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地域連携センタ―の新着情報一覧

2024年の地域連携センタ―の新着情報一覧

2024.04.22

エリシオン真美ケ丘・エリシオン真美ケ丘アネックス「ひまわりカフェ」4月活動報告!~認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学

Orange Project®とは、熊本県(熊本大学・熊本保健大学・熊本県立大学・崇城大学)と奈良県(畿央大学・天理大学)、大阪府(四天王寺大学)、愛知県(同朋大学)を中心に活動している認知症啓発のための学生ボランティア団体です。   “認知症になっても安心してくらせるまちづくりに貢献する”をコンセプトに、認知症啓発運動を行っている学生を中心とした団体で、2019年9月に畿央大学では「認知症にやさしい広陵町、認知症に強い畿央大学」となることを目的に、サークルとして発足しています。   2024年4月7日(日)広陵町にある介護付き有料老人ホーム「エリシオン真美ヶ丘・エリシオン真美ヶ丘アネックス」で開催されている「ひまわりカフェ」にボランティアとして参加させていただきました。     「ひまわりカフェ」は認知症の方や認知症の家族がおられる方、地域の方々、施設ケアマネジャーや生活相談員、施設長などが集い、楽しいイベントや世間話、介護相談など地域の人々の交流の場として1か月に1回開催されています。   今回のひまわりカフェでは、約20名の方が参加されていました。友達同士で参加されている事が多く、会話を楽しんでおられました。ひまわりカフェは地域の人との交流の場としても重要な役割を果たしていると感じました。   皆さんが集まられてから、昼食をいただきました。今回のメニューは豆ごはん、菜の花のおひたし、天ぷら、にゅう麺でした。私達もご一緒させてもらい、皆さんとお話しながらおいしくいただきました。       昼食が終わると、自宅でもできる脳トレを実施しました。じゃんけんのグー、チョキ、パーで両手をそれぞれ違う手にし、交互に変えていく体操や、職員の人が手を叩いたら即座に手を叩き、手を叩くのを止めた時は手を叩くのを止める脳トレを行いました。また、座ったまま体を動かす運動も行いました。それは、足を上げたり、腕を回したりする体操でした。「難しいな~」「これならできそう」などそれぞれの感想が聞かれ、体操を楽しんでおられる様子でした。   体操の後は、同じテーブルの人で曲名を当てるクイズを行いました。同じテーブルの人と話し合い答えを考えました。このクイズは過去の出来事を思い出す、記憶のトレーニングを目的としています。昔の歌だった事もあり、私は全く分かりませんでした。「曲は分かるけどタイトルが出て来ない」と苦戦されている方や「これは分かる」と正解されている方もいらっしゃいました。       その後、ポップコーンを食べながら、職員の方が昔の紙芝居のオジサン風に紙芝居「はなさかじいさん」を披露してくださいました。職員さんの迫真の演技に皆さんとても楽しそうでした。     最後にお菓子、コーヒーでカフェタイムをしました。私達も参加者の方とお話しました。   エリシオン真美ヶ丘・エリシオン真美ヶ丘アネックスの皆様、参加者の皆様、ありがとうございました。これからもOrange Project®は地域のイベントに貢献しながら認知症の啓発活動を行っていきます! Orange Project®サークルに興味のある方は、ぜひお声掛けください!   連絡先:サークル代表 健康科学部 看護医療学科 2回生 四方 千尋・森 愛華 サークル顧問 看護医療学科 島岡 昌代 e-mail : m.shimaoka@kio.ac.jp   これからもOrange Project®をどうぞよろしくお願いします。     理学療法学科2回生 上杉 さつき   【関連記事】 畿央祭で認知症カフェを開催しました!~認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学 エリシオン真美ケ丘・エリシオン真美ケ丘アネックス「ひまわりカフェ」9月活動報告!~認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学 エリシオン真美ヶ丘・エリシオン真美ヶ丘アネックス「ひまわりカフェ」7月活動報告!~認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学 真美ケ丘子ども会の児童に、認知症の啓発活動!~認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学 エリシオン真美ケ丘・エリシオン真美ケ丘アネックス「ひまわりカフェ」活動報告!~認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学 認知症ケアサークルOrange Project®が活動を再開!~エリシオン真美ケ丘「ひまわりカフェ」活動報告

2024.04.02

認知症予防講座「歌って、笑って若返り」を開催しました~看護実践研究センター認知症ケア部門

看護実践研究センター認知症ケア部門では、認知症を持つ人とその家族の生活の安定が図られる地域における支援体制の確立、さらに認知症を持つ人自ら認知症に向き合い共存していく生活への支援を追及すべく「認知症の早期発見から早期対応への支援プロセスの構築」を目的に地域住民や介護職、医療職、福祉職と連携活動を進めています。 「歌って笑って若返りましょう」 をテーマに認知症予防講座を開催しました。 令和6年3月29日(金)13時~14時15分、広陵町はしお元気村小ホールで開催いたしました。本活動は、本学の地域貢献活動の一端として実施し、内容は歌唱療法を用いた脳活性体操です。     歌唱療法士を招き、集団歌唱療法を60分間実施しました。歌唱療法前には、本学の教員から「認知症予防のための自分自身と周囲の人々への気づき」について意識啓発を行いました。本会の対象は、広陵町在住の高齢者の方々です。その中でも、健康意識の高い「かぐや姫会」 の方々に協力を得ました。皆さんは、はしお元気村で毎週体操サロンに参加されている高齢者メンバーです。本会は、広陵町地域包括支援センター自治体職員の方、地域で高齢者を支える活動団体、日本認知症予防協会などの組織的連携と協働で実施されました。今回は学生2名の参加がありました。   定員30名のところ、当日参加を含め39名の参加があり、年齢層は60~90歳代の方々でした。高齢者の皆さんが、友人や知人に声掛けをされ参加された方が多くおられました。講師は、歌唱療法士の皆美 音久先生に協力をいただき快くお引き受けいただきました。皆美先生は、養成機関の教育を受け歌唱療法士として認定され長年市民講座などで活動を継続されておられます。皆美先生は、「歌って、笑って、楽しく集い合うことを大切に思います」と話され、初めての参加で緊張されている皆さんに声掛けをされ、場を和ませながら笑いを誘い、次第に歌唱と脳トレに集中していく状況に誘われました。時間はあっという間に過ぎ、今回計画した60分では短いと感じられた参加者も多くおられました。参加者のほとんどが歌うことが好きと言われる方々でしたが、中には歌うことは好きではない、集まることにも消極的な方もおられました。終了後は、参加者全員が参加したことに高評価を示され継続を希望をされておられました。この回だけで、その効果を図ることはできませんが、参加者の100%が、歌うこと、歌詞で回想すること、集団で歌うことに高評価を示され、疲労感がほとんどなく心身のリラックス効果があり心地よいものであることを高く評価されました。     講師の皆美先生も参加者の皆さんの状況を把握しながらプログラムを進めていかれ、「皆さんが積極的に参加されている状況が明らかに伺えました」と話され、担当されたことに喜びを示されておられました。そして、生活の場においても今回の経験を活かしていただき、皆さん個々に継続していただければさらに認知症予防に繋がることを話されました。認知機能訓練(注意力、集中力、記憶力、判断力、遂行力、言語機能など)を構成した歌唱療法は、集団で能動的に実施し、参加者に苦痛を与えることなく終了しました。 歌唱療法は、能動的に、大きな声を出して歌うこと、集団で歌うこと、回想しながら楽しむことなど、心地良い楽しいという感情、笑うことなど、表情の変化や実施状況から明らかにポジティブ反応を認めました。 今回、非薬物療法の一つである歌唱療法の実施を通して、地域包括支援センターの自治体職員、その他団体、専門職者、大学教員・学生が、広陵町に在住する地域の高齢者を対象に「認知症予防」を目標に活動を行うことができました。   本活動は、小規模ながらも認知症ケアの地域共生社会の取り組みの一旦として、地域の多様な人々や組織同士が連携し協働し合う仕組み作りを実践したものです。 今後、地域の認知症予防と認知症バリアフリーの推進をめざし、地域の方々と継続実践に向け、大学の役割を踏まえながら活動を継続していきたいと思います。     看護実践研究センター認知症ケア部門 看護医療学科 教授 原田 俊子   【関連記事】 畿央大学 看護実践研究センター 看護実践研究センター認知症ケア部門主催「高齢者看護・ケアに活かすホリスティック・ナーシング」講演会を開催しました。 看護実践研究センター第9回研修会「地域共生社会の実現に向けて~様々な在留資格による外国人介護職受け入れの現状と課題~」を開催しました。 新たな産育コミュニティをめざして「マタニティクラス」を開催しました!〜看護実践研究センター 2023畿央祭・ウェルカムキャンパスで、がんカフェ「きらめき」開学20周年記念拡大版を開催!~看護医療学科 看護実践研究センター「親子のつどいサロン秋祭り」を開催しました 看護実践研究センター第8回研修会「医療的ケア児と家族が安心して暮らせる地域づくり」を開催しました。

2024.03.16

衛生対策商品メーカー、株式会社サンロードとの意見交換・交流会!~健康栄養学科 上地ゼミ

マスクやキャップなどの衛生対策商品を製造販売する株式会社サンロード様(奈良県橿原市)から、自社製品について性能・使用感・デザインなど「若い方の意見を聞かせてほしい!」というご依頼があり、2024年3月8日(金)に本学にて健康栄養学科上地ゼミとの意見交換・交流会を行いました。         同社からはデザイン、営業、そして商品企画や企画開発の担当者7名が、本学からは健康栄養学科の学生6名と上地教授、上西助教、杉本助手、矢内助手、山田助手あわせて11名が参加しました。       最初に自己紹介を行い、その後プロジェクターを使って会社のご紹介がありました。異物混入対策に必要な衛生キャップ・帽子、衛生マスク、空調フィルターなどを企画・開発し、製造から販売までを一貫して行っていることや、主要な商品である食品工場などで使用する衛生キャップ・帽子などの機能性、デザイン、かぶり心地や特徴などを詳しく学びました。       最初は少し緊張気味だった学生たちでしたが、このころになるとリラックスした様子で、説明を聞いた後、実際に商品を見て、手に取って観察していると「洗濯は可能ですか?」、「何回程度使用可能ですか?」、「洗濯したり、複数回使用しても機能は下がらないのですか?」など熱心に質問をしていました。     また自分たちでも試着して、着け心地や素材の肌触り、脱着のしやすさや、髪の毛がすべて帽子の中に入っているか、見た目のデザインはどうかなど鏡を見て確認しました。実習などで自分たちが使用しているものとどこが違うのか比べたりしながら、意見を述べていました。     前髪を気にする女子大生が多いにも関わらず、「デザインはどうですか?」の質問に、「デザイン性よりも衛生管理の方が大切なので特に気にならない」としっかりした口調で意見を述べており、健康栄養学科3回生としての意識の高さを感じました。       引き続きフリートークをしながら、株式会社サンロードの皆さまにご準備いただいたケーキと飲み物をいただきました。その間も同社製品のマスクをご紹介いただき、特徴やデザイン、パッケージングなどの意見交換を行いました。「ネット販売だったら、パッケージングはあまり気にしなくて良い」や「マスクから口などが少し透けるのはNG」だったり、「少し透けている方が表情がわかってよい」など様々な意見が出ました。           最後に、学生が1人ずつ感想や衛生管理についての意見を発表しました。以下学生からの感想をいくつかご紹介します。   学校で衛生管理について学んでいるので、飲食店でのアルバイトでも気にするようになり、徹底している。 衛生管理を実践する環境を作ることがとても大切だと学ぶことができた。 機能が違う商品があることを知り、将来社会に出たときに「こんな商品もあるよ」と提案することもできるので、良い勉強になった。 それぞれの製品が、どういう意図で作られているのかを知ることができる良い機会となった。 上地教授からは、「学生達はサンロードの皆さまとの和やかな対話のなかで、思いを共有していく心地よさや、意見をまとめあげていく面白さを存分に味わったと思います。また商品開発に対する熱い思いを目の当たりにしたことで、企業がどのように人々の生活に関わり、役立っていくのか、どのような努力や過程があるのか等々『働くイメージ』を掴むことができたのではないかと思います。学生を育てる立場にある教員にとっても、非常に貴重な経験となりました」と感謝の言葉がありました。   株式会社サンロードの皆さまからも「思っていたよりもたくさん意見を聞くことができ、とても良い交流会となった」と喜んでいただき、本学の学生にとっても商品を知り、作っている人たちと会話しながら、意見を伝え、それが新たな商品につながるかもしれない面白さを体験することができた学び多い時間となりました。このような良い機会をいただいた株式会社サンロードの皆さまに感謝申し上げます。   地域連携センター担当職員   【関連記事】 学生考案のメニューがならコープらくらくお料理パックに新登場!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 楽しく見るだけで食課題解決!大学生食提案プロジェクト~健康栄養学科「公衆栄養学実習」 ヘルスチーム菜良 学食コラボメニュー“ボロネーゼ風トマトパスタ”12/7.15限定発売します!! 令和5年度 健康栄養学科卒業研究発表会を開催! 夏のオープンキャンパスで「一食の栄養量を調べよう!」企画に協力!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 令和5年度近畿農政局食育ネットワーク交流会で親子向け食育活動!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良

2024.03.07

旧豆山荘(旧河合町役場)の保存再生デザイン報告会〜人間環境デザイン学科前川ゼミ

2・3回生合同で地域の課題解決に取り組む人間環境デザイン学科のプロジェクトゼミ。前川ゼミでは、歴史的建造物の調査研究から、さらにその保存再生デザインの検討も進めています。その一つとして、2022年度から河合町に位置する旧豆山荘を対象に作業を進めています。旧豆山荘の活用再生デザインを、河合町役場へプレゼンテーションしに行きました。 旧豆山荘は実業家、政治家である森本千吉が大正12年に建設した住宅であり、昭和23年には河合村所有となり、その後村役場として利用されていました。新役場建設後は積極的な利用がされず、現在も倉庫のような使われかたをしている状況です。   提案は2チームに分かれ、地域の方が利用できるコミュニティースペースの案とホテルにコンバージョンする案の2案の検討を進めました。   A案:地域とともに成長し、持続する豆山荘 A案のコンセプトはDIYを通して地域住民で徐々にリノベーションを加えていきます。離れ、中廊下、母屋と空間が広いため、平日と休日で使う空間を変えることで管理しやすいように工夫。離れは河合町の観光案内所をつくり、豆山荘や河合町の歴史に触れられる空間にしました。中廊下は大きくリノベーションし、キッチン設備を加えてカフェを通して集まれる空間にしました。母屋は元の姿を活かしつつ、自由に工作できるDIYラボと地域の方で集まれるスペースとワークスペースをつくりました。         B案 :大正、昭和の歴史的価値を活かす宿泊施設 B案のコンセプトは、西洋の文化と日本の伝統的な文化が上手く融合した空間です。ターゲットはレトロや歴史的な雰囲気が好きな方、地域住民や観光客、役所で働かれている方です。宿泊施設は母屋2階と離れで、2組が泊まれるようにしました。母屋は日本の伝統的な雰囲気が味わえる空間になっています。そして、離れでは西洋の雰囲気が味わえる空間です。離れ1階がリビングで2階が寝室になっています。母屋1階では宿泊者が食事を楽しんだり宴会などのイベントにも使えます。中廊下には浴室があり、宿泊者が時間区切りの貸し切りで利用できるようにしました。         報告会には河合町町長をはじめ、役場のみなさま、森本千吉が創業した森本組のみなさまにご参加いただき、みなさまから貴重なご意見をいただきました。今後も保存再生に向けて検討を進めていきます。     なお、今回の活動は河合町役場のホームページにも掲載されました。 【河合町HP】畿央大学との連携事業:旧豆山荘の調査と検討について   人間環境デザイン学科 3回生 木村 知希、藤原 百花、中辻 優貴、濵野 悠大 2回生 奥田 望月、村上 仁美、森口 爽、佐藤 竣星 峯玉 佳音、森本 早紀、吉田 美来   【関連記事】 2023年明日香村竹テントワークショップvol.5 【完成編】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所「佐味田みんなの縁側」の活用状況調査~人間環境デザイン学科 陳ゼミ エコール・マミで「残糸を使ったブローチづくり」のワークショップを開催!~人間環境デザイン学科村田ゼミ JIPAK 第5回デザインコンペティション2023にて「佳作」を受賞しました!~人間環境デザイン学科前川ゼミ 令和5年度「広陵町若者議会」に参加しました!~人間環境デザイン学科清水ゼミ

2024.02.21

第23回畿央大学公開講座 「妊娠・出産とウィメンズヘルス」/「ロックと映画で見るイギリス」を開催しました。

地域の皆さまに生涯教育の機会を提供することを目的として開催している「畿央大学公開講座」。開学以来大変ご好評いただいております。 今年は、2024年2月17日(土)に、理学療法学科と現代教育学科の教員より、畿央大学らしい「健康」と「教育」の2つの分野で開催いたしました。   講座① 「妊娠・出産とウィメンズヘルス~からだの変化とセルフケアを学ぼう~」 講師:健康科学部理学療法学科 梶原 由布 助教     1つ目の講座は午前中に開催され、お子様や男性を含む5組11名の方がご参加いただきました。妊娠・出産にかかわる女性の体の変化とセルフケアについて、正しい姿勢を知り、次に女性の体の構造、そして妊娠・出産することで、なぜ変化して、その影響でどんな症状がおこりやすくなるのかを講義と実技を通して詳しく学びました。   まずは、良い姿勢について。また、良い姿勢で座るためのコツ「足の裏を床につける」や「お尻の後ろ半分にタオルなどを挟む」などを各自で試してみました。普通に座った時と比べ、足の裏を床につけ、お尻の後ろ半分にタオルを挟むと、先生の言う「骨盤を立てる」という感覚がよくわかりました。     次に、女性の骨盤模型を使いながら、女性の骨盤の構造を学びました。出産するために骨盤やその周辺の関節の靭帯を緩めるホルモンが分泌されるそうですが、そのような体の変化と妊娠中の体重の増加による姿勢の変化などが、妊婦に腰痛を起こしやすくすることがわかりました。そのほかにも産前・産後に尿もれになりやすい理由と対処方法や、赤ちゃんを抱っこする時は手のひらではなく腕全体で支えると良いなどの役立つ知識がたくさんありました。     最後にそれぞれマットの上で、首や肩回りなど、育児で下を見ることの多い女性が凝りやすい場所のストレッチや体幹トレーニングなどをリラックスしながら行いました。今後の生活にぜひ加えてもらい、毎日を元気で健康に過ごしていただければと思います。以下に参加者のアンケートを抜粋してご紹介します。   妊娠中の妻の身体の変化や起こりやすいトラブルについて知ることができてよかったです。 模型やストレッチを通じて実体験として学べたため、自分の身体を使って学べて面白かったです。   講座② 「ロックと映画で見るイギリス~多文化社会の明暗から学ぶ~」 講師:教育学部現代教育学科 竹下 幸男 教授     2つ目の講座は、午後から開催され、ご夫婦やお子様もご一緒にご家族での参加など、様々な年代、性別の皆さんが40名ご参加いただきました。よく知っている曲や映画、イギリスの街角で見ることができる公共のオブジェ等をイギリスの歴史、時代背景や事件との関連を深く読み解き、多文化共生と対立から学び考える大変内容の濃い講座となりました。   講義では、最初にローリング・ストーンズの「ブラウンシュガー」という1971年の大ヒット曲が流れました。よく知っているメロディーに少し心が躍りましたが、歌詞に奴隷制や女性差別を思わせる表現があるため2019年を最後に、公演で一度も演奏されていないことが説明されました。知っている曲でも背景や日本語訳などを気にせずにいると、この現状に驚くのではないでしょうか。     続いてイギリス17~18世紀の太平洋奴隷貿易から始まり、1948~1973年代のカリブ地域からやってきたウィンドラッシュ世代と呼ばれる移民の人々、そしてその子ども世代へと続く苦難を、同時代の音楽グループやミュージシャンの言動、歌詞、そして映画や事件などと深く関連づけながら説明させていただきました。また、共に黒人の影響を受けているバンドでありながら、観客層やミュージシャンの言動などが違う「ローリング・ストーンズ」と「スペシャルズ」を比較して説明いただいたことは参加者の方も関心深く聞いているように感じました。     そんなイギリスのレイシズム(人種差別)の流れの中でも、黒人と白人が共に在籍するバンド「スペシャルズ」が、前の世代の同様のバンド「イコールズ」を見て、黒人と白人がうまくやっていけると感じて活動を始めたのと同様に、現代ではスペシャルズを見て同じように感じ、行動する若者が続いています。「このような音楽が触媒となって社会を変えていく働きが世代を超えて受け継がれていることに希望を感じる」と講義を締めくくりました。     ロックをレイシズム(人種差別)という別の角度からの視点で見ることができた本講座はとても興味深い内容であり、イギリスのレイシズム(人種差別)が遠い昔の話ではないことを知ることができました。参加した皆さんも大変熱心に聞き入っていて、深くうなずきながら受講されていたのが印象的でした。以下、参加者のアンケートを抜粋してご紹介します。   イギリスの文化には興味がありますが、今回の講演内容には知らないことばかりで世界が広がりました。 とても、ダイナミックなご講演内容で、なぜイギリスという国を選ばれたのかが、歴史と地政学からよく理解できました。 観光旅行では伺い知れない英国の一面を興味深い側面から講義していただきました。 あまり知識を持ち合わせていない私にも分かりやすく、かつ面白く教えて頂けました。 非常に勉強になりました。実際に音楽を聴き映像を見ての講義はわかりやすく、また政治と社会、芸術の三者の関わりを知ることができて良かったです。テーマについては初心者でしたが、もっと知りたいと知識欲が刺激されました。   両講座共に、大変好評のもと無事に終わることができうれしく思います。畿央大学では、これからも本学の特色を生かした内容で、地域の皆さまに地域連携の形で貢献できるような公開講座を開催していきたいと考えております。今後ともたくさんの方々にご参加いただき、生涯を通して学び続けていただければと願っております。   【関連記事】 第22回畿央大学公開講座「入浴着にできること」を開催しました。 第21回畿央大学公開講座を開催しました。  第20回畿央大学公開講座「コロナ時代におけるこれからの認知症ケア」をオンライン開催しました。 第19回畿央大学公開講座「感染症を知ろう~新型コロナウイルスとこれからの生活~」をオンライン開催しました。 第18回畿央大学公開講座「当事者とともに創る認知症ケア」を開催いたしました。 第17回畿央大学公開講座「認知症の正しい理解」を開催しました。 第16回畿央大学公開講座を開催しました。 第15回畿央大学公開講座B・C(2日目)を開催しました。 第15回畿央大学公開講座 講座Aを開催しました。 第14回畿央大学公開講座を行いました。 第13回畿央大学公開講座を開催しました。 第12回畿央大学公開講座「健康長寿のための食と運動」を開催しました。  

2024.02.06

2023年明日香村竹テントワークショップvol.5 【完成編】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ

人間環境デザイン学科2・3回生対象「プロジェクトゼミ」では、学年をこえたグループを組み、フィールドワークや学生相互の話し合いを通して、具体的な課題を見つけ出し解決策を考える力を身につける事を授業の到達目標としています。 人間環境デザイン学科の陳ゼミでは2023年9月19日~21日までの3日間の明日香村竹テントワークショップにて、竹テントを制作しました。明日香村商工会、商工会青年部が中心となり、使われなくなった古民家を修復し新たな活動拠点の創造を目的とする「明日香スタンド(旧岡本邸プロジェクト)」の一環として行われたものです。   ▶前回の記事はこちら(準備編、1日目、2日目、3日目)   前回の竹テント制作の続きとして、2023年11月17日に、陳ゼミで明日香村の竹テントの設置および竹椅子の制作を行いました。なお、大学で事前に制作した竹風鈴や竹照明を設置しました。陳ゼミの学生14名と教員1名で、竹テント設置グループと竹ベンチ制作グループに分かれて、作業を進めました。   竹テント設置グループ 前回の作業で完成した竹テントのフレームにテント布をかけ、また、大学で制作した竹風鈴、竹ランプの設置を行いました。雨上がりで地盤が固まっておらず、テントを安定させるためのベグ打ちは苦労しましたが、完成したテントを見ると達成感を感じられました。       下記の写真は、竹テントのフレームにテント布をかけた作業の様子です。       また、竹風鈴、竹ランプをつけたことによって華やかさが生まれ、明るい雰囲気になりました。       竹ベンチ制作グループ 次に竹ベンチの制作グループです。大学で事前に1脚目を試作として作り、現地で残りの3脚の制作をしました。まず、3脚分のフレームを作り、その後、根太と座面という順番で作業を進めました。当日は雨天で、主に家屋の屋根の下で作業を行いました。     足場の悪い中ですが、なんとか4脚分の椅子が完成し、設置を行って試しに座ってみました。すると、1脚の椅子脚が斜めに倒れこんでしまいました。     この出来事があり、竹ベンチの横材を追加で入れてみるなどの補強を試みましたが、現地で道具と時間の制限で、竹ベンチが完成させることができず、一旦持ち越しになりました。     1脚の竹ベンチを大学に持ち帰って、補強作業を行い、竹ベンチの強度を確かめました。     2023年11月29日に、陳ゼミの学生3名と教員2名はもう一度明日香村の現地へ、4脚の竹ベンチを補強して、無事完成することができました。竹テントの布と竹フレームとの結び方も現地で調整しました。         営業日前日の最終確認 2023年12月8日に、明日香スタンド初回営業日の前日、陳ゼミの学生9名+教員1名で保護の塗装作業を行い、竹テントと竹ベンチの最終確認をしました。         明日からお客さんに利用してもらえると思うと、感慨深い思いと同時に、貴重な体験ができたことを嬉しく思いました。     営業日当日の様子 明日香スタンドの営業日に、竹テントと竹ベンチが使われている様子の写真を頂きました。(写真提供:明日香村商工会、2023年12月)   ▼竹テントType A「座りぃなbamboo」     ▼竹テントType X「いらっしゃいbamboo」           まとめ【感想】 久々の明日香村での作業でしたが、民家の改修も進んでおり、明日香スタンド(旧岡本邸プロジェクト)の完成が少しずつ見えてきたように思います。今回のようにハプニングもありますが、一旦冷静になって、案を練り直し、再考することで乗り越えられることを学んだので、この経験は学びにつながったと思います。 夏休み前からみんなで意見を出し合いながら竹テントの計画を行い、自分たちの手で作りそれが目に見える形となったことにとてもやりがいや達成感を感じます。またこうして一から自分たちで考え出したものが実際に使われることや、村の人々や訪れた人々が楽しく明るい時間を過ごせる空間になっている様子を見てとても喜びを感じました。     人間環境デザイン学科 陳ゼミ 3回生 富久 菜乃華、中谷 天音、廣瀬 舞果     【関連記事】 2023年明日香村竹テントワークショップvol.4【最終日】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.3【2日目】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.2【1日目】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.1【準備編】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.9~最終日、無事に帰国しました! 河合町佐味田の居場所計画 「佐味田みんなの縁側」制作・発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所計画で「佐味田みんなの縁側」“縁台”を提案!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 畿央大学付属広陵こども園で使う子ども用スツールが完成しました!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」

2024.01.22

河合町佐味田の居場所「佐味田みんなの縁側」の活用状況調査~人間環境デザイン学科 陳ゼミ

私たち陳ゼミは、河合町役場と佐味田地区の皆様と協力して『佐味田みんなの縁側』を制作し、2023年5月12日から河合町佐味田集会所前に設置されています。これまで、①提案時、②製作・発表と計2回ブログで紹介してきました。   今回は「佐味田みんなの縁側」の活用状況を把握するために、2023年12月20日に住民への聞き取り調査を行い、同時に障子の貼り替えや塗装のメンテナンスの作業も行いました。     住民への聞き取り調査   「佐味田みんなの縁側」への評価や活用状況を把握するために、10名ほどの住民に聞き取り調査を行いました。活用状況については、「休憩」の他に、「集まり」、「会話」などの目的で使用していただいていることが分かりました。また、座り心地がよいなどの評価をいただきました。     週2回程度、佐味田地区に来られてる移動スーパー「とくし丸」の方には、買い物に来た住民の利活用状況をお伺いしました。「佐味田みんなの縁側」を、買い物に来てくださった方が「とくし丸」が来るのを待つ間に座ったり、座ってお話をするのに使っていて、役立っているとのお声をいただきました。 聞き取り調査にご協力いただき、ありがとうございました。     塗装のメンテナンス 雨や日差しで縁側が変色してしまっていたため、塗装を行いました。以前は柿渋で塗装をしていたのですが、今回は雨や汚れに強い塗料を使用しました。見た目が綺麗になったので、より一層住民の方たちに気持ちよく利用していただけたるのではないかと思っています。       障子の貼り替え   2023年12月22日(冬至)に、塗装の乾燥後、冬のイメージへの模様替えを行いました。障子を貼り替えた際に、ちょうと雪が降って、冬の雰囲気が感じられました。       設置位置の調整 住民の意見に反映して、雨に掛からないように、「佐味田みんなの縁側」の設置位置を調整しました。今後、引き続き皆さんの利活用を期待しております。     学生の感想 初めて縁側が実際に利用されているところを見られて、嬉しい気持ちになると同時に、優しい地域住民の方々とお話ができてとても暖かい気持ちになりました。また、地域住民の方々のお話から縁側の新しい使い方や改善点も見つかったので、これからもこの縁側がもっと愛される場所になるよう改良していきたいと思いました。(天野)   今回の聞き取り調査で日常的に利用していただいている佐味田地区の住民のお声を聴くことができ、私たちが制作し、ここへ設置したという実感が沸きました。代替わりしても下の学年へ受け継ぎメンテナンスを続けていき、これからもこの縁台を利用し続けてもらえるようにしたいと思います。(上野山)   今回初めて河合町佐味田地区の方々とコミュニケーションをとらせていただきました。住民の方が今回の聞き取り調査を快く受け入れてくださり、とても楽しくお話することができました。皆様とのお話から、思いやりや助け合いの気持ち、地域愛などをとても感じました。今後は「佐味田みんなの縁側」のメンテナンスや進化の提案をしたいと思っております。ありがとうございました!(杉山)   様々な人が、様々な目的で縁台が利用されていることを知り、改善点が把握できたと共に嬉しく思いました。今回の地域交流と河合町の人たちに答えてもらった内容を基により快適に、楽しく利用してもらえるように頑張ります。(辰巳)   なお、今回の活動は河合町役場のホームページにも掲載されました。 畿央大学との連携事業:住民の方々が憩える場の提案について/河合町       人間環境デザイン学科 3回生 天野 夏菜・上野山 陽香 2回生 杉山  輔・辰巳  心太     【関連記事】 河合町佐味田の居場所計画 「佐味田みんなの縁側」制作・発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所計画で「佐味田みんなの縁側」“縁台”を提案!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 明日香村で、屋外の居場所づくりとオリジナルグッズをプロデュース!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 三井田ゼミの学生が河合町へ空き家の利活用案をプレゼン!~人間環境デザイン学科「プロジェクトゼミ」 【人間環境デザイン学科×河合町】町長に駅前のリ・デザイン案を直接プレゼン!~ランドスケープ演習 【人間環境デザイン学科×河合町】少子高齢化時代における郊外駅前のリ・デザインを提案!~ランドスケープ演習 【広陵町×河合町】小学生を対象とした「竹馬★クイズラリー」を実施しました!~人間環境デザイン学科清水ゼミ