2019年5月の記事

2019.05.23

お笑い芸人「コロコロチキチキペッパーズ」がアルティメット部を直撃取材!

一昨年のビーチラクビー部の取材から2年、今年はアルティメット部の取材にお笑い芸人「コロコロチキチキペッパーズ」のナダルさん・西野創人さんと、「ヒガシ逢ウサカ」の高見雄登さんが、5月23日(木)に来学されました! これは、ケーブルテレビ KCNファミリーチャンネル 毎週月曜9時放送「コロコロチキチキペッパーズのやっべぇぞ!!」という番組で、学校の部活動などに戦いを挑む…という企画です。     【アルティメットとは】 1968年に高校生のジョエル・シルバーが考案し、アメリカ合衆国ニュージャージー州メイプルウッド市のコロンビア高校で最初のゲームが行われた7人制のチームスポーツで、100m×37mのフィールドでフライングディスクを落とさずにパスをして運び、コート両端のエンドゾーン内でディスクをキャッチすれば得点となるスポーツです。(一般社団法人日本フライングディスク協会HPより引用)   次期キャプテンの理学療法学科2回生の江田朱里さんから、アルティメット部に入部したきっかけから、競技内容・ルール、フライングディスクの投げ方など説明がありました。江田さんのアルティメット愛があふれる説明は、丁寧かつ分かりやすく笑いを交えた説明で、撮影前の緊張感もなくなり、みんな笑顔で練習を開始しました!   ▼試合前の練習風景     ▼だんだんとうまくなるコロチキの2人。この後の試合に期待?   ▼試合前には、キャプテンや遠くから通学している学生にインタビュー。   練習が終わってからは、いよいよ「コロチキの2人を擁する男子チーム」対「女子チーム」とでガチンコ勝負へ!     ▼試合前の両チーム   ▼西野さんのスローイングでゲームスタート(スローオフ)   ▼フライングディスクをキャッチした相手側の攻撃がスタート。パスを阻止するコロチキの2人。   ▼白熱したゲーム展開!   炎天下の暑さに負けないくらいに白熱した試合に!結果は果たして!?…6月の放送をご期待ください!   ▼全員で記念撮影!!!   ▼撮影中、サインや写真撮影にも丁寧に対応いただきました。         ナダルさん、西野さん、高見さん、畿央大学までお越しいただきありがとうございました! 畿央大学アルティメット部が登場するのは、6月2日(日)の放送からです。KCNに加入されていない方も、後日KCNホームページでご覧になれます。   番組タイトル:「コロコロチキチキペッパーズのやっべぇぞ!!」 【放送日時】 初回放送:6月2日(日) 再放送:6月14日(金)まで   【放送時間】 月曜日:21:00~21:30 火曜日:8:00~8:30、24:30~25:00 水曜日:19:30~20:00 木曜日:12:30~13:00 金曜日:22:30~23:00 日曜日:21:30~22:00   【放送チャンネル】  KCNファミリーチャンネル(地上11)   Koma-TV(地上12) ※6月15日以降、ケーブルテレビの動画配信サイト「じもテレ」にて配信されます。   【関連リンク】 KCNホームページ http://tv.kcn.jp/

2019.05.23

種を福島に送り返す「ひまわりプロジェクト」が始動!~災害復興ボランティア部HOPEFUL

こんにちは!災害復興ボランティア部 HOPEFULです。 今年度も福島の「ひまわりプロジェクト」に参加させて頂くことになりました!   (引用:http://himawariproject.com/whats.html)   【ひまわりプロジェクト 第1弾! ~種まき~】 まず、最初の活動として、2019年5月16日(木)に種まきを行いました! 新しくHOPEFULに入部してくれた1回生も加わり、自己紹介をしながら始まりました。 買ってきた培養土を、ポットとプランターに入れ、     種をまき、水やりを行いました!     これからはHOPEFUL部員で当番制にし、毎日水やりを行っていきます。これから芽が出るのが楽しみです!    災害復興ボランティア部「HOPEFUL」広報  現代教育学科2回生 増谷美穂 ●災害復興ボランティア部 HOPEFULの活動記録はコチラ!

2019.05.23

2019年度 運動器リハビリテーションセミナー「基礎編」を開講しました。

今年で8年目となる「畿央大学運動器リハビリテーションセミナー」が、始まりました。 今年度も4回のセミナーを予定しており、『患者様の見立て方』にフォーカスを当てたコンテンツをご用意しました。 2019年5月19日(日)は「基礎編」として、『医療画像について』『骨と生活習慣病』『運動器の痛みとリハビリテーション』『Fascia(ファシア)』の講義を行ないました。 「医療画像について」 担当:理学療法学科 福本准教授 医療画像の原理や撮影方法など、特に超音波検査について時間を割き、今後の理学療法現場における超音波検査の 有用性と展望について講義をしました。 「骨と生活習慣病」 担当:理学療法学科 峯松教授 骨の基礎的な部分から生活習慣病に至る経緯と骨への影響、また、その評価、いわゆる「見立て」に関して講義をしました。 「運動器の痛みとリハビリテーション」 担当:理学療法学科・畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 前岡准教授 運動器の疼痛に関して、神経系からの疼痛の考え方を運動器リハビリへ応用するための評価方法について講義をしました。 「Fascia(ファシア)」 担当:理学療法学科 今北教授 『Fasciaってご存知ですか?』から講義が始まり、近年注目されているFasciaについてわかりやすく解説し、国際Fascia学会で受賞された自身の基礎実験データなどを提示し、臨床現場への応用についても講義をしました。     毎回のことですが、受講者の方々は大変熱心に聴講していただきました。 次回は基礎実習として豚検体を使用した膝の解剖実習とエコー実習(7月28日)を開催します。 その後、評価編(10月27日)、評価応用編(2020年1月26日)と続きます。 ●今後の運動器リハビリテーションセミナー詳細 評価から問題点を抽出し、問題点を打開するためのリハビリテーション(理学療法)プログラムを構築することは日々臨床で実施されていることと思います。その際、いわゆる『見立て』が重要であることは周知の事実かと思います。 リカレントともに最新情報を得ることで日々臨床に活用いただければと考えております。 各回、若干の空きがありますので、お早めにお申し込みください。スタッフ一同、お待ちしております。   理学療法学科 准教授 福本貴彦   【関連記事】 平成30年度運動器リハビリテーションセミナー「臨床編」を開講しました。 平成30年度運動器リハビリテーションセミナー「臨床実践編 (膝関節)」を開講しました。 平成30年度 運動器リハビリテーションセミナー「エビデンス編」を開講しました。

2019.05.20

4回生の体験談から進路を考える!~現代教育学科「キャリア形成セミナー」

現代教育学科1回生は、「自己実現に向けた職業選択ができるように、自己の課題を明らかにし、その課題を克服するための大学生活におけるキャリア形成を描く」ことをめざして、「キャリア形成セミナー」を受講します。「先輩の体験談を聴く」と題した回では、お話を聴いた1回生と、体験を語った4回生のそれぞれから感想文が届きました。   <聴講した1回生の感想> 現代教育学科幼児教育コース1回生の小野田洸介です。 入学して1ヶ月が経ちました。はじめは不安な気持ちでいっぱいでしたが、宿泊研修やサークル活動を通して、同じコースだけではなく他コースや他学部のみなさんと仲良くなりました。今は忙しくも充実した大学生活を送っています。 僕たち1回生は毎週木曜日1限に「キャリア形成セミナー」という授業を受講しています。 2019年5月16日(木)は先輩方の体験談を聞きました。     僕は先輩方のお話を聞いて、2つのことが心に残りました。 ひとつは、4回生の梅村美希さんのお話です。梅村さんは、幼保小の3つの免許を取るために幅広く教育の勉強をしたからこそ、幼児教育の大切さがわかったと仰っていました。この話を聞いて、僕も様々な視点から教育というものを学び、子どもたちにとって一番いい教育ができるようになりたいと思いました。   もうひとつは、一般企業就職をめざす4回生の石川絢菜さんと中川華蓮さんのお話です。教師という立場だけでなく一般企業でも教育はできることと、教育学部だからといって先生にならないといけないというわけではないということが印象的でした。この話を聞いて、教育といっても様々な形があり、教育学部で学んだことは様々な場面で活かせるのだなと思いました。     教育学部への入学は教師をめざすことだという意識は、教育学部に入学した僕たちが知らず知らずのうちに持っていると思います。様々な職種をめざす先輩方のお話を聞いて、自分の進路の可能性が広がったように感じました。今だけでなく今後進路に悩んだとき、とても有益なものになると思います。 お忙しいなか、僕たち1回生のためにお話をしていただき、ありがとうございました。    現代教育学科幼児教育コース1回生 小野田洸介        <体験談を語った4回生の感想> 現代教育学科学校教育コース4回生の石峰杏里茶です。 私はキャリア形成セミナーのお話をいただいたとき、純粋にうれしかったです。それは、「これまで私が悩みながらもがんばってきたことを見ていてくれた人がいるんだ!」「それを評価してもらっているんだ!!」と感じたからです。せっかくなら、これまで進路に悩んできた私にしかできないお話をしたい、1回生の皆さんには大学生活中に本当に自分がやりたいと思えることを見つけていってほしいということを伝えたいと思いました。 体験談の打ち合わせでは、同級生の進路に対する思いや悩みを初めて知りました。悩んできたのは私だけではなく、みんなそれぞれ大学に入学してから悩みや葛藤を経験して今に至っているということがわかりました。また、みんなそれぞれ真剣に自分の気持ちに向き合っているからこそ、後悔のない進路選択ができているのだと思いました。その話し方には、自信が感じられました。私は友だちの新たな面が見られたような気がして、何だかとても楽しかったです。 1回生の皆さんは、私たちの話にとても真剣に耳を傾けてくれていました。そんなキラキラとした1回生を見ていると、「自分の思いを伝えたい!」という一心で話をすることができました。また、話をしていく中で、私は心の底から特別支援学校教諭に魅力を感じているということを改めて自覚できました。 このような貴重な機会を与えてくださったことに感謝しています。ありがとうございました。自分の夢を叶えられるように、これからがんばります!!                           特別支援学校教諭志望 現代教育学科学校教育コース4回生 石峰杏里茶     1回生は、一生懸命メモをとり、先輩のお話に耳を傾けていました。また、8名の先輩学生も、大学での学びや実習、課外活動から得た経験や進路に向けた取り組みの様子、大学生活へのアドバイス等を率直に語ってくれ、双方にとってとても学びの多い時間を過ごすことができたように思います。   現代教育学科 宮村裕子・小林佐知子

2019.05.20

外部講師に学ぶ!奈良に伝わる「わらべうた遊び」~現代教育学科「幼稚園教育実習指導」

現代教育学科幼児教育コース3回生の古川咲と和田光貴です。 私たちは9月の幼稚園教育実習に向けて、毎週水曜日1限の「幼稚園教育実習指導」を受講しています。令和元年5月15日(水)の授業では、奈良市音声館の葺石佐知子先生にお越しいただき、奈良に伝わる「わらべうた遊び」の講習を受けました。ちなみに奈良市音声館は、奈良県内に伝わる“わらべうた”の保存・普及を中心に様々な活動を企画・運営している施設です。   今回の講習の目的は、せっかく奈良にある大学で幼児教育の勉強をしているので、奈良に伝わる「わらべうた遊び」実際の保育に活かせるようになることです。 講習では、まず、わらべうたが話し言葉のように2音を基本としており、リズムに乗って歌って遊ぶものだと教えていただきました。そして、じゃんけんのわらべうた遊びをしました。みんなで輪になって、2人で向き合って、歌いながら手を大きく動かしてじゃんけんをするだけでウキウキした楽しい気持ちになりました。葺石先生は、勝ったときはもちろん、負けたりあいこだったりしたときの気持ちも受けとめるような関わり方を教えてくださいました。     次に、汽車の絵本の読み聞かせをしていただきました。お話をそのまま読むのではなく、汽車が走っている様子を表わすわらべうたを歌うという仕掛けがありました。お話を聞くだけのときよりも、子どもたちはお話にグッと入り込めるのではないかと思いました。この後、私たちは「わらべうた」に合わせて、汽車になりきった動きで遊びました。     最後に《うちのねえさん》という「わらべうた」でふれあい遊びをしました。     振り返りでは、講習を通して、「わらべうた」が乳児から幼児まで幅広い発達段階に応じて遊べること、「静かにしなさい!」と言わなくても、ふしを歌い遊ぶことで乳幼児の注意を引き付けられることなどが学びとして出ました。 葺石佐知子先生、ありがとうございました!!     現代教育学科幼児教育コース3回生 和田光貴   「わらべうた」と聞くと、幼い子どもの遊びではないかと考えがちですが、私たち大学生でも十分に楽しむことができました。例えば《うちのねえさん》というわらべうたでは、困ったねえさんが着物のたもとで涙を拭く場面があり、昔の人々の暮らしぶりに触れるきっかけにもなりました。 このように、「わらべうた」は単にみんなで遊ぶうたというだけなく、私たちの生活と関連したところに楽しさを感じるものではないかと感じました。他にも、「○○ちゃん」「はあい」と応答の場面の歌い合いを経験しました。普通に名前を呼ばれるのではなく、歌いながら呼ばれることで、すごく楽しい気持ちになり、呼びかけてくれる歌い方に合わせて「は~あ~い」と応えたくなりました。これまで、生活の中で「呼ばれたら返事をする」ことは単なる習慣のようで無意識でしたが、歌い合うことでこんなにも楽しくなるんだと実感しました。それに、返事をした後にも歌を続けたくなったので、新たなコミュニケーションが生まれる可能性を感じました。 「わらべうた」講習を受けて、私自身の見方が変わりました。「わらべうた」の魅力を活かして、9月の幼稚園実習ではぜひ子どもたちと一緒にわらべうたで遊んでみたいと思います。   現代教育学科幼児教育コース3回生 古川咲    【関連記事】 学生広報スタッフblog vol.235~現代教育学科幼児教育コースの学びレポート!

2019.05.20

2019年度 奈良県認知症ケア専門士会総会&第13回研修会を開催しました!~看護医療学科

2019年度 奈良県認知症ケア専門士会総会と第13回研修会が、令和元(2019)年5月18日(土)に畿央大学において総勢38名(講師1人・スタッフ8人を含む)の参加で開催されました。 認知症ケア専門士は、わが国における認知症ケア技術の向上ならびに保健・福祉に貢献することを目的に日本認知症ケア学会が認定する資格です。生涯教育が特徴の一つであり、常に認知症について新しく学び続けることが求められる資格で、意識の高い方々が集まっておられます。奈良県認知症ケア専門士会の会員数は約400名、保健・福祉・医療関係の職員などが、その多くを占めています。   ▲奈良県認知症ケア専門士会の会長である山崎尚美教授のご挨拶   ●2019年度 奈良県認知症ケア専門士会 総会 会の活動報告と活動計画、そして、会計報告と予算について報告されました。とりわけ、奈良県認知症ケア専門士会では、予算が厳しい状況の中でも会員拡大を最も大きい課題の1つと考え、その障壁の1つになる会費を、今年も無料として頑張っていくことが確認されました。ぜひ皆様も会の趣旨にご賛同いただき、会へのご入会をお願い申し上げます。認知症ケアについて、仲間と語り合うことで元気になれますよ。   ▲総会での活動報告をする理事の吉川聡史様   ▲会計報告と予算について説明する森ノ宮医療大学の南部登志江教授   ●奈良県認知症ケア専門会 第13回研修会 「介護業界への外国人受け入れに関する人材育成のあり方  ―  認知症の人を支える人材育成  ― 」 と題して、奈良東病院事務局長・近畿社会福祉専門学校留学生担当責任者の岡田智幸様に、ご講演をいただきました。介護職不足はメディアを通じて広く報道されていますが、厚生労働省の統計や受給見通し、離職率の高さを見ても人員不足は非常に深刻です。いわゆる団塊の世代がすべて75歳以上の後期高齢者となる2025年には、手立てをしなければ約50万人の介護職不足が起きる予測さえあります。そんな中、介護業界への外国人受け入れをスムーズにする取り組みにも大きな期待がかけられています。 岡田講師の働いている法人では2001年ごろより、その取り組みを始め先進的な経験を蓄えておられて、興味深いものでした。経済連携協定(EPA)以外にも3つの法的な制度があり、その実情についても詳しく伺いました。 日本人の人材教育も大事であるが、外国から来ていただいている方への教育も大切です。日本の介護教育機関での受け入れも先進的に取り組んでおられることが説明されました。例えばベトナムでのケアの教育プログラム作成に日本が協力すれば、その国のケアの力が上がると同時に、その教育を受けたベトナムの方が来日されるならプラスに働くことになります(会長でもある本学の山崎教授も関わって推進しています)。 そして何より、実際にベトナム、中国、インドネシアからの介護士さんが参加しておられ、介護される方のほぼ100%の方が、彼女たちを好意的に受け取っているという調査結果も、発言やその後の交流から納得できるものでした。皆さんとってもいい感じです。 大変貴重なご講演ありがとうございました。   ▲講演をする岡田智幸様   ●world café(ワールドカフェ) 研修会の後半は、ワールドカフェという参加者によるグループワークをしました。カフェということで、飲み物とチョコやスナック菓子をいただきながら、テーマ「認知症の人を支える人材育成」について話しました。そして、時間になれば、グループメンバーはホストを残して別のグループに移動して、新たに展開している話題や内容について話し合いを繰り返し、認識を深めていきます。そこで語られる現場の声が大変新鮮で、参加者の皆さんのケアへの熱意に元気づけられました。   ▲ ワールドカフェの様子。全体をファシリテートする理事の原嶋清香様   次の研修会は2019年10月10日(木) 「笑顔で生きる –私たちの希望と願い- (仮) 」オレンジドア代表 丹野智文様の講演会とVR体験を予定しています。是非ご参加ください。お待ちしております。   看護医療学科准教授 上仲久   ●日本県認知症ケア専門士会公式HPはコチラから! ●日本県認知症ケア専門士会公式Facebookはコチラから! ●奈良県認知症ケア専門士会公式Facebookはコチラから!   【関連記事】 認知症啓発の列島リレー「RUN伴」に参加・協力!~看護医療学科 畿央祭教員企画「第12回奈良県認知症ケア専門士会研修会」~看護医療学科 平成30年度奈良県認知症ケア専門士会 第1回研修会を開催しました。

2019.05.20

離島・へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)レポート~看護医療学科

宇陀市の高齢化に伴う医療・介護の課題に向き合うことができました!   看護医療学科4回生の必修科目である「離島・へき地医療体験実習」の現地実習が2019年5月14日(火)~5月16日(木)の3日間で行われ、学生たちは奈良県内4か所の実習地にわかれて参加しました。そのうちの1か所である宇陀市大宇陀地区には20名の学生が参加しました。地域の医療職や介護職の方々、交通の便が悪い山中にお住いの高齢者の方々に多大なご協力を得て、たくさんの体験や感動、学びがありました。その様子を報告させていただきます。   1日目(5月14日) 朝から小雨の降る中、学生は宇陀郡曽爾村と大宇陀地区に分かれて実習に向かいました。曽爾村では2名の学生が、奈良県看護協会宇陀訪問看護ステーション東宇陀支所の訪問看護師さんに同行し、限界集落で疾患を持ちながら生活されている高齢者の訪問看護を見学しました。大宇陀地区に向かった学生18名は、まずこの実習の拠点となる大宇陀特別養護老人ホームラガールに向かいました。ラガールは1999年に開設された特別養護老人ホームで、玄関を入るとすぐに開放感のある広いホールが広がっています。大きなこいのぼりも私達を出迎えてくれました。     ラガールでは乃美施設長が、宇陀市の高齢化に伴う医療・介護の課題や行政との連携などを踏まえた地域全体での高齢対策の取り組みをわかりやすく説明してくださいました。また、へき地における高齢者施設としての役割や目標についても明確に提示して頂き、学生は真剣な表情でメモを取っていました。   ▲ラガール・乃美施設長の講義の様子(左)と訪問記念写真(右)   施設長の説明の後は、ラガールのデイサービスを利用しておられた皆さんに対して、生活調査や体力測定をさせていただきました。     午後からは、訪問入浴に同行するグループ、引き続きデイサービスで体力測定などを行うグループ、高齢者の自宅訪問をするグループに分かれて実習を行いました。 デイサービスに残ったグループは、利用者さんと一緒に理学療法士の方が行う体操に参加した後、自分達で準備した食生活の話や歌詞抜きカラオケ、ズンドコ体操などを披露し、利用者さん達との交流を深めました。     高齢者の自宅訪問グループは、2件のお宅にそれぞれ4人ずつ伺い、へき地で暮らす高齢者の生活状況を見聞させていただきました。 1件のお宅は、独居暮らしの90歳代の女性でした。よく片付いて掃除の行き届いたお宅は、「2人の嫁が月ごとに交代しながら、毎週帰ってきて掃除をしてくれる」と仰ってました。食事は毎食自分で調理し、家の近所を毎日30分ほど散歩するのが日課だそうです。また、近くに弟や従姉妹が住んでいて、病院に連れて行ってくれたり、食事に誘ってくれたりするそうです。「デイサービスに参加するときは歩いて行き、帰りは弟と待ち合わせて風呂に入って、車で送ってもらう」と仰っていました。公共交通機関が十分でない地域でも、まわりのサポートを受け、工夫しながら不自由なく生活しておられる姿に感銘を受けました。 学生が、準備していたちぎり絵をしはじめたときには、「指先がしびれてできへんわ。」と仰っていましたが、「じゃあ私が小さくちぎります。」「私は台紙に糊をつけていくので、ここにちぎった色紙を張ってください。」と役割分担をし、どんどん朝顔の花が出来上がっていきました。     するとみるみるうちに興味を持ったのか「こんなんしたの初めてや。楽しいな。」と笑顔になられ、出来上がった朝顔を見て「ええわ。きれいやな。」と作品を眺めながら何度も繰り返しておられました。さすがは4回生!!対応力が素晴らしい!     最後は出来上がった作品とともに記念写真です。 学生を温かく迎え入れてくださり、貴重なお話を聴かせていただいたことに感謝いたします。   2日目(5月15日) この日は前日の雨もあがり、新緑が眩しいくらいの天気になりました。前日に曽爾村へ行っていた2名も合流し、朝から介護予防事業会場の準備グループと、グループホーム ラガールに行くグループとに分かれて活動しました。 グループホームでは、デイサービスを利用される方たちに対してバイタルサイン測定、体力測定、骨密度測定を行いました。     グループホームでは仲の良い利用者さん同士、和気あいあいと会話を楽しんでおられました。 午後からは、宇陀市介護予防事業『マダヤール』で介護予防をさせていただきました。『マダヤール』って何語?と思ったら、“まだまだやるよ!”の『マダヤール』で、体力と機能維持を目的とした取組みだからこのネーミングだと伺って納得しました。 マダヤールでは、2時間半の持ち時間で学生が企画から準備・実施・片付けまですべて主体的に行う、実習のメイン行事でした。   ▲準備に抜かりはありません。笑顔もバッチリ!準備オッケーです。   ▲参加者さんが来られました。問診をとる姿も落ち着いています。(左)バイタルサイン測定もこの笑顔!(右)   ▲骨密度測定は慣れたもの。手際よく測定し、説明も完璧!?   ▲お一人ずつに測定結果と、生活上の注意点をわかりやすく説明します。   測定が終わったら、認知症予防の内容に入ります。   ▲参加者の方々とやり取りしながら司会進行を行います。   ▲認知症予防には食事と運動、脳への刺激が大切であることを、図を用いながら講義してくれました。   次は体操です。氷川きよしの“ずんどこ節”に合わせて振付を準備し、参加者と学生が2人一組になって踊るズンドコ体操をしました。   ▲ズンドコ体操の様子。   ▲指を使った脳トレです。   カラオケで“高校3年生”“上を向いて歩こう”を歌い、すっきりした後は全員で交流会を行いました。   ▲交流会の様子。   交流会では、人生の先輩としてのアドバイスなども飛び出し、とても和やかで楽しい時間を過ごすことができました。 介護予防事業を終えた学生達は、少し周辺を散策した後、再びグループホームへ戻り宇陀市キャラバンメイト連絡会主催の認知症サポーター養成講座に参加しました。これは、畿央大学が実習に来ると知って、学生のために企画してくださったもので、特別養護老人ホームの介護支援員でキャラバンメイトの川北様がご講演をしてくださいました。川北様は、自身が体験した認知症の人を取り巻く他市町村の現状をお話しされ、「地域の支えあいという言葉をよく耳にするが、もっとみんなが認知症のことを理解しないと地域で支えることはできない」と熱く語っておられました。また、宇陀市医療介護あんしんセンターの紹介やICT宇陀けあネットの紹介などもしていただきました。遅くまでかかった講義でしたが、学生の態度がとても熱心で感心したとお褒めいただきました。     3日目(5月16日) 最終日は、高齢者の自宅訪問に行くグループ、道の駅宇陀路阿騎野で健康調査出張診断に行くグループ、宇陀訪問看護ステーション東宇陀支所に行くグループに分かれて活動しました。   訪問看護ステーションでは、胃がんのターミナル期にありながら住み慣れた我が家がいいと一人暮らしをされている80歳代女性や、神経難病で気管切開をされ、胃ろうチューブをつけながら、ご家族が手厚く介護しておられる90歳代男性のお宅などを訪問しました。男性のお宅では、週に4回の訪問看護が行われ、週2回の訪問リハビリが入り、2週間に1回医師が往診に来られるそうです。口腔ケアをする際の開口器はリハビリの方が、洗髪用のシャワーボトルはお家の方が作られたもので、へき地で暮らすからこそ資源の少ない状態をいかにカバーするか、至るところに工夫が感じられ、学びの多い実習となりました。     自宅訪問のグループは、片麻痺のある80歳代女性のお宅を訪問し、庭の草抜きのお手伝いや、ちぎり絵をしながら生活の現状を聴かせていただきました。     道の駅で出張健康診断を行ったグループは、道の駅に来られている人たちに声をかけ、測定をしながらその地域を訪れる方々との交流を楽しみました。     この3日間を通じ、体験を通して座学では理解しきれないたくさんの学びを得ることができました。 最後になりましたが、3日間私たちを温かく迎え入れ、学生の学びを深めるために様々なご協力を賜りました実習関係者の方々、地域にお住いの皆さまに深く感謝いたします。ありがとうございました。   看護医療学科助手 島岡昌代   【関連記事】 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポートvol.2~看護医療学科 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポートvol.1~看護医療学科

2019.05.17

離島・へき地医療体験実習(川上村)レポートvol.2~看護医療学科

川上村の各家庭に訪問し、「川上村で住み続けられる仕組み」について学びました!   看護医療学科では、4回生の統合実習として、奈良県内のへき地である4つの地域に出向き、地域の人々の生活や保健医療福祉と教育の分野で住民を支える人々の実際の活動から、看護の本質を考える「離島・へき地医療体験実習」を行っています。   学内での事前学習で地域の状況から健康上の課題の検討から、自分たちが学びたい実習計画を立案し、2019年5月14日(火)~16日(木)の3日間の臨地実習に臨み、今回は、2日目と3日目のレポートです。   ~2日目~ 2日目の5月15日(水)は、村役場から10km離れた井光地区に出向き、午前中は、学生2人ペアで家庭訪問をし、健康状態や生活習慣、暮らし向きについての調査票を用いた聞き取り調査をしました。山の斜面に沿うように住宅が密集している井光地区は、人口減少と高齢化が著しく、独り暮らしの高齢者が増えています。学生が「おはようございます!畿央大学の学生です。」と玄関で大きな声で呼びかけても不在のところが多く、見知らぬ学生にお断りされる家庭もあり、最初はなかなか思うようにいきませんでしたが、庭に出ていらした方に声かけさせていただき、聞き取りをさせていただきました。     独居の高齢者の方は、移動手段がないことや足が不自由になることで自宅に閉じこもりがちになっていらっしゃることが多く、地区の近所の方の声かけがないと話をする人がいないことがあり、最初は話すことがないとおっしゃっていても、聞いていくとたくさんのことをお話ししてくださいました。離れて住む子供家族との連絡があまりない場合は、近所の方の互助が生命線になります。高齢化が進み、高齢者が高齢者を支援することになっているため、共助と公助以外のその隙間を埋める役割を担う機関や人々の支援が必要となります。 学内ではイメージしにくかった、「村で最後まで暮らし続けること」が容易なことではないことが明確になってきました。   午後は、公民館で、血圧、骨密度、握力、足趾把持力の測定を行い、結果に基づく保健指導を行いました。開始時間前から、続々と住民の方が来てくださり、大急ぎで開始しました。骨密度計の結果プリントアウトができないなどのハプニングや予想していなかったことの出現に慌てる場面もあり、事前の入念な準備が必要であることを学ぶ機会となりました。畑仕事をされている方は男女ともよい結果で、日ごろの生活状況が身体機能にも影響することを学びました。     また学校グループは、午後に中学校へ出向き、直接中学校生徒の皆さんと話をする場を設けていただきました。中学生の村での生活に関する思いや、高校がないことで村外への進学で村を離れることについて、集団生活が送れるよう自己肯定感を高める教育を推進されていることを学びました。     ~3日目~ 3日目の16日(木)の午前は、村内に商業施設がないことや交通手段の課題で買い物が困難な村民の支援を行う「かわかみらいふ」に行き、その活動の一つである移動スーパーに同行し、移動販売車と一緒に地区に出向いているコミュニティーナースの活動を体験しました。     「かわかみらいふ」は、吉野郡内のスーパーとならコープが事業連携をし、介護保険や福祉制度ではできない買い物を通した生活ニーズを把握し、必要な機関や職種と連携した支援活動を展開されています。   移動販売車の後を追いながら地区に行くと、スピーカーから流れる「川上小唄」を聞きつけ、地区の方が集まってきました。「あれある?前回頼んでたんやけど」と言われると販売員の方は、「○○さんが好きなのはこれでしたね。」と奥の棚にある商品を見せて確認されていました。その人のニーズに合わせた商品を提供できるように「買い物ができない不便さ」をできるだけゼロにしようという取り組みがなされていました。ヘルパーの方も、利用者の好物を探しておられ、限られたサービス提供時間の中で介護が可能になると話されていました。     移動販売車での看護師は、販売車に来られた気になる方に体調を聞き、これから気を付けてほしいことを話されていました。顔を見ると健康状態や生活背景が理解できているので、変化に応じた必要な対応をしていくとのことでした。 そして、移動販売車は、村の山の上の小さな集落に向けて、狭くて急な坂道を進んでいきました。山の上なのに急に土地が開けた集落に着き、販売が始まると3人の住民の方が集まりました。現在住民が5人で、仕事や外出をしている人以外の全住民が買い物に出てきたことになると販売スタッフの方のお話しでした。集まると井戸端会議ならぬ日常の出来事の話が始まり、地区のコミュニケーションの場になっていました。そういう働きもこの移動販売車は担っていることを学生は学ぶことができました。 その後販売車に買いものに来られた方のお誘いで、ご自宅に伺い生活の様子を聞きました。自給自足できないものを地区まで来てくれる移動販売車で買えるようになり、便利になったと話されていました。80歳代後半での独居生活は、慣れた土地で畑仕事をしながら地区の人と話をすれば寂しくはないが、時間を持て余すので小物を作っていると話され、手作りのストラップをいただきました。   私たちからは考えられないような環境でも、普通の暮らしの場であり、その暮らしを支える支援があれば、暮らし続けることができるということを実感した貴重な体験でした。 この3日間の体験や学びをとおして、へき地における看護活動の可能性について学内でまとめ、発表に臨みたいと思います。 看護医療学科 教授 松本泉美   【関連記事】 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポートvol.1~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(山添村)レポート~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(野迫川村)レポートvol.2~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)レポートvol.2~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(野迫川村)レポートvol.1~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)レポートvol.1~看護医療学科

2019.05.16

児童養護施設「飛鳥学院」を見学!~助産学専攻科

2019年5月10日(金)に「乳幼児の成長・発達」の授業で、奈良県桜井市にある児童養護施設飛鳥学院の見学に行かせていただきました。   飛鳥学院では、様々な理由により家庭で生活ができない子どもたちが健やかに成長し、自立を支援することに重点をおき、子どもたちが希望をもてるよう愛情のこもった関わりを実践されています。     飛鳥学院は、あたたかく安心感を与えるような木造の建物でした。飛鳥学院理事長河村先生から、この建物が72年前にその当時の戦災孤児の方々のために建てられた建物であることをお聞きして歴史を感じました。 大学での講義の中では、児童虐待件数が増加していることや、育児不安を抱えている母親が増えていること、その支援には専門職の連携が必要なことを学んでいましたが、施設を見学させていただき、虐待を受けた子どもたちが元気に生活されている様子を知ることができました。そして、子どもたち自身がなりたい自分になれるような環境を整え、将来的な自立を願って児童相談員や臨床心理士、ソーシャルワーカー等のスタッフの方々がチームになって子どもたちと向き合っておられることを学びました。   また、児童家庭支援センターあすかでは、育児に対する不安をひとりで抱え込み困っている母親や苦しんでいる子どもたちを助けるためにフリースペースを設けるなど、地域に開かれたシステムがつくられていました。 助産師は命の誕生とともに育児の始まりにかかわる仕事です。児童虐待を予防するためには大きな役割があると思います。母親とその家族の育児に対する不安を軽減し、「育児を行う生活をポジティブに捉えられる」ように支援していきたいと思いました。   飛鳥学院理事長河村喜太郎先生、院長河村善一先生、副院長宮崎先生、児童相談員の清水先生、そして飛鳥学院の皆さま、貴重な時間をいただき、ありがとうございました。                     助産学専攻科 佐田聖奈・大賀彩香   【関連記事】 近畿地区助産師学生交流会へ参加~助産学専攻科

2019.05.16

離島・へき地医療体験実習(川上村)レポートvol.1~看護医療学科

川上村で実際に診療所の往診に同行し、医療と生活の関連を体験!   看護医療学科では、4回生の統合実習として、奈良県内のへき地である4つの地域に出向き、地域の人々の生活や保健医療福祉と教育の分野で住民を支える人々の実際の活動から、看護の本質を考える「離島・へき地医療体験実習」を行っています。   学内での事前学習で地域の状況から健康上の課題の検討から、自分たちが学びたい実習計画を立案し、5月14日(火)~16日(木)の3日間の臨地実習に臨んでいます。   川上村では、「へき地における地域包括ケアシステム」を軸として、20名の学生が学内実習で「母子」「学校」「成人」「高齢者」「包括」の5つのグループに分かれ、それぞれの分野における住民の状況の情報収集を行いながら健康課題を検討し、その対応を考えるための実際の生活を把握する内容や支援活動をしている主要な人々へのインタビューを検討してきました。そして、5月14日(火)に実習がスタートし、川上村にバスで向いました。   川上村の歴史上、下流地域の洪水による被害をなくすため多くの住民の方の居住地移転を余儀なくされ建設された大滝ダムを見学し、村役場で実習の挨拶をしました。そして最初の学習として、「森と水の源流館」で川上村の歴史と生命の源である水と豊かな自然を守るための取り組みを学びました。       午後からは、それぞれのグループに分かれて、事前に計画していた施設や人々を訪問し、お話を聞く活動を行いました。   「母子」グループは、村外から移住され子育てサロンなどの活動をされている方のお宅に訪問しました。村の方からあたたかく受け入れられ、保育園無料など子育てしやすい環境である反面、子どもが少ないことで孤立しがちになる離れた地区に住んでいる移住者と村の方が交流できる場づくりをされていることを知り、移住促進を図るうえで移住後の生活や子育てに関する支援の重要性を学びました。   「学校」グループは、小学校の歯科検診を見学させていただき、検診の結果から歯科受診に繋げ、予防と悪化防止活動がなされていることを学びました。また村では、高校がないため、小学生の時から「自立」を目指した生活や学習面の取り組みが行われていることを学びました。   「成人」グループは、森林組合を訪問し、村の基幹産業である林業従事者の現状や健康管理についてお話を伺い、危険で厳しい労働環境である林業従事者の減少が著しく、人材確保が課題であることを学びました。また診療所訪問では、往診に同行させていただき、在宅医療の実際を体験することができました。ご本人だけでなく介護する家族の生活の様子を把握しながら、在宅生活の継続に向けた支援には、医師と看護師の連携のほか、介護保険外のサービスとの連携も重要であることを学びました。へき地医療は、マンパワーや設備上の限界があるため、その限界を少しでも減らすための他の医療機関や救急体制などの連携など医療提供のネットワーク化が重要であることを学びました。また住民自身も急病や急変などに対応できる情報提供や受診行動などの「自助」力を高めることも必要であることを学びました。   「高齢者」グループは、村唯一のデイサービスを訪問し、利用者の方に口腔機能向上のため”健口”体操を実演しました。利用者の方に楽しんで一緒にしていただけるよう学内でプログラムと媒体作成と練習を重ねて実演に挑みました。利用者の方々も楽しんでくださったようです。またデイサービス終了後の送りにも同行させていただき、山道を通って生活の場である住居を観て、高齢化が進む村での生活を支えるには、介護サービスによる共助や行政の公助には限界があり、身近な住民の方の「互助」による見守りや支えあいが重要となることを学びました。     「包括」グループは、村の移住促進とアートの融合として日本でも珍しい芸術家の移住促進取り組み施設である「匠の聚」で芸術家のアトリエ兼住居を訪問し、お話を聞きました。施設のある地区に住みながら、芸術を通して村の人々との交流を促進していらっしゃることや一住民として、村ならではの豊かな自然生活の中で刺激を受けながら芸術活動ができるメリットが語られ、地区の支えあいの「互助」にも参加されていることを理解できました。また、ギャラリーでは、芸術家の方々の作品が村の特産品である吉野杉の床や家具を活用した展示されていて、カフェでは、作品販売のほか、村の2つダムをモチーフにした「ダムカレー」が話題をなっていることなど村外の方との交流の場にもなっていることを学びました。   第1日目は、それぞれのグループが、川上村の施設や人々が、「自助」や「互助」に関連する活動をされていることを学ぶことができたと思います。   看護医療学科 教授 松本 泉美 【関連記事】 平成30年度離島・へき地医療体験実習(山添村)レポート~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(野迫川村)レポートvol.2~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)レポートvol.2~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(野迫川村)レポートvol.1~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)レポートvol.1~看護医療学科 学生広報スタッフblog vol.225~看護医療学科「離島・へき地医療体験実習」レポート!