2011年の理学療法学科の新着情報一覧
2011.05.26
森岡周著『脳を学ぶ③』を読んで
『脳を学ぶ③』は、森岡先生の「脳」レクチャー・シリーズの3作目で、ヒトにとって音楽とは何か、特に「楽器を演奏する」というヒトに特有の行為の意味を深く考えさせてくれます。楽器を演奏する人が感じる情動や躍動感、イメージや創造性、美的価値、身体の制御や記憶など、楽器を演奏するという行為に伴う、非常に多様で高度な脳の働きが分かりやすく解説されています。私のように楽器を演奏する者にとっては、自分が子どもの頃から行っている行為が、いかに複雑な脳の働きによって可能となっているかが分かり、あらためてヒトの脳がいかに神秘に満ちたものであるかを考えさせられます。 全体は2部構成になっています。前半は3人のアンサンブル奏者(フルート奏者、鍵盤奏者、ヴァイオリン奏者)の方々が意識的・無意識的に行っている経験を、森岡先生のインタビューにより引き出されていきます。ピアノを弾く私にとって興味深かったのは、力を抜くという行為や四肢(鍵盤を弾く右手と左手、ペダルを踏む右足と左足)を制御することが脳にとっては非常に高度な働きだという話でした。そして、初心者にとって、奏でたい音を奏でることがどうして難しいのか合点がいきました。もう1つ面白かったのは「暗譜」についてです。ピアノの暗譜では、同時に幾つもの音を弾くので膨大な音を覚える必要があるのですが、指や身体が音楽の動きを記憶しているから可能なのだということが分かりました。 後半は、音楽教育と音楽療法に関わっている私には最も関心の高い内容でした。音が身体と共鳴し、快の感情や「感動する脳」を生みだすということ。下頭頂小葉で五感を統合し、比喩的・感覚的にイメージしていること。またイメージを質感として記憶し蓄積することも脳の働きによって成り立っていること。特に興味深かったのは、音楽の訓練を受けた者は、左右の脳をつなぐ神経活動が活発になることや音楽を聴くだけでも運動(演奏)にシミュレーションする能力が働くということでした。しかもこの脳の可塑性は、幼児期だけでなく老年期でもある程度変化するということでした。脳科学の知見から音楽活動の意義を見ることができて嬉しくなりました。 本を読み終えようとした時、「あとがき」の「My life with music」という言葉が飛び込んできました。その瞬間、なぜこの本が他の音楽と脳に関わる本と違うのかが分かりました。それは、森岡先生が脳科学研究者であると同時に音楽の表現者だからなのでしょう。 最後に、この本は演奏家だけでなくあらゆる立場、職業の人が読んで楽しめる本だと思います。脳を知ることは人間を理解することにつながる、ということを感じる一冊になりました。 現代教育学科 准教授 坂本暁美(音楽教育)♪ 【参考】 『脳を学ぶ②』 https://www.kio.ac.jp/information/2010/05/post-263.html
2011.05.17
海外雑誌『Clinical Rehabilitation』に理学教員の研究論文が掲載!
リハビリテーション領域おける海外雑誌「Clinical Rehabilitation」に理学療法学科教員2名の研究論文が掲載!! 今回、理学療法学科の森岡周教授および冷水誠助教の2名の筆頭研究論文が、リハビリテーション領域で有名な海外雑誌(イギリス)「Clinical Rehabilitation」に掲載されました。この「Clinical Rehabilitation」には2009年にも同科の森岡周教授および高取克彦准教授の筆頭研究論文が同一号に掲載されています。 これらのことは、畿央大学から世界のリハビリテーションの発展に向けた非常に有益な情報を提供していると言えるでしょう。 【掲載論文】 Hiyamizu M, Morioka S, Shomoto K, Shimada T. Effects of dual task balance training on dual task performance ability in elderly people: a randomized controlled trial. Clin Rehabil. 2011; Mar 18. Morioka S, Fujita H, Hiyamizu M, Maeoka H, Matsuo A. Effects of plantar perception training on standing posture balance in the old old and the very old living in nursing facilities: a randomized controlled trial. Clin Rehabil. 2011; Apr 19.
2011.04.19
産学連携 女性専用フィットネスクラブ業界NO.1の"カーブス"広陵と共同研究をスタート!
体力測定会と健康講座で地域のみなさんの健康増進を応援します! 2011(平成23)年4月から畿央大学の隣、エコール・マミ内“カーブス広陵馬見店”と連携して、地域のみなさまに健康増進プログラムの提供を始めました。”カーブス“は世界86カ国約8,000店舗、約400万人の会員を有し、日本でも現在約900店舗・会員35万人(奈良県内9店舗)を展開する女性専用フィットネスクラブで、「会員は自分独自の目標を立て1日30分、好きなときに好きな運動メニュー」を続けて行う習慣付けによって成長している企業です。畿央大学健康科学部(理学療法学科、健康栄養学科)は日頃の研究や特定健診で培ったノウハウで“カーブス広陵馬見店”との連携事業に取り組んでいます。 <4月2日体力測定会> (さらに…)
2011.04.12
新入生宿泊研修 -理学療法学科-
平成23年4月6、7日の2日間、理学療法学科新入生宿泊研修を大阪リバーサイドホテルにて行いました。 この研修では、新入生が畿央大学の建学の精神である「徳をのばす」「知をみがく」「美をつくる」を具体的に考えることが目的でした。1日目は4回生5名の発表を聴き、大学生活と建学の精神についてグループワークを行い、2日目は実際に理学療法士として働いている卒業生5名の発表を聴き、理学療法士と建学の精神についてのグループワークを行いました。 新入生の皆さんは、先輩方の発表内容を踏まえ、建学の精神について真剣にディスカッションしました。ディスカッションでは、理学療法士にとっての「徳」「知」「美」とは何かを具体的に考え、理想の理学療法士像に近づくためにこれからの大学生活をどう過ごしていくかの意見を出し合い、最後にグループ発表を行いました。各グループの発表では、入学したばかりにも関わらず、新入生とは思えない程すばらしい意見が飛び交いました。これからの4年間、ぜひとも今回の研修で考えたことを忘れずに実践してもらいたいと思います。 大阪リバーサイドホテルの隣は桜の有名な桜之宮公園があり、新入生達は、昼間は“みっちり”研修し、夜は満開の夜桜を楽しみながら学生同士“ばっちり”交流を深めていました。
2011.03.17
平成22年度卒業証書・学位記授与式を行いました。
畿央大学ならびに畿央大学大学院の2010(平成22)年度卒業証書・学位記授与式が3月15日開催され、健康科学部194名、教育学部146名、大学院健康科学研究科22名の合計362名が、学び舎を巣立ちました。今年の卒業式は例年より約1週間早く行われ、一足早く訪れた春の暖かい陽気の中、キャンパスは、振袖はかまやスーツ姿の卒業生たち、保護者の方々で華やぎました。 式典は10時に始まり、学部学科ごとおよび健康科学研究科の卒業生の名前が読み上げられ、それぞれの代表者に卒業証書・学位記が手渡されました。その後、学長表彰が行われました。特に優秀な成績を修めた学生が各学科1名選ばれ表彰状と記念品が手渡されました。続いて、理学療法士協会や栄養士協会など各種団体からの表彰状が手渡されました。 冬木智子学長は式辞で、「これまで両親や家族、恩師からの愛と慈しみを受けて育ってきたことの恩をかえす人生を歩んでほしい」と述べ、「報恩」いう言葉を贈られました。 その後、健康科学部看護医療学科村前莉沙さんが在学生を代表して送辞を、卒業生を代表して教育学部現代教育学科の影林龍哉さんが答辞を述べました。影林さんは、「人は「さようなら」を繰り返して成長してゆくのだと、私は思います。新しい環境、新しい出会い、新しい自分を手に入れる合言葉。そして、今までの経験、思い出を忘れないようにするおまじない。それが「さようなら」という言葉なのです。」と門出の想いを語りました。 卒業式後に行われたエントランスホール前での記念撮影では、ふりそそぐ春の日差しのもとで笑顔がはじけていました。 また、午後4時半より会場をスイスホテル南海大阪に移して『卒業記念パーティー』が開かれました。卒業式では振り袖に袴を着ていた女子学生たちも、今度は色鮮やかなドレスに着替えて再登場しました。パーティーでは、卒業生の実行委員会によるクイズで盛り上がり、その後、会場のあちらこちらに恩師を囲む輪が生まれ、和やかな歓談と写真撮影などの光景が絶えず、名残りのつきないものとなりました。 卒業証書・学位記授与 学長賞授与 学長式辞 送 辞 答 辞 卒業記念パーティー
2011.03.10
平成23年度 畿央大学ニューロリハビリテーションセミナーのご案内
「平成23年度 畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー」につきましては、4月5日申込受付を開始しましたが、一日で定員に達してしまいました。 これからお申込みしようとされた方々に受講していただけない状況となりましたこと、誠に申し訳ございません。 ニューロリハビリテーションセミナー事務局 脳の科学(Brain Science)の進歩が叫ばれて数年が経過しました。そして、その科学を応用したリハビリテーションの導入が議論されはじめています。こうした世界的な流れを「神経科学を基盤としたリハビリテーション介入(Neuroscience based Rehabilitation)」と呼び、それを略したものがニューロリハビリテーション(Neurorerabilitation)です。ニューロリハビリテーションの展開は端緒についたばかりであることから、全国各地のリハビリテーションに関連する大学や養成校において、授業としてはほとんど取り入れられていないのが現状です。しかしながら、その可能性は大変魅力的なものであり、近い将来、ニューロリハビリテーションに基づいた介入の必要性が叫ばれるようになるでしょう。畿央大学では、昨年度よりニューロリハビリテーションセミナーを開催し、セラピストとして実践している方々の技術・知識の向上を目的としたブラッシュアップセミナーとして、またセラピスト教育に携わっている教育研究者に対して情報提供することで、その内容を教育に活用していただいています。今年度も、学会や各種講習会などで断片的に広められているニューロリハビリテーションに関して、基礎から実践まで系統的に学べるプログラムを構成しました。そのプログラムは、骨・筋の構造や機能を学ぶように脳の構造や機能を学ぶ「基礎編」、人間の動きを学ぶように情報処理に代表される脳のシステム機能を学ぶ「応用編」、目に見える神経障害の病態を学ぶようにその病態を引き起こす目に見えない脳内機構、そして機能回復に伴う神経可塑的機構について学び、リハビリテーション介入を考える「臨床編」、さらには実際に先端の機器・装置を使用することで脳機能イメージング研究を体験し、臨床における運動、作業、言語課題を創造する「実践編」の四つで構成しています。実践編においては、将来的には研究サポートも提供したいと考えています。ニューロリハビリテーションに関する基礎から実践までの幅広い知識の涵養を目的として、それらの内容について比較的精通した畿央大学の教育研究者が情報提供したいと考えています。皆様の受講を心よりお待ち申し上げております。 畿央大学教授 森岡 周 基礎編 平成23年7月2日(土)、3日(日)定員150名/受講費10,000円 詳細 定員に達しましたので、締め切りました。 応用編 平成23年9月10日(土)、11日(日)定員150名/受講費10,000円 詳細 定員に達しましたので、締め切りました。 臨床編 平成23年12月3日(土)、4日(日)定員150名/受講費10,000円 詳細 定員に達しましたので、締め切りました。 実践編 平成24年2月25日(土)、26日(日)定員 30名/受講費20,000円 詳細 定員に達しましたので、締め切りました。 ※いずれの講座も初日土曜日カリキュラム終了後、参加者の情報交換と親睦をかねて、畿央大学学生食堂にて懇親会を開催します。 懇親会の参加もお申し込み下さい。懇親会費用(実費)は2,000円とし、当日受講費と一緒にいただきます。 会場 畿央大学(〒635-0832奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2) アクセス 最寄駅:近鉄大阪線「五位堂駅」 講師 畿央大学 理学療法学科 教 授 森岡 周 准教授 松尾 篤 准教授 冷水 誠 助 教 前岡 浩、他 申込方法 定員に達しましたので、 締め切りました。 締 切 各講座、定員になり次第締め切り 受講者の選考 原則、先着順 基礎編 日 時 平成23年7月2日(土)、3日(日) 場 所 KB04 定 員 150名 受 講 費 10,000円 内 容 ニューロリハビリテーションの基礎となる 1.脳の発生、構造、発達 2.ニューロン、グリア、シナプス、ミエリンの構造と機能 3.脳幹、大脳基底核、小脳、大脳辺縁系、大脳皮質(後頭葉、側頭葉、頭頂葉、前頭葉)の構造と機能 について学ぶ。 プログラム 7/2(土)7/3(日) 12:00~ 受付 9:00~10:30 (4)大脳基底核と小脳の構造と機能 12:50~13:00 開会式 10:40~12:10 (5)後頭葉・側頭葉の構造と機能 13:00~14:30 (1)脳の発生とその構造 13:00~14:30 (6)頭頂葉の構造と機能 14:40~16:10 (2)脳幹の構造と機能 14:40~16:10 (7)前頭葉の構造と機能 16:20~17:50 (3)皮質下および辺縁系の構造と機能 16:10~16:30 質疑応答 18:00~18:30 テーブル討議 16:30~16:40 閉会式 応用編 日 時 平成23年9月10日(土)、11日(日) 場 所 KB04 定 員 150名 受 講 費 10,000円 内 容 ニューロリハビリテーションを応用するための基盤となる 1.脳の構造と機能の全体像 2.脳内における感覚情報処理機構(統合機構、身体図式形成、注意処理機構も含む) 3.上肢および下肢の運動を実現する脳内機構 4.運動および行為の学習をもたらす脳内機構およびその手続き 5.人間が持つ情動/感情とコミュニケーションの脳内機構 6.高次機能である思考と記憶(ワーキングメモリ機能を含む)の脳内機構 7.運動イメージとミラーニューロンシステムに関する神経ネットワーク について学ぶ。 プログラム 9/10(土)9/11(日) 12:00~ 受付 9:00~10:30 (4)運動学習の脳内機構 12:50~13:00 開会式 10:40~12:10 (5)情動とコミュニケーションの脳内機構 13:00~14:30 (1)感覚情報処理機構 13:00~14:30 (6)思考と記憶の脳内機構 14:40~16:10 (2)上肢運動制御の脳内機構 14:40~16:10 (7)運動イメージとミラーニューロンシステム 16:20~17:50 (3)姿勢・歩行制御の脳内機構 16:10~16:30 質疑応答 18:00~18:30 テーブル討議 16:30~16:40 閉会式 臨床編 日 時 平成23年12月3日(土)、4日(日) 場 所 KB04 定 員 150名 受 講 費 10,000円 内 容 ニューロリハビリテーションを臨床導入するための根拠となる 1.脳損傷後の神経可塑的変化機構 2.高次脳機能障害(特に半側空間無視、失行症)の脳内機構と治療介入 3.失調症の神経機構と治療介入 4.Parkinoson病の神経機構と治療介入 5.運動器疾患・痛みの脳内機構と治療介入 6.機能回復(特に姿勢・歩行の回復、上肢による行為の回復)および学習プロセスに基づいた治療介入 7.神経科学に基づいたリハビリテーション治療の最新トピックス 8.神経科学を用いたclinical reasoning(動作からの脳内機構の読み解き) について学ぶ。 プログラム 12/3(土)12/4(日) 12:00~ 受付 9:00~10:30 (5)失行の神経機構 12:50~13:00 開会式 10:40~12:10 (6)運動器疾患・痛みの神経機構 13:00~14:30 (1)損傷脳の再組織化と機能回復の神経機構 13:00~14:30 (7)神経科学に基づくリハビリテーション 14:40~16:10 (2)失認の神経機構 14:40~16:10 (8)神経科学を用いたclinical reasoning 16:20~17:20 (3)失調症の神経機構 16:10~16:30 質疑応答 17:30~18:30 (4)Parkinson病の神経機構 16:30~16:40 閉会式 18:30~18:50 テーブル討議 19:00 懇親会 実践編 日 時 平成24年2月25日(土)、26日(日) 場 所 KB04、脳機能実験室、インキュベーションラボなど 定 員 30名 受 講 費 20,000円 内 容 ニューロリハビリテーション研究の読解、実践、応用のための 1.各種脳機能イメージング研究(PET、fMRI、NIRS、MEG、EEGなど)の概要 2.脳機能イメージング研究の手続き 3.脳機能イメージング研究(NIRS、EEG)の実際 4.脳機能イメージング研究に基づく臨床・課題の創造 について本学が所有する装置や機器を実際に使用し、自己の体験を通じて学ぶ(体験学習)。 プログラム 2/25(土)2/26(日) 12:00~ 受付 9:00~11:00 脳機能イメージング研究の実験(2) 12:50~ 開会式 11:00~13:00 脳機能イメージング研究の解析(1) 13:00~14:00 脳機能イメージング研究の概説 14:00~15:00 脳機能イメージング研究の解析(2) 14:20~15:50 脳機能イメージング研究の読解 15:00~16:10 脳機能イメージング研究の説明 16:00~18:30 脳機能イメージング研究の実験(1) 16:10~16:30 質疑応答 16:30~16:40 閉会式 ※fNIRS 島津製作所より2台追加し、合計4台で実施予定。 各講座、定員になり次第締め切り/tr
2011.03.07
奈良県理学療法士会スポーツ理学療法勉強会が開催されました!
平成 22 年度第3回奈良県理学療法士会スポーツ理学療法勉強会が開催されました! 2 月 27 日(日)に本学を会場にして「奈良県理学療法士会専門領域勉強会スポーツ理学療法勉強会」が開催されました。 奈良県理学療法士会の中でも、専門をスポーツ領域に特化したこの会は、本学理学療法学科の福本貴彦先生が代表を務めておられます。スポーツによる外傷・傷害の理学療法に関する臨床的な実践と研究と教育や情報交換、ネットワークの場として、1年に3度、勉強会が開催されています。 まず、高井悠二先生(田北病院)による「投球障害肩を呈した一症例」についての症例検討が行われました。はじめに講義があり、その後、写真や動画を使いながら、症例について参加者と一緒に考えていくような形式で、ディスカッションも活発に行われました。 また、本学の福本先生から、奈良県高校野球連盟選抜チームのメディカルスタッフとして、昨年12月にタイ遠征に帯同された際の報告も行われました。海外で行われた福本先生のメディカルサポートについて、若手の理学療法士の方々は特に興味深く聞かれていました。 このスポーツ理学療法勉強会は、奈良県を中心に、スポーツに関わるすべての方々が、ケガのないように、そして、ケガをしてもできるだけはやく復帰できるように、いいパフォーマンスが発揮できるように、知識や技術を高め、共有して地域に還元していきたいと考えています。 勉強会は、来年度以降も継続的に開催していく予定ですので、卒業生はもちろん、たくさんの方々のご参加をお待ちしております。
2011.02.25
畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー(実践編)を開講しました。
2011(平成23)年2月19日(土)、20日(日)の2日間にわたり、「平成23年度畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー -実践編-」が開講されました。今年度から始まりました畿央大学ニューロリハビリテーションセミナーも「基礎編」、「応用編」、「臨床編」に続き、今回の「実践編」で今年度のシリーズとしては最終のセミナーとなりました。 脳の機能解剖にはじまり、脳のシステム機能、脳損傷後の病態とリハビリテーションへの応用を講義形式で情報提供を行い、それらを踏まえ今回は、各種脳機能イメージング機器、研究についての情報提供と、実際に機能的近赤外分光法(fNIRS)装置を使用して、実際の測定方法から実験課題設定など脳機能イメージング研究を自己体験し、さらに理解を深めていただくことを目的といたしました。 今回も全国から約40名の方々に参加していただき、4グループに分かれ、2日間にわたりfNIRS装置を使用し、様々な実験課題を体験していただきました。実践編では、本学所有のfNIRS装置2台に加え、(株)島津製作所のご協力により、さらに2台を追加いたしました。そして計4台のfNIRS装置をフル稼働させ、参加者の方々が検者、被験者ともに経験し、測定から脳機能画像のマッピング、さらに測定結果からの考察まで実施し、最後に各グループによるプレゼンテーションまで行いました。グループごとに実験課題や測定部位、実験プロトコールなど一連の実験過程について様々な意見交換があり、非常に活発な2日間となりました。 今年度の畿央大学ニューロリハビリテーションセミナーは終了となりますが、今年度の状況を踏まえ、すでに次年度のセミナーに向けて準備を始めています。次年度のセミナーにつきましては、畿央大学ホームページなどに掲載予定ですので、ご覧ください。 最後に、今回の実践編を開催するにあたり、ご協力いただきました(株)島津製作所の皆様、そして畿央大学大学院健康科学研究科の皆様へ、この場をかりて感謝申し上げます。
2011.02.16
理学療法学科学生5名が禁煙スローガンで入選!
理学療法学科3年生5名が、日本生活習慣病予防協会の禁煙スローガンに入選しました。 日本生活習慣病予防協会は、生活習慣病の一次予防を中心に、その成因、診断、治療、リハビリテーションに関する知識の普及啓発、生活習慣病に関する調査研究を行うことにより国民の健康の増進に寄与することを目的に、調査・研究や啓発活動のための「全国生活習慣病予防月間(毎年2月)」の推進などを行っています。 この度、日本生活習慣病予防協会が禁煙スローガンを公募し、理学療法学科3年生の片山雄登君、福井美穂さん、上田和輝君、森田匡博君、松阪麻衣さんの5名が入選しました!! 全国応募総数425作品から、厳正なる審査の結果、入選作品13作品(最優秀賞1作品,優秀賞3作品,佳作9作品)が決定しましたが、今回は、本学の学生の応募作品から、優秀賞1作品、佳作4作品の計5作品も入選したのです! ★入賞作品を紹介します★ 【優秀賞】 そのタバコ いつか真似する 我が子供 【佳 作】 その煙の行き先を知っていますか? 【佳 作】 副流煙 奪う みんなのしあわせを 【佳 作】 吸う度に 短くなってく 煙草と寿命。 【佳 作】 その煙で失うものは…無限大です どのスローガンも、自分はもちろん、自分だけではなくまわりにも影響があるというメッセージが伝わる内容でした。 残念ながら入選はできませんでしたが、他にもたくさんの学生が応募してくれました。これも、本学の継続的な禁煙活動が学生さんたちに伝わった成果だと感じています。 タバコを吸わないという意識がさらに拡がり、学生が中心となって健康増進・疾病予防につなげた活動を進めてくれることを期待しています。
2011.02.07
『第1回冬季日本理学療法学生交流会』
去る2010年12月19日(日) 畿央大学にて『第1回冬季日本理学療法学生交流会』が行われました。 一昨年までは「関西理学療法学生交流会」として行われていた交流会ですが、今回からは対象地域を全国に広げ、記念すべき第一回目の交流会を畿央大学で行いました。 この交流会は、理学療法士を目指す学生が企画運営して講演会や懇親会を通して、視野の拡大や知識の充実、さらに大学を超えた横とのつながりを深めることが目的です。運営委員として本学の理学療法学科の学生約30名が昨年の4月から準備を進めてきました。当日は215名の学生が畿央大学を訪れ、講演、ディスカッション、懇親会に参加し、他大学との交流を行いました。 今回のテーマは「理学療法士の可能性」です。 このテーマに沿って、プログラムとして、午前には交流会理事を経験されたOBの先輩方に、今活躍されている分野についての現状や展望などをお話ししていただき、さらに理学療法士が社会への貢献についてパネルディスカッションを行いました。午後には畿央大学学生によるランチョン発表を行い、さまざまな先生に聞いた話や、施設見学や集めた資料などを通して、理学療法士の可能性について学生の視点で考え感じたことを発表しました。 (さらに…)