SNS
資料
請求
問合せ

理学療法学科の新着情報一覧

理学療法学科の新着情報一覧

2024.01.31

就職レポートNo.772(民間病院/理学療法士)理学療法学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第772弾! 理学療法学科18期生(24卒)  M.R さん 民間病院(理学療法士) 内定         【その病院に決めた理由】 内定先の病院は、生まれ育った地域の医療を支えている病院として昔から知っており、理学療法士を目指した時からこの病院に就職して地域医療に貢献したいなと考えていました。また、総合病院で幅広い疾患を経験できること、急性期から回復期や老健施設があり幅広い病期を経験できることから志望しました。     【就職活動を振り返って】 長期実習を終えて卒業研究や国家試験勉強で忙しくなると考えたので、夏休みの間に4つの施設へ見学に行きました。就職希望病院の求人が今年出るかがわからない状態だったので就職する可能性のある施設の見学に行きました。私が受験した病院の採用試験は、卒業研究発表の直前だったのでとても忙しかったです。また周りの友達はすでに内定をいただいている状態だったので、病院からの内定通知を見たときはとても安心しました。     【就職活動でPRしたポイント】 オープンキャンパスのリーダースタッフや塾講師のアルバイトから学んだ個別対応力をアピールしました。2回生のときに実習でお世話になった病院だったので、そのときから4回生の実習までで成長した点などを伝え、病院に貢献できることや、この病院でやりたいことを伝えました。     【キャリアセンターと就職サポートについて】 見学にいったものの何を基準に決めるべきかわからなかったので学科の先生に相談し、病院の特色などを教えていただきました。就職活動については何から始めればいいのかがわからなかったのでキャリアセンターに相談してサポートしていただきました。履歴書に書く自己PRやガクチカを添削していただけるので、早めから準備しておくとさらにいいものが完成できると感じました。     【後輩へのアドバイス・メッセージ】 卒業研究や国家試験・卒業判定試験の勉強が本格的に始まる前に、早めから行動してよかったなと思います。周りが決まっていっても焦らずに、自分が行きたいところを受けてください! そして、キャリアセンターの職員さんや先生、周りの友達に相談して、みんなで助け合ってください!応援しています!            

2024.01.29

就職レポートNo.770(公的病院/理学療法士)理学療法学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第770弾! 理学療法学科18期生 (24卒)  N.C さん 公的病院(理学療法士) 内定         【その病院に決めた理由】 生まれ育った奈良県の医療に貢献したい、心臓リハビリテーションに携わりたいということを軸に就職活動を行っていました。その中で、高度急性期から回復期までの異なる機能をもっており、多くの疾患を経験し、幅広い知識を身につけることができる環境に魅力を感じ、志望しました。     【就職活動を振り返って】 就職活動を進めながら、卒業研究や国家試験勉強を同時に進めるのは、やることがいっぱいで大変でした。しかし、友だちと面接官役を決めて、面接本番を模した練習を行い、真剣ながらも楽しんで対策をすることができたと感じています。自己分析を行ったり、自分の思い・考えの伝え方を学んだりでき、充実した期間だったと、今振り返ると思います。     【就職活動でPRしたポイント】 フルマラソン、ビワイチ(琵琶湖一周サイクリング)に挑戦し、達成したことから「最後までやり遂げる強い精神力」をアピールしました。 面接試験では、履歴書の志望動機の欄に、「生まれ育った奈良県に貢献したい」ということを書いていたので、町の委員会委員を行っていることを話し、生まれ育った地域に貢献するための活動に挑戦していることをアピールしました。     【キャリアセンターと就職サポートについて】 就職活動の進め方が分からず、一度キャリアセンターに行ってみようと思い訪れた際に、気さくに声をかけていただきました。どのような求人があるのか、先輩方がどのように就職活動をしていたのかなど相談し、不安を解消することができました。履歴書、小論文の添削、面接対策など、全般的にフォローしていただき、たくさん練習の機会を設けていただいたおかげで自信をもって、試験に臨むことができました。     【後輩へのアドバイス・メッセージ】 就職活動は、施設見学、履歴書作成、面接など、初めて経験することばかりで、とても不安だと思います。そんな時は、ぜひキャリアセンターの先生や友達を頼ってください。すべての不安を解消してくれます! 一番緊張する面接は、自分のことを人生の先輩方に聞いてもらえる素晴らしい機会だと思って、ハキハキ堂々と自信を持って臨んでください!きっといい結果に繋がるはずです! 頑張ってください。応援しています!    

2024.01.22

大学院生が神経リハビリテーション研究大会を再開しました!~健康科学研究科 森岡研究室

令和6年1月20-21日に信貴山観光ホテルにて、神経リハビリテーション研究大会が開催されました。この研究大会は、合宿形式でありコロナ期間を経て4年ぶりに再開し、今年で15回目を迎えることができました。 本年度は、ニューロリハビリテーション研究センターの教員と大学院博士課程・修士課程メンバー総勢28名が参加しました。また、大学院修了生の重藤隼人さん(10期生)と林田一輝さん(10期生)をお招きし、それぞれ現在進めている研究について紹介して頂きました。   森岡教授の開会の挨拶から始まり、修士課程2年の最終諮問会に向けた予演会と博士後期課程2年の中間発表会に向けた予演会、および上記修了生の研究紹介が行われ、様々な視点から質疑応答や意見交換が繰り広げられました。     修士課程2年は5名が発表を行い、研究内容に関する質問はもちろん、スライド構成やプレゼンテーション時の話し方といった聴講者に研究内容を伝えやすくするためのアドバイスが活発にされていました。博士課程2年は4名が発表を行い、データの丁寧な解析やスライドの表現方法に並々ならぬ努力を感じ、心惹かれる研究内容ばかりでした。また、修了生の方は、大学院で実践された研究を現在進行形で活用・応用しながら、臨床現場に還元する形で研究に取り組まれており、今後の大学院生が目指していくべき姿を見させていただき、身が引き締まる思いでした。     夕方には、5グループに分かれて、修士課程1年の研究計画に対するディスカッションが行われました。各グループともに、研究計画の内容はもちろんのこと、論点を整理した発表方法などに力を注いでおり、活発に議論が行われていました。     1日目終了後の夕食時、入浴時、懇親会においても、それぞれが研究に関する白熱した議論を継続し、また自分の将来の展望についての話し合いも活発に行われていました。2日目は現地解散となりましたが、畿央大学に戻り研究室で継続した議論を続けている院生の姿もありました。   森岡教授からは、研究に対して主体的な取り組みを行っていくことへの重要性が説明されました。     現状では、博士課程・修了生の方々の研究を深く理解して意見を述べることは困難でしたが、あの土俵に自分も立てるように成長していきたいと思いました。 最後になりましたが、このような機会を与えてくださった森岡教授をはじめとする研究センターの皆様、神経リハビリテーション研究大会の開催にご尽力頂きました関係者の方々に深く感謝を申し上げます。     畿央大学大学院 健康科学研究科 修士課程2年 三枝 信吾   【関連サイト】 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター    【関連記事】 神経リハビリテーション学研究室、京都大学との研究交流会を開催!~健康科学研究科 令和元年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成30年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成29年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成28年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成27年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成26年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成25年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成24年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成23年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成21年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会 平成20年度 畿央大学神経リハビリテーション研究大会

2024.01.10

脊髄小脳失調症患者の立位姿勢制御能改善に着眼した効果的な理学療法:症例報告~ニューロリハビリテーション研究センター

脊髄小脳変性症(SCD)は、小脳や脊髄の神経変性によって発生する運動失調を主症状とする進行性の疾患です。姿勢バランス障害は、SCDの主な症状の一つです。ライトタッチは姿勢の揺れを軽減するための広く知られた方法ですが、四肢に運動失調を持つSCD患者には適用されていませんでした。本学理学療法学科4年の岩佐しおりさん、摂南総合病院及び本学の博士後期課程の赤口諒さん、森岡周教授らの研究チームは、SCD患者の理学療法として体を壁に軽く接触させてリラックスした状態での静的立位保持を行い、その後、段階的に動的な姿勢バランス練習を導入することで、立位姿勢バランスと運動失調、日常生活動作(ADL)の改善に寄与したと報告しました。この研究結果は「Cureus」誌に「Changes in Standing Postural Control Ability in a Case of Spinocerebellar Ataxia Type 31 With Physical Therapy Focusing on the Center of Gravity Sway Variables and Lower Leg Muscle Activity」と題して掲載されました。   研究概要 脊髄小脳変性症(Spinocerebellar Degeneration:SCD)は、小脳や脊髄後索の運動失調を主要な症状とする進行性の疾患です。SCD患者は姿勢バランスの維持が困難であり、多くの症例で転倒が報告されています。姿勢の揺れを軽減する手段としてライトタッチが知られていますが、これは通常、指先で行われ、四肢の運動失調があるSCD患者では適切な感覚情報の取得が困難になることがありました。本学理学療法学科4年の岩佐しおりさん、摂南総合病院および本学の博士後期課程の赤口諒さん、森岡周教授らによる研究では、壁面を利用したライトタッチの理学療法を介して段階的に動的な姿勢バランスへの移行を図り、その結果、SCD患者の立位姿勢バランスの改善と運動失調、日常生活動作(ADL)の向上が見られました。これらの効果は姿勢動揺及び立位保持時の筋活動の分析を通じて検証されました。 本研究のポイント ■進行性の脊髄小脳変性症(SCD)患者でも、適切な段階的理学療法を実施することで姿勢バランスが改善されることが示されました。 ■上肢に運動失調を持つSCD患者にとって、壁面への軽いタッチを利用することが有効であることがわかりました。 ■安定した静的立位姿勢の維持が、過剰な筋活動の抑制に寄与し、それが動的な姿勢バランスの練習へとつながることが確認されました。 研究内容 対象となったのは、6年前にSCDと診断され、その後の転倒により右第5中足骨基部と左脛骨近位部を骨折し、理学療法を開始した60代の患者です。左右の上下肢に運動失調が見られ、特に左下肢の運動失調が顕著であり、立位と歩行の能力が著しく低下していましたが、何とか意図的に立つことが可能なレベルでした。理学療法の介入初期から中期にかけてはライトタッチを利用し、力を抜いて楽に立つ練習を行いました。静止立位が安定した後期には、随意的な重心移動と道具を用いた関節間協調運動の練習を実施しました。歩行練習も計画通りに実施されました。理学療法の進行は初期から最終まで4期に分けて行われ、各期間は1週間ずつ設定されました。各段階でADL、歩行能力、SARA(包括的な運動失調検査)、BBS(包括的な姿勢バランス検査)、重心動揺、筋電図などの検査・測定を図1に示す通り行いました。     図1 :病歴および理学療法の経過 上図:特異的な姿勢バランス練習介入開始までの現病歴、下図: 特異的な姿勢バランス練習の内容・経過   患者は歩行器を用いて自立歩行が可能な状態で退院しました。また、BBS(Berg Balance Scale:包括的バランス尺度)とSARA(Scale for the Assessment and Rating of Ataxia:運動失調評価のための尺度)も改善が見られました。初期から最終段階にかけて、姿勢動揺が軽減しました。動揺面積と動揺速度、特に前後動揺の高周波パワー値(前後HF)の減少が認められました(図2A, B参照)。初期では、右前脛骨筋(Tibialis Anterior:TA)の活動が顕著でした(図2C参照)。その後、右前脛骨筋の活動が減少し、ふくらはぎのヒラメ筋(Soleus:Sol)とTAの同時収縮指数は初期から中期に増加しましたが、中期から後期にかけては減少しました。交差的時間差相関分析の結果、左ヒラメ筋と前脛骨筋の同時収縮とSARAの間には時間差のない負の相関関係が見られました。   初期に右前脛骨筋の過剰な活動により姿勢が不安定でしたが、ライトタッチによる姿勢練習を導入し、本介入が進むにつれて姿勢の揺れや前脛骨筋とヒラメ筋の同時収縮指数が減少しました。これは健常幼児の発達過程に似た自動的な姿勢制御への移行を示唆しています。結果として、段階的な介入によって進行性SCD患者にも顕著な理学療法の効果が得られることが示唆されました。     図2:重心動揺および筋活動の経過   本研究の臨床的意義および今後の展開 進行性の脊髄小脳変性症(SCD)患者において、壁面への軽いタッチを用いることで、過度な筋肉の収縮を伴わずに安定した立位を維持する学習が可能であることが示されました。これは意図的な姿勢制御を減らすことに繋がり、結果としてより動的な姿勢バランスの練習が実施可能であることが確認されました。この結果は、戦略的かつ適切な理学療法を実施することで、進行性の脊髄小脳変性症の患者にも有効である可能性があることを示唆しています。 論文情報 Shiori Iwasa, Ryo Akaguchi, Hiroyuki Okuno, Koji Nakanishi, Kozo Ueta, Shu Morioka Changes in Standing Postural Control Ability in a Case of Spinocerebellar Ataxia Type 31 With Physical Therapy Focusing on the Center of Gravity Sway Variables and Lower Leg Muscle Activity Cureus, 2023 問合せ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学大学院健康科学研究科 センター長/教授 森岡 周 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp

2024.01.10

高齢者では「気持ちの年齢」が実年齢を超える場合、生活機能の低下と要介護リスクを増加させる可能性 :KAGUYAプロジェクト高齢者縦断調査より〜理学療法学科

個人の健康状態や将来の疾病リスクを反映する代理指標として主観的年齢(気持ちの年齢)が注目されており、将来の健康状態を評価するための生物心理社会的マーカー(Biopsychosocial Marker)として広く研究されています。主観的年齢や老化感(Self-perceptions of Aging)と疾患の発生との関係を調べた研究では、主観的年齢が高く、よりネガティブな老化感を有する者は、心臓疾患および脳卒中の発生リスクが高いことが示されており(Stephanら, 2021)、また死亡リスクとの関係を調べた縦断研究では、主観的年齢が高い人は、低い人よりも死亡率が高いことが報告されています(Ripponら, 2015)。 理学療法学科の高取克彦 教授、松本大輔 准教授らは、KAGUYAプロジェクト高齢者縦断調査にて奈良県A町在住の高齢者を対象に主観的年齢と高次生活機能(買い物、公共交通機関の利用などレベルの高い生活機能)および新規要介護認定の発生との関係を明らかにするために3年間の追跡調査を実施しました。結果として、地域在住の一般高齢者において主観的な年齢が実年齢を超える者は、将来の高次生活機能を低下させ、要介護リスクを増加させる可能性があることが分かりました。この研究内容は日本老年医学会雑誌に掲載されました。 研究概要 奈良県A町の地域在住高齢者を対象に郵送式調査を行い、3年間追跡調査が可能であった2,323名を分析対象としました。主観的年齢の評価は「気持ちの年齢についてお答えください」という問いに対して「年相応」「実際の年齢より若い」「実際の年齢より上である」の選択肢を設定しました。その他の評価には、高次生活機能(老研式活動能力指標および JST 版活動能力指標)、運動定着(週1回以上の運動実施)などを聴取し、追跡調査時にはこれらに加え、対象者の新規要介護認定の発生状況についても調査しました。 その結果、調査開始時において「実際の年齢より上」と感じている者は高次生活機能、一般性自己効力感(物事をやり遂げる自信)が有意に低く、他群に比較して運動が習慣化している者が少ない結果となりました。 また追跡調査時に「実際の年齢より上である」と感じている者は他群に比較して新規要介護発生が多く、反対に「実際の年齢より若い」と感じている者では少ないことが分かりました。さらに新規要介護認定を従属変数としたロジスティック回帰分析の結果で は、他の関連因子を調整しても「実際の年齢より上」と感じることが独立したリスク因子であることが明らかとなりました(OR=3.33,95%CI: 1.02~10.94,p<0.05)。 本研究のポイント ■地域高齢者の大規模コホートを3年間の前向きに調査し、調査開始時の主観的年齢と追跡調査時の高次生活機能および新規要介護認定との関係性を明らかにした。 ■調査開始時において「実際の年齢より上」と感じている者は 高次生活機能、一般性自己効力感が有意に低く、他群に比較して運動が習慣化している者が少なかった。 ■ 追跡調査時に「実際の年齢より上である」と感じている者は他群に比較して新規要介護発生が多く、反対に「実際の年齢より若い」と感じている者では少なかった。(図1) 図1: 主観的年齢と高次生活機能との関係   ■年齢・性別など関連因子を調整しても「実際の年齢より上」と感じることが要介護状態発生の独立したリスク因子であることが明らかとなりました。(図2) 図2:主観的年齢と新規要介護発生リスクとの関係   本研究の意義 本研究は本邦で初めて地域高齢者の主観的年齢と新規要介護発生との関係を縦断的に調査したものになります。欧米での研究においては要介護認定という指標が存在しないため、日本における介護予防的な視点とはやや異なります。したがって日本人の高齢者を対象とした本研究の結果は、主観的年齢を評価することの重要性と、新たな心理社会的アプローチを考える上での一助になるものと考えられます。 論文情報 高取克彦,松本大輔・他:地域在住高齢者における主観的年齢と高次生活機能および新規要介護認定との関係-KAGUYAプロジェクト高齢者縦断調査より-. 日本老年医学会雑誌60巻4号(2023:10) 問合せ先 畿央大学健康科学部理学療法学科 教授 高取 克彦 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: k.takatori@kio.ac.jp 地域リハビリテーション研究室ホームページ

2024.01.04

「理学療法学科1回生×4回生交流会」を開催しました!

2023年12月22日(金)に低回生からキャリア形成を図る新たな機会を創出することを目的に、「理学療法学科1回生×4回生交流会」を開催し、12名の1回生と就職活動を終えた5名の4回生が参加しました。         交流会では、最初にキャリアセンターの学科担当から理学療法学科の就職活動について説明。面接でよく聞かれる3大質問(自己PR、学生時代に力を注いだこと、志望動機)についてもお話しし、その後1回生と4回生のグループに分かれて交流しました。   1回生への事前アンケートでは、就職活動全般の話が聞きたい、公的な病院へ進路決定した先輩の話が聞きたい、スポーツ分野、地域リハビリテーションに関心があるなど様々な声が寄せられました。 それらに応えるべく、それぞれの軸をもって就職活動を進めてきた4回生が、1回生のために今までの経験を伝えられるよう準備し参加してくれました。             4回生からは、就職活動を意識して行動し始めた時期や就職先を決めたポイント、またそれぞれの就職活動の軸などの話がありました。さらに実際に資格取得に向けて独学で勉強してきた参考書を紹介したり、就職活動の軸となるきっかけとなったゼミ活動についても紹介したり、自身の経験をもとに少しでも1回生の参考になればと語ってくれました。 最初は緊張した様子の1回生も、先輩たちのリードもあり和やかな雰囲気で交流を深めることができました。   1回生の中には、何かやりたいとは思うけど行動できないまま、今になっていると話す学生も。就職活動だけでなく、アルバイトやサークルの話などを聞くうちに、その場で調べる姿もみられました。                 1回生は入学から約9か月が経ち学生生活にも慣れてきましたが、学業やアルバイト・サークルなど日々目の前のことに取り組むのに精いっぱいになっているのではないでしょうか。そんな中でも、将来を考える機会を持つことはとても大事になります。 また就職活動の時期になって、もっと色々なことをやっとけばよかったと後悔する学生も少なくありません。 この機会をきっかけに、あっという間に過ぎていく4年間を少しでも有意義で充実したものにしてもらいたいと思います。   協力いただいた4回生の皆さん、ありがとうございました!

2023.12.28

振動を用いた接触タイミング知覚生起が脳卒中後上肢機能に及ぼす影響:症例報告~ニューロリハビリテーション研究センター

脳卒中後の麻痺した手指の感覚運動機能障害に対するリハビリテーションとして、視覚刺激、電気刺激、聴覚刺激が使用されていますが、これらは物品を操作する際に必要な手指と物品との間の摩擦(動摩擦)情報をリアルタイムにフィードバックすることはできません。本学 理学療法学科4年生 淡路彩夏氏、岸和田リハビリテーション病院及び本学客員研究員 渕上健氏、森岡周教授らは、感覚運動障害を持ち回復が停滞している脳卒中後の症例に対し、動摩擦情報をリアルタイムにフィードバック可能な新しいリハビリテーション装置を使用して介入を行い、その有効性を報告しました。この研究成果は、「Cureus」誌において「Effects of Vibration-Based Generation of Timing of Tactile Perception on Upper Limb Function After Stroke: A Case Study」として掲載されています。 研究概要 脳卒中後の感覚運動機能障害に対するリハビリテーションとして、視覚刺激や電気刺激、聴覚刺激を用いることが紹介されています。しかし、手指での物体の把持・操作においては、手指と物品との摩擦(動摩擦)情報が重要になります。本学理学療法学科4回生 淡路彩夏氏、岸和田リハビリテーション病院および本学の客員研究員である渕上健氏、そして 森岡周教授らは、脳卒中後の感覚運動障害により麻痺側上肢機能の回復が停滞している患者に対して、動摩擦情報をリアルタイムでフィードバックできるウェアラブル装置を用いたリハビリテーション介入を実施し、手の感覚運動機能障害の改善効果を検証しました。 本研究のポイント ■ 脳卒中後の感覚運動機能障害により、麻痺側上肢機能の回復が遅延している症例を対象としました。 ■ リハビリテーション介入に、動摩擦情報をリアルタイムでフィードバックできるウェアラブル装置を使用しました。 ■ 停滞していた麻痺側上肢機能が回復し、物品操作時の過剰なつまみ動作や物品落下頻度の減少が確認されました。 研究内容 患者は70歳代の男性で、出血性脳梗塞による左上下肢麻痺と診断され、発症後20日目にリハビリテーション病院に転院しました。転院後、毎日2時間以上のリハビリテーションを1ヵ月実施し、Fugl-Meyer Assessment Upper Extremity(FMA-UE)は51/66点、Box and Block Test(BBT)は20個、9-Hole Peg Test(9-HPT)は86.6秒まで回復しましたが、上肢の表在感覚と深部感覚に障害を認め、麻痺の回復はその時点で停滞し、依然として物体操作時に物体の落下が生じていました。 そこで、動摩擦情報をリアルタイムでフィードバックできるウェアラブル装置を介入に取り入れました。この装置は左手指に取り付けた触覚センサーで左手指の触覚情報を取得し、その情報を振動情報に変換し、左鎖骨遠位端に装着した振動子から伝達する仕組みになります(図1-A)。9-HPT(図1-B)を毎日5回、計15日間実施し、そのうち6日目から10日目にウェアラブル装置を装着しました。     図(A)ウェアラブル装置はセンサーを麻痺側人差し指に装着し、物品に触れた際の触覚情報を振動に変換し、鎖骨に装着した振動子から伝達します。(B)9-Hole Peg Test(9-HPT)は皿からペグを9つの穴に入れ、再び皿に戻すまでの所要時間を計測します。ペグをテーブルに落とした場合はエラーとして始めからやり直しました。介入プロトコルは1〜5日目と11〜15日目はウェアラブル装置を装着せずに9-HPTを毎日5回実施し、6〜10日目はウェアラブル装置を装着して9-HPTを毎日5回実施しました。   評価はFMA-UE、BBT、感覚評価とし、15日間の前後に実施しました。また、運動主体感の変化を捉えました。さらに、5日間ごとの9-Hole Peg Test(9-HPT)のエラー数(ペグをテーブルに落下させた回数)と所要時間を算出し、それらの関係をクロスラグ相関分析にて確認しました。 介入による不快感や重大な有害事象は示しませんでした。FMA-UEは51/66点から61/66点となり、BBTは20個から23個に増えましたが、感覚機能の変化ありませんでした。ウェアラブル装置を取り入れていた6〜10日目の期間で「手指の感覚がわかった」という発言が出現し、その後の11〜15日目の期間にはウェアラブル装置がないにも関わらず「自分の動きの感覚がわかり、(物体を)見なくてもできるようになった」という内省が聞かれました。また、運動主体感の指標からも改善していることが確認されました。15日間における9-HPTのエラー数と所要時間について、どちらも時間経過とともに改善し、物品操作時の過剰なつまみ動作や物品落下頻度も減少しました。またクロスラグ相関分析から、エラー数が減少した後に所要時間が減少するという時間差の関係が確認されました。 これらの結果から、脳卒中後の感覚運動障害を有する上肢運動機能障害に対して、動摩擦情報をリアルタイムでフィードバックできるウェアラブル装置を取り入れたリハビリテーション介入が有効である可能性が示唆されました。 本研究の臨床的意義および今後の展開 脳卒中後、感覚運動機能障害により上肢運動機能の回復が停滞している患者のリハビリテーションに、動摩擦情報をリアルタイムでフィードバックできるウェアラブル装置を使用しました。その結果、それまで停滞していた上肢運動機能の回復が確認でき、物品把持に伴う過剰なつまみ動作と物品の落下頻度の両方が減少しました。これにより、動摩擦情報による知覚生成を用いたリハビリテーション介入が、脳卒中後の手指の感覚運動障害に対する新しい治療戦略となる可能性が見つかりました。 論文情報 Ayaka Awaji, Takeshi Fuchigami, Rento Ogata, Shu Morioka Effects of Vibration-Based Generation of Timing of Tactile Perception on Upper Limb Function After Stroke: A Case Study Cureus, 2023 問合せ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学大学院健康科学研究科 センター長/教授 森岡 周 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp

2023.12.26

外傷性脳損傷後の両眼性複視患者に対する眼球運動訓練と視線分析:症例報告~ニューロリハビリテーション研究センター

外傷性脳損傷後には両眼性複視を含む眼球運動障害を合併することが多いとされています。これらの障害は転倒による骨折の可能性を高め、日常生活活動や生活の質の回復に悪影響を及ぼします。特に複視症状を呈した患者の治療経過をまとめた報告はほとんどありません。岸和田リハビリテーション病院 中村 兼張 氏、本学客員研究員 渕上 健 氏、本学 森岡 周 教授らは、外傷性脳損傷後に両眼性複視を呈した患者に対して眼球運動訓練を実施し、その治療経過をまとめました。この研究成果は、Journal of Medical Case Reports誌(Eye movement training and gaze analysis for a patient with binocular diplopia after traumatic brain injury: a case report)に掲載されています。 研究概要 外傷性脳損傷患者の約90%が両眼性複視を含む眼球運動障害を発症すると報告されています。両眼性複視とは、1つの物体が2つの物体に知覚される状態であり、左右の眼球の視軸のズレによって引き起こされます。複視を含む両眼視機能の障害は、転倒による骨折の可能性を高め、運動能力や日常生活動作、QOLの回復に悪影響を及ぼします。複視に関連する輻輳、追視、およびサッカードに関する眼球運動訓練は既に臨床現場で導入されており、治療効果が報告されています。しかし、これまでの研究では、輻輳や近視、眼球運動障害に焦点が当てられることが多く、専門機器で測定できる複視症状に関する亜急性期からの長期的な追跡調査報告はほとんどありません。岸和田リハビリテーション病院の 中村 兼張 氏、本学 客員研究員 渕上 健 氏、本学 森岡 周 教授らは、両眼性複視を呈した患者に対して眼球運動訓練を実施し、眼球運動機能、複視症状のみでなく、視線推移の評価も加えて経過を追跡しました。 本研究のポイント ■ 両眼性複視に対する眼球運動訓練の治療経過を追跡した。 ■ 効果判定には、眼球運動機能と複視症状、そして視線推移を評価した。 ■ 治療効果が確認されるとともに、障害側だけでなく非障害側への訓練の必要性が示唆された。 研究内容 患者は30代男性で、外傷性脳損傷後に右眼球の外転方向への運動機能低下と両眼性複視症状を呈していました。運動麻痺や感覚障害、高次脳機能障害は認めませんでした。毎日2回、40分間の眼球運動訓練を行い、これを4週間継続しました。眼球運動訓練の内容は、セラピストがゆっくりまたは素早く右側に動かしたレーザーポインターを追視させること、右眼球を外転方向へ最大に動かし保持させること、@ATTENTION(クレアクト社製)に搭載された機能で点滅するターゲットを追視させることでした。 治療経過は、右眼球の外転方向への運動距離、正中からの複視出現角度、Holmesの複視質問票を用いて追跡しました。さらに、@ATTENTIONに搭載されている視線推移も計測しました。   右眼球の外転距離と複視出現角度(左図)、視線推移(右図)、視線座標の誤差ともに改善し、複視質問票の点数も介入前の76点から、2週後に26点、4週後に12点と改善を認めました。     左図:右眼球外転距離と複視出現角度の介入前、2週後、4週後の結果 右眼球外転距離(A)は介入前と比べて、2週後と4週後の距離が増加していました。複視出現角度(B)は介入前から2週後、4週後と経過する中で、出現角度が大きくなっていることから、複視が出現しにくくなっていることがわかりました。 右図:@ATTENTIONによる視線推移評価の結果 経過とともに視線推移のばらつきが減少していることが確認できました。   これらの結果から、眼球運動訓練を行うことで、障害されていた右眼球外転運動や複視が改善し、視線も安定することが確認できました。また、4週後には障害側の的と視線との誤差よりも、反対側の的と視線との誤差が大きくなっていたことから、障害側だけでなく、非障害側への眼球運動訓練の必要性が示唆されました。 本研究の臨床的意義および今後の展開 両眼性複視に対する眼球運動訓練の経過を追跡し、その有効性が認められました。さらに、視線推移分析から、障害側への眼球運動訓練だけでなく、非障害側への眼球運動訓練も必要であることが示唆されました。今後は、症例数を増やし、前向き研究デザインで効果を検証していく必要があります。 論文情報 Kaneharu Nakamura, Takeshi Fuchigami, Shu Morioka Eye movement training and gaze analysis for a patient with binocular diplopia after traumatic brain injury: a case report. Journal of Medical Case Reports, 2023 問合せ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学大学院健康科学研究科 センター長/教授 森岡 周 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp

2023.12.24

理学療法士としての目覚め~理学療法学科 第10回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」

最前線で活躍する卒業生が講演! 第10回テーマは「理学療法士としての目覚め」   理学療法学科では昨年度から新たに「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催しています。 リーダーシップをもった次世代の理学療法士育成を目的にし、臨床現場はもちろん、スポーツ現場や地域リハ、教育機関など幅広い分野の第一線で活躍する卒業生がその魅力や想いを後輩のためだけに語ります。在学生にとっては入学後早期から職業理解を深め、自らのキャリアを考えることやモチベーション向上へとつなげる絶好の機会になります。 他大学に先駆けて理学療法学科を開設した畿央大学にしかできない先進的な取り組みです。 今年度は、第7回の佐藤 秀幸さん(4期生/甲南医療センター)、第8回田津原 佑介さん(3期生/貴志川リハビリテーション病院)第9回は木村 圭佑さん(7期生/(株)アールイーコンセプト 事業部長)に続き、今年度4回目となる第10回は小森 清伸さん(7期生/堺市立総合医療センター)をお招きし、「理学療法士としての目覚め」をテーマに講演いただきました。小森さんは卒業後、理学療法士として堺市立総合医療センターに就職し、呼吸器病棟、外科・消化器内科病棟での経験を積み現在はICU(集中治療室)・HCU(高度治療室)で勤務しています。     今回の講演テーマはこれまでの卒業生とは異なり「理学療法士としての目覚め」というテーマでの講演でした。その為、小森さん自身がこれまでのキャリアを振り返り、学外実習や臨床現場でのターニングポイントとなっただけでなく、学生時代の失敗や後悔といった部分にまで触れていただき、オープンに語っていただきました。 理学療法士としてのキャリアについて聞くだけでなく、学生時代の経験談も踏まえて語る小森さんのお話は、参加した学生にとっても今受けている授業の内容や意味について改めて見つめ直す機会となったのではないでしょうか。     講演後の質疑応答では、どの学年の学生も参加していましたので、各々が今感じることについて疑問を投げかけている姿が多くみられました。     小森さんも壇上から降りて学生の座る席にまで来ていただき、学生の疑問一つ一つに真正面から向き合っていただきました。先輩からの話を聞くだけでなく、ここまで距離感近く話せる機会も学生にとっては非常に貴重な機会だったのではないでしょうか。   小森さん、在学生の為に時間を割いていただきありがとうございました。   小森さんから後輩の皆さんへのメッセージ セミナーに参加してくださった学生の皆さん、ありがとうございました。 今回の私の話を聞いて、少しでも将来の不安の軽減材料となってくれればと思います。セミナーでもお話させていただいたように、人それぞれその時その時のターニングポイントが存在すると思います。人から与えられるもの、自分の意思で思い立つもの、いろいろあります。それは私生活でも仕事でも、同様に訪れているものだと思います。そのターニングポイントを自分の糧とできるように日々少しでも意識してみてはどうでしょうか? 仕事も人生も楽しんだもん勝ち!なら、少しでも楽しめるように自分を動かしていきましょう!     昨年度からスタートしたやさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナーも今年度は今回が最終回、次回は新年度になります。これからも畿央生に向けて卒業生の講演が続いていきますので、是非ご参加ください!   【関連リンク】 理学療法学科 生活期リハビリテーションにおける理学療法士の役割と働き方~理学療法学科 第9回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 回復期リハビリテ−ション病棟で勤務する理学療法士の魅力~理学療法学科 第8回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 急性期病院で勤務する理学療法士の魅力~理学療法学科 第7回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 「臨床・教育・研究」が揃ったスポーツ理学療法士の魅力~理学療法学科 第5回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 女性理学療法士が活躍できる場所~理学療法学科 第4回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 大学病院で働くということ~理学療法学科 第2回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催 第1回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科

2023.12.22

【開学20周年】12/3(日)理学療法学科記念講演「PTの歩き方~PTが輝けるNew Spotを見つける旅」を開催しました。

  2023年12月3日(日)、畿央大学開学20周年記念事業 理学療法学科講演会「PTの歩き方~PTが輝けるNew Spotを見つける旅~」が開催され、1期生から17期生、教職員あわせて80名近くの参加をいただきました。理学療法学科では、医療や介護の現場以外での理学療法士の多様な働き方を知り、「臨床力以外の武器」を持つことを考える講演会を企画しました。臨床以外でも活躍の場を広げている5人の卒業生を講師にお招きし、一般的なセミナーではなかなか踏み込まない深いところまで熱く語っていただきました。 ※PTはPhysical Therapistの略で、理学療法士のことです。  第一部:講演会 P201教室で、庄本康治学科長のご挨拶からスタート。10年度、20年後、30年後…社会はどのように変化するのか、その時我々は何をすべきなのか、その変化に対応するためにはどのような武器を持つべきなのかをお話しいただきました。     「PTのこれから」(司会) 中村 潤二氏(1期生/西大和リハビリテーション病院) 理学療法学科卒業後は臨床と研究を両立しながら大学院に進学し、博士後期課程修了後も大学院の客員准教授と臨床や研究で本学と何かとつながりの深い中村さん。理学療法士が置かれている現状と今後の推測される状況をデータで示し、PTが開拓していくべき分野について説明していただきました。       「ウィメンズヘルス分野で起業して」 吉田 李沙氏(1期生/salon Fluffy代表) ご自身の出産・育児の経験から産前産後のケアに興味を持ったものの、奈良県には専門的に行っている施設がなく、最終的には吉田さんが起業するにいたった経緯(本学の松本大輔先生や梶原由布先生に相談したことがきっかけ)や、産婦人科クリニックと提携したリハ施設での骨盤底リハなど、具体的な業務内容も提示いただきました。自ら積極的に動き、仕掛けていく姿勢など、女性の健康支援や起業について多くの示唆をいただきました。       「海外で働くということ」 上野 友也氏(2期生/サンライズジャパン病院) 日本型の病院をまるごと輸出する「アウトバウンド型」の医療輸出として、カンボジアでサンライズジャパン病院の立ち上げに携わった上野さん。「新しいことに触れる機会を大切にし、積極的に挑戦すること、医療人であることに誇りを持ちながら、常に自分を成長させること」というメッセージをいただきました。       「自分らしく働く」 中田耕平氏(4期生/株式会社P5代表、津市議会議員) 起業して訪問リハビリテーションを実施しながら、三重県津市議会議員としても活躍中の中田さん。車で毎日スーツとユニフォームを着替えながら、臨床と議会を両立されています。もともと議員をめざしていたわけではなく、自分がやりたいことを追求していくうちに議員という道が拓けたそうです。「業務内容」「起業するため、政治家になるためにやるべきこと」「自分らしさを発揮することの大切さ」について語っていただきました。       「プロダクト開発に携わる魅力と課題」 吉村 和也氏(5期生/株式会社エクサウィザーズ→株式会社キズナ) 大学卒業後は京都大学大学院に進み、厚生労働省を経て医療コンサルティング、そしてAI事業会社へとステップアップしてきた吉村さん。講演の数日前に今度は福祉ベンチャー企業にフィールドを映されたそうで、参加者を驚かせました。新しいアイデアでより多くの患者さんや利用者さん、ひいては社会を変えるチャンスがあるサービス開発のやりがいやロマン、開発の具体的な内容やプロダクト開発についてご講演いただきました。また、サービス開発をめざしたい人へのメッセージもいただきました。       「プロチームに関わるトレーナーとして」 榊 彰裕 先生(8期生/セレッソ大阪フィジオセラピスト) セレッソ大阪トップチームをサポートしている榊さんはシーズン中で来学がかなわなかったため、ビデオメッセージをいただきました。プロチームのトレーナーに就任された経緯をご講演いただき、そのご経験から行動をすることの大切さをメッセージとしていただきました。     家族連れでも参加しやすいようにキッズルームを準備してZoomで中継。「周りに気を遣うことなく参加しやすかった」という声も上がっていました。   第二部:懇親会 講演会後には懇親会を行いました。Apple Watchやタブレットなどが当たるビンゴゲームで盛り上がり、卒業生、教職員と楽しく交流を深める機会となりました。新型コロナウイルスの影響で、長らくこのような対面での開催が困難でしたが、改めて、顔を合わせ、話すことの楽しみを再認識することができました。                                   卒業生の皆さんが歩んできた道が、今の理学療法学科をつくってきました。今後も定期的に同窓会と連携した講演会も企画していきますので、いつでも戻ってきてください!   【関連リンク】 畿央大学開学20周年特設サイト

1 9 10 11 12 13 112