾の先端が靴で圧迫されて曲がり,結果として母趾の付け根の関節が突出した状態のことです。このような状態になってしまうと突出部が靴に当たり、炎症を起こしさらに突出するという悪循環が起こってしまいます。また、偏平足とは足裏が平べったく土踏まずがなくなってしまった状態のことで、偏平足になることで足が疲れやすくなってしまいます。  勉強会ではスライドでの説明だけでなく、実際に自分の足形をとったり予防体操をしたりしました。     普段の生活でなかなか足形をとる機会がないのでみんな楽しんで測定してくれていました。最後はみんなで測定した足形とTポーズ!     理学療法学科3回 楠山千智   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。

2019.05.27

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.68~広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト「広陵町身体体力測定会」に参加!

こんにちは!健康支援学生チームTASK※、理学療法学科2回生の春木彩那です。平成31年4月20日(土)に畿央大学の体育館で20歳~60歳までの地域住民の方を対象にした「広陵町身体体力測定会」を行いました。   ※TASKはThink,Action,Support,for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。     この測定会は、畿央大学と広陵町が連携して行っている「広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト」の一環として、年に2回実施されるものです。測定内容は体組成・骨密度・血管機能・腹囲・握力・長座体前屈・ファンクショナルリーチテスト・立ち上がり歩行測定・足趾握力・膝伸展筋測定です。   今回の測定では、10月の測定に参加してくださった方や初めて参加された方合わせて100名くらいの方に参加していただきました。皆さんの結果はどうだったでしょうか?   ▲ファンクショナルリーチテスト   ▲足趾握力(足の指の握力)の測定   ▲膝伸展筋測定   今回私は、握力と長座体前屈の測定を行いました。長座体前屈では私自身が硬いので結果が伸びない話をしていると住民の方に「腰を折るように曲げるといい」と聞いたので、これから測るときは意識するようにしようと思いました。地域の方々とコミュニケーションをとる機会は少ないのでとても貴重な経験になりました。半年後に地域の皆様にお会いできることを楽しみにしています!   ▲最後は恒例みんなでTASKのTポーズ!   理学療法学科2回 春木彩那   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。 「広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト」

2019.05.27

全国への切符を掴めるか!?第42回全日本学生軟式野球選手権大会関西予選 第4戦!~軟式野球部

人間環境デザイン学科3回生、軟式野球部主将の海江田和輝です。 軟式野球部が2019年5月26日(日)に開催された第42回全日本学生軟式野球選手権大会関西予選(第4戦)に参加したので報告も兼ねてレポートさせて頂きます。   畿央大学は現在3勝0敗。この第4戦(対 宝塚医療大学)に勝つか引き分けるかで全国大会へ切符を手に入れることができます。     ▼試合開始前に円陣を組み士気を高める部員たち   今年のチームは昨年度から経験豊富な3回生が中心となり、チームを引っ張ります。第4戦のスターティングメンバーです。   1 セカンド   森田 (デザイン学科2回生) 2 ライト    海江田(デザイン学科3回生) 3 センター   楠(知)(デザイン学科3回生) 4 ショート   渡邊 (現代教育学科3回生) 5 ファースト  祷  (デザイン学科1回生) 6 キャッチャー 戸高 (現代教育学科3回生) 7 サード    楠(大)(現代教育学科2回生) 8 レフト    櫻井 (看護医療学科3回生) 9 ピッチャー  吉田 (健康栄養学科2回生)   畿央大学の後攻で試合が始まりました。     試合が動いたのは2回。この回、先頭打者の戸高選手、続く楠(大)選手がデッドボールで出塁し、続く櫻井選手もフォアボールを選びノーアウト満塁のビッグチャンスを作ります。9番吉田選手が凡打に終わりますが、続く先頭打者の1番森田選手が右中間へ豪快な満塁ホームランを放ちました!この回、一挙4点を先制します。   ▼先制の満塁ホームランを放った森田選手   ▼第4戦に先発した吉田投手。   吉田投手も粘り強く投げ続け4回・5回と3点ずつ失点を許しますが、なんとかチーム全員でピンチを乗り切ります。   ▼3回生が中心に2年生投手を盛り立てます。   5回裏に畿央大学も反撃に出ます。 2番海江田選手、3番楠(知)選手、4番渡邊選手がそれぞれ出塁し、またもやノーアウト満塁のチャンスを作ります。ここで登場したのが代打、谷本選手(理学療法学科1回生)。谷本選手は期待に応えてセンター前ヒットを放ち、1点を追加します。   ▼チャンスメイクで意地を見せた3回生たち。   後続も倒れ、この回は1点のみで終わります。畿央大学は6回から櫻井選手がマウンドに上がりました。   ▼リリーフとして登板した櫻井選手   6回に2点を追加され6回裏が終了した時点で5対8と逆転されてしまいます。この試合を落とせば全国大会への道が遠のいてしまう畿央大学は最後の意地を見せます。 7回裏、1アウト後に3番楠(知)選手がデッドボールで出塁し、続く4番の渡邊選手が左中間へツーベースを放ちます。   ▼チャンスを繋いだ渡邊選手   続く途中出場の國頭選手(現代教育学科1回生)がフォアボールで出塁し、この日3度目の満塁のチャンスを作ります。このチャンスに6番の戸髙選手が期待に応え、右中間へタイムリツーベースを放ちました。   ▼チャンスに応えた戸髙選手   この回、更に1点を追加し土壇場で8対8の同点に追いつきます。8回表の守備も無失点で抑え、裏の攻撃は無得点に終わりました。 ここで時間制限となり、このゲームは引き分けとなり試合終了です。   畿央大学軟式野球部、見事全国大会への切符を手にしました!     ▼接戦を引き分けとし、安堵の表情を見せる畿央ナインたち。     新チーム最初の目標としていた全国大会出場が決まりとても嬉しく思います。苦しい展開の中でも誰1人諦めずと勝ちにこだわり続けた結果だと思っています。全国大会では1人1人が自分に任される役割を果たし、全員が準備した上で試合に入っていけるような試合運びを出来るように頑張っていきたいと思います。そして、笑顔で楽しく野球を!をモットーに全国制覇をめざします!     全国大会の日程ですが、8月18日〜24日の7日間で佐藤薬品スタジアム・橿原市硬式野球場・名張市総合グランド・宇陀市室生球場に分かれて開催されます。 今後とも軟式野球部の活躍にご期待ください!   軟式野球部主将 人間環境デザイン学科3回生 海江田和輝   【関連記事】 春のオープン戦(対 天理高校)レポート!~軟式野球部 第8回夏のセンバツ全日本軟式野球大会へ出場!~軟式野球部 全国大会出場に望みをつなげるか!?第41回全日本学生軟式野球選手権大会関西予選 第3戦!~軟式野球部

2019.05.27

3回生対象「第10回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科

3回生を対象とした「第10回基礎看護技術自己学修会」を開催しました。   2019年5月24日(金)、3回生を対象とした「第10回基礎看護技術自己学修会」を行い、45名の学生が参加しました。今年度の学修会は、学生がより主体的に取り組むことをねらいとして、各自で学修する内容を計画・実施する形式に変更しています。     4月の学修会では、援助の実施以前に、必要物品の準備であたふたする様子も見られましたが、回数を重ねるごとに準備から実施・後片付けまでの一連の流れが、スムーズに行えるようになってきました。また、「麻痺のある患者さんを想定した寝衣交換」といった、基本的な技術を元に応用も考えて援助を実施している学生もいました。その様な中で、「寝衣の袖を脱がせることができない」「身体の下に処置用シーツが敷けない」「シーツが濡れてしまった」「床に水をこぼしてしまった」と、学生が戸惑う様子がところどころで見受けられました。     頭の中で考えていた計画や、テキストで調べていた方法も、いざ実践してみると思うようにいかないことが多々あります。健康な学生同士であっても上手くいかないのですから、健康障害を持つ患者さんへの援助がいかに難しいものであるのか、想像に難くないことだと思われます。     今回の学修会は、学生が自分自身で考えた援助を実践し、「考えていたような援助ができなかった」という体験からの学びを得る機会となったのではないかと思います。学修会では失敗を恐れずにチャレンジし、様々な体験を重ねて、基礎看護技術の修得をめざしてほしいと思います。そして、一人ひとりの学生が、3回生後期の各看護学実習で、患者さんに適したより良い援助を提供できるよう心から願っています。   看護医療学科 基礎看護学領域 林有学・須藤聖子・小林智子・中西恵理   【関連記事】 3回生対象「第9回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第8回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 市立東大阪医療センターの合同災害訓練に、学生が患者役として参加!~看護医療学科 教育・教授活動に関する自主学習会を行いました~看護医療学科教員レポート

2019.05.24

同窓会レポート~理学療法学科11期生

畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)では、卒業後の同窓生のつながりを活性化することを目的に、一定数以上集まる同窓会の開催を補助しています。 ▶同窓会開催にかかわる補助について(大学ホームページ)   今回は、理学療法学科11期生の同窓会レポートをお届けします!     2019年5月11日(土) 理学療法学科11期生の同窓会を開催しました。 仕事などで忙しい中、37人も集まりました! 仕事終わりの人がほとんどなので、スタートは少し遅めの20時。遅れる人も多いかなと予想していましたが、時間通りに進むことができ、今までの私達では考えられないほど優秀なスタートでした。すっかり社会人になったな〜と、序盤からしみじみ。 久しぶりに会った仲間の顔は、少し大人びたような(老けたような・・・)、学生の頃とはやっぱり少し変わっていて、卒業から3年も経ったのだと改めて実感。でも、騒がしいのは相変わらずで、終始分け隔てなくワイワイ楽しい雰囲気でした。 終盤に、理学お得意の全員からケーキサプライズ!!飲み会前後の誕生日や同期で1番目の結婚など、おめでたいことばかりで全員で歌ってお祝いし、とても賑やかな会になりました!     PTという仕事は全員同じですか、研究や臨床、教育や外部活動など、それぞれが違う分野で活躍しています。これから更に、多方面で活躍していく同期の姿を見ることがとても楽しみで、来年の同窓会が待ち遠しく感じます。   理学療法学科11期生 安浦優佳

2019.05.24

離島・へき地医療体験実習(山添村)レポート~看護医療学科

山添村のへき地実習でコミュニティナースの役割について学びました!     看護医療学科4回生の必修科目である「離島・へき地医療体験実習」の現地実習が2019年5月14日(火)~5月16日(木)の3日間で行われ、学生たちは奈良県内4か所の実習地にわかれて参加しました。そのうちの1か所である山添村には24名の学生が参加しました。地域の方々、山添村役場保健福祉課、2カ所の村立国保診療所をはじめとする村内各機関のみなさまのご協力のもと、素晴らしい実習ができました。特に、コミュニティナースについて、多くを学ぶことができました。3日間の様子をご報告いたします。   1日目(5月14日) 初日は、山添村の保健医療の概況を知ることから始めました。山添村役場保健福祉課の前川課長と社会福祉協議会の浦局長から山添村の概況や健康課題のお話をお伺いしました。     その後、バスで村内を移動し、コミュニティナースの荏原さんより村内を案内していただきながら日常の活動についてお伺いしました。あいにくの雨だったので、観光スポットでもある「めえめえ牧場」で羊とたわむれることはかないませんでしたが、井久保工房にお邪魔して昼食をいただきました。 井久保さんは退職後、子どもを対象とした木工体験を行っていらっしゃいます。村民の方にあたたかく迎えていただき、木の温もりを感じながらほっこりとした時間を過ごしました!     午後は、東山診療所と波多野診療所を見学しました。 村の医療の現状や、隣接している市の医療機関の先生方と顔の見える関係を築き、連携しながら医療を提供していることや、必要に応じて往診を行い地域に密着した活動を行っていることをお聞きしました。水口先生、大久保看護師に講話を行っていただき、山添村へき地医療について学びを深めることができました。ご協力感謝いたします。       2日目(5月14日) 2日目は、お茶摘みや農業体験、地域の活動や集会に参加させていただき、山添村の方々の仕事や日々の暮らしを伺い交流を深めました。   山添村は古くからの大和茶の産地です。保育所跡地を活用した「かすががーでん」ではお茶摘み体験をさせていただきました。斜面いっぱいに広がる緑の中で「一芯二葉」のやわらかいお茶っ葉を一枚一枚摘んでいきます。摘んだ茶葉は釜煎りし、3日目の骨密度測定会に来てくださった地域の方々に召し上がっていただくことにしました。 昼食は、地域の伝統食であるフキ俵や、その場で調理してくださった旬の野菜をおいしくいただきました。このフキ俵は、学生自身にも包む体験をさせてくださり、よい体験となりました。 「かすががーでん」では、県外の人に向けた地域活性化のイベントも積極的に行っていました。     お昼からは、各班に分かれ農作業体験や、特定非営利活動法人どうで、地域の女子会での交流、ガソリンスタンドではコミュニティナース疑似体験をしました。   ▲(農業体験)元気に育ってね! 愛情をこめて育てています。   ▲写真左:(どうで)人生初の巻き割り! 写真右:(女子会)初対面とは思えない盛り上がり!   ▲(農協ガソリンスタンド)ここは幅広い年代のお客さんが声をかけてくれます。コミュニティナースの活動拠点です。    山添村で暮らす方々の生活や思いを肌で感じ、病院実習だけでは経験できない学びができた貴重な一日となりました。ご協力いただきました皆様方、本当にありがとうございました。   3日目(5月16日) 3日目最終日の午前中は学生が準備に最も時間をかけた骨密度測定会が公民館で実施されました。 測定会では、骨密度のほかに足趾力、握力も測定し、百歳体操を住民の皆さんと一緒に行いました。測定会は前日の宣伝もあり、34名の方々に来ていただきました。測定会場に設けた休憩コーナーでは、2日目に学生が摘んだ手もみ新茶がふるまわれ、好評を博しました。     コミュニティナースの活動のお話を聞いたのち、お昼は山添村で営業されているレストランにお願いしたお弁当をいただきました。     午後に訪問した児童館では、館長さん自ら手書きの色紙で温かく迎えていただきました。村内には下校後、自宅で一人になる子供が少なくなく、小学生47名、保育園児1名が現在利用しています。村内の子供の数は減っていますが、児童館の利用数は増えているという現状です。児童館は子供の居場所であり、社会性を育む場として重要な役割を担っていることを学びました。       3日間のへき地実習で学生たちは多くのことを学びました。今後、看護職に就いた後もこの経験は役に立つと思います。 最後になりましたが、この実りある3日間の実習のために多くのご協力を賜りました関係者の皆様、地域の皆様に深く感謝いたします。   看護医療学科 准教授 文鐘聲 堀江尚子  講師 田中陽子 助手 髙橋朝江   【関連記事】 離島・へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)レポート~看護医療学科 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポートvol.2~看護医療学科 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポートvol.1~看護医療学科