奥田 俊詞
OKUDA Shunji
現代教育学科 教授
専門:理科教育
学位
修士(健康科学)
研究テーマ
1.小学校理科における問題解決型授業の重要性を明らかにして、その実現に向けた実践的な方法を提案していく。
小学校における理科教育は、中・高校の学習の基盤となるものであり、基礎知識の獲得だけではなく、理科を学ぶ意義や喜びを十分に感じるとともに、科学的な思考を身につける必要がある。このような理科教育の実現のための、教材開発について研究を進めていきたい。
科学的な思考によって得られる充実感や達成感を実感させるとともに、問題解決の活動を通じて、抽象的な学習にも主体的に取り組める力を育てなければならない。そのための教育方法の研究及び教員養成の方法について研究を進めていきたい。
2.科学に対する市民参加の重要性を明らかにして、そのために有効なサイエンスコミュニケーション活動について、実践しながら検討していく。
科学実験及び科学工作を近隣自治体の社会教育に関与する形で実践していく。子どもに対する教育効果だけでなく、保護者への啓発活動及び家庭教育への助言という目的に向けて取り組みたい。
天体望遠鏡を使用したり、プラネタリウムを用いた解説を聞いたりする学習体験を学校現場や地域の公共施設で行い、地球を俯瞰する宇宙観などの科学的認識を広げる取り組みを行いたい。
主な担当科目
理科指導法、理科概論、理科実践演習、教職への理科、科学史、教職実践演習、教育実習指導
メッセージ
私の研究活動として、実際の学校教育や社会教育における実践を行っている関係で、子どもと直接触れ合う機会が多くあります。このような場に学生が参加して、子ども理解や子ども支援の方法を学ぶことは学生にとっても良い経験になります。ゼミの学生は、具体的なイベントの企画・実施という実践的なテーマを卒業研究テーマに設定して取り組んだりしています。また、「畿央大学サイエンスコミュニケーションサークル(KSCC)」というサークルがあり、サークル活動として子ども向け科学イベントを企画・実施しています。その活動が評価され、科学技術振興機構が開催したサイエンスアゴラ2016でJST賞とフジテレビ賞を受賞しました。また、青少年科学の祭典大阪大会サイエンスフェスタ2018で優秀賞もいただきました。こんな活動を一緒にやってみませんか?
所属学会
日本理科教育学会、日本物理教育学会、日本科学教育学会