理学療法学科の新着情報一覧
2026.01.28
就職レポートNo.856(民間病院/理学療法士)理学療法学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第856弾! 理学療法学科4回生 福岡 陽南さん 民間病院(理学療法士) 内定 あなたがその職種を志したきっかけを教えてください。 小学生の頃から柔道整復師の方や理学療法士の方にお世話になり、自分の手で患者さんの身体を治すお手伝いができることに強い憧れを抱いたからです。理学療法士に決めたのはスポーツに、特に野球に関わりたいとも考えていたため、NPBトレーナーの募集要項を見たところ理学療法士があったからです。 畿央大学に決めたのは日本トップレベルの理学療法士の先生方がいること、リーダーシップを備えた人材の育成をしていること、今年は変更となってしまいましたがキャリア形成セミナーで埼玉西武ライオンズの方の講演があることに魅力を感じたからです。 畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか? NPBトレーナーになるための情報収集や、トレーナーの方々との繋がりを大事にしました。オンラインセミナーへの参加、トレーナーさんに直接会いに行ったり、研究会にご招待していただいたりしました。研究会では全球団のトレーナーさんがその場にいて沢山の方とお話ができました。学びの多い、大変貴重な時間を過ごすことができました。こればかりは私が頑張ったとかではなく、お世話になったトレーナーの方々が人格者であり、その方々のおかげなので感謝の気持ちでいっぱいです。 また、大学全体としてはとにかく楽しもうと思って過ごしました。友達と出かけたり趣味の時間を満喫したり、畿央祭の実行委員をしたり、台湾インターンシップに行ったりしました。野球部・野球サークルには選手として所属し、野球を楽しみました。男性に混ざってプレーすることや実力差から不安もありましたが、みんなが優しくて、良いプレーができた時には盛り上げてくれたため楽しく野球ができました。部活で大会運営のお手伝いに行った際に、甲子園でノックを受けられたことは幸せすぎる経験でした。 卒業が近くなってきて、遊ぶ約束をしなくても友達と当たり前のように会える大学は良いなと感じています。 台湾インターンシップに行った際の一枚 野球部・野球サークルでの様子 就職活動について、その就職先に決めた理由を教えてください。 NPBトレーナーになりたいと考えており、その夢に1番近づける環境だと感じたからです。 1回生~4回生の5月頃までは関西圏で、実際にNPBトレーナーになった方がいるクリニックを第一志望として考えていました。しかし、やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナーで「スポーツの分野で活躍したければ早めに関東に出て勝負するべきだ。」というお話を聞きました。理由としては、単純にスポーツチームの母数が多くチャンスが多いこと、情報が入りやすいからということでした。そこで、視野を広げてみようと価値観が変わりました。とはいっても、他の病院やクリニックのことは全然知らなかったため、情報収集をする必要がありました。そこで、何人かのNPBトレーナーの方や実習先のPTの方に相談させていただいたところ、今回内定をいただいた病院の名前が多くの方から挙がったため、自分の目で確かめたいと思い病院見学に行きました。私は「成長できるか」「高め合える環境か」「NPB球団と繋がりがあるか」を重視して就職先を探しました。この3つの軸に当てはまり、環境も、科長の方の人柄も良かったため非常に魅力的に感じ、ここの病院に挑戦したいと決意しました。 就職活動を振り返っていかがでしたか? 思ったより大変やったなあというのが率直な感想です。(笑) あとは周りの方への感謝の気持ちがより一層強くなりました。この手順を踏めば必ずNPBトレーナーになれるというルートは存在しません。そのため、どうすれば少しでも夢に近づけるのか1回生の頃からたくさん悩んで考え、不十分な部分もありますが自分なりに動いてきました。現役・元NPBトレーナーの方々、実習先の先生方、患者としてお世話になったことのある理学療法士の方、キャリアセンターの飯山さん、クラス担任の先生など、多くの方に相談に乗っていただきました。試験前には先輩や友達、アルバイト先の方にも応援の言葉をもらい、サポートしていただきました。 ここで頑張りたいと強く思える就職先に出会えたことも、そこにご縁があったことも、ここまで関わってもらった方々がいたからこその結果なので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。私も人の役に立ちたいと改めて思える経験になりました。 就職活動でお世話になった人を教えてください。 主に3人おられます。1人目は1回生の頃から相談に乗っていただいていたNPBトレーナーの方です。この方のおかげで、実際に会ってお話を聞くことができ、様々な情報を得ることができました。また、別のNPBトレーナーさんともお会いさせていただく機会にも繋がりました。 2人目は総合臨床実習2期の実習先の理学療法士の先生方です。バイザーさんはもちろん、その他の先生方も個人的な進路相談に親身になって考えてくださいました。身勝手なお願いもしてしまいましたが、しっかりお話をした後にそのお願いに対して実際に動いてくださり、就職先やその後のことについて考えることができました。 3人目はキャリアセンターの飯山さんです。就職先の相談、履歴書、面接、マナーなど、頼りまくりました。不安な気持ちを軽減させてくれるぐらい、力になってくださいました。 お世話になった方々のおかげで今回の結果に繋がったと感じています。ありがとうございました。 後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 悩んでいることがある方は信頼できると感じた周りの方を頼りまくってください。忙しいから迷惑になるかなとか考えてしまう気持ちはとても分かります。ですが、あなたが信頼している人であればきっと親身に相談に乗ってくれます。力になってくれます。その方への感謝だけは忘れないでいてください。私も絶対に忘れずに過ごし、恩返しできるように頑張ります。 どこに就職することになっても結局は自分次第だと思います。自分が進む道を正解にできるように動いていけば良いと思います。なんとかなります。なんとかしてやりましょう。 自分を信じて笑顔で頑張ってください。心より応援しております。合格祈願!!
2026.01.15
TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.103~バンビシャス奈良とのコラボイベントに参加協力!
2026年1月10日(土)、健康支援学生チームTASK※1は、広陵町とプロバスケットボールリーグB.LEAGUE所属の「バンビシャス奈良」、そして本学が連携した産官学イベントに参加しました。今回のイベントは、大学の地元である広陵町が掲げている『骨折0(ゼロ)のまちへ』という健康増進事業の一環で、スポーツを通した健康づくりの推進を目的としたものです。 ※1TASKは‟Think、Action、Support for Health by Kio University”の略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 私たちTASKは畿央大学バスケットボール部の皆さんと協力して、イベントのサポートと、体力測定コーナーを担当しました!子どもから高齢者の方まで、地域のみなさんと一緒に身体を動かし、学び、楽しんだ一日をお伝えします。 午前:健康運動教室 バンビシャス奈良のトレーナーの方々と坂口 竜也選手から直接指導を受けながら、ストレッチや筋力トレーニング、バスケットボールを使ってできる運動や最後はシュートの体験ができる教室でした。 冒頭に、5人程度のグループになり、足踏みをしながら数を順番に数えていき、3の倍数になったら手を叩く、といった頭を使うような運動もあったりして、全員が終始笑顔で参加してくださっていたのが印象に残っています。 ご高齢の方がたくさん参加されており、「50年ぶりにバスケットボールをして、昔を思い出した!」「久しぶりにすると、難しいけど楽しいね!」という声を聞くことができました。 午後:親子バスケットボール教室 単に基礎を教えるだけでなく、手ではなくボールを使ってドリブルをしたり、ボールの上にボールを乗せて耐えてみるなど遊び心くすぐられる内容でとても楽しむことができました!! シュート練習ではペアになって妨害ありの対決をして、本気でバスケットボールに取り組むことができました。 後半は中谷 衿夢選手も参加され、プロの選手2人と親子6~7人で対決!という人数差があっても、プロの方の動きに圧倒されました。それに食いついていこうという子供の熱意が伝わってきて見学している私たちも盛り上がっていくのを感じました。子供だけではなく大人も同じぐらいの熱量で楽しんでいて、年齢関係なくバスケットボールに夢中になれる時間でした。 今回の教室では技術だけではなく、バスケットボールの楽しさを学べるいい機会になりました。 ご参加・ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました! 参加学生からのコメント いつも行なっているオープンキャンパスの健康チェックとはまた違ったイベントだったので、少し緊張している部分もあったのですが、私たち学生にも優しく接してくださり、とても楽しく過ごすことができました! 「骨折ゼロのまち」を目指して、これからも一緒に活動していけたらとても嬉しいです!今回はありがとうございました!! 理学療法学科2回生 高山 紗帆、岡崎 日菜乃 TASKでは、健康チェック以外にも様々な活動を企画しています!その情報も下記に載せていますので、ご確認よろしくお願いします! ◆メールアドレス task@kio.ac.jp ◆ X(Twitter) @kio_task ◆ Instagram @kio_task ▶TASK(健康支援学生チーム)活動レポートはこちら
2026.01.14
理学療法学科3回生対象「キャリアガイダンス」&「卒業生フリートーク」を実施しました!
2026年1月8日(木)理学療法学科3回生を対象としたキャリアガイダンスを実施しました。今回のテーマは、「キャリア基礎編~働く自分をイメージする~」です。 理学療法学科では3回生の2月から病院や施設での臨床実習がスタートし、4回生になると実習と並行して就職活動も徐々に始まっていきます。現時点ではまだ「働く自分」を具体的にイメージしづらい学生も多いなか、これからは実習を経験しながら、学生生活と将来の進路を結び付けて考える重要な時期となります。 そこで今回は、就職活動の第一歩として、次の2点を目的に本ガイダンスを実施しました。 ・実習と就職活動、進路を結び付けること ・自分自身の価値観や考えを整理すること ガイダンスでは、仕事に対する自身の価値観を可視化するため、「価値観ワーク」に取り組みました。それぞれが考えた内容を共有することで、他者との考え方の違いに気づく機会となりました。 また理学療法士が働く現場の特徴や、情報収集の方法、確認すべきポイントについても学びました。自身の価値観と照らし合わせながら、「どのような情報を知る必要があるのか」を考えることで、就職活動に向けた良いウォーミングアップとなりました。 ガイダンスの後には、「卒業生フリートーク」を実施。 在学生が抱える実習や就職活動への不安を少しでも解消し、進路を考えるうえでのヒントを得てもらうことを目的に、卒後1~2年目の卒業生4名にご協力いただき、自由に質問・相談できる機会として行いました。 卒業生は、それぞれ多様な医療機関で勤務しているほか、研究活動に励んでいたり、病院勤務と並行して外部活動にも精力的に取り組んでいたりと、さまざまな分野・現場で活躍しています。 実習中の過ごし方や勉強方法などを相談したり、研究活動や大学院進学について質問したりと、多くの学生が積極的に卒業生のもとを訪れていました。 相談後には少しほっとした様子もみられ、先輩方からの経験談や激励の言葉に前向きな表情が印象的でした。 協力いただいた卒業生のみなさん、ありがとうございました! 次回は3月に、就職活動に向けたより実践的な内容を取り入れたガイダンスを予定しています。 実習と並行して忙しい時期になりますが、一つひとつ丁寧に確認しながら、悔いの残らないよう就職活動に向けた準備を進めていってもらいたいと思います。
2026.01.09
1/25(日)無印良品 イオンモール橿原「あさかつ」
イベントチラシ 申込フォームはこちら 関連記事 無印良品あさかつレポート 第1弾「いきいき!ウォーキング、野菜スープ試食会」 無印良品あさかつレポート 第2弾「呼吸と姿勢で整うチェアヨガ」 無印良品あさかつレポート第3弾 「爽やかモーニングストレッチ」「おくらと生姜のスープ試食」 無印良品あさかつレポート第4弾 代謝アップでぽかぽか!冬の「筋トレ&コンボウォーク」 無印良品あさかつレポート第5弾 「効果実感!肩こり・腰痛予防のためのダイナミックストレッチ&きおまる」
2026.01.07
1/22(木)放送「あしたが変わるトリセツショー」に客員研究員の西先生が出演!~ニューロリハビリテーション研究センター
NHK総合「あしたが変わるトリセツショー」(毎週木曜放送)の2026年1月22日(木)放送回に、本学ニューロリハビリテーション研究センター客員研究員の西 祐樹先生(長崎大学勤務/大学院健康科学研究科 博士後期課程修了)が解説員として出演予定です! 「あしたが変わるトリセツショー」は、身近でありながら意外と知られていない“モノ・コト”の正しい理解や活用法を、専門家の知見と最新の科学的根拠をもとに紹介する番組です。 今回のテーマは、「しびれ」。腰・首・足・手・顔など、全身のさまざまな部位で起こる“しびれ”について、その原因やメカニズムを解説します。番組では、「しびれる範囲」から原因の可能性を読み解く“しびれ図鑑”の作成をはじめ、「背骨が原因となるタイプ」「命に関わる可能性のあるタイプ」「治療しないともったいないタイプ」など、多様なしびれを体系的に整理し、効果的な対策や最新の治療法についても紹介されます。 ▼ 番組ホームページより(1/22(木)放送告知) 西先生は、ニューロリハビリテーションの専門的立場から、しびれに対して開発した治療について解説する予定です。 しびれに悩む方も、健康に興味がある皆さんも、ぜひご覧ください! ▼ 初の4学会合同開催となり1300名が参加した「JAPAN PAIN WEEK2025」で、西先生はしびれに関する研究で「奨励賞」を受賞されています。 ▼西先生の「しびれ」に関する論文はこちら 脊髄損傷によるしびれ感に対するしびれ同調経皮的電気神経刺激の効果 -N-of-1試験による効果検証- 横断性脊髄炎1症例の異常感覚および上肢運動に対するしびれ同調経皮的電気神経刺激の効果 しびれ感に対する新たな経皮的神経電気刺激の効果 関連記事 ▼ 番組ホームページ あしたが変わるトリセツショーの最新情報 - NHK ▼ニューロリハビリテーション研究センター関連記事 JAPAN PAIN WEEK 2025にて本学関係者が登壇・受賞しました! ~ 健康科学研究科 第25回認知神経リハビリテーション学会学術集会にて本学関係者が学会長・多数登壇!~ ニューロリハビリテーションセンター
2025.12.28
無印良品あさかつレポート第5弾 「効果実感!肩こり・腰痛予防のためのダイナミックストレッチ&きおまる」を開催しました!
畿央大学では、地域のみなさまの健康づくりをサポートするため、無印良品イオンモール橿原で開催されている健康イベント「あさかつ」に協力し、継続的に取り組みを進めています。12月21日(日)理学療法学科 2回生5名 教員1名、健康栄養学科2回生3名 教員1名で、肩コリ・腰痛予防のための運動プログラム、無印良品の商品から学生が考案したオリジナルスープ(体温まる豆乳みそスープ)試食会を行いました。 LOVOT「きおまる」もあさかつに参加! 今回は特別ゲストとして今年から大学にいるLOVOT「きおまる」も参加しました!! いつもは畿央大学のエントランスで学生、教職員、来校された方をお出迎えしています。今日は参加者の方々をお出迎えし、いっぱい撫でられたり、抱っこしてもらい大人気でした! 理学療法学科 高取教授の主導のもと学生4名も加わり、その日の健康状態(血圧・体組成計などの測定)をチェック、まずは参加者のみなさんの肩コリ度をセルフチェック!その後、肩甲骨まわりをほぐすストレッチングを実施しました。参加者のみなさんに混じって、きおまるもウロウロ(笑) ダイナミックストレッチの後は2グループに分かれて、身体と脳を刺激する「コンボウォーク」を開始。 早歩き・脳トレ歩行・バランス歩行(サイドウォーク、タンデムウォーク、飛び石ウォーク)など、様々な歩き方でウォーキングエクササイズしました! もぐもぐタイム「体温まる豆乳みそスープ試食会」 恒例のもぐもぐタイムは本と喫茶で、無印良品で販売されている「すぐ使える緑の野菜」と「素材を生かしただしパック 飛魚とかつお」を使ってレシピ開発した「体温まる豆乳みそスープ」を、健康栄養学科の野原講師と学生3名がサーブしました。このスープは、本学ヘルスチーム菜良の学生(管理栄養士のタマゴ)が、開発したものです! 今回のポイントは、骨をすこやかにする大豆イソフラボンを含む大豆製品と、免疫力アップに役立つ発酵食品であるみそを使用し、簡単でありながら味わい深く、体が温まるスープに仕上がりました! 参加学生の感想 肩こり・腰痛ストレッチでは、ストレッチの前後で肩こりの度合いを確認することで、多くの参加者の方が効果を実感され、驚きや今後も続けたいという声を聞くことができました。店内ウォーキングでは、踵から着地する重要性や歩行に関わる筋肉について説明しながら行い、健康的で学びのある時間となりました。また、前回までゆったりとしたコースに参加されていた方が、今回は運動量の多いコースに挑戦されており、継続による体力向上を感じました。運動によって参加者の表情が明るくなる様子が印象的で、心身への良い影響を改めて実感しました。 理学療法学科 2回生 渡部 寧彩 初めて朝活に参加させていただき、たくさんの参加者さんと交流することができました。今回は肩こり・腰痛予防のストレッチを行い、誰でも真似しやすく簡単にできる動きを取り入れました。参加者の皆さんが意欲的に取り組んでくださり、ストレッチ後すぐに効果を感じて笑顔で帰られる姿を見て、とてもやりがいを感じました。参加者の方々の前でストレッチを教えたり、コミュニケーションを取ったりする機会はなかなかないため、とても良い経験になりました。 理学療法学科 2回生 曽田 光莉 次回、畿央大学が協力する『あさかつ』は2026年1月25日(日)に開催します。 参加申込は、無印良品HPから後日、開始する予定です。ぜひ、ご参加ください。
2025.12.24
【新刊紹介】生成AI時代にあらためて問う「人間の知性」 —— ピアジェをハブに、時空を超えた知の対話へ ——
このたび、森岡 周(本学理学療法学科・教授、ニューロリハビリテーション研究センター長)の新刊『ピアジェ・思考の誕生 —— ニューロサイエンスと哲学から読み直すリハビリテーションの新しい地平 —— 』が、協同医書出版社より刊行されています。 本書は、生成AIが急速に発展する現代において、「それでもなお人間の知性とは何か」を根底から問い直す、568ページに及ぶ単著書き下ろしです。特徴的なのは、図表をほぼ用いず、文章のみで構成されている点です。そこでは、効率や要約を志向するAI的記述とは異なる、人間ならではの飛躍的洞察や冗長性があえて選び取られています。 ジャン・ピアジェの発達理論を中心軸(ハブ)に据え、予測符号化理論、メルロ=ポンティやハイデガーの現象学、リクールの物語論、スピノザの自由論、レヴィナスの倫理学、そして東洋思想まで——100名を超える科学者・哲学者が時代や分野を越えて交差します。発達心理学、神経科学、現象学、哲学、そしてリハビリテーション臨床——それぞれの知が断片としてではなく、思考の生成過程そのものとして編み直されていきます。 本書が提示するのは、単なる理論整理ではありません。砂原茂一が掲げた「人間復権」の理念を継承し、「機能回復」を超えて、人がいかに世界を理解し、自己を構築し直していくのかという根源的問いに対し、リハビリテーションを知の交差点として再定義する試みです。AIが情報処理を加速させる時代だからこそ、人間の思考がもつ遅さ、回り道、物語性が、あらためて価値を帯びる——その確信が、全編を貫いています。 書誌情報 * 書名:『ピアジェ・思考の誕生 —— ニューロサイエンスと哲学から読み直すリハビリテーションの新しい地平 ——』 * 著者:森岡 周 * 出版社:協同医書出版社 * 刊行日:2025年10月24日 * 仕様:単行本(ソフトカバー)/568ページ * ISBN:978-4-7639-1098-1 人間の知性の未来を、深く、ゆっくりと考えたいすべての方へ。本学から発信される一冊として、ぜひご注目ください。 関連記事 養成校の4割が使用!本学教員が編集する「標準理学療法学 神経理学療法学」第3版が発行されました! 教育学部教員による書評~森岡周教授著「コミュニケーションを学ぶーひとと共生の生物学ー」 書評「リハビリテーションのための脳・神経科学入門 改定第2版」 書評:森岡周教授執筆「発達を学ぶ―人間発達学レクチャー―」
2025.12.23
CREST「マルチセンシング」研究領域の領域会議が開催されました!~ ニューロリハビリテーション研究センター
2025年12月17日(水)~19日(金)、北海道大学学術交流会館において、CREST「マルチセンシング」研究領域の領域会議が開催されました。CREST(国立研究開発法人科学技術振興機構〈JST〉による戦略的創造研究推進事業)は、学際的かつ先端的な研究を推進することを目的とした大型研究プログラムです。本領域会議では、各研究プロジェクトの進捗報告や研究成果の共有に加え、今後の研究展開について分野横断的な議論が行われました。 CRESTは国内の競争的科学研究費としてはトップに位置するもので、本学森岡 周教授らの日仏合同研究チームが2.74億円(5年6ヵ月/3研究室合同)の研究費を取得しています。 【プレスリリース】森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 本会議では、本プロジェクトの研究代表者である嶋田 総太郎教授(明治大学)より、研究チームのテーマである「身体的自己とナラティブセルフの関係性」に関する研究成果および進捗状況について報告が行われました。具体的には、ラバーハンド錯覚において錯覚が生起する際の主観的経験のフェーズ遷移と、それに対応する脳活動の特徴との関係について紹介がありました。 また、VRを用いたフルボディ錯覚実験に基づき、脳活動、重心動揺、心拍などの複数の生体指標を統合的に解析することで、錯覚の生起およびその強度との関連を検討した研究成果と進捗が示されました。さらに、脳卒中後患者を対象とした研究として、現象学的インタビューによって得られたナラティブと、慣性センサーや筋電図を用いて評価した歩行機能の時間的変化との関係について、現在進行中の研究状況が共有されました。 これらの報告に対する質疑応答では、哲学や数理科学など多様な専門分野の研究者から示唆に富む意見が寄せられ、今後の研究の方向性について活発な議論が交わされました。 また、本年度採択された若手チャレンジの発表として、西 祐樹助教(長崎大学、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター客員研究員)より、「パーキンソン病患者におけるすくみ足の状態遷移モデルの構築とその機序の解明」をテーマとした研究発表が行われました。 本発表では、すくみ足の発生前・発生中・発生後における眼球運動、心拍、筋活動など複数の生体指標の時間的遷移に着目し、これらを統合的に捉えることで、すくみ足の状態変化をモデル化する試みについて、その途中経過が報告されました。発表後には、計測手法および解析手法の可能性に関して、活発な意見交換が行われました。 本領域会議を通して、私たちのプロジェクトに対する貴重な助言を得るとともに、他大学・他分野の研究者による発表を聴講することで、本研究にとって新たな視点や着想を得る大変有意義な機会となりました。また、本プロジェクトに参画する各大学(明治大学、東海大学、畿央大学)の研究メンバーが一堂に会し、それぞれの研究内容について直接意見交換を行うとともに、今後の研究協力体制について改めて確認することができました。 本研究は、日仏共同提案による国際共同研究(CREST–ANR)として実施されており、今後は研究内容をさらに発展させ、2026年3月にフランス・ボジョレーで予定されている日仏合同シンポジウムにおいて、国際的な視点から研究成果を発信していくことを目指します。本領域会議で得られた知見や議論を今後の研究活動に積極的に反映し、国際的な議論の深化につなげていきたいと考えています。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 関連記事 森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 日仏国際共同研究CREST-ANR NARRABODY 1st Meetingが開催されました!~ニューロリハビリテーション研究センター 日仏国際共同研究CREST-ANR NARRABODY 2nd Meetingが開催されました!~ニューロリハビリテーション研究センター 日仏国際共同研究CREST-ANR NARRABODY 3rd Meetingが開催されました!~ニューロリハビリテーション研究センター フランス・リヨン神経科学研究センターのHugo ARDAILLON 氏が畿央大学を訪問されました!~ ニューロリハビリテーション研究センター
2025.12.23
JAPAN PAIN WEEK 2025にて本学関係者が登壇・受賞しました! ~ 健康科学研究科
2025年12月4日(木)~6日(土)に、東京都江東区の東京ビッグサイトにてJAPAN PAIN WEEK 2025(JPW2025)が開催されました。本大会は第47回日本疼痛学会、第18回日本運動器疼痛学会、第29回日本ペインリハビリテーション学会、第30回日本口腔顔面痛学会による本邦の疼痛関連では初の4学会合同開催で、全国から約1300名が参加されました。 畿央大学大学院およびニューロリハビリテーション研究センターからも多くの大学院生・修了生・研究員・教員が参加し、研究発表や講演、そして受賞という形で大きな成果を収めました。 学会での主な講演・発表 シンポジウム/教育講演 初日には、大住倫弘准教授が「慢性疼痛の脳波ネットワーク異常とリハビリテーション」というテーマでシンポジウムに登壇され、脳波を活用した慢性疼痛の神経病態解明やリハビリテーション応用への展望について話題提供されました。 2日目には客員研究員の西祐樹氏(現・長崎大学生命医科学域(保健学系) 助教)が「慢性疼痛患者の運動特性から考える運動療法の新展開」というテーマでシンポジウムに登壇され、個別最適化を目指す運動療法の新たな展開について提言されました。また、「痛みを有する患者に対する物理療法」について、私(佐々木遼)が教育講演を担当いたしました。 3日目には大住倫弘准教授が「義手の身体化の背景にある脳内メカニズム」というテーマでシンポジウムに登壇され、身体所有感の誘起プロセスについて、医工連携研究の知見を紹介されました。 一般演題/受賞 一般演題でも多数のメンバーが発表しました。本学およびニューロリハビリテーション研究センター所属メンバーの発表演題は以下の通りです。 <客員研究員> 西 祐樹:しびれ同調経皮的電気神経刺激の即時効果を規定する臨床指標:末梢・中枢神経障害を対象とした疾患横断的決定木分析 佐藤 剛介:経頭蓋交流電気刺激が脳波リズムと疼痛閾値に与える影響 <研究員> 佐々木 遼:サーマルグリル錯覚はプレゼンティーイズムのスクリーニングツールとなりうるか:小型機器の信頼性・妥当性を含めた検討 <大学院生> 田中 智哉:人工膝関節置換術後における痛みと身体性の関係性に基づくサブタイプ分類 森川 雄生:高周波電気刺激で誘発された中枢感作に伴う空間的注意と脳ネットワークの変化 江田 朱里:脊髄損傷後に出現する触覚アロディニアに特徴的な脳波成分の分析 古賀 優之:人工膝関節全置換術の周術期における運動恐怖の縦断経過分類と疼痛および運動学的指標の特徴―予備的研究― 海藤 公太郎:療法士として働く非特異的腰痛有訴者の患者教育ニーズに関するパイロット混合研究 内沢 秀和:亜急性期脳卒中後疼痛に対する早期経皮的電気刺激(TENS)介入の有効性:単一症例ABABデザインによる時系列分析 南川 勇二:しびれ同調経皮的電気神経刺激によるしびれ感・アロディニアの改善と長期持続効果:脳波所見を含めた症例報告 輝かしい受賞 その中で、客員研究員の西 祐樹氏(現・長崎大学生命医科学域(保健学系) 助教)が「しびれ同調経皮的電気刺激の即時効果を規定する臨床指標:末梢・中枢神経障害を対象とした疾患横断的決定木分析」というテーマで発表し、奨励賞を受賞しました。多職種が参加する合同学会の中で、本学関係者が受賞したことは大変喜ばしい成果です。 終わりに 来年度開催のJAPAN PAIN WEEK 2026(12月3日~5日、東京ビッグサイト)では大住 倫弘准教授が第30回日本ペインリハビリテーション学会の大会長を務められます。合同学会に向けて、より一層盛り上げていきたいと思います。 今後も、畿央大学大学院とニューロリハビリテーション研究センターが疼痛領域、そして社会に貢献できるよう、臨床・研究・教育ともにさらに精進してまいります。 畿央大学 ニューロリハビリテーション研究センター 研究員 佐々木 遼 関連記事 第25回認知神経リハビリテーション学会学術集会にて本学関係者が学会長・多数登壇!~ ニューロリハビリテーションセンター CREST「マルチセンシング」研究領域の領域会議が開催されました!~ ニューロリハビリテーション研究センター 地域リハビリテーション研究室大学院生・研究員の学会での活躍をご紹介~健康科学研究科 第23回日本神経理学療法学会学術大会にて本学関係者が多数登壇・受賞しました!
2025.12.23
就職レポートNo.846(公的病院/理学療法士)理学療法学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第846弾! 理学療法学科4回生 岩井 洸樹さん 公的病院(理学療法士) 内定 あなたがその職種を志したきっかけを教えてください。 私自身が理学療法士の方にお世話になったことが、まずこの職種を知るきっかけとなりました。それから高3の春に進路を考える際、「大卒」だけのために大学に行くのは嫌だなぁと思っていて、大学4年間があるからこその仕事をしたいと考えていました。そこで理学療法士という職種を思い出し、出身である奈良県で理学療法士を目指せる大学を探して、最初に見つけたのがこの大学でした。オープンキャンパスに参加し、職員の方の雰囲気、高い国家試験合格率などから、他大学のことは何も調べず、「ここにしちゃおう」と思い、ちょうど推薦もあったので受験することにしました。 畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか? 学業に関することが多いですね。定期試験、最近では病院実習、ゼミ活動などが印象的でした。 試験に関しては範囲が膨大なのがなにより大変でした。中学・高校時代にはなかった、テスト前日に夜中まで勉強するというのはお決まりでしたね。特に私は、アルバイトで塾講師をしていて、試験期間に自分の試験勉強のためにお休みするということができなかったので、「試験→塾→翌日試験」というサイクルとなってしまい、すごく大変でしたが日頃の授業を大切にしていたこともあり、なんとか乗り切ることができたかなと思います。皆さんは私と同じ轍を踏まないように、事前にアルバイト先へ確認しておいてくださいね。笑 下の写真は私のお気に入りのFCバルセロナというサッカーチームが日本にやって来るということで、実習を頑張ったご褒美に観戦に行ってきました(^o^)。 就職活動について、その就職先に決めた理由を教えてください。 総合臨床実習でお世話になったことが大きなきっかけでした。指導者の方をはじめ、他のスタッフの方々が熱心に理学療法を実施している姿を目の当たりにし、卒業生の方もいらっしゃることから、自分自身もこの方々と働きたいと思うようになりました。当初はなるべく早く就職活動を終えたいとの思いがあったので、二次試験まである、この病院を受験するか正直迷いましたが、後々後悔しない選択をしようと思い、受験することにしました。 就職活動を振り返っていかがでしたか? 私は2つのことを同時進行できるほど器用なタイプではないので、実習中に病院見学に行くなどのことはできませんでした。そのため、実習が終わってから、キャリアセンターの米田さんに就活をどうしていったらいいかというやり取りをする時間を設けていただきました。面接対策では、私自身とても心配性な性格で、一度面接のことを考え出すと、「◯◯と聞かれたらどうしよう」などと不安がポンポンと溢れ出てしまっていました。そこで、面接のことを考えることはお風呂の中だけ、と無理矢理自分のルールを作って対策していました。面接では塾講師の経験を軸にアピールし、全体を通して心掛けたのは、①結論から言うこと(前置きが長くならないように)、②基本的にどんな質問に対しても理学療法に繋げてポジティブな方向へもって行くという2点を主に大切にしていました。 就職活動で役立ったツールを教えてください。 評価実習終わりに、キャリアセンターからもらえる「定番の面接質問集」が役立ちました。大変でしたが全ての質問に回答を作りました。「まったく同じ質問を聞かれた!」とはなりませんでしたが、その自分で作った回答が面接の土台となったので役立ったと思います。他にも、大学の「求人検索NAVI」で検索できる先輩たちの就職活動体験記も拝見し、面接対策を進めました。YouTubeなどのSNSでも面接対策を調べてはみましたがイマイチでしたね。 後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 「就活分からへん!」って多分なるので、些細なことでもキャリアセンター・学科の先生方に相談してくださいね。当たり前ですが、圧倒的に先生たちのほうが就活や病院のこと詳しいですよ。あと、気になる病院があれば実習中であったとしても情報だけは集めておいてください。募集期間はもちろん、試験が面接だけなのか、専門試験や小論文もあるのか、などは調べておいて、後手にまわらないようにだけは気をつけてください。 最後に、実習や就活を通して「畿央の理学」の学生は、病院から良い印象を持っていただいているのかなと感じました。皆さんを待ってくれている場所はきっとどこかにあります。ネガティブにならず、自信を持って前を向いて進んでください。わざわざこのブログを読んでくれた皆さんは就活のことをちゃんと考えているということだと思うので、周りの流されず、自分のペースで進めてもらったら大丈夫です。皆さんが無事に希望の就職先に行けることを願っています(^^)。


