2016年の理学療法学科の新着情報一覧
2016.11.28
第9回日本運動器疼痛学会で大学院生5名および教員が発表!~健康科学研究科
第9回 日本運動器疼痛学会(東京)で大住倫弘特任助教、今井さん(博士後期課程)、片山さん(博士後期課程)、西勇樹さん(修士課程)、西祐樹さん(修士課程)、私(重藤隼人 修士課程)が発表して参りました。教育研修講演では森岡周教授が「慢性痛の脳内メカニズム」というテーマで、慢性痛の病態を前頭葉・頭頂葉の2点に着目し、研究室のメンバーの研究成果も踏まえてとてもわかりやすく説明していただきました。今回の学会では、特別講演で衆議院議員の野田聖子さんに「一億総活躍のための痛み対策」と題して、我が国における慢性疼痛に対する政治活動についてお話していただきました。講演では野田さん自身の疼痛体験も踏まえながら一億総活躍社会のために日本国民、特に高齢者の痛みを減らして健康寿命の延伸を図っていくことの重要性を述べられていました。日本における政治活動としては慢性疼痛に対する議員連盟が2年前に発足し、慢性疼痛という言葉が「ニッポン一億総活躍プラン」の閣議決定の文章に含まれるところまで活動が進んでおり、法律になるまではまだ時間はかかるものの徐々に政治活動においても慢性疼痛に対する取り組みが進んでいる現状を知りました。講演の最後に野田さんから慢性疼痛の治療・研究に取り組んでいる方々からのエビデンスの強い情報を提供していただきたいというメッセージをいただき、今後の研究活動を通して少しでも貢献したいという思いになりました。 我々の演題名は以下であり、いずれも様々な意見をいただき多くの議論ができたと感じております。 <ポスターセッション> 大住倫弘「運動恐怖が運動実行プロセスを修飾する-運動学的解析を用いて-」 今井亮太「橈骨遠位端骨折術後に腱振動刺激による運動錯覚を惹起させた時の脳活動-脳波を用いた検討-」 西勇樹「疼痛刺激による交感神経活動の時間的変動と内受容感覚との関係について」 <一般演題> 片山脩「感覚-運動の不一致による異常感覚および機能的連関-脳波を用いた検討」 西祐樹「痛み関連回避行動と人格特性の関連性」 重藤隼人「徒手牽引が有する鎮痛効果に関連する因子の検討」 近年は慢性疼痛に対する心理面に着目した講演内容が多い印象がありましたが、今回の学会では整形外科医の方から運動器の疼痛を解剖学や運動学の観点から介入した内容も含まれていたことが印象的でした。解剖学、運動学、神経生理学、心理面や社会的背景など様々な観点から痛みを捉えていく必要性をあらためて感じた学会でした。 研究室の痛み研究メンバーも研究内容は多岐に渡っているので、幅広い観点から研究活動に取り組み、私たちの研究が一人でも多くの方の痛みを解決することにつながり、エビデンスの強い情報を提供できるように、今後も研究室の仲間と協力しながら日々努力していきたいと思います。 畿央大学大学院 健康科学研究科 修士課程 重藤隼人
2016.11.18
就活レポート ~就職活動の現場から~ No.386(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第386弾! 理学療法学科11期生(17卒) 南 好美さん 平成記念病院 勤務 【その病院に決めた理由】 きっかけは、畿央大学内での病院説明会です。元々名前は知っていたのですが、説明会を聞いた際に急性期から回復期病棟まであり、術後から在宅まで患者様にリハビリを行えること、人員・環境ともに整っており自分の興味のある分野が学べることが印象に残りました。その後に病院見学やサイト、配布資料から、在宅リハビリや介護予防活動も行っていることを知り、ここに就職したいと思うようになりました。 【就職活動を振り返って】 私は元々別の病院を第一志望にしていたのですが、不採用になったのでまた一から就職活動を行うことになりました。その際に、キャリアセンターの岡田さんと何度も相談したおかげで、次の行動へとすぐ移すことができました。色々と悩みましたが、地元である奈良で働きたい、人員・環境の整った病院で働きたいという気持ちがあり、今の病院に決めました。 【就職活動でPRしたこと】 私は「地域医療に興味があること」をPRしました。履歴書の卒業研究や志望動機の項目において地域医療について触れていたので、面接でもそのことについて詳しく尋ねられました。あとは、最初の採用面接では「上手く答えよう」と必死になり顔が強張ってしまったので、二度目は無理に自分を作ろうとせずなるべく自然体で受け答えするように心掛けました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 履歴書の書き方から面接練習まで何から何まで岡田さんのお世話になりました。面接練習に関しては、所作から受け答えまで全て細かく指導していただけるので、自分の苦手な所が分かります。一度不採用になってからは何度も相談に乗ってくださり、その度に不安になり落ち込んでいる私に対して「自信を持って」と励ましていただきました。そのおかげで、当日の採用面接では面接官の目を見てはきはきと答えることができたと思います。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 早く病院を決めて就職活動を終えたいという気持ちになると思いますが、自分が本当にしたいこと、行きたいところをじっくりと考えてから行動に移すべきだと思います。また、そのためにも夏休みの間に気になる病院は出来る限り見学に行った方が良いです。病院見学に行くとその病院への印象が大きく変わることもあります。卒業試験や国家試験の勉強もあるため、中々忙しいですが、妥協せずキャリアセンターの方々や周囲の人々と相談してじっくりと考え、行動してください。辛いこともありますが就職活動はいつか終わります。頑張ってください!
2016.11.17
平成28年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生によるレポート
2016年11月4日(金)、5日(土)に開催された理学療法学科卒業研究発表会。参加した4回生と3回生からレポートが届きました! 4回生から見た卒業研究発表会 理学療法学科4回生、高取ゼミの井上です。卒業研究についてブログを書かせていただきます。 【卒業研究発表会当日までの流れ】 理学療法学科では、3回生の前期にある「理学療法研究法」という授業で「自分の研究したいテーマと合致するゼミ」や「好きな教員のゼミ」また「教員方のプレゼンの印象」などで希望するゼミを選択し配属されていきます。 そして、3回生の後期から本格的にゼミ活動(理学療法研究法)が始まります。 卒業研究の準備段階として研究のテーマを決めるため興味のあることについて調べ、それに関する様々な先行研究の資料や文献を探し知識を集めます。私の所属する高取ゼミは毎年【地域リハビリテーション】に関する研究を行っているので、私たちが決めたテーマに沿って介護予防教室に参加している方々に私たちが直接、測定や調査をして、それらのデータからテーマに沿った考察を行っていきます。 私たちのゼミは大半の多くのゼミとは異なり自分で被験者を募ったりすることはなく考察のする時間やデータの解析の時間が多く取れるので、焦ることはあまりなく進めていくことができましたが、途中考えがまとまらず進行が停止したこともありました。そんな時に担当教員の高取先生に助けてもらうことが多かったです。 これらのことを踏まえて、後輩へアドバイスとして、「できることは早くに研究に取りかかり、わからないことはまずは同じゼミ生に相談をして、それでもわからなかったら担当教員に聞き早めに問題解決していくこと」です!! 【発表会当日】 平成28年11月4日(金)~5日(土)の2日間にかけて、48演題の卒業研究発表会が行われました。興味深いものや内容がとても分かりやすいもの、中には内容が難しいものもあったりしましたが最後の最後まで有意義な発表会になったと感じます。 このように有意義な卒業研究発表会になったのは、協力してくださった教員方や研究をできる環境を提供してくださる大学、そして研究に対する学生の熱い思いが現れた結果だと思います。 私たちは【ロコモ度テストにおける自己身体能力の認知誤差の要因】という演題で発表させていただきました。研究していくうちに研究テーマに愛情をもって取り組むことができた上に卒業研究のトリをさせていただきました。トリのプレッシャーを勝手に感じてしまい緊張が伝わってしまうような発表になりましたがそれもとても良い経験になりました。 発表を終えた後は、ゼミの学生と教員で打ち上げをすることが多く私が所属している高取ゼミは大学付近のお鍋屋さんで飲み会を行い、少しの反省と褒め合い合戦ととても楽しく有意義な時間を過ごすことができました。 卒業研究は1年間の活動で終えますがその経験や結果はこれからもずっと残るものです。この経験を今後も生かしていき他者の人生の中での自分の役割を見つけていきたいと思います。 3回生から見た卒業研究発表会 3年生の井本です!卒業研究発表会について簡単に書かせていただきます! 1、2回生の時は発表を聞いても分からないことだらけだったのですが、今回はようやく授業などで知識が増えたことで、以前よりは理解できることが増えたように思います。質問しようと思っていたのですが、それでも難しい内容が続き、研究内容を理解することに精一杯でした。 発表は7分と短い時間ではありましたが、どの先輩方も堂々と発表し、分かりやすくまとめており、とても聞きやすかった印象でした。本学の先生は有名な方ばかりなので鋭い質問が多く、それでも、先輩方は質問の意図を理解し、きっちりと質問に答えていました。 そんな先輩方の発表を聞いてカッコイイなと思った反面、来年には自分たち発表すると思うと全然想像できません。。。来年僕たちの番なのでいい発表ができるよう頑張ろうと思います!! 【関連記事】 平成28年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート
2016.11.16
平成28年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート
2016年11月4日(金)、5日(土)の2日間、48演題の研究発表が行なわれました。 テーマは脳科学、循環系、動物実験による基礎研究、物理療法、バイオメカニクス、コミュニケーション、子ども・妊産婦・高齢者への調査などに加え、今年は一人の患者さんに対し治療プログラムを検討し、実際の治療効果を検討したケーススタディもあり、理学療法をさまざまな角度から考えぬいた内容がつまった発表ばかりでした。 すべての学生が原稿をもたず、前を向いて堂々と発表していたのが印象的で、必死に練習したのが伝わってきました。 学生にとって1演題につき7分の発表と3分の質疑応答という10分間はとても長く、短く感じたのではないでしょうか? 教員としても、練習の成果をうまくだせるか心配で、こちらも緊張してしまいます。。。 特に質疑応答では、学生への質問が白熱して、教員同士のディスカッションになることもあります。教員同士が研究について議論している姿を見ることは学生にとっても、若手教員にとっても刺激的で、研究に対する想い、考え方を改めて知ることができました。 発表でうまくできた、またできなかった学生もいたかもしれませんが、今回の卒業研究を通して、物事を客観的に捉え、深く突き詰めていくことを経験し、患者さんをよりよくするために努力するマインド「All for Patients」がさらに育ったのではないかと思います。 「選ばれる理学療法士」になり続けるための土台として、本学の学びがあればうれしい限りです。 卒業研究が終わったと思ったら、すぐさま国家試験対策が始まります。 今年も国家試験100%合格を目指して、みなさん猛勉強!ファイト! 理学療法学科 助教 松本大輔 今年も15のゼミから48演題の発表がありました。動物実験による基礎研究から症例検討まで、様々な領域での研究がなされており、自分が行った研究と違う分野の研究発表は少し難しく感じた学生もいたのではないかと思います。しかしながら、自分とは異なる視点を持った発表を聞いたり、また質疑応答を行う中で、自身の行った研究に対する理解がより深まったり、新たな可能性に気付くこともできたのではないでしょうか。 自分でテーマを見つけ、それを検証していく過程はとても大変だったと思いますが、その苦労の分だけ内容の濃い、素晴らしい発表ばかりでした。今回の卒業研究が、臨床で働くなかで何事にも疑問を持ち、それに対する仮説を立て、検証していくプロセスを踏むための第一歩となれば幸いです。そして、その成果を患者さんや社会に還元できる理学療法士になって下さい。 卒業研究の次は、休む間もなく国家試験の対策が待っています。春からそれぞれの道を歩めるよう、全員合格をめざして頑張って下さい!! 理学療法学科 助教 梶原 由布
2016.11.08
就活レポート ~就職活動の現場から~ No.383(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第383弾! 理学療法学科11期生(17卒) H.Mさん 病院 勤務 【その病院に決めた理由】 知ったきっかけは、キャリアの先生方との面談の時でした。内定した病院は、急性期から回復期まであり、整形や脳血管障害などあらゆる疾患を診ることができる病院です。私は身体面だけでなく、精神面でも元気になってもらえることができればと考えています。そのため知識・技術だけでなくコミュニケーション技術も身に付けることも必要であると感じています。また、病院見学に行かせていただいたときに、職場はとても活気があり、職員同士の仲がいいなどの職場環境の良さ、新人教育が整っていること、職場のセラピストの方の話を聞いて、実際に働いている方の考えを知ることができ就職したいという思いが強くなりました。 【就活活動を振り返って】 私の周りは動き出すのがとても早く、8月で何人か就活が終わったなどの話を聞いて、気持ちに焦りが出ていました。しかし、どの病院があるのか全く分からなかったので、キャリアの先生方や理学の先生に話を聞いたりして病院を探していました。内定した病院はキャリアの先生から教えていただいた病院で、実際に病院見学に行かせていただくと、職場の環境等を知ることができ、私がここで働きたいという気持ちが強くなりました。病院見学に行っていなかったら、職場の雰囲気に触れることがなく、決めることができなかったと思います。また、就職活動で苦労したのは面接でした、あまり面接をしていなかったので、面接の練習の時にキャリアの先生にみていただき、何回も練習をしました。そのおかげで面接本番は緊張することなくできたと感じています。就職活動は自己表現をすることが大切なのだと感じています。 【就職活動でPRしたこと】 就職活動でPRしたことは、中学高校6年間バスケ部に所属していたので、そこで培った「忍耐力」や、大学3年間していたJPTSAなどの経験についてです。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 キャリアセンターの先生方には就職活動の最初の段階からとてもお世話になりました。履歴書の書き方から、面接の方法などたくさんのことについて指導していただきました。私の受けた病院は、採用試験が履歴書と面接だけであったので、履歴書の書き方や面接についてご指導をいただきました。履歴書の書き方など分からないことがあれば、丁寧に教えていただき、そのおかげで自信を持って履歴書を書くことができました。また面接の練習は日にちを決めて、1対1で模擬練習をして、そのときに部屋の入り方などの立ち振る舞い方、話すときの言葉遣いなどを教えていただき、本番を想定しながら練習ができました。そのおかげで面接は緊張することなく受けることができ、内定をいただくことができました。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 4月からの長期の実習が終わると、ゆっくりする間もなく就職活動、卒業研究、国家試験が始まります。一気に3つ重なってくるので、なかなか忙しく大変だと思います。また周りの友達が内定をもらったなどの話を聞いて余計に焦るかもしれませんが、焦らずじっくりと自分に合った病院を考えることが大切です。少しでも気になる病院があれば、迷わず病院見学をするなど早く行動を起こすことも大切だと思います。 これから、いろいろ忙しくなると思いますが希望通りの進路を叶えることができますように頑張ってください!
2016.11.07
広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト~高齢者調査についての研究発表を行いました。
第75回日本公衆衛生学会総会でKAGUYAプロジェクトの高齢者調査についての 第1弾となる研究発表を行いました。 平成28年10月26日(水)から28日(金)にかけて、大阪のグランフロント大阪で開催された第75回日本公衆衛生学会総会に、KAGUYAプロジェクトメンバー文准教授と松本助教で参加し、ポスターセッションにて研究成果の発表を行ってきました。 KAGUYAプロジェクトのシステム構築については、9月にプロジェクトメンバーの宮崎誠助教が第15回情報科学技術フォーラム(於:富山大学)にて先んじて発表を行っており、今回は、広陵町在住高齢者を対象とした調査に関する成果に関しての発表です。 日本公衆衛生学会総会は日本全国の研究者、教育者だけでなく、市町村の保健センターなどの実務担当者が一堂に会し、研究成果、特色のある取り組みについて発表する場であり、今回は約2000演題の発表が行われました。また、メインテーマは「次世代の健康社会実現のための公衆衛生人材育成」で、まさにKAGUYAプロジェクトのめざすものです。 近年、健康は個人の努力だけではなく「地域の力」「社会の力」も重要だと言われており、地域のつながりや、社会経済的要因が健康に影響を及ぼすことも明らかになってきております。 そこで、今回は、「高齢者のソーシャル・キャピタルと健康-KAGUYAプロジェクトベースライン調査-」というタイトルで、広陵町と協力し、広陵町住民の65歳以上の高齢者8,004人全員に「健康長寿のヒケツ」についてのアンケート調査を2016年3月に実施した結果を分析したものについて報告しました。 ソーシャル・キャピタル(地域のつながり)の一つの指標として、「互酬性の規範」を実践しているか(見返りがなくても、他者のため・地域のために実践することはあるか?)ということに着目して分析した結果、 実践している方は、実践していない方よりも、健康的な生活習慣で、病気が少なく、ソーシャル・キャピタルも高い ことが明らかになりました。また、社会経済的要因も関係しており、格差の解消に向けた取り組みが必要であることや実践している地域住民には今後、住民リーダーとして関与してもらうなど、多様なアプローチの可能性を示唆する結果となりました。 様々な地域の研究者や実務担当者の方からの質問やご意見をいただき、少なからず関心を持っていただけたのではないかと思います。畿央大学は、今後も研究・実践を続けKAGUYAプロジェクトを通して広陵町の健康づくり、まちづくりに貢献していきます。 ※この事業は、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(平成27 年度~平成31 年度)「ソーシャル・キャピタル創出とヘルスケアデータ一元化による地域包括ケアシステム研究拠点の形成」の助成を受けて実施されます。 【関連記事】 広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト「畿央大学シニアキャンパス」を開催しました。 KAGUYAプロジェクト紹介リーフレット 広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクトfacebookページ 広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」の記者会見を行いました。 畿央大学ヘルスプロモーションセンター
2016.11.04
就活レポート ~就職活動の現場から~ No.381(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第381弾! 理学療法学科11期生(17卒) 山田 悠莉子さん 平成記念病院 勤務 【その病院に決めた理由】 最初にその病院を知ったのは親しい先輩が就職していたからです。そして、畿央大学内の病院説明会で話を聞きました。内定した病院では、急性期から回復期、維持期を同一のセラピストが同じ患者様を担当できるという特徴があります。私は急性期の病院に就職して様々な疾患を見たいと思っていました。この病院では1年目に様々な科を周っていくということを聞き、魅力を感じました。さらに週に1回ほど新人の勉強会が充実しています。1年目は勉強会に参加しなくてはいけませんが、どんな勉強会に行けばいいか分からないと思ったので病院で勉強会があるのはいいなと思い、この病院に決めました。 【就職活動を振り返って】 私はどんな病院に就職したいか決められずたくさん悩みました。先輩やキャリアセンターの岡田さんに話を聞き決めることが出来ました。決めるまでは5つほど病院見学に行かせていただきたくさん悩みました。あとは履歴書に苦労しました。私は文書を書くのが苦手で、岡田さんにたくさん助けていただきました。私はこの就職活動で自分ことを理解することが大切であると感じました。 【就職活動でPRしたこと】 私は個人面接だったのですが、とにかく元気で明るくはきはきと話すように心がけました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 私は優柔不断で何個も病院見学に行ってもたくさん悩んでいました。そのたび岡田さんに相談にのっていただき本当に感謝しています。「ここはどう?」など病院の話もたくさんしていただきました。履歴書でもしっかりと細かい部分に対してアドバイスをいただき完成させることができました。面接は履歴書で書いたことをもとにすることが多いので履歴書をしっかりと書くことが大切だと感じました。面接練習でも、グループ面接・個人面接練習をしていただき、十分に練習することが出来たと感じています。個人面接では、本番を想定しながら行っていただきました。細かい立ち振る舞いや表情にもアドバイスをいただきました。そのおかげで本番は落ち着いて面接に臨むことが出来ました。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 早く行動することが大切だと思います。でも急いで決めることではないので、自分で悩んで、家族と相談して、先輩に話を聞いて、友達を情報共有して、悩んで決めてください。不安はたくさんありますが、キャリアセンターの先生と面談、練習することで自信がついてきます。就職活動、卒業研究、勉強と大変ですが頑張っていきましょう!!!
2016.11.02
第21回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で大学院生が優秀賞に選出!
平成28年10月29日(土)・30日(日)に、名古屋国際会議場で第21回日本ペインリハビリテーション学会学術大会が開催されました. 本学会は「慢性痛対策におけるリハビリテーション戦略」というテーマで行われ,痛みに対する評価や治療戦略に関する研究報告のみならず,慢性痛によって日本経済に齎されている莫大な不利益や,慢性痛対策の現状,そしてリハビリテーションの観点からの施策の立案,実現への展開といったシンポジウムもありました.そのためには,医師や看護師といった医療従事者の理解,協力を得る必要があり,また,慢性痛のメカニズムの解明や介入研究を行い,発信していく意義を再認識致しました.他にも,理学療法士によるベンチャー企業の設立や産業理学療法に関する講演もしていただき,スポーツ現場や医療施設での理学療法士の役割しか知らなかった私にとっては,理学療法士の新たな可能性を感じずにはいられませんでした. 畿央大学大学院からも多くの方が口述あるいはポスター発表をされ,発表後も意見交換を行う等実のある学会になったのではないかと思います.また,担当教授である森岡周教授は「ニューロリハビリテーションによる中枢神経系の再構築」という内容でシンポジウムを行い,慢性痛患者の神経科学的な特性や症状,それらに対するニューロリハビリテーションを本学本大学院のこれまでの研究も踏まえながら,難解な分野ですが平易簡明な講演をされていました. 私(西 祐樹)も「痛み関連回避行動と人格特性の関連性-Voluntary movement paradigm-」という演題を発表し,この度、優秀賞を受賞いたしました.初めての口述発表でこのような賞をいただけたのは,偏に森岡周教授をはじめ,大住倫弘特任助教,信迫悟志特任助教,本学本大学院の神経リハビリテーション学研究室の皆様に研究指導をしていただいたお陰であり、深く感謝申し上げます.今後は本研究を国際雑誌に投稿し,この場で再度公表させていただければと思います. 畿央大学健康科学研究科 神経リハビリテーション学研究室 西 祐樹
2016.11.01
就活レポート ~就職活動の現場から~ No.379(病院)
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第379弾! 理学療法学科11期生(17卒) 守谷 友紀さん 平成記念病院 勤務 【その病院に決めた理由】 きっかけは、学校で行われた病院説明会でした。私たちが就職先の病院を決めるために、急性期・回復期のどちらにするかをまず選ぶことが多いと思います。内定した病院では、説明会の時に、「急性期・回復期・在宅と、一貫して同じ患者様を担当できる」とのお話がありました。様々な時期の患者様を担当でき、また一貫して同じ患者様を担当させて頂けるということは、患者様のことをよく知り、その人に一番必要な治療を提供できると思いました。また、病院見学時のスタッフの仲も良く、新人教育や福利厚生の評判が良いことから、病院内の制度や環境は問題ないと思い、応募することに決めました。 【就職活動を振り返って】 わたしは、国家試験の勉強や、卒業研究に早く打ち込みたいと考え、就職活動をなるべく早く終わらせたいと思っていました。内定した病院では、随時応募で、早く応募すれば早く決まるシステムでした。つまり、早く応募しなければ定員が埋まってしまうため、9月中旬には履歴書を作成し、提出しました。履歴書を提出した翌日には病院から電話を頂き、その週末に面接、その一週間後に内定通知を頂き、テンポよく終わった印象です。 【就職活動でPRしたこと】 就職活動でPRしたことは、大学生活でずっと続けてきた音楽活動についてです。それに伴い得た仲間や思い出、積極性や企画力についてPRしました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 履歴書・送付状の添削、面接練習はキャリアセンターの先生が指導してくれます。思い立ったらすぐにキャリアセンターの岡田さんにアポをとって、添削してもらえば、まず不安を抱えず就職活動できると思います。履歴書は、全部書き直ししたりと、大変でしたが、先生も手を抜かず一生懸命指導してくれるので、自分も頑張れるし、就職活動に関してあまり不安になることもありませんでした。面接練習は、希望すれば個人面接の練習も受け付けてもらえます。1対1で、立ち居振る舞いや面接の内容について丁寧に指導して頂けます。自分の弱みはもちろん改善するように指導して頂けますが、強味についても教えて下さり(わたしの場合は元気であること、はきはきしてること)、面接当日は自信を持って臨むことができました。程よい緊張感で、面接の最後には内々定との言葉を頂き、ほっとして本番の面接を終えました。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 病院を決めたら、即キャリアセンターの岡田さんにアポをとって履歴書の添削を依頼しましょう。岡田さんは忙しくて、なかなかアポイントがとれない時期もあります。焦る必要はないですが、病院を決めたらやはり早め早めの行動は大切だと思います。卒業研究も国試勉強も想像以上に忙しいです。就活への不安要素はできるだけないほうがいいです。がんばってください!
2016.10.31
運動器リハビリテーションセミナー「下肢編」を開講しました。
こんにちは!畿央大学大学院修士修了生の田中和宏です。10月30日(日)に運動器リハビリテーションセミナーが開催されました。今回は下肢編ということで、全国各地から運動器に興味がある70名の皆様が参加してくださいました。 この運動器リハビリテーションセミナーは、卒後のリカレント教育(再教育)の機会や最新知見を提供することで、運動器リハビリテーションに必要な知識を基礎から実践まで系統的に学べるプログラムとなっています。畿央大学運動器リハビリテーションセミナーは明日の運動器リハに使える『エビデンス編』、部位ごとに基礎から臨床応用まで学べる『上肢・体幹編』・『下肢編』、臨床現場での日々の疑問を客観的に解決する手法を学ぶことで、未来の運動器リハビリテーションを創造する『臨床研究編』の4つで構成されています。 その中でも今回は『下肢編』ということで、臨床でも多く経験する下肢の運動器疾患に対する治療戦略を多くの研究論文から学ぶことが出来ました。 今回の講義も内容が盛り沢山で、とても充実していました。How toを学ぶことが出来る講習会とはまた異なり、治療に対する考え方を学ぶことができたこと、自分が行っていた治療手段が、研究結果からエビデンスがあるものであったと気づけたことなど、自分の臨床にエッセンスを加えられるような内容ばかりでしたので、明日からの臨床がとても楽しみになりました。 次回は、実際に計測機器を使用する『臨床研究編』です。研究をしている方も、これから研究していこうと思っている方にも、実際の計測機器に触れることで、研究に対する具体的なイメージが湧き、とても勉強になる内容ですので、是非ご参加下さい! 畿央大学大学院健康科学研究科修士修了 田中和宏 →平成28年度運動器リハビリテーションセミナー