理学療法学科の新着情報一覧
2025.12.08
無印良品あさかつレポート第4弾 代謝アップでぽかぽか!冬の「筋トレ&コンボウォーク」を開催しました!
畿央大学では、地域のみなさまの健康づくりをサポートするため、無印良品イオンモール橿原で開催されている健康イベント「あさかつ」に協力し、継続的に取り組みを進めています。12月7日(日)理学療法学科 3回生4名 教員1名で、代謝アップの筋トレメインの運動プログラムを行いました。 ▼▼ 前回の「あさかつ」の様子はこちらから ▼▼ 無印良品あさかつレポート 第3弾「爽やかモーニングストレッチ」「おくらと生姜のスープ試食」 今回は定番の血圧測定に加えて、握力測定も実施しました。健康づくりは「自分の身体を知ること」からスタートです。大人になると、体力測定をする機会がなくなるので、久々の握力測定でしたが、60㎏を超える方もいて、こちらもびっくりです!初めて参加される方もいらっしゃいましたが、学生との会話を楽しんでいただきながら、和やかな雰囲気で始めることができました。 まずは、松本から、健康づくりのためには、 筋トレは週2〜3回が推奨されていること、血圧が上がり過ぎないように、息を止めず、数字を声に出してカウントしながら行うことを説明しました。 早速、学生が事前に考えてきた 「筋トレタイム」!今回は参加者全員にセラバンドというゴムバンドをお配りし、座位でもできる筋トレを体験していただきました。 学生が近くでフォームを確認し、「どこの筋肉に効いているか」を一緒に感じながら進め、参加者のみなさんも「効いてる!」という声もいただきました。その後は、少しずつ負荷を上げ、自重トレーニングとして、スクワットや踵上げなど計6種目を実施しました! 後半は恒例の「店内ウォーキング」。 店舗内は開放感があり、自然を感じることができるようなデザインで、長い通路を広々と使用できるのも店内ウォーキングは醍醐味です。 学生から意識していただきたいこととして、背筋を伸ばして・踵からつく・腕はひくことを説明し、シャキシャキコースとゆっくりコースに分かれて、ウォーキングが始まりました! 今回の脳トレは新ネタとして「後出しジャンケン」を取り入れました!学生が出した手に合わせて、参加者のみなさんが瞬時に反応。 特に「わざと負ける」場面では、時間がかかる、思わず間違う、その結果、みんなで笑い合うという温かいシーンがたくさん見られました。 筋トレとウォーキングを組み合わせて、合計約40分の運動で、身体も心も頭もスッキリします。 寒い朝にもかかわらず、「身体が温まった!」「スッキリした!」という声が聞かれました。 中には、「継続して参加していたら、体力がついてきて内容にも慣れてきました!」 という嬉しいお声もいただきました。 「あさかつ」が、少しずつ参加者のみなさんの健康づくりに役立っていることを実感できました。 参加学生の感想 参加者さんが積極的に参加してくださり、笑顔で生き生きとされていたのが印象的でした。また、それを見た自分たちも自然と笑顔になり、楽しく、やりがいを感じました。朝からの筋トレでしたが笑顔で帰っていただけて嬉しかったです! 小林 穂高・津田 逸朗 前回のチェアヨガに引き続き、今回の筋トレも参加させていただきましたが、みなさんとても意欲的で動きの質問も多くいただきました。学生が主体となって動き方や筋肉の説明など詳しく説明できたのがとても良かったと思います。 店内ウォーキングの内容も基礎的な部分は変えず、細かい部分を少しずつ変えたことでリピーターの方もとても楽しそうにご参加いただけたのでその点も良かったと思いました。 梶原 史絵 今回の活動では、みんなで運動メニューを考える中で、負荷量の調整や狙った筋肉へのアプローチなど、普段学内で学んでいる内容を実際の場面に結びつけて考えることができました。先生からのワンポイントアドバイスも随所にいただき、より効果的な運動を提供できたと感じました。 ウォーキングの時間では、参加者の皆さんが笑顔で取り組んでくださる場面が多く見られ、それが私たち自身の自信にもつながりました。地域の方と直接関わり、その中で「笑顔になってもらえた」と実感できたことは、自分たちの学びへのモチベーションにもつながり貴重な経験になりました。 西村 茉帆乃 12月に入り、朝の冷え込みが一段と厳しくなってきました。外のウォーキングが続けにくい季節ですが、無印良品の広い店内は適温で快適。天候や気温の心配なく、安全に身体を動かすことができます。 次回、畿央大学が協力する『あさかつ』12月21日(日)は健康栄養学科と理学療法学科のコラボ回になります。「肩こり・腰痛ストレッチ+コンボウォーキング + 無印良品『すぐ使える緑の野菜』を使った『緑の野菜とウインナーの豆乳みそスープ』試食つき!(仮)」 「運動 × 食」で身体の内外から元気になれる内容をご用意しています。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。 理学療法学科 准教授 松本大輔 関連記事 無印良品あさかつレポート第3弾 「爽やかモーニングストレッチ」「おくらと生姜のスープ試食」 無印良品あさかつレポート 第2弾「呼吸と姿勢で整うチェアヨガ」 無印良品イオンモール橿原「あさかつ」に理学療法学科・健康栄養学科の学生が協力しました。
2025.12.05
「重り×速度」が脳による歩行修正を促進-重り負荷は「速く歩く」ことで中枢神経系の適応を引き出す-~ニューロリハビリテーション研究センター
歩行には、脚の重さや速さの変化による誤差を感知し、徐々に動きを修正・適応・学習する機能があります。畿央大学大学院健康科学研究科(修了生/現 トヨタ記念病院)の本川剛志氏と森岡周教授(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター・センター長)らは、健常成人を対象に「片脚への重り」と「歩行速度」の組み合わせが、この学習効果に与える影響を検証しました。その結果、単に重りをつけるだけでなく、「重い×速い」という高強度の条件下でのみ、歩幅や関節運動に顕著な学習(遅延適応)と、重りを外した後も効果が続く現象(残効)が確認されました。これは、リハビリテーションにおいて歩行の修正を促すには、負荷と速度を組み合わせた強度の設計が重要であることを示唆する成果です。この研究成果はHuman Movement Science誌(Effects of Unilateral Leg Weight Perturbation Intensity on Spatiotemporal Gait Parameter Symmetry and Lower Limb Muscle Activity: An Exploratory Laboratory Study in Healthy Adults)に掲載されています。 本研究のポイント 「重い×速い」高強度条件のみで、歩幅や関節角度などの空間的指標に学習効果(遅延適応・後効果)が認められました。 一方、スイング時間などの時間的指標には学習効果が生じず、脳による学習よりも即時的な調整に依存することが示唆されました。 負荷と速度の条件により筋活動パターンが異なることから、リハビリにおける適切な「処方設計(重さ・速さ)」の重要性が示されました。 研究概要 私たちの脳には、歩行中に脚の重さや環境が変化しても、その誤差を感知して少しずつ動きを修正し、最適なパターンを学習する能力(適応)が備わっています。この学習効果は、重りなどの刺激を外した後もしばらく残ることがあり、これを「残効(aftereffects)」と呼びます。 リハビリテーションの現場では、脳卒中などによる歩行の左右非対称性を改善するために、片脚に重りをつけて歩く手法が用いられます。しかし、どのような「重さ」と「歩行速度」の組み合わせが、脳(中枢神経系)による効果的な運動学習を引き出すのかについては、これまで十分に分かっていませんでした。 畿央大学大学院 健康科学研究科(修了生/現所属:トヨタ記念病院)の本川剛志氏、同大学 ニューロリハビリテーション研究センターの森岡周教授らの研究チームは、健常成人15名を対象に、片脚に重りを装着してトレッドミルで歩く実験を行いました。実験では、負荷の強度を変えるために「①軽い×速い」「②重い×遅い」「③重い×速い」という3つの条件を設定し、歩幅(ステップ長)の対称性や関節の角度、筋肉の活動パターンがどのように変化するかを詳細に解析しました。 その結果、最も負荷が高い「③重い×速い」条件においてのみ、歩行中に徐々に対称性が改善していく「遅延適応」という学習プロセスが明確に観察されました。さらに、重りを外した後も強い「残効」が現れ、歩幅や膝・股関節の動きに学習効果が定着しやすいことが示されました。 一方、他の2条件(軽い×速い/重い×遅い)では、重りを外した後の「残効」は見られましたが、歩行中の明確な「遅延適応」は生じませんでした。これは、負荷が不十分な場合、脳が積極的に動きを予測して修正する(フィードフォワード制御)までには至らない可能性を示唆しています。また、歩行のリズム(時間的指標)は空間的な動き(歩幅など)とは異なり、学習効果が残りにくいことも明らかになりました。 本研究の新規性は、歩行の左右差を修正するためには、単に重りをつけるだけでなく、「速く歩く」ことを組み合わせた高い強度の負荷設定が、脳の学習機能を最大限に引き出す鍵であることを体系的に示した点にあります。 この知見は、「どの脚に、どれだけの重さをつけ、どのくらいの速さで歩けばよいか」という、効果的なリハビリテーションプログラムを設計するための科学的な根拠となります。今後は、実際に歩行障害を持つ患者さんへの応用が期待されます。 研究内容 歩行中に脚の重さなどの環境が変化すると、私たちはその誤差を感知して動きを修正し、徐々に新しいパターンを学習します(遅延適応)。この学習効果は、環境が元に戻っても一時的に残存すること(後効果)が知られています。本研究では、リハビリテーションへの応用を見据え、「重さ(負荷量)」と「歩行速度」の組み合わせが、この学習プロセスにどのような影響を与えるかを検証することを目的としました。 健常成人15名を対象に、片脚に重りを装着してトレッドミル歩行を行う実験を実施しました(図1)。条件は、負荷(体重の3%または5%)と速度(3.5 km/hまたは5.0 km/h)を組み合わせた「①軽い×速い」「②重い×遅い」「③重い×速い」の3パターンとし、別日にランダムな順序で測定しました。 各条件のプロトコルは、ベースライン(5分)→ 重りありの適応期(10分)→ 重りなしの脱適応期(5分)とし、ステップ長(歩幅)とスイング時間(脚を振る時間)の対称性、下肢屈伸角度、筋活動を計測しました。 図1.実験環境および条件とプロトコルの概略 データ解析では、各時期(ベースライン:BL、適応期:EA/LA、脱適応期:EP/LP)から10歩ずつを抽出し、統計的に比較しました。 実験の結果、最も高強度である「重い×速い」条件においてのみ、ステップ長の対称性と下肢屈伸角度の両方で、明瞭な遅延適応(徐々に対称性が改善する現象)と、強い後効果が確認されました(図2、3)。 一方、「軽い×速い」や「重い×遅い」条件では、ステップ長には後効果が見られましたが、関節角度の変化に顕著な後効果は認められませんでした。また、時間的な指標である「スイング時間の対称性」は、どの条件でも後効果を示しませんでした。 図2.ステップ長(歩幅)とスイング時間(脚を振る時間)の対称性の変化 ※各時期の定義 ・BL(Baseline):ベースライン期終盤の10歩 ・EA(Early Adaptation):適応期開始直後の10歩 ・LA(Late Adaptation):適応期終了直前の10歩 ・EP(Early Post-adaptation):重り除去後(脱適応期)開始直後の10歩 ・LP(Late Post-adaptation):重り除去後(脱適応期)終了直前の10歩 図3.下肢の関節角度(屈伸)における遅延適応と後効果 歩行周期全体を通した関節角度の変化(SPM1D解析)。 上段の**「低重量/高速度」条件では、重り側(摂動側)の振り出し動作において、初期(EA)から後期(LA)にかけて元の動きに戻る遅延適応が見られた(上部赤矢印)。 下段の「高重量/高速度」条件では、重りをつけていない側(非摂動側)において遅延適応**(下部赤矢印)が生じ、重りを外した後には両脚の蹴り出し動作(立脚後半)に強い後効果が出現した(右側赤枠)。これらの結果は、条件によって学習の現れ方が異なることを示している。 これらの結果から、重い負荷と速い歩行の組み合わせは、感覚的な誤差信号と筋肉への出力要求を高め、その場しのぎの修正(フィードバック制御)だけでなく、脳による予測的な制御(フィードフォワード制御)を強く動員させると考えられます。これにより、空間的な運動パターン(歩幅や関節角度)の学習が促進されたと解釈されます。対照的に、時間的なリズム調整は即時的な反応に依存しやすく、学習効果が残りにくい特性があることが示唆されました。 本研究は、歩行のリハビリテーションにおいて、「どの脚に・どれだけの重さを・どの速さで」**という処方設計が、再学習の効果を決定づける重要な要素であることを示しています。 本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究は、「重さ×速さ」の強度が歩行学習の効果を左右し、特に「高負荷×高速度」条件が空間的パターンの学習を強く促進することを実証しました 。これは、リハビリテーションにおける「どの脚に・どれだけの重さを・どの速さで」という科学的な処方設計の基盤となります 。今後は、脳卒中後の歩行障害に対する安全性を検証しつつ、個々の歩行特性に合わせた負荷設定や、日常歩行への波及効果を含めた臨床ガイドラインの構築を目指します。 論文情報 Motokawa T, Terasawa Y, Nagamori Y, Onishi S, Morioka S. Effects of unilateral leg weight perturbation intensity on spatiotemporal gait parameter symmetry and lower limb muscle activity: An exploratory laboratory study in healthy adults. Hum Mov Sci. 2025 Nov 4;104:103426. 問い合わせ先 畿央大学大学院健康科学研究科 修士課程修了生(現所属:トヨタ記念病院) 本川剛志 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 教授 森岡 周 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2025.12.05
就職レポートNo.840(企業/理学療法士)理学療法学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第840弾! 理学療法学科4回生 塔本 廉大郎さん 企業(理学療法士) 内定 あなたがその職種を志したきっかけを教えてください。 高校1年生の時に、学校開催の大学見学で畿央大学を見て、入学を決めました。理学療法士を目指したのは、「何か自分の強みを作って、その強みが誰かの役に立てるような仕事に就きたい」と考えたのがきっかけです。「誰でもできる仕事」ではなく、「自分だからできる仕事」に就きたかったので、理学療法士を選びました。あとは、人の構造やメカニズムについて知りたいと考えたのも、理由の一つです。 畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか? 充実した4年間を過ごすことができたと思います。特に、私は学業に一番力を入れてきました。理学療法学科は、定期試験から普段の課題まで、大変なことばかりだったので、一番時間をかけた部分だと感じています。しかし、普段ずっと勉強している分、部活動やイベントなどはすごく楽しむことができましたし、何よりいいリフレッシュになったと考えています。資格取得は学生のうちにやっておいて良かったと感じています。資格取得は就職に役立つということもありますが、それ以上に勉強習慣が身に付いたことが一番の成果だと考えています。一日や一週間では合格できないことが多いので、資格取得を通じて日ごろから勉強する大切さを実感したと同時に、コツコツと継続すれば少しずつでも成長できることを感じました。 就職活動について、その就職先に決めた理由を教えてください。 理由は2つあります。一つは、「予防領域で専門性を活かしたい」と考えたからです。理学療法士は「治療」のイメージが強いと思いますが、運動指導や姿勢・動作改善などは病院以外でも活きると考えています。臨床実習で患者さんと関わる中で、リハビリにすごく苦労されている姿を多く見てきました。その姿を見てきて、「病気を発症する前に予防できたら、より人生長く楽しめるのでは?」と考えました。 もう一つは、「自分の趣味を活かすことができる仕事がしたい」と考えたからです。これから仕事をするとなると、約45年、もしくは50年働く時代になっていると考えられます。自分の人生の大半を占める仕事に、自分の趣味を活かすことができれば、人生楽しくなりそうと考えました。これらの理由から、自分の趣味が活かせる企業を選びました。 就職活動を振り返っていかがでしたか? 「計画を立てて自分のペースで就職活動すること」が、大切だと感じました。理学療法学科は、3回生の2月下旬から実習が始まり、4回生の前期はすべて実習です。合計で約半年間の実習があるため、なかなか就職のことについて考えるのが難しかったです。実習が終わってから、毎日少しずつ自己分析をしたり、様々な病院や企業の見学会に行ったりして、就職先を決めていきました。周りの人が徐々に内定しているという情報は聞いていましたが、自分のペースでコツコツ進めていこうと思って頑張りました。就職活動進めていく中で、とてもお世話になったのがキャリアセンターの方々です。私は悩むとすごく時間がかかってしまうので、すぐにキャリアセンターの方に相談することを心がけていました。大変で忙しい就職活動でしたが、社会人で必要なスキルや知識を得ることができたと感じています。 就職活動で役立ったツールを教えてください。 「自己分析シート」はとても役に立ちました。面接は短時間なので、その中で「いかに自分の魅力を伝えることができるか」を考えていました。自分という人間はどのような人間かを視覚的に捉えることができるのが「自己分析シート」でした。質問内容を全て予測して、それに対する回答を用意するのはほぼ不可能ですし、棒読みになってしまう可能性が高く、自分の魅力が伝わらないと考えました。「自己分析シート」をしっかり活用することで、どんな質問にも何かは答えることができるので、黙ってしまうことがなくなりました。この「自己分析シート」はおすすめです!(笑) 後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 畿央大学の理学療法学科は本当に大変だと思います。他大学と比べると、勉強量は圧倒的に多いし、授業数も多い。課題も多い。遊ぶ時間も少ない。もしかしたら「しんどい」とか「もう辞めたい」と思うことがあるかもしれない。でも今苦労している分、今後必ず役に立つと思っています! 無駄になるなんてことはないと思います!定期試験や就職活動など大変だとは思いますが、友達と一緒に勉強して、就職活動の時にはキャリアセンターの方々をたくさん頼って、時にはリフレッシュする時間も作って、学生生活を楽しみながら頑張ってください!!応援してます!!
2025.12.04
無印良品あさかつレポート第3弾 「爽やかモーニングストレッチ」「おくらと生姜のスープ試食」
2025年11月30日(日)、無印良品イオンモール橿原で開催された健康イベント 「あさかつ」に、畿央大学(理学療法学科・健康栄養学科)が協力し、運動プログラムと無印良品の食材を使ったスープの試食を行いました。 ▼▼ 前回の「あさかつ」の様子はこちらから ▼▼ 無印良品あさかつレポート 第2弾「呼吸と姿勢で整うチェアヨガ」 今回の運動テーマは… 美しい姿勢に繋がり、手軽にできるモーニングストレッチ 脳と身体を一緒に使う コンボウォーク(いきいき!ウォーキング) の2本立てです。 ディスプレイで季節を感じながらのウォーキング 運動前には全員の血圧測定を行います。 高取先生によるストレッチで、ゆっくり気持ち良く筋肉を伸ばしました。誤嚥防止のための胸郭ストレッチなどを行い、体をほぐしたところで、ウォーキングを開始。 後半は、開店前の無印良品の広いフロアを活かし、身体と脳を刺激する「コンボウォーク」。しゃきしゃきグループとゆっくりグループにグループ分かれ、自分に合ったペースで参加してもらいました。 ウォーキングは、学生が主体となり、正しい姿勢とフォームを意識しながら、脳トレ歩行(3の倍数で手をたたく)、綱渡り、速歩などの多機能ウォーキングを行いました。 店舗内は、クリスマスとお正月のディスプレイになっていて、歩き回るのがとても楽しかったです。 身体を温める簡単レシピをご紹介 運動の後は、運動の後は本と喫茶ラウンジへ移動。 今回は、「おくらと生姜のほっとスープ」を食べていただきました。このスープは、本学のヘルスチーム菜良の学生(管理栄養士のタマゴ)が、無印良品の商品「すぐ使える ねばねば野菜」「水餃子」「素材を生かしただしパック飛魚とかつお」を使ってレシピ開発した、とろみ×香り×旨みで、心も体もほぐれる和洋折衷スープです。 健康栄養学科の野原先生・岩田先生と学生がレシピと商品の紹介をしました。 寒くなる時期にぴったりな体が温かくなることだけでなく、鍋を準備するだけで作ることのできる作りやすさもこのレシピのポイントです。 適度な運動と試食で食欲が増進され、レシピの食材を購入されたり、おにぎりセットを追加注文して食べられていた参加者もいらっしゃいました! レシピのご紹介 あさかつvol.5 実施メニューのご紹介 次回、畿央大学が協力する『あさかつvol.5』は、12月7日(日)です。 ▶ 代謝アップでぽかぽか!筋トレ 寒い冬・冬太り対策に、ご自宅でもできる、代謝アップとスタイルを改善につながる筋トレです。 ▶ いきいき!ウォーキング(コンボウォーク) 参加申込は無印良品HPから可能です。ご参加をお待ちしております!! 関連記事 無印良品あさかつレポート 第2弾「呼吸と姿勢で整うチェアヨガ」 無印良品イオンモール橿原「あさかつ」に理学療法学科・健康栄養学科の学生が協力しました。
2025.12.02
12/7(日)無印良品 イオンモール橿原「あさかつ」
イベントチラシ 申込フォームはこちら 関連記事 無印良品あさかつレポート 第1弾「いきいき!ウォーキング、野菜スープ試食会」 無印良品あさかつレポート 第2弾「呼吸と姿勢で整うチェアヨガ」
2025.12.02
令和7年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート
健康科学部 理学療法学科 4回生、宮本ゼミの竹村 亜衣、瀧口ゼミの松原 司季、峯松ゼミの安原 幸汰です。2025年11月7日(金)に開催された理学療法学科卒業研究発表会についてレポートさせていただきます。 卒業研究発表会に向けて 3年次前期の「理学療法研究法」で論文の探し方や読み方を学びました。その後、先生や興味のある分野などから学生それぞれが考え、希望のゼミを選択しました。 3年次後期では「理学療法研究法演習」にて本格的なゼミ活動を開始しました。自分たちで論文を探し、抄録会を行ったり、先生方からアドバイスをいただきながら、自分たちの研究のテーマをそれぞれ決定していきました。テスト勉強や元気塾、またテスト後に控えている評価実習から、心身共に落ち着かない日々の中を過ごしていました。ゼミ活動は、各ゼミによって進行度も様々であり、その中には全てを平行して進めることへの難しさを感じた学生もいたかと思います。 卒業研究発表会を終えて 私は、呼吸機能に関心があったため宮本ゼミを選びました。卒業研究では、円背姿勢の運動後の呼吸循環応答について研究しました。今回の研究では、測定項目が多数あることや初めてのデータ解析であったため、研究結果のデータ解析に苦労しました。しかし、同じゼミの仲間と試行錯誤することで研究を完成させる事ができました。工夫した点は、わかりやすいスライドの作成です。スライドの作成に難航した時はどのようにしたらわかりやすく、見やすいスライドになるかを宮本先生にご指導いただきました。質疑応答の対策をゼミの仲間と実施していたこともあり、当日の発表の質疑応答では質問にスムーズに応えることができました。宮本先生のご指導により卒業研究の発表を成功させることができ、大変良い経験となりました。 理学療法学科 4回生 竹村 亜衣 私が瀧口ゼミを選んだ理由は、「物理療法学」を学び、機械を用いることで徒手よりも効率的かつ有効的に介入できるという点に魅力を感じ、物理療法の研究をされている瀧口先生のゼミに入りたいと考えたからです。ゼミ活動では、TENSと副交感神経活動の関連についての研究を実施しました。多くのデータの解析を行うときには、苦労すると感じましたが、同じゼミの仲間にExcelが得意な子がいたことや、瀧口先生から解析やAIについて細かくご指導いただいたおかげで、データ解析を早く、そして楽に行うことができたと感じます。就職後もこの経験を活かして研究活動を行えたらと考えています。 理学療法学科 4回生 松原 司季 私が峯松ゼミを選んだ理由は、基礎的な解剖を学ぶことで、今後に役に立つと考えたからです。ゼミ活動では、ゼミ生と役割分担を行い、活動後増強に関する研究に取り組みました。実験を進める中で、当初立てた仮説や先行研究の結果とは異なるデータが得られ、考察の段階で非常に苦労しました。しかし、峯松先生の丁寧なご指導のもと、原因の分析や結果の解釈を深めながら試行錯誤を重ね、最終的には研究を無事に完成させることができました。当日の発表では先生方や同級生からの質問を通して研究内容への理解を深めることができました。 理学療法学科 4回生 安原 幸汰 卒業研究発表会を終えてのまとめ 今年度は16ゼミから全39演題の発表が行われ、1演題につき7分の発表と3分の質疑応答がありました。みなさん、わかりやすい発表と積極的な質疑応答を行っていました。 発表スライドと発表者による説明、質疑応答から各ゼミがどのような研究を行ったのか、また、どのようにこれから改善していけばよいのか明確にすることができました。大変面白い研究から非常に難しい研究まで様々あり、新たな視点と知識を得ることができたと感じます。質疑応答では、先生方や4回生からでなく、3回生からも積極的に意見・質問をいただき、学年を超えて高め合うことができました。 今回の研究で得られた経験や知識を4月から始まるそれぞれの舞台で存分に発揮するために、まずは、国家試験に全員で合格することができるように勉学に励みたいと思います。最後に、ご協力いただいた方々並びにご指導いただきました先生方に厚く御礼申し上げます。 理学療法学科 4回生 竹村 亜衣 松原 司季 安原 幸汰 関連記事 ▼▼ 昨年度の理学療法学科卒業研究発表会について ▼▼ 令和6年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート 令和6年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート ▼▼ 理学療法学科関連記事 ▼▼ 無印良品あさかつレポート 第2弾「呼吸と姿勢で整うチェアヨガ」 第23回日本神経理学療法学会学術大会にて本学関係者が多数登壇・受賞しました! TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.102 ~ 大盛況御礼!畿央祭ウェルカムキャンパスにてTASK健康チェックコーナーを出展しました! TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.101 ~東生駒地域包括支援センターとのコラボ「TASK介護予防教室」を開催!! フランス・リヨン神経科学研究センターのHugo ARDAILLON 氏が畿央大学を訪問されました!~ ニューロリハビリテーション研究センター
2025.12.02
第18回理学療法特別講演会「世界を舞台に得た学び - 卒業生へのメッセージ -」を開催しました。
令和7年11月18日(火)19時より、畿桜会(同窓会)主催の「第18回理学療法特別講演会」を開催しました。夜間開催にもかかわらず、95名の方々にご参加いただき、大盛況のうちに終了いたしました。 「世界を舞台に得た学び - 卒業生へのメッセージ -」 今回のテーマは、「世界を舞台に得た学び - 卒業生へのメッセージ -」です。登壇されたのは、本学の松本 大輔准教授と、16期生で海外トレーナーの経験を持つ吉田 昇弘先生のお二人です。 松本 大輔准教授 「国際活動とフランス留学を経て、卒業生に伝えたいこと 日本の強みとこれから必要な力 ― 特に地域・予防分野 ―」 松本先生は、フランス南西部トゥールーズのトゥールーズ大学病院・老年科/加齢研究所(Gérontôpole)に在外研究員として滞在されていました。講演では、現地での研究活動や学術交流、日本との価値観の違いや共通点から、ラグビーの現地取材で取り上げられたエピソードなど、国際的な視点ならではの多彩な話題が紹介されました。 松本先生の在外研究の様子は以下からご覧ください。 https://www.kio.ac.jp/topics_news/85622/ 吉田 昇弘先生(理学療法学科16期生) 「海外トレーナー経験を経て、卒業生に伝えたいこと 若さを武器に、挑戦への一歩を踏み出す」 吉田先生は、総合病院での臨床経験を経て、オーストリア1部リーグの女子サッカーチームを中心に、メディカルトレーナーとして活動されてきた異色のキャリアをお持ちです。講演では、海外へ挑戦するまでの準備、異文化での仕事におけるリアルな体験、若い時期に挑戦することの価値などについて、等身大の言葉で語っていただきました。 吉田先生が卒業後一度大学に来校いただいた様子をブログにしています。 https://www.kio.ac.jp/information/2024/07/80233.html 「海外で活躍する人=別世界の存在」と感じてしまいがちですが、母校でお世話になった教員、また同じ学び舎で学生生活を過ごした卒業生の経験を聞くことで、海外が身近に感じられた方も多いのではないでしょうか。 講演後は、質疑応答を含めたオンライン懇親会を実施しました。仕事終わりの時間帯にもかかわらず多くの方が残ってくださり、講師への質問が途切れることなく続き、学生・卒業生・外部参加者の垣根を越えて語り合う非常に活発な交流の場となりました。 卒業後は、なかなか大学と関わる機会を持てない方も多いと思います。しかし今回のように、母校が卒後の学びと交流の場を提供してくれることは、畿央大学の大きな魅力の一つではないでしょうか。すでに来年度の企画も動き始めています。 ぜひ次回も、多くの皆さまのご参加をお待ちしております。 理学療法学科 7期生 久保 峰鳴 関連記事 令和7年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート 無印良品あさかつレポート 第2弾「呼吸と姿勢で整うチェアヨガ」 地域リハビリテーション研究室大学院生・研究員の学会での活躍をご紹介~健康科学研究科 第23回日本神経理学療法学会学術大会にて本学関係者が多数登壇・受賞しました!
2025.11.27
就職レポートNo.837(民間病院/理学療法士)理学療法学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第837弾! 理学療法学科4回生 髙田 翔平さん 民間病院(理学療法士) 内定 あなたがその職種を志したきっかけを教えてください。 小学生の時に母が仕事中転倒し、前十字靭帯損傷したことがきっかけで、理学療法士という仕事を知りました。 当時の私は歩けなくなった母の姿を見て、不安に感じましたが、入院しているうちに歩けるようになっていました。母は、理学療法士さんのおかげで歩けるようになったと聞き、理学療法士の仕事を調べ、誰かの役に立てることや、もう一度動けるようになることに感動したので、理学療法士を目指そうと思いました。 畿央大学を選んだ理由として、国試合格率の高さ、理学療法士さんの知名度、家から通える距離であったことが挙げられます。 畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか? 他大学と比べて、大学内で過ごす時間が長かったと思います。 授業や課題など学業にしっかり取り組み、友人とお互いに高め合うことで、単位を落とすことなく順調に大学生活を送ることができました。 特に実習形式の授業では、体を動かしながら自分たちで練習を重ねたため、知識が身につきやすく、楽しく学べたことが印象に残っています。 写真は授業中に車椅子ウィリーに挑戦している様子です。 また、学生のうちにできるだけ多くのことを吸収しておきたいという思いがあり、小児疾患に携わりたいと思ってからは、小児に関わるさまざまな資格取得にも挑戦しました。 就職活動について、その就職先に決めた理由を教えてください。 授業で発達について学び、日本における小児疾患の現状を調べる機会がありました。 社会的背景から、発達障害のある子どもが増加傾向にある一方で、小児を専門とする理学療法士が少ないという現状を知りました。そこから「小児に携わる理学療法士になりたい」と思うようになりました。 その中で、奈良県内で地域の発達障害患者が多く受診している民間病院を見つけ、エントリーしました。 就職活動を振り返っていかがでしたか? 就職活動では、「周りに遅れず早く行動すること」を意識しました。 文章作成が少し苦手だったため、履歴書で自分の思いをしっかり伝えることに苦労しました。 面接では、はっきりと話すことで良い印象を持ってもらえたと感じています。 就職活動で役立ったツールを教えてください。 キャリアセンターの米田さんに、わからないことがあればメールですぐに相談していました。 また、気になる病院があれば「求人検索NAVI」で例年の求人時期や給与などを確認していました。 後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 就職活動を始めると、少しずつ社会人に近づいている実感が湧いてくると思います。 進捗を周りと比べて焦ることもあるかもしれませんが、「自分が行きたいと思える場所」を大切にしてください。そうでないと、結果に満足できないこともあります。 実習後は自分だけでやることが増え、つらく感じることもあるかもしれませんが、一つずつクリアしていけば必ず乗り越えられます。頑張ってください!
2025.11.25
脳卒中患者の「二重課題歩行」の安定性、普段の歩行パターンから予測可能に~ニューロリハビリテーション研究センター
脳卒中後、歩行中に同時に他の作業を行うとバランスを崩しやすくなることがあります。畿央大学健康科学研究科の北郷龍也氏、日本福祉大学健康科学部の水田直道助教、畿央大学健康科学研究科の蓮井成仁氏、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの森岡周教授らの研究グループは、通常歩行時の体幹の揺れや筋活動のパターンが、二重課題(歩行中に計算などを行う課題)歩行時の安定性に関係していることを明らかにしました。本研究の新規性は、二重課題歩行中の不安定さを、通常歩行中の特徴から予測できることを実証した点にあります。この成果は、転倒予防や脳卒中患者における歩行リハビリテーションの個別化に貢献するもので、今後の効果的な治療プログラム開発につながると期待されます。この研究成果はJournal of Electromyography and Kinesiology誌(Factors Influencing Instability during Dual-Task Walking in Stroke Patients)に掲載されています。 本研究のポイント 単一課題歩行中の歩行速度、体幹加速度(RMS)、体幹動揺の規則性(サンプルエントロピー)を用いて、二重課題歩行時における不安定性の程度が予測可能であることを明らかにしました。 二重課題歩行時には、単一課題歩行時に比べて体幹の揺れや筋の共収縮が増加し、これらの変化が歩行速度の低下と関連していることが示されました。 本研究では、二重課題歩行中の不安定性を単一課題歩行の特性から予測可能であり、転倒リスク評価や個別化されたリハビリテーション介入の根拠に資する基盤が示されました。 研究概要 脳卒中を経験した多くの方々は、歩く際にバランスを崩しやすくなったり、転びやすくなったりすることがあります。さらに、日常生活では「歩きながら会話する」「考え事をしながら移動する」など、複数のことを同時に行う場面が頻繁にあります。しかし、脳卒中の後遺症を持つ方は、このような“二つのことを同時にこなす”状況、つまり「二重課題」に特に弱く、バランスを崩しやすくなることが知られています。 このような背景のもと、畿央大学健康科学研究科の北郷龍也、日本福祉大学健康科学部の水田直道 助教、畿央大学健康科学研究科の蓮井成仁、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの森岡周 教授らの研究グループは、二重課題歩行時の不安定さを、単一課題歩行時の特性から予測できるかを検証しました。研究には30名の脳卒中患者が参加し、通常歩行(単一課題)と、計算などの課題を同時に行う二重課題歩行を比較。その際の歩行速度や体幹の揺れ、体幹の動きの複雑さなどを計測・分析しました。 その結果、単一課題歩行時の「歩行速度が遅い」「体幹の動きが大きい」「体幹の動きのリズムが不規則」といった特性が、二重課題歩行時の不安定さと強く関係していることが明らかになりました。つまり、複雑なタスクをしながらの歩行に不安がある人は、通常の歩行時にもすでに特有の不安定な動きが表れているということです。 この研究の新規性は、これまで感覚的・経験的に語られがちだった「二重課題に弱い」という問題を、具体的な身体データによってその特徴を定量的に示した点にあります。これにより、転倒リスクの早期発見や、認知と運動を組み合わせた個別リハビリテーション計画の立案が、より科学的な根拠をもって進められる可能性が広がります。 研究内容 脳卒中を経験した多くの方々は、歩く際にバランスを崩しやすくなったり、転びやすくなったりすることが知られています。さらに、歩きながら別の作業(例えば、計算や会話など)を同時に行う二重課題歩行では、よりバランスを失いやすくなります。しかし、脳卒中後の患者がなぜ、このような不安定さを感じやすいのか、通常の歩行との関連性については十分に解明されていませんでした。 本研究では、脳卒中後の患者30名を対象に、単一課題歩行(通常の歩行)と二重課題歩行(歩行中に引き算を行う)の両方において、慣性センサーと筋電図を用いて体幹の動きや筋活動を測定しました。その結果、二重課題歩行時には通常歩行時に比べて歩行速度が低下し、体幹の揺れ(RMS)や体幹動揺の規則性(サンプルエントロピー)、下肢筋の共収縮が増加することが明らかになりました(図1)。 また、単一課題歩行から二重課題歩行における歩行速度低下率は臨床評価と有意な相関を示しませんでしたが、同時収縮指数、サンプルエントロピー、RMSにおいては有意な負の相関を示しました(図2)。 さらに、通常歩行時の歩行速度、体幹の揺れ、体幹動揺の規則性が、二重課題歩行時の不安定性を予測する因子であることを統計的に示しました。 図1.単一課題および二重課題条件下での体幹加速度、下肢筋活動、および歩行評価 左および中央パネル:単一課題歩行時(a)および二重課題歩行時(b)における体幹の前後方向、側方方向、垂直方向の加速度;単一課題歩行時(c)および二重課題歩行時(d)における前脛骨筋およびヒラメ筋の筋活動。右パネル:条件間における単脚支持時間対称性指数(e);RMS(f);サンプルエントロピー(g);同時収縮指数(h)の箱ひげ図。 図2.歩行速度低下率と臨床評価および歩行評価との関連性 この研究の新規性は、これまで歩行中の認知課題が与える影響だけに着目されていた「二重課題における問題」を、通常時の歩行特性データによって予測できる可能性を示した点にあります。これにより、脳卒中リハビリテーションの新戦略や、歩行の個別化治療の設計に貢献できる可能性があります。 本研究の臨床的意義および今後の展開 脳卒中後における歩行不安定性が、単一課題歩行時の特性から予測可能であることを示し、二重課題歩行時の転倒リスク評価に新たな視点を提供しました。今後は、単一課題歩行の指標を活用した新規リハビリテーションの効果検証と、認知機能負荷に対応したトレーニングプログラムの開発を行う予定です。 論文情報 Ryuya Kitago, Naomichi Mizuta, Naruhito Hasui, Shu Morioka Factors Influencing Instability during Dual-Task Walking in Stroke Patients J Electromyogr Kinesiol. 2025 Oct 26;85:103077 問い合わせ先 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 北郷 龍也 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 教授 森岡 周 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2025.11.21
11/30(日)無印良品 イオンモール橿原「あさかつ」
イベントチラシ 申込フォームはこちら ※現在申込定員に達している為、キャンセル待ちとなります。 関連記事 無印良品あさかつレポート 第1弾「いきいき!ウォーキング、野菜スープ試食会」 無印良品あさかつレポート 第2弾「呼吸と姿勢で整うチェアヨガ」


