看護医療学科の新着情報一覧
2026.08.06
2026年度の地域包括ケア実習がいよいよ始まります-交通安全講習を実施 ~ 看護医療学科
地域包括ケア実習は、2023年度の新カリキュラム導入に合わせて開始された看護医療学科の2回生対象の実習で、今年で4年目を迎えます。 この実習では、高齢者が住み慣れた地域で自分らしく生活を続けられるよう支える「地域包括ケア」について学びます。地域で暮らす方々との交流やさまざまな活動を通して、地域共生社会の実現に貢献できる看護師を育成することを目的としています。 病院だけでなく、地域全体を看護の場として捉え、実際に地域へ出向いて学ぶことができる、畿央大学ならではの特色ある実習です。 今回は実習の準備として行った交通安全講習の様子をお伝えします。 実習開始前に「自転車講習」を受講しました。 今年度は、2026年4月1日から自転車にも交通反則通告制度(いわゆる青切符)が適用されたことを受け、地域包括ケア実習の開始前に交通安全講習を実施しました。 地域包括ケア実習では、自転車を利用して地域へ訪問する機会があります。学生一人ひとりが安全に実習へ臨めるよう、香芝警察署の皆さまにご協力いただき、自転車の交通ルールや安全な運転について学びました。 講習では、奈良県内で発生している交通事故の現状や、大学周辺で実際に起きている事故について、具体的なデータを交えながらご説明いただきました。身近な地域で起きている事故を知ることで、「自分には関係ない」という意識から、「自分自身も気をつけなければならない」という意識へと変わった学生も多かったようです。 自転車の青切符制度は16歳以上が対象です。 自転車の交通反則通告制度(青切符)は、16歳以上の自転車利用者が対象となります。 実習中に交通ルールを守ることはもちろんですが、日頃から安全運転を心がけることも大切です。普段何気なく利用している自転車でも、一つの不注意が重大な事故につながる可能性があります。今回の講習を通して、交通ルールを改めて確認するとともに、安全運転への意識を高めることができました。この学びは、実習だけでなく日常生活にも生かされることでしょう。 地域に出向く実習だからこそ、安全を第一に 地域包括ケア実習では、地域で生活する方々と直接関わり、多くの学びを得ることができます。その学びを充実したものにするためには、安全に実習へ参加することが何よりも重要です。今回の交通安全講習は、地域に出向く実習だからこそ受講する意義のある学びとなりました。 2回生の皆さんには、安全を第一に行動しながら、地域で暮らす方々との出会いを大切にし、多くのことを学んでほしいと思います。 地域でしか得られない経験を通して、一人ひとりが地域包括ケアへの理解を深め、看護師としての視野をさらに広げられる実りある実習になることを期待しています。 看護医療学科 助教 伊藤 千春 関連記事 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 「薬害の実情」と「患者の人権」-医療倫理や患者安全を学ぶ ~ 看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」
2026.08.03
糖尿病患者さんの生活を支える看護を体験的に学びました ~ 看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅱ」
看護医療学科3回生の「慢性期看護学援助論Ⅱ」では、後期から始まる臨地実習に向けて、「セルフモニタリングが必要な患者のアセスメントと支援」をテーマに、糖尿病患者さんへの支援について実践的に学ぶ演習を行いました。 今回の授業では、糖尿病で入院中の患者さんが退院後も安心して療養生活を送れるよう、血糖自己測定(SMBG)の指導と食事療法の支援を組み合わせて学びました。 血糖自己測定の演習では、学生が患者役と看護学生役に分かれ、患者さんへの説明や手技の指導を実践しました。 学生は事前学習として、既存のパンフレットを参考にしながら、文字の大きさやイラスト、説明の順序などを工夫したオリジナルの患者指導用パンフレットを作成しました。当日は、そのパンフレットを活用しながら、患者さんに寄り添った説明を行いました。患者役の学生から「針を刺すのが怖い」、「痛いですか」といった不安の声が聞かれる場面もありましたが、看護学生役は「少し痛みはありますが、すぐに終わりますよ」、「怖いですよね」と相手の気持ちに寄り添いながら説明していました。技術だけでなく、不安を受け止め、安心につながるコミュニケーションの大切さを実感する機会となりました。 また、食事療法の学習では、糖尿病患者さんを想定した献立作成に取り組みました。食品写真を組み合わせながら楽しそうに献立を考える一方で、完成した献立を振り返ると、「カロリーだけでなく塩分や栄養バランスにも配慮が必要」、「和食は意外と塩分が多くなりやすい」など、多くの気づきが得られました。さらに、「この献立を患者さんが毎日何年も続けるとしたらどうだろう」という視点で考えることで、食事療法を継続する難しさや、患者さんやご家族の思いにも目を向けることができました。食事療法は単なる制限ではなく、その人らしい生活を大切にしながら継続できるよう支援することが重要であることを学びました。 学生からは、 パンフレットを使うことで患者さんと一緒に確認しながら説明できた。 文字の大きさや色など、患者さんに伝わりやすい工夫を考えることができた。 患者役を体験し、事前に説明を受けることで不安が軽減されることを実感した。 食事療法はカロリーだけではなく、継続しやすさや生活背景まで考える必要があることがわかった。 といった学びが聞かれました。 今回の演習を通して学生たちは、糖尿病患者さんの療養生活を支えるためには、医療技術の指導だけでなく、患者さんの不安や生活、価値観に寄り添いながら支援することの大切さを体験的に学びました。 後期からはいよいよ臨地実習が始まります。学内で培った知識や技術、そして患者さんの立場に立って考える姿勢を実際の看護実践へとつなげ、一人ひとりに寄り添う看護師へ成長してくれることを期待しています。 看護医療学科 教授 山本 裕子 准教授 對中 百合 助教 中谷 隆太郎 助手 金岡 邦枝 関連記事 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 「ベッドメイキング」演習を実施しました ~ 看護医療学科「看護技術基礎論」 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 緩和ケア病棟の実際 ー ホスピス病棟を経験した上級生とのディスカッション ~ 看護医療学科「終末期ケア論 第14回」
2026.07.31
「薬害の実情」と「患者の人権」-医療倫理や患者安全を学ぶ ~ 看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」
看護医療学科4年次生必修科目である「保健医療福祉システム論Ⅰ」では、医療と公衆衛生、そして社会福祉のシステムとそのあり方を学んでおります。 2026年7月20日(月)の授業では外部講師として全国薬害被害者団体連絡協議会 副代表世話人の勝村 久司氏をお招きし、「『薬害の実情』と『患者の人権』~医療倫理や患者安全について考えながら~」と題した内容について、特に陣痛促進剤による被害についてご講演いただきました。 薬害問題は、2022年度から高校「公共」の授業でも取り上げられており、医療人としても必ず知っておかなければならない問題です。勝村さんは「子どもたちを将来、薬害の被害者にも加害者にもしたくない」という強い思いから、薬害・医療被害が引き起こされた歴史やその背景を、再発防止の観点から、公教育・高等教育で伝えておられます。 勝村さんは、陣痛促進剤(子宮収縮剤)の被害に遭い、9日間しか生きられなかった娘さんのことがきっかけで、医療裁判を起こしました。インフォームドコンセントとは、患者・家族が病状や治療について十分に理解し、また、医療職も患者・家族の意向や様々な状況や説明内容をどのように受け止めたか、どのような医療を選択するか、患者・家族、医療職、ソーシャルワーカーやケアマネジャーなど関係者と互いに情報共有し、皆で合意するプロセスである(日本看護協会)といわれています。陣痛促進剤による事故の背景には、利益優先の価値観、情報の非公開、教育の不健全があったのではないかと話されました。特に、陣痛促進剤は感受性の個人差がかなり大きく、人によって効き目が200倍異なるという特徴がありますが、そのことが十分に教育されておらず、ましてやそれに基づいたインフォームドコンセントも不十分であると話されました。 最後に、患者の人権を重視するために、「社会的弱者の視点」「消費者の視点」「市民の視点」「被害者の視点」をもち、真に患者のための医療者でいてほしいことを力強くお話しされ、講演は終わりました。 講義後の学生の感想より 学生たちは今回の講演の内容を重くそしてしっかりと受け止めていました。学生たちの感想から一部紹介したいと思います。 今回、実際に経験した当事者の方からの体験談を聞かせていただいたことにより、医療従事者側の意見だけでなく、患者側の意見を知ることができ、医療従事者の一員である看護師として、今後さまざまな患者に対して看護を提供するにあたり、求められる事柄について考えるきっかけとなりました。 私は、患者の人権の尊重や利益を守ることの大切さを改めて学ぶことができました。患者の人権を尊重するためには、インフォームドコンセントを行い、自己決定を支援することが重要であると考えました。陣痛促進剤は適切に使用しないと、児が脳性麻痺になったり、子宮破裂を引き起こしたりするリスクがあり、危険であるにもかかわらず、薬剤の作用を妊婦や家族に説明せずに投与していたという事実から、医療者は、薬剤の投与の目的や投与量、タイミングなどを十分に考え、必要性を見極めたうえで適切に投与する必要があり、投与前には妊婦・家族に説明を行い、同意してもらうことが重要であると考えました。医療者は患者を中心として最善の医療を提供していくことが必要であると考えます。 医療費や医療従事者の都合で、患者に十分な説明がなされないまま悲惨な事故が起こっていた背景を知って驚愕した。これから医療に携わる者として、医療は命を救う側面だけではなく、いつでも生命を脅かす危険性のある側面があるということを絶対に忘れずに、責任をもち続けていきたいと思った。 将来看護師として働く際には、患者や家族の声に耳を傾け、不安や疑問を丁寧に受け止めるとともに、「いつもと違う」と感じたことを見逃さず、多職種と情報共有しながら患者安全の確保に努めたいと考えた。今回の講義は、医療倫理や患者安全について深く考える貴重な機会となった。 講義を聞いて、薬害は副作用と異なり防ぐことができるという言葉が印象に残りました。患者と近い距離で関わることのできる看護師は、患者の苦痛や訴えに寄り添うこと、患者の尊厳を守るために根拠に基づいた治療や処置を十分な説明とともに行うことが重要だと改めて理解することができました。看護師になる前のこの時期にお話を聞くことができたことに意味があると感じました。 この講演には、毎日放送(MBS)の取材が来ており、学生たちが勝村さんの講演を聴く様子とインタビューが収録されました。放送日が近づきましたら追ってお知らせします。 学生たちは、あと半年で医療の現場に飛び込んでいきます。また、助産学専攻科に進学する学生もいます。学生たちの感想にもありますように、今回の勝村氏の講演は学生たちにとって非常に大きな学びとなりました。 勝村先生にはこの場を借りて改めて厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。 畿央大学 健康科学部 看護医療学科では質の高い看護師、保健師、助産師を輩出できるよう、これからもたゆまぬ努力をしてまいります。 看護医療学科 教授 文 鐘聲 関連記事 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」
2026.07.28
緩和ケア病棟の実際 ー ホスピス病棟を経験した上級生とのディスカッション ~ 看護医療学科「終末期ケア論 第14回」
第14回「終末期ケア論」の授業では、緩和ケア病棟でのインターンシップ実習を終えた上級生である4回生をゲスト講師として迎えました。学年の異なる学生たちが交流し、学びを深める機会となりました。 4回生は、緩和ケア病棟で実際に経験した人生の最終段階にある患者さんやご家族への支援、看護師の役割、多職種との連携、コミュニケーションの工夫などについて、実習での学びを交えながら分かりやすく紹介しました。 発表では、担当した患者さんから「話したくないです。このまま死んでしまうのだろうな、と考えてしまうので、そっとしておいてほしいです。」と言われた場面が紹介されました。学生は、患者さんと多くの言語的コミュニケーションを取ることが看護であると考えていましたが、患者さんの心情によっては、適切な距離を保ちながら見守る=沈黙のコミュニケーションも大切な看護であると気付いたことを学びとして発表しました。 また、患者さんやご家族への関わりをテーマとした事例を用いて、終末期におけるがん治療の継続について、「患者さんとご家族の思いが異なる場面では、看護師としてどのように支援すればよいか」をテーマに、3回生と4回生が一緒に討議を行いました。活発な意見交換が行われ、それぞれの立場から考えを深める貴重な時間となりました。 発表を担当した4回生にとっては、自身の実習での学びを振り返り、それを言葉にして伝えることで理解をさらに深める機会となりました。また、3回生にとっては、これから始まる臨地実習を具体的にイメージし、終末期における患者さんやご家族への具体的な支援について知る貴重な機会となりました。 本学では、このような上級生と下級生の学年間の交流を通して学びを深め、患者さん一人ひとりに寄り添うことのできる看護職者の育成を目指しています。 看護医療学科 教授 森岡 広美 准教授 對中 百合 助教 福田 都美恵 ▼「終末期ケア論」に関する記事 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 緩和ケア病棟での実習を経験した4回生とのディスカッション ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 看取りを体験したご遺族の語り ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 「死のシミュレーション体験」から学ぶ終末期ケア~看護医療学科「終末期ケア論」vol.5 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 ▼看護医療学科に関する記事 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科 「その人らしさ」を支える看護の可視化「生活機能関連図」作成演習~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 『認知症ケア論』で課題の成果発表プレゼンテーションを実施! ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」
2026.07.27
心停止の現場で迅速な胸骨圧迫、そして無事に社会復帰!~看護医療学科
本学の看護医療学科の酒井 啓子准教授が、救急現場に直面し、一人の尊い命を救う出来事がありました。 酒井准教授に当時の状況や救命活動を振り返っていただき、現場で感じたことや救命講習の重要性についてお話を伺いしました。 2026年6月下旬、とあるギャラリーで、突然、社員の方がバタンと大きな音を立てて倒れました。 近くにいた私は、思わず駆け寄り、呼吸なし、脈なし、意識がないことを確認し、近くの人に救急車とAEDの要請をしました。倒れて間もなく、死戦期呼吸(心停止間近あるいは心停止後数分に生じる、あえぐような呼吸)をされていたため、心停止と判断し、すぐに胸骨圧迫を開始、5分間ほど交代しながら胸骨圧迫をしていたところ、手足が動き出し、救急車が来た時には、名前を言えるまで回復されました。 病院搬送されてからは順調に回復し、無事に職場復帰されました。(心停止から職場復帰できる割合は数%と言われています)そして、ご本人様と所長様、消防署から感謝のメッセージをいただき、当事者にしかわからない心境など貴重なお話を伺うことができました。 ご本人様からのメッセージ 所長様からのメッセージ 消防署からのメッセージ 私は10数年、一般市民にBLS(心肺停止や呼吸停止に対する一次救命処置)の手技を教えるインストラクターをしており、普段は、自然にできると想定して手技を教えていますが、実際の現場では一般の方は、「何が起こったのか」という状況の認識が難しい、恐怖や戸惑い、葛藤の渦の中で、体が思うように動かないと実感しました。だからこそ、継続的な講習の受講が大切であると改めて認識しました。 ▶酒井准教授の過去のBLSの講習の様子はこちら この経験を生かして、本学の授業においても臨場感ある、リアルを伝えるように工夫していきたいと思います。 看護医療学科 准教授 酒井 啓子 関連記事 カンボジアの病院でBLS(一次救命処置)講習を実施!~ 看護医療学科教員 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」
2026.07.17
第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」
看護医療学科3回生を対象に、エンゼルケア※演習を実施しました。 ※エンゼルケアは、逝去時に身体や頭髪をきれいに整え、故人の生前の表情や血色に近いメイクを施し、「旅立ちにむけた整え」を行うことを指しています。エンゼルケアには、ご遺体からの感染予防や整容という目的のみならず、「故人のこれまでに敬意を払う」「ご遺族への哀しみに対するケア」という重要な意味があります。 今回は、エンバーマー※で遺体を衛生的に修復・保全する専門家である株式会社公益社の宇家 貴先生・田中 麻記子先生を講師にお招きし、エンバーミングの豊富な実務経験に基づいたエンゼルメイクの講義と演習を行っていただきました。また、DVD教材を視聴し、エンゼルケアの目的や実践方法、故人やご家族への配慮について、事例を通して実際の流れを観ることで、理解を深めました。 ※エンバーマー…遺体を衛生的に修復・保全し、長期間保存する専門職のこと。 その後の演習では、メイクや整容の技術を実践しながら、死後の遺体の変化に応じた一つひとつの手技の意味や根拠を確認しました。学生たちはグループで協力し、故人の尊厳を守り、その人らしさを大切にする姿勢を意識しながら、真剣に取り組んでいました。 エンゼルケアは、故人への最後の看護であるとともに、ご家族の悲嘆に寄り添う大切なケアでもあります。今回の演習を通して、学生たちは技術だけでなく、人生の最終段階を支える看護師として必要な倫理観や思いやり、そして「その人らしさ」を尊重する姿勢について学ぶことができました。講義・DVD教材・演習を組み合わせた学びにより、知識と技術、そして看護職としての心構えを深める貴重な機会となりました。 実際に手を動かしながらエンゼルケアを学ぶことで、教科書だけでは得られない気づきや学びを体験することができました。学生からは、「男性と女性でメイクの方法が違うことを初めて知った」と驚く声や、「ご遺体へのケアだけでなく、ご家族への支援も含めた看護であることを実感した」「一つひとつの手技に込められた意味を理解できた」といった声も聞かれ、看護の本質について理解を深める有意義な演習となりました。 本学では、専門家を講師として招き、実践的な演習を取り入れることで、知識・技術・倫理観を統合した学びを大切にしています。今回のエンゼルケア演習も、教科書だけでは得られない実践的な学びを通して、学生たちが看護職として必要な知識や技術に加え、故人やご家族に寄り添う姿勢や倫理観を深める貴重な機会となりました。 看護医療学科 森岡 広美・對中 百合・福田 都美恵 関連記事 ▼「終末期ケア論」に関する記事 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 緩和ケア病棟での実習を経験した4回生とのディスカッション ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 看取りを体験したご遺族の語り ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 国保中央病院 緩和ケア病棟「飛鳥」の見学に行きました。~ 看護医療学科 「死のシミュレーション体験」から学ぶ終末期ケア~看護医療学科「終末期ケア論」vol.5 ▼看護医療学科に関する記事 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科 オレンジリングに込める、私たちの決意 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 「その人らしさ」を支える看護の可視化「生活機能関連図」作成演習~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 看護技術基礎論「安全を守る技術」演習を実施しました~看護医療学科 『認知症ケア論』で課題の成果発表プレゼンテーションを実施! ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました① ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました② ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」
2026.07.13
フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」
看護医療学科の1回生選択科目「認知症ケア論」では、新しい認知症観に基づき、地域共生社会の構築を担う学生の育成をめざしています。アクティブラーニングを中心とした講義や、フィールドワークを取り入れた実践的な学習を行っています。 2026年7月4日(土)奈良県にある「SPSラボ若年性認知症サポートセンター」を訪問し、フィールドワークを実施しました。 今回のフィールドワークは、若年性認知症の人の語りを通して、認知症のある方の思いや生活を理解することを目的としています。また、若年性認知症の方々が抱える生活課題について学び、現地で行われている支援や地域の支援体制への理解を深めることで、自分たちにできることや地域共生社会の在り方について考える機会としました。 当日は、到着直後からあいにくの大雨となりました。そのため、大和橘や梅林、キャンプ地などの見学は屋内からとなりましたが、講義や交流会を通して充実した時間を過ごすことができました。 はじめに、学生と担当者の方々、当事者の方々で自己紹介を行いました。その後、「きずなや」の若野様よりお話を伺いました。若年性認知症の方への支援だけでなく、地域の若者への支援活動についても紹介していただき、学生たちは熱心に耳を傾けていました。 また、若年性認知症の当事者の方からは、仕事で重要な役割を担う中で認知症と診断された当時の状況やお気持ち、その後の生活や支援体制についてお話しいただきました。学生からは「生活面でご本人やご家族が工夫していること」「立ち直れたきっかけを教えてください」など質問にご対応いただきました。学生にとって親世代にあたる方々の体験談は、これまでの学びを現実の生活と結びつけながら考える貴重な機会になったと思います。 認知症をめぐる思いや課題は、一人ひとりの背景や立場によって異なります。学生たちは、当事者の方々との交流を通して、「認知症になっても自分らしく暮らし続けること」や「地域で支え合うこと」の大切さについて考えを深めることができました。 4月から続く「認知症ケア論」での学びに加え、今回のフィールドワークは、これからの地域共生社会のあり方について主体的に考える機会となったと思います。今後も学生一人ひとりが認知症への理解を深め、多様な人々とともに生きる社会の実現に向けて学びを積み重ねていくことを期待しています。 学生の感想 「認知症」と診断がついて気持ちが楽になるという話を聞いて、新たな視点を得た。 若年性認知症は、高齢者と異なり、仕事や家庭生活への影響が大きいことを学んだ。 若年性認知症は、世の中で十分に認知されていないため、支援が難しい。それでも当事者の方々は前向きに頑張っているのがわかった。 本人だけでなく家族や支援者の思いにも寄り添えるようになりたい。 看護医療学科 伊藤 関連記事 ▼「認知症ケア論」に関する記事 オレンジリングに込める、私たちの決意 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 『認知症ケア論』で課題の成果発表プレゼンテーションを実施! ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 ▼看護医療学科に関する記事 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科 「その人らしさ」を支える看護の可視化「生活機能関連図」作成演習~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 看護技術基礎論「安全を守る技術」演習を実施しました~看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました① ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました② ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」
2026.07.10
在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」
2026年7月6日(月)、3年生を対象に終末期における訪問看護をテーマとした講義を実施しました。 当日は、訪問看護ステーション ほがらかナースの管理者であり、在宅看護専門看護師、訪問看護認定看護師である岩吹 隆子さんを特別講師としてお迎えし、終末期における在宅療養を支える訪問看護の役割や、多職種との連携、利用者・家族への支援について、豊富な実践経験をもとにご講義いただきました。 講義では終末期患者の事例を交えながら、「患者さんならどのように支援するか」「家族へどのような言葉をかけるか」について学生一人ひとりが考える個人ワークも行われました。 さらに、「人生の最期を迎える患者の周囲で、家族が医療者の言動に怒りをぶつける場面に対して看護師はどのように対応すべきか」をテーマにディスカッションを実施しました。 学生は真剣な表情で課題に向き合い、議論を通して、訪問看護における看護師の役割や、在宅で生活する利用者・家族に寄り添う看護について理解を深めました。 そして、地域で生活する利用者が、その人らしい人生の最期を迎えられるよう支援する訪問看護の実践や、病院から在宅への切れ目のない看護の重要性について学びました。さらに、在宅医療の現場では多職種との連携が欠かせないことや、その中での看護師の役割についても理解を深めました。 臨床現場での具体的なエピソードを通して、看護師に求められる観察力や判断力、コミュニケーションの大切さを実感する機会となり、学生にとって在宅看護への理解をより深める貴重な学びの時間となりました。 学生からは、「訪問看護への興味が深まった」「利用者の生活を支える看護の魅力を知ることができた」「臨床で活躍する看護師の話を直接聞くことができ、大変貴重な学びになった」「将来、訪問看護をしたい」などの感想が聞かれました。 本学では、今後も臨床現場と連携し、実践力と豊かな人間性を兼ね備えた看護職の育成を目指し、学内外の専門家による学びの機会を積極的に取り入れてまいります。 看護医療学科 教授 森岡 広美 准教授 對中 百合 助教 福田 都美恵 関連記事 ▼「終末期ケア論」に関する記事 看取りを体験したご遺族の語り ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 国保中央病院 緩和ケア病棟「飛鳥」の見学に行きました。~ 看護医療学科「終末期ケア論」 緩和ケア病棟での実習を経験した4回生とのディスカッション ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 ▼看護医療学科に関する記事 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科 オレンジリングに込める、私たちの決意 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 「その人らしさ」を支える看護の可視化「生活機能関連図」作成演習~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 看護技術基礎論「安全を守る技術」演習を実施しました~看護医療学科 『認知症ケア論』で課題の成果発表プレゼンテーションを実施! ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました① ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました。「認知症ケア論」~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました② ~ 看護医療学科
2026.07.02
「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科
基礎看護学領域では、基礎看護技術の確実な修得をめざして、「基礎看護技術自己学修会」を企画・開催しています。 ▶前回の「基礎看護技術自己学修会」の様子はこちら 2026年6月3日(水)は、8名の3年生が参加し、バイタルサインの測定とシミュレーターを用いた呼吸音の聴診、車椅子移乗の介助と移送を実施しました。 参加学生の感想 バイタルサイン測定を一から復習することで、手順や注意点を再確認できました。忘れていた部分もあったため、日頃から復習を行い、正確に測定できるようにしたいと思いました。 今回はバイタルサイン測定と呼吸音の聴診、車椅子の移乗について振り返りました。そのなかでも呼吸音の聴診と車椅子移乗についての演習が私にとって有意義なものでした。呼吸音の聴診ではシミュレーターを用いて実施することで、副雑音(正常な呼吸では聴こえない異常な音)の種類や聴診部位ごとの音の変化などを聴き取れました。車椅子移乗では片麻痺を有する対象者さんへの車椅子移乗の方法を学ぶことができました。紙面上の学習では基本的な方法やポイントなどが記載されていますが、想像がしにくいため、実践する際に、どうすればいいのかわからなくなってしまうからです。そのため、対面で直接先生に見ていただき実施できてよかったです。 久しぶりの演習だったため、覚えているつもりでも実際にやってみると、忘れていることや曖昧な部分が多くあることに気づきました。実習前に再確認できたことで、自分の課題を知ることができ、実習参加前に見直す機会になってよかったです。患者さんに安全な看護を提供するためにも、今回気づいた課題を復習し、自信を持って実習に臨めるよう学習していきたいです。 車いす移乗とベッド上でのバイタルサイン測定を行いました。また、シミュレーターを使用して呼吸音を聴取することができました。1・2回生の頃は援助の手順を覚えることで精一杯でしたが、今回は患者さんの状態や疾患を踏まえて、どのような援助を行えばいいのかを考えることができました。この学修会で、患者さんの状態に合わせた看護を実践するための視点が、身についてきていることを実感することができました。 1年生の頃に技術を学んだときは手順を覚えることが中心だったのですが、今回は病態や解剖生理を学んだ後であったため、技術の根拠を考えながら実施することができました。特に呼吸音の聴診では、副雑音がどのような身体の異常によって生じているのかを考えながら聴くことができ、知識と技術が結びついていることを実感することができました。今後の実習への自信にもつながりました。 1年生で演習を行った際には、まず手技をやってみることに精一杯だった学生が、各科目で学修した知識を関連づけて、「なぜそうするのか」根拠に基づいて考えながら、看護技術を実施できるようになりました。今回の学修会は、私たち教員にとっても、学生一人ひとりの成長を実感する機会となりました。 3年生は、後期から各領域の看護学実習に臨みます。これまで学修した知識と技術をすべて活用して、一人ひとりの患者さんに適した援助を提供できるように、今後も努力を続けてもらいたいと願っています。 基礎看護学領域 須藤 聖子・小林 智子・北村 有希・中西 恵理 関連記事 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科 オレンジリングに込める、私たちの決意 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 「その人らしさ」を支える看護の可視化「生活機能関連図」作成演習~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 看護技術基礎論「安全を守る技術」演習を実施しました~看護医療学科 『認知症ケア論』で課題の成果発表プレゼンテーションを実施! ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました① ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました。「認知症ケア論」~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました② ~ 看護医療学科
2026.07.01
<看護医療学科 3回生> 就活準備講座を開催しました!
看護医療学科3回生は後期から領域別の臨地実習が始まり、実習終了後にはいよいよ本格的な就職活動の時期を迎えます。そこで、実習開始前に就職活動の準備を進められるよう、6月17日(水)に就活準備講座を開催しました。 まず、就職活動を終えたばかりの4回生の先輩2名を招き、実際の就職活動への取り組みについて具体的に話していただきました。お一人は2回生から病院見学を開始し、もうお一人は3回生の夏に複数病院の説明を聞きに行って病院の比較検討を進めていたとのことでした。これらの話から、「まだ先」と感じていた就職活動が、すでに始まっていることを実感する機会となりました。お二人が苦手だったと話す小論文や面接についてのアドバイスも数多く共有していただきました。 続いて、株式会社マイナビから講師をお招きし、「就職活動スタートアップ講座」として、就職活動のスケジュール確認をはじめ、自己分析や病院研究の重要性など、今取り組むべき準備についてご講話いただきました。 さらに、この夏に各地で開催予定の合同就職説明会についても、参加すること自体に満足するのではなく、有意義な機会とするためのポイントや着眼点を教えていただきました。 看護医療学科3回生を対象とした今後の就職支援については、これから一人ひとりに合った情報提供や支援をしていけるよう、キャリアセンターのクラス担当職員との個別面談の実施を予定しています。 その後、後期には、就職活動本番の進め方を学ぶ「就職対策講座」のほか、学内就職説明会、グループ面接対策の実施を予定しています。 実習を通して深まるそれぞれの看護師像・看護観の実現に向け、キャリアセンター一丸となって支援してまいります。


