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健康科学研究科​

健康科学専攻

[博士後期課程]

健康科学分野における
様々な学術課題を考究する

開設のねらい

本学の健康科学部では、人間にとって最大の願いである「健康づくり」の原点は「栄養・運動・休養」の一体化にあると捉え、食(健康栄養学科)、衣・住(人間環境デザイン学科)に加えて、運動・休養を中心としたリハビリテーション(理学療法学科)を統合するという、新しい理念による「健康科学」に取り組んできました。この健康科学部を基礎として大学院健康科学研究科修士課程を2007年4月に開設しましたが、健康科学に関する諸分野の学問・研究は日進月歩であり、修士課程修了後も急速に進歩する内容を学び続けなければ専門的知識と技術を維持することも困難です。少子高齢化が著しく進み、社会環境が大きく変化する中で、健康をめぐる問題はより深刻なものとなり、その解決のためには高度な専門性が求められています。その社会的要請に応えるため、2009年4月に健康科学研究科博士後期課程を開設しました。

Point1

社会人に配慮した時間割と研究環境

働きながら学びたいという方の希望に応えるため、授業は平日夜間(18:00 ~)と土曜日の他、夏季や春季に集中授業を行う時間割を設定しています。また、研究施設・設備は休日も含めて23時まで(一部は終日)利用できます。図書館は20時までですが、電子ジャーナルの閲覧等は学内のPCからいつでも利用することができます。実際に大学院の入学者の9割以上が働きながら学んでいます。

Point2

院生実習費・特別奨学金制度

本研究科では院生一人当たり修士課程は年間10~20万円、博士後期課程は年間20万円の院生実習費を担当教員の指導の下に研究活動に使用することができます。また、奨学金制度は成績優秀な学生を応援するために設けられており、年間30~37.5万円が給付されます。

Point3

教育訓練給付金指定講座

本研究科は教育訓練給付金指定講座です。これは働く社会人の能力開発を目的とした雇用保険からの給付制度で、指定講座を修了し、申請を行なった方に対して10万円を上限として支給されるものです。詳しくは学生支援センターまでお問い合わせ下さい。

カリキュラム

大学院博士後期課程においては、1)創造性豊かな優れた研究者及び高度な教育能力と研究能力をもって後進の指導に当たる教育者の養成と、2)最新の知識・技術に基づいた問題解決型の高度な研究能力を持った専門的業務従事者の養成という2つの目標を掲げています。

そのために、健康科学研究科の修士課程では生命医科学、リハビリテーション学、看護学、健康栄養学、人間環境学、ライフテクノロジー(生活支援技術)学の6つの分野から健康を追究します。また、博士後期課程においてはその6分野を一度合体させ、人間の健康維持・増進に必要な生体機能を研究する「健康生命科学分野」、人間の健康維持・増進を最も効果的に支援できる方法を研究する「健康支援科学分野」と生活の質向上のための使い勝手の良い技術を研究する「ライフテクノロジー(生活支援技術)学分野」をおき、健康に関する最先端から応用までの幅広い研究を行います。

人間の健康維持・増進に必要な生体機能を研究する「健康生命科学分野」では、人体の構造や機能が、摂取する食物などの栄養素や、日常生活に伴う運動・行動および生活環境によってどのように影響を受けるかを研究対象とし、基礎医学的な方法により研究を行います。人間の健康維持・増進を最も効果 的に支援出来る方法を研究対象とする「健康支援科学分野」においては、新しい理学療法や、食、住環境の今後のあり方を求めて研究を行います。また「ライフテクノロジー(生活支援技術)学分野」においては、生活の質的向上のための次世代型生活支援技術の研究としてロボット、生体工学、AI応用等を包含した分野で主体的に健康を維持・促進し、生活するための技術の研究開発を進める人材の育成をめざします。

本課程の学生はこれらの研究分野において新しい学問的な発見、応用分野における新技術の開発をめざし、健康科学の世界をリードする人材になることが期待されています。

研究指導のモデル・スケジュール(3分野共通)

学位

博士(健康科学) Doctor of Philosophy in Health Science

院生の声

歩行機能に関する研究で得た知見を社会で役立てたい

大学卒業後に理学療法士として勤務する中、より多くの経験を通して自らを向上させたいという気持ちが芽生え、畿央大学の大学院へ進学。現在、脳卒中患者の不整地歩行について研究しています。脳卒中の患者さんは、歩行困難により引きこもりになりがちなので、歩行時の動作解析などを行うことでその原因を解明し、歩行改善に寄与すべく取り組んでいます。真理を探求し発掘していく過程には喜びがあり、それぞれの研究を意欲的に行う仲間たちからも刺激を受けています。今後は、職場で得たデータを解析できる能力を養い、治療を先導できる人材になりたいです。また将来は、現在取り組んでいる歩行の研究を応用し、AI技術なども活用して、人々の歩行機能の維持・向上に貢献できるような仕事を成し遂げたいです。

畿央大学健康科学研究科博士後期課程在籍  大阪府立大学地域保健学域総合リハビリテーション学類理学療法学専攻卒業 奈良県総合リハビリテーションセンター勤務

理学療法士  乾 康浩さん