人間環境デザイン学科の新着情報一覧
2025.10.14
西宮市苦楽園地区コミュニティ交通の時刻表&車体ラッピングデザインを担当!~ 人間環境デザイン学科 清水研究室
兵庫県西宮市苦楽園地区コミュニティ交通の「バス停時刻表デザイン」および「車体ラッピングデザイン」を、畿央大学 人間環境デザイン学科 清水裕子研究室のゼミ生が担当しました! 兵庫県西宮市苦楽園地区で、2025年10月14日(火)より西宮市の補助事業として、市民主体によるコミュニティ交通の試運行がスタートしました。運行は第一交通株式会社が担い、地域住民が中心となって計画・運営を進めてきたものです。 このコミュニティ交通の「バス停時刻表デザイン」および「車体ラッピングデザイン」を、畿央大学 人間環境デザイン学科 清水裕子研究室のゼミ生が担当しました。 時刻表は停留所ごとにすべて異なるデザインとし、地域ごとの特色や利用シーンを反映。一方で、全体の統一感を持たせるために、共通の黄色い枠でまとめています。車体ラッピングも、親しみやすく明るい印象を意識し、地域の方々に愛されるデザインをめざしました。 運行期間は2025年10月14日(火)から2026年1月16日(金)までの3か月間。平日のみ(土日祝および1月1日・2日を除く)の運行です。この試験運行をもとに、今後は運行時間やルートなどの改善を行い、本格運行の実現をめざしています。 清水研究室は、都市計画や協働のまちづくりをテーマに研究を進めており、交通はその中でも都市計画における重要な基盤の一つです。今回のプロジェクトを通して、学生たちは地域課題を実践的に学び、コミュニティ交通の意義と、まちづくりにおける公共交通の役割を改めて実感しました。 清水研究室ゼミ生一同、このコミュニティ交通が地域の皆さまに長く愛される存在となることを心から願い、応援しています。 人間環境デザイン学科 准教授 清水 裕子 関連記事 地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ 6大学建築合同ゼミ合宿2025が三重県で開催されました!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ・吉永ゼミ 明日香村ワークショップ2025報告会を実施!~人間環境デザイン学科「フィールドワーク演習」 西洋服飾史を学ぶ「服飾史」~ 人間環境デザイン学科
2025.10.07
株式会社中尾組と産学連携協定の調印式を行いました。
畿央大学は2025年10月1日(水)、株式会社中尾組と畿央大学健康科学部人間環境デザイン学科による産学連携に係る協定の締結調印式が開催されました。 (左から)人間環境デザイン学科 東実千代学科長、冬木正彦 畿央大学学長、株式会社中尾組 中尾隆成社長 奈良県内で創業110年を迎える総合建設会社である株式会社中尾組とは開学以来、企業インターンシップや卒業生の就職など多方面で交流を深めてきました。今回の協定は、奈良県産材を活用した木造建築や桜井市のまちづくり、建築分野の実証実験、インターンシップ・現場見学会などの体験学習、地域振興・社会活性化、教育・人材育成、SDGsへの取り組みなど、多岐にわたる分野での連携をさらに前に進めることを目的としています。 中尾社長、冬木学長、東学科長からそれぞれ挨拶があり、これまでの連携実績を振り返りつつ、Win-Winの関係で人材育成と地域に根差した活動の進展に対する期待が述べられました。双方が協力し合うことで、地域社会や産業の発展、人材育成への新たな一歩を踏み出すことへの強い意欲を確認する機会となりました。 協定書の締結後は記念撮影が行われ、和やかな雰囲気の中で式が進行しました。 両者の懸け橋となっている人間環境デザイン学科4期生の鈴木理人さんにも駆けつけていただきました。今回の協定を機に、相互協力しながら地域社会の総合的な発展と大学の教育・研究・社会貢献のさらなる深化を進めていく予定です。 関連リンク 自治体等との協定
2025.09.29
10/2(木) 人間環境デザイン学科 吉永 規夫講師が日本建築家協会主催のイベントにて登壇します。
申込フォーム JIA建築家大会 2025 HP
2025.09.29
10/3(金) 人間環境デザイン学科 吉永 規夫講師がオープンナガヤ大阪2025主催のイベントにて登壇します。
2025年10月4日(土)、5日(日)に開催される「第15回 オープンナガヤ大阪2025」に先立ち、プレイベント「ジャパン・オープンハウスサミット in 大阪」が10月3日(金)に開催されます。 全国各地から長屋のまち・大阪にメンバーが集結し、各地の紹介とともに、取り組みを広げていく方策やその意義などについて話し合う中で、本学からは人間環境デザイン学科 吉永規夫講師が登壇しますので、是非ご参加ください。 概要 2025年10月3日(金) 18:00~20:00(開場17:30) 会場 大阪市立住まい情報センター3階ホール(大阪市北区天神橋6丁目4-20) 定員 150名(事前申込不要) 参加費 無料 出演者 倉方俊輔(東京建築祭) 法澤龍宝・相川知輝(なめりかわ建築フェス) 笠原一人(京都モダン建築祭) 松原永李(神戸建築祭) 高田真(ひろしまたてものがたりフェスタ) 板野純(福岡建築ファウンデーション) 和田菜穂子(東京建築アクセスポイント) 橋爪紳也(生きた建築ミュージアム大阪) 中野茂夫・吉永規夫(オープンナガヤ大阪) 主催 オープンナガヤ大阪 2025実行委員会 問合せ先 大阪公立大学 生活科学研究科 長屋保全研究会 イベント概要 オープンナガヤ大阪2025 HP
2025.09.29
6大学建築合同ゼミ合宿2025が三重県で開催されました!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ・吉永ゼミ
2025年9月4日(木)から6日(土)に三重県 三重マリンセンターで、大阪公立大学 (倉方・山口研究室)、大阪芸術大学(木村研究室)、摂南大学(白須研究室)、奈良女子大学(加藤研究室)、近畿大学(魚谷研究室)と人間環境デザイン学科前川研究室・吉永研究室で卒業設計の合同ゼミ合宿が行われました。 他大学で卒業設計を進めている4年生と建築家・研究者が泊まり込みで卒業設計のエスキス(自分で原案やコンセプトを考え、相談することでコンセプトを固める過程)を行う夏の合宿で、前川研究室から4回生2名、吉永研究室から4回生4名が参加しました。 例年、瀬戸内海の犬島で開催されますが、今年は台風の影響で一時は中止になったところ、先生方にご尽力していただき、三重県で開催できることになりました! 予定が急遽変更になり、到着するとすぐ夕飯をみんなで作って、親睦を深める事ができました。先生方の紹介の後、みんなで晩御飯と交流会が行われました。 2日目からはグループに分かれて朝から夜までしっかりとエスキスを行い、先生や他大学の学生、TAさんと卒業設計について深く議論しました。 ▼ 他校の学生や先生との交流はすごく貴重で刺激的な経験となりました。 ▼ 目の前には海が広がっており、合宿中の癒しになりました。 ▼6大学集合写真 ▼ 前川・吉永ゼミで記念撮影! 多様な背景を持つ学生や先生方と一緒に議論し、考えを形にしていく過程がとても新鮮で、充実した合宿になりました。自分一人では生まれなかった発想が広がり、建築に向き合う楽しさを再確認できました。ここで得た学びを今後の設計活動にしっかり活かしていきたいです! 人間環境デザイン学科(吉永ゼミ) 4回生 万字 光 関連記事 明日香村ワークショップ2025報告会を実施!~人間環境デザイン学科「フィールドワーク演習」 衣服の平面構成を学ぶ「アパレル構成実習Ⅲ」~ 人間環境デザイン学科 西洋服飾史を学ぶ「服飾史」~ 人間環境デザイン学科 卒業生が食堂の看板を制作!~ 人間環境デザイン学科
2025.09.13
イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.10 ~ 思い出もお土産も重量オーバー?
学科を問わず参加できる畿央大学の短期語学留学プログラム。今年度は12名の学生が2025年8月30日(土)~9月14日(日)までイギリスのカンタベリーで過ごします。英語学習やイギリスの文化に触れることができるだけでなく、課外アクティビティを自分で計画して、イギリスでの生活を満喫します。現地からのレポート第十弾をご紹介します。 人間環境デザイン学科の加林 茉優です。ついにスクールの最終日がやってきました。授業終わりには学校のみんなが卒業式を行なってくれました。先生や友達と会えなくなるのがすごく寂しいです。2週間このスクールでたくさんのことを学び、思い出を作ることができました! 放課後にはみんなでwalk&talkに参加しました。本当は少し離れたElham Valleyに行く予定だったのですが雨が降ってしまって近くのミュージアムに行きました。2チームに分かれてクイズをしました。クイズの内容が全て英語なので解読するのが難しかったですが、チームの子とすごく仲良くなれました!とても楽しかったです。 そのあとは帰宅してみんなで夕食をいただきました。最後の夕食はパスタでしたが麺が日本とは違いアニョロッティというものでした。チーズがたくさんかかっていてとても美味しかったです。 夕食後にパッキングを始めたのですが、お土産を買いすぎていたようでボストンバッグを追加で買いました。バッグを買い足したのに入りきりそうになくて少し焦っています。入ったとしても重量をオーバーしてしまいそうです。 買いすぎたかなと反省していますが、人生でもう2度と来ないかもと思うとやはり買ってよかったなと思います!後悔はありません! 日本も恋しいですが明日が帰国と考えると、この街を出ることやホストファミリーと離れると思うと寂しい気持ちでいっぱいになります。ホストファミリーへの感謝の気持ちを忘れずに最後まで楽しもうと思います! 人間環境デザイン学科 2回生 加林 茉優 関連記事 ▼▼ 今年度のイギリス短期留学レポートはこちらから ▼▼ イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.1 ~ イギリスでの生活が始まります イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.2 ~ 日本を離れての生活に慣れてきました! イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.3 ~ 授業の様子とカンタベリー散策 イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.4 ~ 積極的に会話をして過ごしています! イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.5 ~ ロンドンで過ごす休日 イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.6 ~ 留学の折り返し地点を迎えました! イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.7 ~ 「Think flexible. 」と「Enjoy my life!」 イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.8 ~ イギリスの美味しい料理を召しあがれ! イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.9 ~ 授業のあとのお楽しみ
2025.09.12
イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.9 ~ 授業のあとのお楽しみ
学科を問わず参加できる畿央大学の短期語学留学プログラム。今年度は12名の学生が2025年8月30日(土)~9月14日(日)までイギリスのカンタベリーで過ごします。英語学習やイギリスの文化に触れることができるだけでなく、課外アクティビティを自分で計画して、イギリスでの生活を満喫します。現地からのレポート第九弾をご紹介します。 人間環境デザイン学科4回生の村上 仁美です!授業の様子などを紹介します! 授業の様子を紹介 現在わたしは午前中2コマ、午後1コマを取っていて、2週間の合計時間は21時間です。正直、留学が始まる前は「全く英語を話せないし、単語しか知らないし、不安いっぱいだな…」と考えていました。 でも、実際始まってみると、同じクラスの留学生の子も先生もすごく優しくて、「とにかくなんでもチャレンジしてみて!」、「恥ずかしがらずに自分の知っている言葉で話してみて!」という感じで、すぐ英語を話すということに慣れることができました。 ちなみにわからないことだらけなので、翻訳アプリ使いまくってます!それも大事!分からなかったら、とりあえず先生に聞くか自分で調べることで英語の力が少し身についたと思います! そして、午前中のクラスでは、ゲームをして英語を学ぶことが多く、より楽しみながら授業を受けることができています! ▼ これは「kahoot!」というゲームでどれだけ早く正解を答えられるかで競い合います。 学校の近くにあるカフェで人生初のアフタヌーンティー 学校から徒歩1分のところにとてもかわいいカフェがあります!ここは紅茶とスコーンが有名だそうです!私はチョコレートケーキとオリジナルブレンドを注文しました!とてもおいしかったです。 イギリス生活も残り3日と思うとあっという間だったなって感じます(笑) 最後は2週間すごくすごくお世話になったホストファミリーに感謝の手紙を書こうと考えています。 初めてのイギリス生活で右も左も分からない私に色々教えてくれて、ご飯も作ってくれて、学校まで毎日送ってくれたホストファミリーには感謝しかないです。とてもステキで優しいご夫婦のもとにホームステイすることができて幸せだったなと思います。 残り3日、楽しみまーす!!!!!!!! 人間環境デザイン学科 4回生 村上 仁美 関連記事 ▼▼ 今年度のイギリス短期留学レポートはこちらから ▼▼ イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.1 ~ イギリスでの生活が始まります イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.2 ~ 日本を離れての生活に慣れてきました! イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.3 ~ 授業の様子とカンタベリー散策 イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.4 ~ 積極的に会話をして過ごしています! イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.5 ~ ロンドンで過ごす休日 イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.6 ~ 留学の折り返し地点を迎えました! イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.7 ~ 「Think flexible. 」と「Enjoy my life!」 イギリス短期語学留学2025 現地レポートvol.8 ~ イギリスの美味しい料理を召しあがれ!
2025.09.12
新校舎の建設が始まります!
畿央大学では、教育研究環境のさらなる充実を目指し、新校舎の建設を進めています。 その工事の着工に先立ち、2025年9月2日(火)、「地鎮祭」を執り行いました。 まだまだ厳しい暑さが残るなか、神主をお招きし、学園、設計者、施工者の三者がそろって、工事が安全に、そして無事に完成するよう祈願しました。 新校舎には、教育研究活動の成果発表や地域交流イベントなどで幅広く活用できる2層吹き抜けのプレゼンテーションホールを設けます。畿央大学の持つ「知」のリソースを地域へ発信し、繋がりを育む拠点となることをめざしています。 新しい校舎の完成に、どうぞご期待ください!
2025.07.24
明日香村ワークショップ2025報告会を実施!~人間環境デザイン学科「フィールドワーク演習」
人間環境デザイン学科では2年次前期配当「フィールドワーク演習」の一環として、2025年5月14日(水)から18日(日)まで、『明日香村国際ワークショップ2025(International Workshop in Asuka 2025)』を開催しました。 『明日香村国際ワークショップ2025(International Workshop in Asuka 2025)』についての記事▶▶こちらをクリック フィールドワーク演習や海外インターンシップでは、活動のまとめとして、報告会の実施と活動報告書を作成しています。 今年度開催した「明日香村国際ワークショップ2025」の報告会を7月18日(金)に実施しました。このワークショップの活動目的は、畿央大学と台湾の大学生が明日香村で交流活動を行うことで、旧集落における地域課題の発見と解決方法の模索・提案を行うことです。明日香村の地域活性化へつながることを期待しています。 活動内容は以下の3つです。 明日香村岡地区の賑わいづくり(岡の町並み景観に調和する屋台の提案と模型の発表) 岡つどいの館の活用(「岡みんなの格子縁側」の組み立てと設置) 岡地区における行灯の製作と設置 台湾国立成功大学と国立高雄大学、そして畿央大学の学生57名、教員14名がワークショップに参加し、4班に分かれ課題に取り組みました。 報告会では、提案内容の発表、制作物の紹介、活動期間中の交流の様子を報告しました。台湾の学生と一緒に試行錯誤しながら取り組んだ課題を、自信をもって発表してくれました。ワークショップから2か月が経過しましたが、自分たちの言葉でしっかりとまとめることができており、充実したワークショップであったことがよく伝わりました。 また、今も学生同士の交流が続いているとの報告もあり、このワークショップをきっかけに仲間の輪が広がったことをとても嬉しく思います。 ワークショップの締めくくりとして、現在報告書の作成を進めています。 畿央祭では、明日香村国際ワークショップ2025の活動報告をはじめ、これまでの海外インターンシップやフィールドワーク演習での活動を報告できるように準備を進めています。ぜひ楽しみにお待ちください。 来年度は、海外インターンシップの一環として台湾でワークショップを開催する予定です。新しい人々との出会いや地域、場所との出会いが待っています。学生のみなさんと一緒に充実した経験ができることを楽しみにしています。 人間環境デザイン学科 助教 小松 智菜美 関連記事 ▼▼ 明日香村国際ワークショップ2025についての関連記事 ▼▼ 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.1~事前準備編「岡みんなの格子縁側」の設計と加工 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.2~事前準備とワークショップ初日 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.3~ ワークショップ2日目の様子 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.4~ 完成に向けて試行錯誤取り組んでいます! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.5~ 成果発表会の日を迎えました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.6~ 奈良まち歩きと送別会を開催! ▼▼ 人間環境デザイン学科についての関連記事 ▼▼ 衣服の平面構成を学ぶ「アパレル構成実習Ⅲ」~ 人間環境デザイン学科 西洋服飾史を学ぶ「服飾史」~ 人間環境デザイン学科 卒業生が食堂の看板を制作!~ 人間環境デザイン学科
2025.07.22
衣服の平面構成を学ぶ「アパレル構成実習Ⅲ」~ 人間環境デザイン学科
人間環境デザイン学科アパレル造形コースでは、衣服を構成する立体構成法、平面構成法について学ぶ「アパレル構成実習」という授業を設けています。2回生前期から3回生後期にかけて、アパレル構成実習Ⅰ~Ⅳを順に実践を通じて学びます。 2回生時には、甚平とシャツの製作を通じて、ミシンや関連用具の適切な取り扱い方を習得し、立体構成法と平面構成法の基礎的な設計や縫製技法を学びました。それらの知識を活かし、アパレル構成実習Ⅲでは浴衣の製作に取り組みます。日本の伝統衣装である着物は、平面構成が持つ独自の原理や縫製手法、美しさがあります。伝統的な衣服に対する理解を深め、和裁技術を通じて日本文化の奥深さに触れることが授業の目的です。 浴衣の製作に取り組みます! 授業では、最初に採寸と製図を行います。平面製図は、立体製図に比べて原型からのパターンの変化の再現性が高いです。それを活かし、学生それぞれの身体寸法に合わせた製図に挑戦しました。洋服の立体構成とは全く違った製図方法に戸惑いながらも、反物を無駄にしない平面構成の製図方法には驚きと新しい発見がありました。 縫製は、ほとんどの作業を手縫いで行います。一針一針縫っていく作業には根気が必要ですが、自分で選んだ反物に愛着を持ち、丁寧に作業を進めていきます。和裁独自の縫い方は、先生から教わったリズムで感覚をつかみます。 一部ミシンの力を借りる部分がありますが、単に楽だからという理由ではありません。立ち居動作による損傷が予想される部分(背中からお尻の部分)には、ミシンで2度縫いを行い、補強をします。また、見えない部分の処理や途中のアイロンのかけ方等にも注意を払います。作業を進めていく中で、浴衣の名称も覚えることができました。一つ一つの工程の意味を理解しながら、和裁特有の技術を習得することができました。 浴衣が完成し、着付けをしていただきました! 14回の授業を経て浴衣が完成しました。先生に着付けをしていただき、記念撮影です。自分の寸法に合わせた浴衣は、実際に身に着けてみると一層綺麗なシルエットだと分かります。 最終授業では、浴衣の畳み方や保管方法、手入れについて学びます。また、残りの反物でバッグを制作し、最後まで無駄なく使い切ることができる和裁技術を習得します。日本人の知恵を実践し、より学びを深めてください。 後期の授業ではジャケットを製作します! 3回生後期の「アパレル構成実習Ⅳ」では、ジャケットの製作を通して、パターンから縫製など服飾造形技術の応用課程を学びます。さらなる技術の向上を目指して頑張ってください。 人間環境デザイン学科 助教 小松 智菜美 関連記事 西洋服飾史を学ぶ「服飾史」~ 人間環境デザイン学科 卒業生が食堂の看板を制作!~ 人間環境デザイン学科 福祉コミュニティあおがきの外構の設計連携活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 「佐味田みんなの縁側」の塗り替えおよび春の板絵描き・障子替え ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 社会と医療の未来をデザインする~人間環境デザイン学科「Japan Venous Talk 2025参加記」